アクアリウム インテリア。 【写真で紹介】部屋を彩る 水槽のあるインテリア

【写真で紹介】部屋を彩る 水槽のあるインテリア

アクアリウム インテリア

小さな水槽の中に、見飽きることのない水と魚の美しい世界が広がる「アクアリウム」。 第1回でご紹介したように、さまざまな楽しみ方がありますが、空間をより印象的に演出するインテリアアイテムとしても重宝されています。 水槽を効果的に取り入れて心地よい空間をつくるためには、どんなことを心掛ければいいのでしょうか。 また、家具やオブジェと違い、生きた魚や水を扱うアクアリウムを住まいに設置するにあたり、どんな点に気をつける必要があるのでしょうか。 今回は、アクアリウムのレンタル・メンテナンスおよび空間プロデュース事業を手掛ける「アクアプロデュース彩(さい)」の杉山勝さんに、住まいづくりのポイントや注意点を伺いました。 住まいに設置する際の注意点 住まいにアクアリウムを取り入れるにあたり、いくつか家づくりの段階から気をつけておきたいことがあります。 まず、水は非常に重いため、水槽の幅や高さによっては床や壁の補強が必要です。 また、メンテナンスがしづらいと、後から後悔することになりかねません。 ホースやポンプを使って給排水をする場合、水栓や排水口の位置を考慮しておきましょう。 大型水槽の場合は、初めから専用の給排水設備を設置することもあります。 さらに、水が電気設備にかかると漏電のおそれがあるため、コンセントをできるだけ高い位置に取り付けるなどの配慮も大切です。 こうした基本的なポイントの他にも、「もしもの地震に備えて水槽を台に固定する」「日当たりの良すぎる場所は避ける」などの注意点があります。 魚は生き物なので、きちんと責任を持って世話していくことができるよう、最初にしっかり相談・計画されることをお勧めします。

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小さな水槽の中に、見飽きることのない水と魚の美しい世界が広がる「アクアリウム」。 第1回でご紹介したように、さまざまな楽しみ方がありますが、空間をより印象的に演出するインテリアアイテムとしても重宝されています。 水槽を効果的に取り入れて心地よい空間をつくるためには、どんなことを心掛ければいいのでしょうか。 また、家具やオブジェと違い、生きた魚や水を扱うアクアリウムを住まいに設置するにあたり、どんな点に気をつける必要があるのでしょうか。 今回は、アクアリウムのレンタル・メンテナンスおよび空間プロデュース事業を手掛ける「アクアプロデュース彩(さい)」の杉山勝さんに、住まいづくりのポイントや注意点を伺いました。 住まいに設置する際の注意点 住まいにアクアリウムを取り入れるにあたり、いくつか家づくりの段階から気をつけておきたいことがあります。 まず、水は非常に重いため、水槽の幅や高さによっては床や壁の補強が必要です。 また、メンテナンスがしづらいと、後から後悔することになりかねません。 ホースやポンプを使って給排水をする場合、水栓や排水口の位置を考慮しておきましょう。 大型水槽の場合は、初めから専用の給排水設備を設置することもあります。 さらに、水が電気設備にかかると漏電のおそれがあるため、コンセントをできるだけ高い位置に取り付けるなどの配慮も大切です。 こうした基本的なポイントの他にも、「もしもの地震に備えて水槽を台に固定する」「日当たりの良すぎる場所は避ける」などの注意点があります。 魚は生き物なので、きちんと責任を持って世話していくことができるよう、最初にしっかり相談・計画されることをお勧めします。

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アクアリウムのある暮らし 第2回 インテリアとして“魅せる”アクアリウム|生活を考える|TRY家guide(トライエガイド)|ダイワハウス

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アクアリウムや水草レイアウト水槽、熱帯魚水槽を始めるときに必要となる道具や知識はもちろん、水槽の設置から水草の植栽まで実際にどういう作業をすればいいかを写真付きで解説していきます。 今から始める初心者さんから、まだうまく水槽が立ちあげられないという方、そのうち初めてみたいなーという方に向けて、出来る限りわかりやすく0から書いていきます。 今回使用する水草・熱帯魚はすべて初心者でも育成可能と言われる種類がメインとなります。 器具も一般的なアクアリウムショップで販売されているもののみで、特殊なカスタマイズも行っていません。 レイアウトも複雑な箇所はなく、よくレイアウトで使用される流木・岩組レイアウトで、かつ初心者が手を出しやすい構図で行っています。 どんな人でも、この記事を見て、アクアリウムを始める切っ掛けになってくれればなーとおこがましくも思っています。 とはいっても、奥の深いアクアリウムのすべてをここで記載するのは難しいので、より詳しい解説を別の記事でまとめていますのでもっと詳しく知りたい方は各項目のリンク先を見てください。 そのため、「熱帯魚を入れるタイミング」は通常の立ち上げよりも早めていますのでご注意ください。 該当箇所にも記載します。 この記事の目次• アクアリウムとは? 小型、大型熱帯魚やエビ、カエル、サンゴ礁などの「水生生物」や、水草やコケなどの「水生植物」を飼育することを指します。 アクアリウムと一口に言っても種類はいろいろで、以下のように目的や水質の違いで分類されます。 淡水水槽• 海水水槽• 水草水槽• 熱帯魚(大型・小型)水槽• ネイチャーアクアリウム• エビ・シュリンプ水槽• テラリウム たぶん、コップいっぱいの水を飾っているだけだとアクアリウムとは呼びません。 飲むためにあるといえば飲料水ですし、それに何か意味をつければ現代アートになり、バクテリアを飼育していると言い張ればたぶんそれはアクアリウムになります。 コップいっぱいの水、だけで色々な捉え方ができますね。 この記事では「熱帯魚・水草レイアウト水槽」を始めるときに必要なものや知識、実際に設置した流れをすべて見ていきます。 小型水槽を始めたい方はこちらも参考にしてみてください。 必要な道具・器具 アクアリウムをやる場合に必要となるものの一覧です。 各器具の詳しい選び方は別記事でまとめていますので、該当リンクをクリックしてください。 