月島 受け。 月島スポーツプラザ温水プール(令和元年10月1日から令和2年7月31日まで休館) 中央区ホームページ

月島総記

月島 受け

クロ月詐欺の節があります。 cp要素少ないし短いです。 ツッキーは貧血中です。 4~5p:【ふわふわ ころん。 これもツッキー貧血中。 [newpage] 【お兄ちゃんは心配性】(クロ月・月島兄弟) 久しぶりに実家に帰ると、丁度東京へ合宿遠征していたという弟の蛍が帰ってきた。 高校であんなことがあってから、蛍とは上手くコミュニケーションを取ることが出来ないまま実家を出てしまった情けない俺。 本当に久しぶりに蛍と話した。 蛍は相変わらずあまりやる気がないような口振りだったが、顔つきからこの合宿がいかに充実したものだったかが窺える。 兄ちゃんには分かるぞ、蛍。 高校では惨めな思いをしたし、いつも応援して慕ってくれた弟に格好悪いところを見せ幻滅させてしまった。 まだ幼かった蛍。 エースとして活躍していると信じて疑わなかった憧れの兄が応援席にいるという現実を見た時、彼はどれ程のショックを受けただろうか?と考え自分も胸を痛めたものだ。 それでも俺は、バレーが好きだ。 あの感触を、感動を、忘れることは出来ない。 蛍は俺の話を静かに聞き、「そうか」と一言だけ囁いた。 うまく説明出来ないけど、そのたった数分の会話で、兄弟で抱えていたモヤモヤが晴れたような気がした。 しかし、その夜。 俺は今までとは全く別の種類のモヤモヤを抱える事になるーー。 」 風呂を済ませ歯を磨いていると、蛍がバスルームに入ってきた。 「さっきコンビニでアイス買ってきたから、風呂上がったら食えよー」 アリガト、なんてカタコトで礼を述べる蛍を口濯ぎながら鏡越しに見て、思い切り吹き出した。 ブハーッ、げほっげほっ 突然の事に驚いた蛍が「ちょ、ちょっと兄ちゃん何してんの大丈夫?」と声をかけてくるが、俺は震えながらどもる事しか出来なかった。 「けけけ、けい…そっ、そそ、それっ…!?」 指を指す。 シャツを脱いだ弟の首もと、鎖骨、胸元に、無数の赤い斑点模様。 いや、模様なんて可愛いもんじゃない。 病的なものを感じるおびただしい数だ。 「?」と首を傾げながら鏡で自分自身を見た蛍が、絶句してから一瞬で全身を真っ赤に染めた。 「…なっ、なにこれ!?しんっっじらんないんだけどあの人バカなの!!?!?」 首もとをババッと手で隠すものの、時すでに遅しだし数が多すぎて全く隠れてない。 そして叫んでしまった事でより確証を得てしまう。 「あー…と、、け、蛍のカノジョは随分熱烈なんだなー…?」 真っ赤になって気まずそうに俯く蛍がなんだか可哀想だったので、ひきつりながらそんな話題を出すと、蛍は「ハァ!?」と叫んだ。 「あの人がカノジョとかやめてよありえないキモい!!」 「ちょっ!?カノジョ以外とそんな事してんのか蛍!?」 蛍が一瞬、しまった!という顔をして再び俯いた。 そしてあろうことか、潤んだ瞳で上目遣い攻撃を仕掛けてくる蛍。 「…、引いた?よね…」 お、お前はいつからそんな小悪魔ちゃんになったんだ… 可愛いが過ぎて兄ちゃんはノックアウト寸前だ。 「いや…引いたっつーか…意外だなーとは思ったけど。 え、本当に彼女じゃないのか?」 蛍がそんな誠意のない事をするとは信じられず問うが、それに対する弟の答えは完全に俺の予想の斜め上をいっていた。 「カノジョじゃ…ないよ。 男だから」 「うん……………………………………ん?」 「これつけた相手、男」 たっぷり五分は黙ったんじゃないだろうか。 蛍は落ちつかない様子でこちらをチラチラ窺っているが、あまりにも予想外だったので笑顔で固まってしまった。 「おと…おとこ…」 蛍が見知らぬ男に押し倒されている絵が浮かんでしまい、必死に首をブンブン振って追い払う。 