ダンジョン に 出会い を 求める の は 間違っ て いる だろ うか エロ 漫画。 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ファミリアクロニクル episodeリュー 1巻 |無料試し読みなら漫画(マンガ)・電子書籍のコミックシーモア

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ダンジョン に 出会い を 求める の は 間違っ て いる だろ うか エロ 漫画

この二人がデキちゃったら、きっと男など入りこむ余地無くなる。 エロ小説読みたいけど、職人さんがここでうpするとまた削除食らう罠を おそれてエロ小説はうpできん罠。 きのう、えありすちゃんのいえで、えありすちゃんといっしょにねました。 おしまい。 「オ、俺、もう我慢できない!ずっと前から好きだったんだ!」 そう言うや否や、マッシュは後ろから抱き付き、そして相手の股間に手を伸ばした。 しかしミナに先立たれてからかなり経つカイエンの肉体は奥で疼きはじめていた。 思いがけない反応に戸惑うカイエン。 横レススマソなんすが…。 …と言う訳で。 ココはカポー小説を偽装しつつ 小学生が読んでも大丈夫な、お笑いネタスレとなりますた。 (激しく違) その頬が豊かに脈打つ、デブモーグリの腹にパフパフした。 柔らかく滑らかな毛皮。 輝く毛並みに躯を預け、包まれ、 クラウドは紅潮し、陶然と酔い痴れる。 「……………クポー。 「いけませんッ…て…!」 パフッ…。 w 以下略せずに書き続けてホスィー…。 え? そんなのあったんですか? エロ描写出来ない漏れには打ってつけのスレかも知れない。 22 : YahooBB219177058008. bbtec. 2ch. 逆風なれど、職人様にはエールを送りたいです。。。 漏れはギャグとエロが書けないので、両方書ける人が羨ましい。 読むのは好きなんだけど、書けなくてトホホ。 試しにリクエスト書き逃げテストで シドとシエラをキボンヌ。 魔女が倒されてもそれは変わりません。 そして一年後。 試験の最中、ふとサイファーが風神雷神に言いました。 サイファー「、、、なあお前ら、いつまで俺について来てくれるんだ?」 雷神「何言ってるもんよ!死ぬまで一緒だもんよ!」 サイファー「雷神、、、」 雷神「風神もそうだよな!」 風神「無論」 サイファー「、、、すまねえな。 こんな話して。 っていうか書かせて下さい。 w 静かに見守ってる雷神タン萌え〜 w。 ところで8ってそれぞれカップル出来るけど(キスティスはキャリアウーマンかカドワキ先生として) 雷神ってどうなるんだろうな? といつも疑問に思ってるんだが…。 余計なお世話か。 同じくエドリルキボンヌします。 シエラの白い項を、無骨な指が掴む。 「…ぁ…っ!や…ッ」 汗ばんだ男の掌が、女の幽かな熱に気付く。 シドの舌が己の唇をなぞる。 「熱くなってやがるな。 」 芳香を放ち、ぬるりと糸を引く薬剤の感触。 敏感な身体に塗り込まれた薬。 そのあまりの刺激の強さに 細い、小さな悲鳴が絞り出される。 「…あっ!ゆ、許して…。 」 「んぁ?わり。 おしまい。 何かもう、カポーじゃなくてギャグにもならず。 鬱出汁脳。 まあ、脳内補完の域を出ないでつが、、、。 w でも、リクエストに応えてくれてありが? ! 漏れの中でのシドシエラは まさにこんな感じなんだよな……。 実はの続き…なんです。 エロもないし(書けないんだYO!! と思うがどうよ? エドリルって6だっけ? エロでも非エロでも漏れは大歓迎なので、SS投下期待sageで。 あらすじ ケフカとの死闘からちょうど1年後。 着実に復興を遂げる世界の中で 飛空艇ブラックジャックに集った仲間達は、再び瓦礫の塔跡地へと赴く。 ケフカの暴走により犠牲となった多くの者達と、塔から唯一戻らなかった シャドウを弔うために。 それぞれ別の道を歩む仲間達の久々の再会。 互いの無事を喜びあう 皆の表情は、1年前と変わらない。 しかし、ここにかつて共に旅をした全員が揃うことは叶わなかった。 つかの間の再会を終え、飛空艇に残ったセッツァーに リルムはフィガロへ連れていって欲しいと願い出た。 彼女はその日、とても不吉な夢を見たのだという… 「フィガロ城が崩れ落ちる夢」を。 セッツァーは半ば押し切られる形でリルムの申し出を受け、二人はフィガロ城へ向かう。 広大な砂漠の中にそびえるフィガロ城。 しかし、この時フィガロ城に起きていた前代未聞の政変騒動に二人は巻き込まれる事に…。 人質となった国王救出のため、セッツァーは飛空艇を駆り、リルムは城へ乗り込もうとしていた。 世界から魔法が消えてしまった今となっては、彼女 の高い魔力は何の意味もなさない。 だが、そんな事で引き下がるほど聞き分けの良い性格でないことぐらいは充分 承知している。 「……私が交渉役になってあげるわ」 自信に満ちた表情で彼女は進言する。 「し、しかし……」 先ほど飛空艇に向けて救援を求めた兵士はどうやら親衛隊の一員だったらしく、 大臣と共に犯人との交渉にあたっていたらしい。 二人はリルムの言葉に困惑の色 を隠せなかった。 「大丈夫。 私なら相手だって油断するでしょ? その間に内部の状況を探れるじ ゃない。 まずは情報集めないと作戦の立てようがないんじゃないの?」 「それは仰るとおりですが……しかし」 「15分。 この間さえ持ちこたえればあとは仲間が来てくれる。 ……何とかなるわよ」 「ですが、犯人の正確な人数も分からないこの状況で、リルムさん一人では……」 行動を起こす事を躊躇う二人に、リルムは強い口調で言ってのけた。 「言っておくけど、私だって瓦礫の塔に乗り込んだうちの一人よ?」 「だからこそ。 ……エドガー様の大切なご友人であるリルムさんを、危険な目に 遭わせる訳には参りません」 老齢の大臣が諭すように言うが、それに黙って頷く娘ではない。 「『だからこそ』はこっちのセリフ! あなた達にとってエドガーがとても大切 な存在なのと同じように、私達にとっても大切な仲間なのよ。 ピンチだって時に 黙ってられる?」 「……なるほど、口達者なお嬢さんだ」 半ば諦めの境地で兵士が呟くと、その言葉を待っていたと言わんばかりに満面 の笑顔を浮かべて言い放った。 「交渉役には打ってつけじゃない!」 こうして、リルムは占拠されたフィガロ城への潜入を果たしたのだった。 w エドリル……17歳年の差は犯罪ですか? そこが萌えなんだよ…って事を表現してみたかったんだ。 …長くてスマソ。 漏れのリクエストはシドシエラ。 そしてキスティス先生激しくキボンヌ!! 恥 シドイデアもキボンヌ…。 17歳の年齢差…全然OK。 ありが? &期待さげ。 どうなったんだろ。 結構サイトで見かけるしな。 真のマイナーとはクロスオーバー、もしくはサブキャラと主人公の組み合わせによってのみ達成される。 眼前に鋭く光る切っ先があてがわれ、エドガーは玉座に座したまま身動きする 事を許されなかった。 それでも表情や口調に焦りの色は全く見られない。 「クーデター……そう解釈して良いのかな?」 「…………」 それに対して何も答えず、ただ剣を突き立てるばかりの兵士。 兜で顔が見えな いせいで、彼の思考をくみ取ることは出来ないが、エドガーを人質にするのだか ら、なかなかの屈強と見える。 沈黙を嫌うように、エドガーは一人淡々と語り続けた。 「私がいうのもおかしな話だが、こんな事をしても無駄だ。 国王の代わりなどい くらでもいる。 もっとも今は、完全な世襲制でもないから尚更さ」 ゆくゆくは王制そのものを廃止しようと考えていたエドガーは、手始めに王の 世襲制度を廃止したばかりだった。 「…………」 それでも男の反応はない。 ならばとエドガーは冗談半分に言ってみる。 「もしかすると、私個人への恨みがおありかな?」 「…………」 長期戦の様相を呈してきたなとエドガーは内心で苦笑した。 男は何を要求する わけでもなく、ただエドガーを人質に取り城に籠城している。 要求が無いと言う 事は、すなわち取引材料が無いと言う事だ。 こちらから打つ手が全くなくなる。 こうなれば小細工せずに正面から尋いてみようと、試しに問うてみた。 「分からないな。 君の目的は一体何だ?」 「……お前の命とこの城だ。 交渉の余地はない」 予想外にすんなりと答えてくれた事に驚きながらも、どのみち交渉の余地がな い状況は変わらなかった。 (自力脱出しかないか……) そう決意するものの、眼前に剣を突き付けられ、さらに対抗手段を何も持たな いこの状況ではどう考えてもエドガーが不利だ。 一瞬でも相手が気を逸らしてく れれば、椅子の裏に潜めていた護身用の手槍を取れるのだが。 クロスオーバーって何でつか?(無知でスマソ) 7でバレットとユフィも結構丸く収まるんじゃないかと思っていたりするんだ個人的に。 ダメ? …ダメか。 良いんだ気にしないでくれ…。 シドシエラでしたら、書いてみたいのですが。 (駄目ぽ) あと、需要が無い悪寒がします。。。。。 (誰) 抉り込むような右アッパーで!…書くのを目標に 煩悩を燃やしてみます。 お言葉に甘えて、近日 こっそりと短編を書かせて頂きますです。 これの支持者を昔見たよ。 でもこのへんはKHとかもあるからそこまでありえなくもない。 もしかしてあんた、帝国兵の生き残りか何か じゃないの?」 「!?」 不意に聞こえて来た幼さの残る少女の声に、驚いたのはこの兵士だけではない。 むしろ動揺の度合いはエドガーの方が大きかったのかも知れない。 が、この機を逃す手はない。 相手が怯んだ隙をついてエドガーは瞬時に身をかがめ ると、足下の槍を手に取った。 そのまま流れるような動作で剣の束縛から逃れると、体勢を立て直したエドガーは 逆に槍先を相手へ向けた。 「形勢逆転、と言ったところかな?」 「…………」 槍を向けられた男は、無言のまま一歩退く。 「私にはまだやり残している事がある、易々とやられるつもりは無いんでな…… 何を言いたいかは、分かるな?」 エドガーの表情から笑みは一切消え、抑揚のない声で最後通告を言い渡す。 そ の様子を目の当たりにしたリルムは、彼から放たれる圧倒的な重圧に息を呑んだ。 (名ばかりの王じゃない……ってことか) ふだん周囲に見せている穏やかな表情は見る影もない。 力による統制、 これこそ不動の秩序なのだ! お前は秩序ある国を作らんとしている様だが、 お前の様なふぬけには到底無理な話だ!!」 鋒先を向けられた男は、それでも昂然と言い放った。 「なぜそう言い切れる?」 対照的にエドガーは無表情のままで問い返す。 リルムは、そんな二人の様子を少し離れた位置から見ている事しかできなかった。 「大きな抑圧から解放された人々は、己の我が儘を追求する様になるだろう。 真 に恐ろしいのは魔法でも幻獣でもない。 彼はそこにいた人間のように力を盲信し、それに取り憑かれてるの だろうとエドガーは考えを巡らせていた。 「……そうか。 それならば仕方あるまい」 エドガーは一歩踏み出ると、槍を構え直した。 「私には守るべき国と民がある。 それは力によって制圧した奴隷ではない。 共に生き 支え合う掛け替えのない存在だと言う事を知っている以上、君の盲信に屈する訳には いかないのでな」 あくまでも冷静に応じるエドガーの口調は、だが確固たる信念と自信に満ちていた。 しかし結果として、それが男の憎悪に火を付けてしまう。 「盲信だと? ……そうでないことを証明してやろう」 そう言って瞬時に身を翻すと、持っていた剣をリルムに向けて振りかざした。 「……なっ!!」 突然向けられた剣先に、リルムの思考は一瞬止まる。 それでもすぐに平静を取り戻して 防御の態勢を取った直後、剣が空気を切り裂く音が耳に響いた。 是非ぜひキボンヌ! 漏れのFF7最燃えカップルですよええマジで。 熱烈に期待sageでっす!! なるほど…。 シドシエラ持って来ますたー。 勇壮な軍楽が、石英質の窓を震わせ、行進して行く。 「ったく、礼装なんざぁやってらんねえ。 」 オープンカーに乗った武官の1人が、葉巻を取り出した。 「俺も貰おう。 悪く無い匂いがするな。 」 「ん?おお、特殊部隊の元帥さんの頼みなら、喜んで。 」 帽子にゴーグルを付け、コートを肩に乗せたシドが、ライターに手を翳し セフィロスの葉巻に火を付ける。 「…戦争は疾うに終わった。 愚かしい記念式典だ。 」 ゆっくりと白い息を吐きながら、シドが頷く。 「もう空軍には戻らないのか。 お前も地望ある将官だろうに。 」 「宇宙に行くんでぃ。 手前で命令して高みの見物だの、作戦失敗で味方を死なせる。 なんてなぁ、性に合わねぇよ。 」 街灯の合間を、白金の氷が乱舞する。 吹き抜ける風が、地下スラムへと吸い込まれて行った。 柔らかな日溜まりの廊下を、少女が走る。 ぶかぶかの白衣と大き過ぎる眼鏡。 其の手から書類が滑り落ちる。 風に煽られ、廊下中に書類が散った。 「んぁ?なーにやってんでぃ、お前。 」 「…あ!シドさんすいません!うちゅ、う、宇宙飛行士さん、ですよね?」 手際良く艇長が集めた書類を抱え、少女は脱兎の如く逃げて行った。 「妙に可愛らしい、ちんまいのが居んなぁ。 誰だ?」 「飛び級で入った、シエラって博士ですよ。 」 「は、博士?! 疲れきって机に突っ伏したシドの脇に、夜食とメモが置かれた。 博士が毛布を懸けようとした其の時、不意に腕を掴まれる。 」 「やった!シエラ、御前天才だ!! 宇宙に行けっぞ!」 そうして、草原でのロケット建造が始まった。 点検作業を終えた、懐中電燈の灯がロケットから離れる。 毛布に包まり、草上に座る人陰に艇長が気づく。 「あら?シドさん。 」 「おう。 」 星を見ていたのか?とシドが問いかける。 シエラはゆっくりと、天に手を伸ばし 「こうして、星空だけを見ていると… 自分が星の中にいる気分がするんです。 」 「俺も見てぇな。 cnn. arc. homestead. jpg シドの腕が、シエラの背中を抱えた。 「…ぁ!」 「何もしねえって。 …こうしてっと、あったけえだろ?」 博士の指が、艇長の懐中電燈の灯を消す。 天球の恒星は、ざわめき、混じり合い、光を放つ。 「クソッタレ!」 「幾ら本社の命令でも…点検時間が短過ぎですよ、艇長。 」 「んな事ァ分ってんだよ!おう!主任さんよう、シエラぁどこでぃ!」 荷物をスーツケースに押し込んだシエラが、タクシー会社に電話する。 その受話器を乱暴に切り、シドの手がシエラの手を掴む。 「痛…っ!」 「おい。 村から出て行くつもりか?」 「わ、私の点検が遅過ぎて…発射中止だなんて… とても、此処には居られまッ…!」 シエラの涙声が、シドの舌に塞がれる。 「馬鹿野郎!逃がさねぇぞ!」 艇長が吠え、唇が離れた隙に。 シエラの手が、シドの頬を打った。 「………。 酷いです…艇長。 もう、此処には居られません…!」 シエラの足が、震えながらドアを目指す。 そして軽く吸い上げられ、甘く噛まれ、舌が絡み付く。 「………ッ!」 唾液と共に引き抜かれた、その白い指に。 明るい金の指輪が煌めく。 「え…?」 「責任取りやがれ。 シエラ。 俺と一緒に暮らそうって云ってんだよ!」 多分、否、間違い無く村中に響く声で、艇長は叫んだ。 シエラは小さく頷き、優しく微笑む。 …そうして村は、勇者の到着を待つ事となる。 それが血であることは間違い無いのに、不思議なことに痛みがない。 「……え?」 恐る恐る開かれた目に飛び込んできた光景に、思わず息を呑む。 「俺の腕も……まだ衰えていない様で一安心、だ……」 そう言って穏やかな笑顔を向けるエドガーの顔が、すぐ目の前にあったからだ。 「ち、ちょっと!?」 「やぁリルム。 ……久しぶりに会えた君が以前にも増して綺麗になっていて嬉し いよ」 「こんな時に何言ってるのよ! それより腕……」 咄嗟にリルムを庇おうと、エドガーの伸ばした左腕を剣が襲った。 傷口の辺り は血で赤く染まっている。 どう見ても軽傷ではないのに、何事もなかった様に 笑顔を浮かべ、さらに再会したリルムに彼流の挨拶までしている。 そんな姿を見ていた兵士は、挑戦的な笑みを浮かべながら呟いた。 「たいした余裕だな。 だがこれを見た後でもその笑顔を保っていられるかな?」 男は剣を捨て、持っていた火薬に火を付けると、その束を二人の方へ放り投げた。 「!!」 「……リルム伏せろ!」 エドガーの叫び声とほぼ同時に、床に転がったそれは強烈な閃光を放った。 「その身のこなしは流石と言うべきかな。 ……こんな調子で城中に火薬を仕込ん でおいた。 そろそろ着火し始める頃だと思うがな。 せいぜい最期まで悪あがきす るんだな」 黒い煙が立ちこめる部屋のなかで、男の笑い声だけが不気味に響いていた。 「ちょっと待て……っ!」 影を頼りにリルムが男の後を追おうと立ち上がる。 が、不意に腕を引っ張られ 身体を引き戻される。 「追うな」 リルムの腕を掴んだエドガーは静かに告げる。 彼の言うとおり、脱出を考える事が先決だ。 悔し紛れとも思えるほど、元気良くリルムが宣言する。 「……わかった。 行こう!」 リルムの声に、エドガーはいつもの笑顔を浮かべたままで頷いたのだった。 シドシエラありが? ! ちょっと強引な艇長がハァハァ…もとい萌えますた。 実は漏れ、シドシエラはロケット発射(7本編中のイベント)後の話だと思っていたんで、 言い意味で期待を裏切ってくれて更にヨカタ!! よく考えたらヤシら二人は 同 棲 してたんだよな……自宅を訪れた客人に お茶入れてるぐらいだし。 w どうするよ…なんか7のロケット発射イベント見たくなって来た…。 漏れは楽しませてもらったから…。 それと上のレスで誤字ってるケド気にしないで下さい…。 嗚呼、エドリルの方の文体、格好良いです! 激しくリルムが可愛いです。 続編楽しみにしています。 「わっ!!」 思わぬ揺れによろめくリルムの腰を、今度は片膝をついたエドガーが支える。 「ありがと」 エドガーのお陰で横転を免れたリルムはすぐさま自分の足で立ち上がり、煙の 立ちこめる室内に目を転じた。 「思ったよりも手の込んだ細工をしてくれているらしいな……急がないと」 下から伝わってきた衝撃。 それを考えると恐らくあの男は自分たちの退路を断 つために、下のフロアから破壊していく計算なのだろう。 いくら下が砂地とはいえ、この塔の上層から飛び降りたとなれば無傷では済ま ない。 彼らに残された時間はなかった。 「脱出するぞ」 「色男、無理しないでよ」 皮肉るような口調ではあったが、リルムの視線は血の滲んだエドガーの左腕に 向けられていた。 「リルムこそ」 そう言って僅かに笑みを浮かべるとエドガーは立ち上がり、リルムを先導する 様にして前へ一足を踏み出す。 こうして二人は、地上を目指して黒煙立ちこめる城内を共に走り始めた。 エロ小説と謳われたスレで、自分のエロ無しSS投下するのもスレ違いかなとは 思うんですが…ホント スマンカッタ。 こちらこそ、嬉しいお言葉ありが?。 投稿したあとで誤字脱字、文法ミス、記述不備に気付くのは毎度の事ですが 汗。 問題は? でもエチくないよ? と前置きしてみたり。 最近この板規制が厳しくなったのでエチくなったら ピンク鯖に行きますんで。 むしろ難しいのはその後どうするかだって、誰かが言っていた気がする。 それは、たぶん本当。 だって今、私はどうしていいかわからない。 戸惑いながら彼の顔を見ている。 混乱続きで気の休まる暇のなかったガーデンの生徒はもちろん、外部の人間との接触がまれなF.H.の住人も ステージの設営を始め、いろんな点で惜しみなく協力してくれ生徒達と一緒に楽しんでいたようだった。 昼間、問答無用とばかりに攻撃をしかけて来たガルバディア軍をスコール達が追い払った事が無関係とは言えないようだった。 話合いによる解決に誇りを持っている駅長夫妻はそれなりに複雑な気持ちがあるようだったが自宅前をステージとして 提供する事を了承してくれた事を思えば、一応SeeDの存在に理解を示してくれたのかもしれない。 「スコール!」 ステージの奥に立つセルフィはスコールの姿を見つけるとすぐに声を上げた。 「ガーデンの若き指導者スコールの前途を祝してセルフィが贈ります!」 そしてセルフィはスコールの隣のリノアに視線を移す。 「リノアもがんばれ〜!」 スコールはセルフィの言葉に、はにかんだような仕草でこちらをちらりと見るリノアの様子を見逃さなかった。 『なんだよ……』 邪気のない、セルフィの笑顔。 それがスコールには面白くなかった。 「では!『セルフィバンド』の素敵な演奏で〜す!」 セルフィの声をきっかけにアーヴァインがタップを踏み、セルフィがギターを、ゼルがフィドルを、 キスティスがフルートを演奏した。 軽快でどこか哀愁のあるアイリッシュ・ギグ。 セルフィを中心に結成されたバンドは即席とはいえなかなかの演奏を披露していた。 「ね、座ろうよ」 傍らに立っていたリノアに促され、スコールはステージのフロアの端に腰を下ろした。 