ドミナント コード。 アヴェイラブル・テンション

サブドミナントマイナー名曲コード進行9選

ドミナント コード

今回と次回は、トニック、サブドミナント、ドミナントという用語の意味について、ごく簡単に説明します。 はじめに トニック(tonic)、サブドミナント(subdominant)、ドミナント(dominant)という用語は、コード進行についての説明が載っている教則本や音楽理論書には、必ずといってよいほど登場します。 これらについて本講座では、なるべく感覚的に、初心者向けに説明したいと思います。 まず用語の意味を知る前に、音の鳴る指板図で次の3つの単純なコード進行を弾いてみてください。 ご了承ください。 どれもCで始まりCで終わるコード進行になっています。 最後のCでは「着地した感じ」あるいは「元に戻ってきた感じ」、「終わった感じ」が出ると思います。 次に、今の3つのコード進行の最後のCを弾かずに、その手前のFやG7で止めてしまう、ということもやってみてください。 今紹介したコード進行はごくシンプルなものですが、これらにトニック、サブドミナント、ドミナントを理解するためのエッセンスが入っています。 各コード進行から受けた音の印象を覚えておいてください。 トニック、サブドミナント、ドミナントとは? さて、コード進行の中に置かれたコードは、 機能別に、トニック、サブドミナント、ドミナントのいずれかに分類できます。 先ほどのコード進行でいえば、Cはトニック、Fはサブドミナント、G7はドミナントです。 ではそもそもトニック、サブドミナント、ドミナントとは一体何なのでしょうか? いつものように『ハンディ版 音楽用語事典』から引用します。 トニック【tonic】 キー(調)の基礎となるスケール(音階)の出発点にあたる音で、主音といわれる。 それ以外の音に対する支配力を持ち、トーナリティ(調性)の確立の基礎となる。 また、トニック・コードの意味で使われることもある。 サブドミナント【subdominant】 トーナリティ(調性)の基盤となるスケールの第4音を指し、隣り合わせた第5音(ドミナント)に次ぐ主要な音とされる。 サブドミナント・コード(下属和音)の意味で使われることもある。 ドミナント【dominant】 スケール(音階)の5度上の音を指し、トニック(主音)に次いで、調性の確立にとって重要な音とされる。 以上の解説がすべて理解できなくても、とりあえず スケールの第1音がトニック、第4音がサブドミナント、第5音がドミナント、と覚えてください。 Cメジャー・スケールでは、ドがトニック、ファがサブドミナント、ソがドミナントにあたります。 またトニック、サブドミナント、ドミナントという言葉が、実際には「トニック・コード」、「サブドミナント・コード」、「ドミナント・コード」を意味している場合も多いです。 本講座でこれらの用語を使うときも、基本的にはコードの方を指していると思ってください。 さて、トニック、サブドミナント、ドミナントは、それぞれ次のような性格を持ちます。 トニック=安定している。 サブドミナント=やや不安定であるが、ドミナントほどには不安定でない。 ドミナント=不安定である。 ここでひとつ注意してほしいのは、そのコード単体(C、F、G7)を鳴らしたときにその響きが安定しているかいないかという意味ではない、ということです。 コード進行の中において、そのコードがどのような印象をもって聞こえるか、という意味です。 ですから、今の3行を言い換えると次のとおりになります。 CのキーにおけるC(トニック)は安定している。 CのキーにおけるF(サブドミナント)はやや不安定であるが、G7ほどには不安定でない。 CのキーにおけるG7(ドミナント)は不安定である。 