「そんなに引かないで…」 蛍が泣きそうな顔で「僕ホモじゃないし、これだってアッチが一方的に…」とモニョモニョ言い始めたが、そのあまりに聞き捨てならない内容に怒りが込み上げ、蛍の肩を勢いよく掴む。 「一方的って…まさか変な男に言い寄られてんのか!?無理矢理されたのか!?」 驚いたように目をぱちくりさせた蛍は、益々気まずそうに視線を反らし「いや別に…無理矢理、って訳じゃ…ないケド」と口を尖らせている。 これは照れている時の顔だ。 無理矢理では無さそうな事に一瞬ホッとしてしまったが、 それでもこんな異常とも言える数のキスマークに不安は募る。 かなり執着されてるみたいで、ぶっちゃけ不気味だ。 結局その相手とは付き合ってるのか?というかキスマーク付けられてるってことは蛍は抱かれる立場なのか? 疑問は尽きないのに、何一つ言葉になって口から出てこない。 弟が男に抱かれている。 それは言葉にするとあまりに生々しく、甘美で危険な響きだった。 弟の性的な事情など想像した事も無かったのに、どんな風に抱かれるんだとか、この蛍が一体どんな顔を?声は? なんて、妄想は更にマニアックになっていく。 いくら弟の恋人が男だからといって兄である自分がそんな事を考えるのは許されないのに妄想は止まらない。 突然蛍が大人になってしまったような焦燥感、ノンケの蛍をそっちの世界へ巻き込んだどこぞの馬の骨への怒り、嫉妬。 感情がめちゃくちゃだ。 とりあえず… 「とりあえず、相手に会わせなさい!!!」 混乱の末、出てきたのは彼氏持ちの娘へ説教する親父のような台詞だった。 言ってから気付いたけど、口調が怒った時の母さんそっくりだな、俺。 蛍は面食らったように固まった後「む、無理だよ。 相手東京だし…別に恋人とかじゃ……無いし」と寂しそうな顔をした。 それを見て更に怒りがわいてくる。 同性愛という茨の道に引きずり込んだ上に遠恋だと…? きちんと恋人になってもいないのに手を出すような奴なのか? 蛍にこんな顔させて遊びだったりしたら俺はマジで許さないぞ。 「俺さ、8月末にちょうど出張なんだよね。 東京に。 」 「はっ?」 「さっき母さんに聞いた。 また東京遠征行くんだろ?」 「い、行くけど…。 」 蛍の顔が「まさか来るの?」と言っていたので笑顔で頷いた。 恋人だろうがそうでなかろうが、男だろうが女だろが、俺の大事な弟に手を出した輩にはきちんと牽制しなければ。 だって兄ちゃんは、弟が可愛くて仕方ないのだ。 Q:ちなみにけーちゃんは合宿中誰と何をしてたんですかぁ?おじさんにkwsk教えてください。 何年だ?」 蛍「ちょっと聞いてよ!! まぁ…3年生だけど。 一応そこそこの強豪校の主将、的な…?」 明光「3年ー!?しかも蛍の自慢顔頂きましたーハイ許せん!!本当に遊びじゃないんだろうな!?」 蛍「遊びもなにも、付き合ってないってば!!告白されて押し倒されて吸われたの!!それだけ!! 」 告白されて 押し倒されて 吸われた!? 明光「ただの変質者じゃねぇか!!それ強姦だぞ!?そんな奴が好きなのかお前!?」 蛍「ちがっ、違う!いや、そうなんだけど、違うから! 黒尾さんはっ、そんな人じゃっ、、ぐすっ」 明光「け、蛍。 悪い、落ち着け、泣くなよ。 何があったか、兄ちゃんに話してくれるか?」 蛍「……こ、今回の合宿で、会うの二回目だったしっ、ひっく、僕もあの人の事まだよく知らないけど…色々教えてくれて、一緒にいるとあんしん…して」 明光「うんうん、なんか妬けるな」 蛍「昨日の夜二人でいる時に、合宿も明日で終わりですねって話してたら、あっちが『俺お前の事好きかもしんねー』って、ぐすん、言ってきて」 明光「クソッ、サラッと言いやがって。 それで?」 蛍「僕は、よく分かりません、って言った。 