「アネモネ」は、ギリシャ語で「風」を意味する「anemos」にちなんでおり、「風の神ゼフュロスが妖精アネモネに恋をしてアネモネが一輪の花に変えられた」というギリシャ神話が由来となっているといわれています。 現在では、愛や恋を連想させるため「赤いアネモネ」が愛情表現の贈り物としてよく使われています。 その反面、恋が叶わなかったギリシャ神話から「見放された」「はかない恋」といったネガティブな花言葉もあるので、贈る際は気をつけてくださいね。 アネモネの学名・原産国・英語名は? 学名 Anemone coronaria 科・属名 キンポウゲ科のイチリンソウ属 英名 Anemone 原産地 地中海近辺のヨーロッパ 開花期 2~5月 花の色 赤色、ピンク色(桃色)、オレンジ色、白色、青色、紫色 別名 牡丹一華(ボタンイチゲ) 花一華(ハナイチゲ) 紅花翁草(ベニバナオキナグサ) アネモネはどんな花を咲かせる? アネモネは、ヨーロッパ南部から地中海沿岸を原産とする球根性の多年草です。 十字軍の遠征などによって、世界中に広がっていったとされています。 アネモネ属の総称として使われることもありますが、主にアネモネ・コロナリアや、アネモネ・フルゲンスとこの2種を元に作られた園芸品種を指すことが園芸では多いです。 花の生態 草丈は10~50cmほどのものが多くありますが、中には1mを超すものも。 地際に3つに裂けた葉っぱを生やし、春になると直径4~10cmほどの花を咲かせます。 赤やピンク、紫と花色にバリエーションがあることから、鉢や花壇を問わずガーデニングの様々なシーンで利用されていますよ。 また、近年は品種改良がさらに進み、八重咲きなど花びらの改良も進められています。 アネモネの毒 かわいらしい見た目をしていることから、草全体に毒を持っていることは意外と知られていません。 プロトアネモニンという成分で、茎を切ったときに出る汁が肌に触れると、炎症や水泡を引き起こしてしまいます。 直接株に触れるときはゴム手袋をして作業をし、むやみに花を摘み取らない方が安心です。 アネモネの開花時期や見頃の季節は? 秋に植えたアネモネの球根は2月頃から咲きはじめ、5月までの間楽しむことができます。 最盛期を迎える3~4月が見頃となっていますよ。 1つの球根からたくさんの花が咲くので、冬から春のガーデニングに欠かせない存在となっています。 アネモネの種類と品種 アネモネは、アネモネ属の総称であるから、原種や園芸品種はとても多く、日本には10種類ほど、海外には数100種が存在しています。 今では品種改良が進み、国産、海外産にかかわらず、日本に適した性質でいろんなタイプのアネモネが育てられるようになりました。 ここでは、人気のアネモネの種類や品種をいくつかご紹介します。 アネモネ・デカン デカンは、ポピーのような6~10枚ほどの大きな花びらが特徴の品種です。 草丈は30cm前後の一重咲きで、切り花によく使われます。 赤、紫、桃、白色などの花色があり、基本的に一色だけですが、白色には花の根元が赤く色づく複色タイプもありますよ。 アネモネ・セントブリッジ セントブリッジは、細く数の多い花弁が特徴な、八重咲き品種です。 背丈が低く、室内など観賞用として人気があります。 花弁の大きなアネモネと一緒に育てると違いが目立って可愛いですよ。 花弁の色は、赤、青、桃、白色があります。 モナーク モナークは、花が小さく小輪タイプの八重で、菊咲きをする品種です。 これは、一重咲きが多いアネモネを改良して作られたもので、「スパイダー咲き」とも呼ばれる特殊な咲き方なんですよ。 セントブリッジより花びらは小さめで、赤、青、桃、白色があります。 モナリザ モナリザは、大きくて薄い花びらで、八重咲きをするのが特徴です。 デカンに比べて花びらの縁が緩やかなウェーブを描き、淡い色合いをしているので「やわらかい」「やさしい」といった雰囲気を持っています。 