用意する器具・作業に必要な道具 水槽用品• 水槽 ガラスとアクリルがあります。 水草水槽であればガラスでOKです。 水槽台 通常の家具では水槽の重みに耐え切れない場合が多いため専用の台を購入します。 水槽マット 水槽を直に固い面に設置すると割れる恐れがありますので、クッションを置きます。 照明 蛍光灯、LED、メタハラから選択します。 ろ過装置(フィルター) 水槽の水を濾過する装置です。 60cm以上水草水槽なら外部フィルターが一般的です。 排水・吸水パイプ フィルタの吸水パイプと排水パイプです。 フィルターにセットでついてくることが多いです。 ろ材 ろ過装置の中に入れる素材です。 物理ろ材、生物ろ材、化学ろ材の3種類を用意しフィルター内に入れます。 CO2強制添加器 水草の光合成を促進するため、CO2を水槽内に添加する装置です。 いくつか方式があります。 電源タイマーと併用します。 電源タイマー 時間により照明、CO2添加機器などをONOFFするために使用します。 底床 ソイル、砂、セラミック、溶岩石があります。 水草育成の場合ソイル使用が一般的です。 熱帯魚のエサ 熱帯魚に与えるエサです。 つぶ状、タブレット、フレーク状など種類があります。 水質調整剤(カルキ抜き) 水道水の塩素や重金属を無害化する液体です。 水草その前に 水草に付着する農薬や害虫の卵を駆除する薬です。 エアレーション 水槽水に酸素を供給する装置です。 水合わせキット(チューブ、一方コック) 熱帯魚を自分の水槽に入れる際に使用します。 トリミングバサミ 水草を切るためのハサミです。 柄が長いものが便利です。 熱帯魚網 熱帯魚や水面のゴミをすくう網です。 ピンセット 水草や肥料を植えるときに使用します。 水温計 水温を測ります。 水質測定キット アンモニア、亜硝酸、硝酸などの濃度を測るために使用します。 バックスクリーン 水槽の後ろに貼る色紙です。 作業に必要な道具• 3つもっておくと安心。 霧吹き ソイル・水草を湿らせるために使用します。 三角定規や下敷きなどの直線的なもの ソイルや肥料を平にするために使用します。 プロホース 水換えのために使用します。 メラミンスポンジ 水槽のコケ、水槽器具掃除で使用します。 100均で十分です。 新聞紙 床が濡れたりするのを防ぎます。 シャベル ソイルを水槽内に入れる際に使用します。 今回設置する水槽スペック 今回は最も流通し、最も初心者向けといわれる60cm水槽で設置していきます。 ただ、水槽サイズが30cmでも45cmでも90cmでもやることは変わりませんのでこちらの記事が参考になるかと思います。 水槽スペック 僕の水槽のスペックを記載しておきます。 必ずしもこれでなければいけない、というものではありません。 基本的には信頼性の高い商品に落ち着きました。 最初は安めのものから始めていますが、いろいろ失敗した結果たどり着いた構成ですね。 製品名リンクをクリックで、製品の詳細ページへ遷移します。 熱帯魚 初心者の場合、熱帯魚を買うとなってもわからないことだらけでどれを買えばいいか迷ってしまうと思います。 ここでは選び方を簡単に説明します。 最低限考慮にいれること• どんな水温・水質が最適か• 最大体長はどれくらいか• 混泳可能か• 水質の変化に強いか• 餌はなにを食べるか• 群れるか群れないか 上記の項目を把握した熱帯魚を購入して下さい。 今は小さい熱帯魚でも60cmまで大きくなるものも販売されていますし、縄張り意識が強く、他の熱帯魚に攻撃を仕掛ける熱帯魚もいます。 これらはショップの店員さんに聞けば教えてくれます。 レイアウトを綺麗に見せる熱帯魚購入 水槽内にどんな熱帯魚を入れるかは個人の好みによりますし、自由にしてもらって構いませんが、迷った人は熱帯魚を購入するときには以下のような熱帯魚を入れるようにすれば綺麗な水景にまとまるかと思います。 群泳する熱帯魚 60cm水槽の場合 10〜30匹程度 45cm水槽の場合 10〜15匹程度 30cm水槽の場合 〜5匹程度 群れて泳ぐ習性を持つ熱帯魚のことです。 群泳する熱帯魚を入れることで水槽のレイアウトに動きと彩りを添える役割を持ちます。 発色の強い熱帯魚が群れで一方向に向かって泳ぐ姿は、自然感を強調するだけでなく、ダイナミックで迫力のある印象にすることが可能です。 3種類を10匹ずつ、よりも1種類を30匹のほうが世界観が統一されます。 アクセントになる熱帯魚 60cm水槽の場合 1〜8匹程度 45cm水槽の場合 1〜5匹程度 30cm水槽の場合 1匹程度 先述した群泳する熱帯魚とはとは「色」「形」「体高」「泳ぐ場所」などが異なる熱帯魚のことです。 デザインの世界でもそうですが、ひとつの色だけだと単調になりがちで、退屈なものとなってしまいます。 アクセントとなるものを少量入れることで、水槽の印象を引き締め、群泳する熱帯魚や背景の水草を引き立たせることが可能です。 以下のように、体が透明な熱帯魚を入れるのも手です。 コケを食べてくれるコケ取り生体 60cm水槽の場合 エビ:10〜20匹程度 熱帯魚3匹程度 45cm水槽の場合 エビ:5〜15匹程度 熱帯魚2匹程度 30cm水槽の場合 エビ:3〜10匹程度 熱帯魚2匹程度 水草水槽では必ず「コケ」が発生します。 鑑賞目的が強いアクアリウムや水草水槽では、ガラス面や水草に付着するコケは最もやっかいな存在です。 効果的なのは人の手による対処であることは間違いなのですが、「コケを食べる熱帯魚・エビ」を入れることで、コケ発生のリスクとコケ掃除の手間を出来る限り減らすことが可能です。 そのため、コケ予防とコケ掃除の手間を減らすことを目的として飼育します。 上記に当てはまらない熱帯魚 個人的にとても好み、育ててみたい、仕草がカワイイ、繁殖を狙ってみたい、名前がかわいい、、、など理由はなんでもいいですが「自己満足欲求」が満たされるような生体を入れるのも当然ありです。 個人の趣味なわけですから、「水槽の見た目」や「水槽の機能」が向上するわけではない熱帯魚を入れるのもいいんじゃないかなと思います! 今回入れている熱帯魚 今回の水槽の場合、以下の様な熱帯魚を入れています。 ここに記載している匹数は僕の水槽に入れている匹数で、チャームサイト側の購入匹数とは異なりますのでご注意ください。 群泳する熱帯魚• 10匹• 10匹 群泳する熱帯魚はカージナルかラミーノーズどちらかに絞ればよかったと後悔しています。 