」 明光「そしたら?」 蛍「黒尾さんが、そっか、って笑って…そのままキスされて、押し倒されて、こうなってた」 明光「うぉおい!?待て待て、おかしいだろ!! 分かりませんって言ってる奴に何故キス!!?更にその病的な数のキスマーク!?!?」 蛍「しっ知らないよ!なんか…ずっと吸ってくるし、ドキドキし過ぎて頭おかしくなりそうで、殴って逃げたけど」 明光「殴って!?さすが蛍!!ブラボー!!!」 蛍「それで、帰る時に、番号交換して、さっきメールきてた」 明光「殴られたのによく諦めなかったなそいつ…なんて?」 蛍「普通にお疲れ、って」 明光「え、そんだけ?」 蛍「僕もお疲れ様でしたとだけ返して…あ、返信きて……」 明光「蛍?どうした?」 『ところでツッキー、残念ながら俺はしつこいんだ。 昨日の夜の一発が、本当にお前の答えか?俺には違うように感じるから、諦めねーわ。 まぁ次東京きた時、覚悟しておくように。 おやすみ』 明光「な!?覚悟ってなんだうちの弟に何する気だコノヤロォオオ!!」 蛍「兄ちゃんうるさいっ、もっもう僕風呂入るから出てって…!!」 明光「蛍の奴顔真っ赤…、可愛いなくそ。 やべーよこれ絶対次回会った時蛍の事ペロッといっちまう気だよ!!俺が守ってやんねーと!!!黒尾ってやつ!覚悟すんのはお前だっ!」 A:月島蛍は合宿中、黒尾鉄朗と恋に落ちていた。 END [newpage] 【味見させて】(兎月・クロ月・赤葦) 東京での合宿中の事。 月島が貧血気味で休んでいる救護室へ立ち寄った赤葦は、はっきりと眉間にシワを寄せた。 不愉快だからと言うよりは、不可解だったからだ。 「あの…何してんスか、木兎さん」 我が部のエースである木兎が、ベッドに身を乗り出している。 ベッドにはスヤスヤと眠る月島の姿。 声をかけられた木兎はあからさまに動揺してピャッと変な音を喉から出していた。 「なんだあかあしか!ビビッた!!」 「人が来るとビビるような事を、してたんですね?」 冷静に、しかし相手を責めるように静かに言えば、木兎は「いや~なんつうか」なんてモゴモゴした後、 「ちょっと、寝言が可愛かったから、味見?」 と笑顔を引きつらせて言った。 無言で非難する赤葦に、木兎は「お、お前こそ!」と言い返す。 「お前こそ珍しいじゃん!いつも見舞いなんてするタイプじゃねーのに!!」 さては俺と同じか!?ツッキー味見しに来たのか!! ブーブーと叫ぶ木兎から目を反らさずに赤葦は冷たい声で返した。 「は?一緒にしないでもらえますか。 俺は烏野と音駒の試合長引きそうだから水を持ってきたんです」 木兎はウッ、と声をあげる。 赤葦は確かに水の入ったペットボトルを持っている。 烏野と音駒の練習試合が長引いており、誰も見舞いに来れないからと月島を思っての行動だった。 「だからそれが珍しいっての。 ツッキーの事気に入った?」 いくらか先程よりトーンを落とした木兎に、赤葦も素直に「そうかもしれません」と答えた。 「じゃあまぁ、ここに水置いてくんで」 「えっ!赤葦行っちゃうの!?」 木兎は焦ったように赤葦を見て叫ぶ。 「俺さっきも結構危なかったんだけど!!このままツッキーと二人にされたら色々野生が目覚める!! 」 「いやそもそも木兎さんの理性的な部分あんま見たことないですけど」 相変わらず赤葦の返しはひんやりとしているが、その眼光は鋭い。 「俺はともかく、味見とかふざけた事言ってると殺しま…いや、殺されますよ。 黒尾さんあたりに」 「今なんか怖いこと言い直したよね!?つかなんで黒尾ー?」 キョトン、と問われ赤葦は大きめな溜め息を吐き出した。 確かに赤葦も月島の事はなんだか気になるし、気に入っているのだと思う。 でも、もし月島にそれ以上の感情をもった場合、言い訳すべき相手は自分ではない。 