マイセン 動物園 展。 特別展 年間スケジュール

「マイセン動物園展」“動物”のマイセン磁器作品が汐留に集結、犬・猫の彫刻など約9割が初出品

マイセン 動物園 展

パナソニック汐留美術館で『マイセン動物園展』が始まりました。 アート界一の動物好きを自負する明菜さんも、早速行ってきましたよ! マイセンの動物園 パナソニック汐留美術館『マイセン動物園展』展示風景 言わずと知れたドイツの名窯、マイセン。 私とマイセンの接点といえば、百貨店の食器売り場で眺めるだけの関係です。 そのため、マイセンといえば透明感のある白磁に鮮やかな色がついた食器のイメージです。 しかし、どうでしょう、このバリエーション!可愛い犬や猫だけでなく、サバンナや北極、南極の生き物までマイセンの作品のモチーフになっていたとは。 パナソニック汐留美術館『マイセン動物園展』展示風景 北極の代表選手シロクマと、南極の代表選手キングペンギンが、マイセンでまさかの共演。 動物園のアイドルが白磁になってお迎えする展覧会です。 ボールを鼻先に載せてバランスを取る《曲芸をするアシカ》は、水族館っぽさもありますね。 陶磁器で硬いはずなのに、動物の体毛や羽の柔らかさが色で表現されています。 生き生きとした躍動感も見どころで、それぞれの動物が「一番輝いている瞬間」が作品になっています。 テレビ番組で野生動物の映像を見慣れている現代人をも驚かせる、リアルな表現ですね。 パナソニック汐留美術館『マイセン動物園展』展示風景 マイセンをはじめとして、動物を主役にした美術品が作られるようになったのは、動物園の役割が大きいです。 世界中から集められた珍しい動物を一般の人が動物園で見られるようになった18世紀や19世紀は、美術史の隠れたターニングポイントです。 例えば《山羊に乗る仕立屋》という作品。 山羊に乗っている人も山羊もメガネをかけています。 パナソニック汐留美術館『マイセン動物園展』展示風景より、左:《山羊に乗る仕立屋》 華やかな衣装を身につけた仕立屋ですが、馬ではなく山羊に乗っています。 現代で例えるなら、プラダのスーツを着てママチャリに乗るような感じでしょうか? 宮廷に招かれたものの山羊に乗っていくしかない身分の低い人を、貴族があざわらうような作品なのですね。 しかも、仕立屋も山羊も視力が低いのかメガネをかけており、目的地に中々たどり着けない場面なのだそうです。 写真撮影OKの作品もあります! パナソニック汐留美術館『マイセン動物園展』展示風景 本展の作品の一部は写真を撮ってもOKです。 気に入った動物の写真を思い出に持ち帰ることができるかも! パナソニック汐留美術館『マイセン動物園展』展示風景より《花鳥飾プット像鏡》 ロココ調の鏡に映った自分の写真を撮ることもできます。 緊急事態宣言…• こんにちは、Huluで劇場版『名探偵コナン』ばっかり見ている、美術ブロガーの明菜です。 新作の『緋色…• , 2019年10月に全国の日本美術ファンの期待を浴びてグランドオープンした京都・嵐山の福田美術館。 ここ数年ですっかり有名になった江戸時代の天才絵師・伊藤若冲。 2016年に生誕300年を記念して東京…• 和傘、うちわ、提灯などの伝統的な工芸作品や、折り紙、ちぎり絵、落語の紙切りなど、日本では昔から多様…•

