ラム 酒。 【楽天市場】ラム

ラム酒の反乱

ラム 酒

ブランデー・ラム・キルシュ・キュラソーについて知ろう お菓子作りに使うお酒。 皆さんはどのようにして選んでいますか? 今回は数多くあるお酒の中から定番の4種、ブランデー・ラム・キルシュ・キュラソーについて詳しく解説します。 お菓子にお酒を使う理由 お酒は、お菓子の保存性を高める目的で使われることもありますが、多くの場合は風味付けのため。 香り・コクがプラスされたり、甘みが単調にならず奥行きが出たりと、素材との相乗効果でおいしさが増すお酒。 果実を発酵させ蒸留した、アルコール度数の高いお酒です。 フランス語では「eau-de-vie オ・ド・ヴィ 」といいます。 一般的に「ブランデー」と呼ばれるものはぶどうから造られたもの。 フランスのコニャック地方で造られる「コニャック」や、アルマニャック地方で造られる「アルマニャック」も有名なブランデーです。 ぶどう以外のフルーツを使うものは、フルーツブランデーと呼ばれます。 例えば、りんごから造る「カルヴァドス」、さくらんぼから造る「キルシュ」もフルーツブランデーの一種。 おすすめのブランデー:ドーバー ブランデー VSO 「ドーバー ブランデー VSO」は製菓のためのブランデー。 熱を加えたり油脂と合わせたりという過酷な条件に耐え得るように造られています。 長い年月をかけ樽貯蔵で熟成を行った、重厚でありながらフルーティーな風味が特徴。 」は、熟成年数によるランクを表しています。 おすすめのアイテム ブランデーに合うお菓子 文句なくぴったりなのは、チョコレートのお菓子。 ブランデーを効かせた生チョコは、より深い味わいに。 ラム ラムはさとうきびから造られる蒸留酒。 色によってホワイト・ゴールド・ダークに、風味によってライト・ミディアム・ヘビーに分けられています。 これは、蒸留や熟成法の違いで色や風味が異なるためです。 おすすめのラム:マイヤーズラムオリジナルダーク 「マイヤーズラムオリジナルダーク」は、華やかな風味と芳醇な香りからダークラムの最高級品と称されています。 ヘビータイプでもあり、長期熟成ならではの深く濃い色と香りが魅力。 おすすめのアイテム ラムに合うお菓子 ラム ダーク といえばラムレーズン!ラムレーズンは、焼き菓子・アイス・チョコレート・バタークリームとさまざまなものに合わせて使えます。 そしてラムは、栗やコーヒーとも相性ぴったり。 マロンのクグロフは焼き上がりにラムシロップをたっぷりと。 キルシュ キルシュはフルーツブランデーの一種で、さくらんぼを粉砕・発酵・蒸留して造られるお酒です。 アルコール度数は40~45度が一般的。 おすすめのキルシュ:3-タンネン ドイツキルシュ 「3 ドライ -タンネン キルシュ」は、ドイツのさくらんぼの名産地・シュヴァルツヴァルトから生み出された名酒。 1L当たりに約3000個の完熟チェリーが使われているというこのキルシュ。 深く濃い風味は、まさしく最高品質!! おすすめのアイテム キルシュに合うお菓子 キルシュは、さくらんぼはもちろんベリー系のお菓子との相性が抜群! いちごのショートケーキにもぴったりで、シロップに加えたり生クリームに加えたりして風味を付けます。 いちごのタルトならカスタードへ加えるのもおすすめ。 チョコレートケーキでも、さくらんぼやベリー系などを組み合わせるときはキルシュがよく合います。 キルシュ・チョコレート・さくらんぼを組み合わせたケーキ、キルシュトルテは有名です。 フレッシュフルーツを何種類か用いたケーキに合うお酒を選ぶ際にも、選択肢のひとつとなります。 キュラソー 「キュラソー」とは、オレンジリキュールの総称。 そのうち無色透明のものをホワイトキュラソー 有名なのは「コアントロー」 、琥珀色のものをオレンジキュラソーといいます。 おすすめのキュラソー:グランマルニエ コルドン ルージュ 「グランマルニエ コルドン ルージュ」は、オレンジキュラソーの銘柄のひとつ。 ビターオレンジとコニャックをベースに造られ、オレンジキュラソーの最高峰ともいわれています。 