ちょっと世界観がばらばらですね笑 アクセントになる熱帯魚• 2匹 カージナルテトラの鮮やかなブルーに、体色の赤いファイヤーテトラを加えアクセントにしています。 カージナル、ラミーどちらも体のワンポイントに赤の差し色をもつ熱帯魚ですので、全身赤いファイヤーテトラは色味もマッチし、アクセントとして最適です。 また、体の形が特徴的なドイツバルーンラミレジィをいれています。 コケ取り生体・エビ• 5匹 コケ取り生体としてまずおすすめされるのは「ヤマトヌマエビ」が多いはずです。 最もコケ取り生体として有名で、優秀ですので数匹入れておきたいところです。 また、熱帯魚の中で最も有名なのはオトシンクルスとオトシンネグロでしょうか。 水槽内では人工餌に慣れさせないと長期育成は難しいとされていますが、うちのオトシンネグロは餌を食べている姿を見たことはなく、今で1年水槽で生きています。 また、サイアーミーズフライングフォックスは成長とともに気性が荒くなり、多種にも攻撃することがあります。 僕の水槽のサイアミはエサの時だけラミーノーズと対立しますがそれ以外はおとなしいです。 もう飼育して1年以上になりますが、食べるものがないと水草や水槽のコケを舐める姿がよく見られます。 個人的に入れてみたかった熱帯魚• 専門に飼育する人がいるほど人気なコリドラス。 水草レイアウト水槽でもオススメです。 数匹で重なってたり、水草の先っぽで絶妙なバランスをとっていたり、「それ楽しいの?」って聞きたくなることが多いです笑 ただ、まだ根が貼っていない状態の水草などを引き抜く問題児でもあります。 入れるならそれ覚悟で入れましょう。 水草 今回使用した水草は初心者向けといわれるのものの中から選んでいます。 水草を選ぶ際には「全景草」「中景草」「後景草」を自分のしたいレイアウトに合わせて購入してください。 以下に初心者でも育成しやすい水草をまとめた記事を公開していますので参考にしてみてください。 また、ショップで売られている水草と一口に言っても、種類は様々で、育成難易度の高い水草や、大きくなる水草などがあります。 そういったことを購入する前に知っておいて欲しい知識を以下にまとめていますので参考にしてください。 ここに記載している本数・パック数は僕の水槽に入れている数で、チャームサイト側の本数・パック数とは異なりますのでご注意ください。 前景草• 4パック 中景草・つなぎ• 20株• 10株• 2パック• 10本 後景草• 80本• 40本• 10株 水草熱帯魚水槽をレイアウトする 水槽を洗う 購入したばかりの水槽は汚れや菌が付着しています。 そのため、水槽をまずは水道水で洗ってください。 ピカピカにするために洗剤を使用したくなるかもしれませんが、洗剤は熱帯魚などに悪影響を及ぼしますので使用しないでください。 今回、洗剤を使う工程は一切ありません。 水槽台をセットする 水槽台を設置する際に気をつけなければいけないのは、• 水平な場所か• 床は水槽の重さに耐えられる場所か• 水道から近いか• 電源から近いか• 鑑賞しやすい場所か 上記に注意して場所を選んでください。 水槽マットを設置する 水槽台の上に水槽を置くときには必ず「水槽マット」を敷きます。 直接水槽を設置すると割れる可能性があります。 水槽を設置する 水槽マットの上に水槽を設置します。 水槽台からはみ出さないような場所においてください。 バックスクリーンを貼る 水槽の背景にバックスクリーンという紙を貼ります。 黒、青、白などいろいろな色があり、これを貼るだけで印象がグッと引き締まります。 洗剤などを使いピッタリと貼り付ける方法もあるのですが、それはかなり大変なのでセロハンテープで止めます。 見栄え上は全く変わりありませんのでセロハンテープで止める方をおすすめします。 バックスクリーンをセロハンテープで止めてください。 水換え時などにバックスクリーンの間に水が入ると、乾くまで時間がかかりますのでバックスクリーン上部は完全にセロハンテープで密封してください。 水槽に肥料を入れる ソイルを敷く前に水草育成用の肥料を入れます。 今回使用したのは「」。 肥料としての役割のほか、バクテリアの住処になり、水槽の長期維持に役立ちます。 ただし、この肥料を入れると、水槽立ち上げ初期は栄養過多になるため、1週間程度は毎日換水し、栄養を抜く必要があります。 また、今回は使用していませんが、バクテリア剤を使用する場合、肥料の下に散布します。 バクテリア剤はあってもなくても構いません。 肥料を平らに整える 水槽全体に均一に肥料分が行き渡るように三角定規や下敷きなどを使用し平らに整えてください。 肥料が水槽面から見えると見栄えが良くないため、 水槽のフチからは3cm程度のスペースを開けて配置してください。 今回は水槽向かって右側は壁なので、手前と左側にスペースを設けました ネットを上からかぶせる 必ずやる必要はありませんが、ホームセンターに売っているようなネットや、網目のものを肥料の上にかぶせることで、後々ソイルを上からかぶせた後、レイアウト作業でこねくり回しても肥料分が上に上がってこないようにしておきます。 肥料分が上に上がってくると、水に肥料分が大量に染み渡り、コケ発生の原因となってしまいます。 パワーサンドは必ずソイルで埋めてください。 ノーマルタイプのソイルを入れる ソイルを入れていきます。 今回は「ADAアマゾニアノーマルタイプ 9リットル」と「ADAアマゾニアパウダータイプ 3リットル」購入しました。 粒の大きさが異なるだけで、内容物は同じです。 パウダータイプは水草を植えやすくするためにあとから表面に数cmに敷くので、まずはノーマルタイプを入れていきます。 ソイルは土を焼き固めたもので、ちょっと力を入れると崩れてしまいます。 崩れたソイルをそのままにしておくと、水を入れた場合にソイルが舞ってしまい、水が濁ってしまいますので、ソイルを潰さないように注意してください。 化粧砂といわれる、見栄えを目的とした砂を入れる場合は先に厚紙や段ボールで化粧砂を入れる箇所と、砂を入れる箇所を完全に区切ってください。 一度化粧砂とソイルが混ざってしまうと、取り除くのが非常に困難なため、慎重に行ってください。 ソイルに傾斜をつける ソイルを平らに整えてください。 その際に水槽の前面は3cm程度、後ろは5-10cm程度の高さになるように傾斜をつけて配置することで遠近感が出しやすくなります。 今回は後で「パウダータイプ」のソイルを上から敷きますので薄めに引いています。 