呂不韋 映画。 飯おごるよ。頑張った後輩へ、芸をした動物にエサやる態度の上司たち

荊軻

呂不韋 映画

荊軻刺秦為什麼會失敗了,歷史上眾說紛紛? 荊軻刺秦王是一個中國老百姓耳熟能詳的故事,據此,張藝謀還導演了電影《荊軻刺秦王》。 但是,經過了電影的藝術加工後,這一段史實反而變得撲朔迷離起來,秦王和荊軻之間究竟發生了哪些事情,還是讓我們先看看史籍上的記載。 首先,是秦王贏政的身世問題。 傳說秦王贏政其實不是秦莊襄王的兒子,而是秦相呂不韋的兒子。 莊襄王年輕時作為人質留在趙國。 他有二十多個弟兄,生母夏姬又失寵,再加上秦趙兩國關系不好,他的處境很尷尬。 富商呂不韋在趙國見到異人,覺得這是進行一次政治投資的絕好機會。 一方面,他善待異人,把自己已經懷孕的歌舞姬送給他;另一方面,他親自去秦國遊說。 他摸準秦王後華陽夫人沒有兒子的心病,勸說她迎歸異人,立為太子。 華陽夫人是楚人,呂不韋故意讓異人穿上楚國的服裝去見華陽夫人。 華陽夫人見了果然非常高興,把他當作自己的兒子,改名為楚,人們叫他子楚。 子楚後來成了秦國的國君。 他向呂不韋要來的歌舞姬生下一個男孩,就是後來的秦王贏政。 這件事在《史記呂不韋列傳》中曾有提到,內容稍有出入:呂不韋正在幫助子楚逐步恢復在秦國的地位,有一次,他和子楚一起喝酒,子楚看到歌舞姬中有一人非常 荊軻是戰國時期的一名刺客,作為刺客他的職責就是明裡暗裡去殺害某個人。 不論是哪個朝代都有刺客的存在,每個人也都有屬於自己的武器。 那麼名刺客荊軻使用的武士是什麼呢?荊軻帶著刺殺秦王的任務前去,結果以失敗告終。 今天武林軍事小編來揭秘荊軻刺秦王失敗的原因。 揭秘荊軻刺秦王失敗原因 根據歷史學家的分析,荊軻刺秦的失敗原因有很多,但最關鍵也最致命的原因有兩點。 第一便是荊軻刺秦的目的沒有明確,也就是說他是抱著兩個目的去行刺秦王的,最重因為在兩個選擇中猶豫徘徊而錯事良機,最終導致行刺失敗。 也就是說,荊軻去秦國雖說是行刺秦王,但是他的打算是,先嚇嚇秦王,實在不行就殺了他。 你看,做好兩個準備的荊軻怎麼能決絕的行刺秦王呢?結果恰恰就是因為準備太多而猶豫不決導致錯失良機。 如果他一開始抱著的是必殺秦王的決心 滿人 十年 Feature Feat. 《史記》的《刺客列傳》中卻記載,在這之前,荊軻遲遲不肯出發,似乎在猶豫著什麼。 但荊軻苦等的這個神秘朋友,卻始終沒有出現。 於是,荊軻負氣出發,最終,行刺大計也以失敗告終。 這位荊軻的神秘好友,究竟是何方神聖,史書並沒有明確記載。 喜歡本頻道請按讚,訂閱,分享。 Notice: I have no intention of tort; If there is any doubts of tort, please contact me and I will remove the video immediately影片聲明【本頻道本無意侵犯版權】如有侵權,請來信告知即刻撤除 「サーヴァントとしてこの世に現界してから様々な敵を暗殺と銘打っては私の短刀を突き立ててきた」 「そうだね」 「サーヴァントや人型のエネミー、はたまたキメラやゴーレム、ドラゴンのような夢物語に出てくるような生物、機械兵器、古代生物。 数えきれないほどのエネミーと戦ってきた」 「そうだね」 「そこで問いたいマスター」 「なんだい?」 「・・・樹木は暗殺ではなく伐採ではないのか?」 「・・・・・・・・・・・・・・・そうだわ」 というわけで今回は前々から遊んでみたかった荊軻とW刑部姫パーティーで挑んでいます。 荊軻の防御支援、スター、HP確保まで1人でこなす刑部姫の活躍と極寒の地で薄着の荊軻さんの活躍をお楽しみください。 刺客荊軻企圖暗殺秦始皇,但最終功虧一簣。 如果沒有外部因素的阻礙, 或許本應是名足以改寫中國歷史的人物。 荊軻並非以暗殺為生, 她是個愛讀書,愛劍術, 愛與好友交流,更愛美酒的豪爽人物。 燕國太子丹委託她暗殺秦始皇, 她也爽快地答應了下來。 為了暗殺行事謹慎的皇帝,她安排了詳盡的計畫, 搞定獻給秦始皇的禮物,以及淬了毒的暗殺用匕首。 就在即將出發前, 只差等待願意捨命隨她前往暗殺的朋友。 太子丹見荊軻遲遲不動, 竟開始懷疑她是不是「膽小怕事」。 遭到懷疑的荊軻無奈只能選擇太子推薦的男性當助手, 踏上了赴秦之旅。 然而這名本應幫助她刺殺的男性, 卻因恐懼而動彈不得,荊軻只得孤身一人暗殺秦始皇, 然而或許是因為秦始皇的帝運之故, 在最後關頭得以逃脫。 傳說早有覺悟的荊軻在遭到殺害的同時, 仍開口譏諷秦始皇。 身為一名暗殺者, 未能完成暗殺便命喪黃泉的荊軻。 明知自己無法活著回來, 卻依然爽快地接下任務的荊軻, 真不愧是名震天下的俠義人物啊。 風蕭蕭兮易水 抑制・傍若無人スキルを活用したクリパアタッカー運用。 また、強化後の宝具は敵に大ダメージを与える事が可能。 欠点は耐久力の低さ。 自分を守るスキルが無く、宝具のデメリット HP減少 も辛い所。 今回は刑部姫とアンデルセンで荊軻の弱さをカバーしつつ、威力の底上げをする編成になっています。 youtube. How about subtitling yourself and making more people like it?! 公孫麗自小與兩位師兄跟隨爺爺習武,偶遇少年嬴政遭人欺負將其救下,嬴政對這位妙齡少女念念不忘。 戰國紛亂,公孫麗與二師兄相戀,二人因戰爭離開家鄉,相依為命。 二師兄因保護公孫麗中毒受傷。 為換解.