強い熱を加えても香りが飛びにくいのが特徴です。 おすすめのアイテム グランマルニエに合うお菓子 グランマルニエのまろやかなオレンジの香りは、チョコレートのお菓子にぴったり。 オレンジのケックに使えば、香りが引き立ちます。 グランマルニエは、クレープシュゼットにも欠かせないお酒です。 まとめ 今回ご紹介したお酒とお菓子との組み合わせは一例。 別のお酒で代用できるものもありますよ。 少量で売られているものも多いので、まずは小瓶で試してみるのはどうでしょう。 気に入れば、使用頻度に応じて少し大き目の瓶で購入するとよいと思います。

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【まとめ】ラム酒とは、どんなお酒?ラム酒の特徴を知り、語れるようになろう

ラム 酒

さん cacozen がシェアした投稿 — 2017年 2月月11日午前7時54分PST ラム酒はホットにすると、さらにその豊かな香りが広がり、美味しく飲むことができます。 ラム酒自体を温めても良いですし、お湯で割ってお湯割りにして、温かいホットラムを楽しみましょう。 ホットラムにナツメグやクローブ、シナモンなどのスパイスで香り付けをするとまた違った味わいになります。 ホットラムにおすすめなのは、香りがしっかりとあるダークラムです。 有名なホットラムのカクテルに「ホット・バタード・ラム」があります。 イギリスの家庭で親しまれている飲み方で、風邪をひいた時のように身体を温めたい時にもおすすめです。 「ホット・バタード・ラム」の作り方はマグカップにバター大さじ1杯とはちみつを好みで入れておきます。 そこにお湯を注いで、ラム酒を大さじ2杯くらい加えて混ぜます。 濃さは好みで変えると良いでしょう。 バターの風味とラムの香りが特徴的な、マイルドなカクテルになります。 シナモンのようなスパイスで香りもつけても良いでしょう。 そして、お湯をホットミルクにするとさらに甘いデザートのような味わいになります。 ちょい足し使い ラム酒はいろいろな飲み物にほんの少量入れる「ちょい足し」をすることで、豊かな香りの大人の飲み物に早変わりします。 次のようなものがおすすめです。 ダイキリ• モヒート• キューバリブレ(ラムコーク)• バカルディ• XYZ(エックス・ワイ・ジィ) このようなカクテルは、ラムベースカクテルのほんの一部です。 他にもラム酒のカクテルの種類はたくさんあります。 カリブ海発祥のものなので、トロピカルな南国をイメージさせるものもあります。 甘い香りがあることから、甘さをさらに足してデザート感覚で楽しめるカクテルもあります。 甘くて美味しく飲みやすいものが多いので、女性にも人気です。 ついつい飲み過ぎてしまいそうですが、アルコール度数は高めなので注意して下さいね。 ラム酒を美味しく飲むコツ ラム酒はバーのようにお店で飲む時には、最適なものを出してくれます。 しかし、家で飲む時にはどうすれば良いのでしょうか?少し飲み方のコツをつかむと、より美味しく飲めるようになりますよ。 ラム酒の温度 お酒を楽しむためには温度が大切になります。 特に、ラムは香りも楽しみたいお酒ですので、 美味しく飲める適温があるのです。 甘くて芳醇な香りを楽しみたい、 ダークラムやヘビーラムは冷蔵庫で冷やさず常温で楽しむのがおすすめです。 逆にすっきりした味わいの ホワイトラムやライトラムは、逆に冷蔵庫でしっかり冷やしていた方が美味しく飲むことができます。 ラム酒を飲むためのグラス お酒を飲む時には、飲み方によってグラスも適したものに変えることで美味しく飲めます。 ロックやカクテルで飲むことが多いのであれば、次のようなグラスがおすすめです。 ラム酒を飲むときに合うおつまみ• ナッツ類• ドライフルーツ• バニラアイス まだまだあるはこちらを見てください。 ナッツ ラム酒の味を邪魔することなく、程よく食べ応えのあるナッツはおすすめです。 ラム酒は甘みがあるので、少し塩分のあるようなナッツを食べながらでも美味しいでしょう。 