個人的にはソイルの厚みは薄めのほうが見栄え良く感じますが、あまり薄くし過ぎると水草の長期育成に影響がでますので注意してください。 流木・岩を置いてレイアウトを検討する 購入した流木や岩を配置し、水槽レイアウトを確定させていきます。 ここがセンスの見せ所です。 いろいろな角度から、いろいろな配置方法で流木、岩を観察し、理想の水景に近づくように配置してください。 気に入った配置になったら、上下左右から写真をとって流木を崩しても元に戻せるように記録しておいてください。 今回は流木と以前の水槽で使用していた木化石を使用し、三角構図を行っていきます。 流木はアク抜きしたものを、また、酸処理が必要な岩は事前に酸処理をしておいてください。 ソイルの上でレイアウトする前に床である程度アテをつけてください。 ソイルの上で流木を動かすとソイルが潰れてしまい、水を入れた時に濁ってしまうことがあります。 レイアウトする時には以下の様な点に注意してください。 レイアウトの際に注意すべきこと• 三角構図、凸型構図、凹型構図など基本的な構図を抑える• 水草を植えるスペース、ソイルの深さを確保する• 流木・岩が動かないように固定する• 吸水パイプ、排水パイプの設置場所を考慮する• ヒーター・サーモスタットの設置場所を考慮する 初心者がレイアウトを一から考えるのはなかなか難しい場合があります。 そんな時は以下のように水草水槽レイアウトを豊富に掲載しているサイトや、雑誌もあるのでそういった写真を参考にしてみてください。 きっとお気に入りの水槽があるはず! アクアリウムレイアウトの基本構図 アクアリウムの水槽レイアウトでは以下の3つの構図がよく使用されます。 三角構図 左右どちらかに流木、水草を配置するレイアウトです。 個人的には最もレイアウトが楽で、水草の使用量も少なくすむのでオススメです。 今回はこの三角構図を選択しています。 正面、左右どちらかからの鑑賞が可能です。 凹型構図 3つの中で最も空いている空間が少ないレイアウトになり、インパクトのある水景を作りやすい構図です。 水草さえ確保すれば、初心者でも雰囲気のある水景を作りやすいです。 ただし植栽面積が広いため、多くの水草が必要になり、コストと手間がかかります。 基本的には正面からの鑑賞がメインとなります。 凸型構図 中央に要素(水草・岩・流木)を配置するレイアウトです。 どれか一つの水草、岩、流木を目立たせたい場合はこちらの構図がおすすめです。 こちらも水草の使用量が少なくすみますが、ただ配置するだけだと単調になってしまうため、あえて外す工夫が必要になります。 こちらは360度どこからでも鑑賞しやすいレイアウトです。 流木のアク抜き 流木のあく抜き方法は「鍋で煮る」「重曹を入れる」「熱湯につける」「水につける」等何種類かあります。 今回は「水につける」方式を選択しています。 早くアクが抜けるのは「重曹を入れる」方法と、「鍋で煮る・熱湯につける」方法ですが、重曹ののこりが付着しているとアルカリ性に水質が傾いてしまうのと、鍋で煮る方法、熱湯につける方法は流木の樹脂などが溶け出し、水質に影響をあたえる可能性があります。 そのため、やるなら自己責任でお願いします。 アク自体は熱帯魚や水草に特に悪影響を与えませんので、今回のように、最低限の期間水につける程度で、あとは水槽内で化学ろ材をつかってアク抜きしていけばいいかなと思います。 以下ADAのメールマガジンに記載されていた内容の抜粋です。 流木を鍋で煮たり、熱湯をかけることは、通常は水に溶けない樹脂などの成分が溶け出すためおすすめできません。 また、流木は水に浮くことがあります。 その場合は流木内の気泡をすべて水で浸すまで数週間水につけることで沈むようになります。 それが待てない場合は、岩に括りつけて沈むようにしてください。 流木のアク抜き方法• 流木をこすり洗いします• 流木をお湯・水につけて数日放置してください。 浮いてくる流木がある場合は岩などで沈めてください。 アクを完全に抜くには数週間〜数ヶ月かかります。 それは待てないので今回は2日つけただけにしました。 流木に水草を活着させる レイアウトを固定するために、流木をソイルに埋めたり、岩にくくりつけます。 その必要がある場合、流木や岩を固定する前にウィローモスやアヌビアスナナなど、活着させる水草を巻いておきます。 流木を一度固定してしまうと、ウィローモスが巻きつけにくい上、巻きつけている時に流木を動かしてしまいレイアウトが崩壊してしまう可能性があります。 ウィローモスの巻き方• モスを3cm程度の長さに切ります• モスを岩や流木に少し隙間を開けて起きます。 モスを釣り糸や木綿糸などで岩に巻きつけます• 糸からはみ出しているモスを切り取ります。 数日で流木や岩への活着が始まります。 ウィローモスの詳しい特長と育て方、流木・石への活着方法からトリミング方法、さらには使いドコロまでを写真付きで以下の記事にまとめています。 アヌビアス・ナナの活着方法 今回は使用していませんが、水草レイアウト水槽でよく使用される「アヌビアス・ナナ」の活着方法を記載しておきます。 強い光量、CO2を必要としないこの水草は、小さい岩に活着させれば、自由に移動可能ですので使い勝手のいい水草です。 ナナをポットから取り外します。 ナナからウールを丁寧に外します。 伸びている根は活着しないので切り落とします。 ビニタイやテグスなどで岩、流木に括りつけます。 アヌビアス・ナナの詳しい特長と育て方、流木・石への活着方法からトリミング方法などを写真付きで以下の記事にまとめています。 流木や岩などの角度を固定する 活着させる水草を流木につけたら、水を注いでも流木の角度が変わらないように流木を固定します。 流木はただ置いただけだとほとんどのものがソイルに寝そべる形になってしまいます。 斜め上など、流木を思った角度に固定するために、ソイルの盛り方や、岩・糸を使用してその角度で固定されるように調整してください。 ここができていないと数日後、数カ月後、流木が倒れたりしてレイアウトが崩れてしまいますので注意してください。 パウダータイプのソイルを入れる パウダータイプのソイルを別途購入した場合は、流木などを固定した後、植栽エリアがほぼ確定するはずですので、水草を植える箇所にパウダータイプのソイルを入れていきます。 パウダーを入れる理由は「水草が植えやすくなること」「水草を抜けにくくすること」「見栄えがよくなること」が理由です。 