正直な所、スコールは他人からその問題について触れて欲しくなかった。 けれどリノアは話続ける。 どうやら皆からメッセンジャーを頼まれたらしい。 他人を頼らないことを旨とするスコールにとって協力を申し出るリノアの意見は平行線のまま、噛合わないままだった。 「ね、わたしたちの提案、どうかな? よけいなお世話かな?」 「みんなの気持ちはわかった。 でも……」 スコールは何とか自分の気持ちをリノアに伝えようとした。 リノアだけでなく、心配してくれている皆に。 スコールが言葉を続けようとすると、リノアが慌てて駆け寄ってきた。 「『でも』はいらないの」 そうして言葉を遮るようにスコールの前に手を突き出した。 「あのね……」 リノアはいつになく遠慮がちに言った。 「みんなで一緒にいられるのって、今だけかもしれないでしょ? だから、せっかく一緒になんだから、たっくさんお話ししたたほうがいいと思うんだ」 「……今だけか」 スコールはリノアの言葉に反応する。 ここまで意見が対照的なのがいっそおかしいくらいだった。 「明日いなくなるかもしれない仲間なんていらない」 スコールは一言だけ、本心を伝えた。 「なんでも悪く考えちゃうんだね」 リノアはまた笑った。 たぶん考え方が違いすぎる事に同じような感想を抱いたのだろう。 「未来の保証なんて、誰にもできないよ」 リノアの顔から笑いが消えた。 「だから、い・ま、なの。 みんなが、今したいことはスコールの力になりたいってこと」 そう言ってリノアはスコールの胸を叩いた。 「みんなスコールが好きなんだよ。 「スコールはそのことだけ覚えといて。 1人じゃどうしようもなくなった時に思い出して。 みんな待ってるから」 そこでリノアは思い出したようにまた笑った。 「保証はないけど、明日とか明後日とか、そんなにすぐにいなくなったりしないよ」 リノアはそこまで言うと、おどけたようにゆっくりとスコールの前を歩き始めた。 「スコールがしたいことって何?今とか将来とか」 唐突な質問にスコールは戸惑った。 まるで今日の昼間にその事で悩んでいたのを見透かされたような気がした。 『わからないんだよな……』 少し間をおいてスコールはしかたなく答えた。 「悪いな、そういう話ならパスだ」 ふと思いついてリノアに質問を返す。 「あんたはどうなんだ?」 「遠い未来の話は……わたしもパス。 よくわからないの」 リノアは少し間をおくとスコールを見た。 「今は……。 ……こうしてたいな」 ステージからは相変わらず美しい旋律が聞こえていた。 コンサートはまだまだ終わりそうになかった。 正確には『戻ろうとした』途中、寄り道をした。 昼間立ち寄った場所にふと、行きたくなったのだ。 ガーデンと町を繋ぐ階段の手前、本来は海中での工事のために設置されたと思しい作業スペース。 F.H.の入口にあるこの施設は本来の用途としてよりこの町の有名人専用の釣り場として機能しているらしく、 町の住人は名人に敬意を表しあまり近寄らないのだと言う。 彼の小さな弟子も師匠の許可が出てからと心に決めているらしい。 そんな場所に寄りたくなったのはあの不思議な老人と交わした会話のせいかもしれなかった。 話し合いでの解決を貫いたために故郷を離れて新しい町を作ったという駅長。 そして一筋縄ではいかない技術者をまとめたという『百汽長』の異名を持つ老人。 どちらもスコールの価値観の外にいる人間だった。 物心ついた時から兵士としての英才教育を受けその事に欠片も疑問を抱いた事さえなかった。 戦場で頼れるのは自分だけ。 そう思って生きてきた。 なのになぜ、こんな風に多くの人間の命運を左右する立場に立たされる事になったのか。 わからなかった。 「魔女討伐の先頭に立つ事は君の定めなのです」 まるきり自分の運命が決まっているかのような学園長の物言い。 魔女と戦う事自体は問題ではない。 それがSeeDの本当の目的なのだとしたら。 SeeDを辞めるという選択肢はスコールにはない。 辞めたとしてその後どうするか、考える事さえ面倒だった。 今回は三人だった。 三人分の命に関わる決定。 それですら、心臓に針が刺さったような痛みが常に自分に付きまとっていた。 今度はその何十倍以上の人間の命を預かる立場に立つ事になる。 指揮官となった以上、スコールはガーデンの生徒に対して責任を持たなければならない。 一刻も早く、魔女とのバトルに持ち込んで全てを片付ける。 スコールに考え付けた対策はそのたった一つだけだった。 名人の指定席に腰掛けてみる。 海面はそれでも月の明かりを受けてゆらゆらと穏やかな波紋を浮かべている。 工場塔にぶつかる波と飛沫がクレーンの下で反響してガラスのオルゴールのような不思議な音を立てていた。 幼児期の記憶は殆どないというのに、何故か懐かしい気がしてスコールは目を閉じた。 波の音。 潮の匂い。 バラムには海があったからそれ自体は珍しい物ではないはずだ。 なのに何故? 何か、記憶の隅に引っかかるような異様なざわめきを感じた。 「あれ〜?もしかしてはんちょ〜?」 思考を遮ったのはどこかとぼけてさえ聞こえるセルフィの声だった。 振り向くと闇の中にセルフィの黄色いワンピースが月見草のようにあでやかに浮かんで見えた。 「セルフィ……」 驚きを悟られないようにスコールはゆっくり立ち上がる。 「どうしてここに?」 スコールの疑問にセルフィは「ん?」と首を傾げながらスコールの座っていた辺りに視線を向けている。 「アーヴァインに聞いたんだ〜。 面白いおじいちゃんがいたって」 そういえばここに来た時アーヴァインも一緒だった事をスコールは思い出す。 そして今夜、彼が何やら決意を固めていた事も。 「一緒じゃないのか?」 思わず滑り出た疑問にセルフィはきょとんとした顔をしてみせる。 「なんで?」 「いや……理由はないが」 どう答えた物かと思案するスコールにおかまいなくセルフィが答える。 「あたし達が一通り演奏した後でF.H.の人もお返しに、って演奏してくれたんだ〜。 それでなんとなく集まった人みんなでダンスが始まって、たぶんアーヴァイン、まだ踊ってるんじゃないかな?」 その様子が容易に想像できたのでスコールは頭に手をやった。 『結局、誘えなかったのか……』 「やっぱり、夜はいないんだ」 どうやらセルフィは釣り名人にかなり興味があったらしく本気でがっかりしているようだった。 「セッツァー、一体どうしたんだよ?」 数十分前に降りたばかりの飛空艇に、どうしてまた乗らなければならないのか、 当然だがマッシュは尋ねる。 「……いいかマッシュ、よーく聞けよ」 「なんだよ」 セッツァーは出来る限り少ない言葉で、今起きている状況を伝えようとした。 「フィガロ城が占拠された。 国王を人質にされているらしい」 「そうか。 ケフカがいなくなっても物騒な世の中だよな……って本当か!?」 フィガロの内情を良く知るマッシュにとっては、あまりにも非現実的な話だっ た。 最初は何をふざけているのかと聞き流そうとしたが、セッツァーの冗談にし ては趣味が悪い。 それに、彼の目を見ればそれが冗談でない事ぐらいすぐに分かる。 「一体なんだってそんな事に!?」 「それは俺らが聞きたいぐらいだ。 ……とりあえずリルムを残しているが……」 「リルムちゃんがなんで!?」 「それも俺が聞きたいぐらいだ……とにかく行くぞ!」 まるでマッシュから矢継ぎ早に浴びせられる質問を振り切るように、飛空艇を 急加速させるた。 釣り場で再会した二人はこの後一体どう展開するんでしょう? 楽しみですsage。 そう言えば(もう8プレイの記憶に自信がないのに…)、フィッシャーマンズホライズンに到着 するのって、ガーデン攻防戦直後でしたっけ? あそこのスコール校内放送と、 文化祭準備していたのを台無しにされ、落ち込むセルフィに萌えた記憶はあるんです…。 …記憶違ってたらスマソ。 本気で8買い直してプレイしようかと…。 セッツアーガンガレ! 無理矢理「サロンシップが、その後どうなったか」書こうとすると…。 艇長はシエラタンに、もっぺん蛸口でチューしようとしますた。 村中の人々が、野次馬出歯亀猫杓子な黒山の人だかりで見物です。 やけくそで、艇長は宴会を始めますた。 二日酔で目が覚めたら、ウヲッチな人々がイパーイ窓に張り付いてますた。 投稿してから読んだら未プレイの人にはさっぱりな内容なんで しまつたーと思ったのですが…。 精進します。 エドリル様 スピード感のある展開に惚れ惚れしますた。 6は未プレイなんですがそれでも面白いです。 この話はミサイル基地とマスターノーグ戦の後エル姉が船に乗って行って ガーデンがFHにぶつかったので上陸し、セルフィたちと再会した後 校庭でへこんだセルフィをなぐさめてたら校内放送でいいんちょにされた日の夜です。 たぶん思っておられる所ではないかと。 サロンシップ様 いやもう、たのしかったです。 シドの江戸っ子口調最高。 カワイイ…。 軍服のシドに萌えますた。 いつもに比べて幾分表情が平坦なのは薄闇の中だからとは思えなかった。 「疲れているんじゃないか?」 スコールの言葉にセルフィは驚いたように幾度か瞳を瞬かせた。 瞬時にスコールは昼間のやり取りを思い出す。 校庭のステージが壊れて落ち込んでいるセルフィを励まそうとして「意外」と言われた事をすっかり忘れていた。 自分の進歩のなさにスコールがため息をつきそうになった時、セルフィが呟いた。 「ごめんね、はんちょ」 突然の謝罪にセルフィを見ると、彼女はスコールにぺこんと頭を下げた。 「……何の事だ」 スコールの問いにセルフィは顔を上げた。 「昼間、励ましてもらったのに茶化すような事言ったから。 せっかく、気を使ってくれたのに悪かったな、って」 はしばみ色の瞳に見つめられてスコールはどきりとした。 「本当は、うれしかったんだ〜」 セルフィは無邪気な笑顔を浮かべる。 「いいんだ」 スコールは首を振った。 「……帰るぞ」 スコールはセルフィにも視線で帰寮を促した。 遠くで、まだ音楽が聞こえる。 ダンスはまだ続いているのだろう。 クレーンの周囲の通路は複雑な段差と梯子が組み合わされ、いくら訓練を受けている人間でも夜間、照明なしで歩くのは困難だった。 しかもパーティーを組んで知った事だが、セルフィは軍事訓練を受けた優秀な兵士とは思えないほどよく転ぶ。 スコールは先導する形でガーデンに向かった。 「そこ、気を付け……」 クレーンの接合部の梯子を降りかけたセルフィに注意した時には遅かった。 スコールが床に足を付けるのとほぼ同時に、セルフィが降って来た。 スコールは床に背中をしたたかに打ち付け、一瞬息が詰まった。 それでもどうにか上半身を起こす。 とっさにセルフィの頭だけは庇ったものの、梯子にぶつかる嫌な音を確かに聞いた。 スコールの腕の中で、セルフィは動かない。 「……おい?」 スコールがおそるおそるセルフィに触れかけた時、セルフィが顔だけを上げた。 「……滑っちゃった〜」 いつもの、ちょっとしたミスの後に見せる笑顔。 けれど今、その瞳のふちに涙が滲んでいた。 「どこか、怪我したか?」 スコールの言葉にセルフィはうつむいて無言で首を振った。 「セルフィ?」 スコールがセルフィをのぞきこもうとした時、セルフィが顔を上げた。 驚くほどの至近距離で、二人の目があった。 スコールがどきりとした瞬間、セルフィの唇がスコールに触れた。 キスの後で、気まずい沈黙が流れる。 そもそもこれをキスと呼んでいいのか? スコールの中に疑問符が浮かぶ。 客観的に見れば落下してきた人間を受け止めた後、タイミング悪く唇が触れただけと言えなくも無い。 事故と言えば、事故だ。 今、スコールの腕の中にはセルフィがすっぽり収まっている。 そしてセルフィの瞳は真っ直ぐスコールを見上げたまま、微動だにしない。 言った本人も目の前の相手と自分、どちらに対して言っているのかよくわかっていなかった。 「どうも、そうみたい」 セルフィはまるで他人事のように言う。 キスした事など、なかった事のように、淡々と。 「ごめんね」 二度目の謝罪がセルフィからこぼれる。 スコールは問いかけて、止めた。 セルフィの体が震えていた。 しばらくスコールはセルフィを抱きかかえたまま、じっとしていた。 「スコール、本当はイヤなんでしょ?指揮官になるの」 不本意ながら決められてしまった事。 その事についての本心をスコールは誰にも言うつもりはなかった。 セルフィの言葉はスコールの思考を止めた。 否定も肯定もできなかった。 「……アイアン・クラッドに閉じ込められてる間、いろいろ考えたんだ。 ミサイル基地に行きたいって言った事は我侭だったかもしれないけど、間違いじゃないって思った。 でも、基地の自爆装置を作動させた後で、閉じ込められて、とっさにあの中に入ったのはいいけど出られないし。 あたし一人だったら別に良かったんだよ?自分で行きたいって言った事だから。 だけどキスティスとアーヴァインはそうじゃない。 基地の中で作戦を主導してたのはあたしだから、二人だけはなんとか助かって欲しいって思ったんだ。 ……その時、メンバーを決めた時のスコールの顔、思い出した」 「俺の?」 「そう。 ……すっごく、張り詰めた顔、してた」 スコールの腕につかまっていたセルフィが、手に力を込めた。 「あたしはスコールを信頼してた。 皆もそうだったと思う。 だけど、あの時ああしよう、こうしようって皆で 考えたみたいに思ってたけど決定はスコールに委ねてた。 リーダーだからっていう理由だけで」 「……仕方なかっただろ?実際あの時も俺はリーダーだったんだから」 半ばあきらめに近い言葉をスコールは口にする。 セルフィの言う事は間違っていないが過去の事を今更話した所でどうしようもなかった。 「あたし達、自分をスコールの仲間だと思ってた。 でも違ってた。 スコールに頼ってるだけだった。 信頼しているっていう言葉で、自分達をごまかしてた。 ただ、難しい決断をスコールに押し付けてただけだった」 セルフィは相変わらず真っ直ぐスコールを見上げていた。 「スコールがそんな仲間ならいらないって思っても仕方ないよね。 それでもあたし達、コンサートの準備しながらいろいろ話したんだ。 どうすればスコールの負担をちょっとでも減らしてあげられるかって」 砂にしみこむ水のような言葉だった。 「本当に、本当だから。 皆でスコールの事、手伝うから」 「……ありがとう」 スコールは初めて素直にそう思った。 セルフィはスコールの言葉に安心したように笑い、勢いよくスコールの腕の中から立ち上がった。 「じゃっ!あたし、先に戻るね!」 呆気に取られているスコールを残し、セルフィは駆け出した。 スコールは小さくなっていくセルフィの黄色い後姿を呆然と見送った。 キスを、してしまった。 それも自分から。 リノアの気持ち、知ってるのに。 収容所でリノアと一緒になった時、色んな事を話した。 「俺のそばから離れるなって、言ってくれたんだ」 無謀にもイデアに挑み、挙句魔物に襲われてもうだめだと思った時、 スコールが現れてそう言ったのだと話すリノアはとても幸せそうだった。 幼少期から戦いのための訓練を受け、自分を守るのは自分という常識の中で育ったセルフィには、 理解はできたが共感できない話だった。 好きな人に守られるという事に喜びを見出せない。 セルフィの価値観からすると好きな人に守られるより一緒に戦う方が良いと思う。 でも、リノアは良い子だ。 自分がミサイル基地へ行きたいと言った時、ガーデンの生徒ではないのに一緒になってスコールを説得してくれた。 リノアが強引に決を取ってくれなかったらスコールは基地に潜入する許可をしてくれなかったかもしれない。 ガーデンで育った人間には、自分の気持ちに正直に行動するリノアは眩しくさえ見える。 『だから、皆で応援しようねって言ったはずやのに……』 コンサートの途中、スコールがリノアを置いてガーデンの方へ戻ったのをステージから見た。 その時、セルフィは自分がどこかでほっとしているのに気付いた。 自分であれだけお膳立てしておいたくせに。 どうしてこんな事をしたのか、セルフィ自身にもわからなかった。 ステージでダンスが始まって、皆楽しそうにしているのに何故か心がもやもやとしてイヤな感じだった。 一人になりたくて、昼間アーヴァインに聞いた場所に来てみた。 たぶんおじいちゃんはいないだろうと思っていたけれど。 思いがけない事にスコールが、いた。 いや、こういう所探してたんだけど、なかなか見つからなかったんでな。 というわけで、一応始めから書きます。 アーロンがベッドに腰かけて、愛用の太刀の手入れをしていると。 不意にベッドが小さく揺れて、聞き慣れた愛らしい声とともに心地よい重みがやんわりと肩に凭れかかってきた。 胸の前で交差された細い腕と、視界の隅に映る淡い金髪。 そして、鼻腔をくすぐる甘い芳香。 振り向いて顔を確認するまでもない。 もっとも、伝説のガードの彼にこんな風に気安く抱き付いたりできる人間など、仲間の中にも一人しか存在しないが。 「……なんだ、リュック」 刀身から目を離さぬままそっけなく返事を返すと、後ろで不満げに鼻を鳴らす音が聞こえた。 「も〜、刀磨いてる時まで眉間にシワ寄せちゃってさぁ。 そんな表情ばっかしてると、そのうちホントに顔中シワだらけになっちゃうよ?」 それでもまだ、たくましく盛り上がった筋肉質の男の肩に顎を乗せたままからかい混じりに頬を突ついてくるリュックを、隻眼で鋭く一睨みして。 「余計な世話だ。 用がないなら部屋に帰れ」 アーロンは再び正面の太刀に視線を戻す。 もちろん、それですごすごと引き下がるリュックではなかった。 他を当たるんだな」 これ以上ないほどの甘い猫撫で声でアーロンの耳元に囁きかけてもやはり彼は取り合わず、太刀を磨く手の動きを止めることもない。 全く相手にしてもらえない上に子供扱いまでされ、リュックは不貞腐れたようにむぅ〜、と口を尖らせた。 「いっつも子供子供ってさ!アルベドで一五歳っつったら、もう立派な大人なんだから〜!」 お酒だって飲めるんだぞっ、と言葉を続けると、ナイトテーブルに置いてあった飲みかけの徳利に腕を伸ばそうとする。 「俺から見れば十分子供だ」 アーロンはリュックの手をぱしっと払いのけると、徳利を取り上げてぐいっと煽った。 後ろであ〜っ、至極残念そうな声が聞こえたが、無視して全部飲み干す。 空になった徳利をナイトテーブルに戻して再び作業に専念するアーロンに、リュックがなおも抗議の声を上げようと彼の肩を掴んで身を乗り出した瞬間。 リュックの口の端から酒が零れて顎を伝ってぽたぽたと滴り落ち、紅い衣を濡らす。 「……ん……っぅ……こくっ……」 口を塞がれているので吐き出すこともできずに、リュックは白い喉を鳴らしてアーロンの唾液が混じったそれを飲み込んだ。 「度の強い酒だからな……どうだ、おまえの口には合わんだろう?」 アーロンは愉快そうに喉の奥でくつくつと笑いながら、涙目になってむせるリュックの様子を眺めている。 「ってゆーか……げほっ、……そゆ問題じゃなくって!」 「なんだ、酒が飲みたいんじゃなかったのか」 「だっ、誰も口移しで飲ませてなんて頼んでないよ……!」 ようやく咳が収まってきたかと思えば、今度は耳まで真っ赤になった自分の顔を両手で覆ってリュックが悲鳴に近い声で呟いた。 今の口づけすっかり腰が砕けてしまったらしく、その場にへたり込んでしまっている。 「ふん……こんなことでうろたえるようでは、俺の女は務まらんぞ」 「オ、オンナって……そいじゃあ、あたしのこと認めてくれるのっ?」 思わぬアーロンの言葉に驚きつつも、目を輝かせて顔を上げると。 「俺を満足させられたらな」 いつの間にか彼がさっきまで磨いていたはずの太刀は鞘に納められ、ベッドの横にベッドの横に片付けてあった。 「へっ?……あ、あれ?もう終わったの?」 「ああ。 刀より先に、お前の方を可愛がってやる……覚悟しろ」 上に羽織っていただけの着流しをかなぐり捨てながら、アーロンはニヤリと意地の悪い笑みを浮かべてそう告げる。 どんなに邪険にされようともめげずに通い続けてきた日頃の努力が、ここに来てようやく報われたことに喜んだのも束の間。 性急す ぎる男の行為には、さすがに思考がついていけなかった。 「ギャーッ!?ちょっ、ちょちょちょちょっとぉっ、いいよ!ああたしは後回しでいいよ!!」 「気が変わったんだ」 混乱と恐怖と焦りが入り混じった頭で、目の前に晒し出された分厚い胸を必死で押しのけようとするも、もちろん大の男の力にか弱 い少女の腕力が敵うはずもなく。 「いっ……!」 あっという間に両手を掴み取られ、頭上に無理矢理押さえ込まれる。 「やだっ、やだってばっ……ひゃぅっ」 なおも抵抗を試みようとするリュックだったが、鎖骨に唇を落とされ軽く吸い上げられただけで、呆気なく体の力が抜けて大人しくなってしまう。 アーロンは空いている手でリュックの前髪の髪留めを抜き取り、頭の天辺で後ろ髪を結わいていた髪紐を慣れた手つきで解いて、そ れらをサイドテーブルの上に放り投げた。 零れ落ちたその髪の毛を梳くように指を滑らせていきまとめて耳にかけると、露になった耳 朶をねっとりと舐め上げてやる。 