アーモンドやカシューナッツ、ジャイアントコーンなどもおすすめです。 ドライフルーツ ラムレーズンがあるように、ドライフルーツとラム酒の相性はとても良いのです。 レーズンやマンゴー、パイナップルなどのドライフルーツを食べながら、ラム酒を飲むと、口の中での味わいが変わってきます。 酸味のあるクランベリーが甘みのあるラム酒と良く合うのでおすすめです。 バニラアイス おつまみではないかもしれませんが、ラム酒とバニラアイスの組み合わせは抜群です。 バニラアイスに垂らすだけで、大人の雰囲気になります。 ラム酒とコーラのカクテルである、「キューバリブレ」の上にバニラアイスをトッピングして飲むという飲み方も美味しいのです。 水(チェイサー) おつまみではありませんが、ラム酒をストレートで飲む時には、お水を一緒に飲むことがおすすめです。 アルコール度数が高いので、口直しや休憩のためにも水(チェイサー)を飲むとさっぱりと飲むことができますし、酔いが残りにくくなります。 ラム酒は甘みがありたくさん飲んでしまいそうになってしまうので、ゆっくりと休みながら飲むと美味しく飲めます。 ラム酒のその他の楽しみ方 ラム酒の楽しみ方は、飲むだけではなくその他でも幅広く活用できるので見てみましょう。 お菓子 ラム酒は甘い香りがすることからお菓子にもよく使用されます。 パウンドケーキやカヌレなどのお菓子に入れることで、香り豊かな大人の味に仕上がります。 チョコレートとの相性も抜群です。 ドライフルーツのラム酒漬け ラムレーズンは聞いたことがある人が多いはずです。 それはレーズンをラムに漬け込んだもの。 レーズン以外でも、ドライフルーツをラム酒漬けにすることで美味しくなります。 チェリーやイチジク、ベリーなどシュガーコーティングされていないドライフルーツをラム酒に漬け込むだけでできます。 1週間から半年くらい置くと良いでしょう。 ラム酒を美味しく飲もう ラム酒の飲み方、楽しみ方はいろいろあります。 基本的なロックやストレートで飲むのはシンプルで美味しいですが、何通りもの楽しみ方ができるカクテルも魅力的です。 家で飲む時には、温度やグラスなど変えてみると美味しく飲めますし、一緒に食べるものも変えてみるとまた違った味わいになるでしょう。 いろいろな飲み方をチャレンジしてみるのも良いでしょう。 自分に合った美味しいラム酒の飲み方を見つけて下さいね。

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ラム酒のおすすめ人気銘柄24選。お菓子作りにも使える独特な味わい

ラム 酒

概要 [ ] 一般的なラム(インダストリアル・ラム)は砂糖を製造する際の副産物である廃糖蜜()のみを原料として使用する。 蒸留後の熟成に関しては、の酒樽に入れて熟成されることが多いが、ではタンク熟成であり、熟成なども一般的で、必ずしも木樽を使うわけではない。 ラムはアルコール飲料としてそのまま飲まれたり、カクテルのベース酒として用いられる以外にも、、など焼き菓子の風味づけにも多用され、をラムに漬け込んだ「ラムレーズン」の形で用いられることも多い。 同様に、香り付けとしてに少量加えることもある。 また、アンゴスチュラ・ビターズのように、ラムに他の成分を浸出させたの製造原料としても用いられる。 サトウキビの蒸留酒としては廃糖蜜を原料として、日本など(焼酎甲類、ホワイトリカー)も作られる。 焼酎にはなどのを原料とするも使われているのが一般的なラムとの違いとなる。 廃糖蜜ではなく固形のを使用している黒糖焼酎 もあるが、例外的である。 名称 [ ] ラムの名前の由来についてはいくつかの説があり、そのいずれであるかは定かではない。 蒸留酒を呑んだ島原住民が酔って騒いでいる様子を見たイギリス人が rumbullion (デボンシャー方言で「興奮」の意)と表現し、その語頭を取ったという説。 由来として有力だとされる。 