ローファイ ヒップ ホップ。 Lo

MPC2000を使ってサンプリングで作る ヒップホップトラック、ビート、ブレークビーツ

ローファイ ヒップ ホップ

2019. 今作にも収録されている「Soulful」を、なんとあのWill SmithがInstagram上のBGMとしてとりあげたことで、Questloveも反応するなど、予想外の波及をみせるローファイ・ヒップホップ。 今年1月にコンポーザー/スライド・ギター奏者/DJのbeipanaがポストした投稿も大きな反響を呼んだ。 また、同ポストをキッカケに、本日には小袋成彬とSTITCH INC. の渡邊貴志との鼎談記事も公開。 こちらも多くの注目を集めている。 今日のプラットフォームとも合致し、急成長を遂げた同ジャンルを知るには最適の一枚と言えるだろう。 【お知らせ】ローファイ・ヒップホップの火付け役Chillhopの代表アーティスト、ランデシのアルバムのライナーノーツを担当しました。 ウィル・スミスのインスタのBGMに採用された影響、ローファイブームに思うことなどのインタビューも敢行。 なのに参照元のGeniusやvice、NYタイムス、実際に聴かれてるアーティストも音楽的な視点で語るのでなんだかボンヤリしちゃうのかなと思いました。 20 Wed. Label:P-VINE Cat. Check It Out 2. Soulful 3. Blind 4. Le Sud 5. Crossing Borders 6. Rekindling 7. Playtime 8. Her 9. Urban Canopy 10. Staying There 11. The God Behind the Pines 12. Breathless 13. Cloud Steps 14. The Creator 15. Underwater 16. Interlude 17.

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MPC2000を使ってサンプリングで作る ヒップホップトラック、ビート、ブレークビーツ