アネモネ・シルベストリス ヨーロッパ北部からシベリアにかけての地域を原産とするアネモネの原種です。 山野草として扱われることが多く、その性質は丈夫。 濃い緑色の葉っぱから20~30cmほどの茎を伸ばし、真っ白な一重の花を咲かせます。 アネモネ・ポルト 20~30cmと草丈が低めで、株のまとまりがよいことで知られる、人気の園芸品種です。 アネモネ・コロナリアを元に作出され、直径5~8cmほどの一重の花を咲かせます。 2015年には、「ポルト ダブル」という八重咲きの品種が、株式会社サカタのタネによって開発されました。 アネモネの花言葉を楽しもう 冬から春にかけて、鮮やかな色で花壇を彩ってくれるアネモネ。 愛を連想させる花言葉を持つ赤いアネモネのように、素敵な花言葉も覚えて、一緒に楽しめるといいですね。 細い茎に大きな花を咲かせる姿は、1輪だけでも豪華な雰囲気がありますよ。 他の草花とも相性がよく、パンジーとの寄せ植えにすると華やかな花壇やプランターを作ることができますよ。 色の種類は他の花で補い、花の量はアネモネが補ってくれます。 ぜひアネモネをたくさん飾って、冬や春を華やかなに過ごしましょう。
次のクマノミ イソギンチャクとの共存 クマノミの体表から出る粘膜がイソギンチャクの体表から 出る 粘膜の成分と似ている為にイソギンチャクと共存できる。 普通の海水魚であれば、イソギンチャクの持つ毒で近寄れない。 クマノミの場合はイソギンチャクが自分の触手の一部と認識し刺されない。 ただし、生まれつき免疫がある訳ではないようだ。 以下は世界大百科事典第二版でのクマノミの説明 クマノミ類がイソギンチャクの毒のある刺胞の攻撃を受けないのは生まれつき免疫があるわけではなく,接触を繰り返して触手に順応することが実験の結果明らかになっている。 体表の粘液が毒針を抑制する重要な働きをしていることはわかったが,有効成分が何であるかはまだ明らかになっていない。 世界大百科事典第二版 クマノミ このように、クマノミは生まれつきイソギンチャクの免疫を もっている訳ではないので、クマノミとイソギンチャクを 水槽にいれても入らない場合がある。 クマノミの種類によっては 好んで入るイソギンチャクの種類がある程度決まっている クマノミはイソギンチャクとともに飼育すると、病気に かかりづらくなる、理由はクマノミ類につく外部寄生虫を イソギンチャクが殺す事のようだ。 おもしろいことに共存するイソギンチャクに餌を運んだりもするので興味ぶかい。 のでマリンアクアリウムのペットして飼育する際は、一緒に購入する イソギンチャクを調べよう。 クマノミの種類 共通項目• 共存しやすいイソギンチャク クマノミの種類に主に共通しているのは• 海水魚の中では飼育が比較的簡単な部類• エサはペットの植物性ペレット、動物性ペレット• 飼育容器はおおよそ、30リットル~50リットル 日本にいるクマノミの種類 カクレクマノミ カクレクマノミの写真画像• カクレクマノミ• 西部太平洋~東部インド洋• 8cm• ハタゴイソギンチャク、センジュイソギンチャク 体に白いバンドが3つ入る一番有名なクマノミの種類。 フィリピンやインドネシアから養殖された魚が輸入される。 丈夫なクマノミの種類でマリンアクアリウムの中では人気が高くよく飼育されている。 各ヒレがまるみを帯びているクマノミ。 輸入の際に疲労しているカクレクマノミはヒレをたたみぎみにして 泳ぎが活発でない固体がおおいので、購入してこれから飼育 しようとする方は十分に注意したほうが良い。 やや 水質の変化に弱いところがある。 海水魚用の人口飼料でもよく餌付き飼育しやすい。 よく好んで入っていくイソギンチャクはハタゴイソギンチャク、センジュイソギンチャク。 クマノミはかくれる場所があると落ち着くので飼育する際は 一緒に購入してあげよう。 