次の

飯おごるよ。頑張った後輩へ、芸をした動物にエサやる態度の上司たち

呂不韋 映画

会見の模様 司会者 「え〜、大変おまたせいたしました。 本日はお忙しい中、日本、中国、フラン ス、アメリカ、4ケ国合作、今世紀最大最後の映像ロマン、《始皇帝暗殺》の 完成披露記者会見におこしくださいまして誠にありがとうございます。 この映 画は構想8年、製作期関3年、製作費60億円をかけて完成した、アジア映画と しては史上最高の規模をほこる話題の超大作です。 早い段階からこの映画の動 向が注目され、すでに40ケ国以上での上映も決定しております。 それでは、た だいまより共同記者会見をはじめたいと思いますけれど、まず、ゲストの方々 に御登場願いたいとおもいます。 大きな拍手でお迎えください。 記者会見をはじめさせていただく前に皆様に御詫びを申し上げます。 本日、 出席予定でしたコン・リーさんが急用のために今朝、帰国されることになって しまいました。 昨日の完成披露試写会には出席していただいたんですが、緊急 のため、本日は欠席となりました。 コン・リーさんよりメッセージをいただい ており、ここでお伝えしたいと思います。 『皆様もご存じの通り、中国では8 月より洪水の被害が今なお広がっております。 私は全国政治協商議会の議員を 務めており、本日9月4日北京で緊急の会議と義捐活動が行われることとなり、 やむを得ず記者会見の出席を取り止め、帰国しなけらばならなくなりました。 昨日の完成披露試写会で《始皇帝暗殺》を見ていただき皆様には気に入ってい ただけたと存じております。 この映画が皆様の力で成功することを信じており ます。 本日は欠席することを御詫び申し上げます』 以上のような理由でコン・リーさん、本日欠席となってしまいました。 ここ で御詫び申し上げます。 それでは、記者会見を始めさせていただきます。 まず、初めに、今回の映画 で製作総指揮を務めていただきました角川書店、角川歴彦社長より御挨拶申し 上げたいと思います。 」 角川 「みなさん、おはようございます。 みなさんは昨日の映画を見ていただいた 方々ばかりだと思います。 まだ、昨日の余韻があってお疲れじゃないかと思う のですが、いかがでしょうか(笑)私はまだその中から抜けてないと思います ので、そんな感じから未だ抜け切れてないと思います。 まず、コン・リーさん が緊急に救援のため帰国しなければならなくなった様に、私達から、中国の皆 さんへ揚子江の大きな水害地域へお悔やみの言葉を申し上げたいと思います。 そして、昨日の映画の事ですけど、みなさんに見ていただいた、私が、今世紀 最後の超大作と申し上げた映画ですけど、あの話こそが司馬遷の《司記》にあ ります、刺客列伝にも記されてる有名な始皇帝と荊軻の話であります。 監督と 初めてお目にかかったとき、監督は、男の中の男を、男が男であった時代を描 きたいと語ってくれました。 私は、今の日本には男の中の男というのはもはや 確かにいないけれど、中国には10何億人もいるんだから、男の中の男はいるん じゃないかと申し上げたら、監督は、残念ながら現代の中国にはそういう人は いないと。 それで、男の中の男を訪ねようとすれば、紀元前3世紀まで逆上ら なければいけない、それが始皇帝なんだとおっしゃった訳です。 男が男であっ た時代の映画、監督が描きたかった映画、この監督の思いを、コン・リーさん、 趙姫を演ったコン・リーさん、それから荊軻、そして今日も出席してくださっ てるロウ毒役を演ったワン・チーウェン、そういう人達がみんな、始皇帝を男 の中の男に仕立てたと言っていいんじゃないかと思います。 そういう疎達画に なったような事を私は心よりよろこんでおります。 本当にみなさん、今日は有難うございました。 」 司会 「続きまして、同じく製作総指揮を務められました、日本ヘラルド映画、古川 博三社長、ご挨拶お願いいたします。 」 古川 「今日はお忙しいところ有難うございます。 今、角川社長が申しました通り、 この映画、ここまで来るのに大変な道のりでした。 そして昨日完成して本当に沈黙を出ようというところです。 映画の中身に関しましては、中国映画の良さというか、大変迫力の画を、なお かつスケールだけでなくて人間ドラマがしっかり撮れる監督だなというのが、 昨日観た実感であります。 そして、中国映画界の役者の演技層の厚さもあらた めて私は感動を覚えました。 あとは、この映画が完成した今、成功させるため に努力しなければいけないな、と思っていますけれど……。 過去、中国映画っ て意味では、映画の上映は単館でされてきたわけですれど、この度初めて、 大劇場で日本全国、世界同時封切りという画期的な機会を得まして、なんとか 日本、そして中国11月封切りになりますけれど、成功に向けて頑張りたいと思っ ておりますので、皆様の御援助、あるいは、おみしりおきが頂ければ本当に 有り難いと思っております。 以上でございます。 どうも有難うございました」 司会 「続きまして、チェン・カイコー監督」 陳凱歌(チェン・カイコー) 「まず、本日お越しいただきました記者の方々に、大変嬉しく思っおります。 私自身大変光栄に感じております。 今回の作品は弛みのない12段階を経過して 完成の見込みがつきました。 一番最初の構想からは実に11年経っております。 そして、セットの準備ですとか、衣装、大道具、小道具の準備に3年以上もか けました。 そして、本日、私と一緒にこの舞台に上がっております役者の方々 私と一緒に6ケ月半、ロケ地で缶詰め状態で仕事をしました。 私はやはり監督 としてこの作品を通じまして、アジアの精神、そういったものを表現しようと 思いました。 そして、アジアの時代という事で申し上げますと、中国の春秋戦 国時代、これは、ヨーロッパのギリシアのローマとある意味で比較する事が出 来る時代かと思われます。 つまり、英雄というものは、かならずしもヨーロッ パに出現しただけで無く、アジアにも出現したという事です。 まあ、そういう 考えに基づきまして私自身の長い夢を今回の作品の中で実現しました。 しかし そういった夢を実現する過程に置きましては、多くの人の助けを借りなければ なりません。 私は本日、一緒に舞台に上がっていただきました角川先生、古川 先生、お二人の協力に心より感謝いたします。 そして、アジアの映画を発展さ せてゆくためにはアジア人自身で持ちこたえて、支えていかなければならない と思います。 そういう意味に置きましても、本日、これだけたくさんの記者の 皆様方が記者会見に御出でいただきました事を、心より感謝いたします。 今後 も私の仕事を支えていただきたいと思います。 有難うございました。 」 司会 「本日は通訳を及川達博様にお願いしております。 続きまして、暗殺者、荊軻 の役を演じました、チャン・フォンイーさん」 張豊毅(チャン・フォンイー) 「この始皇帝暗殺というのは中国の歴史における実話であります。 