rumbullionはバルバドス島の方言のであり、その語源はラテン語セビーリャ方言の「茎」 rheu と英語の bullion もしくはフランス語の「煮るもの」 bouillon の合成語という説もある。 の名Saccharumの語尾をとったという説。 バルバドス島では、この酒が焼けるように強いことから、「キル・デビル(kill-Devil、悪魔殺し)」と呼ばれていた。 歴史 [ ] でのラム酒の支給 ラムの原材料はサトウキビであるが、ラム発祥の地とされるの島々にはサトウキビは自生していない。 、によるヨーロッパ人のアメリカ海域への到着以降にヨーロッパ人がこの海域にサトウキビを持ち込んだところ、気候が合ったため、カリブ海の島々はサトウキビの一大生産地となった。 ラムの発祥には以下のような説があり、定かとはなっていないがのどこかの島が原産ではあるようだ(カリブ海の海賊たちの物語の中に登場する酒と言えばラムである)。 いずれにせよ、遅くとも17世紀にはラムが存在していたものと考えられている。 島説 - にバルバドス島に移住してきたイギリス人がサトウキビに目を付け製造した。 島説 - 初頭、プエルトリコに渡ったスペインの探検家の一隊の中に蒸留技術を持った隊員がいて、ラムを生み出した。 その後、を中心に砂糖が拡大するとともに、砂糖精製の副産物であるモラセス()から作られるラムの蒸留業も盛んになっていった。 これにはも強い影響を与えている。 即ち、西インド諸島でモラセスを船に積み込みアメリカに運ぶ。 アメリカでラムを製造し船でアフリカへ運ぶ。 アフリカではラムが黒人の購入代金となり、黒人は奴隷として西インド諸島へ運ばれサトウキビ栽培の労働力となる。 この循環は奴隷貿易が廃止されるまで続いた。 、イギリス海軍は士気を鼓舞したり、娯楽のために海兵にラムを支給した。 当時のの動力であるのボイラー室のような火を扱う場所で働く者が、高い室温に負けないようにするためにラムを飲ませていたと言われる (ただし、イギリス海軍が本格的に蒸気機関を採用したのは帆走戦列艦をスクリュー汽走戦列艦に改装したエイジャックス号で、100年以上あとの1846年のことである)。 この海兵へのラムの支給はまで続いた。 このことから、いくつかのエピソードや伝説()も産まれ、ラムは航海や海の男のイメージを強くしていった。 海賊船においても、船長は長い航海への不安や戦闘や捕虜になる恐れなどから乗組員のストレスを和らげ、いざというときに部下を鼓舞するための強壮剤としてラム酒の予備を取っておいた。 海賊は酒を好む者が多く、陸にいる時は酒浸りという者も少なくはなかった。 ある大酒飲みの海賊は、ワインの大樽を道において通行人に飲むことを強要し、断ればピストルで脅した。 、までのではが人気であったが、大戦によってイギリスからジンを輸入することが困難になったことで、ラムの人気が高まった。 第二次世界大戦後もラムの需要は減ることがなく、カクテルのベース(基酒)としての役割が高まっていき、アメリカから世界へとラムの人気は広がっていった。 にはと共に国際的な酒としての地位を固めていった。 分類 [ ] ラムは日本のには名称の記載がなく、蒸留酒類の内、に分類される(第3条)。 のサトウキビを出発原料とする蒸留酒としては、他にの、日本の(しょうちゅう甲類)やなども存在する。 ラムには色による分類と、香りの強さによる分類と、原料別製法による分類が有る。 色による分類 いずれものベースにも用いられるが、カクテルによってはいずれかの種類のラムを指定されることもある。 例えばは青い色合いが重要なのでホワイト・ラムが指定され、ゴールド・ラムやダーク・ラムを用いることは少ない。 ホワイト・ラム(無色) - シルバー・ラムと呼ばれることもある。 などに通してする。 ゴールド・ラム(薄い褐色) - 熟成させて作る。 を添加して作られる製品もある。 風味や香味は中間的な傾向にある。 アンバー・ラムと呼ばれることもある。 ダーク・ラム(濃い褐色) - 樽熟成させて作る。 着色料を添加して作られる製品もある。 風味や香味が強い傾向にあり、製菓にも使用される。 