ローファイ ヒップ ホップ

故・(J ディラ)や(ヌジャベス)といったアーティストがそのジャンルの先駆者としてとして挙げられる。 1990年代から先述のような音楽性のヒップホップは存在していたものの、近年になって世界的に支持層を拡大している。 当時『YouTube』がライブ・ストリーミングを行うチャンネルを積極的に上位掲載させる仕様と相まって、リスナーが徐々に増えていった。 瞬く間に世界中で人気を博し、多くのリスナーを獲得した。 2020年2月、『YouTube』が誤ってが起きた。 同チャンネルはリスナーが聴きながら家でリラックスしたり、勉強する際のBGMとしていまだに絶大な支持を得ており、実際、アカウントが一旦停止されるまでライブストリーミングは約2年に相当する13,000時間以上続いており、再生回数は2億1,800万回を記録していたほど。 また、『(スポティファイ)』などにも、ローファイ・ヒップホップのプレイリストが数多く存在することからも、(爆発的ではないにしても)じわりじわりと尻上がりに人気が高まっていることが窺える。 しかし、ローファイ・ヒップホップの盛り上がりとは裏腹に、同ジャンルのプロデューサー達はこのレッテルに縛られることに辟易しているようだ。 オランダの女性ビートメイカー (イーブイ)は、自身の音楽が特定のジャンルに括られることに否定的な態度を見せる。 フィンランド・ヘルシンキ出身のプロデューサー (トンパビーツ)や(アイディアリズム)は、決まったスタイルから外れることを好み、ジャンルの束縛から逃れるため、自らの音楽をどう位置付けるかについてはリスナーに任せているようだ。 「特定のジャンルに固執しているということはありません。 僕の音楽がそのジャンルに該当するのか否か、聴く人が判断してくれればいいし。 もしくは勝手にジャンル名を決めてもらってもいいし。 そのように考えるようにしています」とTomppabeatsは語る。 一方、Idealismは、「過去2年で、私は典型的なローファイ・ヒップホップからは大きく離れて、アンビエントやダウンテンポといった様々なジャンルを取り入れたトラックを作ることに挑戦してきました。 私の音楽性は特定のジャンルには当てはまりません」とコメントしている。 これらのプロデューサー陣がローファイ・ヒップホップを強く打ち出すことに消極的ではあったものの、(皮肉なことに)ローファイ・ヒップホップはひとつの大きな流行を生み出したと言っても過言ではない。 しかし、このジャンルのシンプルな音楽性と誰でも作れるような敷居の低さは、同ジャンルの人気の浮き沈み両方を可能性を孕んでいる。 Idealismはこのことについても言及。 「誰もが便乗して、ローファイ・ヒップホップを作り始めることはできると思います。 なんら難しいことはありません。 サンプリングさえできれば、誰でもそれを制作できます。 イージーリスニングだし、非常にシンプルな音楽です。 通常、ローファイ・ヒップホップのビートは複雑なものではなく、コードやメロディは予定調和なものです。 でも、それがお決まりの心地良さなわけで」。 ローファイ・ヒップホップが持つシンプルさとリスナーの集中力を高めるような音楽性は、このジャンルのセールスポイントの大きな要素である。 不安、憂鬱、圧倒感などに悩まされがちなストレス社会では、このような癒しのジャンルが市民権を得るのは自然な流れのように思える。 「ローファイ・ヒップホップは落ち着いてリラックスして聴くことができます。 直面する問題事を忘れさせたり、より平穏に感じられるベターな方法で問題に対処するために、ストレスを解消して心をクリアするのに役立ちます」とeeveeは説明する。 さらにIdealismはまたこう付け加えた。 「誰もが自分たちの内情と他者の表向きの華やかさ比較してしまうので、成功や幸せになるために自分たちが十分な努力をしていないように感じます。 