もちろん「ノーマルタイプ」のみでも水草育成は全く問題ありません。 ウィローモスや水草にソイルがかかっている場合、ソイルの下のウィローモスが腐ってしまいますので刷毛などで払ってください。 霧吹きでソイルの表面を濡らす このまま水を注いでしまうと、表面のソイルなどが浮いてしまうことがありますので、霧吹きでソイルの表面を濡らしてください。 タップリとしめらせてOKです。 同時にウィローモスやアヌビアスナナなど、流木に取り付けた水草もタップリと湿らせておきます。 特にウィローモスは水上に放置しておくと乾きやすいので30分ごとに湿らせる作業を行ってください。 水を水槽5cm程度まで注ぐ 水草を植えやすくするために、ソイルのちょっと上くらいまで水を注ぎます。 水をバシャバシャっと荒っぽく注ぐと、ソイルが潰れたり、ソイルのゴミが舞ってしまい水が濁ってしまいます。 一度濁ってしまうと、濁りがなかなか取れないこともあるのでここは慎重に作業してください。 水を注ぐときにはソイルに直接水がかからないようにゴミ袋やキッチンペーパー、ソイルの入れてあった袋などをソイルの上に敷いてください。 その上から水を手で受け止めて勢いを抑えて注ぎます。 ソイルのちょっと上程度まで水を入れます。 これにより水草が植えやすくなります。 水草の下処理 購入してきた水草には農薬や害虫(スネールなど)の卵などが付着していることもあります。 それを除去するために、『水草その前に』という商品が販売されています。 粉末状になっており、これを水に適量溶かし、その溶かした水に水草を10分ほどつけておきます。 水草その前にを溶かした水はアルカリ性の水質になります。 水草水槽は弱酸性が理想的な水質のため、水草その前にを使用したら、その水草を水道水などで洗い、アルカリ分を落として綺麗にしてください。 前景草を植える まずは前景草を植えていきます。 今回は前景草の中で最も育てやすいと言われるグロッソスティグマを選択しました。 チャームで水中葉を2パック、アクアフォレストで2ポット購入しています。 グロッソスティグマ 育成が難し目とされる前景草の中でも、最も育成が容易な種類となります。 光量が弱いと間延びして成長してしまいますが、それにさえ気をつければ育成は容易です。 初心者が緑の絨毯を目指すならまずはここから、といってもいいほどの前景草入門種です。 グロッソスティグマの植え方• 葉をウールからちぎります• 数本の束にしてピンセットでつまみます• ソイルに対し、垂直より少し斜めくらいに差し込みます• ソイルから2、3枚程度葉が出ていればOKです 中景草を植える 前景草と後景草の間をつなぐ役割を持つ「中景草」を植えていきます。 中景草は育成を続けてもあまり背が高くならない水草がオススメです。 今回は中景草として以下の水草を購入しています。 クリプトコリネ 僕の水槽と相性が良いのか、これを枯らしたことはありません。 また、安価に入手可能な上、ショートヘアグラスのような細長い葉の形をもつ美しい水草ですので、初心者の水槽レイアウトではおすすめの水草です。 エキノドルステルネスと異なり、ランナーを伸ばすタイプではないので、育成エリアが勝手に広がるということもなく、使いやすい種類です。 ブリクサ・ショートリーフの株分け ブリクサショートリーフは「株分け」という方法で増やしていきます。 写真のように、ひとつのブリクサでも、よく見ると「2又」に分かれているところがあります。 これを分けて別々に植えることでそれぞれが成長します。 今回はこのような2株以上にわかれたブリクサがたくさんありましたのでお得感がありました。 ブリクサの株の分け目を探します。 手で左右に切り離します。 それぞれを植えれば別々に成長していきます。 エキノドルス・テルネス ミクロソリウムはシダ類の水草で、光が弱くても育つことから水草レイアウトにはよく使用される種類です。 光量もCO2も不要なため、まさに初心者向けの水草と言えます。 ミクロソリウムにはいろいろ種類がありますが、その中でも葉が細目の「セミナロー」を今回は使用します。 もっと細い本ナローという種類がよかったのですが、そちらは価格が高いため安価に入手できるセミナローにしています。 ミクロソリウムはウィローモスと同様、岩や流木に、根を絡め活着する性質を持ちます。 ここではビニタイを使用し、小さめの石に活着させ、気分次第でレイアウトを変更できるようにします。 ミクロソリウムの活着方法• ミクロソリウムと石を手で持ちます。 ミクロソリウムの茎の間を通します。 ビニタイで巻きつけます。 タイガーバネスネリア ランナーを伸ばす水草は、油断していると予期せぬ場所から生えてくることがありますので、それを防ぐため、岩を置くなどし、ランナーが伸びる方向を限定してください。 植栽の確認 水草をひと通り植えたら、上や正面から植栽の確認します。 育成したらどうなるかを想像しながら微調整してください。 まだまだ植えるスペースがありますね。 最初からすべての植栽エリアを植えるだけの水草を用意するとコストが跳ね上がるので、成長したら差し戻しを行うことを想定しています。 ロタラなどの有茎草は成長したらロタラをトリミングし、切り離したものをソイルに埋めればまた育っていきます。 今回は水槽向かって右奥にフィルターの吸水パイプを、右手前に排水パイプを設置します。 水の通り道ができるように、後景草の後ろには多少スペースを設けています。 これが無いと、後景草のところにゴミが溜まり、水草が腐ってしまいます。 水の通り道を意識しながら植栽してください。 水を注ぐ 水草を植え終えたら、水槽の上部まで水を注いでいきます。 レイアウトが崩れないように水を手で受けとめて勢いを抑えてゆっくり注いでください。 アマゾニアのように、栄養の豊富なソイルだと水が白く濁るかと思います。 ただ、これは問題なく、1週間程度で透明な水になりますのでご安心を。 そこもこの後の工程で説明していきますね! 抜けた水草・ゴミを網ですくう 水を注ぐと、ソイルから抜けた水草や、落ち葉、ほこりなどが水面に浮いてきます。 特にグロッソスティグマなどの前景草はよく抜けます。 落ち葉などは放置しているとコケ発生の原因となるため、網ですくってください。 また、浮いてきた水草は再度しっかりとソイルに埋め込みます。 水質調整剤を入れる 水道水には熱帯魚やエビなどの生体に有害な塩素や重金属が含まれています。 これを中和する調整剤がありますので、ここでそれを適量、投入します。 