ライト・ラム - で蒸留する。 風味も香味も弱い。 ミディアム・ラム - 製造法、蒸留法はさまざま。 風味も香味も中間的。 ヘビー・ラム - で蒸留する。 風味も香味も強い。 インダストリアル製法 - からを精製分離した後の副産物であるモラセスを原料とする古典的製法。 アグリコール製法 - サトウキビの搾り汁を直接原料とする製法。 日本ラム協会による分類 日本ラム協会では以下のような分類を行っている。 トラディショナルラム - モラセスを原料とするラム酒。 インダストリアル製法と同じ。 アグリコールラム - サトウキビの搾り汁を直接原料とする製法。 アグリコール製法と同じ。 ハイテストモラセスラム - サトウキビの搾り汁を加熱し、シロップ化したものを原料とする。 その他• 蒸留による濃縮後、熟成させる前に加水することもある。 しかし、中にはアルコール度数75. 例えば、ロンリコ151、 ()などがそれである。 のはサトウキビの絞り汁をそのまま用いており、これは近年日本でも作られていると共通する。 また、の性質の違いやを使用しないことで風味が異なる。 はサトウキビの絞り汁を煮詰めて固形のにしてからさらに湯で溶かし、米麹を発酵させたに加える。 蒸留は一度限りのため、原酒のアルコール度数は40度強。 なお、『』と関連の通達により、大島税務署が管轄するでしか黒糖焼酎は作れず、他の地域で作るととして課税される。 醸造原料別の違い [ ] 発酵させてできたを蒸留し、の濃度を高めてから熟成させる工程は共通であるが、主に原料によってインダストリアル製法とアグリコール製法に分類される。 インダストリアル製法 [ ] インダストリアル製法は、から砂糖を精製する際の副産物であるモラセス()を原料として作られるもの。 この製法で作られたラムをインダストリアル・ラム(工業ラム)と呼ぶこともある。 モラセスを貯蔵しておくことで、好きな時に醸造を開始することが可能なため、サトウキビの収穫時期に拠らず通年でラムの原料となる醸造酒の製造開始が可能であり、出来上がった醸造酒を次の蒸留工程へと送ることで、年中ラムを製造できる。 また、モラセスを輸入してラムの原料となる醸造酒の製造をすることもできるため、サトウキビの生産地以外でも醸造工程からラムの製造ができる。 インダストリアル製法の中には、例外的に固形のを水に溶解させて用いる例がある。 アグリコール製法 [ ] アグリコール製法は、サトウキビの搾り汁から砂糖を精製せずに、搾り汁を直接、原料として醸造酒を作る点が異なっている。 この製法で作られたラムをアグリコール・ラム(農業ラム)と呼ぶこともある。 また、サトウキビは刈り取った瞬間から加水分解やバクテリア発酵が始まるため、栽培地の近くでないとこの製法は行えず、収穫時期以外はラムの原料となる醸造酒の製造を開始できない。 製法別の風味の違い [ ] 「ライト・ラム」と「ミディアム・ラム」と「ヘビー・ラム」では、風味と製法が異なる。 ライト・ラム [ ] ライト・ラムは、モラセスとを混ぜ、純粋発酵させて醸造酒を作り、で蒸留。 蒸留後、内面を焦がしていない樽やタンクで短期間熟成される。 樽熟成のままだとゴールドラムに、熟成後にでするとホワイト・ラムになる。 弱い風味と味(比較的に近いこと)が特徴である。 このため、ラムの中では、このタイプのものがカクテルのベースとして多用される。 スペインの統治下にあった、などに多くみられる。 ヘビー・ラム [ ] ヘビー・ラムは、モラセスを自然発酵させで蒸留する。 蒸留する前に(サトウキビ搾汁後の残渣)や ()(前回蒸留したときの残液)を加えることもある。 蒸留後、内面を焦がした(樽を用いることもある)で熟成させる。 長期間(3年以上)熟成されるとダーク・ラムになる。 エタノール以外の副生成分を多く含み、風味が強く、褐色をしているのが特徴。 場合によっては濃い褐色の場合もある。 なお、この分類をダーク・ラムと呼ぶこともある。 色を出す為に()を添加して作られる製品もある。 