月島に向かって、完全に歪んだ愛情の視線を向けているのは木兎といつも近くにいる黒尾なのだ。 月島の側にいる時無言で禍々しい牽制オーラを出されまくっているのを、この人は全く気付いてなかったのか。 もし、 この二人がライバルになったらーー、 赤葦はその端整な顔を盛大に歪める。 「物凄く、うるさくなりそう」 え!?なに!?おーい赤葦!!! とエースから投げ掛けられる言葉を無視し、赤葦は部屋から出ていった。 ぼくとさ…、も、かんべんひて…zzz」 ってむにゅむにゅし始めたから、木兎さんのボクトさんがムニュってなりました。 兎月可愛い。 あと付き合ってないのにツッキー好きすぎて周りを牽制する事から始めちゃう病み気味な黒尾先輩凄く病んでる。 [newpage] 【ふわふわ、ころん。 】(ノヤ月) 喰われるーー、 吸い込まれそうな程大きな瞳がこちらを見つめているのをぼんやりと眺めながら、月島は鈍る意識の中でそんな事を思った。 「おーい月島、大丈夫か?」 「……西谷、さん?」 覚醒して相手を確認すると、喰われるだなんて思った自分が恥ずかしくなった。 相手は練習中に貧血を起こした自分を介抱してくれた先輩だというのに。 「水飲むか?」 「あ…すみません、お願いします」 起き上がって医務室のベッドに寄りかかり、手渡されたペットボトルの水を口から流し込む。 思ったより体は水分を欲していたようで、半分程一気に飲んでしまった。 そういえば、なんだか懐かしい夢をみていた気がする。 内容は覚えていないのに、胸がほっこりと温かいのだ。 この合宿中、熱中症でダウンしてしまった清水の代わりに田中と西谷がマネージャー業に勤しむ事となった。 異常な張り切りを見せる二年生コンビに月島はうるさいな、なんて思っていたのだが、まさか自分がその代打マネージャーの世話になってしまうとは。 しかし 「………。 」 「………。 」 様子がおかしい。 いつも騒がしい西谷が喋らない。 まるで プレー中のような静けさ。 「あの…」 普段子供のように無邪気な西谷の、その落ち着いた態度は月島を落ち着かなくさせる。 それならまだ「だから飯食わないと体保たないって言ったろ!!」と説教でもされた方がマシだ。 しかも視線だけは真っ直ぐこちらを見ている。 無言のプレッシャーに耐えられなくなった月島は、ついに俯いてしまう。 「僕もう、大丈夫なんで。 練習に」 戻ってください。 そう言おうとした言葉は続かず、グラリと世界が揺れた。 とん、 咄嗟に、しかし妙に静かに… 背中に西谷の手が添えられた。 小さいけれど、大きな手だ。 まだ貧血の症状が良くなっていないのか、今にも意識が遠退きそうだった。 「すみ、ませ…」 揺れる意識を必死に保ちながら声をかけると、西谷は優しい声で「もう少し、休んでろよ」と言った。 一体、どうしてしまったんだろう? にしのやさん、なんか、へん 月島はそのまま意識を手放した。 [newpage] あぶ……ねぇ!もう、なんか、色々危ねぇ!!なんだこれ!? よろめいた月島を支えた西谷から、どっと汗が吹き出した。 そっと月島をベッドに寝かし自分もよろよろとしゃがみこむ。 先程から嫌に静かだったのは、決して落ち着いていた訳ではない。 西谷は、激しく混乱していたのだ。 真っ青な顔で眠る月島を見つめ、西谷は先程の非現実的な光景を思い出す。 澤村が真っ先に彼の元へ駆け寄り、烏養と武田がそれに続く。 他のメンバーが心配そうに月島を見つめる中、山口は「うわあああヅッギィイイイ!!!??」と号泣していた。 烏養が恐らく貧血だろうと判断し、医務室へ連れていこうとしたところに立候補したのが西谷であった。 麗しいマネージャーの代わりを立派に果たそうと張り切ったものの、月島が縦長過ぎて一人では抱えられず。 結局田中と二人で「よいしょコラァ!」