今回使用したのは「エーハイムのフォーインワン」です。 塩素抜き、重金属の無害化、濁り除去効果フォー、エラ・粘膜保護がひとつになっているので楽ちんです。 外部フィルターの設置 水槽の水を綺麗にろ過してくれる、フィルターを設置します。 今回使用するのは「外部フィルター」です。 フィルターには8種類ほどタイプがあるのですが、外部式フィルターは最も水草育成向きです。 今回使用している製品は外部フィルターで最も有名な商品の一つ「」という商品です。 外部フィルターの濾過槽にろ材を入れる ろ過フィルターに上記のような構成でろ材を入れます。 ろ過フィルターを設置する目的は主に以下の3つです。 ゴミや枯れ葉を取り除く「物理ろ過」• バクテリアによる有害物質を分解する「生物ろ過」• アクや臭いを吸着する「化学ろ過」 上記の役割をもたせるためにフィルターに「ろ材」を入れる必要があります。 今回使用したろ材は以下のとおりです。 生物ろ過ろ材 パワーハウス ソフトタイプ• 物理ろ過ろ材 エーハイム粗目フィルターパッド エーハイム細めフィルターパッド• 化学ろ材 ブラックホール ろ材の中で、最も重要なのは生物ろ材です。 可能な限り、生物ろ材の量を多くする構成をおすすめします。 また、昔は安い生物ろ材を使用していましたが、水の濁りがうまく取れきらなかった経験から、各ショップでおすすめしている「パワーハウス」を使用しています。 化学ろ材の設置(水槽外) 今回は流木のアク抜きを2日しか行っておりませんので、水槽内でもアクが発生します。 そのアクを吸着するために「ブラックホール」という化学ろ材を設置し、アクを水槽内で抜いていきます。 ブラックホールは2ヶ月で効果が切れ、後々取り出す必要が出てくる上、生物ろ材を出来る限り多く入れたかったため、今回はフィルター外に設置しています。 ブラックホールを水でゆすいでください• 水切りネットに入れます• 網に穴を開け、ビニタイを通します• ビニタイで水流の強いところに巻きつける また、ろ材のおすすめの製品や特徴、順序などを以下の記事にまとめています。 外部フィルターと排出パイプ・排水パイプをホースで繋ぐ 排出パイプによっては「強い水流を作り出すタイプ」と「上方向に水流をあて、水流を弱めるタイプ」の大きく2通りあります。 テトラ類は水流に向かって泳ぐ性質があるため、群泳をより楽しみたいのであれば水流を創りだすタイプの排水パイプを選んでください。 今回使用している商品は「ADAバイオレットグラス」です。 吸水パイプはエーハイム2213に最初からついていたものをそのまま使用しています。 水槽内で水が全体的に循環するように、排水口と給水口の設置場所を決めてください。 水が循環しない場所ができると、汚れがたまり、コケ発生の温床となってしまいます。 また、排水パイプから水草に直接水流があたるような設置場所は避けてください。 ほとんどの水草は強い水流に当て続けると、弱って枯れていきます。 ろ過フィルター内に呼び水をする エーハイム2213は設置した状態だと、吸水パイプからろ過フィルター内まで水を自動で引っ張ってくる機能がありません。 そのため、排水パイプを口で吸って、吸水パイプからろ過フィルターまで水を吸い込んでください。 フィルターによっては自動呼び水機能付きの商品もあります。 ろ過フィルターの電源を入れる ろ過フィルター内に水が入った状態であれば、電源を入れることで自動的に水が流れ続けます。 出てくる水の量が少なくないか、水漏れしてないか、異音がしないかなどろ過フィルターが正常に動作しているか確認して下さい。 もし異音などが発生した場合は、初期不良の可能性もありますのでメーカー、購入したショップに問い合わせるか、以下の記事から原因を見つけ、適切に対処してください。 CO2強制添加装置の設置 水草の光合成を促進するために、水中にCO2を強制的に添加する装置です。 ほとんどの水草はCO2を水槽内に添加することでより美しく、力強い姿になります。 添加方法は数種類ありますが、今回は最もメリットの多い「CO2強制添加装置」を使用しています。 製品は「DO! AquaCO2スターターキット」です。 電磁弁は通常スターターキットに含まれていませんので別途購入してください。 水温維持器具の設置 熱帯魚の生息できる水温は、飼育する熱帯魚によりますがだいたい22〜28度の間です。 26度前後が最適な温度と言われますので、水温をその付近で維持する必要があります。 冬場ならヒーターやサーモスタットを使用し温度を上げます。 夏場なら、クーラーやファンを使用し、水温を低下させる必要があります。 今回は冬に作業を行っていますので、ヒーター・サーモスタットを設置しています。 照明の設置 最後に照明をすべて設置します。 今回は作業を行いやすいように照明を先にひとつだけ設置していましたが、手元の明るさを確保できるなら、最後に設置すれば問題ありません。 照明はケルビン数が高いもののほうが水槽の透明度はグッと上がります。 今回使用している照明は「ADAアクアスカイ601」と「NISSO Flat Inverter Light 600」(蛍光管:テクニカ レフクリアーランプ 13000K)です。 照明には3種類ほどあり、「蛍光灯」「LED」「メタハラ」の中から選択します。 各照明タイプの特徴と選び方は以下にまとめています。 照明の自動化 プログラムタイマーという器具を使用します。 一般的な電気屋に売っている商品です。 時間により電流のオンオフを設定できる機器で、照明やCO2添加機器につないでおけば、設定された時間だけ電流が流れ、照明が点灯します。 アクアリウムをやるならほぼ必須なアイテムです。 ろ過・バクテリアの基礎知識 お疲れ様です。 ここまででかなりの重労働ですので、腰が痛くなっている頃ではないでしょうか。 でも力が必要な工程はここで終わりです! これ以降、熱帯魚を水槽に入れていきますが、ちょっとその前に水槽で熱帯魚を飼育するために必要な知識がありますのでかいつまんで説明させてください。 ろ過 水槽内で熱帯魚を飼育すると、餌の食べ残しや熱帯魚のフンから有害物質(アンモニア、硝酸、亜硝酸など)が発生します。 これらは熱帯魚に有害ですのでどうにかして水槽内から排除する必要があるんです。 代表的な方法は2つです。 水換え• ろ過バクテリアの働き 水換えによって有害物質を水槽外に排出すれば、有害物質の濃度は低下します。 でもこれを毎日続けるのは面倒ですよね?