この安定、不安定という言いまわしは、筆者が昔読んだ音楽理論書でよく目にしてきたものなのですが、わかりにくい部分があるかと思いますので、別の言い方もしてみましょう。 トニックには「着地感」がある。 サブドミナントとドミナントには「着地感」がない。 まずこの2つに分類してしまいます。 トニックには「着地感」がある、というのは、コード進行の中でトニックが出てくる部分には「着地した感じ」、「元に戻ってきた感じ」、「終わった感じ」がある、という意味です。 またサブドミナントとドミナントには「着地感」がない、というのは、これらのコードのときには「宙に浮いたままの感じ」、「元に戻っていない感じ」、「終わっていない感じ」がする、という意味です。 そしてサブドミナントとドミナントの違いは、筆者は次の感覚で捉えています。 サブドミナントからトニックに進むと、着地感がある。 ドミナントからトニックに進むと、 より強い着地感がある。 ・・・まだわかりにくいですね。。 そこでトニック、サブドミナント、ドミナントを滑り台に例えてみます。 トニック=地面• サブドミナント=滑り台の階段• ドミナント=滑り台の踊り場 トニックは地面にあたります。 地面に立っているとき、人は一番安心でき、安定しているわけです。 サブドミナントは滑り台の階段にあたるもので、地面よりも少し高いので、やや不安があります。 ドミナントは滑り台の踊り場にあたるもので、階段よりもさらに高い位置にあるので、より不安ですし、「着地感」からもっとも遠いところにあります。 小さい子供ならば、ここで泣いてしまうほどスリリングな場所でもあります。 以上を踏まえて、今日の最初に提示した3つのコード進行を解説します。 最初は地面(トニック)にいて、次に階段(サブドミナント)を昇って踊り場(ドミナント)に立ち、一気に滑り降りて地面(トニック)に着地します。 高いところから一気に降りるので、強い「着地感」が得られます。 これは地面にいた少年が、階段を経由せずに踊り場に飛び乗り(実際の滑り台では無理というツッコミはなしでお願いします・・)、すぐに地面に戻ることにたとえられます。 ドミナントからトニックへの動きは、先ほどの例と同じく強い「着地感」が得られます。 地面にいた少年が階段に上るのですが、踊り場には行かず、すぐ地面に戻ることに例えられます。 階段(サブドミナント)から地面(トニック)に降りたことで「着地感」はありますが、踊り場(ドミナント)からスロープを滑って地面に着いたときほどの 強い着地感はありません。 サブドミナントまたはドミナントで終わるコード進行 今回の本講座の最初に、音の鳴る指板図でコード進行の最後のCを鳴らさずG7やFで止める、ということをやっていただきました。 滑り台でいえば、着地できないまま、という状態ですので、なんとも落ち着きが悪いはずです。 こうした理由から、大抵の曲のコード進行は、サブドミナントやドミナントではなく、トニックで締めるものになっています。 しかし、サブドミナントやドミナントの「落ち着きの悪さ」を逆に利用した曲もあります。 有名なところではサザンオールスターズの「いとしのエリー」。 あの曲のエンディングの最後のコードはドミナントで、トニックに進まないまま終わります。 それがかえって、自分ひとりが取り残されてしまったかのような、物語にまだ続きがあるような、不思議な余韻となって耳に残ります。 秀逸なエンディングですね。 今日はここまで。 滑り台のたとえ、ピンときたでしょうか? 滑り台ではなく別のものに例える人も多いですし、言い回しも人それぞれです。 その辺はギター教則本や音楽理論書を見て、自分にしっくりくる説明を探してみてください。 次回もトニック、サブドミナント、ドミナントをテーマにする予定です。

