逆流性食道炎 妊娠後期。 【医師取材】逆流性食道炎って? 妊娠中のつわりとの違いと症状・対策

妊娠後期の逆流性食道炎について。

逆流性食道炎 妊娠後期

妊婦の逆流性食道炎の原因 妊婦さんの逆流性食道炎は、 ストレスやホルモンバランスの乱れなど が原因のこともあります。 しかし、臨月で発症することが多く、 この場合、大きくなった子宮が 胃を圧迫しやすくなっています。 その結果、食べたものがや胃酸 食道へあがってきやすくなり、 逆流性食道炎になりやすいのです。 お腹は妊娠6カ月くらいから大きくなってき、 臨月に近づけば近づくほど、 逆流性食道炎になりやすくなります。 妊婦の逆流性食道炎の予防法と対処法 予防法としては、胃に刺激をあたえる ものは避け、胃に優しいものを 食べましょう。 辛いもの、塩辛いもの、 油っこあいもの、カフェインや熱いものは避け、 おなかにやさしいものを食べましょう。 食べた後はすぐに横にならずに、 胃の中のものが消化するまでは 座っておくほうがいいです。 どうしても食べた後すぐに 横になりたい場合は、 クッションなどで 高さを作って胃の中のものが 上がっていないように 工夫しましょう。 もし、妊娠中に逆流性食道炎に なってしまったら、 我慢せずに、産院で相談しましょう。 妊娠中でも飲める胃酸を抑える 薬を出してくれます。 薬をどうしても飲みたくないという 妊婦さんも少なくはありませんが、 我慢してストレスをためるのも お腹の中の赤ちゃんによくありません。 わたしは、我慢して不快な思いを し続けるよりも、薬を飲んで 短期間に治したい派です。 皆さんはいかがでしょうか。 妊婦の逆流性食道炎の体験談 私も逆流性食道炎に悩まされた 妊婦の一人でした。 やはり臨月の時は お腹が胃を圧迫し、 苦しい時が続きました。 あまり食べられなかったので、 臨月にもかかわらず 少しやせました。 つわりに似た感じで、 食べるとすぐに 食べたものが食道に 上がってくるので、 気持ち悪くて、少量の 食事を1日のうちで少しずつ 食べていました。 私の場合は、お腹の突き出した 臨月のときだけだったので、 赤ちゃんが生まれた後は、 逆流性食道炎に悩まされることは ありませんでした。 太りすぎていたので、 食欲が抑えられて逆に よかったのかもしれませんが、 とにかく胸やけとげっぷと、 食欲不振でした。 赤ちゃんが生まれる前の 1〜2カ月だけだったので 薬などはのまずに我慢できる 程度でしたが、 何か月も続く方もいるようなので、 そうなってくると 我慢するのはよくないかと思います。 早めに産院に相談してください。 逆流性食道炎には牛乳!? 乳製品には胃の粘膜を 保護する働きがあります。 中でも逆流性食道炎によい ものは、牛乳です。 牛乳は飲み物として 摂取しやすく、 胃の中に膜をつくり、 胃酸が出すぎないように 保護してくれます。 その結果、逆流性食道炎を 予防してくれます。 牛乳だけでなく、 乳製品全般的に とてもよいので、 チーズやヨーグルト、などを 食事に取り入れるようにしましょう。 逆流性食道炎にキャベツ! キャベツも逆流性食道炎にとても 良い食材です。 キャベツは 成分が胃の薬として使われる ほどで、キャベジンと呼ばれる 成分は胃の粘膜を強くし、 胃酸の過剰分泌を抑えます。 キャベツを食べると、 ゲップや、胃酸があがってくるのを 抑えることができます。 生で食べるよりも、 熱を加えたほうが胃に優しく なるので、千切りにして、 ラップをかけてチンすれば すぐに熱が加わったキャベツが 食べられます。 ドレッシングなどをかければ おいしくいただけますが、 かけすぎには注意しましょう。

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妊娠後期の胃痛の原因は後期つわり?病気の可能性も?対処法は?

逆流性食道炎 妊娠後期

逆流性食道炎は、食道と胃を繋ぐ下部食道括約筋という筋肉が弛緩してしまうことで引き起こります。 下部食道括約筋には食物が送られてくると緩み、それ以外では胃酸の逆流がないように等きちんと締まる働きがあります。 しかし、下部食道括約筋が弛緩することで胃が胸腔に突出してしまい、食道裂孔ヘルニアという合併症を併発させてしまうことがあります。 逆流性食道炎は妊婦や高齢者、肥満気味の人などに発症しやすい病気です。 妊婦の場合はお腹に胎児がいるため、腹部が大きくなる度に胃が上に押し上げられ、胃への圧が高まります。 高齢者は加齢とともに背中が丸まったり、腰が曲がったりと腹圧のかかりやすい姿勢になるため胃酸が食道に戻りやすいです。 妊婦が嘔吐を繰り返す理由 妊娠すると胃の消化運動などの機能が下がるのには、ホルモンが関係していました。 妊娠時に多くなるプロゲステロンと呼ばれる黄体ホルモンにより胃の機能が落ち、食物が胃に滞留する時間が長くなり、消化が進まずに胃に負担をかけてしまいます。 その結果として胃もたれが起こると言われています。 妊娠により腹部が大きくなり、胎児が成長するごとに胃が上部に押され、圧迫されます。 すると胃の活動を妨げることになり、胎児が成長するたびに子宮からの圧迫は強くなり、胃酸が食道内に逆流する逆流性食道炎を引き起こすことがあります。 また、胃を上部へ押し上げることにより、食道と胃を繋げるために開いている横隔膜の孔から胃が胸腔にはみ出てしまいます。 この横隔膜からはみ出してしまった状態を食道裂孔ヘルニアと呼び、胃と食道の繋ぎ目で機能している下部食道括約筋が障害され、逆流防止の働きを行えなくなります。 逆流性食道炎では胸やけの症状が出現したり、食物が痞える感覚を覚えます。 これは妊娠中の循環血液量が増加することにも関係があると言われていますが、胎児の成長により大きくなった子宮が肺や胃を圧迫することにも原因があるとして考えられています。 つわりとは違う苦しさの逆流性食道炎 妊娠した初期に出現するつわりとは異なり、つわりが治まる妊娠後期には胸やけやゲップが多く現れます。 嘔吐やゲップをするときには胃液が食道に逆流します。 この現象は胎児を出産した後も継続することがあります。 胸やけ症状は胃酸が逆流するために出現し、ゲップは胸やけ症状を緩和させるために空気を飲み込んでしまうのが原因と言われ、起こります。 前屈姿勢や体を横にすると胃酸の逆流や胸やけなどの症状が強く現れます。 症状が強くなると、中には眠りに就けない人も出てきたり、お腹の大きい妊婦は大変でしょう。 就寝時には上体を高くして眠ると、いくらか症状を緩和できると言われていますので、色々な方法を試してみましょう。 食後は食物が逆流しやすい状態にあるのでスグ横にはならず、姿勢に気をつけましょう。 食物によっては胃が拡がり、逆流を起こしやすいので、しっかりと咀嚼し、ゆっくり食べましょう。

