浅間 山 噴火 軽井沢。 軽井沢に移住する前に知るべき天災リスク:浅間山、いずれ噴火するってよ

浅間山の噴火、大丈夫なの?長野県、群馬県、東京都、首都圏、埼玉県、山梨県への影響まとめ

浅間 山 噴火 軽井沢

軽井沢に家を買う際に、知っておくべきことの一つとして、災害リスクがある。 天明3年(1783年)の大噴火 普段は美しい浅間山も、大噴火を起こせば、大勢の人の命を一瞬で奪うことになる。 上記は天明3年(1783年)の大噴火の様子が描かれたもの。 このときの火山灰が北半球という規模で寒冷化を起こした、ともいわれている。 軽井沢は浅間山の膝下に広がる町。 この噴火リスクなしに生活はできない。 今回のブログでは、浅間山の噴火リスクについて考えてみようと思う。 はじめに:このブログの見解だけで災害リスクを判断するのはやめてください 少し硬い書き出しにはなるが、トピックがトピックなだけに、まずはじめにこのブログのスタンスを明確にしようと思う。 浅間山の噴火リスクについては、このブログの読者の方に対しては、自治体が発表するハザードマップを参照してください、とだけお伝えし、このブログだけで判断することはやめてほしい。 このブログの筆者は地学のプロフェッショナルではないし、過去に火山の噴火で被災しているような立場でもない。 正直、噴火したらどうなるかはわからない。 そのため、ここでの見解は、各種資料を読んだ上でのあくまで主観的なものであることを明確にしておく。 このブログを投稿した目的は、読者の方々の恐怖を煽ることではなく、こういった原典がありますよ、と紹介することである。 その前提の元、以下に、公表されている情報から、浅間山のリスクをまとめていきたいと思う。 当事者となりうる方々は、必ず原典を確認し、各自の防災に役立ていただきたい。 ハザードマップを熟読すべし やや硬い始まりとなったが、要するに自治体から出ているアナウンスについて、ちゃんと情報収集しましょうということである。 そのアナウンスの一つにハザードマップというものがある。 浅間山は過去にも何度か噴火を起こしているし、現在でもたびたび噴煙を上げる活火山である。 今日明日とは言わないが、いつ大規模な噴火が起きてもおかしくない。 そのため、浅間山のリスクについては軽井沢町だけではなく、群馬県、長野県、そして少なくとも浅間山近隣の5市町村、長野原町、嬬恋村、小諸市、佐久市、御代田町 が認知しており、浅間山火山防災協議会という組織を立ち上げてハザードマップを作成している。 浅間山の噴火が起きたらどうなるか、理解するためにはまずこのハザードマップに目を通すといいだろう。 余談だが2,000万円という少なくない税金を投入しているので、一人でも多くの人の目に止まってほしいものだ。 引用元: これを見る限り、中軽井沢、追分、御代田に住むのであれば、大規模噴火の恐れがあるときには、さっさと避難しておいたほうが良さそう。 特に御代田は町役場を中心とする広範で火砕流が来るとの予想。 小諸は浅間山の頂きからは離れているけれど、火砕流や火砕サージが流れ着く可能性があるのがわかる。 軽井沢に比べると標高が低いというのもあるだろうか。 火砕流だけではなく、火山灰による被害も考えておいたほうがいい。 浅間山上空は西から風が吹くことが多く、より東寄りで厚い降灰が予想されている。 降下火砕物(降灰)のハザードマップ。 出典: また、軽井沢は雪が降るエリアなので、噴火時、浅間山に雪が積もっているか積もっていないかによっても、被害状況が大きく変わる。 こういったことも知っておきたい。 ハザードマップ、無雪期と積雪期の比較。 出典: シミュレーションの根拠など、より詳細が公開されている資料がこちらのPDFだ。 筆者はあまり難しいことはよくわからないので、軽く目を通して「ふーん」という感想しか持てなかったけれど、地学に興味がある方は深く理解できると思うので、読んでみてください。 過去の歴史を知るべし ハザードマップ以外にもう一つ参考になるのは、過去の被害状況を知っておくことだ。 国土交通省が、天明3年の噴火の様子をまとめているので、こちらも目を通しておくといいと思う。 鎌原村というところは、火砕サージで人が埋もれてしまったらしい。 こちらのご遺体は、神社の階段を掘り起こしたら見つかったとか。 世界遺産となっている、イタリアのポンペイでは、多くの人が火砕サージの熱によって硬直し、生き埋めになってしまった。 同じようなことが、浅間山界隈でも起こる可能性があるということだ。 所蔵:嬬恋村郷土資料館 内閣府による鎌原村の被害状況の考察。 こちらもあわせてどうぞ。 同じく内閣府の専門調査会による報告資料。 長いけれど被災範囲図など、詳しく網羅してある。 出典: 自治体からのアナウンスを認知しておくべし ハザードマップや過去の被災状況を理解した上で、常にチェックしておきたいのがこちらのページ。 軽井沢町では、浅間山の噴火予想や警報などをまとめており、このページに現在の浅間山が、どのくらいの噴火警戒レベルなのか、どのような備えをすべきか、ガイドラインを出してくれている。 上掲のページには情報量がとても多いので、すぐに役に立ちそうなものとして、以下3つだけ挙げておく。 1,火山防災マップ 噴火警戒レベルの定義などが書いており、それらを理解しておくことが、普段の心構えにつながる。 2,日頃の火山噴火対策 普段からどういう視点で警戒すればいいかがわかる。 例えば、硫黄の臭いがしないか、煙に色はついているか、量が増えていないかなど、警戒のポイントを知っておくことで心構えができる。 3,非常持ち出し品 避難勧告が出たときに何を持ち出せばよいかがわかる。 もちろん、地震に備えていろいろ常備しているから大丈夫、という人もいるかもしれないけれど、一般的な防災グッズのほかにも、噴火時の火山灰や火山性有毒ガスから身を守るために、マスクやゴーグルもあったほうがいいみたい。 今回は軽井沢もしくはその近辺に住むのであれば、避けて通れない「浅間山の噴火」について、公に出ている情報などをまとめてみた。 大噴火は今日明日にすぐ起こるわけではないので、不必要に恐怖を煽るつもりはないが、なんといっても浅間山は現役の活火山。 史実から学べることとして、大噴火はいつか必ず起きることがわかっている。 軽井沢に移住を検討している人は、リスクの一つとして認識しておく必要がある。 最後に、再掲にはなるが、本ブログは地学に明るくない、素人の執筆である。 リスクの判断については、必ず原典を参照していただきたい。 その点ご理解いただければ。 ということで、このブログ記事が、いつか誰かの役に立ちますように。 ----------- このブログについて:とあるIT系企業に勤める会社員が、軽井沢から東京に新幹線通勤して、きちんと仕事がまわるのかを実験している記録です。 新幹線通勤しようと思った背景はこちらの記事に書いています。 各ソーシャルアカウントはこちらです。 com まで。 sakuraitaito.