「ソォーイ!」と謎の掛け声で息を合わせながら救護室まで運んだ。 ベッドに寝かせてからは、西谷は自分だけ少し残る事にしたものの、寝ている月島を眺める以外にする事が無い。 あの性格故にジロジロ見れば睨まれるし、月島をじっくり眺めるというのは非常に貴重な経験だ。 しかも寝顔… くぅくぅとあどけない顔で眠る月島を見ていると、西谷はなんだか温かい気持ちになり静かに微笑んだ。 生意気な後輩が目を覚ましたら、さてどんな風にからかってやろうか。 そんな事を考えながらーーー、 しかし穏やかな時間は長くは続かない。 「…ん、」 月島がモゾモゾと身動きをし、半分ほど目を開けた。 ぼんやりとこちらを眺めているが、とても意識が覚醒しているとは思えない。 だって普段の彼からは想像もつかない、なんというか、甘い表情なのだ。 こいつこんな顔すんの??マジで?? 月島の周りから流れる危うげな空気に、何故か西谷に緊張が走った。 「に…、ちゃん?」 「月島?どしたー??」 「んぅー?」 月島の顔の位置まで屈み視線を合わせると、月島はヘニャリと顔を崩して笑った。 「・・・・・」 動揺のあまり、シュバッ!と勢いをつけて立ち上がり月島から距離を取る。 バクバクバクバク、 珍しいものを見てしまったせいで心臓が異様な速さで動いている。 挙動不審になっている西谷に、月島は更なる暴挙で攻めてくる。 「や…兄ちゃん。 行かないで」 消えてしまいそうな程寂しげに囁かれた声にズキリと胸が痛んだのは一瞬の事だ。 ぎゅ、 月島が少しだけ起き上がり腕を伸ばして西谷の腰に巻き付いてきたのだ。 さすがの西谷もこれにはキャパシティが爆発してしまい「ホギャアア!!」とまるで日向のように白目で叫んでしまった。 恐る恐る視線を下へと向ければ、当の月島はなんとそのままの体勢で眠っている。 西谷はどうする事も出来ずに固まっていたが、月島が「んん」と上擦った声をあげながら腰回りにスリスリし始めたので若さ故の諸々の危険を感じ、慌てて月島の腕をほどいた。 こここここれがこれが噂のギャップ萌えって奴だな!?ええおいコラ!? "兄ちゃん"にはこんななのか、月島の奴… 普段と違過ぎだろ…!こんな甘えてもらえるなら俺も兄ちゃんなりてぇなークソ ………。 いやいやおかしい、おかしい、おかしい 落ち着きたまえニシノヤくん。 西谷は突然ハッと思い付き、大好きな清水の事を考えようとした。 そうだ、今はとんでもないギャップを見せつけられ動揺しているのだ。 落ち着かなければ。 しかし そっと目を閉じた西谷の頭に浮かぶのは 『西谷さ、ん』 寝惚けてスリスリしてくる188センチの眼鏡野郎だった。 「うおおお、何故だ!やべぇよこのままじゃ俺ホモになっちまう!!潔子さん助けて!!!」 叫ぶ声は虚しく響いて、返事はない。 こうして 無言のまま真顔のゲンドウポーズで月島を食い入るように見つめる事数分、 西谷は大変な事実に気付いてしまう。 潔子さんは神聖過ぎてキスしたいとか生々しい妄想が出来ないけど、月島とは…今すんごく、してぇわ。 やべえ。 これ確実にやべえやつ。 ふにゃふにゃと笑った顔を思い出す。 兄ちゃん、と甘えるような声と、 腰に巻き付いた腕の細さを思い出す。 ふわふわ、ころん。 なんだ、この音? 胸のあたりがくすぐったくて仕方ない。 かきむしって叫びだしたいような、思いきり爆笑したいような、それなのに泣きたいような、 ムズムズしてどうしようもなくて、そっと顔に手を伸ばし撫でたら、月島がパチリと目を覚した。 あぁ、起きてよかった 危うく、喰っちまうところだったーー って、おい俺マジで頭だいじょぶか 自嘲気味に笑ってから、月島をじっと見つめ声をかけた。 妙に静かな西谷に、月島はいくらか不思議そうにしていたが、まだ具合は良くはないようで、水だけ飲んですぐに眠ってしまった。 そして冒頭の通り、西谷は動揺しズルズルとしゃがみこんでいる。 月島の背中を支えた手が、やたらと熱くて。 なんだか体がふわふわして 喉の奥と胸の上がころころして、 幸せで、少し辛い。 「つき、しま…」 ふわふわ、ころん。 それはきっと、恋の始まりの音。 彼がこの感情に自覚するまで あと少しーー。