そこで登場するのが「ろ過バクテリア」です。 水槽内、特にろ過装置(フィルター)で「有害物質を無害化するバクテリア」を繁殖させることで、水槽内の有害物質濃度を低下させ、水換えの手間を減らすことが可能です。 このバクテリアを繁殖させるための住処となるのが「ろ過装置(フィルター)」の中に入っている「ろ材」になります。 今回は「外部フィルター」の中に入れた「生物ろ材」がそれになります。 濾過バクテリアは以下の様な種類がいます。 「アンモニア」を「亜硝酸」に分解するバクテリア• 「亜硝酸」を「硝酸」に分解するバクテリア 水槽内には上記の働き以外にも有用なバクテリアが数多く存在し、水槽を透明にしたり、臭いを消したりするのですが、「立ち上げ」で重要なのは上記の2種類の働きをするバクテリアです。 つまり、ここからの工程では上記バクテリアの繁殖もひとつの重要な目的となります。 バクテリアは空気中を漂っていますので、放っておけば水槽内に入ってきますが、アンモニアを餌にするバクテリアを発生させるためには当然アンモニアが水槽内に一定量必要です。 そこでアンモニアを発生させるために、「水質の変化に強い熱帯魚」を入れることで、無理矢理アンモニアを発生させ、バクテリアを定着させます。 その アンモニアを発生させるために入れる熱帯魚のことを「パイロットフィッシュ」と呼んでいます。 では、次の工程では「パイロットフィッシュ」を入れていきましょう。 パイロットフィッシュを入れる 今回の記事で立ち上げた水槽の生物ろ過は、前回の水槽を再流用して立ち上げていますので、生物ろ過はほぼ出来上がっている状態です。 そのため、リセット前にいた熱帯魚を水槽セット直後に入れていますが、初めて立ち上げる場合は、ここでやっと熱帯魚を買いに行きます。 パイロットフィッシュに向いているのは「水質の変化に強い熱帯魚」です。 水槽立ち上げ直後は水質が安定せず、すぐに濁ったり、水質が変わってしまう恐れがあります。 パイロットフィッシュは水槽の立ち上げが終わった後もそのまま飼育するため、自分のほしい熱帯魚にしてください。 僕の場合はカージナルテトラを選択しました。 他のメンバーだと「ネオンテトラ」「ラミーノーズテトラ」を選択したメンバーもいます。 パイロットフィッシュにおすすめな熱帯魚• パイロットフィッシュの量 60cm 10匹以下 45cm 5匹以下 30cm 3匹以下 水合わせをする 熱帯魚ショップで熱帯魚を購入してきたら、水合わせという作業を行ってから水槽内に熱帯魚を入れます。 通常、熱帯魚ショップで購入すると、上の写真の様な袋に水と熱帯魚と空気を入れて持って帰ってきます。 自分の家の水槽の水質と熱帯魚ショップの水質は異なりますので、そのまま入れると、急激な水質の変化によって熱帯魚に少なからずダメージを与えてしまいます。 ここで合わせなければいけないのは以下の2つです。 水質 上記2つを合わせるために以下のような方法で水合わせを行ってください。 丁寧に水合わせを行えば行うほど熱帯魚やエビの死亡率は低くなります。 水合わせ方法には何種類かあり、最も生体にダメージが少ないのは「点滴法」とよばれる方法です。 ただ、今回は水質の変化に強い熱帯魚ですので、点滴法ではなく簡易的な水合わせ方法で構いません。 簡易的な水合わせ• 特に今回のような立ち上げ初期の水槽にエサを入れる際には、量に注意してください。 エサは水質を汚す原因の一つです。 そのため食べ残し等があると、そこから水質が汚れていきます。 また、熱帯魚を自分の水槽に入れて数日は、警戒してエサを食べないこともあります。 その場合どんなにエサを水面に浮かべていても食べる可能性は低く、水質を汚してしまうだけです。 そのため、最初はひとつまみ程度、水面に浮かべてください。 その後、熱帯魚が寄ってこなければ浮いているエサをコップなどですくい取り、水質の悪化を防いでください。 通常、これを数日やればそのうち熱帯魚がエサを食べに水面まで上がってきます。 1日2日程度ならエサを食べなくても餓死することはありません。 熱帯魚別の最適なエサの種類と、エサの上げ方に関しては以下の記事にまとめています。 毎日エアレーションを行う 通称ぶくぶく。 これをする目的は、• 酸素を取り込み、バクテリアが生きられる環境を整えること• 空気中のバクテリアを取り込むこと です。 CO2を水槽内に添加している場合は、CO2が逃げてしまいますので照明点灯時は避け、夜間のみエアレーションを行ってください。 水草を育成していれば、光合成によって酸素が創りだされますので、照明点灯時は必要ありません。 (生体メインの水槽の場合は、昼夜問わずエアレーションをした方がいいかと思います。 ) 点灯時の水草の光合成により夜間の酸素供給量は十分足りているとの意見もありますが、植える水草の種類や量により酸素放出量は異なりますし、熱帯魚や水草の呼吸量により必要となる酸素量も異なります。 そのため、一概に「光合成の酸素量だけで十分」とは言い切れませんので、毎日夜間のエアレーションを行い、バクテリアと生体が酸欠にならないようにした方がいいかと思います。 バクテリアの繁殖がうまくできないと、白濁りがなかなかとれません。 アクアリウムを始めた当初は夜間エアレーションをしていませんでしたが、その時には濁りが1ヶ月以上とれなかった苦い記憶があります。 (もちろん理由はこれだけではないと思いますが) 水槽の水換えと掃除 水槽立ち上げ初期の水換えのタイミングは基本的には以下を目安にしてください。 【立ち上げ〜1週間程度】アンモニア濃度が0. 【1週間程度〜1ヶ月程度】亜硝酸濃度が0. この場合、立ち上げ初期に、アマゾニアと肥料からかなりの量の肥料分が水中に流出します。 水槽内の水に余分な栄養が大量に存在すると、水草が使用しなかった分の栄養は「コケ」が使用し、成長していきます。 また、ソイルに付着していた栄養素やゴミが水中に舞うことで、白く濁って入り状態になっているかと思います。 この2つの問題を解消するために、多少面倒ではありますが、水槽を設置してから1週間程度は毎日3分の1程度水換えを行ってください。 さらに夜間のエアレーション。 これをしないと、ほぼ間違いなくコケに悩まされることになるうえ、白濁がなかなかとれません。 立ち上げから一週間の経過 水換えを1週間毎日3分の1程度行った結果、以下のように4日程度目から目に見えて透明になっていきました。 通常であれば、1、2週間程度は濁っているかと思います。 