「ぁっ、あ……!」 味わったことのない不思議な感覚に戸惑いを覚えつつも、リュックは自然に唇から甘い声が漏れるのを止めることができない。 その ままやわやわと耳朶を甘噛みされ、完全に無抵抗になる。 それを確認すると、アーロンはリュックの手首を拘束していた手を離して本格的な愛撫を開始した。 誰か書ける奴いたら書いてくれてもいいよ。 「大丈夫かい?」 男の仕掛けた爆薬が順調に作動していたお陰で、城中が黒煙に包まれはじめて いた。 視界は遮られるうえ、ろくに息も出来ない。 考えていた以上に脱出は困難 を極めていた。 それでも、あの大扉を抜ければ一旦は屋内から外へ出られる。 そこでひとまず 落ち着けるのだから、最終的に脱出は可能だとエドガーは考えていた。 それに煙で殆ど視界の無い中ではあったが、そこは住み慣れた城である。 彼の 的確な誘導が功を奏し、二人は大扉まであと数メートルほどの所まで辿り着いた。 しかし。 「……しまった!」 エドガーは思わず声を上げ、リルムの身体を自身の方へ抱き込む様にして引き 寄せた。 「え!?」 突然の行為に、自分の身に何が起きたのか一瞬思考が追いつかなかったリルム は、躊躇いがちな表情で頭上のエドガーを見上げた。 直後、大扉の前に大量の瓦礫が降り注ぐ。 危うく難を逃れ引き返した二人だったが、 地上へ続く唯一の脱出口である大扉は完全に閉ざされてしまった。 エドガーの算段は、城の内壁と共に音を立てて崩れたのである。 (万事休すか……だが彼女だけでもなんとか……) リルムの身と負傷した左腕を庇いながら、何とか脱出の術を探ろうとするエドガーの 耳に、ことのほか明るいリルムの声が届いた。 「……そうだ上っ! セッツァーが来るんだよ!」 その言葉は、煙の中に閉じこめられた二人にとってまさに希望だった。 …少し余談ですが、漏れはエロ描写そのものより、エロに至るまでの過程が萌えなので、 現状のエロ規制に賛同する訳じゃないけど、内容のないエロは萌えない…。 流れ(物語の主題)によっては、エロも必要な時(=萌え)だってあるわけだし、 その辺を分かって欲しいと思う今日この頃。 (力量あれば作品という形で反論したい…) (サロンシップ) やはりそうでしたか! ギャグで削除依頼出される様な自体になったら、 この板だけじゃなく、それこそ2ちゃんの存在意義を根底から揺るがす大事件でしょう。 (シドからは昔カタギな職人気質を感じます。 …そう言う所萌えなんですが、 凄く良く出てますよね。 )出来ればまた書いて頂けると……(煩)。 (スコセル) …スマソ、未プレイだと分かりづらいのは漏れも同じくですた。 ……同じく精進します。 それから、感想までありがとうございます。 時期的にはいつ頃の話なんでしょうかね? そう言った所も読んでると気になって きたものですから……こちらも期待sage。 。oO できればご自身の手での完結をキボンヌ!! (涙 セルフィは明るいけど奥行きがあって、大好きでつ。 気丈なセルフィの、切ない展開が気になりますです。 再び宇宙を夢見るシド。 シド以上に根性座ってるシエラ。 どれも漏れのツボっていうか 抱いてるイメージに合っててヨカタ!! (そして覗き見部隊も。 実際にはそんな出来事はなかった 筈なのに、スコセル全然違和感なく、寧ろ本編と上手く合わせて読んでいけるのが良かった〜。 漏れは特に、FF8本編中でも出てきたG. 使用による記憶障害という副作用。 その回避策と セルフィの前向きな考え方(日記の真相)辺りが切なくて良かった……。 記憶喪失の話とかもきちんと書きたかったんですがすごく長くなるので。 サロンシップ様 画像付きでイメージが膨らみます。 シドがすごくセクシー。 きれいですよね。 いえいえ、おかげでレス1個たくさん書き込めましたので。 ぜひがんばって下さい。 お待ちしてますので。 毎回読み込んだ感想ありがとうございます。 一応スコキス作家という事になっているのですが、それでもこのスコセル話は あった事として組み入れる事ができるのではという疑問から生まれました。 そして感想くださったたくさんの方、ありがとうございました。 もしや勉強って…! 風神「因風神是SAIFA的朋友、 他他是急切的!」(偽中国語スマソ) 雷神「ナニ云ってるか判らないもんよ…」 風神「勉強汁」 姐さま スコールやキスティスは、無感情にサイファーと闘ってる訳では無い。 …そうですよね。 何だかホッとして、でも余計悲しいでありました。 セルフィも苦しい中ガンガってたのでつね。。。 お忙しいようですが、お体にだけは負担の無いよう応援してまつ。 どれくらい眠ったのだろう。 圧迫感を感じてうっすら目を開くと、リュックがいた。 「ギップル〜? 」 「うわっ! なんだよシドの娘! 何してんだお前! 」 あわてて起き上がり、ベッド脇の照明に手を伸ばす。 「あ〜、何だとはヒドイ。 せーっかくアタシが来てあげたのにさ〜」 そこでギップルが見たのは、肌も露な姿のリュックだった。 概してアルベドの服装は露出が多いが、リュックの今の服は薄い布で作られた、世間で言う「勝負下着」に近いものだった。 「それに『シドの娘』じやなくてリュックって呼べ〜」 ぷうっとふくれるリュックはなかなかに可愛らしいが、状況としてはかなり異常だ。 「わ…悪かった、リュック。 謝るから、自分の部屋に戻ってくれ」 ギップルとしては『アニキの妹』というくらいしか意識していないリュックの突然の行動に面食らい、頭が真っ白だった。 「やだ」 リュックはぷいと横を向く。 「やだって、お前」 「ギップルがアタシの事恋人にしてくれるまで帰らないもん」 「こ・・・恋人ってどういう」 ギップルがぱくぱくと口を動かすとリュックはふん、と鼻を鳴らす。 「女の子が夜中に男の子の部屋にこーんな格好でいるんだよ? する事なんて一つじゃん」 数秒後、言葉の意味を理解したギップルは真っ赤になって絶叫した。 「モ・・・モレミニヤネオツヌレダ、ハシミッセウンガ〜!!!! 」 で、ございます。 できれば延焼は少ない方が良い。 最悪でもこの城の地下機関部だけは、 なんとか火の手を免れて欲しかった。 しかし、この猛火のただ中に一人身を置いて、成す統べなく炎に包まれる城を 見ていれば、そんな希望を呟きたくなるのも仕方がない。 「虫のいい事を言うものだな、エドガーよ」 炎が迫る中、背後から聞こえてきたのは先ほどの兵士の声。 それはどこか満足気な ものを含んでいる様だった。 エドガーはさして驚いた様子もみせず、男の方を向いて尋ねた。 「なぜここへ来た? 急がないと君も崩落に巻き込まれるだろうに」 「それはお互い様だろ? ……まぁ、焼け死ぬ前に俺が殺してやるがな」 二人の立つ塔の直下で燃え盛る炎の光を映し出し、臙脂色の光をたたえた剣 を再びエドガーに向けながら、男は笑った。 抵抗の素振りは示さないが、エドガーは彼を正面から見据えたまま静かに問う。 「リルムは君を『帝国兵の生き残り』と言っていたが……本当は違うな。 いや、 寧ろもっと身近な人間……そう、たとえば王族の誰かだろう?」 「…………」 ほんの少しだけ、剣を持つ男の手が震えた。 構わずにエドガーは先を続ける。 「城にこれだけ被害を及ぼし、私達の退路を断つべくうまく仕掛けられた爆薬の 事を考えれば、城の内部構造に詳しい者だろうとは……すぐに察しがつくさ」 フィガロ城稼働のシステムは門外不出の最高機密である。 城の機関部分に精通 しているのは、一部の技術者か王族の関係者だけだった。 それに、王族の人間ならば反乱を起こす動機は十分にあるとも思ったからだ。 既存の体制を変えようとするとき、多かれ少なかれ必ず内部からの抵抗が起きる。 それはどんな世界でも同じだ。 「私利私欲? ……それは違うな、『理想』だよ。 私と君とではその形が違うだ けだ」 「…………」 何も言わず依然として男を見据えるエドガーの胸中に、けれどやり場のない感 情がこみ上げてくる。 自らの理想である『秩序のある国づくり』は安易な事では ないと、そしてそれに反発する者も出てくる事も、全て承知しているはずだった のに……。 それでも拭いきれない感情が、確かにあった。 「さあ武器を取れ。 でないとお前はこの場で私に斬り殺される事になる」 刹那、二人の間を熱風が横切った。 「……言ったはずです。 私一人殺してたところで何も変わりはしない、と。 王の 代わりはいくらでもいるし、以前の帝国のような支配体制に戻りたいと願う民は 多くない。 この流れは誰にも止められない」 剣を突き付けられても、エドガーは武器を取るどころか防御すらもしなかった。 焦りや恐怖心で身動きできないのではなく、逆に余裕さえ感じられる口振りだ。 「それを、あなた自身分かっていた。 だからこんな方法を選んだのではないか?」 男の行動は、自らの身を危険に晒してまで王の命を狙うという最大の抵抗。 失敗した時はもちろん、たとえ成功しても自分が還る場所のない選択だった。 「……ふん。 全てお見通しという訳か」 エドガーの放つ鋭い指摘は、言葉それ自体が武器となって男を追い詰めていた。 観念したと言う代わりに、男は剣を構え直すと冷淡とも思える口調で告げた。 「地獄で会おう」 「そうはいかないさ」 対照的に、エドガーは僅かな笑みを浮かべながら言葉を返す。 「そうか。 「……だが忘れないで欲しい……お前も、フィガロの民であるという事を」 だが、彼には捨てきれない思いがある。 どうしても、どんな状況におかれても 捨てきれない物をたくさん抱えていた。 「ギャンブルでも女でも、多くを求めすぎると自滅するもんだ」 セッツァーが以前言っていた、そんな言葉をふと思い出して苦笑する。 それまで、男の前で決して見せなかった穏やかな表情を浮かべながら、エドガー は呟いた。 「私はフィガロを愛している。 でも金と時間がねぇYO!! (ネタとして使えそう……いやなんとなく。 って人はいませんか? 『血塗られた盾』って結構面白いシチュエーション作れないかな〜? とか妄想して みたんですが。 (これなら辛うじてエドリルでもエロ展開あり得るかな? なんて…) 血塗られた盾ですよ、血塗られた盾。 (参照) 『血塗られた盾』:これを装備した状態で255回戦闘に勝つと『英雄の盾』に変化する。 『英雄の盾』は最高の防御力を誇り、属性防御・吸収と その名に相応しい高性能の盾。 アルテマ習得も可能。 但し装備車は 混乱・バーザク・死の宣告など様々なステータス異常に陥り、各能力値 も低下するという、全く使えない防具。 リボン装備以外でのステータス異常回避は不可。 スマンカッタ。 ハラハラする展開でどきどきでつ。 ギップルって誰?は、公式サイトで設定や声が分りまつ。 playonline. と人差し指を立ててギップルの鼻先を突付いた。 「だいたい、ヘンだよ。 なんでみんなアタシにばっかりそ〜いう事言う訳?」 「そっ……そりゃあ、お前……」 ギップルは回らない頭で必死に言葉を探す。 そうなのだ。 アルベド族は15才前後から、労働力として役に立つとみなされた時点で一人前として扱う。 迫害を受けて一族内での結束が固い事もあるが恋愛に関しては開放的で比較的早熟だ。 ギップル自身、少年期に好奇心から年上の女性と付きあった あるいは遊ばれた? 経験がある。 しかし、自分より年下の少女、中でもリュックはちょっと特別だった。 自分の経験から、あまり年若い女の子が好奇心だけで男と付き合うのはできれば避けさせたかった。 男女間でのトラブルで負うリスクはどうしても女の子の方が高いのだ。 リュックは因習や既成概念に囚われる事のない思考の持ち主で、一族の大人達からも一目置かれていた。 シドの娘だからというより、リュック本人の資質はアルベドにとっての宝なのだ。 しかしその性格は、裏を返せば向こう見ずな上に無防備という欠点ともなる。 リュックが伸びやかな心を失わずに育つよう、周囲の人間達は常に心を砕いて守ってきた。 アルベドでも三本の指に入るといわれた美人だった母に似た容姿を持つリュックは、いろいろな意味で 同世代の少年から遠巻きに眺められている存在なのだ。 そこで初めてギップルは不自然な点に気付いた。 「お前……どうやってこの部屋に入った?」 「ん?ドアから」 「鍵がかかってただろ?」 「あ〜んなの、ちょいちょいってやったらす〜ぐ開いたよ」 ギップルは絶句する。 それなりの立場にいるために不穏な客が来る事もあるので寝室の鍵は色々工夫して現時点で不法侵入はまず無理という、 最新式の物を使っている。 マキナ派のメンバーの自信作だった。 目が覚めたら美少女が夜這いに来ていたなんていう、普通の男ならラッキーとしか言えない状況なのだが ギップルは色んな意味で頭痛がしてきた。 「シ……じゃない、リュック」 とにかく部屋に返さなければ、とギップルは説得を試みる事にした。 「な〜によう」 「頼むから、部屋に帰ってくれないか。 話は明日ちゃんと聞くから」 平静を装って頼んだもののリュックは口をきゅっとへの字に結んでギップルを見た後、冷たく言った。 「イヤ」 リュックがずいっ、と体ごと前に出る。 顔と顔がぶつかりそうな所まで接近した。 いつもはターバンで結い上げた髪をまとめているが、今夜のリュックは髪を下ろしている。 のしかかられたギップルの肩や腕にさらさらとリュックの髪が触れる。 「どうしてもって言うなら、キスしてくれたら帰る」 そんな事したらどういう展開になるかわかってるのか、とギップルは叫びたくなった。 「……お前、酒飲んでるのか!? 」 「悪い?」 リュックからかすかにアルコールの匂いがしていた。 「考えてもみてよぅ〜。 女の子が夜中に男の子の部屋にこ〜んなカッコで、あ〜んな理由で来るなんて 素面で出来るわけないじゃん。 乙女心がわかんないやつぅ〜」 そのわかんないやつに迫っているのはお前だと突っ込みたい気持ちを抑えてギップルはその話題から離れようとした。 「そうか。 「たくさん、て事か?」 ギップルの質問にリュックは首をぶんぶんと振る。 「一杯だけ。 カップに一杯」 「何飲んだんだ?」 「んとね、野いちごのお酒。 このあいだルチル隊長にミヘン名物ですってもらったの〜」 その答えにギップルの顔から血の気が引いた。 「おい! お前が飲んだの「貴婦人」と「騎士」どっちだ! 」 「え〜?」 「色だ! ピンクと赤! どっちの色だった! 」 「ん〜と、ピンク……」 ギップルは絶句した。 ミヘンの旅行公司でも扱っているが野いちご酒には2種類ある。 まず色が赤いのが「騎士」で、ミヘン街道の野いちごを使って作るワイン。 黒いちごを混ぜて作るので少し渋みがあるが、さほど度数は強くない。 そしてピンクは「貴婦人」と呼ばれ、野いちごをアルコール度数の高い酒に漬けて作る。 基本的に貴婦人は小さなリキュールグラスで供される。 なぜなら優雅な名前と甘い飲み口とは裏腹にアルコール度数がとても高いため、酒に弱い人間が ビアカップ1杯くらいの量を一気に飲むと大抵アルコール中毒になるからだ。 ギップルが知る限りリュックは酒があまり得意でなかったはずだ。 」 血相を変えたギップルの質問にリュックはきょとんとしたように首を傾げた。 「何が?」 「その……気持ち悪いとか、寒気がするとか」 「……ん〜……ちょっと……眠いかも」 リュックの目がとろん、としていかにも眠たげになっていた。 「あ……おい! 」 突然、ぱたりという風にリュックが倒れた。 中毒か、とあせってリュックを抱えてみると寝息はごく安らかで熟睡しているようだった。 その一瞬はほっとしたものの、再びギップルは途方にくれた。 こんな格好のリュックを抱えてリュックの部屋に行く所を他人に見られたらどう考えてもいい逃れできない。 それに、酔いつぶれている可能性のある人間に対して絶対してはいけない事が一つある。 それは『絶対に一人にしない事』だった。 「こりゃあ、寝ずの番だな……」 ギップルは半ばぐったりしながらリュックを見た。 その寝顔は子供みたいに安らかだった。 「……シドに見つかったら、殺されるな……」 また新しい頭痛の種に気付き、ギップルは再び額を押えた。 と思いつつ適当に書いてみますた。 中途半端ですがとりあえず以上。 スコールの話を書いてる途中に思いついて書いてみたのでギップルが 私の書くスコール風味に・・・。 リュックはリュックでセルフィ風味ですが。 ここのスレでは大人向きは書かない事にしてるので期待した方いたら謝ります。 やっぱりリュックはアーロンだな。 正宗まで持ってたし。 !まさか誰かかいてくれるなんておもいませんでした・・・。 本当にありがとう。 「お前、もう少し肩の荷を降ろしたらどうだ?」 「……重荷を背負っているとは思っていないが」 ケフカ打倒の為の旅を続けていたある日の深夜、寝付けずにいたエドガーは夜 風に当たろうと出向いた飛空艇の甲板で偶然セッツァーと会い、話し込んでいる うちにそんな事を言われた。 「お前はそう思っていても、周りはそう思わねぇだろ」 「そんなものか?」 「ああ。 俺がそう思ってる」 「セッツァーらしいな」 飛空艇を操り自由に生きるこの男は、まるで風のようだとエドガーは感じてい た。 何者にも縛られる事なく自分の思うように振る舞う様は、砂漠の城主である 自分とは対極の存在とも思える。 少なからず、セッツァーに対して憧憬の念を抱いていたのは確かだった。 「ふん。 どうせ俺には自分が感じた事しか分かんねぇよ」 「それが君の魅力じゃないか?」 「男に言われても嬉しかねぇな」 と、口振りは素っ気ないが穏やかな表情で笑っていた。 「……なぁエドガー。 この戦いが終わったら……やっぱり国に戻るのか?」 「ああ」 何の躊躇いも見せずにエドガーは即答した。 一点の曇りもなく強い意志を秘め た瞳は自信と威厳に満ちあふれ、それでいて優しい色をたたえている。 若いなが らも王者に相応しい貫禄を、すでに充分備えていた。 そんな姿を見るにつけセッツァーもまた、エドガーが自分とは正反対の生き方 をする人間なのだろうと感じていたのだ。 「争いで血と涙を流す時代は終わらせなければならない。 俺達がこの戦いで終止 符を打っても、それだけでは混乱が残るだけだ。 それが自分の夢であり、使命だとエドガーは言い切る。 国に縛られるのではない、自らそれを望み傾倒する彼の姿勢には圧倒される。 しかも今、三闘神とケフカを敵前にしているにも関わらず、エドガーはその先 をも見越している。 自分には到底マネできない芸当だとセッツァーは思うのだった。 「悪かった。 この前の言葉は取り消す」 「……どうして謝るんだ?」 「『勿体ない』ってな、つい言っちまったけど……悪かった」 それは以前、リルムの不意打ちサンダラにより倒れたエドガーを手当した時、 彼の表情に何か違和感を感じたセッツァーがかけた言葉だった。 俺としちゃ本心だ。 お前の機工の腕は並のモンじゃねぇ。 飛空艇所有者 の俺が言ってるんだ間違いねぇ」 「何も謝る事はないじゃないか。 ……もし仮に、俺がフィガロの王位継承者では なかったとしたら、その道を進もうと思っていた程さ」 そんな風に語るエドガーの表情から王者の風格は消え失せ、今度は一転して少 年のような印象さえ感じた。 「だから……あの時のセッツァーの申し出、本当は嬉しかったんだ」 照れたように顔を背けると、眼下に広がる広野を見やった。 目に飛び込んでき たのは延々と続く草原と、上空に広がる星空だけだった。 その間を通って来た風が、僅かな冷気を伴い頬の横を通り過ぎる。 (……私は……強欲なのかも知れない。 けれど、どれを捨てる事もできない) 「ありがとう」 心の中で呟いた言葉は、風がどこかへ運び去って行くような気がして。 一行 付け加えたい部分があったもので……。 漏れ個人的にはエドガーとセッツァーも良いコンビだったんじゃないかな? なんて思ったのですが……結果的にセッツァーは、エドガーとリルムの間に挟まれる位置に。 w 公式サイトに載っていたんですね! 見るとやりたくなるので暫く見ていなかったんですが、 ……一番上になっていた「???」って人がチョット萌えな予感……。 但しあなたが21歳以上であればだが。 そんな様子を見て小さく溜息を吐いた後、セッツァーはこんな事を口にする。 「お前はギャンブラーにはなれねぇな」 「え?」 三度セッツァーの方を向くが、彼の視線は手元のカードに向けられていた。 「ギャンブルでも女でも、多くを求めすぎると自滅するもんだ」 両手で器用にカードを裁きながら、ひいて見ろと言う様にエドガーの前へ差し 出す。 「セッツァー?」 「俺の戯言だ」 「……ありがとう」 言いながら、おもむろに差し出されたカードの中から一枚めくってみる。 「クラブのK……ねぇ」 出たカードを見て、セッツァーが思わず苦笑したように笑った顔が、なぜか 強く印象に残っていた。 「秩序ある国をつくる事が国王としての私の使命。 だがマシーナリーとしての夢 もある。 ……どれも捨てられない」 「身に余る欲は、破滅を招くぞ……ガストラ皇帝の様に」 言葉は違っても、言わんとしている事はセッツァーと同じだった。 