私共が小さ い頃、必ず国語のテキストに載っておりました詩を勉強しておりまして、その 詩に一つのくだりがありまして、《風 蕭々として 易水寒し 壮士 一たび 去って 復た還らず》という詩であります。 私自身は、そのテキストの中で何 度も読んで感動しておりました。 で、実は、私と監督は学校で一緒でありまし て、仕事の面では一緒に仕事をするのは2回目であります。 で、荊軻という人 物に関しましては、文字にのこされた歴史上の記載が非常に少なく、したがい ましてこの物語を作るに於て、チェン・カイコー監督の方がシナリオと監督 の面で非常に大きな仕事をしました。 私自身も役者として色々な工夫を凝らし てこの人物に色々なものを盛り込んで、そういう事をやってまいりました。 で、 あの、どういう人物を作るにしろ、非常に重要なのは荊軻とういう人物が置か れた歴史の背景、その時代の中において自分自身が明らかに死ねる。 つまり、 その与えられた任務が成功するにしろ失敗するにしても、明かに死ぬという事 を知りながらも国のために、また、愛情のために勇気をもってその任務に赴く。 言うなれば、勇士の精神を描く事が大事でありました。 で、そうした考え方 を持った私共は、今回の作品のために色々な努力を重ねてきたわけであります。 そして、ついにこの作品の完成にこぎ着けました。 私も心から皆様に喜んで いただければと願っております。 有難うございました。 」 司会 「次に始皇帝役のリー・シュエチエンさんお願いします」 李雪健(リー・シュエチエン) 「まず、この《始皇帝暗殺》という作品におきまして、私は、初めてチェン・ カイコー監督と日本の友人の方々と一緒に協力をして仕事をさせていただきま した。 非常に楽しく協力できたと思っております。 そして、本日はこれだけ沢 山の映画評論の専門の皆様、また、記者の皆様方と今回の作品につきまして、 意見を交換できるということは、私自身大変光栄に思っております。 有難うご ざいました。 」 司会 「続きましてロウ毒役のワン・チーウェンさん」 王志文(ワン・チーウェン) 「皆様方、こんにちは。 皆様方とこうしてお会いできた事を大変嬉しく思って おります。 《始皇帝暗殺》という作品は中国と日本の映画関係者の大量の仕事 を投入して初めて出来上がりました。 そしてその大量の労働力を投入する過程 にその一部に私自身も参加できた事を大変嬉しく思っております。 私自身もこ の機会をお借りいたしまして是非皆様方からご意見を伺いたいと思っておりま す。 私はあまり話が得意ではありません。 有難うございました。 」 右から2人目が陳凱歌(チェン・カイコー)監督 司会 「それでは、質疑応答に入りたいと思います。 チェン・カイコー監督と本当は コン・リーさんにお聞きしたかったんですけれど居らっしゃらないので…… あの、この映画の作者は、今、角川社長の方から『男の中の男であった時代』 を描きたかったという風に監督はおっしゃっていたという話でしたが、実際 の映画の方では、歴史上、実在しない人物、コン・リーさんが演じた趙姫とい う人物が非常に大きくなっていますが、この人物を描くことは、監督の一つの 考え、映画における監督の解釈だったと思うのですが、そのことについて、も う少しお話しいただけるでしょうか。 それと、チャン・フォンイーさんとリー ・シュエチエンさんに、それぞれが演じられた歴史上の人物をやられるにあたっ て、この趙姫という人物が入ってきたという事については、どういう意味を持っ たかとういう事をお話ししていただけたら、お願いします。 」 陳凱歌(チェン・カイコー) 「まず、どうして歴史上に実在しない人物を作り上げたかというと、やはりこ うした大きな大規模な作品の中では、どうしても女性の存在というのが必要だ と思うんです。 この作品では二つの異なった、勢力、力というのが存在、出演 します。 一つの力というのは支配者側の力です。 その支配者側の理想といいま すのは天下国家を統一して一つの国にまとめ上げるという事であります。 そし て、その支配者側の方に国を統一しょうという理想が生じたその時に、この趙 姫という人物が一つの大きな役割を果たす訳です。 勿論、この二人の実際の 思想は違っております。 特に人生に対する考え方は、この二人は大きく違って おります。 で、趙姫という人物は宮廷の中の生活よりは、むしろ民間の中の庶 民生活の方を好んでいる存在です。 であるからこそ映画のはじまりの方で、秦 王・政(始皇帝)向かって『王になるなんてつまらない』といったセリフが 出てくるわけです。 それから、荊軻について云いますと、荊軻といいますのは 元々人の道でしたが、後々、自分の生きる道を見失った人間であります。 そう いう人間が趙姫と接する事によって、自分自身の人生の道というものを見出し ていくという事であります。 そして、どのような作品におきましても私は、映 画というものには人道的なものが欠く事の出来ない要素であると思っておりま す。 つまり荊軻、ならびに趙姫というのが正に、この要素を代表しているので あります。 そして、この要素こそが、先ほど映画に存在してると言った、もう 一つの力つまり、支配者の力に対する民間の力、人道主義の力であります。 そ して、趙姫が顔に焼きごてをあてて傷を作りますが、このやけどの跡は、ある 意味で暴力といいうものを象徴しております。 支配者側の。 そういう意味で申 しますと今回私が撮りましたのは歴史物でありますが、あくまでも歴史物であっ ても今日のお客様の為に撮った作品であります。 我々の歴史はもうすぐ21世紀 を向かえようとしております。 この点から考 えますと私が天下国家の統一というのを扱った、歴史物を撮ったという今日的 な意味がご理解いただけるのではないかと思われます。 有難うございました。 」 張豊毅(チャン・フォンイー) 「荊軻に対する趙姫の働きという事でありますが、ご覧いただいた通り元々荊 軻という人物は、金を貰って人を殺す事を仕事にしていた人物であります。 そういう人物が目の不自由な少女をあやめてしまった事で良心の痛みを感じ る。 その良心の痛みを感じた事によってこの人物は、自分の生活の方向を見 失ってしまうわけです。 そして、その趙姫と出会いまして愛情が芽生えます。 そして、その愛情を切っ掛けにして、荊軻という人間が、言うなれば、真人間 に戻るわけです。 そして最後にはその愛情というものを媒介にいたしまして、 正義感にも目覚めていくわけです。 つまり、趙姫が目にした、趙の国がいかに して滅ぼされたか。 また、子供達がどのようにして殺されたか。 その状況を、 彼女と接する事で知り正義感にも目覚めていくわけです。 そしてその愛情の一 つの結果として始皇帝暗殺に向かうわけです。 つまり、もしも今回の映画の中 に趙姫という女性が存在しなかったなら、荊軻という人間は自分の生きる方向 を見失ったままで終わってしまった可能性が非常に大きいわけです。 そういう 意味では、その趙姫という人物の存在は荊軻にとって人生の大きな転機となっ た役割りを果たしているのです。 つまり、始皇帝暗殺に向かう荊軻の決心を固 める意味で大きな働きをしております。 