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浅間 山 噴火 軽井沢

軽井沢に家を買う際に、知っておくべきことの一つとして、災害リスクがある。 天明3年(1783年)の大噴火 普段は美しい浅間山も、大噴火を起こせば、大勢の人の命を一瞬で奪うことになる。 上記は天明3年(1783年)の大噴火の様子が描かれたもの。 このときの火山灰が北半球という規模で寒冷化を起こした、ともいわれている。 軽井沢は浅間山の膝下に広がる町。 この噴火リスクなしに生活はできない。 今回のブログでは、浅間山の噴火リスクについて考えてみようと思う。 はじめに:このブログの見解だけで災害リスクを判断するのはやめてください 少し硬い書き出しにはなるが、トピックがトピックなだけに、まずはじめにこのブログのスタンスを明確にしようと思う。 浅間山の噴火リスクについては、このブログの読者の方に対しては、自治体が発表するハザードマップを参照してください、とだけお伝えし、このブログだけで判断することはやめてほしい。 このブログの筆者は地学のプロフェッショナルではないし、過去に火山の噴火で被災しているような立場でもない。 正直、噴火したらどうなるかはわからない。 そのため、ここでの見解は、各種資料を読んだ上でのあくまで主観的なものであることを明確にしておく。 このブログを投稿した目的は、読者の方々の恐怖を煽ることではなく、こういった原典がありますよ、と紹介することである。 その前提の元、以下に、公表されている情報から、浅間山のリスクをまとめていきたいと思う。 当事者となりうる方々は、必ず原典を確認し、各自の防災に役立ていただきたい。 ハザードマップを熟読すべし やや硬い始まりとなったが、要するに自治体から出ているアナウンスについて、ちゃんと情報収集しましょうということである。 そのアナウンスの一つにハザードマップというものがある。 浅間山は過去にも何度か噴火を起こしているし、現在でもたびたび噴煙を上げる活火山である。 今日明日とは言わないが、いつ大規模な噴火が起きてもおかしくない。 そのため、浅間山のリスクについては軽井沢町だけではなく、群馬県、長野県、そして少なくとも浅間山近隣の5市町村、長野原町、嬬恋村、小諸市、佐久市、御代田町 が認知しており、浅間山火山防災協議会という組織を立ち上げてハザードマップを作成している。 浅間山の噴火が起きたらどうなるか、理解するためにはまずこのハザードマップに目を通すといいだろう。 余談だが2,000万円という少なくない税金を投入しているので、一人でも多くの人の目に止まってほしいものだ。 引用元: これを見る限り、中軽井沢、追分、御代田に住むのであれば、大規模噴火の恐れがあるときには、さっさと避難しておいたほうが良さそう。 特に御代田は町役場を中心とする広範で火砕流が来るとの予想。 小諸は浅間山の頂きからは離れているけれど、火砕流や火砕サージが流れ着く可能性があるのがわかる。 軽井沢に比べると標高が低いというのもあるだろうか。 火砕流だけではなく、火山灰による被害も考えておいたほうがいい。 浅間山上空は西から風が吹くことが多く、より東寄りで厚い降灰が予想されている。 降下火砕物(降灰)のハザードマップ。 出典: また、軽井沢は雪が降るエリアなので、噴火時、浅間山に雪が積もっているか積もっていないかによっても、被害状況が大きく変わる。 こういったことも知っておきたい。 ハザードマップ、無雪期と積雪期の比較。 出典: シミュレーションの根拠など、より詳細が公開されている資料がこちらのPDFだ。 筆者はあまり難しいことはよくわからないので、軽く目を通して「ふーん」という感想しか持てなかったけれど、地学に興味がある方は深く理解できると思うので、読んでみてください。 過去の歴史を知るべし ハザードマップ以外にもう一つ参考になるのは、過去の被害状況を知っておくことだ。 国土交通省が、天明3年の噴火の様子をまとめているので、こちらも目を通しておくといいと思う。 鎌原村というところは、火砕サージで人が埋もれてしまったらしい。 こちらのご遺体は、神社の階段を掘り起こしたら見つかったとか。 