「そうかも知れない。 だが、だからといって簡単に捨てられる思いじゃないさ。 無論それはフィガロも同じ。 ……女性も夢も、追いかけている方が楽しいものさ」 まったくエドガーらしい講説だ。 と、男は兜の下で呆れたように笑んだ。 削除の基準は削除人の判断だけしかないのかな? (漏れ個人としては、描写文勉強のためにエロSS投下してくれる職人様を激しく期待) FF10だったら、密かに萌えた旅行公司にいた男(リン?)の話をキボンヌ…。 それとも年齢制限に引っ掛かるのか。 ・「スレタイから内容がエロではないかと推測したスレは全て削除依頼」という人がいた (この人は内容を見て依頼してるわけではないようだったので、内容がエロじゃないのも依頼してた) ・そもそもpink鯖以外でのエロ描写は削除対象というのが2ちゃんのお約束。 ・ゆえに、削除依頼が出され、スレ内容を確認したた削除人さんが「これはエロですね」と感じたら削除されても仕方ない。 (ただし、削除人さんによって感じ方が違って当然なので、依頼されても生き残った事もあったんだけど、結局削除に) 官能小説スレは、このお約束を理解した上で「でも地下でこっそりやるから見のがして」というスレだった、と。 今はpink鯖にFF小説スレがあるんで、エロはそっちに書く方向の方が安全でしょう。 自分の作品のせいでスレあぼーんになったら悲しいじゃないでつか……。 ついで、そう言う要素が話に深みを与えている作品 だってあるわけだし、乱暴な言い方ですが「ただやってる」だけの物とも違う気がする んですが……いやね、こんな風な発言で、マターリ進行なSSスレの雰囲気を壊したくは ないんですが、どうにも腑に落ちなかったもので。 丁寧な解説を頂けて幸いです。 …そうですね、181でも書かれている通り、住み分けしろって事なんですね。 事情に精通している方達にとっては激しく既出な質問だった事をお詫びします。 おそらくこの話題は今後も新たにこのスレを発見された方との間でループすると思い ますから、気にされなくても…。 いや、自分まだ18歳なんでエロパロには逝けません。 僅かの希望を込めた問いだった。 「言ったはずだ、目指す地点が違うと」 男はエドガーの申し出をはっきりと拒んだ。 しかし、拒みながらも自らの敗北を悟ったように剣を降ろす。 「だがこれだけは覚えておけ。 過去の過ちを忘れ欲に溺れる時、人々は同じ惨劇 を繰り返すだろう。 ……魔法が無くなったからといって、それに替わる脅威は いくらでも在る。 何かしらの形で抑止力は必要になるのだ!」 男がそう叫んだ刹那、足下から突然火柱がわき起こり、たちまち全身が炎に包 まれた。 熱風と閃光を遮るように右手で顔を庇いながら、エドガーはそれでも男 を炎の中から引きずり出そうと手を差し出した。 「そこまで言うならせいぜい足掻くがいい。 そして……地獄で会おう」 「ま……っ!!」 一瞬、隙間から覗いた男の口元には笑みが浮かんでいた。 差し出されたエドガー の手を思い切り振り払うと、男は崩れ落ちる塔の一部と共に炎の海へと没した。 なんていうか……難しいな。 というのが正直な感想でつ。 ここではスレ違いになるDQ5や、FF6のディーンとカタリーナを題材にした場合、 避けては通れないんじゃないかな? とか思っていたりするもんで…… (描写を避ければ良いって事なんだろうけれど) 色んな規制のなかで物を作ってるのは、ゲーム本編の制作者達も同じなのかな? って話逸れましたスマソ。 で、その部分は見なくても話はわかるようにする(概略書くなりして)。 しかし。 「……!?」 突然、エドガーの足下が波打つように揺れ、視界が大きく歪む。 一方、上空のマッシュ達も下から吹き上げる強烈な熱風に煽られながら 辛うじて飛行を続けていたが、これでは今の体勢を保つことで精一杯だった。 「兄貴!!」 「セッツァー!」 マッシュとリルムの声がほぼ同時にこだまする。 倒壊寸前の塔にいるエドガー と、飛空艇の尾翼に炎が迫っていた。 「マッシュ!」 もしもの時はこの場を離脱しろ。 「……セッツァー」 リルムは塔に残されたエドガーと、操縦桿を握るセッツァーを交互に見やった。 今の自分には何もできない、そんな無力感に苛まれながら。 振り返らずに、セッツァーはその声に応えた。 俺を誰だと思ってる?」 彼らしい不適な笑みを浮かべると、リルムとマッシュに向けて言い放った。 「覚悟は良いな……突っ込むぞ!」 これが最後のチャンスだろう。 塔が崩れるのが早いか、飛空艇が炎に巻き込ま れるのが早いか……。 その前に、エドガーを助け出す。 「ファルコンよ。 (そんな作品を書ける日が来たらそうします…って、チョット難しそうだ。 w) 新たにこのスレに降臨される職人さんに、これをどう伝えれば良いのかと 少し不安もありますが。 ごめんなさーーーーい!! saiin. html プ…プロジェクトX!冴え渡った、スリリングな見せ場の直後にそんな…。 モニターに吹いてしまいました。。。 御免なさいです〜(汗 フィガロ兄弟もセッツァーも素敵であります! わーい姐さまだvドンマイですー。 それとコレとは丸っきり無関係ですが…。 「兄貴! 飛び降りろ」 高度を下げ、速度を上げたせいでマッシュの掴まっていた碇が振り子のように 大きく揺れる。 不安定な体勢だったが、それでも兄を受け止める自信はあった。 もっとも、自信はあっても確証は無かったが。 「しかしこのままでは……」 飛空艇が城に直撃しかねない。 と口に出そうとしたが、そんな状況ではなかった。 「エドガー!」 飛空艇の甲板から身を乗り出して、リルムは声の限り叫ぶ。 「……早くしろ、時間がない!」 皆の声に後押しされるように、エドガーはマッシュの目の前で塔から飛び降りた。 次の瞬間、紅い炎の海の中に蒼いマントが翻る。 「兄貴!」 宙に舞う兄に手を差し出した直後だった。 全身に叩きつけるような爆風が襲いかかる。 塔の中層部で起きた爆発が誘爆を起こし、塔全体を巻き込む大爆発となった結果だった。 刹那、二人は炎と爆風に阻まれて互いの姿を見失っていた。 「畜生! 舵が……っ!」 いくらなんでも強烈な爆風を真正面と直下からまともに浴びて、航行を維持でき る筈がなかった。 それでもセッツァーは操縦桿を離そうとはしない。 それは舵に掴まっていたマッシュも同じで、むしろ彼よりも碇の方がもろに風の 煽りを受け押し戻されていく。 「くっそー!」 連続して起きる爆音と、それに伴って崩れ落ちる城壁の轟音が幾重にも重なり、 轟き渡る騒音の中で、彼女の決意を秘めた声が二人の男の耳に届いた。 「私、行く!」 「あぁ?!」 凄まじい振動と叩きつける熱風の中、リルムは意を決したように手すりに足を かけて声をあげた。 「リルム!」 「大丈夫、必ず助け出してみせる!」 自信に満ちた言葉とは裏腹に、どう考えても無策としか言い様がない。 「何言ってんだ! 無茶だ戻れ!!」 「だからって、このまま見捨てる訳にはいかないじゃんか!」 それだけ言い捨てると、リルムは飛空艇から炎の中へ身を投げ出した。 「リルムー!!」 ゆっくりと炎の海に消えていく小さな少女の姿を追おうと、舵を取り直した瞬間、 遂に飛空艇の尾翼に火の手が及んだ。 「しまっ……!」 セッツァーの発した声と同じように、飛空艇ファルコンは立ち上る黒煙の中で 失速した。 は「33」です…。 そして、このシーンをご覧になって 「どこかで見たかも!?」と思った方、このレスのメール欄参照です。 いやぁ、あそこをフィガロ城に、あの主人公をリルムに置き換えて妄想していたのは 漏れだけ……でつね、はい。 し、修行してきます…。 「プロジェクトX」に笑って貰えて、本気でもの凄く嬉しいです。 (こういう書き方で笑いを取るな! ) そして参考リンク、ありがとうございます。 これまでの経緯把握と参考にさせて頂きます。。。 か〜え〜る〜の〜大っ合っ唱!! 塔から身を投げたエドガーは思いの外冷静に、落下していく自分の状況を認識 していた。 三闘神や 古の怪物とも鉾をまみえ、ここへ至るまでに幾多の死地を脱してきた。 もちろん、一年前ケフカを倒す為に集った仲間達の事も。 (……シャドウ……そう言えば、今日は……) 瓦礫の塔から唯一戻らなかった、彼の命日だった事を思い出す。 まさかちょうど一年後に、自分も彼と同じ運命を歩む事になろうとは。 そんな 風に考えると、なんとも皮肉な話だ。 こうして、死を目前にした者だけが知る弛んだ時間と静寂の中で。 『ダメだよ! 簡単にあきらめないで。 エドガー……』 叱咤するリルムの声が、聞こえた気がした。 (……おかしいな。 あるいは、それがリルムだったのだろうか? 「そうだな……もう一度生まれ変われたのなら、その時に口説くのも悪くない」 観念したように呟いた。 身体から徐々に力が抜けていく。 頭を地上に向けて落下を続けるエドガーの意 識が、この世界から放たれるのはもうすぐだ。 最後の最期まで、彼らしい笑顔を 浮かべながら、その時を待つかのように静かに瞼を閉じたのだった。 そして、どうもありがとう。 本当にスマソ。 冥き迷宮の深奥へ。 玲瓏たる光が広がる。 身肉を削がれ、命を奪われた者達が クリスタルへと変貌し、炯々と輝くのだ。 「あああ!ポーキーが塵地螺鈿飾剣、掘り当てちゃった!」 「なんだってぇ!待ってろ。 今ポーキーの足留めしちゃる!」 賑やかな一団は、これから最終決戦!と云う状態のラムザ達。 「忍者の投げるレア武器が欲しいなv」 などと思ったばかりに、ディープダンジョンの住人と化しているのである。 優しい黄金の髪が、踊る毎に風と戯れる。 妖艶にして優美な踊子姿。 とは言え天麩羅ナイトさん、戦闘中ハァハァしるのってどうよ。 と、天冥士も聖騎士も機工士も思ったが。 「う…!」 忍者の投げた銘刀正宗が、白魔導士姿の異邦人剣士の額に刺さった。 職人様のお陰で、毎日このスレを覗くのが楽しみです。 どうか御無理はなさらず、マターリお続けくださいませ。 そしてスレ汚しゴメソ。 た…大変な事に。 もうだめぽ。 「魔列車……!?」 視界に入る光景はどこも黒煙が立ちこめ、その隙間をときどき地上から吹き付 けるオレンジ色の火の粉と熱風が横切るだけで、他には何も見えない。 地獄絵図 とはまさにこんな物なのだろうと言うただ中で、微かではあるが耳に届く汽笛の 音に。 思い当たったその名を、リルムは口にしたのだった。 しかし、まさか自分がその姿を垣間見る事になろうとは。 』 「!?」 どこからともなく響く、聞き覚えのある声。 だが、これが本当に最後だ。 』 落下を続ける身体が、瞬間ぴたりと止まる。 まるで誰かに抱き留められた様に。 「シ……」 彼の名を呼ぼうとするリルムを阻むように、その声は告げた。 』 2年前のサマサ。 炎に包まれた家屋と重なる記憶。 』 リルムの声が虚しく霧散し、やがて視界から炎は一気に姿を消したのだった。 彼が告げた、最後の言葉と共に。 という落とし方がやっぱりツボです。 重ね重ね、お気遣い有り難うございます。 いつか職人と呼ばれるに相応しい物を書ける様に なりたいでつ、はい。 誤爆も2ちゃんの醍醐味ということでドンマイです! 寧ろ、そうまでして感想を書き込もうという姐さんの姿勢に萌えたりしますた。 ・人の装備品を破壊して歩く為、「裏で武器商人と連んでるんじゃないか?」 と、疑惑の視線を一手に浴びるメリアドール。 (FFT) ・そのほっかむりの下は、実はアフロヘアなんじゃないか? と、 またも疑惑の視線を浴びるメリアドール。 (FFT) ・レーゼのブレス攻撃は恐いので間近で見たくない。 と、密かに思うムスタディオ。 (FFT) ・できればキスティスの「臭い息」も見たくない。 と、密かに思うスコール。 (FF8) ・ケット・シーの後ろについてるチャックを開いて、中を覗きたいと常々思っている ハイウインド搭乗員。 (FF7) …ダメですか? …ダメですね。 懐かしいような、 例え難いその感覚はとても心地よく、エドガーは黙ってそれに身を委ねていた。 しかし一つだけ思い当たる節がる。 三闘神と幻獣が姿を消してしまったこの世界で、それはあり得ない。 とはいえ、その感覚にとても良く似た心地だった。 『……生命を司る精霊よ、目の前で失われゆく魂に、今一度生命を与えたまえ』 神々しい声と共に光が降り注ぐ。 「リ……ルム?」 「エドガー!!」 ぼんやりとした視界に映った少女の顔。 はっきりと姿は見えなくても、それがリ ルムだと何故かすぐに分かった。 エドガーが彼女の名を口にすると、返って来た のは、まだあどけなさの残る声。 僅かに掠れたその声音は、溢れんばかりの喜びを含んでエドガーの名を紡ぐ。 「……泣いて、いるのか?」 エドガーは確かめるようにリルムの頬にそっと触れた。 その手の上に、あたた かい滴がぶつかる。 「要らぬ心配をかけてしまったね。 ……それに、レディをこんな危険な目に遭わせて しまうなんて」 ようやく焦点を合わせた蒼い瞳はリルムの顔を真っ直ぐに見つめる。 彼女の頬に 添えられた手は、あふれ出した涙を拭う様にそっと肌をなぞる。 「……今さら何言ってるんだよ。 忘れたの? 私だってケフカとやりあった一人なんだから!」 そんな口振りとは裏腹に、どうしてもエドガーと視線を合わせることができなかった。 旋回する突風が頬を斬る。 一行が気付いた時、既に敵の手中へ落ちていたのだ。 」 丘を埋め尽くす、もうお腹一杯になる程の赤チョコボ軍団。 敵よりも速く、オルランドゥ伯が唱える。 「…CT3、トード」 殆ど全てのチョコボが蛙に変わる。 …赤チョコボを除いて。 アグリアスの手の中で、蛙ラムザが震えていた。 「大丈夫ですか?ラムザ殿」 「あ、ありがとう…アグリアスさん」 聖騎士に介抱され、ラムザの頬が紅くなる。 姐さま、小説連載ガンガってください! オリキャラさんカワイイデス。 誤爆私もやりますた。。。 でも書いちゃいましたです。。。 私事ですが。 あのキャラ、今だかつて書いた事のないタイプなので 褒めていただいてうれしいです。 一応ゲームに出てくるキャラなんですが、背景に近い存在なので 好き放題に設定できて思いついた時ちょっとうれしかったんですよ 藁 FFTも未プレイなんですが、書き手さんのほぼ全てがラムザを書く時に 愛を注いでいるのがわかってすごいなあと思います。 しかし白さん、コメディのセンスありますね。 落とし所を心得ているというか…。 エドガー…やっぱりそういうキャラでしたか。 って事なんですけれど 「本当に娘さんが好きなんだな……」とむしろ感心しますた。 萌えていただけたんですか。 けれどリルムに……」 そんな彼女の姿を見ながら、すっかり意識を取り戻したエドガーは上半身を起 こすと、苦笑気味に出しかけた言葉を呑み込んだ。 「何?」 「いや、何でもないんだ。 それより今のは……?」 話を逸らそうと左腕の方に視線を落としながら呟く。 先ほど負ったはずの傷が すっかり癒えている事を知る。 加えて、炎の中を落下していた自分が無傷で済むはずはないのに、なぜ? 冷静になった思考は、たちまち疑問の波にのまれた。 「助けてくれたの……あの人が」 「?」 リルムはそう言って、いつの間にか分厚い雲に覆われた空を見上げながら呟いた。 「シャドウ……炎の中から助けてくれたんだよ、また」 「そうか」 つられるようにエドガーも空を見上げると、この砂漠には珍しく低い雨雲が立ち こめていた。 「ストラゴスさんが心配しているだろうな」 「ジジイは放っといても大丈夫よ」 「……なあリルム、ジジイはどうかと思うんだが……」 「だってジジイだもん。 ……あっ!」 そんなことをしているうちに、やがて大粒の水滴が降りてきた。 凄まじい勢いで 地上に降り注ぐスコールは、塔の中で燻っていた炎を鎮めてくれるだろう。 しかし、二人にとっては水難以外の何物でもなかった。 「火の次は水かよ〜」 「ははは。 水も滴るいい女。 だな」 「水なんか無くてもいい女だ!」 はっきりと断言するが、嫌味ではなく素直に聞こえるところが彼女らしさだろうか。 などと一人で考えながら。 「それじゃあ、こうするといい」 そう言ってエドガーは自らの懐へリルムの身体を引き寄せると、右手で彼女の 頭を覆い、マントを傘代わりにして雨をしのいだ。 いまさら雨露をしのぐ努力をしても遅いとは 分かっていても、それでもエドガーの気遣いが嬉しくて、同時に照れくさかった。 「ほんと、女には優しいんだね」 まるで照れを隠すように、リルムはいつもの様に皮肉を言ってみせる。 「……『俺が死んだら、世界中のレディが悲しむ』んでしょ?」 一年前、瓦礫の塔へ臨む直前に飛空艇でエドガーが口にした言葉を思いだし、 リルムはその口調を真似ながら、戯けた様子で話を続ける。 「だったら……もう、あんな無茶はしないでよね」 しかしエドガーから視線を逸らすように、まっすぐ正面を向いたままで小さく 呟いた。 それがリルムにとって精一杯の照れ隠しである事は、エドガーでなくと も見抜けたかも知れない。 一瞬、何かを躊躇うように視線が宙を彷徨したエドガーだったが、やがていつ もの柔らかな口調と笑顔をリルムに向ける。 「……そうだな……。 だけどリルムを口説き落とすまでは死ねないさ」 彼女の頭上を覆っていた右手で、その髪を何度か軽く撫でながら、冗談交じり にエドガーは言った。 「口説き落としたって死なないでよ!」 エドガーの右手を振り払い、リルムが叫ぶようにして言い放った。 「リルム……?」 突然の手を振り払われた事に、エドガーは呆然と立ち尽くす。 さらに向けられ たリルムの顔が、涙を堪えている様な悲痛な表情だった事に動揺する。 「すまなかった。 ……だからもう、そんな顔をしないでくれるかい?」 言葉をかけるものの、リルムは無言のまま俯いてしまう。 城内に蟠っていた黒煙は、降り注いだ雨のお陰で勢いを失い、しばらくすると 上空に広がっていた厚い雲も風に流され、辺りはいつもの明るさを取り戻しつつあった。 けれど、リルムの表情が晴れることはないままで。 tripod. このFLASH作った方、マジで凄いです。 リクエスト以上に応えてくれてありが? 記憶が激しく曖昧。 源氏シリーズが盗めないと知ってショック受けるラムザネタに笑い、親近感をかんじますた。 w うっかりセーブしてハマってるという悲惨なネタは、ゲーム中の人達視点で描くと面白そう だよな…などと新たなネタをリクエストしてみたり。 w エドガー、こういう人なんです。 w 普段、手当たり次第に女性に声かけているだけに、実際本命となると弱いんじゃないか? という妄想の産物…。 でも、女性以上にフィガロを愛しているっていうキャラとして本編中で描かれていたので 漏れとしてはそこを魅力として描きたかったから、そんな感想を頂けて嬉しいです。 重厚な石壁が、全ての怨嗟を呑込む。 呪わしき城に朝が訪れる。 透明な空気。 明るい庭園。 その中で 王妃オヴェリアの兇刃が、王の前に舞う。 「止せ!」 「皆を巻き込んで!何人の人が犠牲になったの!」(うる覚え) 覇王の拳が、華奢な王妃の手を押さえ込んだ。 「あ…ッ!くすぐらないで…あははは!」 「やっと笑ってくれたな」 短刀が王妃の手を離れ、撩乱たる花壇に落ちる。 王妃の瞳がけぶり、痛々しく臥せった。 「笑ってる場合じゃ、無いのに…」 噴水が唸り、立続けに噴出する。 古い、自動装置が作動したのだ。 広大な王城に、水の輝きが溢れる。 お前を手に入れる為に、覇王となる道を選んだ。 王女では無い、本当のお前が欲しくて」 最低限の犠牲で済むように、皆にとって佳い邦で有るように、と王は続ける。 「分ってるわ。 分ってる。 私だってずっと、貴方に… 本当の貴方は、優しくて、雄々しくて」 でも。 私達は殺め過ぎた。 と王妃の懐から、小さな短刀が覗く。 止める間も無く。 王妃自身の手が、王妃の喉元を切り裂いた。 「……俺は、今迄…何の為に闘って来た?」 王の問いに答えは無く。 水音だけが庭園を満たす。 わぁぁぁフェニックスの尾!」しるまでの間だけ。 ではあったが。 そんなこんなのポーキーやらチョコボやら300時間分の、 トロの思い出も詰め込んだまま、そのポケットステーションは 洗濯物と共にうっかり入水(実話)するのであった。 「今度こそ俺は、彼女とラブラブ目指すぞ!ラムザ! だからお前も頑張れ!」 「うん、頑張っ…えええ?!」 もう一つの物語。 それは全ての人々の中に息づいている。 稀に、作り手すらも動かす、小さな力ともなるのだ。 …ここマターリしてて大好きなのに…。 以前 FF・ドラクエの名せりふを敬語に直してみるスレ がdat落ちした時「 FFDQの文章で遊べる、小説有りのスレあっても良いな」 と思ったのですが。 それなら何処のスレに行っても ネタとして書き込めるので、止めた事がありますた。 ニーダ大好きです。 さり気なくX-2にも居たそうですが。 彼が操縦席で言った 「ガーデンの何とか(盆踊り?)大会で優勝」で爆笑した思い出が。 FF8はエンディングも含めて萌えです!コメディと言って頂けて嬉しいです。 実は、シノプスと落描き漫画しか…書いた事ないのでありまする。

