全身 性 炎症 反応 症候群。 全身性炎症反応症候群

敗血症の原因となる感染症を予防するには?原因となる事象やリスクなど

全身 性 炎症 反応 症候群

全身性炎症反応症候群(SIRS)は『各種の侵襲により免疫担当細胞、あるいは炎症細胞が刺激を受け、炎症性サイトカインを産生し、それが血中へ入って全身を循環し全身的な炎症反応を引き起こしている状態』と定義されます。 侵襲によって生体がどの程度反応しているかを知るためのものです。 SIRSは、手術、外傷、熱傷、炎症、感染症などの様々な侵襲によって起こります。 本来のバランスを失ってしまった サイトカインが暴走している状態です。 言い方を変えると、SIRSは高サイトカイン血症であるとも言えます。 ヒトでは発症者の約30%がショックを引き起こすとされ、一見元気そうに見えていても、SIRSの基準を満たし、さらに要因を多くもっている場合は急変する危険性が高いとされています。 また、SIRSはの概念は、様々な侵襲によって、生体が全身的な炎症反応を引き起こしているかどうかを、簡単に把握できる警告信号として利用することができます。 白血球以外はご自宅でも簡単に測定できる項目です。 手術後や感染症の治療中で、ご自宅でケアする場合、飼主さんは理解しておいた方が良いと思います。 こちらもご覧下さい 最近の投稿•

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犬の敗血症|原因と症状から診断と治療まで

全身 性 炎症 反応 症候群

SIRS SIRS(systemic inflammatory response syndorome) (全身性炎症反応症候群)の概念は、米国で新薬の臨床試験の為に、sepsis(ゼプシス)患者の具体的な選択基準を定義する必要から生じたという。 Sepsis(ゼプシス)は、日本では「敗血症」と訳されるが、感染に対する全身性炎症反応で、必ずしも血中に病原菌が証明される必要はない。 Sepsisは、感染によるSIRS。 感染症に伴う敗血症のみならず、重傷外傷、熱傷、重症膵炎、侵襲の強い手術後などでは、心臓、腎臓、肺、、中枢神経、副腎や消化管など、複数の臓器の機能不全が起こる。 この多臓器不全(multiple organ failure:MOF)を、近年普及している、SIRSの概念では、全身性の炎症反応により生じると説明している。 SIRSでは、のみならず、などの抗炎症性サイトカインも出現していると考えられる。 グラム陰性菌による重症SIRSは、LPSなどのエンドトキシンが放出されている。 敗血症やショック状態で産生されるは、好中球を活性化させる。 血管内皮細胞が行っている、cytoprotectiveな作用を超えた、好中球の活性化が起こると、好中球やカテプシンGのようなプロテアーゼによって、血管内皮細胞傷害が生じる。 その為、や、また、が起きる。 活性化された好中球は、炎症を起こした局所のみならず、肺や肝(灌流圧が低く、白血球が粘着しやすい)などの遠隔臓器にも集積する。 微小循環障害により、血液は泥状化(sludging)し、さらに、微小血栓形成により、血流が停滞(stasis)し、組織は虚血状態に陥り、多臓器不全が引き起こされると考えられる。 好中球は、血管外に浸潤して、実質臓器を障害する。 微小血栓形成が続くと、血液凝固因子や血小板が消費される。 SIRS状態が3日以上続くと、を合併しやすい。 DICは、どちらかと言うと、従来は、微小血栓形成による凝固異常の症状に注目した概念だったのに対して、SIRSは、による組織や臓器の虚血症状に注目した概念だと思われる。 ARDS(adult respiratory distress syndrome)では、血小板が肺循環に集まり、肺動脈閉塞を起こす。 SIRSのモニタリングには、 、フェリチン、GPT()、LDH、CPK(CK)、TG( )などの血液検査値が用いられる。 参考文献 ・米川貴博、足立基、坂下龍生:A型インフルエンザ罹患時に重篤な呼吸不全を合併した3歳女児例、日本小児科学会雑誌、111巻3号、486-490頁(2007年3月). |||||||||.

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胎児炎症反応症候群

全身 性 炎症 反応 症候群

SIRS SIRS(systemic inflammatory response syndorome) (全身性炎症反応症候群)の概念は、米国で新薬の臨床試験の為に、sepsis(ゼプシス)患者の具体的な選択基準を定義する必要から生じたという。 Sepsis(ゼプシス)は、日本では「敗血症」と訳されるが、感染に対する全身性炎症反応で、必ずしも血中に病原菌が証明される必要はない。 Sepsisは、感染によるSIRS。 感染症に伴う敗血症のみならず、重傷外傷、熱傷、重症膵炎、侵襲の強い手術後などでは、心臓、腎臓、肺、、中枢神経、副腎や消化管など、複数の臓器の機能不全が起こる。 この多臓器不全(multiple organ failure:MOF)を、近年普及している、SIRSの概念では、全身性の炎症反応により生じると説明している。 SIRSでは、のみならず、などの抗炎症性サイトカインも出現していると考えられる。 グラム陰性菌による重症SIRSは、LPSなどのエンドトキシンが放出されている。 敗血症やショック状態で産生されるは、好中球を活性化させる。 血管内皮細胞が行っている、cytoprotectiveな作用を超えた、好中球の活性化が起こると、好中球やカテプシンGのようなプロテアーゼによって、血管内皮細胞傷害が生じる。 その為、や、また、が起きる。 活性化された好中球は、炎症を起こした局所のみならず、肺や肝(灌流圧が低く、白血球が粘着しやすい)などの遠隔臓器にも集積する。 微小循環障害により、血液は泥状化(sludging)し、さらに、微小血栓形成により、血流が停滞(stasis)し、組織は虚血状態に陥り、多臓器不全が引き起こされると考えられる。 好中球は、血管外に浸潤して、実質臓器を障害する。 微小血栓形成が続くと、血液凝固因子や血小板が消費される。 SIRS状態が3日以上続くと、を合併しやすい。 DICは、どちらかと言うと、従来は、微小血栓形成による凝固異常の症状に注目した概念だったのに対して、SIRSは、による組織や臓器の虚血症状に注目した概念だと思われる。 ARDS(adult respiratory distress syndrome)では、血小板が肺循環に集まり、肺動脈閉塞を起こす。 SIRSのモニタリングには、 、フェリチン、GPT()、LDH、CPK(CK)、TG( )などの血液検査値が用いられる。 参考文献 ・米川貴博、足立基、坂下龍生:A型インフルエンザ罹患時に重篤な呼吸不全を合併した3歳女児例、日本小児科学会雑誌、111巻3号、486-490頁(2007年3月). |||||||||.

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