」 李雪健(リー・シュエチエン) 「秦王・政は元々小さい頃、趙の国で暮らしておりました。 非常に苦しい生活 であったわけです。 つまり、彼はかつて趙の国で人質として暮らしていたわけ です。 その結果でありますが、政の性格には非常に弱い面が出来上がったので あります。 そして趙姫と政の二人は幼なじみでありまして、趙姫の方は、この 人物がどのようにすれば男として成長していくかという事を知っていたわけで す。 そして14才の時に政は母親と一緒に釈放されて秦の国に戻るわけでありま す。 その時に彼はどうしても彼女を一緒に連れて行きたいと泣くわけですね。 母親の方も仕様がなくこの彼女を連れて秦の国に連れて帰る。 後に彼が王になっ た段階でこの趙姫という人物は彼の性格形成に非常に大きな働きをするわけ です。 恐らく、昨日の完成版をご覧いただき感じていただいたかとは思います が、この秦王・政、この人物の性格は、趙姫が彼のそばに居た時とそばから離 れた段階で大きな変化がきたしております。 しかも、その変化はまるで別人と 言っていいくらいの変化をきたしております。 それだけ、彼の趙姫に対する愛 情は深く、また彼女にのみ向いていた。 つまり、浮気心の無い純粋な愛であっ たわけです。 愛情の程度がどの程度だったかといいますと、彼女が燕の国で刺 客と愛情を育み、その結果、彼女の為に刺客が殺しに来た。 それでもなお且つ 彼女を許してしまう。 それぐらいの愛情だったわけです。 言い方を変えて申し ますと秦王・政は理想を実現するために、それ以外の一切を犠牲にしたそうい う存在だったと思います。 有難うございました」 司会 「次の質問をお受けしたいと思います。 で、その結果が非常に良かったものですから、昨日も申 し上げました通り、日活の特に音声の方々の技術は非常に素晴らしいと思って おりますので、今回も自分から是非一緒にやりたいと希望いたしました。 」 司会 「よろしいでしょうか。 」 陳凱歌(チェン・カイコー) 「まず、チャン・フォンイーが言った言葉なんですけど、アマチュアでここま で出来れば合格かなって言われました。 まあ、励ましの言葉と受け止めており ます。 まあ、どうして自分でやる事になったかという理由を申し上げますとこ ういう経緯があります。 実は、自分でやろうという前にですね、ベテランの俳 優さん、つまり、呂不韋と実際に同じぐらいの年齢のベテランの俳優さん二人 お願いいたしました。 ところが撮影にかかった段階でですね、ちょっと色々困 難が生じたわけです。 え〜、私は、これはなにぶん大きな作品ですので、監督 として毎日処理しなければならない問題が沢山あったわけです。 そして、この ベテランの俳優にお願いして問題が生じた結果、私の助手の方から意見が出た わけです。 もしも、このベテランの俳優さんを止めにしてですね、別の俳優さ んを探すとなるともっと時間がかかる。 それで、どしたらいいのかと言うもの で、それでしたら自分でやろうと、後で話したわけです。 と言いますより、自 分でやるとギャラが要らない。 (会場笑い)で、もう一つの理由を申しますと、 私自身が呂不韋という人物が好きだということが言えます。 実は、これから言 う事は誰にも言った事が無い事なんですけど、私は今回、この映画の中で、呂 不韋を演じながら、自分では、いつも私自身の父親を思い出しておりました。 と言いますのは、御在籍の皆様方の中にひょっとしたら、ご存じの方もいるか もしれませんが、つまり、文化大革命の時期に私と私の父親の間で発生した事 柄ですね。 政治的な圧力の元でですね、ある時期、私が父親を批判した事があ ります。 ですから、そういうことを思い出しながら今回の呂不韋を演じました。 もしも、皆様方がご覧になって、あの呂不韋、仮にある程度の出来になってい ましたなら、それは、決して私のほうに芝居の能力があったという事ではなく、 今言った感情を持ちながら演じたからだと思います。 有難うございました。 」 司会 「では次の質問をお受けしたいと思います。 今回の作品の宮廷内部の処理とか、幾つかの面での処理は、監督はどういう 考え方で行ったのか聞かせてください。 」 陳凱歌(チェン・カイコー) 「まず、第一点目の作品の処理でありますが、ご覧になった映画の霞がかかった 処理というご質問でありましたけれど、意図的に霞がかかった様に処理したわけ ではありません。 恐らく、昨日の試写会の会場が大きかったものですから、スク リーンと映写機との距離がかなりあって、それで多少、そういう効果がでたのか な、と思います。 もう少し小さい劇場であれば、そういう事は決して無いと思い ますし、まあそれでしたなら、実際に上映されるプリントはもっと色鮮やかにし ようかとも思います。 それから、もう一つ、秦王・政と趙姫との間の話で出てき ます丸木橋を渡る話。 非常に深い所に渡した丸木橋をですね。 その 丸木橋を渡らないと食事を与えない。 御前は将来王になるんだから渡れと言って 励ます、というエピソードが前段にあるんです。 そして今回の作品の中では、実 は橋というのは象徴的な意味を持っております。 二人の間のコミュニケーション、 また逆に言えば、二人の間の分かちがたい溝というものを象徴しております。 秦 王・政と趙姫にしろ、あるいは、秦王・政と荊軻にしろ、この人物達は橋を挟ん で向かい合う関係にしか成り得ないという意味を込めてます。 」 陳凱歌(チェン・カイコー) 「まず、最初に私から言わせてください。 実は伝えなければならない事があり まして……。 例えば、ロウ毒役をやったワン・チーウェンさん、彼は、高い 所に渡した板を渡る場面がありますが、あれは実際に10数メートルある高い所 に渡しております。 私は、あの場面を撮る時に防護措置を取る事を最初は考え たんですね。 でも、まあ、撮る方の立場から考えますと、撮影には多少支障を きたします。 そして、あの場面を撮るためにワン・チーウェンさんは、実際に あの高い所を何回も何回も行ったり来たりして、大体60回位行き来したと思い ます。 もう一つは水の中での決闘場面ですけど、あの場面を撮った時には、角 川先生ですとか、その他の方にもみんな現場に御出でいただきました。 午前で はありましたが1月で、もの凄く寒い時だったんですね。 しかし、一方のリー・シュエチエンさんの方は、彼はあまり運動と かしないんで、馬から落ちたこともある。 しかも、躯には剣を持っており、そ の剣は重い。 ですから、これで、飛び込んだりしたら溺れちゃうかもしれない という風な感じでした。 」 李雪健(リー・シュエチエン) 「まあ、私は監督という立場上監督として厳しい程、役者を愛しているものだ と思っております。 」 陳凱歌(チェン・カイコー) 「私はその意見には賛成ではありません。 (笑い)」 李雪健(リー・シュエチエン) 「やっぱりチェン監督という人は場合によっては凄く残酷です。 しかも、そう いう事をやって凄く喜んでいるみたいなんですね。 