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お前ら「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」についてもっと語れよ

ダンジョン に 出会い を 求める の は 間違っ て いる だろ うか エロ 漫画

この二人がデキちゃったら、きっと男など入りこむ余地無くなる。 エロ小説読みたいけど、職人さんがここでうpするとまた削除食らう罠を おそれてエロ小説はうpできん罠。 きのう、えありすちゃんのいえで、えありすちゃんといっしょにねました。 おしまい。 「オ、俺、もう我慢できない!ずっと前から好きだったんだ!」 そう言うや否や、マッシュは後ろから抱き付き、そして相手の股間に手を伸ばした。 しかしミナに先立たれてからかなり経つカイエンの肉体は奥で疼きはじめていた。 思いがけない反応に戸惑うカイエン。 横レススマソなんすが…。 …と言う訳で。 ココはカポー小説を偽装しつつ 小学生が読んでも大丈夫な、お笑いネタスレとなりますた。 (激しく違) その頬が豊かに脈打つ、デブモーグリの腹にパフパフした。 柔らかく滑らかな毛皮。 輝く毛並みに躯を預け、包まれ、 クラウドは紅潮し、陶然と酔い痴れる。 「……………クポー。 「いけませんッ…て…!」 パフッ…。 w 以下略せずに書き続けてホスィー…。 え? そんなのあったんですか? エロ描写出来ない漏れには打ってつけのスレかも知れない。 22 : YahooBB219177058008. bbtec. 2ch. 逆風なれど、職人様にはエールを送りたいです。。。 漏れはギャグとエロが書けないので、両方書ける人が羨ましい。 読むのは好きなんだけど、書けなくてトホホ。 試しにリクエスト書き逃げテストで シドとシエラをキボンヌ。 魔女が倒されてもそれは変わりません。 そして一年後。 試験の最中、ふとサイファーが風神雷神に言いました。 サイファー「、、、なあお前ら、いつまで俺について来てくれるんだ?」 雷神「何言ってるもんよ!死ぬまで一緒だもんよ!」 サイファー「雷神、、、」 雷神「風神もそうだよな!」 風神「無論」 サイファー「、、、すまねえな。 こんな話して。 っていうか書かせて下さい。 w 静かに見守ってる雷神タン萌え〜 w。 ところで8ってそれぞれカップル出来るけど(キスティスはキャリアウーマンかカドワキ先生として) 雷神ってどうなるんだろうな? といつも疑問に思ってるんだが…。 余計なお世話か。 同じくエドリルキボンヌします。 シエラの白い項を、無骨な指が掴む。 「…ぁ…っ!や…ッ」 汗ばんだ男の掌が、女の幽かな熱に気付く。 シドの舌が己の唇をなぞる。 「熱くなってやがるな。 」 芳香を放ち、ぬるりと糸を引く薬剤の感触。 敏感な身体に塗り込まれた薬。 そのあまりの刺激の強さに 細い、小さな悲鳴が絞り出される。 「…あっ!ゆ、許して…。 」 「んぁ?わり。 おしまい。 何かもう、カポーじゃなくてギャグにもならず。 鬱出汁脳。 まあ、脳内補完の域を出ないでつが、、、。 w でも、リクエストに応えてくれてありが? ! 漏れの中でのシドシエラは まさにこんな感じなんだよな……。 実はの続き…なんです。 エロもないし(書けないんだYO!! と思うがどうよ? エドリルって6だっけ? エロでも非エロでも漏れは大歓迎なので、SS投下期待sageで。 あらすじ ケフカとの死闘からちょうど1年後。 着実に復興を遂げる世界の中で 飛空艇ブラックジャックに集った仲間達は、再び瓦礫の塔跡地へと赴く。 ケフカの暴走により犠牲となった多くの者達と、塔から唯一戻らなかった シャドウを弔うために。 それぞれ別の道を歩む仲間達の久々の再会。 互いの無事を喜びあう 皆の表情は、1年前と変わらない。 しかし、ここにかつて共に旅をした全員が揃うことは叶わなかった。 つかの間の再会を終え、飛空艇に残ったセッツァーに リルムはフィガロへ連れていって欲しいと願い出た。 彼女はその日、とても不吉な夢を見たのだという… 「フィガロ城が崩れ落ちる夢」を。 セッツァーは半ば押し切られる形でリルムの申し出を受け、二人はフィガロ城へ向かう。 広大な砂漠の中にそびえるフィガロ城。 しかし、この時フィガロ城に起きていた前代未聞の政変騒動に二人は巻き込まれる事に…。 人質となった国王救出のため、セッツァーは飛空艇を駆り、リルムは城へ乗り込もうとしていた。 世界から魔法が消えてしまった今となっては、彼女 の高い魔力は何の意味もなさない。 だが、そんな事で引き下がるほど聞き分けの良い性格でないことぐらいは充分 承知している。 「……私が交渉役になってあげるわ」 自信に満ちた表情で彼女は進言する。 「し、しかし……」 先ほど飛空艇に向けて救援を求めた兵士はどうやら親衛隊の一員だったらしく、 大臣と共に犯人との交渉にあたっていたらしい。 二人はリルムの言葉に困惑の色 を隠せなかった。 「大丈夫。 私なら相手だって油断するでしょ? その間に内部の状況を探れるじ ゃない。 まずは情報集めないと作戦の立てようがないんじゃないの?」 「それは仰るとおりですが……しかし」 「15分。 この間さえ持ちこたえればあとは仲間が来てくれる。 ……何とかなるわよ」 「ですが、犯人の正確な人数も分からないこの状況で、リルムさん一人では……」 行動を起こす事を躊躇う二人に、リルムは強い口調で言ってのけた。 「言っておくけど、私だって瓦礫の塔に乗り込んだうちの一人よ?」 「だからこそ。 ……エドガー様の大切なご友人であるリルムさんを、危険な目に 遭わせる訳には参りません」 老齢の大臣が諭すように言うが、それに黙って頷く娘ではない。 「『だからこそ』はこっちのセリフ! あなた達にとってエドガーがとても大切 な存在なのと同じように、私達にとっても大切な仲間なのよ。 ピンチだって時に 黙ってられる?」 「……なるほど、口達者なお嬢さんだ」 半ば諦めの境地で兵士が呟くと、その言葉を待っていたと言わんばかりに満面 の笑顔を浮かべて言い放った。 「交渉役には打ってつけじゃない!」 こうして、リルムは占拠されたフィガロ城への潜入を果たしたのだった。 w エドリル……17歳年の差は犯罪ですか? そこが萌えなんだよ…って事を表現してみたかったんだ。 …長くてスマソ。 漏れのリクエストはシドシエラ。 そしてキスティス先生激しくキボンヌ!! 恥 シドイデアもキボンヌ…。 17歳の年齢差…全然OK。 ありが? &期待さげ。 どうなったんだろ。 結構サイトで見かけるしな。 真のマイナーとはクロスオーバー、もしくはサブキャラと主人公の組み合わせによってのみ達成される。 眼前に鋭く光る切っ先があてがわれ、エドガーは玉座に座したまま身動きする 事を許されなかった。 それでも表情や口調に焦りの色は全く見られない。 「クーデター……そう解釈して良いのかな?」 「…………」 それに対して何も答えず、ただ剣を突き立てるばかりの兵士。 兜で顔が見えな いせいで、彼の思考をくみ取ることは出来ないが、エドガーを人質にするのだか ら、なかなかの屈強と見える。 沈黙を嫌うように、エドガーは一人淡々と語り続けた。 「私がいうのもおかしな話だが、こんな事をしても無駄だ。 国王の代わりなどい くらでもいる。 もっとも今は、完全な世襲制でもないから尚更さ」 ゆくゆくは王制そのものを廃止しようと考えていたエドガーは、手始めに王の 世襲制度を廃止したばかりだった。 「…………」 それでも男の反応はない。 ならばとエドガーは冗談半分に言ってみる。 「もしかすると、私個人への恨みがおありかな?」 「…………」 長期戦の様相を呈してきたなとエドガーは内心で苦笑した。 男は何を要求する わけでもなく、ただエドガーを人質に取り城に籠城している。 要求が無いと言う 事は、すなわち取引材料が無いと言う事だ。 こちらから打つ手が全くなくなる。 こうなれば小細工せずに正面から尋いてみようと、試しに問うてみた。 「分からないな。 君の目的は一体何だ?」 「……お前の命とこの城だ。 交渉の余地はない」 予想外にすんなりと答えてくれた事に驚きながらも、どのみち交渉の余地がな い状況は変わらなかった。 (自力脱出しかないか……) そう決意するものの、眼前に剣を突き付けられ、さらに対抗手段を何も持たな いこの状況ではどう考えてもエドガーが不利だ。 一瞬でも相手が気を逸らしてく れれば、椅子の裏に潜めていた護身用の手槍を取れるのだが。 クロスオーバーって何でつか?(無知でスマソ) 7でバレットとユフィも結構丸く収まるんじゃないかと思っていたりするんだ個人的に。 ダメ? …ダメか。 良いんだ気にしないでくれ…。 シドシエラでしたら、書いてみたいのですが。 (駄目ぽ) あと、需要が無い悪寒がします。。。。。 (誰) 抉り込むような右アッパーで!…書くのを目標に 煩悩を燃やしてみます。 お言葉に甘えて、近日 こっそりと短編を書かせて頂きますです。 これの支持者を昔見たよ。 でもこのへんはKHとかもあるからそこまでありえなくもない。 もしかしてあんた、帝国兵の生き残りか何か じゃないの?」 「!?」 不意に聞こえて来た幼さの残る少女の声に、驚いたのはこの兵士だけではない。 むしろ動揺の度合いはエドガーの方が大きかったのかも知れない。 が、この機を逃す手はない。 相手が怯んだ隙をついてエドガーは瞬時に身をかがめ ると、足下の槍を手に取った。 そのまま流れるような動作で剣の束縛から逃れると、体勢を立て直したエドガーは 逆に槍先を相手へ向けた。 「形勢逆転、と言ったところかな?」 「…………」 槍を向けられた男は、無言のまま一歩退く。 「私にはまだやり残している事がある、易々とやられるつもりは無いんでな…… 何を言いたいかは、分かるな?」 エドガーの表情から笑みは一切消え、抑揚のない声で最後通告を言い渡す。 そ の様子を目の当たりにしたリルムは、彼から放たれる圧倒的な重圧に息を呑んだ。 (名ばかりの王じゃない……ってことか) ふだん周囲に見せている穏やかな表情は見る影もない。 力による統制、 これこそ不動の秩序なのだ! お前は秩序ある国を作らんとしている様だが、 お前の様なふぬけには到底無理な話だ!!」 鋒先を向けられた男は、それでも昂然と言い放った。 「なぜそう言い切れる?」 対照的にエドガーは無表情のままで問い返す。 リルムは、そんな二人の様子を少し離れた位置から見ている事しかできなかった。 「大きな抑圧から解放された人々は、己の我が儘を追求する様になるだろう。 真 に恐ろしいのは魔法でも幻獣でもない。 彼はそこにいた人間のように力を盲信し、それに取り憑かれてるの だろうとエドガーは考えを巡らせていた。 「……そうか。 それならば仕方あるまい」 エドガーは一歩踏み出ると、槍を構え直した。 「私には守るべき国と民がある。 それは力によって制圧した奴隷ではない。 共に生き 支え合う掛け替えのない存在だと言う事を知っている以上、君の盲信に屈する訳には いかないのでな」 あくまでも冷静に応じるエドガーの口調は、だが確固たる信念と自信に満ちていた。 しかし結果として、それが男の憎悪に火を付けてしまう。 「盲信だと? ……そうでないことを証明してやろう」 そう言って瞬時に身を翻すと、持っていた剣をリルムに向けて振りかざした。 「……なっ!!」 突然向けられた剣先に、リルムの思考は一瞬止まる。 それでもすぐに平静を取り戻して 防御の態勢を取った直後、剣が空気を切り裂く音が耳に響いた。 是非ぜひキボンヌ! 漏れのFF7最燃えカップルですよええマジで。 熱烈に期待sageでっす!! なるほど…。 シドシエラ持って来ますたー。 勇壮な軍楽が、石英質の窓を震わせ、行進して行く。 「ったく、礼装なんざぁやってらんねえ。 」 オープンカーに乗った武官の1人が、葉巻を取り出した。 「俺も貰おう。 悪く無い匂いがするな。 」 「ん?おお、特殊部隊の元帥さんの頼みなら、喜んで。 」 帽子にゴーグルを付け、コートを肩に乗せたシドが、ライターに手を翳し セフィロスの葉巻に火を付ける。 「…戦争は疾うに終わった。 愚かしい記念式典だ。 」 ゆっくりと白い息を吐きながら、シドが頷く。 「もう空軍には戻らないのか。 お前も地望ある将官だろうに。 」 「宇宙に行くんでぃ。 手前で命令して高みの見物だの、作戦失敗で味方を死なせる。 なんてなぁ、性に合わねぇよ。 」 街灯の合間を、白金の氷が乱舞する。 吹き抜ける風が、地下スラムへと吸い込まれて行った。 柔らかな日溜まりの廊下を、少女が走る。 ぶかぶかの白衣と大き過ぎる眼鏡。 其の手から書類が滑り落ちる。 風に煽られ、廊下中に書類が散った。 「んぁ?なーにやってんでぃ、お前。 」 「…あ!シドさんすいません!うちゅ、う、宇宙飛行士さん、ですよね?」 手際良く艇長が集めた書類を抱え、少女は脱兎の如く逃げて行った。 「妙に可愛らしい、ちんまいのが居んなぁ。 誰だ?」 「飛び級で入った、シエラって博士ですよ。 」 「は、博士?! 疲れきって机に突っ伏したシドの脇に、夜食とメモが置かれた。 博士が毛布を懸けようとした其の時、不意に腕を掴まれる。 」 「やった!シエラ、御前天才だ!! 宇宙に行けっぞ!」 そうして、草原でのロケット建造が始まった。 点検作業を終えた、懐中電燈の灯がロケットから離れる。 毛布に包まり、草上に座る人陰に艇長が気づく。 「あら?シドさん。 」 「おう。 」 星を見ていたのか?とシドが問いかける。 シエラはゆっくりと、天に手を伸ばし 「こうして、星空だけを見ていると… 自分が星の中にいる気分がするんです。 」 「俺も見てぇな。 cnn. arc. homestead. jpg シドの腕が、シエラの背中を抱えた。 「…ぁ!」 「何もしねえって。 …こうしてっと、あったけえだろ?」 博士の指が、艇長の懐中電燈の灯を消す。 天球の恒星は、ざわめき、混じり合い、光を放つ。 「クソッタレ!」 「幾ら本社の命令でも…点検時間が短過ぎですよ、艇長。 」 「んな事ァ分ってんだよ!おう!主任さんよう、シエラぁどこでぃ!」 荷物をスーツケースに押し込んだシエラが、タクシー会社に電話する。 その受話器を乱暴に切り、シドの手がシエラの手を掴む。 「痛…っ!」 「おい。 村から出て行くつもりか?」 「わ、私の点検が遅過ぎて…発射中止だなんて… とても、此処には居られまッ…!」 シエラの涙声が、シドの舌に塞がれる。 「馬鹿野郎!逃がさねぇぞ!」 艇長が吠え、唇が離れた隙に。 シエラの手が、シドの頬を打った。 「………。 酷いです…艇長。 もう、此処には居られません…!」 シエラの足が、震えながらドアを目指す。 そして軽く吸い上げられ、甘く噛まれ、舌が絡み付く。 「………ッ!」 唾液と共に引き抜かれた、その白い指に。 明るい金の指輪が煌めく。 「え…?」 「責任取りやがれ。 シエラ。 俺と一緒に暮らそうって云ってんだよ!」 多分、否、間違い無く村中に響く声で、艇長は叫んだ。 シエラは小さく頷き、優しく微笑む。 …そうして村は、勇者の到着を待つ事となる。 それが血であることは間違い無いのに、不思議なことに痛みがない。 「……え?」 恐る恐る開かれた目に飛び込んできた光景に、思わず息を呑む。 「俺の腕も……まだ衰えていない様で一安心、だ……」 そう言って穏やかな笑顔を向けるエドガーの顔が、すぐ目の前にあったからだ。 「ち、ちょっと!?」 「やぁリルム。 ……久しぶりに会えた君が以前にも増して綺麗になっていて嬉し いよ」 「こんな時に何言ってるのよ! それより腕……」 咄嗟にリルムを庇おうと、エドガーの伸ばした左腕を剣が襲った。 傷口の辺り は血で赤く染まっている。 どう見ても軽傷ではないのに、何事もなかった様に 笑顔を浮かべ、さらに再会したリルムに彼流の挨拶までしている。 そんな姿を見ていた兵士は、挑戦的な笑みを浮かべながら呟いた。 「たいした余裕だな。 だがこれを見た後でもその笑顔を保っていられるかな?」 男は剣を捨て、持っていた火薬に火を付けると、その束を二人の方へ放り投げた。 「!!」 「……リルム伏せろ!」 エドガーの叫び声とほぼ同時に、床に転がったそれは強烈な閃光を放った。 「その身のこなしは流石と言うべきかな。 ……こんな調子で城中に火薬を仕込ん でおいた。 そろそろ着火し始める頃だと思うがな。 せいぜい最期まで悪あがきす るんだな」 黒い煙が立ちこめる部屋のなかで、男の笑い声だけが不気味に響いていた。 「ちょっと待て……っ!」 影を頼りにリルムが男の後を追おうと立ち上がる。 が、不意に腕を引っ張られ 身体を引き戻される。 「追うな」 リルムの腕を掴んだエドガーは静かに告げる。 彼の言うとおり、脱出を考える事が先決だ。 悔し紛れとも思えるほど、元気良くリルムが宣言する。 「……わかった。 行こう!」 リルムの声に、エドガーはいつもの笑顔を浮かべたままで頷いたのだった。 シドシエラありが? ! ちょっと強引な艇長がハァハァ…もとい萌えますた。 実は漏れ、シドシエラはロケット発射(7本編中のイベント)後の話だと思っていたんで、 言い意味で期待を裏切ってくれて更にヨカタ!! よく考えたらヤシら二人は 同 棲 してたんだよな……自宅を訪れた客人に お茶入れてるぐらいだし。 w どうするよ…なんか7のロケット発射イベント見たくなって来た…。 漏れは楽しませてもらったから…。 それと上のレスで誤字ってるケド気にしないで下さい…。 嗚呼、エドリルの方の文体、格好良いです! 激しくリルムが可愛いです。 続編楽しみにしています。 「わっ!!」 思わぬ揺れによろめくリルムの腰を、今度は片膝をついたエドガーが支える。 「ありがと」 エドガーのお陰で横転を免れたリルムはすぐさま自分の足で立ち上がり、煙の 立ちこめる室内に目を転じた。 「思ったよりも手の込んだ細工をしてくれているらしいな……急がないと」 下から伝わってきた衝撃。 それを考えると恐らくあの男は自分たちの退路を断 つために、下のフロアから破壊していく計算なのだろう。 いくら下が砂地とはいえ、この塔の上層から飛び降りたとなれば無傷では済ま ない。 彼らに残された時間はなかった。 「脱出するぞ」 「色男、無理しないでよ」 皮肉るような口調ではあったが、リルムの視線は血の滲んだエドガーの左腕に 向けられていた。 「リルムこそ」 そう言って僅かに笑みを浮かべるとエドガーは立ち上がり、リルムを先導する 様にして前へ一足を踏み出す。 こうして二人は、地上を目指して黒煙立ちこめる城内を共に走り始めた。 エロ小説と謳われたスレで、自分のエロ無しSS投下するのもスレ違いかなとは 思うんですが…ホント スマンカッタ。 こちらこそ、嬉しいお言葉ありが?。 投稿したあとで誤字脱字、文法ミス、記述不備に気付くのは毎度の事ですが 汗。 問題は? でもエチくないよ? と前置きしてみたり。 最近この板規制が厳しくなったのでエチくなったら ピンク鯖に行きますんで。 むしろ難しいのはその後どうするかだって、誰かが言っていた気がする。 それは、たぶん本当。 だって今、私はどうしていいかわからない。 戸惑いながら彼の顔を見ている。 混乱続きで気の休まる暇のなかったガーデンの生徒はもちろん、外部の人間との接触がまれなF.H.の住人も ステージの設営を始め、いろんな点で惜しみなく協力してくれ生徒達と一緒に楽しんでいたようだった。 昼間、問答無用とばかりに攻撃をしかけて来たガルバディア軍をスコール達が追い払った事が無関係とは言えないようだった。 話合いによる解決に誇りを持っている駅長夫妻はそれなりに複雑な気持ちがあるようだったが自宅前をステージとして 提供する事を了承してくれた事を思えば、一応SeeDの存在に理解を示してくれたのかもしれない。 「スコール!」 ステージの奥に立つセルフィはスコールの姿を見つけるとすぐに声を上げた。 「ガーデンの若き指導者スコールの前途を祝してセルフィが贈ります!」 そしてセルフィはスコールの隣のリノアに視線を移す。 「リノアもがんばれ〜!」 スコールはセルフィの言葉に、はにかんだような仕草でこちらをちらりと見るリノアの様子を見逃さなかった。 『なんだよ……』 邪気のない、セルフィの笑顔。 それがスコールには面白くなかった。 「では!『セルフィバンド』の素敵な演奏で〜す!」 セルフィの声をきっかけにアーヴァインがタップを踏み、セルフィがギターを、ゼルがフィドルを、 キスティスがフルートを演奏した。 軽快でどこか哀愁のあるアイリッシュ・ギグ。 セルフィを中心に結成されたバンドは即席とはいえなかなかの演奏を披露していた。 「ね、座ろうよ」 傍らに立っていたリノアに促され、スコールはステージのフロアの端に腰を下ろした。 正直な所、スコールは他人からその問題について触れて欲しくなかった。 けれどリノアは話続ける。 どうやら皆からメッセンジャーを頼まれたらしい。 