不織布と同じように衣類になったり、物をつつんだりして使われているものに「布」「紙」「フィルム」などがあります。 使われ方ばかりでなく原材料も見た目もよく似ています。 どこが違うのでしょうか? 布は、繊維を撚って糸をつくり、縦糸と横糸にして織ったり編んだりしてできています。 これに対して不織布は、繊維そのものをふんわりと重ね(ウェブの形成)、それを熱や接着剤を用いて、または繊維同士で絡ませてシート状にしたもので、文字通り織らずにつくります。 紙も織らずに繊維(パルプ)を水を利用して漉いてつくります(湿式不織布の作り方に似ています)が、紙の繊維長1〜5mmに対し、乾式法の不織布では25〜250mm、スパンボンドではエンドレスの長さのものを使います。 フィルムも不織布も原材料として同じ樹脂を使いますが、フィルムは樹脂が一体となって薄く延びている状態であり通気性はほとんどありません。 不織布は、布・紙・フィルムの用途のかなりの部分をカバーし、さまざまな方法でさまざまな機能をどんどん付加することができる発展性の大きな多用途素材ということができます。 不織布ってなんでできてるんですか? 羊毛やコットンなどの天然繊維、レーヨンやアセテートなどの化学繊維、ガラス繊維や炭素繊維などの無機繊維など、繊維と名のつくものはほとんどのものを原材料にできます。 一般的に多く用いられているのはポリプロピレン、ポリエステルなどの合成繊維です。 それぞれの繊維が持つ性質を活かして製品がつくられています。 また、結合するための接着樹脂や、抗菌や難燃などの機能付加のための添加剤が使用されています。 さらに他の素材(フィルムや樹脂)などと組み合わせたり、使い捨てカイロのように内容物の包装材として最終製品化されているものも多くあります。 (ゴミとして出される場合は、少量の不織布単体のものは一般ゴミとして捨てても問題ありません。 他の素材と組み合わせてあったり大量の場合は、分別ゴミとして廃棄してください。 製品に記載してある注意書きや、お住まいの地区の分別ルールをご確認ください。 ) 不織布ってなにがいいの?悪いところも教えてください。 不織布は、繊維をそのままシート状にできるので、布のように紡糸し織る・編むといったプロセスがなく、早く大量に生産することができ、価格的にも安価で安定しています。 原材料や製法、他の素材との組み合わせによって、本来持っている多孔質による通気性・ろ過性・保温性の他さまざまな機能を付加するすることが容易です。 形状的な加工性も高く利用分野を拡げています。 悪いというより向いていない点としては以下のようなことがあげられます。 使い捨ての手術着や帽子として用いられていますが、布製の衣料と比べると洗濯などへの耐久性が弱く繰り返して使用する用途には向きません。 また、紙と比較するとコスト的に高目で印刷適性もやや劣ります。 フィルムのように透明なものをつくることはできません。 不織布って、どうやってつくるんですか? つくり方は、大きく分けると乾式法と湿式法、または長繊維タイプと単繊維タイプにわけられます。 製造法の概要と日本不織布がもつ5つの製造ライン(、、、、)についてはそれぞれの紹介ページで詳しく説明していますので、そちらをご覧ください。 ここではその他の製造法について、簡単に説明します。 結合は、熱や接着樹脂、紙と同じ繊維間水素結合などにより行います。 厚さが均質で、目付け(単位面積あたりの質量)の変更が自由、紙に近い仕上がりを持ちます。 布のようなソフトな風合い・ドレープ性と紙の均質性を合わせ持った不織布ができます。 ワイピングクロスや電池セパレーターなどに利用されています。 溶出されたエンドレスの長繊維に高温エアを噴出させ繊維をさらに細くしウェブを形成します。 不織布って、将来どうなるの? 不織布が本格的に日本で生産されるようになって50年の歴史しかありませんが、不織布はその特長を活かし生活や産業のさまざまな分野で不可欠の地位を占めるまでになっています。 過去の化学や製造機械の技術革新が不織布の用途を拡げてきたように、将来においても新しい技術により不織布はその可能性をますます拡げていきます。 