まあ、ただ、私も昨日、出 来上がったものを初めて拝見したんですけれども、出来上がってそうした苦労、 やって良かったと思っております。 」 張豊毅(チャン・フォンイー) 「先ほども言ったんですけど、私はチェン監督と仕事をするのは2回目なんで すけど、いつも思うのですが、現場で撮ってる時には、こりゃもうたまらん、 と思いますが、いつも出来上がったのを見ると、やって良かったと思います」 王志文(ワン・チーウェン) 「まあ、その問題について私の考え方はこうです。 まず、私は以前からチェン 監督の作品が好きでした。 そして俳優として初めてチェン監督と仕事をさせて いただきました。 そして、実際に仕事をする以前からチェン監督は仕事の上で は厳しいときいておりました。 ですから、私は心の中で気持ちの準備をして仕 事に臨みました。 ただ、幸いだったのは現場で、私は、特にやっつけられると いった事は特に無かったです。 まあ、でも、それはですね、今回の話の中では 私は脇役だったからではないかと思います。 ただ、私自身としては、いつか機 会があれば、彼の作品の中で本格的に叩かれてみたいと思っております。 まあ、 これは、決して冗談ではなくて、本心からそう思っております。 で、毎回です ね、彼の言う事ややる事を見たり聞いたりしていて、感激を覚えております。 という事です。 」 張豊毅(チャン・フォンイー) 「ワン・チーウェンさんが言われた、『彼の言う事ややる事を見たり聞いたり していて、感激を覚えている』という事について私の考えを述べさせていただ きたいと思います。 チェン・カイコー監督は非常に敏感で、心の中は豊な人間 です。 男というのはあんまり人前で涙を流すものではないと思ってます。 今回 の映画の様々な場面で彼は、すぐに泣けと言いました。 それも、仕事が始まっ てすぐに、連続8テイクぐらい泣けと。 ですから、連続8テイク泣けという監 督と私共は言ってます。 ある日、そういう状態があまりに続くので、参ってし まいどうでもいい状態で芝居をしてしまいました。 そういう事を通じて、逆に 私が彼を動かしたような気がします。 つまり、演技をする私の隣で彼が貰い泣 きをしてるんですね。 」 陳凱歌(チェン・カイコー) 「それは事実です。 彼という人物は感情の起伏のある演技をさせるのは、なか なか難しいんです。 ですから、そういう場面を撮る時は、逆に彼の方から要求 がでるんです。 つまり、悲しい話とか悲惨な話とかどんどんしてくれと言われ るんです。 そうやって、私が話をしていって、まあ、そろそろ表情が出てきた なと思って、私がもういいだろうと言うと、彼は、いや、まだだ。 もっと続け てくれと。 でなければ出てこないという感じで。 それで、撮影が終わりに近付 きまして、最後に泣く場面を撮る事になった時に私は、自分が語る事の出来る 悲しい話や悲惨な話は、もうネタが全部尽きちゃったよと言いました。 」 司会 「お時間のほうもあまり無くなってきましたので、そろそろ、最後の質問とさ せていただきます。 毎 回仕事をする時には、彼女だけでなくて今日ここに来て貰ってます、3人の男 優さんもそうなんですけど、いつも、演技にその他におきましても話し合いを 持ちます。 それでお互いに意見を交換しあって、意見の一致をみて撮影にかか るという風にしております。 」 司会 「よろしいでしょうか。 それでは、これで質疑応答を終わらせていただきたい と思います。 この映画は渋谷パンテオン他、全国松竹、東急洋画系にて11月14 日公開となっております。 」 (Reported by 古山 慶).

次の

4月17日 金曜日_中国国際放送局

呂不韋 映画

会見の模様 司会者 「え〜、大変おまたせいたしました。 本日はお忙しい中、日本、中国、フラン ス、アメリカ、4ケ国合作、今世紀最大最後の映像ロマン、《始皇帝暗殺》の 完成披露記者会見におこしくださいまして誠にありがとうございます。 この映 画は構想8年、製作期関3年、製作費60億円をかけて完成した、アジア映画と しては史上最高の規模をほこる話題の超大作です。 早い段階からこの映画の動 向が注目され、すでに40ケ国以上での上映も決定しております。 それでは、た だいまより共同記者会見をはじめたいと思いますけれど、まず、ゲストの方々 に御登場願いたいとおもいます。 大きな拍手でお迎えください。 記者会見をはじめさせていただく前に皆様に御詫びを申し上げます。 本日、 出席予定でしたコン・リーさんが急用のために今朝、帰国されることになって しまいました。 昨日の完成披露試写会には出席していただいたんですが、緊急 のため、本日は欠席となりました。 コン・リーさんよりメッセージをいただい ており、ここでお伝えしたいと思います。 『皆様もご存じの通り、中国では8 月より洪水の被害が今なお広がっております。 私は全国政治協商議会の議員を 務めており、本日9月4日北京で緊急の会議と義捐活動が行われることとなり、 やむを得ず記者会見の出席を取り止め、帰国しなけらばならなくなりました。 昨日の完成披露試写会で《始皇帝暗殺》を見ていただき皆様には気に入ってい ただけたと存じております。 この映画が皆様の力で成功することを信じており ます。 本日は欠席することを御詫び申し上げます』 以上のような理由でコン・リーさん、本日欠席となってしまいました。 ここ で御詫び申し上げます。 それでは、記者会見を始めさせていただきます。 まず、初めに、今回の映画 で製作総指揮を務めていただきました角川書店、角川歴彦社長より御挨拶申し 上げたいと思います。 」 角川 「みなさん、おはようございます。 みなさんは昨日の映画を見ていただいた 方々ばかりだと思います。 まだ、昨日の余韻があってお疲れじゃないかと思う のですが、いかがでしょうか(笑)私はまだその中から抜けてないと思います ので、そんな感じから未だ抜け切れてないと思います。 まず、コン・リーさん が緊急に救援のため帰国しなければならなくなった様に、私達から、中国の皆 さんへ揚子江の大きな水害地域へお悔やみの言葉を申し上げたいと思います。 そして、昨日の映画の事ですけど、みなさんに見ていただいた、私が、今世紀 最後の超大作と申し上げた映画ですけど、あの話こそが司馬遷の《司記》にあ ります、刺客列伝にも記されてる有名な始皇帝と荊軻の話であります。 監督と 初めてお目にかかったとき、監督は、男の中の男を、男が男であった時代を描 きたいと語ってくれました。 私は、今の日本には男の中の男というのはもはや 確かにいないけれど、中国には10何億人もいるんだから、男の中の男はいるん じゃないかと申し上げたら、監督は、残念ながら現代の中国にはそういう人は いないと。 それで、男の中の男を訪ねようとすれば、紀元前3世紀まで逆上ら なければいけない、それが始皇帝なんだとおっしゃった訳です。 男が男であっ た時代の映画、監督が描きたかった映画、この監督の思いを、コン・リーさん、 趙姫を演ったコン・リーさん、それから荊軻、そして今日も出席してくださっ てるロウ毒役を演ったワン・チーウェン、そういう人達がみんな、始皇帝を男 の中の男に仕立てたと言っていいんじゃないかと思います。 