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セカンダリードミナント(一時転調)で泣けるコード進行を作ってみる

ドミナント コード

いつも応援してくださる皆様、こんにちわ! 今週も土曜日は恒例の朝活で沙彩と音楽理論講座を行いました! 待ち合わせ場所に到着したらもう既に前回の復習もしてて、少しずつダイアトニックコードやインターバルにも慣れて来てる様子。 正直、驚きです。 ドミナントはコード機能の1つで、ドミナントモーションにて音楽をドラマチックに展開させるトリガーになるコード。 1つ1つのコード機能がコード進行を作る上で大事な機能になってくるのでまずはこの3つのコード機能について学ぶ必要があります。 笑 ドミナントコードを構成するM3とm7の音程というのがドミナント機能には欠かせないこと、僕らがテトラッドコードで音楽理論の話をするのはこれが関係している事などを踏まえて伝えられたかなと思います。 笑 ドミナントを理解出来ると今後やっていくコード展開のやり方や転調など音楽をドラマチックにしていくことが出来るようになって今までよりも作曲の幅が広がること間違いなし! これからがとても楽しみですね!笑 その後は少しだけDTMで前回の曲のアレンジフィードバック、今回は長い音を使う意味やそのリスク、ターゲットトーンについて軽く話しました。 これもまた今後理論部分でも触れて何かしら作曲の役に立つようにカリキュラム構成していきたいと思います! ENA Entertainment Factoryでは個人別音楽理論講座の開催も検討しております。 com —今回のPick Up Artist— 沙彩 沖縄県出身ピアノ弾き語りシンガーソングライター 2016年からピアノ弾き語りとして再活動を始め、主にオリジナル曲を中心に活動している。 キャッチーなメロディーで歌声に魅了される。 2017年8月5日に開催したワンマンライブは、150人を集め、同時に1stミニアルバム「お父ちゃんとお母ちゃん」を発売して、全てSOLDOUT。 沖縄インディーズアーティストの中でも若手ピアノ弾き語りシンガーソングライターは数少ないが、今後勢力を伸ばして活躍に期待できるアーティストの1人。

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サブドミナントマイナー名曲コード進行9選

ドミナント コード

はい!文章にすると全くわけわからんので詳細を書いていきますねー。 セカンダリードミナントを作ってみよう 例えば下のようなコード進行があるとします。 これにセカンダリードミナントを入れていきます。 ここではAmを1度トニックにしてセカンダリードミナントを作ってみます。 ここで重要になってくるのが以前解説したの知識です。 基本的に音楽を作る上でスケール外の音(ここではCメジャースケールのドレミファソラシ)以外を使うと気持ち悪くなりがちなのですが、強進行はそんなもの関係ありません。 音が外れていても気持ち良く、かっこ良く聴かせることができる効果があります。 ってことで、強進行は ルート音 が4度上に移動するコード進行のことでしたね。 注意するのは ルート音が4度上という点です。 「AmをトニックとするならCメジャースケールってことかね?」とか「Amが1度トニックだとマイナースケールってこと?」などと勘違いしてしまいがちですが、注意してください。 Amはトニックですがあくまで6度のトニックだし、マイナースケール云々なんて小難しいものは今は考える必要はありません。 何度も書いてしまいますが、 ルート音が4度上です。 セカンダリードミナントを作るときは マイナーとかメジャーを考えずに、一時的にトニックにしたいコード(ここではA)を無理やり1度として扱います。 つまりAを1度のトニックとするためには、 Aメジャースケールからコードを持ってくるということになります。 ってことでAメジャースケールにおいてドミナントになるコードは EがAメジャースケールにおけるドミナントコードですな。 ということでコード進行は以下のようになります。 ということでセカンダリードミナントが出来ました。 どんなコード進行か聞いてみよう かったるい解説もこれで終わりです。 とりあえずどんな進行になるのか聞いてみてください。 がありましたね。 ってことでEを E7にしてコード進行を作ってみます。 Excellent!! ぶっちゃけ皆さんもこの流れ聞いたことあると思います。 セカンダリードミナントはJ-popでもメチャクチャよく使われるテクニックでクソみたいな曲でも一気にそれっぽいものにしてくれるできるやつなんです。 イメージとしては野球の変化球みたいな感じです。 ストレート中心に投げてきた投手が突然グニャっと曲がる変化球を使う!ただグニャっとするけどちゃんとストライクゾーンに収まる的な感じよ。 わかる?わかんないか。 お役立ちツール 「4度とかよくわかんなーい」「鍵盤無いしー」「私の曲メロディ良いから理論とかいらない!」というギャルのためにこの記事を簡単にまとめた画像をアップしときます。 よくわかんなきゃとりあえず下の画像通りに突っ込んでおけばええんやってことです。 画像保存しておいて制作する時にでもたまに見返してくれれば幸いです。

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