さらに繊維は超極細になり、繰り返し使用に耐える製品も開発されるでしょう。 プラスチックが金属や木の分野をカバーしてきたように、不織布も、布や紙、プラスチックの分野をカバーし、それらが不可能だった分野まで拡大していくと考えています。 もちろん人体や環境への影響に配慮し、持続可能な循環型社会への適応を忘れてはなりません。 前田工繊は、不織布に大きな夢を持っています。 夢を夢で終わらせないよう技術開発・製品開発を続けてまいります。 前田工繊って、不織布のことだったら何でも受けてくれるの? 前田工繊は現在、二次加工メーカー・最終製品メーカーへの不織布原反供給メーカーとして不織布の生産を行っています。 残念ながら一般の方からのご要望にお応えする体制にはありません。 前田工繊の特色は、1社で5種の不織布製造ラインを持っていること、それらを随意に組み合わせた生産が可能なこと、小ロット要求にも対応できることなどの、小回りの良さにあります。 また40年以上の実績に培われた技術を持つ不織布のプロフェッショナルの集団ということにあります。 このホームページをご覧になって「うちの製品につかえないか?」「こんなものはできないか?」ということがありましたら、ぜひご相談ください。
次の不織布と同じように衣類になったり、物をつつんだりして使われているものに「布」「紙」「フィルム」などがあります。 使われ方ばかりでなく原材料も見た目もよく似ています。 どこが違うのでしょうか? 布は、繊維を撚って糸をつくり、縦糸と横糸にして織ったり編んだりしてできています。 これに対して不織布は、繊維そのものをふんわりと重ね(ウェブの形成)、それを熱や接着剤を用いて、または繊維同士で絡ませてシート状にしたもので、文字通り織らずにつくります。 紙も織らずに繊維(パルプ)を水を利用して漉いてつくります(湿式不織布の作り方に似ています)が、紙の繊維長1〜5mmに対し、乾式法の不織布では25〜250mm、スパンボンドではエンドレスの長さのものを使います。 フィルムも不織布も原材料として同じ樹脂を使いますが、フィルムは樹脂が一体となって薄く延びている状態であり通気性はほとんどありません。 不織布は、布・紙・フィルムの用途のかなりの部分をカバーし、さまざまな方法でさまざまな機能をどんどん付加することができる発展性の大きな多用途素材ということができます。 不織布ってなんでできてるんですか? 羊毛やコットンなどの天然繊維、レーヨンやアセテートなどの化学繊維、ガラス繊維や炭素繊維などの無機繊維など、繊維と名のつくものはほとんどのものを原材料にできます。 一般的に多く用いられているのはポリプロピレン、ポリエステルなどの合成繊維です。 それぞれの繊維が持つ性質を活かして製品がつくられています。 また、結合するための接着樹脂や、抗菌や難燃などの機能付加のための添加剤が使用されています。 さらに他の素材(フィルムや樹脂)などと組み合わせたり、使い捨てカイロのように内容物の包装材として最終製品化されているものも多くあります。 (ゴミとして出される場合は、少量の不織布単体のものは一般ゴミとして捨てても問題ありません。 他の素材と組み合わせてあったり大量の場合は、分別ゴミとして廃棄してください。 製品に記載してある注意書きや、お住まいの地区の分別ルールをご確認ください。 ) 不織布ってなにがいいの?悪いところも教えてください。 不織布は、繊維をそのままシート状にできるので、布のように紡糸し織る・編むといったプロセスがなく、早く大量に生産することができ、価格的にも安価で安定しています。 原材料や製法、他の素材との組み合わせによって、本来持っている多孔質による通気性・ろ過性・保温性の他さまざまな機能を付加するすることが容易です。 形状的な加工性も高く利用分野を拡げています。 悪いというより向いていない点としては以下のようなことがあげられます。 使い捨ての手術着や帽子として用いられていますが、布製の衣料と比べると洗濯などへの耐久性が弱く繰り返して使用する用途には向きません。 