色が濃い方が質が良いと誤解されている地域もあるため、過度の着色をされる場合がある。 イギリス連邦加盟国の、、などに多くみられる。 ミディアム・ラム [ ] ミディアム・ラムは、ヘビー・ラムと同様にモラセスを自然発酵させ醸造酒を造る。 バガスやダンダーを加えることもある。 蒸留は連続式蒸留器を使う銘柄もあれば、単式蒸留器を使う銘柄もある。 また、ヘビー・ラムとライト・ラムをそれぞれ製造し、ブレンドするといった製法もある。 このように、その製法は様々である。 ラムの風味と香りを持たせながら、ヘビー・ラムほど強い個性ではないのが特徴。 ヘビー・ラムと同様に、カラメルなどを着色のために添加していることもある。 フランス系植民地で発展し、フランスの海外県のやなどによくみられる。 その他の製法 [ ] スパイスト・ラム [ ] スパイスト・ラムには、インダストリアル・ラムにバニラなどの香辛料で香り付けを行ったものや、フルーツやハーブを漬け込んだものがある。 セント・マーティン島のグアバベリー・ラムリキュールは、輸入したラムの樽にグアバベリーを漬け込んでつくられている。 スパイスト・ラムは、一般的なラムと比較すると出荷時のアルコール度数が低い製品もあり、アルコール度数30度台の製品も存在する。 なお、スパイスト・ラムはフレーバード・ラム(フレイバード・ラム、フレーバー・ラム)とも呼ばれる。 また、他のタイプのラムにも何らかの香りを付けることもある。 産地による製法の特徴 [ ] 全てに当てはまるわけではないものの、植民地時代に確立した製法を受け継いでいるメーカーが多いため、旧宗主国本土で一般的であった蒸留酒(イギリスの、フランスのなど)と特徴も類似する傾向がある。 一部のメーカーでは現在でも原酒を旧宗主国本土に運んで熟成させることも行われている。 主なブランド [ ]• アプルトン (Appleton)()• エル・ドラド (El Dorado)()• HSE サンテティエンヌ(HSE Saint Etienne)(フランス海外県)• オールド・オーク (Old Oak)()• ガンナー Ganna (。 2011年創業。 (Captain Morgan) (スパイスト・ラムなどは、。 ただし、ダーク・ラムはジャマイカ。 クルーザン (Cruzan)()• クレマン (Clement)(フランス海外県)• コイーバ (Cohiba)()• コックスパー (Cockspur)()• サンタ・テレサ (Santa Teresa)()• ジェー・エム・ラム Rhum J. M (フランス海外県マルティニク島)• タンドゥアイ (Tanduay)()• サングソム Sangsom ()• デメララ (Demerara)(主なブランドに、Van DijkやLemon Hart等)(ガイアナ)• トロワ・リヴィエール (Trois Rivieres)(フランス海外県マルティニク島)• ネグリタ (Negrita)()• (Bacardi)(で創業、現在は、他)• パッサーズ Pusser's (イギリス海軍支給品。 に配給制の終了に伴って一般向けの販売を開始。 )()• (Havana Club)(キューバ)• バルバンクール (Barbancourt)()• バローズ (Barrow's)(トリニダード・トバゴ)• バンダバーグ (Bundaberg)()• パンペロ (Pampero)(ベネズエラ)• マイヤーズ (Myers's)(ジャマイカ)• マンダレー (Mandalay)()• レモンハート (Lemon Hart)(ガイアナ)• ラ・マニー(La Mauny )(フランス海外県マルティニク島)• ロン・サカパ Ron Zacapa (グアテマラ)• ロンリコ (Ronrico)(プエルトリコ)• バリー J. Bally (フランス海外県マルティニク島) 日本でのラム生産 [ ] では、開拓初期(頃)の欧米系定住者がとラムの取引を行っていた。 に日本領土に確定してからは、亜熱帯の気候を生かし、サトウキビの栽培が行われた。 