そういう疎達画に なったような事を私は心よりよろこんでおります。 本当にみなさん、今日は有難うございました。 」 司会 「続きまして、同じく製作総指揮を務められました、日本ヘラルド映画、古川 博三社長、ご挨拶お願いいたします。 」 古川 「今日はお忙しいところ有難うございます。 今、角川社長が申しました通り、 この映画、ここまで来るのに大変な道のりでした。 そして昨日完成して本当に沈黙を出ようというところです。 映画の中身に関しましては、中国映画の良さというか、大変迫力の画を、なお かつスケールだけでなくて人間ドラマがしっかり撮れる監督だなというのが、 昨日観た実感であります。 そして、中国映画界の役者の演技層の厚さもあらた めて私は感動を覚えました。 あとは、この映画が完成した今、成功させるため に努力しなければいけないな、と思っていますけれど……。 過去、中国映画っ て意味では、映画の上映は単館でされてきたわけですれど、この度初めて、 大劇場で日本全国、世界同時封切りという画期的な機会を得まして、なんとか 日本、そして中国11月封切りになりますけれど、成功に向けて頑張りたいと思っ ておりますので、皆様の御援助、あるいは、おみしりおきが頂ければ本当に 有り難いと思っております。 以上でございます。 どうも有難うございました」 司会 「続きまして、チェン・カイコー監督」 陳凱歌(チェン・カイコー) 「まず、本日お越しいただきました記者の方々に、大変嬉しく思っおります。 私自身大変光栄に感じております。 今回の作品は弛みのない12段階を経過して 完成の見込みがつきました。 一番最初の構想からは実に11年経っております。 そして、セットの準備ですとか、衣装、大道具、小道具の準備に3年以上もか けました。 そして、本日、私と一緒にこの舞台に上がっております役者の方々 私と一緒に6ケ月半、ロケ地で缶詰め状態で仕事をしました。 私はやはり監督 としてこの作品を通じまして、アジアの精神、そういったものを表現しようと 思いました。 そして、アジアの時代という事で申し上げますと、中国の春秋戦 国時代、これは、ヨーロッパのギリシアのローマとある意味で比較する事が出 来る時代かと思われます。 つまり、英雄というものは、かならずしもヨーロッ パに出現しただけで無く、アジアにも出現したという事です。 まあ、そういう 考えに基づきまして私自身の長い夢を今回の作品の中で実現しました。 しかし そういった夢を実現する過程に置きましては、多くの人の助けを借りなければ なりません。 私は本日、一緒に舞台に上がっていただきました角川先生、古川 先生、お二人の協力に心より感謝いたします。 そして、アジアの映画を発展さ せてゆくためにはアジア人自身で持ちこたえて、支えていかなければならない と思います。 そういう意味に置きましても、本日、これだけたくさんの記者の 皆様方が記者会見に御出でいただきました事を、心より感謝いたします。 今後 も私の仕事を支えていただきたいと思います。 有難うございました。 」 司会 「本日は通訳を及川達博様にお願いしております。 続きまして、暗殺者、荊軻 の役を演じました、チャン・フォンイーさん」 張豊毅(チャン・フォンイー) 「この始皇帝暗殺というのは中国の歴史における実話であります。 私共が小さ い頃、必ず国語のテキストに載っておりました詩を勉強しておりまして、その 詩に一つのくだりがありまして、《風 蕭々として 易水寒し 壮士 一たび 去って 復た還らず》という詩であります。 私自身は、そのテキストの中で何 度も読んで感動しておりました。 で、実は、私と監督は学校で一緒でありまし て、仕事の面では一緒に仕事をするのは2回目であります。 で、荊軻という人 物に関しましては、文字にのこされた歴史上の記載が非常に少なく、したがい ましてこの物語を作るに於て、チェン・カイコー監督の方がシナリオと監督 の面で非常に大きな仕事をしました。 私自身も役者として色々な工夫を凝らし てこの人物に色々なものを盛り込んで、そういう事をやってまいりました。 で、 あの、どういう人物を作るにしろ、非常に重要なのは荊軻とういう人物が置か れた歴史の背景、その時代の中において自分自身が明らかに死ねる。 つまり、 その与えられた任務が成功するにしろ失敗するにしても、明かに死ぬという事 を知りながらも国のために、また、愛情のために勇気をもってその任務に赴く。 言うなれば、勇士の精神を描く事が大事でありました。 で、そうした考え方 を持った私共は、今回の作品のために色々な努力を重ねてきたわけであります。 そして、ついにこの作品の完成にこぎ着けました。 私も心から皆様に喜んで いただければと願っております。 有難うございました。 」 司会 「次に始皇帝役のリー・シュエチエンさんお願いします」 李雪健(リー・シュエチエン) 「まず、この《始皇帝暗殺》という作品におきまして、私は、初めてチェン・ カイコー監督と日本の友人の方々と一緒に協力をして仕事をさせていただきま した。 非常に楽しく協力できたと思っております。 そして、本日はこれだけ沢 山の映画評論の専門の皆様、また、記者の皆様方と今回の作品につきまして、 意見を交換できるということは、私自身大変光栄に思っております。 有難うご ざいました。 」 司会 「続きましてロウ毒役のワン・チーウェンさん」 王志文(ワン・チーウェン) 「皆様方、こんにちは。 皆様方とこうしてお会いできた事を大変嬉しく思って おります。 《始皇帝暗殺》という作品は中国と日本の映画関係者の大量の仕事 を投入して初めて出来上がりました。 そしてその大量の労働力を投入する過程 にその一部に私自身も参加できた事を大変嬉しく思っております。 私自身もこ の機会をお借りいたしまして是非皆様方からご意見を伺いたいと思っておりま す。 私はあまり話が得意ではありません。 有難うございました。 」 右から2人目が陳凱歌(チェン・カイコー)監督 司会 「それでは、質疑応答に入りたいと思います。 チェン・カイコー監督と本当は コン・リーさんにお聞きしたかったんですけれど居らっしゃらないので…… あの、この映画の作者は、今、角川社長の方から『男の中の男であった時代』 を描きたかったという風に監督はおっしゃっていたという話でしたが、実際 の映画の方では、歴史上、実在しない人物、コン・リーさんが演じた趙姫とい う人物が非常に大きくなっていますが、この人物を描くことは、監督の一つの 考え、映画における監督の解釈だったと思うのですが、そのことについて、も う少しお話しいただけるでしょうか。 それと、チャン・フォンイーさんとリー ・シュエチエンさんに、それぞれが演じられた歴史上の人物をやられるにあたっ て、この趙姫という人物が入ってきたという事については、どういう意味を持っ たかとういう事をお話ししていただけたら、お願いします。 