ハマクマノミの写真画像 By:• ハマクマノミ• 西部太平洋• 13cm• タマイタダキイソギンチャク 基本的に頭部に一本白いバンドが入るクマノミの種類。 たまに体側に2,3本のラインが入る固体もいるが、幼魚の 時だけで成長するに従い消えていく。 幼魚~若魚は赤みを帯びているが綺麗だが 成魚のメスはやや黒味がかり大型になる。 飼育は比較的簡単でクマノミの入門としても良い。 大型の固体は気が強いので他のクマノミとの混泳には注意が必要。 共存するのはタマイタダキイソギンチャクのみ。 タマイタダキイソギンチャクは比較的浅い場所に生息するので 同じようにハマクマノミも浅い場所で見ることができる。 シュノーケリングでも手軽にみれるクマノミの種類。
次の派手な体色は青い海の背景にとても映える 世界で一番魚の種類が多いと言われている東南アジアのすぐ横に位置する パラオは太平洋で一番魚の多い海だと評されています。 その数およそ1400種。 熱帯のこの海の水温は30度。 生き物が住みやすい水温だというのもこの場所に魚が多い理由の一つなのでしょう。 パラオではミクロネシア固有の魚を何種も見ることもができます。 そのうちの一つがオレンジフィン アネモネフィッシュ。 鮮やかなオレンジのヒレをもつ可愛らしいクマノミの仲間です。 今回はこの舌が絡まってしまいそうに長い名前のオレンジフィン アネモネフィッシュを紹介したいと思います。 毒のベッドと暮らすオレンジフィンアネモネフィッシュ まるで絨毯に包まっているかのようなオレンジフィンアネモネフィッシュ。 このイソギンチャクは刺胞はあるが人間が触っても問題はない イソギンチャクは英語でアネモネなので「アネモネフィッシュ」。 そしてヒレがオレンジだから「オレンジフィン」。 これがオレンジフィンアネモネフィッシュの名前の由来です。 アネモネフィッシュという名前通り、クマノミの仲間はイソギンチャクとその生涯を共にします。 イソギンチャクは他の魚からすると刺胞を持つ危険な生き物。 しかしクマノミはこの毒に対する耐性をもっているため刺されません。 この毒のベッドこそ 愛らしいクマノミたちの身を守る秘密兵器なのです。 そんな毒のベッドも人間からするとフワフワの絨毯に見えてしまいます。 オレンジ色の体色が楽しそうに絨毯に潜っていくのを見ていると、なんだか真似をしたくなります。 外海のポイントが遭遇のチャンス 潮が引いたときにできる砂洲で休憩。 こういった遊びもダイビングツアーの醍醐味だ パラオはオレンジフィンアネモネフィッシュの数は多いので、外洋のドロップオフポイントなら大体どこでも見られると思います。 旧首都コロールからならメジャーなポイントまではボートで1時間ほど。 各ダイビングショップで催行されているダイビングツアーに参加するとガイドが安全に案内してくれます。 この魚は1年中見られるので シーズンの心配もなし。 初心者の人でもゆっくり止まって見られるのでこれまた安心です。 水面から太陽の光が差し込む真っ青な海の中、絨毯に包まったオレンジ色の綺麗な魚を見ているとなんだかとても癒されます。 固有ですからこの魚はミクロネシアでしか見られないわけです。 パラオに来て是非ここでしか会えない魚に癒されてみませんか? 【関連情報】 スピードボートはパラオの水面を滑るように走っていく。 時速50kmものスピードが出るので乗っていて爽快だ アクセス:旧首都コロールのホテル滞在の場合は、各ダイビングサービスにより終日2ダイブ(送迎・ドリンク・ランチ付き)でUS110ドル(12,000円)前後が相場。 ほかに、離島(カープアイランド、ペリリュー島)などのダイビング宿&サービス発のツアーもあり。 パラオ・コロール州海域でダイビングを行う際には、25ドルのダイビング税が別途必要、また、安全装備のシグナルフロートの携行が義務付けられているので注意。
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