このサトウキビを使った製糖業が盛んになり、の過程でを取り出した際に生ずる副産物、つまりモラセス()を発酵させ、そうしてできた醸造酒を蒸留することで作った蒸留酒を、島民は「泡酒」や「蜜酒」などと呼び、飲むようになった。 すなわち、インダストリアル・ラム(工業ラム)の製造が行われたのである。 以後、太平洋戦争中に島民が強制的に本州などへ疎開させられるまで、永く愛飲されることになる。 小笠原諸島は中にに占領され、戦後もそのままアメリカが統治していたが、に日本に返還された。 返還後、疎開先から徐々に小笠原に戻ってきた旧島民にとって、疎開前に愛飲していた地酒のラムの味は忘れがたいものであったらしい。 こうした独自の歴史背景から、日本に返還後、ラムの製造も再開されるようになった。 後のラム製造としては、にある高岡醸造がから作っている「ルリカケス」が国産ラムの第1号である。 なお、徳之島を含むでは黒糖焼酎が作られており、戦後アメリカが占領支配していた時期(のごろまで)には、黒糖だけで蒸留酒(黒糖酒)が作られた例もあるが、オーク樽による熟成が行われることはなかった。 ラムと現在のの違いは、ラムには使用されないが、黒糖焼酎では日本の税法上の規定のために必ず使用される点 と、黒糖焼酎はモラセスではなく、固形の黒砂糖を使用する点である。 続くバブル期の空前のブームの中、村おこしの一環として小笠原ラム・リキュール株式会社が設立され、小笠原の地酒としてのラムが復活し、に製品化された。 21世紀に入ると製造者が多様化した。 沖縄県ので生産を行っているグレイスラムは、元々酒造業とは無関係なのベンチャーという異色の存在である。 同社の社内ベンチャーに応募した現社長・金城祐子の案が事業化され、に設立。 の協力を得て旧のターミナル施設を工場として借り受けて生産を行っている。 グレイスラムはサトウキビの栽培が盛んな南大東島の利点を活かし、基本的にサトウキビの産地でないと作れないアグリコール・ラム(農業ラム)の生産を行っている。 には、のよりラムが発売された。 同社は、頃から栽培の歴史があり、には日本一の生産量を誇ったのサトウキビ栽培を復活させるべく、にて栽培、アグリコールラムの製造を行っている。 同社のヨコスカ・ラムはサトウキビの北限とされる静岡県(現・)で作られたサトウキビを原料に製造したアグリコール・ラム。 イエ・ラム・サンタマリアは、沖縄県ので7月から販売されているアグリコール・ラムである。 のはに開業した初のラムブランドで、黒糖を原料に用いている。 世界的なラム品評会にて2014年度のイノベーション部門銀賞を日本のラムのブランドとしては初めて獲得した。 ( 小笠原ラム・リキュール株式会社)• ルリカケス、徳州( )• (沖縄県島尻郡南大東村 株式会社グレイスラム)• (沖縄県 )• (高知県 )• (静岡県大須賀町商工会)• (沖縄県 伊江島蒸留所)• ( 竹廣株式会社ナインリーヴズ蒸留所) 日本ラム協会 [ ] 、ラム専門のバー(ラム・バー)のオーナーら5人が集まって 日本ラム協会を設立した。 日本におけるラムの認知、普及、定着を目標として活動を行っており、 ラム・コンシェルジュの認定、教育、JAPAN RUM CONNECTIONなどのイベント開催を行っている。 公式サイト ラムに関するエピソード [ ]• イギリス人は、ラムのことを「憩いの水」とも呼ぶ。 これは、にジョージ・サマーという者の船がに向かっていた折、に遭い難破しそうになるということがあり、この時、船の乗組員は死の恐怖に直面したが、ラムを飲んで心の平穏を保ったことに由来するという。 イギリス海軍ではラムをストレートで海兵に支給していたが、何日か分の配給をためて一気に飲み干した者がいたため、 ()提督が、8月21日にラムとを1:4で希釈して作った水割りのラムを支給するように命令した。 当初、この薄いラムは当時の部下達に不評であった。 しかし、末ころまでには、むしろグロッグの方が好まれるようになったと言われている。 