世界遺産となっている、イタリアのポンペイでは、多くの人が火砕サージの熱によって硬直し、生き埋めになってしまった。 同じようなことが、浅間山界隈でも起こる可能性があるということだ。 所蔵:嬬恋村郷土資料館 内閣府による鎌原村の被害状況の考察。 こちらもあわせてどうぞ。 同じく内閣府の専門調査会による報告資料。 長いけれど被災範囲図など、詳しく網羅してある。 出典: 自治体からのアナウンスを認知しておくべし ハザードマップや過去の被災状況を理解した上で、常にチェックしておきたいのがこちらのページ。 軽井沢町では、浅間山の噴火予想や警報などをまとめており、このページに現在の浅間山が、どのくらいの噴火警戒レベルなのか、どのような備えをすべきか、ガイドラインを出してくれている。 上掲のページには情報量がとても多いので、すぐに役に立ちそうなものとして、以下3つだけ挙げておく。 1,火山防災マップ 噴火警戒レベルの定義などが書いており、それらを理解しておくことが、普段の心構えにつながる。 2,日頃の火山噴火対策 普段からどういう視点で警戒すればいいかがわかる。 例えば、硫黄の臭いがしないか、煙に色はついているか、量が増えていないかなど、警戒のポイントを知っておくことで心構えができる。 3,非常持ち出し品 避難勧告が出たときに何を持ち出せばよいかがわかる。 もちろん、地震に備えていろいろ常備しているから大丈夫、という人もいるかもしれないけれど、一般的な防災グッズのほかにも、噴火時の火山灰や火山性有毒ガスから身を守るために、マスクやゴーグルもあったほうがいいみたい。 今回は軽井沢もしくはその近辺に住むのであれば、避けて通れない「浅間山の噴火」について、公に出ている情報などをまとめてみた。 大噴火は今日明日にすぐ起こるわけではないので、不必要に恐怖を煽るつもりはないが、なんといっても浅間山は現役の活火山。 史実から学べることとして、大噴火はいつか必ず起きることがわかっている。 軽井沢に移住を検討している人は、リスクの一つとして認識しておく必要がある。 最後に、再掲にはなるが、本ブログは地学に明るくない、素人の執筆である。 リスクの判断については、必ず原典を参照していただきたい。 その点ご理解いただければ。 ということで、このブログ記事が、いつか誰かの役に立ちますように。 ----------- このブログについて:とあるIT系企業に勤める会社員が、軽井沢から東京に新幹線通勤して、きちんと仕事がまわるのかを実験している記録です。 新幹線通勤しようと思った背景はこちらの記事に書いています。 各ソーシャルアカウントはこちらです。 com まで。 sakuraitaito.

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浅間山における大規模噴火を想定した火山ハザードマップ作成について

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浅間山は、1108年(天仁)や1783年(天明)に大規模な噴火が発生し、大きな被害が生じた記録があります。 明治時代末期から昭和30年代にかけても、継続的に噴火が発生しています。 このたび、過去に発生した大規模噴火と同等の噴火を想定した火山ハザードマップが完成し、平成30年3月に公表されました。 避難計画は含みません。 浅間山が大規模噴火に至るまでの経緯について【重要】 浅間山の大規模噴火は、おおよそ1000年に1回起こると言われています。 そのような噴火は、過去の噴火履歴調査等から、小規模噴火~中規模噴火が繰り返された後に発生しています。 そのため、大規模噴火が突然発生することは考えにくく、確率的には非常に低いケースです。 今回作成・改訂されたハザードマップ• お問い合わせ先• 高崎市総務部防災安全課 電話:027-321-1352• 群馬県総務部危機管理室危機管理・防災係 電話:027-226-2245• 長野県危機管理部危機管理防災課危機管理防災係 電話:026-235-7184• 長野県佐久地域振興局総務管理課 電話:0267-63-3133.

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