他人を頼らないことを旨とするスコールにとって協力を申し出るリノアの意見は平行線のまま、噛合わないままだった。 「ね、わたしたちの提案、どうかな? よけいなお世話かな?」 「みんなの気持ちはわかった。 でも……」 スコールは何とか自分の気持ちをリノアに伝えようとした。 リノアだけでなく、心配してくれている皆に。 スコールが言葉を続けようとすると、リノアが慌てて駆け寄ってきた。 「『でも』はいらないの」 そうして言葉を遮るようにスコールの前に手を突き出した。 「あのね……」 リノアはいつになく遠慮がちに言った。 「みんなで一緒にいられるのって、今だけかもしれないでしょ? だから、せっかく一緒になんだから、たっくさんお話ししたたほうがいいと思うんだ」 「……今だけか」 スコールはリノアの言葉に反応する。 ここまで意見が対照的なのがいっそおかしいくらいだった。 「明日いなくなるかもしれない仲間なんていらない」 スコールは一言だけ、本心を伝えた。 「なんでも悪く考えちゃうんだね」 リノアはまた笑った。 たぶん考え方が違いすぎる事に同じような感想を抱いたのだろう。 「未来の保証なんて、誰にもできないよ」 リノアの顔から笑いが消えた。 「だから、い・ま、なの。 みんなが、今したいことはスコールの力になりたいってこと」 そう言ってリノアはスコールの胸を叩いた。 「みんなスコールが好きなんだよ。 「スコールはそのことだけ覚えといて。 1人じゃどうしようもなくなった時に思い出して。 みんな待ってるから」 そこでリノアは思い出したようにまた笑った。 「保証はないけど、明日とか明後日とか、そんなにすぐにいなくなったりしないよ」 リノアはそこまで言うと、おどけたようにゆっくりとスコールの前を歩き始めた。 「スコールがしたいことって何?今とか将来とか」 唐突な質問にスコールは戸惑った。 まるで今日の昼間にその事で悩んでいたのを見透かされたような気がした。 『わからないんだよな……』 少し間をおいてスコールはしかたなく答えた。 「悪いな、そういう話ならパスだ」 ふと思いついてリノアに質問を返す。 「あんたはどうなんだ?」 「遠い未来の話は……わたしもパス。 よくわからないの」 リノアは少し間をおくとスコールを見た。 「今は……。 ……こうしてたいな」 ステージからは相変わらず美しい旋律が聞こえていた。 コンサートはまだまだ終わりそうになかった。 正確には『戻ろうとした』途中、寄り道をした。 昼間立ち寄った場所にふと、行きたくなったのだ。 ガーデンと町を繋ぐ階段の手前、本来は海中での工事のために設置されたと思しい作業スペース。 F.H.の入口にあるこの施設は本来の用途としてよりこの町の有名人専用の釣り場として機能しているらしく、 町の住人は名人に敬意を表しあまり近寄らないのだと言う。 彼の小さな弟子も師匠の許可が出てからと心に決めているらしい。 そんな場所に寄りたくなったのはあの不思議な老人と交わした会話のせいかもしれなかった。 話し合いでの解決を貫いたために故郷を離れて新しい町を作ったという駅長。 そして一筋縄ではいかない技術者をまとめたという『百汽長』の異名を持つ老人。 どちらもスコールの価値観の外にいる人間だった。 物心ついた時から兵士としての英才教育を受けその事に欠片も疑問を抱いた事さえなかった。 戦場で頼れるのは自分だけ。 そう思って生きてきた。 なのになぜ、こんな風に多くの人間の命運を左右する立場に立たされる事になったのか。 わからなかった。 「魔女討伐の先頭に立つ事は君の定めなのです」 まるきり自分の運命が決まっているかのような学園長の物言い。 魔女と戦う事自体は問題ではない。 それがSeeDの本当の目的なのだとしたら。 SeeDを辞めるという選択肢はスコールにはない。 辞めたとしてその後どうするか、考える事さえ面倒だった。 今回は三人だった。 三人分の命に関わる決定。 それですら、心臓に針が刺さったような痛みが常に自分に付きまとっていた。 今度はその何十倍以上の人間の命を預かる立場に立つ事になる。 指揮官となった以上、スコールはガーデンの生徒に対して責任を持たなければならない。 一刻も早く、魔女とのバトルに持ち込んで全てを片付ける。 スコールに考え付けた対策はそのたった一つだけだった。 名人の指定席に腰掛けてみる。 海面はそれでも月の明かりを受けてゆらゆらと穏やかな波紋を浮かべている。 工場塔にぶつかる波と飛沫がクレーンの下で反響してガラスのオルゴールのような不思議な音を立てていた。 幼児期の記憶は殆どないというのに、何故か懐かしい気がしてスコールは目を閉じた。 波の音。 潮の匂い。 バラムには海があったからそれ自体は珍しい物ではないはずだ。 なのに何故? 何か、記憶の隅に引っかかるような異様なざわめきを感じた。 「あれ〜?もしかしてはんちょ〜?」 思考を遮ったのはどこかとぼけてさえ聞こえるセルフィの声だった。 振り向くと闇の中にセルフィの黄色いワンピースが月見草のようにあでやかに浮かんで見えた。 「セルフィ……」 驚きを悟られないようにスコールはゆっくり立ち上がる。 「どうしてここに?」 スコールの疑問にセルフィは「ん?」と首を傾げながらスコールの座っていた辺りに視線を向けている。 「アーヴァインに聞いたんだ〜。 面白いおじいちゃんがいたって」 そういえばここに来た時アーヴァインも一緒だった事をスコールは思い出す。 そして今夜、彼が何やら決意を固めていた事も。 「一緒じゃないのか?」 思わず滑り出た疑問にセルフィはきょとんとした顔をしてみせる。 「なんで?」 「いや……理由はないが」 どう答えた物かと思案するスコールにおかまいなくセルフィが答える。 「あたし達が一通り演奏した後でF.H.の人もお返しに、って演奏してくれたんだ〜。 それでなんとなく集まった人みんなでダンスが始まって、たぶんアーヴァイン、まだ踊ってるんじゃないかな?」 その様子が容易に想像できたのでスコールは頭に手をやった。 『結局、誘えなかったのか……』 「やっぱり、夜はいないんだ」 どうやらセルフィは釣り名人にかなり興味があったらしく本気でがっかりしているようだった。 「セッツァー、一体どうしたんだよ?」 数十分前に降りたばかりの飛空艇に、どうしてまた乗らなければならないのか、 当然だがマッシュは尋ねる。 「……いいかマッシュ、よーく聞けよ」 「なんだよ」 セッツァーは出来る限り少ない言葉で、今起きている状況を伝えようとした。 「フィガロ城が占拠された。 国王を人質にされているらしい」 「そうか。 ケフカがいなくなっても物騒な世の中だよな……って本当か!?」 フィガロの内情を良く知るマッシュにとっては、あまりにも非現実的な話だっ た。 最初は何をふざけているのかと聞き流そうとしたが、セッツァーの冗談にし ては趣味が悪い。 それに、彼の目を見ればそれが冗談でない事ぐらいすぐに分かる。 「一体なんだってそんな事に!?」 「それは俺らが聞きたいぐらいだ。 ……とりあえずリルムを残しているが……」 「リルムちゃんがなんで!?」 「それも俺が聞きたいぐらいだ……とにかく行くぞ!」 まるでマッシュから矢継ぎ早に浴びせられる質問を振り切るように、飛空艇を 急加速させるた。 釣り場で再会した二人はこの後一体どう展開するんでしょう? 楽しみですsage。 そう言えば(もう8プレイの記憶に自信がないのに…)、フィッシャーマンズホライズンに到着 するのって、ガーデン攻防戦直後でしたっけ? あそこのスコール校内放送と、 文化祭準備していたのを台無しにされ、落ち込むセルフィに萌えた記憶はあるんです…。 …記憶違ってたらスマソ。 本気で8買い直してプレイしようかと…。 セッツアーガンガレ! 無理矢理「サロンシップが、その後どうなったか」書こうとすると…。 艇長はシエラタンに、もっぺん蛸口でチューしようとしますた。 村中の人々が、野次馬出歯亀猫杓子な黒山の人だかりで見物です。 やけくそで、艇長は宴会を始めますた。 二日酔で目が覚めたら、ウヲッチな人々がイパーイ窓に張り付いてますた。 投稿してから読んだら未プレイの人にはさっぱりな内容なんで しまつたーと思ったのですが…。 精進します。 エドリル様 スピード感のある展開に惚れ惚れしますた。 6は未プレイなんですがそれでも面白いです。 この話はミサイル基地とマスターノーグ戦の後エル姉が船に乗って行って ガーデンがFHにぶつかったので上陸し、セルフィたちと再会した後 校庭でへこんだセルフィをなぐさめてたら校内放送でいいんちょにされた日の夜です。 たぶん思っておられる所ではないかと。 サロンシップ様 いやもう、たのしかったです。 シドの江戸っ子口調最高。 カワイイ…。 軍服のシドに萌えますた。 いつもに比べて幾分表情が平坦なのは薄闇の中だからとは思えなかった。 「疲れているんじゃないか?」 スコールの言葉にセルフィは驚いたように幾度か瞳を瞬かせた。 瞬時にスコールは昼間のやり取りを思い出す。 校庭のステージが壊れて落ち込んでいるセルフィを励まそうとして「意外」と言われた事をすっかり忘れていた。 自分の進歩のなさにスコールがため息をつきそうになった時、セルフィが呟いた。 「ごめんね、はんちょ」 突然の謝罪にセルフィを見ると、彼女はスコールにぺこんと頭を下げた。 「……何の事だ」 スコールの問いにセルフィは顔を上げた。 「昼間、励ましてもらったのに茶化すような事言ったから。 せっかく、気を使ってくれたのに悪かったな、って」 はしばみ色の瞳に見つめられてスコールはどきりとした。 「本当は、うれしかったんだ〜」 セルフィは無邪気な笑顔を浮かべる。 「いいんだ」 スコールは首を振った。 「……帰るぞ」 スコールはセルフィにも視線で帰寮を促した。 遠くで、まだ音楽が聞こえる。 ダンスはまだ続いているのだろう。 クレーンの周囲の通路は複雑な段差と梯子が組み合わされ、いくら訓練を受けている人間でも夜間、照明なしで歩くのは困難だった。 しかもパーティーを組んで知った事だが、セルフィは軍事訓練を受けた優秀な兵士とは思えないほどよく転ぶ。 スコールは先導する形でガーデンに向かった。 「そこ、気を付け……」 クレーンの接合部の梯子を降りかけたセルフィに注意した時には遅かった。 スコールが床に足を付けるのとほぼ同時に、セルフィが降って来た。 スコールは床に背中をしたたかに打ち付け、一瞬息が詰まった。 それでもどうにか上半身を起こす。 とっさにセルフィの頭だけは庇ったものの、梯子にぶつかる嫌な音を確かに聞いた。 スコールの腕の中で、セルフィは動かない。 「……おい?」 スコールがおそるおそるセルフィに触れかけた時、セルフィが顔だけを上げた。 「……滑っちゃった〜」 いつもの、ちょっとしたミスの後に見せる笑顔。 けれど今、その瞳のふちに涙が滲んでいた。 「どこか、怪我したか?」 スコールの言葉にセルフィはうつむいて無言で首を振った。 「セルフィ?」 スコールがセルフィをのぞきこもうとした時、セルフィが顔を上げた。 驚くほどの至近距離で、二人の目があった。 スコールがどきりとした瞬間、セルフィの唇がスコールに触れた。 キスの後で、気まずい沈黙が流れる。 そもそもこれをキスと呼んでいいのか? スコールの中に疑問符が浮かぶ。 客観的に見れば落下してきた人間を受け止めた後、タイミング悪く唇が触れただけと言えなくも無い。 事故と言えば、事故だ。 今、スコールの腕の中にはセルフィがすっぽり収まっている。 そしてセルフィの瞳は真っ直ぐスコールを見上げたまま、微動だにしない。 言った本人も目の前の相手と自分、どちらに対して言っているのかよくわかっていなかった。 「どうも、そうみたい」 セルフィはまるで他人事のように言う。 キスした事など、なかった事のように、淡々と。 「ごめんね」 二度目の謝罪がセルフィからこぼれる。 スコールは問いかけて、止めた。 セルフィの体が震えていた。 しばらくスコールはセルフィを抱きかかえたまま、じっとしていた。 「スコール、本当はイヤなんでしょ?指揮官になるの」 不本意ながら決められてしまった事。 その事についての本心をスコールは誰にも言うつもりはなかった。 セルフィの言葉はスコールの思考を止めた。 否定も肯定もできなかった。 「……アイアン・クラッドに閉じ込められてる間、いろいろ考えたんだ。 ミサイル基地に行きたいって言った事は我侭だったかもしれないけど、間違いじゃないって思った。 でも、基地の自爆装置を作動させた後で、閉じ込められて、とっさにあの中に入ったのはいいけど出られないし。 あたし一人だったら別に良かったんだよ?自分で行きたいって言った事だから。 だけどキスティスとアーヴァインはそうじゃない。 基地の中で作戦を主導してたのはあたしだから、二人だけはなんとか助かって欲しいって思ったんだ。 ……その時、メンバーを決めた時のスコールの顔、思い出した」 「俺の?」 「そう。 ……すっごく、張り詰めた顔、してた」 スコールの腕につかまっていたセルフィが、手に力を込めた。 「あたしはスコールを信頼してた。 皆もそうだったと思う。 だけど、あの時ああしよう、こうしようって皆で 考えたみたいに思ってたけど決定はスコールに委ねてた。 リーダーだからっていう理由だけで」 「……仕方なかっただろ?実際あの時も俺はリーダーだったんだから」 半ばあきらめに近い言葉をスコールは口にする。 セルフィの言う事は間違っていないが過去の事を今更話した所でどうしようもなかった。 「あたし達、自分をスコールの仲間だと思ってた。 でも違ってた。 スコールに頼ってるだけだった。 信頼しているっていう言葉で、自分達をごまかしてた。 ただ、難しい決断をスコールに押し付けてただけだった」 セルフィは相変わらず真っ直ぐスコールを見上げていた。 「スコールがそんな仲間ならいらないって思っても仕方ないよね。 それでもあたし達、コンサートの準備しながらいろいろ話したんだ。 どうすればスコールの負担をちょっとでも減らしてあげられるかって」 砂にしみこむ水のような言葉だった。 「本当に、本当だから。 皆でスコールの事、手伝うから」 「……ありがとう」 スコールは初めて素直にそう思った。 セルフィはスコールの言葉に安心したように笑い、勢いよくスコールの腕の中から立ち上がった。 「じゃっ!あたし、先に戻るね!」 呆気に取られているスコールを残し、セルフィは駆け出した。 スコールは小さくなっていくセルフィの黄色い後姿を呆然と見送った。 キスを、してしまった。 それも自分から。 リノアの気持ち、知ってるのに。 収容所でリノアと一緒になった時、色んな事を話した。 「俺のそばから離れるなって、言ってくれたんだ」 無謀にもイデアに挑み、挙句魔物に襲われてもうだめだと思った時、 スコールが現れてそう言ったのだと話すリノアはとても幸せそうだった。 幼少期から戦いのための訓練を受け、自分を守るのは自分という常識の中で育ったセルフィには、 理解はできたが共感できない話だった。 好きな人に守られるという事に喜びを見出せない。 セルフィの価値観からすると好きな人に守られるより一緒に戦う方が良いと思う。 でも、リノアは良い子だ。 自分がミサイル基地へ行きたいと言った時、ガーデンの生徒ではないのに一緒になってスコールを説得してくれた。 リノアが強引に決を取ってくれなかったらスコールは基地に潜入する許可をしてくれなかったかもしれない。 ガーデンで育った人間には、自分の気持ちに正直に行動するリノアは眩しくさえ見える。 『だから、皆で応援しようねって言ったはずやのに……』 コンサートの途中、スコールがリノアを置いてガーデンの方へ戻ったのをステージから見た。 その時、セルフィは自分がどこかでほっとしているのに気付いた。 自分であれだけお膳立てしておいたくせに。 どうしてこんな事をしたのか、セルフィ自身にもわからなかった。 ステージでダンスが始まって、皆楽しそうにしているのに何故か心がもやもやとしてイヤな感じだった。 一人になりたくて、昼間アーヴァインに聞いた場所に来てみた。 たぶんおじいちゃんはいないだろうと思っていたけれど。 思いがけない事にスコールが、いた。 いや、こういう所探してたんだけど、なかなか見つからなかったんでな。 というわけで、一応始めから書きます。 アーロンがベッドに腰かけて、愛用の太刀の手入れをしていると。 不意にベッドが小さく揺れて、聞き慣れた愛らしい声とともに心地よい重みがやんわりと肩に凭れかかってきた。 胸の前で交差された細い腕と、視界の隅に映る淡い金髪。 そして、鼻腔をくすぐる甘い芳香。 振り向いて顔を確認するまでもない。 もっとも、伝説のガードの彼にこんな風に気安く抱き付いたりできる人間など、仲間の中にも一人しか存在しないが。 「……なんだ、リュック」 刀身から目を離さぬままそっけなく返事を返すと、後ろで不満げに鼻を鳴らす音が聞こえた。 「も〜、刀磨いてる時まで眉間にシワ寄せちゃってさぁ。 そんな表情ばっかしてると、そのうちホントに顔中シワだらけになっちゃうよ?」 それでもまだ、たくましく盛り上がった筋肉質の男の肩に顎を乗せたままからかい混じりに頬を突ついてくるリュックを、隻眼で鋭く一睨みして。 「余計な世話だ。 用がないなら部屋に帰れ」 アーロンは再び正面の太刀に視線を戻す。 もちろん、それですごすごと引き下がるリュックではなかった。 他を当たるんだな」 これ以上ないほどの甘い猫撫で声でアーロンの耳元に囁きかけてもやはり彼は取り合わず、太刀を磨く手の動きを止めることもない。 全く相手にしてもらえない上に子供扱いまでされ、リュックは不貞腐れたようにむぅ〜、と口を尖らせた。 「いっつも子供子供ってさ!アルベドで一五歳っつったら、もう立派な大人なんだから〜!」 お酒だって飲めるんだぞっ、と言葉を続けると、ナイトテーブルに置いてあった飲みかけの徳利に腕を伸ばそうとする。 「俺から見れば十分子供だ」 アーロンはリュックの手をぱしっと払いのけると、徳利を取り上げてぐいっと煽った。 後ろであ〜っ、至極残念そうな声が聞こえたが、無視して全部飲み干す。 空になった徳利をナイトテーブルに戻して再び作業に専念するアーロンに、リュックがなおも抗議の声を上げようと彼の肩を掴んで身を乗り出した瞬間。 リュックの口の端から酒が零れて顎を伝ってぽたぽたと滴り落ち、紅い衣を濡らす。 「……ん……っぅ……こくっ……」 口を塞がれているので吐き出すこともできずに、リュックは白い喉を鳴らしてアーロンの唾液が混じったそれを飲み込んだ。 「度の強い酒だからな……どうだ、おまえの口には合わんだろう?」 アーロンは愉快そうに喉の奥でくつくつと笑いながら、涙目になってむせるリュックの様子を眺めている。 「ってゆーか……げほっ、……そゆ問題じゃなくって!」 「なんだ、酒が飲みたいんじゃなかったのか」 「だっ、誰も口移しで飲ませてなんて頼んでないよ……!」 ようやく咳が収まってきたかと思えば、今度は耳まで真っ赤になった自分の顔を両手で覆ってリュックが悲鳴に近い声で呟いた。 今の口づけすっかり腰が砕けてしまったらしく、その場にへたり込んでしまっている。 「ふん……こんなことでうろたえるようでは、俺の女は務まらんぞ」 「オ、オンナって……そいじゃあ、あたしのこと認めてくれるのっ?」 思わぬアーロンの言葉に驚きつつも、目を輝かせて顔を上げると。 「俺を満足させられたらな」 いつの間にか彼がさっきまで磨いていたはずの太刀は鞘に納められ、ベッドの横にベッドの横に片付けてあった。 「へっ?……あ、あれ?もう終わったの?」 「ああ。 刀より先に、お前の方を可愛がってやる……覚悟しろ」 上に羽織っていただけの着流しをかなぐり捨てながら、アーロンはニヤリと意地の悪い笑みを浮かべてそう告げる。 どんなに邪険にされようともめげずに通い続けてきた日頃の努力が、ここに来てようやく報われたことに喜んだのも束の間。 性急す ぎる男の行為には、さすがに思考がついていけなかった。 「ギャーッ!?ちょっ、ちょちょちょちょっとぉっ、いいよ!ああたしは後回しでいいよ!!」 「気が変わったんだ」 混乱と恐怖と焦りが入り混じった頭で、目の前に晒し出された分厚い胸を必死で押しのけようとするも、もちろん大の男の力にか弱 い少女の腕力が敵うはずもなく。 「いっ……!」 あっという間に両手を掴み取られ、頭上に無理矢理押さえ込まれる。 「やだっ、やだってばっ……ひゃぅっ」 なおも抵抗を試みようとするリュックだったが、鎖骨に唇を落とされ軽く吸い上げられただけで、呆気なく体の力が抜けて大人しくなってしまう。 アーロンは空いている手でリュックの前髪の髪留めを抜き取り、頭の天辺で後ろ髪を結わいていた髪紐を慣れた手つきで解いて、そ れらをサイドテーブルの上に放り投げた。 零れ落ちたその髪の毛を梳くように指を滑らせていきまとめて耳にかけると、露になった耳 朶をねっとりと舐め上げてやる。 「ぁっ、あ……!」 味わったことのない不思議な感覚に戸惑いを覚えつつも、リュックは自然に唇から甘い声が漏れるのを止めることができない。 