また、紙と比較するとコスト的に高目で印刷適性もやや劣ります。 フィルムのように透明なものをつくることはできません。 不織布って、どうやってつくるんですか? つくり方は、大きく分けると乾式法と湿式法、または長繊維タイプと単繊維タイプにわけられます。 製造法の概要と日本不織布がもつ5つの製造ライン(、、、、)についてはそれぞれの紹介ページで詳しく説明していますので、そちらをご覧ください。 ここではその他の製造法について、簡単に説明します。 結合は、熱や接着樹脂、紙と同じ繊維間水素結合などにより行います。 厚さが均質で、目付け(単位面積あたりの質量)の変更が自由、紙に近い仕上がりを持ちます。 布のようなソフトな風合い・ドレープ性と紙の均質性を合わせ持った不織布ができます。 ワイピングクロスや電池セパレーターなどに利用されています。 溶出されたエンドレスの長繊維に高温エアを噴出させ繊維をさらに細くしウェブを形成します。 不織布って、将来どうなるの? 不織布が本格的に日本で生産されるようになって50年の歴史しかありませんが、不織布はその特長を活かし生活や産業のさまざまな分野で不可欠の地位を占めるまでになっています。 過去の化学や製造機械の技術革新が不織布の用途を拡げてきたように、将来においても新しい技術により不織布はその可能性をますます拡げていきます。 さらに繊維は超極細になり、繰り返し使用に耐える製品も開発されるでしょう。 プラスチックが金属や木の分野をカバーしてきたように、不織布も、布や紙、プラスチックの分野をカバーし、それらが不可能だった分野まで拡大していくと考えています。 もちろん人体や環境への影響に配慮し、持続可能な循環型社会への適応を忘れてはなりません。 前田工繊は、不織布に大きな夢を持っています。 夢を夢で終わらせないよう技術開発・製品開発を続けてまいります。 前田工繊って、不織布のことだったら何でも受けてくれるの? 前田工繊は現在、二次加工メーカー・最終製品メーカーへの不織布原反供給メーカーとして不織布の生産を行っています。 残念ながら一般の方からのご要望にお応えする体制にはありません。 前田工繊の特色は、1社で5種の不織布製造ラインを持っていること、それらを随意に組み合わせた生産が可能なこと、小ロット要求にも対応できることなどの、小回りの良さにあります。 また40年以上の実績に培われた技術を持つ不織布のプロフェッショナルの集団ということにあります。 このホームページをご覧になって「うちの製品につかえないか?」「こんなものはできないか?」ということがありましたら、ぜひご相談ください。
次の不織布と同じように衣類になったり、物をつつんだりして使われているものに「布」「紙」「フィルム」などがあります。 使われ方ばかりでなく原材料も見た目もよく似ています。 どこが違うのでしょうか? 布は、繊維を撚って糸をつくり、縦糸と横糸にして織ったり編んだりしてできています。 これに対して不織布は、繊維そのものをふんわりと重ね(ウェブの形成)、それを熱や接着剤を用いて、または繊維同士で絡ませてシート状にしたもので、文字通り織らずにつくります。 紙も織らずに繊維(パルプ)を水を利用して漉いてつくります(湿式不織布の作り方に似ています)が、紙の繊維長1〜5mmに対し、乾式法の不織布では25〜250mm、スパンボンドではエンドレスの長さのものを使います。 フィルムも不織布も原材料として同じ樹脂を使いますが、フィルムは樹脂が一体となって薄く延びている状態であり通気性はほとんどありません。 不織布は、布・紙・フィルムの用途のかなりの部分をカバーし、さまざまな方法でさまざまな機能をどんどん付加することができる発展性の大きな多用途素材ということができます。 不織布ってなんでできてるんですか? 羊毛やコットンなどの天然繊維、レーヨンやアセテートなどの化学繊維、ガラス繊維や炭素繊維などの無機繊維など、繊維と名のつくものはほとんどのものを原材料にできます。 一般的に多く用いられているのはポリプロピレン、ポリエステルなどの合成繊維です。 