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妊娠中期の胃痛がひどい!胃がキリキリと痛い原因と6つの対処法

逆流性食道炎 妊娠後期

胃食道逆流症(英語表記Gastro Esophageal Reflux DiseaseからGERD(ガード)とも呼ばれています)は、主に胃の中の酸が食道へ逆流することにより、胸やけ(みぞおちの上の焼けるようなジリジリする感じ、しみる感じなど)や呑酸(酸っぱい液体が上がってくる感じ)などの不快な自覚症状を感じたり、食道の粘膜がただれたり(食道炎)する病気です。 胸が詰まるような痛みを感じたり、のどの違和感や慢性的に咳が持続する患者さんもいます。 胃酸の逆流は食後2~3時間までに起こることが多いため、食後にこれらの症状を感じたときは胃酸の逆流が起きている可能性を考える必要があります。 胃食道逆流症は命に関わるような病気ではありませんが、日常生活の質(QOL)にさまざまに影響を及ぼすため適切な対処が必要です。 生活習慣を見直したり(食べ過ぎ・高脂肪食摂取・就寝前3時間の食事の回避や、過体重者での減量等)、適切なお薬を服用することで多くの患者さんは症状や食道炎が解消され、精神的、社会活動を含めた総合的な活力、満足度も改善します。 近年は患者さんが増えてきており、その原因として食生活の欧米化、ピロリ菌がいない人が増加していることなどが考えられています(Q2参照)。 Q2 胃食道逆流症の患者さんはどれくらいいるのですか? 患者さんの生活にはどんな影響があるのでしょうか? 胃食道逆流症は、欧米に比較して日本では頻度の低い病気と考えられてきましたが、病気の認知度が高まったこと、食生活の欧米化、日本人でも胃酸を分泌する能力が高くなったこと、ピロリ菌感染率が減少して元気な胃(胃酸が活発に出る胃)を持つ人が多くなってきたことなどから、最近、患者さんの数がいちじるしく増加しています。 現在では成人の10~20%がこの病気にかかっていると推測されています。 胃食道逆流症の患者さんでは、健康な人に比べて日常生活の質(QOL)が低下しているといわれています。 わずらわしい胸やけ症状が日常生活にさまざまな影響を及ぼします。 とくに食事が十分に楽しめない、ぐっすり眠れないといったことがあげられます。 また、症状のためデスクワークなどの仕事がはかどらなくなったり、会社を休んでしまうような場合もあります。 よりよい生活を保つためにも、早く正しい診断を受け、適切な治療を始めることが大切です。 Q3 どうして胃食道逆流症になるのですか? 胃からは胃酸が分泌され、食物の消化を助けています。 胃の壁(胃粘膜)は胃酸が直接触れないように粘液などで守られていて、胃自体が胃酸で消化されることはありません。 しかし、 食道の胃酸に対する防御機能は弱く、食道に逆流した胃酸によって食道粘膜は容易に傷ついてしまいます。 食道が長く酸にさらされると食道粘膜がただれ、逆流性食道炎(びらん性胃食道逆流症)が起こります。 重症の逆流性食道炎の患者さんでは胃酸の逆流時間が長くなっています。 しかし、食後には健康な人でも胃酸が逆流することがあります。 ただし健康な人では食道内に胃酸が逆流している時間は1日のわずか4%以下で、逆流が問題になることはありません。 健康な人では、逆流した胃酸は食道の蠕動運動(食べ物や飲み物を食道から胃に送るはたらき)によりすぐに胃に戻されますが、胃食道逆流症の患者さんではこの蠕動運動に問題が生じていることがあり、胃酸が食道に溜まってしまうことがあります。 また、胃と食道のつなぎ目が上にせり上がる食道裂孔ヘルニアという病気があると逆流防止のはたらきが弱まり、胃酸がより食道に逆流しやすくなり、さらに食道に長時間にわたってとどまることが知られています。 胸やけ、呑酸などの逆流症状を感じるのは胃酸の逆流ばかりではありません。 胃酸以外にも、空気が逆流したときや、酸度の弱い胃液が逆流することでも逆流症状が生じることがあります。 また、食道粘膜のただれが生じていない非びらん性胃食道逆流症の患者さんでは、食道の知覚過敏があり、わずかな胃酸の逆流や酸度の弱い胃液の逆流でも強い自覚症状を感じる場合があることが知られています。

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