このようなジャンルの音楽は、とっつきやすく、特に若年層にとっては社会的ストレスからの開放を手伝い、このような要素がローファイ・ヒップホップの人気の拡大に確実につながっています」。 ソーシャルメディアは、アンダーグラウンドミュージックのリスナー拡大を支援する重要な要素だ。 『YouTube』『(サウンドクラウド)』『Bandcamp(バンドキャンプ)』『Spotify』などを使用すると、ユーザーは数回クリックするだけで無数の音源に出会うことが可能。 Tomppabeatsは次のように述べている。 「音楽に対して、ほとんどの人は非常に消極的です。 私たちは無音の状態をなくすためだけにラジオを聴いていましたが、放送局が流している音楽は気にも留めませんでしたが、現在はもう少し選曲に気を使うようになってきました」。 ただし、昨今のローファイ・ヒップホップの飽和感は、このジャンルの未来に不安をもたらしている。 著名なアニメから拝借されたGIFから、多用される同じ上ネタやドラムのパターンまで非難の的になっていることは否定できない。 eeveeが言うように、「どれも同じような音楽に聴こえてくると、ある時点で退屈になります」。 (アンダーソン・パーク)とのデュオ (ノー・ウォーリーズ)としての活動でも知られ、カリフォルニアを拠点に活動するプロデューサー (ノレッジ)も現状に苦言を呈する一人。 彼は過去に『HYPEBEAST』のインタビューで、『SoundCloud』にアップロードされているローファイ・ヒップホップに疑問を感じることさえあると述べた。 「なんか変な感じだよな。 SoundCloud特有の新たなトレンドなんだろう。 SoundCloudはもうイケてるものではないね。 Idealismはまた、サンプリングに対するプロデューサーの怠慢なアプローチがこのジャンルの欠点の1つであると考えている。 「単に上ネタをサンプリングして、それを細かく刻んだりせずに、キックとスネアを追加するだけで、それを一曲と呼ぶことが多くあります。 実際私もそのような曲作りをやっていましたが、でもそれが理由でサンプリングという手法から足を洗いました」と彼は説明した。 そして、自分の作品のオリジナリティを自問する必要があります」。 このようにカルト的な人気を誇るローファイ・ヒップホップであるが、商業的に大きな成功を収めるケースは稀である。 「非常に多くの才能あるビートメイカーやレーベルが、音楽に情熱と愛情を注ぎ長年活動していますが、これらの人々に恩恵が少ないことは非常に残念です」とTomppabeatsは言う。 「お金のために曲を作ったのか、情熱を持って作ったのかは、その音楽を聴けば一目瞭然です。 お金のために音楽を作るなら、それは既に負けを意味します。 本当の意味で音楽を作っているとはいえません」。 このジャンルを取り巻く環境は様々だが、多くのローファイ・ヒップホップのプロデューサーたちは、自分たちの音楽を真摯に取り組んでいる。 彼らは自分たちの楽曲が何十万人もの人々の日常生活に寄り添っていることを理解しており、今もなおリスナーの感情に訴えかけるのである。 Idealismは「ノスタルジックは感情の中でも強力で、人々は空想にふけり、自分の人生を振り返り、音楽に対するより深い個人的な愛着を作り出します。 これは素晴らしいと思います」。 eeveeは「私は必死にもがいてきました。 リスナーは私の音楽の中でそれを感じることができ、一部の人はそれに感情移入できると感じています。 この方法で人々とつながるのは美しいことです。 私の音楽は、人々を少し幸せにしたり、ストレスを軽減したりすることができます。 それは私がやっていることに、より多くの意味を与えてくれます」。 『HYPEBEAST』がお届けするその他のミュージック関連情報はから。