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【ブリーチ】やっぱり月島さんのおかげだったwwwwwwwwww : ジャンプ速報

月島 受け

来歴 [ ] 大学時代に自主制作映画団体を運営していて、そこで脚本を書いていてこの道を志した。 第1回大賞受賞作である『巴里の侍』は2011年12月に、で『SAMOURAI』として化され、による脚本・演出でが12月23日~1月6日にで、同年1月13日~20日にで上演された。 数々のゲームシナリオを手がける傍ら、ライター集団チーム月島代表を務める。 アニメ『』でシリーズ構成・脚本も担当した。 作品 [ ]• 『巴里の侍』 ダ・ヴィンチブックス 2010年12月1日発売。 『刃の如く』 2017年3月3日発売。 タイアップ作品 [ ]• 『 Change the World -The Answer-』 ゲームノベルズ 2012年4月21日発売。 『』 2012年8月2日発売。 『』 講談社BOX 2012年8月3日発売。 『』 講談社BOX 2012年11月2日発売。 『』 講談社BOX 2013年4月2日発売。 『クロストライブ 境界の魔女と眠り児たち 』 講談社BOX 2013年6月21日発売。 『 Vol. 1』 ゲームノベルズ 2013年12月5日発売。 『 Vol. 2』 ゲームノベルズ 2013年12月5日発売。 『』 星海社FICTIONS 2018年12月28日発売。 出典 [ ].

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【ハイキュー!!】月島蛍の卒業後の進路は?かっこいい画像・魅力まとめ!バレーにハマった理由もご紹介

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来歴 [ ] 大学時代に自主制作映画団体を運営していて、そこで脚本を書いていてこの道を志した。 第1回大賞受賞作である『巴里の侍』は2011年12月に、で『SAMOURAI』として化され、による脚本・演出でが12月23日~1月6日にで、同年1月13日~20日にで上演された。 数々のゲームシナリオを手がける傍ら、ライター集団チーム月島代表を務める。 アニメ『』でシリーズ構成・脚本も担当した。 作品 [ ]• 『巴里の侍』 ダ・ヴィンチブックス 2010年12月1日発売。 『刃の如く』 2017年3月3日発売。 タイアップ作品 [ ]• 『 Change the World -The Answer-』 ゲームノベルズ 2012年4月21日発売。 『』 2012年8月2日発売。 『』 講談社BOX 2012年8月3日発売。 『』 講談社BOX 2012年11月2日発売。 『』 講談社BOX 2013年4月2日発売。 『クロストライブ 境界の魔女と眠り児たち 』 講談社BOX 2013年6月21日発売。 『 Vol. 1』 ゲームノベルズ 2013年12月5日発売。 『 Vol. 2』 ゲームノベルズ 2013年12月5日発売。 『』 星海社FICTIONS 2018年12月28日発売。 出典 [ ].

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