その ままやわやわと耳朶を甘噛みされ、完全に無抵抗になる。 それを確認すると、アーロンはリュックの手首を拘束していた手を離して本格的な愛撫を開始した。 誰か書ける奴いたら書いてくれてもいいよ。 「大丈夫かい?」 男の仕掛けた爆薬が順調に作動していたお陰で、城中が黒煙に包まれはじめて いた。 視界は遮られるうえ、ろくに息も出来ない。 考えていた以上に脱出は困難 を極めていた。 それでも、あの大扉を抜ければ一旦は屋内から外へ出られる。 そこでひとまず 落ち着けるのだから、最終的に脱出は可能だとエドガーは考えていた。 それに煙で殆ど視界の無い中ではあったが、そこは住み慣れた城である。 彼の 的確な誘導が功を奏し、二人は大扉まであと数メートルほどの所まで辿り着いた。 しかし。 「……しまった!」 エドガーは思わず声を上げ、リルムの身体を自身の方へ抱き込む様にして引き 寄せた。 「え!?」 突然の行為に、自分の身に何が起きたのか一瞬思考が追いつかなかったリルム は、躊躇いがちな表情で頭上のエドガーを見上げた。 直後、大扉の前に大量の瓦礫が降り注ぐ。 危うく難を逃れ引き返した二人だったが、 地上へ続く唯一の脱出口である大扉は完全に閉ざされてしまった。 エドガーの算段は、城の内壁と共に音を立てて崩れたのである。 (万事休すか……だが彼女だけでもなんとか……) リルムの身と負傷した左腕を庇いながら、何とか脱出の術を探ろうとするエドガーの 耳に、ことのほか明るいリルムの声が届いた。 「……そうだ上っ! セッツァーが来るんだよ!」 その言葉は、煙の中に閉じこめられた二人にとってまさに希望だった。 …少し余談ですが、漏れはエロ描写そのものより、エロに至るまでの過程が萌えなので、 現状のエロ規制に賛同する訳じゃないけど、内容のないエロは萌えない…。 流れ(物語の主題)によっては、エロも必要な時(=萌え)だってあるわけだし、 その辺を分かって欲しいと思う今日この頃。 (力量あれば作品という形で反論したい…) (サロンシップ) やはりそうでしたか! ギャグで削除依頼出される様な自体になったら、 この板だけじゃなく、それこそ2ちゃんの存在意義を根底から揺るがす大事件でしょう。 (シドからは昔カタギな職人気質を感じます。 …そう言う所萌えなんですが、 凄く良く出てますよね。 )出来ればまた書いて頂けると……(煩)。 (スコセル) …スマソ、未プレイだと分かりづらいのは漏れも同じくですた。 ……同じく精進します。 それから、感想までありがとうございます。 時期的にはいつ頃の話なんでしょうかね? そう言った所も読んでると気になって きたものですから……こちらも期待sage。 。oO できればご自身の手での完結をキボンヌ!! (涙 セルフィは明るいけど奥行きがあって、大好きでつ。 気丈なセルフィの、切ない展開が気になりますです。 再び宇宙を夢見るシド。 シド以上に根性座ってるシエラ。 どれも漏れのツボっていうか 抱いてるイメージに合っててヨカタ!! (そして覗き見部隊も。 実際にはそんな出来事はなかった 筈なのに、スコセル全然違和感なく、寧ろ本編と上手く合わせて読んでいけるのが良かった〜。 漏れは特に、FF8本編中でも出てきたG. 使用による記憶障害という副作用。 その回避策と セルフィの前向きな考え方(日記の真相)辺りが切なくて良かった……。 記憶喪失の話とかもきちんと書きたかったんですがすごく長くなるので。 サロンシップ様 画像付きでイメージが膨らみます。 シドがすごくセクシー。 きれいですよね。 いえいえ、おかげでレス1個たくさん書き込めましたので。 ぜひがんばって下さい。 お待ちしてますので。 毎回読み込んだ感想ありがとうございます。 一応スコキス作家という事になっているのですが、それでもこのスコセル話は あった事として組み入れる事ができるのではという疑問から生まれました。 そして感想くださったたくさんの方、ありがとうございました。 もしや勉強って…! 風神「因風神是SAIFA的朋友、 他他是急切的!」(偽中国語スマソ) 雷神「ナニ云ってるか判らないもんよ…」 風神「勉強汁」 姐さま スコールやキスティスは、無感情にサイファーと闘ってる訳では無い。 …そうですよね。 何だかホッとして、でも余計悲しいでありました。 セルフィも苦しい中ガンガってたのでつね。。。 お忙しいようですが、お体にだけは負担の無いよう応援してまつ。 どれくらい眠ったのだろう。 圧迫感を感じてうっすら目を開くと、リュックがいた。 「ギップル〜? 」 「うわっ! なんだよシドの娘! 何してんだお前! 」 あわてて起き上がり、ベッド脇の照明に手を伸ばす。 「あ〜、何だとはヒドイ。 せーっかくアタシが来てあげたのにさ〜」 そこでギップルが見たのは、肌も露な姿のリュックだった。 概してアルベドの服装は露出が多いが、リュックの今の服は薄い布で作られた、世間で言う「勝負下着」に近いものだった。 「それに『シドの娘』じやなくてリュックって呼べ〜」 ぷうっとふくれるリュックはなかなかに可愛らしいが、状況としてはかなり異常だ。 「わ…悪かった、リュック。 謝るから、自分の部屋に戻ってくれ」 ギップルとしては『アニキの妹』というくらいしか意識していないリュックの突然の行動に面食らい、頭が真っ白だった。 「やだ」 リュックはぷいと横を向く。 「やだって、お前」 「ギップルがアタシの事恋人にしてくれるまで帰らないもん」 「こ・・・恋人ってどういう」 ギップルがぱくぱくと口を動かすとリュックはふん、と鼻を鳴らす。 「女の子が夜中に男の子の部屋にこーんな格好でいるんだよ? する事なんて一つじゃん」 数秒後、言葉の意味を理解したギップルは真っ赤になって絶叫した。 「モ・・・モレミニヤネオツヌレダ、ハシミッセウンガ〜!!!! 」 で、ございます。 できれば延焼は少ない方が良い。 最悪でもこの城の地下機関部だけは、 なんとか火の手を免れて欲しかった。 しかし、この猛火のただ中に一人身を置いて、成す統べなく炎に包まれる城を 見ていれば、そんな希望を呟きたくなるのも仕方がない。 「虫のいい事を言うものだな、エドガーよ」 炎が迫る中、背後から聞こえてきたのは先ほどの兵士の声。 それはどこか満足気な ものを含んでいる様だった。 エドガーはさして驚いた様子もみせず、男の方を向いて尋ねた。 「なぜここへ来た? 急がないと君も崩落に巻き込まれるだろうに」 「それはお互い様だろ? ……まぁ、焼け死ぬ前に俺が殺してやるがな」 二人の立つ塔の直下で燃え盛る炎の光を映し出し、臙脂色の光をたたえた剣 を再びエドガーに向けながら、男は笑った。 抵抗の素振りは示さないが、エドガーは彼を正面から見据えたまま静かに問う。 「リルムは君を『帝国兵の生き残り』と言っていたが……本当は違うな。 いや、 寧ろもっと身近な人間……そう、たとえば王族の誰かだろう?」 「…………」 ほんの少しだけ、剣を持つ男の手が震えた。 構わずにエドガーは先を続ける。 「城にこれだけ被害を及ぼし、私達の退路を断つべくうまく仕掛けられた爆薬の 事を考えれば、城の内部構造に詳しい者だろうとは……すぐに察しがつくさ」 フィガロ城稼働のシステムは門外不出の最高機密である。 城の機関部分に精通 しているのは、一部の技術者か王族の関係者だけだった。 それに、王族の人間ならば反乱を起こす動機は十分にあるとも思ったからだ。 既存の体制を変えようとするとき、多かれ少なかれ必ず内部からの抵抗が起きる。 それはどんな世界でも同じだ。 「私利私欲? ……それは違うな、『理想』だよ。 私と君とではその形が違うだ けだ」 「…………」 何も言わず依然として男を見据えるエドガーの胸中に、けれどやり場のない感 情がこみ上げてくる。 自らの理想である『秩序のある国づくり』は安易な事では ないと、そしてそれに反発する者も出てくる事も、全て承知しているはずだった のに……。 それでも拭いきれない感情が、確かにあった。 「さあ武器を取れ。 でないとお前はこの場で私に斬り殺される事になる」 刹那、二人の間を熱風が横切った。 「……言ったはずです。 私一人殺してたところで何も変わりはしない、と。 王の 代わりはいくらでもいるし、以前の帝国のような支配体制に戻りたいと願う民は 多くない。 この流れは誰にも止められない」 剣を突き付けられても、エドガーは武器を取るどころか防御すらもしなかった。 焦りや恐怖心で身動きできないのではなく、逆に余裕さえ感じられる口振りだ。 「それを、あなた自身分かっていた。 だからこんな方法を選んだのではないか?」 男の行動は、自らの身を危険に晒してまで王の命を狙うという最大の抵抗。 失敗した時はもちろん、たとえ成功しても自分が還る場所のない選択だった。 「……ふん。 全てお見通しという訳か」 エドガーの放つ鋭い指摘は、言葉それ自体が武器となって男を追い詰めていた。 観念したと言う代わりに、男は剣を構え直すと冷淡とも思える口調で告げた。 「地獄で会おう」 「そうはいかないさ」 対照的に、エドガーは僅かな笑みを浮かべながら言葉を返す。 「そうか。 「……だが忘れないで欲しい……お前も、フィガロの民であるという事を」 だが、彼には捨てきれない思いがある。 どうしても、どんな状況におかれても 捨てきれない物をたくさん抱えていた。 「ギャンブルでも女でも、多くを求めすぎると自滅するもんだ」 セッツァーが以前言っていた、そんな言葉をふと思い出して苦笑する。 それまで、男の前で決して見せなかった穏やかな表情を浮かべながら、エドガー は呟いた。 「私はフィガロを愛している。 でも金と時間がねぇYO!! (ネタとして使えそう……いやなんとなく。 って人はいませんか? 『血塗られた盾』って結構面白いシチュエーション作れないかな〜? とか妄想して みたんですが。 (これなら辛うじてエドリルでもエロ展開あり得るかな? なんて…) 血塗られた盾ですよ、血塗られた盾。 (参照) 『血塗られた盾』:これを装備した状態で255回戦闘に勝つと『英雄の盾』に変化する。 『英雄の盾』は最高の防御力を誇り、属性防御・吸収と その名に相応しい高性能の盾。 アルテマ習得も可能。 但し装備車は 混乱・バーザク・死の宣告など様々なステータス異常に陥り、各能力値 も低下するという、全く使えない防具。 リボン装備以外でのステータス異常回避は不可。 スマンカッタ。 ハラハラする展開でどきどきでつ。 ギップルって誰?は、公式サイトで設定や声が分りまつ。 playonline. と人差し指を立ててギップルの鼻先を突付いた。 「だいたい、ヘンだよ。 なんでみんなアタシにばっかりそ〜いう事言う訳?」 「そっ……そりゃあ、お前……」 ギップルは回らない頭で必死に言葉を探す。 そうなのだ。 アルベド族は15才前後から、労働力として役に立つとみなされた時点で一人前として扱う。 迫害を受けて一族内での結束が固い事もあるが恋愛に関しては開放的で比較的早熟だ。 ギップル自身、少年期に好奇心から年上の女性と付きあった あるいは遊ばれた? 経験がある。 しかし、自分より年下の少女、中でもリュックはちょっと特別だった。 自分の経験から、あまり年若い女の子が好奇心だけで男と付き合うのはできれば避けさせたかった。 男女間でのトラブルで負うリスクはどうしても女の子の方が高いのだ。 リュックは因習や既成概念に囚われる事のない思考の持ち主で、一族の大人達からも一目置かれていた。 シドの娘だからというより、リュック本人の資質はアルベドにとっての宝なのだ。 しかしその性格は、裏を返せば向こう見ずな上に無防備という欠点ともなる。 リュックが伸びやかな心を失わずに育つよう、周囲の人間達は常に心を砕いて守ってきた。 アルベドでも三本の指に入るといわれた美人だった母に似た容姿を持つリュックは、いろいろな意味で 同世代の少年から遠巻きに眺められている存在なのだ。 そこで初めてギップルは不自然な点に気付いた。 「お前……どうやってこの部屋に入った?」 「ん?ドアから」 「鍵がかかってただろ?」 「あ〜んなの、ちょいちょいってやったらす〜ぐ開いたよ」 ギップルは絶句する。 それなりの立場にいるために不穏な客が来る事もあるので寝室の鍵は色々工夫して現時点で不法侵入はまず無理という、 最新式の物を使っている。 マキナ派のメンバーの自信作だった。 目が覚めたら美少女が夜這いに来ていたなんていう、普通の男ならラッキーとしか言えない状況なのだが ギップルは色んな意味で頭痛がしてきた。 「シ……じゃない、リュック」 とにかく部屋に返さなければ、とギップルは説得を試みる事にした。 「な〜によう」 「頼むから、部屋に帰ってくれないか。 話は明日ちゃんと聞くから」 平静を装って頼んだもののリュックは口をきゅっとへの字に結んでギップルを見た後、冷たく言った。 「イヤ」 リュックがずいっ、と体ごと前に出る。 顔と顔がぶつかりそうな所まで接近した。 いつもはターバンで結い上げた髪をまとめているが、今夜のリュックは髪を下ろしている。 のしかかられたギップルの肩や腕にさらさらとリュックの髪が触れる。 「どうしてもって言うなら、キスしてくれたら帰る」 そんな事したらどういう展開になるかわかってるのか、とギップルは叫びたくなった。 「……お前、酒飲んでるのか!? 」 「悪い?」 リュックからかすかにアルコールの匂いがしていた。 「考えてもみてよぅ〜。 女の子が夜中に男の子の部屋にこ〜んなカッコで、あ〜んな理由で来るなんて 素面で出来るわけないじゃん。 乙女心がわかんないやつぅ〜」 そのわかんないやつに迫っているのはお前だと突っ込みたい気持ちを抑えてギップルはその話題から離れようとした。 「そうか。 「たくさん、て事か?」 ギップルの質問にリュックは首をぶんぶんと振る。 「一杯だけ。 カップに一杯」 「何飲んだんだ?」 「んとね、野いちごのお酒。 このあいだルチル隊長にミヘン名物ですってもらったの〜」 その答えにギップルの顔から血の気が引いた。 「おい! お前が飲んだの「貴婦人」と「騎士」どっちだ! 」 「え〜?」 「色だ! ピンクと赤! どっちの色だった! 」 「ん〜と、ピンク……」 ギップルは絶句した。 ミヘンの旅行公司でも扱っているが野いちご酒には2種類ある。 まず色が赤いのが「騎士」で、ミヘン街道の野いちごを使って作るワイン。 黒いちごを混ぜて作るので少し渋みがあるが、さほど度数は強くない。 そしてピンクは「貴婦人」と呼ばれ、野いちごをアルコール度数の高い酒に漬けて作る。 基本的に貴婦人は小さなリキュールグラスで供される。 なぜなら優雅な名前と甘い飲み口とは裏腹にアルコール度数がとても高いため、酒に弱い人間が ビアカップ1杯くらいの量を一気に飲むと大抵アルコール中毒になるからだ。 ギップルが知る限りリュックは酒があまり得意でなかったはずだ。 」 血相を変えたギップルの質問にリュックはきょとんとしたように首を傾げた。 「何が?」 「その……気持ち悪いとか、寒気がするとか」 「……ん〜……ちょっと……眠いかも」 リュックの目がとろん、としていかにも眠たげになっていた。 「あ……おい! 」 突然、ぱたりという風にリュックが倒れた。 中毒か、とあせってリュックを抱えてみると寝息はごく安らかで熟睡しているようだった。 その一瞬はほっとしたものの、再びギップルは途方にくれた。 こんな格好のリュックを抱えてリュックの部屋に行く所を他人に見られたらどう考えてもいい逃れできない。 それに、酔いつぶれている可能性のある人間に対して絶対してはいけない事が一つある。 それは『絶対に一人にしない事』だった。 「こりゃあ、寝ずの番だな……」 ギップルは半ばぐったりしながらリュックを見た。 その寝顔は子供みたいに安らかだった。 「……シドに見つかったら、殺されるな……」 また新しい頭痛の種に気付き、ギップルは再び額を押えた。 と思いつつ適当に書いてみますた。 中途半端ですがとりあえず以上。 スコールの話を書いてる途中に思いついて書いてみたのでギップルが 私の書くスコール風味に・・・。 リュックはリュックでセルフィ風味ですが。 ここのスレでは大人向きは書かない事にしてるので期待した方いたら謝ります。 やっぱりリュックはアーロンだな。 正宗まで持ってたし。 !まさか誰かかいてくれるなんておもいませんでした・・・。 本当にありがとう。 「お前、もう少し肩の荷を降ろしたらどうだ?」 「……重荷を背負っているとは思っていないが」 ケフカ打倒の為の旅を続けていたある日の深夜、寝付けずにいたエドガーは夜 風に当たろうと出向いた飛空艇の甲板で偶然セッツァーと会い、話し込んでいる うちにそんな事を言われた。 「お前はそう思っていても、周りはそう思わねぇだろ」 「そんなものか?」 「ああ。 俺がそう思ってる」 「セッツァーらしいな」 飛空艇を操り自由に生きるこの男は、まるで風のようだとエドガーは感じてい た。 何者にも縛られる事なく自分の思うように振る舞う様は、砂漠の城主である 自分とは対極の存在とも思える。 少なからず、セッツァーに対して憧憬の念を抱いていたのは確かだった。 「ふん。 どうせ俺には自分が感じた事しか分かんねぇよ」 「それが君の魅力じゃないか?」 「男に言われても嬉しかねぇな」 と、口振りは素っ気ないが穏やかな表情で笑っていた。 「……なぁエドガー。 この戦いが終わったら……やっぱり国に戻るのか?」 「ああ」 何の躊躇いも見せずにエドガーは即答した。 一点の曇りもなく強い意志を秘め た瞳は自信と威厳に満ちあふれ、それでいて優しい色をたたえている。 若いなが らも王者に相応しい貫禄を、すでに充分備えていた。 そんな姿を見るにつけセッツァーもまた、エドガーが自分とは正反対の生き方 をする人間なのだろうと感じていたのだ。 「争いで血と涙を流す時代は終わらせなければならない。 俺達がこの戦いで終止 符を打っても、それだけでは混乱が残るだけだ。 それが自分の夢であり、使命だとエドガーは言い切る。 国に縛られるのではない、自らそれを望み傾倒する彼の姿勢には圧倒される。 しかも今、三闘神とケフカを敵前にしているにも関わらず、エドガーはその先 をも見越している。 自分には到底マネできない芸当だとセッツァーは思うのだった。 「悪かった。 この前の言葉は取り消す」 「……どうして謝るんだ?」 「『勿体ない』ってな、つい言っちまったけど……悪かった」 それは以前、リルムの不意打ちサンダラにより倒れたエドガーを手当した時、 彼の表情に何か違和感を感じたセッツァーがかけた言葉だった。 俺としちゃ本心だ。 お前の機工の腕は並のモンじゃねぇ。 飛空艇所有者 の俺が言ってるんだ間違いねぇ」 「何も謝る事はないじゃないか。 ……もし仮に、俺がフィガロの王位継承者では なかったとしたら、その道を進もうと思っていた程さ」 そんな風に語るエドガーの表情から王者の風格は消え失せ、今度は一転して少 年のような印象さえ感じた。 「だから……あの時のセッツァーの申し出、本当は嬉しかったんだ」 照れたように顔を背けると、眼下に広がる広野を見やった。 目に飛び込んでき たのは延々と続く草原と、上空に広がる星空だけだった。 その間を通って来た風が、僅かな冷気を伴い頬の横を通り過ぎる。 (……私は……強欲なのかも知れない。 けれど、どれを捨てる事もできない) 「ありがとう」 心の中で呟いた言葉は、風がどこかへ運び去って行くような気がして。 一行 付け加えたい部分があったもので……。 漏れ個人的にはエドガーとセッツァーも良いコンビだったんじゃないかな? なんて思ったのですが……結果的にセッツァーは、エドガーとリルムの間に挟まれる位置に。 w 公式サイトに載っていたんですね! 見るとやりたくなるので暫く見ていなかったんですが、 ……一番上になっていた「???」って人がチョット萌えな予感……。 但しあなたが21歳以上であればだが。 そんな様子を見て小さく溜息を吐いた後、セッツァーはこんな事を口にする。 「お前はギャンブラーにはなれねぇな」 「え?」 三度セッツァーの方を向くが、彼の視線は手元のカードに向けられていた。 「ギャンブルでも女でも、多くを求めすぎると自滅するもんだ」 両手で器用にカードを裁きながら、ひいて見ろと言う様にエドガーの前へ差し 出す。 「セッツァー?」 「俺の戯言だ」 「……ありがとう」 言いながら、おもむろに差し出されたカードの中から一枚めくってみる。 「クラブのK……ねぇ」 出たカードを見て、セッツァーが思わず苦笑したように笑った顔が、なぜか 強く印象に残っていた。 「秩序ある国をつくる事が国王としての私の使命。 だがマシーナリーとしての夢 もある。 ……どれも捨てられない」 「身に余る欲は、破滅を招くぞ……ガストラ皇帝の様に」 言葉は違っても、言わんとしている事はセッツァーと同じだった。 「そうかも知れない。 だが、だからといって簡単に捨てられる思いじゃないさ。 無論それはフィガロも同じ。 ……女性も夢も、追いかけている方が楽しいものさ」 まったくエドガーらしい講説だ。 と、男は兜の下で呆れたように笑んだ。 削除の基準は削除人の判断だけしかないのかな? (漏れ個人としては、描写文勉強のためにエロSS投下してくれる職人様を激しく期待) FF10だったら、密かに萌えた旅行公司にいた男(リン?)の話をキボンヌ…。 それとも年齢制限に引っ掛かるのか。 ・「スレタイから内容がエロではないかと推測したスレは全て削除依頼」という人がいた (この人は内容を見て依頼してるわけではないようだったので、内容がエロじゃないのも依頼してた) ・そもそもpink鯖以外でのエロ描写は削除対象というのが2ちゃんのお約束。 ・ゆえに、削除依頼が出され、スレ内容を確認したた削除人さんが「これはエロですね」と感じたら削除されても仕方ない。 (ただし、削除人さんによって感じ方が違って当然なので、依頼されても生き残った事もあったんだけど、結局削除に) 官能小説スレは、このお約束を理解した上で「でも地下でこっそりやるから見のがして」というスレだった、と。 今はpink鯖にFF小説スレがあるんで、エロはそっちに書く方向の方が安全でしょう。 自分の作品のせいでスレあぼーんになったら悲しいじゃないでつか……。 ついで、そう言う要素が話に深みを与えている作品 だってあるわけだし、乱暴な言い方ですが「ただやってる」だけの物とも違う気がする んですが……いやね、こんな風な発言で、マターリ進行なSSスレの雰囲気を壊したくは ないんですが、どうにも腑に落ちなかったもので。 丁寧な解説を頂けて幸いです。 …そうですね、181でも書かれている通り、住み分けしろって事なんですね。 事情に精通している方達にとっては激しく既出な質問だった事をお詫びします。 おそらくこの話題は今後も新たにこのスレを発見された方との間でループすると思い ますから、気にされなくても…。 いや、自分まだ18歳なんでエロパロには逝けません。 僅かの希望を込めた問いだった。 「言ったはずだ、目指す地点が違うと」 男はエドガーの申し出をはっきりと拒んだ。 しかし、拒みながらも自らの敗北を悟ったように剣を降ろす。 「だがこれだけは覚えておけ。 過去の過ちを忘れ欲に溺れる時、人々は同じ惨劇 を繰り返すだろう。 ……魔法が無くなったからといって、それに替わる脅威は いくらでも在る。 何かしらの形で抑止力は必要になるのだ!」 男がそう叫んだ刹那、足下から突然火柱がわき起こり、たちまち全身が炎に包 まれた。 熱風と閃光を遮るように右手で顔を庇いながら、エドガーはそれでも男 を炎の中から引きずり出そうと手を差し出した。 「そこまで言うならせいぜい足掻くがいい。 そして……地獄で会おう」 「ま……っ!!」 一瞬、隙間から覗いた男の口元には笑みが浮かんでいた。 差し出されたエドガー の手を思い切り振り払うと、男は崩れ落ちる塔の一部と共に炎の海へと没した。 なんていうか……難しいな。 というのが正直な感想でつ。 ここではスレ違いになるDQ5や、FF6のディーンとカタリーナを題材にした場合、 避けては通れないんじゃないかな? とか思っていたりするもんで…… (描写を避ければ良いって事なんだろうけれど) 色んな規制のなかで物を作ってるのは、ゲーム本編の制作者達も同じなのかな? って話逸れましたスマソ。 で、その部分は見なくても話はわかるようにする(概略書くなりして)。 しかし。 「……!?」 突然、エドガーの足下が波打つように揺れ、視界が大きく歪む。 一方、上空のマッシュ達も下から吹き上げる強烈な熱風に煽られながら 辛うじて飛行を続けていたが、これでは今の体勢を保つことで精一杯だった。 「兄貴!!」 「セッツァー!」 マッシュとリルムの声がほぼ同時にこだまする。 倒壊寸前の塔にいるエドガー と、飛空艇の尾翼に炎が迫っていた。 「マッシュ!」 もしもの時はこの場を離脱しろ。 「……セッツァー」 リルムは塔に残されたエドガーと、操縦桿を握るセッツァーを交互に見やった。 今の自分には何もできない、そんな無力感に苛まれながら。 振り返らずに、セッツァーはその声に応えた。 俺を誰だと思ってる?」 彼らしい不適な笑みを浮かべると、リルムとマッシュに向けて言い放った。 「覚悟は良いな……突っ込むぞ!」 これが最後のチャンスだろう。 塔が崩れるのが早いか、飛空艇が炎に巻き込ま れるのが早いか……。 その前に、エドガーを助け出す。 「ファルコンよ。 (そんな作品を書ける日が来たらそうします…って、チョット難しそうだ。 w) 新たにこのスレに降臨される職人さんに、これをどう伝えれば良いのかと 少し不安もありますが。 ごめんなさーーーーい!! saiin. html プ…プロジェクトX!冴え渡った、スリリングな見せ場の直後にそんな…。 モニターに吹いてしまいました。。。 御免なさいです〜(汗 フィガロ兄弟もセッツァーも素敵であります! わーい姐さまだvドンマイですー。 それとコレとは丸っきり無関係ですが…。 「兄貴! 飛び降りろ」 高度を下げ、速度を上げたせいでマッシュの掴まっていた碇が振り子のように 大きく揺れる。 不安定な体勢だったが、それでも兄を受け止める自信はあった。 もっとも、自信はあっても確証は無かったが。 「しかしこのままでは……」 飛空艇が城に直撃しかねない。 と口に出そうとしたが、そんな状況ではなかった。 「エドガー!」 飛空艇の甲板から身を乗り出して、リルムは声の限り叫ぶ。 「……早くしろ、時間がない!」 皆の声に後押しされるように、エドガーはマッシュの目の前で塔から飛び降りた。 次の瞬間、紅い炎の海の中に蒼いマントが翻る。 「兄貴!」 宙に舞う兄に手を差し出した直後だった。 全身に叩きつけるような爆風が襲いかかる。 塔の中層部で起きた爆発が誘爆を起こし、塔全体を巻き込む大爆発となった結果だった。 刹那、二人は炎と爆風に阻まれて互いの姿を見失っていた。 「畜生! 舵が……っ!」 いくらなんでも強烈な爆風を真正面と直下からまともに浴びて、航行を維持でき る筈がなかった。 それでもセッツァーは操縦桿を離そうとはしない。 それは舵に掴まっていたマッシュも同じで、むしろ彼よりも碇の方がもろに風の 煽りを受け押し戻されていく。 「くっそー!」 連続して起きる爆音と、それに伴って崩れ落ちる城壁の轟音が幾重にも重なり、 轟き渡る騒音の中で、彼女の決意を秘めた声が二人の男の耳に届いた。 「私、行く!」 「あぁ?!」 凄まじい振動と叩きつける熱風の中、リルムは意を決したように手すりに足を かけて声をあげた。 「リルム!」 「大丈夫、必ず助け出してみせる!」 自信に満ちた言葉とは裏腹に、どう考えても無策としか言い様がない。 「何言ってんだ! 無茶だ戻れ!!」 「だからって、このまま見捨てる訳にはいかないじゃんか!」 それだけ言い捨てると、リルムは飛空艇から炎の中へ身を投げ出した。 「リルムー!!」 ゆっくりと炎の海に消えていく小さな少女の姿を追おうと、舵を取り直した瞬間、 遂に飛空艇の尾翼に火の手が及んだ。 「しまっ……!」 セッツァーの発した声と同じように、飛空艇ファルコンは立ち上る黒煙の中で 失速した。 は「33」です…。 そして、このシーンをご覧になって 「どこかで見たかも!?」と思った方、このレスのメール欄参照です。 いやぁ、あそこをフィガロ城に、あの主人公をリルムに置き換えて妄想していたのは 漏れだけ……でつね、はい。 し、修行してきます…。 「プロジェクトX」に笑って貰えて、本気でもの凄く嬉しいです。 (こういう書き方で笑いを取るな! ) そして参考リンク、ありがとうございます。 これまでの経緯把握と参考にさせて頂きます。。。 か〜え〜る〜の〜大っ合っ唱!! 塔から身を投げたエドガーは思いの外冷静に、落下していく自分の状況を認識 していた。 三闘神や 古の怪物とも鉾をまみえ、ここへ至るまでに幾多の死地を脱してきた。 もちろん、一年前ケフカを倒す為に集った仲間達の事も。 (……シャドウ……そう言えば、今日は……) 瓦礫の塔から唯一戻らなかった、彼の命日だった事を思い出す。 まさかちょうど一年後に、自分も彼と同じ運命を歩む事になろうとは。 そんな 風に考えると、なんとも皮肉な話だ。 こうして、死を目前にした者だけが知る弛んだ時間と静寂の中で。 『ダメだよ! 簡単にあきらめないで。 エドガー……』 叱咤するリルムの声が、聞こえた気がした。 (……おかしいな。 あるいは、それがリルムだったのだろうか? 「そうだな……もう一度生まれ変われたのなら、その時に口説くのも悪くない」 観念したように呟いた。 身体から徐々に力が抜けていく。 頭を地上に向けて落下を続けるエドガーの意 識が、この世界から放たれるのはもうすぐだ。 最後の最期まで、彼らしい笑顔を 浮かべながら、その時を待つかのように静かに瞼を閉じたのだった。 そして、どうもありがとう。 本当にスマソ。 冥き迷宮の深奥へ。 玲瓏たる光が広がる。 身肉を削がれ、命を奪われた者達が クリスタルへと変貌し、炯々と輝くのだ。 「あああ!ポーキーが塵地螺鈿飾剣、掘り当てちゃった!」 「なんだってぇ!待ってろ。 今ポーキーの足留めしちゃる!」 賑やかな一団は、これから最終決戦!と云う状態のラムザ達。 「忍者の投げるレア武器が欲しいなv」 などと思ったばかりに、ディープダンジョンの住人と化しているのである。 優しい黄金の髪が、踊る毎に風と戯れる。 妖艶にして優美な踊子姿。 とは言え天麩羅ナイトさん、戦闘中ハァハァしるのってどうよ。 と、天冥士も聖騎士も機工士も思ったが。 「う…!」 忍者の投げた銘刀正宗が、白魔導士姿の異邦人剣士の額に刺さった。 職人様のお陰で、毎日このスレを覗くのが楽しみです。 どうか御無理はなさらず、マターリお続けくださいませ。 そしてスレ汚しゴメソ。 た…大変な事に。 もうだめぽ。 「魔列車……!?」 視界に入る光景はどこも黒煙が立ちこめ、その隙間をときどき地上から吹き付 けるオレンジ色の火の粉と熱風が横切るだけで、他には何も見えない。 地獄絵図 とはまさにこんな物なのだろうと言うただ中で、微かではあるが耳に届く汽笛の 音に。 思い当たったその名を、リルムは口にしたのだった。 しかし、まさか自分がその姿を垣間見る事になろうとは。 』 「!?」 どこからともなく響く、聞き覚えのある声。 だが、これが本当に最後だ。 』 落下を続ける身体が、瞬間ぴたりと止まる。 まるで誰かに抱き留められた様に。 「シ……」 彼の名を呼ぼうとするリルムを阻むように、その声は告げた。 』 2年前のサマサ。 炎に包まれた家屋と重なる記憶。 』 リルムの声が虚しく霧散し、やがて視界から炎は一気に姿を消したのだった。 彼が告げた、最後の言葉と共に。 という落とし方がやっぱりツボです。 重ね重ね、お気遣い有り難うございます。 いつか職人と呼ばれるに相応しい物を書ける様に なりたいでつ、はい。 誤爆も2ちゃんの醍醐味ということでドンマイです! 寧ろ、そうまでして感想を書き込もうという姐さんの姿勢に萌えたりしますた。 ・人の装備品を破壊して歩く為、「裏で武器商人と連んでるんじゃないか?」 と、疑惑の視線を一手に浴びるメリアドール。 (FFT) ・そのほっかむりの下は、実はアフロヘアなんじゃないか? と、 またも疑惑の視線を浴びるメリアドール。 (FFT) ・レーゼのブレス攻撃は恐いので間近で見たくない。 と、密かに思うムスタディオ。 (FFT) ・できればキスティスの「臭い息」も見たくない。 と、密かに思うスコール。 (FF8) ・ケット・シーの後ろについてるチャックを開いて、中を覗きたいと常々思っている ハイウインド搭乗員。 (FF7) …ダメですか? …ダメですね。 懐かしいような、 例え難いその感覚はとても心地よく、エドガーは黙ってそれに身を委ねていた。 しかし一つだけ思い当たる節がる。 三闘神と幻獣が姿を消してしまったこの世界で、それはあり得ない。 とはいえ、その感覚にとても良く似た心地だった。 『……生命を司る精霊よ、目の前で失われゆく魂に、今一度生命を与えたまえ』 神々しい声と共に光が降り注ぐ。 「リ……ルム?」 「エドガー!!」 ぼんやりとした視界に映った少女の顔。 はっきりと姿は見えなくても、それがリ ルムだと何故かすぐに分かった。 エドガーが彼女の名を口にすると、返って来た のは、まだあどけなさの残る声。 僅かに掠れたその声音は、溢れんばかりの喜びを含んでエドガーの名を紡ぐ。 「……泣いて、いるのか?」 エドガーは確かめるようにリルムの頬にそっと触れた。 その手の上に、あたた かい滴がぶつかる。 「要らぬ心配をかけてしまったね。 ……それに、レディをこんな危険な目に遭わせて しまうなんて」 ようやく焦点を合わせた蒼い瞳はリルムの顔を真っ直ぐに見つめる。 彼女の頬に 添えられた手は、あふれ出した涙を拭う様にそっと肌をなぞる。 「……今さら何言ってるんだよ。 忘れたの? 私だってケフカとやりあった一人なんだから!」 そんな口振りとは裏腹に、どうしてもエドガーと視線を合わせることができなかった。 旋回する突風が頬を斬る。 一行が気付いた時、既に敵の手中へ落ちていたのだ。 」 丘を埋め尽くす、もうお腹一杯になる程の赤チョコボ軍団。 敵よりも速く、オルランドゥ伯が唱える。 「…CT3、トード」 殆ど全てのチョコボが蛙に変わる。 …赤チョコボを除いて。 アグリアスの手の中で、蛙ラムザが震えていた。 「大丈夫ですか?ラムザ殿」 「あ、ありがとう…アグリアスさん」 聖騎士に介抱され、ラムザの頬が紅くなる。 姐さま、小説連載ガンガってください! オリキャラさんカワイイデス。 誤爆私もやりますた。。。 でも書いちゃいましたです。。。 私事ですが。 あのキャラ、今だかつて書いた事のないタイプなので 褒めていただいてうれしいです。 一応ゲームに出てくるキャラなんですが、背景に近い存在なので 好き放題に設定できて思いついた時ちょっとうれしかったんですよ 藁 FFTも未プレイなんですが、書き手さんのほぼ全てがラムザを書く時に 愛を注いでいるのがわかってすごいなあと思います。 しかし白さん、コメディのセンスありますね。 落とし所を心得ているというか…。 エドガー…やっぱりそういうキャラでしたか。 って事なんですけれど 「本当に娘さんが好きなんだな……」とむしろ感心しますた。 萌えていただけたんですか。 けれどリルムに……」 そんな彼女の姿を見ながら、すっかり意識を取り戻したエドガーは上半身を起 こすと、苦笑気味に出しかけた言葉を呑み込んだ。 「何?」 「いや、何でもないんだ。 それより今のは……?」 話を逸らそうと左腕の方に視線を落としながら呟く。 先ほど負ったはずの傷が すっかり癒えている事を知る。 加えて、炎の中を落下していた自分が無傷で済むはずはないのに、なぜ? 冷静になった思考は、たちまち疑問の波にのまれた。 「助けてくれたの……あの人が」 「?」 リルムはそう言って、いつの間にか分厚い雲に覆われた空を見上げながら呟いた。 「シャドウ……炎の中から助けてくれたんだよ、また」 「そうか」 つられるようにエドガーも空を見上げると、この砂漠には珍しく低い雨雲が立ち こめていた。 「ストラゴスさんが心配しているだろうな」 「ジジイは放っといても大丈夫よ」 「……なあリルム、ジジイはどうかと思うんだが……」 「だってジジイだもん。 ……あっ!」 そんなことをしているうちに、やがて大粒の水滴が降りてきた。 凄まじい勢いで 地上に降り注ぐスコールは、塔の中で燻っていた炎を鎮めてくれるだろう。 しかし、二人にとっては水難以外の何物でもなかった。 「火の次は水かよ〜」 「ははは。 水も滴るいい女。 だな」 「水なんか無くてもいい女だ!」 はっきりと断言するが、嫌味ではなく素直に聞こえるところが彼女らしさだろうか。 などと一人で考えながら。 「それじゃあ、こうするといい」 そう言ってエドガーは自らの懐へリルムの身体を引き寄せると、右手で彼女の 頭を覆い、マントを傘代わりにして雨をしのいだ。 いまさら雨露をしのぐ努力をしても遅いとは 分かっていても、それでもエドガーの気遣いが嬉しくて、同時に照れくさかった。 「ほんと、女には優しいんだね」 まるで照れを隠すように、リルムはいつもの様に皮肉を言ってみせる。 「……『俺が死んだら、世界中のレディが悲しむ』んでしょ?」 一年前、瓦礫の塔へ臨む直前に飛空艇でエドガーが口にした言葉を思いだし、 リルムはその口調を真似ながら、戯けた様子で話を続ける。 「だったら……もう、あんな無茶はしないでよね」 しかしエドガーから視線を逸らすように、まっすぐ正面を向いたままで小さく 呟いた。 それがリルムにとって精一杯の照れ隠しである事は、エドガーでなくと も見抜けたかも知れない。 一瞬、何かを躊躇うように視線が宙を彷徨したエドガーだったが、やがていつ もの柔らかな口調と笑顔をリルムに向ける。 「……そうだな……。 だけどリルムを口説き落とすまでは死ねないさ」 彼女の頭上を覆っていた右手で、その髪を何度か軽く撫でながら、冗談交じり にエドガーは言った。 「口説き落としたって死なないでよ!」 エドガーの右手を振り払い、リルムが叫ぶようにして言い放った。 「リルム……?」 突然の手を振り払われた事に、エドガーは呆然と立ち尽くす。 さらに向けられ たリルムの顔が、涙を堪えている様な悲痛な表情だった事に動揺する。 「すまなかった。 ……だからもう、そんな顔をしないでくれるかい?」 言葉をかけるものの、リルムは無言のまま俯いてしまう。 城内に蟠っていた黒煙は、降り注いだ雨のお陰で勢いを失い、しばらくすると 上空に広がっていた厚い雲も風に流され、辺りはいつもの明るさを取り戻しつつあった。 けれど、リルムの表情が晴れることはないままで。 tripod. このFLASH作った方、マジで凄いです。 リクエスト以上に応えてくれてありが? 記憶が激しく曖昧。 源氏シリーズが盗めないと知ってショック受けるラムザネタに笑い、親近感をかんじますた。 w うっかりセーブしてハマってるという悲惨なネタは、ゲーム中の人達視点で描くと面白そう だよな…などと新たなネタをリクエストしてみたり。 w エドガー、こういう人なんです。 w 普段、手当たり次第に女性に声かけているだけに、実際本命となると弱いんじゃないか? という妄想の産物…。 でも、女性以上にフィガロを愛しているっていうキャラとして本編中で描かれていたので 漏れとしてはそこを魅力として描きたかったから、そんな感想を頂けて嬉しいです。 重厚な石壁が、全ての怨嗟を呑込む。 呪わしき城に朝が訪れる。 透明な空気。 明るい庭園。 その中で 王妃オヴェリアの兇刃が、王の前に舞う。 「止せ!」 「皆を巻き込んで!何人の人が犠牲になったの!」(うる覚え) 覇王の拳が、華奢な王妃の手を押さえ込んだ。 「あ…ッ!くすぐらないで…あははは!」 「やっと笑ってくれたな」 短刀が王妃の手を離れ、撩乱たる花壇に落ちる。 王妃の瞳がけぶり、痛々しく臥せった。 「笑ってる場合じゃ、無いのに…」 噴水が唸り、立続けに噴出する。 古い、自動装置が作動したのだ。 広大な王城に、水の輝きが溢れる。 お前を手に入れる為に、覇王となる道を選んだ。 王女では無い、本当のお前が欲しくて」 最低限の犠牲で済むように、皆にとって佳い邦で有るように、と王は続ける。 「分ってるわ。 分ってる。 私だってずっと、貴方に… 本当の貴方は、優しくて、雄々しくて」 でも。 私達は殺め過ぎた。 と王妃の懐から、小さな短刀が覗く。 止める間も無く。 王妃自身の手が、王妃の喉元を切り裂いた。 「……俺は、今迄…何の為に闘って来た?」 王の問いに答えは無く。 水音だけが庭園を満たす。 わぁぁぁフェニックスの尾!」しるまでの間だけ。 ではあったが。 そんなこんなのポーキーやらチョコボやら300時間分の、 トロの思い出も詰め込んだまま、そのポケットステーションは 洗濯物と共にうっかり入水(実話)するのであった。 「今度こそ俺は、彼女とラブラブ目指すぞ!ラムザ! だからお前も頑張れ!」 「うん、頑張っ…えええ?!」 もう一つの物語。 それは全ての人々の中に息づいている。 稀に、作り手すらも動かす、小さな力ともなるのだ。 …ここマターリしてて大好きなのに…。 以前 FF・ドラクエの名せりふを敬語に直してみるスレ がdat落ちした時「 FFDQの文章で遊べる、小説有りのスレあっても良いな」 と思ったのですが。 それなら何処のスレに行っても ネタとして書き込めるので、止めた事がありますた。 ニーダ大好きです。 さり気なくX-2にも居たそうですが。 彼が操縦席で言った 「ガーデンの何とか(盆踊り?)大会で優勝」で爆笑した思い出が。 FF8はエンディングも含めて萌えです!コメディと言って頂けて嬉しいです。 実は、シノプスと落描き漫画しか…書いた事ないのでありまする。

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