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 アンモニアを亜硝酸に分解するバクテリアの定着 出来る限り水換えを減らしたい場合は、水槽内のアンモニア濃度を水質検査キットで毎日計測し、総アンモニア量『0. 水質を検査していると、大体1週間程度でアンモニアの濃度ががくっと下がり、代わりに亜硝酸が検出され始めます。 これは「アンモニアを分解し、亜硝酸を作り出すバクテリア」が繁殖したことを意味します。 亜硝酸を硝酸に分解するバクテリアの定着 アンモニアを分解する力が水槽に備わりましたので、次は「亜硝酸」を分解する力をつける時期です。 この場合は、亜硝酸濃度を検査し、濃度が「0. 大体2、3日に一度程度水換えになるかと思います。 1ヶ月程度で亜硝酸濃度ががくっと下がり、代わりに硝酸が検出されるようになります。 これは「亜硝酸を分解するバクテリア」の繁殖が十分なされ、ろ過サイクルがある程度形になったということを意味します。 つまり、• アンモニアを亜硝酸にするバクテリア• 亜硝酸を硝酸にするバクテリア が水槽内に定着し、水槽内の有害物質を無害化するサイクルの完成です。 ここまでくればパイロットフィッシュ以外の熱帯魚を投入しても問題ありません。 ただし、最低限のろ過サイクルができあがっただけですので、水質はまだ不安定なところがあります。 これ以降も引き続き定期的に水質を検査し、何か異変があればすぐに水換えなどの対応ができるようにしておきましょう。 また、水換えはこれ以降は週に1度程度でOKです! 他の熱帯魚・エビを入れる 今回は赤ちゃんのゴールデンハニードワーフグラミーとミナミヌマエビをアクアフォレストで購入し、追加しました。 他の熱帯魚・エビを入れるときもパイロットフィッシュと同じように水合わせを行ってください。 特にまだ子供の熱帯魚やエビの場合は水質の変化にかなり敏感です。 うまく水合わせをしないと、買って2、3日後には死んでいる、なんてことが結構あります。 そのため、エビの場合は必ず「」で水合わせを行ってください。 コケ取り生体を追加 また、コケを食べてくれる熱帯魚やエビというものがいます。 これをコケとり生体と呼んでいます。 コケ取り生体を入れることで、水槽内のコケ減少が期待できるのでぜひ入れておきたいところです。 ヤマトヌマエビの水草への食害 その際、コケとり生体としてヤマトヌマエビを選択する人も多いかと思います。 注意して欲しいのは、ヤマトヌマエビはコケとり生体としては最高クラスの能力を持っていますが、水草もたべちゃうことがあります。 これは水草の食害と呼ばれています。 あまり苔がない状態の時にヤマトヌマエビを入れると、食べるエサがないので柔らかい水草の新芽などを食べ始めます。 そのため、ヤマトヌマエビを入れる場合はある程度苔が発生している状態からのほうが理想的です。 それが無理なら、ヤマトヌマエビではなく、一回り小さいミナミヌマエビを入れれば食害のリスクは激減します。 ただしコケ取り能力も落ちますので、その分数を入れてください。 水槽内への追肥 追肥とは、水草のために液体肥料や固形肥料を追加することです。 今回はソイル、肥料を敷いていますので、水槽内に栄養分は十分供給されています。 むしろ過剰供給気味といってもいいくらいです。 そのため、基本的に1ヶ月程度は追肥は必要無いかと思います。 個人的には、水槽立ち上げ1週間程度から「カリウム」と「鉄」の追肥を開始します。 カリウムと鉄は水槽内で不足しがちな栄養素です。 これは過去の経験上、やったほうがなんとなく水草の成長がいい気がした。 というあやふやな経験に基づくものです。 行わずとも特段問題は出ないかと思います。 ただ、栄養過多にならないように水換えの頻度はその分あげていて、3日に1回程度は行っています。 追肥用に使用している商品は以下です。 ADAブライティK• 水草ふさふさリキッドアイアン 最新の水槽画像 現時点で立ち上げから3週間程度経過しています。 これからもこの記事を随時更新していきますのでぜひまた足を運んでくださいね! 全景 グロッソスティグマ 後ろに植えたチャームのグロッソはトリミングの時期。 アクアフォレストのグロッソは最近調子づいてきた感じ。 ロタラ もう水面に達しました。 トリミングの時期ですね。 ゴールデンハニードワーフグラミー 赤ちゃんハニドワも元気です。 とりあえずは以上です! 結構頑張った記事ですのでよろしければいいね!とかはてぶ!とかつぶやく!とかしていただけると続きを書く活力になります! では、最後になりましたがお疲れ様でした!楽しいアクアライフを送ってください!• 最近人気が急上昇している小型水槽。 ここではまだ水槽をやったことのない初心者さんにおすすめな小型水槽の始め方を「初心者でも始められる水槽の条件」「必要な製品と金額」「小型水槽向きの […]• 前回の記事では水槽を立ち上げる前に知っておいてほしい知識を記載しました。 詳しく知りたい方は以下のURLから確認して下さい。 さて、アクアリウムの分類については前の「アクアリウムって何?アクアリウムの種類と特徴。 」で説明しましたが、 今回はより具体的に話をしていこうかと思います。 アクアリウムやる以上、アクアリウムショップのようなピカピカで透明な水はだれもが憧れますよね! それを見て始めたんだけど自分の水槽は全然ショップと違う。。。 みたいな状況は多くの人 […]• そもそもアクアリウムって何?という超基礎的な記事です。 アクアリウムとは アクアリウムとは水槽で観賞魚(熱帯魚、金魚)や水草・サンゴ礁を飼育・育成する趣味のことです。 […]• セルフクリーニングシステムが搭載された小型熱帯魚水槽「Avo(アヴォ)」がクラウドファインディングサイト「Kickstarter」に掲載され、話題を呼んでいますね。 アクア […]• ここでは、水草育成のコツと、丈夫で育てやすい初心者向けの水草の種類を紹介していきます。 ここで紹介する水草は、レイアウトでもよく使用されるものが中心です。 つまりここにある水草を育て […]• 幅広い水質に対応し、かつ美しい小型熱帯魚の代表格グッピー。 豪華なしっぽをふりふり泳ぐ姿はとてもかわいらしいですね。 今回はグッピー水槽を新しく始める際に必要な器具とその費用を、 […].

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