なお、2010年現在でも水割りラムはと呼ばれる。 また、泥酔することをグロッギーと言うが、日本で使われる グロッキーという言葉は、このグロッギーがしたものである。 ので戦死した提督の遺体は、腐敗を防ぐためラムの樽に漬けてイギリスに運ばれ、このラムはダーク・ラムであったため、以降ダーク・ラムのことを「ネルソンの血」と呼ぶようにもなったと伝承されている。 この説は広く信じられており、英国海軍御用達の酒造 ()までも「Nelson's blood」と銘打ったラム酒を販売するほどであったが、現在は異説が有力であり、ネルソン提督の遺体の保存のために使用されたのは、ラムではなくであったと言われる。 しかし、ブランデーは「ネルソンの血」と呼ばれることはない。 ネルソンの旗艦、ビクトリー号が保存されているポーツマス軍港の国立博物館発行のパンフレットには、ブランデーと記載され、イギリス政府のNational Archivesのホームページにも当初はブランデーとの記載があるので、ブランデー説が有力と思われる。 ビクトリー号の現地解説員からは、コニャックを主体に、船医が綿密に計画して他液体を調合した、と説明がある。 このネルソンを漬けたラムを水兵たちが盗み飲みしてしまったため、帰国の際には樽は空っぽになっていたという逸話もある。 しかし、実際にそのラムを飲んだのはイギリスに到着してからであった、つまりネルソンの遺体を保存するという役目を果たした後のラムであったとも言われる。 がに介入し、キューバがスペインから独立した時に、アメリカ兵がラムをで割るという飲み方をした。 このラムをコーラで割ったものは、(Cuba libre, 英語ではキューバ・リバー、ではクーバ・リブレ)と呼ばれるの1つである。 コーラ割りというラムの飲み方は、ラムの水割りであるグロッグと共に、ラムの主要な飲み方の1つとなった。 その他 [ ]• - ラムに ()をはじめとする各種薬草・香草・香油・等を配合した(主に)。 飲用ではないが、では、これを飲んで酔っ払う場面が登場することがある。 ラムフィニッシュ - ラムを熟成した樽に熟成終了直前のウィスキーを入れて、ウィスキーの仕上げの熟成をする手法。 これは、ラムの香味をウィスキーに移すことを狙った手法である。 脚注 [ ] []• マグロンヌ・トゥーサン=サマ、玉村豊男訳 『世界食物百科』 、1998年、583頁。 ジョセフ・M・カーリン、甲斐理恵子訳 『カクテルの歴史』 、2017年、27頁。 リチャード・フォス、内田智穂子訳 『ラム酒の歴史』 、2018年、35頁。 , p. 93,97; , p. フィリップ・ジャカン『海賊の歴史』創元社、2003年、129-130頁。 com 2007年12月4日. 2014年12月4日閲覧。 日本ラム協会. 2017年4月12日閲覧。 日本ラム協会 『ラム酒大全』 、2017年、27頁。 日本ラム協会 『ラム酒大全』 、2017年、107頁。 , p. 49,186. , p. ジョセフ・M・カーリン『カクテルの歴史』、2017年、49頁。 , pp. 93-94. ロイ・アドキンズ『トラファルガル海戦物語』下、、2005年。 , pp. 93-94; , p. 参考文献 [ ]• 片方善治『洋酒入門』〈現代教養文庫〉、1974年。 間庭辰蔵『洋酒物語』〈日本の味物語シリーズ〉、1962年。 橋口孝司『スピリッツ銘酒事典』、2003年。 日本ラム協会『ラム酒大全: 定番銘柄100本の全知識』、2017年。 リチャード・フォス『ラム酒の歴史』〈「食」の図書館〉、2018年。 ジョセフ・M・カーリン『カクテルの歴史』〈「食」の図書館〉、2017年。 関連項目 [ ]• - サトウキビを原材料とする原産の蒸留酒。 広義ではラムの仲間と解釈されることも多いが、風味が異なり、ブラジルでは「カシャッサはラムではない」と明確に区別している。 - 香料にラムが使用されている。

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