」 陳凱歌(チェン・カイコー) 「まず、どうして歴史上に実在しない人物を作り上げたかというと、やはりこ うした大きな大規模な作品の中では、どうしても女性の存在というのが必要だ と思うんです。 この作品では二つの異なった、勢力、力というのが存在、出演 します。 一つの力というのは支配者側の力です。 その支配者側の理想といいま すのは天下国家を統一して一つの国にまとめ上げるという事であります。 そし て、その支配者側の方に国を統一しょうという理想が生じたその時に、この趙 姫という人物が一つの大きな役割を果たす訳です。 勿論、この二人の実際の 思想は違っております。 特に人生に対する考え方は、この二人は大きく違って おります。 で、趙姫という人物は宮廷の中の生活よりは、むしろ民間の中の庶 民生活の方を好んでいる存在です。 であるからこそ映画のはじまりの方で、秦 王・政(始皇帝)向かって『王になるなんてつまらない』といったセリフが 出てくるわけです。 それから、荊軻について云いますと、荊軻といいますのは 元々人の道でしたが、後々、自分の生きる道を見失った人間であります。 そう いう人間が趙姫と接する事によって、自分自身の人生の道というものを見出し ていくという事であります。 そして、どのような作品におきましても私は、映 画というものには人道的なものが欠く事の出来ない要素であると思っておりま す。 つまり荊軻、ならびに趙姫というのが正に、この要素を代表しているので あります。 そして、この要素こそが、先ほど映画に存在してると言った、もう 一つの力つまり、支配者の力に対する民間の力、人道主義の力であります。 そ して、趙姫が顔に焼きごてをあてて傷を作りますが、このやけどの跡は、ある 意味で暴力といいうものを象徴しております。 支配者側の。 そういう意味で申 しますと今回私が撮りましたのは歴史物でありますが、あくまでも歴史物であっ ても今日のお客様の為に撮った作品であります。 我々の歴史はもうすぐ21世紀 を向かえようとしております。 この点から考 えますと私が天下国家の統一というのを扱った、歴史物を撮ったという今日的 な意味がご理解いただけるのではないかと思われます。 有難うございました。 」 張豊毅(チャン・フォンイー) 「荊軻に対する趙姫の働きという事でありますが、ご覧いただいた通り元々荊 軻という人物は、金を貰って人を殺す事を仕事にしていた人物であります。 そういう人物が目の不自由な少女をあやめてしまった事で良心の痛みを感じ る。 その良心の痛みを感じた事によってこの人物は、自分の生活の方向を見 失ってしまうわけです。 そして、その趙姫と出会いまして愛情が芽生えます。 そして、その愛情を切っ掛けにして、荊軻という人間が、言うなれば、真人間 に戻るわけです。 そして最後にはその愛情というものを媒介にいたしまして、 正義感にも目覚めていくわけです。 つまり、趙姫が目にした、趙の国がいかに して滅ぼされたか。 また、子供達がどのようにして殺されたか。 その状況を、 彼女と接する事で知り正義感にも目覚めていくわけです。 そしてその愛情の一 つの結果として始皇帝暗殺に向かうわけです。 つまり、もしも今回の映画の中 に趙姫という女性が存在しなかったなら、荊軻という人間は自分の生きる方向 を見失ったままで終わってしまった可能性が非常に大きいわけです。 そういう 意味では、その趙姫という人物の存在は荊軻にとって人生の大きな転機となっ た役割りを果たしているのです。 つまり、始皇帝暗殺に向かう荊軻の決心を固 める意味で大きな働きをしております。 」 李雪健(リー・シュエチエン) 「秦王・政は元々小さい頃、趙の国で暮らしておりました。 非常に苦しい生活 であったわけです。 つまり、彼はかつて趙の国で人質として暮らしていたわけ です。 その結果でありますが、政の性格には非常に弱い面が出来上がったので あります。 そして趙姫と政の二人は幼なじみでありまして、趙姫の方は、この 人物がどのようにすれば男として成長していくかという事を知っていたわけで す。 そして14才の時に政は母親と一緒に釈放されて秦の国に戻るわけでありま す。 その時に彼はどうしても彼女を一緒に連れて行きたいと泣くわけですね。 母親の方も仕様がなくこの彼女を連れて秦の国に連れて帰る。 後に彼が王になっ た段階でこの趙姫という人物は彼の性格形成に非常に大きな働きをするわけ です。 恐らく、昨日の完成版をご覧いただき感じていただいたかとは思います が、この秦王・政、この人物の性格は、趙姫が彼のそばに居た時とそばから離 れた段階で大きな変化がきたしております。 しかも、その変化はまるで別人と 言っていいくらいの変化をきたしております。 それだけ、彼の趙姫に対する愛 情は深く、また彼女にのみ向いていた。 つまり、浮気心の無い純粋な愛であっ たわけです。 愛情の程度がどの程度だったかといいますと、彼女が燕の国で刺 客と愛情を育み、その結果、彼女の為に刺客が殺しに来た。 それでもなお且つ 彼女を許してしまう。 それぐらいの愛情だったわけです。 言い方を変えて申し ますと秦王・政は理想を実現するために、それ以外の一切を犠牲にしたそうい う存在だったと思います。 有難うございました」 司会 「次の質問をお受けしたいと思います。 で、その結果が非常に良かったものですから、昨日も申 し上げました通り、日活の特に音声の方々の技術は非常に素晴らしいと思って おりますので、今回も自分から是非一緒にやりたいと希望いたしました。 」 司会 「よろしいでしょうか。 」 陳凱歌(チェン・カイコー) 「まず、チャン・フォンイーが言った言葉なんですけど、アマチュアでここま で出来れば合格かなって言われました。 まあ、励ましの言葉と受け止めており ます。 まあ、どうして自分でやる事になったかという理由を申し上げますとこ ういう経緯があります。 実は、自分でやろうという前にですね、ベテランの俳 優さん、つまり、呂不韋と実際に同じぐらいの年齢のベテランの俳優さん二人 お願いいたしました。 ところが撮影にかかった段階でですね、ちょっと色々困 難が生じたわけです。 え〜、私は、これはなにぶん大きな作品ですので、監督 として毎日処理しなければならない問題が沢山あったわけです。 そして、この ベテランの俳優にお願いして問題が生じた結果、私の助手の方から意見が出た わけです。 もしも、このベテランの俳優さんを止めにしてですね、別の俳優さ んを探すとなるともっと時間がかかる。 それで、どしたらいいのかと言うもの で、それでしたら自分でやろうと、後で話したわけです。 と言いますより、自 分でやるとギャラが要らない。 (会場笑い)で、もう一つの理由を申しますと、 私自身が呂不韋という人物が好きだということが言えます。 実は、これから言 う事は誰にも言った事が無い事なんですけど、私は今回、この映画の中で、呂 不韋を演じながら、自分では、いつも私自身の父親を思い出しておりました。 と言いますのは、御在籍の皆様方の中にひょっとしたら、ご存じの方もいるか もしれませんが、つまり、文化大革命の時期に私と私の父親の間で発生した事 柄ですね。 