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ローファイ・ヒップホップの導師 Wun Two が語る「このムーブメントに無関心なワケ」

ローファイ ヒップ ホップ

昨今世間を何かと賑わせているローファイヒップホップ。 チルかつメロウなメロディとシンプルなドラムパターンを特長とし、その聴きやすさから人気を不動のものとしつつある。 ローファイヒップホップというジャンルは2016年ごろより流行し、YouTubeの生配信という独特のフォーマットで主に聴かれている。 日本のアニメのアートワークを用い、また楽曲自体もアニメのサウンドトラックをサンプリングしたものが多かったために、日本のインターネットでも徐々に知名度を上げていった。 ローファイヒップホップの音楽的なは一般的にNujabesに代表されるジャジーヒップホップにあるとされる。 またShigetoやTeebs といったビートシーンのプロデューサーたちのサウンドの影響もあるだろう。 あるいは、2012年頃よりインターネットで爆発的な広がりを見せたVaporwave、さらにはその源流となったチルウェイヴからの影響もローファイヒップホップを語る上で外せない。 Vaporwaveの特徴であった日本のサブカルチャーからのサンプリングは、ローファイヒップホップのビジュアルイメージに確実に影響を与えているはずだ。 その上、統一されたアートワークとフォーマットを使用するという美学も共通する。 ローファイヒップホップとアニメの結びつきには、アメリカのアニメプログラム『adult swim』も多分に影響している。 アニメを専門としたケーブルテレビ局カートゥーンネットワークの深夜帯に放送されるこのプログラムには、大人を対象としたアニメの再放送の合間に『Bumps』と呼ばれる短いCMが挟まれる。 そのCMの多くにはStones ThrowやGhostlyなどのレーベルからリリースされるビートが使用されており、adult swimを見ていた子供たちがそういったビートとアニメに影響を受け、後にローファイヒップホップシーンを形成した、というも存在している。 またadult swimではNujabesが音楽を手掛けた日本のアニメ作品『サムライチャンプルー』が放送されており、同作のサウンドトラックがローファイヒップホップのプロデューサーたちにNujabesを周知させたというもある。 それらの源流たちが複雑に絡み合って生まれたのがローファイヒップホップだと言える。 そもそもローファイヒップホップという音楽ジャンルは、一概に「ヒップホップ」とカテゴライズして良いものなのかという疑問が拭えない。 確かに初期のローファイヒップホップの代表的なプロデューサーであるBSD. UはJ DillaやFlying Lotusといったビートシーンを出自としている。 一方でElijah WhoやJinsangといったプロデューサーは必ずしもヒップホップに影響を受けてトラックメイクを始めたわけではないことをなどで公言している。 例えば、Elijah Whoの楽曲の中で最も再生回数が多いものがこれだ。 そもそもインターネット音楽のYouTubeにおけるキュレーションはローファイヒップホップの勃興以前から盛んに行われており、例えばVaporwaveの系譜にあるダンスミュージックであるフューチャーファンクの代表的チャンネルや、ローファイハウスのなどのキュレーションメディアがジャンルを問わず存在する。 ヒップホップファンにとって馴染み深いやといったチャンネルもその一端に含めて良いはずだ。 先行するインターネット音楽とローファイヒップホップの最も大きな違いは、後者が長時間聴くことを想定されキュレーションされる点にあるだろう。 先に挙げたローファイヒップホップの配信の多くはタイトルに「Study」ないし「Work」といった語句が含まれ、聴き手の意識に大きな影響を及ぼさないという音楽的な特性から、BGM的な消費のされ方を前提に紹介されているのが特殊なポイントだ。 例えば同ジャンルの起源とされるNujabesの「チル」「リラックス」といった受容のされ方は明らかに後発の物である上、はたまた同じく影響源とされるLAビートなどのジャンルにおいては初めからそのような消費のされ方は念頭に置いていない、もしくは忌避される傾向にある。 もちろんローファイヒップホップにカテゴライズされる現行のプロデューサーたちの中にも「BGM」という意識を持たずに制作を行う者は少なからず存在するはずだが、一度その括りに入れられてしまえば、環境音楽的な役割を一様に担わされることとなる。 ローファイヒップホップがジャンルとして成立した後に、それを標榜して作られた楽曲は当初から環境音楽として作られたものだと言っても過言ではないだろう。 勉強や仕事のBGM、といった機能的な面が良くも悪くもフィーチャーされ、そこに「オシャレなBGM」というイメージが付随され現在進行形で流行を広げているため、そのイージーな制作手法も相まってヒップホップのフィールドからは同ジャンルが批判を受けることも少なくない。 また「ローファイヒップホップ」というカテゴリーが先行しすぎたために、メロウでレイドバックした雰囲気を持つビートがこのカテゴリーのもと一纏めにされてしまう、という弊害も存在する。 かといってローファイヒップホップと、そうでないメロウなビートについての音楽的な線引きが明確に存在しないことが特異な点だと言える。 つまり現在のローファイヒップホップとはリスナー側の聴取環境や態度、第三者による視点などの複合的な原因によって生まれた現象であり、ヒップホップのサブジャンルとして強固にアイデンティファイされたものでは無いと言っても良いかもしれない。 ヒップホップ由来の一つの音楽ジャンルとして捉えることは、結果的にリスナーとプレイヤーの両方にとって齟齬を引き起こす要因となりかねないのだ。 ミームに端を発する音楽の持つ環境音楽的な機能が注目を浴び、ジャンルの起源や成立の過程といった文脈を抜きにして消費、再生産されることでローファイヒップホップ現象は増殖を続けている。 山本輝洋 【Interview】UKの鬼才The Bugが「俺の感情のピース」と語る新プロジェクト「Sirens」とは The Bugとして知られるイギリス人アーティストKevin Martinは、これまで主にGod, Techno Animal, The Bug, King Midas Soundとして活動し、変化しながらも、他の誰にも真似できない自らの音楽を貫いてきた、UK及びヨーロッパの音楽界の重要人物である。 彼が今回新プロジェクトのSirensという名のショーケースをスタートさせた。 彼が「感情のピース」と表現するSirensはどういった音楽なのか、ロンドンでのライブの前日に話を聞いてみた。 2016.

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