それぞれの繊維が持つ性質を活かして製品がつくられています。 また、結合するための接着樹脂や、抗菌や難燃などの機能付加のための添加剤が使用されています。 さらに他の素材(フィルムや樹脂)などと組み合わせたり、使い捨てカイロのように内容物の包装材として最終製品化されているものも多くあります。 (ゴミとして出される場合は、少量の不織布単体のものは一般ゴミとして捨てても問題ありません。 他の素材と組み合わせてあったり大量の場合は、分別ゴミとして廃棄してください。 製品に記載してある注意書きや、お住まいの地区の分別ルールをご確認ください。 ) 不織布ってなにがいいの?悪いところも教えてください。 不織布は、繊維をそのままシート状にできるので、布のように紡糸し織る・編むといったプロセスがなく、早く大量に生産することができ、価格的にも安価で安定しています。 原材料や製法、他の素材との組み合わせによって、本来持っている多孔質による通気性・ろ過性・保温性の他さまざまな機能を付加するすることが容易です。 形状的な加工性も高く利用分野を拡げています。 悪いというより向いていない点としては以下のようなことがあげられます。 使い捨ての手術着や帽子として用いられていますが、布製の衣料と比べると洗濯などへの耐久性が弱く繰り返して使用する用途には向きません。 また、紙と比較するとコスト的に高目で印刷適性もやや劣ります。 フィルムのように透明なものをつくることはできません。 不織布って、どうやってつくるんですか? つくり方は、大きく分けると乾式法と湿式法、または長繊維タイプと単繊維タイプにわけられます。 製造法の概要と日本不織布がもつ5つの製造ライン(、、、、)についてはそれぞれの紹介ページで詳しく説明していますので、そちらをご覧ください。 ここではその他の製造法について、簡単に説明します。 結合は、熱や接着樹脂、紙と同じ繊維間水素結合などにより行います。 厚さが均質で、目付け(単位面積あたりの質量)の変更が自由、紙に近い仕上がりを持ちます。 布のようなソフトな風合い・ドレープ性と紙の均質性を合わせ持った不織布ができます。 ワイピングクロスや電池セパレーターなどに利用されています。 溶出されたエンドレスの長繊維に高温エアを噴出させ繊維をさらに細くしウェブを形成します。 不織布って、将来どうなるの? 不織布が本格的に日本で生産されるようになって50年の歴史しかありませんが、不織布はその特長を活かし生活や産業のさまざまな分野で不可欠の地位を占めるまでになっています。 過去の化学や製造機械の技術革新が不織布の用途を拡げてきたように、将来においても新しい技術により不織布はその可能性をますます拡げていきます。 さらに繊維は超極細になり、繰り返し使用に耐える製品も開発されるでしょう。 プラスチックが金属や木の分野をカバーしてきたように、不織布も、布や紙、プラスチックの分野をカバーし、それらが不可能だった分野まで拡大していくと考えています。 もちろん人体や環境への影響に配慮し、持続可能な循環型社会への適応を忘れてはなりません。 前田工繊は、不織布に大きな夢を持っています。 夢を夢で終わらせないよう技術開発・製品開発を続けてまいります。 前田工繊って、不織布のことだったら何でも受けてくれるの? 前田工繊は現在、二次加工メーカー・最終製品メーカーへの不織布原反供給メーカーとして不織布の生産を行っています。 残念ながら一般の方からのご要望にお応えする体制にはありません。 前田工繊の特色は、1社で5種の不織布製造ラインを持っていること、それらを随意に組み合わせた生産が可能なこと、小ロット要求にも対応できることなどの、小回りの良さにあります。 また40年以上の実績に培われた技術を持つ不織布のプロフェッショナルの集団ということにあります。 このホームページをご覧になって「うちの製品につかえないか?」「こんなものはできないか?」ということがありましたら、ぜひご相談ください。
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