政治的な圧力の元でですね、ある時期、私が父親を批判した事があ ります。 ですから、そういうことを思い出しながら今回の呂不韋を演じました。 もしも、皆様方がご覧になって、あの呂不韋、仮にある程度の出来になってい ましたなら、それは、決して私のほうに芝居の能力があったという事ではなく、 今言った感情を持ちながら演じたからだと思います。 有難うございました。 」 司会 「では次の質問をお受けしたいと思います。 今回の作品の宮廷内部の処理とか、幾つかの面での処理は、監督はどういう 考え方で行ったのか聞かせてください。 」 陳凱歌(チェン・カイコー) 「まず、第一点目の作品の処理でありますが、ご覧になった映画の霞がかかった 処理というご質問でありましたけれど、意図的に霞がかかった様に処理したわけ ではありません。 恐らく、昨日の試写会の会場が大きかったものですから、スク リーンと映写機との距離がかなりあって、それで多少、そういう効果がでたのか な、と思います。 もう少し小さい劇場であれば、そういう事は決して無いと思い ますし、まあそれでしたなら、実際に上映されるプリントはもっと色鮮やかにし ようかとも思います。 それから、もう一つ、秦王・政と趙姫との間の話で出てき ます丸木橋を渡る話。 非常に深い所に渡した丸木橋をですね。 その 丸木橋を渡らないと食事を与えない。 御前は将来王になるんだから渡れと言って 励ます、というエピソードが前段にあるんです。 そして今回の作品の中では、実 は橋というのは象徴的な意味を持っております。 二人の間のコミュニケーション、 また逆に言えば、二人の間の分かちがたい溝というものを象徴しております。 秦 王・政と趙姫にしろ、あるいは、秦王・政と荊軻にしろ、この人物達は橋を挟ん で向かい合う関係にしか成り得ないという意味を込めてます。 」 陳凱歌(チェン・カイコー) 「まず、最初に私から言わせてください。 実は伝えなければならない事があり まして……。 例えば、ロウ毒役をやったワン・チーウェンさん、彼は、高い 所に渡した板を渡る場面がありますが、あれは実際に10数メートルある高い所 に渡しております。 私は、あの場面を撮る時に防護措置を取る事を最初は考え たんですね。 でも、まあ、撮る方の立場から考えますと、撮影には多少支障を きたします。 そして、あの場面を撮るためにワン・チーウェンさんは、実際に あの高い所を何回も何回も行ったり来たりして、大体60回位行き来したと思い ます。 もう一つは水の中での決闘場面ですけど、あの場面を撮った時には、角 川先生ですとか、その他の方にもみんな現場に御出でいただきました。 午前で はありましたが1月で、もの凄く寒い時だったんですね。 しかし、一方のリー・シュエチエンさんの方は、彼はあまり運動と かしないんで、馬から落ちたこともある。 しかも、躯には剣を持っており、そ の剣は重い。 ですから、これで、飛び込んだりしたら溺れちゃうかもしれない という風な感じでした。 」 李雪健(リー・シュエチエン) 「まあ、私は監督という立場上監督として厳しい程、役者を愛しているものだ と思っております。 」 陳凱歌(チェン・カイコー) 「私はその意見には賛成ではありません。 (笑い)」 李雪健(リー・シュエチエン) 「やっぱりチェン監督という人は場合によっては凄く残酷です。 しかも、そう いう事をやって凄く喜んでいるみたいなんですね。 まあ、ただ、私も昨日、出 来上がったものを初めて拝見したんですけれども、出来上がってそうした苦労、 やって良かったと思っております。 」 張豊毅(チャン・フォンイー) 「先ほども言ったんですけど、私はチェン監督と仕事をするのは2回目なんで すけど、いつも思うのですが、現場で撮ってる時には、こりゃもうたまらん、 と思いますが、いつも出来上がったのを見ると、やって良かったと思います」 王志文(ワン・チーウェン) 「まあ、その問題について私の考え方はこうです。 まず、私は以前からチェン 監督の作品が好きでした。 そして俳優として初めてチェン監督と仕事をさせて いただきました。 そして、実際に仕事をする以前からチェン監督は仕事の上で は厳しいときいておりました。 ですから、私は心の中で気持ちの準備をして仕 事に臨みました。 ただ、幸いだったのは現場で、私は、特にやっつけられると いった事は特に無かったです。 まあ、でも、それはですね、今回の話の中では 私は脇役だったからではないかと思います。 ただ、私自身としては、いつか機 会があれば、彼の作品の中で本格的に叩かれてみたいと思っております。 まあ、 これは、決して冗談ではなくて、本心からそう思っております。 で、毎回です ね、彼の言う事ややる事を見たり聞いたりしていて、感激を覚えております。 という事です。 」 張豊毅(チャン・フォンイー) 「ワン・チーウェンさんが言われた、『彼の言う事ややる事を見たり聞いたり していて、感激を覚えている』という事について私の考えを述べさせていただ きたいと思います。 チェン・カイコー監督は非常に敏感で、心の中は豊な人間 です。 男というのはあんまり人前で涙を流すものではないと思ってます。 今回 の映画の様々な場面で彼は、すぐに泣けと言いました。 それも、仕事が始まっ てすぐに、連続8テイクぐらい泣けと。 ですから、連続8テイク泣けという監 督と私共は言ってます。 ある日、そういう状態があまりに続くので、参ってし まいどうでもいい状態で芝居をしてしまいました。 そういう事を通じて、逆に 私が彼を動かしたような気がします。 つまり、演技をする私の隣で彼が貰い泣 きをしてるんですね。 」 陳凱歌(チェン・カイコー) 「それは事実です。 彼という人物は感情の起伏のある演技をさせるのは、なか なか難しいんです。 ですから、そういう場面を撮る時は、逆に彼の方から要求 がでるんです。 つまり、悲しい話とか悲惨な話とかどんどんしてくれと言われ るんです。 そうやって、私が話をしていって、まあ、そろそろ表情が出てきた なと思って、私がもういいだろうと言うと、彼は、いや、まだだ。 もっと続け てくれと。 でなければ出てこないという感じで。 それで、撮影が終わりに近付 きまして、最後に泣く場面を撮る事になった時に私は、自分が語る事の出来る 悲しい話や悲惨な話は、もうネタが全部尽きちゃったよと言いました。 」 司会 「お時間のほうもあまり無くなってきましたので、そろそろ、最後の質問とさ せていただきます。 毎 回仕事をする時には、彼女だけでなくて今日ここに来て貰ってます、3人の男 優さんもそうなんですけど、いつも、演技にその他におきましても話し合いを 持ちます。 それでお互いに意見を交換しあって、意見の一致をみて撮影にかか るという風にしております。 」 司会 「よろしいでしょうか。 それでは、これで質疑応答を終わらせていただきたい と思います。 この映画は渋谷パンテオン他、全国松竹、東急洋画系にて11月14 日公開となっております。 」 (Reported by 古山 慶).

次の