次の

『マイセン動物園展』に見る動物たちの表情。超絶技巧が描く「不思議な動物の世界」は見逃せない! | WEBマガジン〈かりかりかりうむ〉

マイセン 動物園 展

『マイセン動物園展』パナソニック汐留美術館(汐留・新橋) パナソニック汐留美術館(汐留・新橋)ではマイセンの動物をテーマにした陶磁器を集めた展覧会が開かれています。 うっとりするマイセン陶磁器の魅力は美しいものを愛する人必見ですよ。 美しい世界が広がる展覧会の様子を報告します。 みどころポイント ヨーロッパ初の硬質磁器製造に成功し、1710年に王室磁器製作所を設立したのがドイツのマイセン磁器製作所です。 今回の展覧会では、このマイセン磁器製作所の作品のなかから動物にテーマを絞って作品が展示されています。 とくに19世紀後半から20世紀初頭にかけて流行したアール・ヌーヴォ時代の作品が中心になっていて美しい作品が多く鑑賞できますよ。 また120点にも及ぶ彫像作品は見ごたえたっぷりです。 出品作品の9割は初公開作品、今までたくさんのマイセン作品を見てきたマイセン好きな人でも新しい出会いがあるはずです。 人が映っていません。 平日の午後4時半過ぎに行きました。 (開館は6時まで、入館は5時半最終になっています。 ) 空いている時間帯のようで、会場内には数人の人がいるだけでした。 その後も外国人の団体旅行者(7,8人)がきて少しにぎやかになった程度で、この日は鑑賞し終えるまで混雑することはありませんでした。 今後の混雑予想 夏休みに入ると汐留に遊びに来る人などが見に来ることも予想されます。 親子で楽しめる展示内容なので子どもも増えそうです。 展示内容の半分くらいは写真撮影OKです。 写真映えする作品が多いので、展覧会に行った人がSNSに写真を投稿して展覧会の人気が高まる可能性もあります。。 陶磁器の好きな人たちの間でも評判になり、人気がぐんぐんあがってきそうですよ。 一番の混雑は ティーセットコーナーでした。 ティーセット展示数は少ないのですが、「これがティーカップ?ティーポット?」と驚くほど細工の美しさに圧倒されます。 みなさんじっくりと作品を見て、写真を撮っていますのでどうしても混雑してしまいます。 じっくり見入るほどの美しさなので混雑も仕方ありません。 見どころポイント たくさんの動物に会える 犬、猫、シロクマ、鳥、猿などなど。 作品そのものが動物だったり、ティーカップや壺に飾られた動物もいます。 快適な温度で楽しめる室内動物園のようです。 陶磁器作品になった動物もたくさんいます。 壺に細工された動物もいます。 あまりにもリアルすぎてこわい、気持ちわるい動物もいますが、じっくり見てお見逃しなく。 美しいものが好きな人必見 美しい世界が会場いっぱいに広がっています。 これが自分のコレクションだったら毎日毎日見飽きることがないはず。 見れば見るほどうっとり。 美しさものが好きな人なら年齢性別を問わずだれもが楽しめますよ。 後ろ姿にも裁縫道具がたくさん。 おしゃれな感じがするが実は風刺的意味合いが強いという。 時代は違うけれど映画『マリーアントワネット』のパステルーで埋め尽くされた世界のなかで、ドラマ『ダウントンアビー』のお城で暮らす、ヨーロッパの貴婦人になった気分になれます。 美しすぎるティーセット 陶磁器好きな人のなかで、特にティーカップ、ティーポット好きな人多いですよね。 この展覧会でも、決して実用的ではない鑑賞用であろう美しいマイセンのティーセットが展示されています。 会場内が空いていたので自由自在に動き回って、好きなように作品を鑑賞して、写真も撮りまくっての所要時間です。 鑑賞している人が多いと、じっくりと作品を見るのに少し時間がかかると思います。 細かな装飾の多い作品ばかりなので、作品に見入ってしまうとあっという間に時間が過ぎてしまいますよ。 ホームページ割引(100円)あります。 まとめ いかがでしたか。 『マイセン動物園展』の雰囲気を味わっていただけましたか? 美しくかわいい世界が広がる優雅な展覧会をぜひ体験してくださいね。 pooh70inu.

次の

『マイセン動物園展』美しいもの好きな人必見!混雑なしで優雅な気分に

マイセン 動物園 展

出品作の約9割が初公開!動物たちの表情にも注目を! 「マイセン動物園展」では約9割の作品が展覧会初出品で、ほとんどが個人蔵のため次回の公開は未定と聞けば、この機会は見逃せない。 会場は4つの章で構成され、第1章は「神話と寓話の中の動物」として、西洋美術で多くモチーフとして扱われる神話や寓話がテーマの作品を展示。 人間社会を風刺した《猿の楽団》では、楽器を演奏する猿たちの表情や仕草にも注目を。 また、異国への憧れをかきたてる《四大陸》(ヨーロッパ・アメリカ・アジア・アフリカ)の作品では、それぞれの大陸を象徴する動物が表現されている。 人気シリーズ・スノーボールを中心に、器に表された動物も 実際に使用可能な器に動物の装飾を施した作品は、第2章「器に表された動物」で見られる。 装飾の方法は、直接器に描かれたり、彫刻として取り付けられたり。 白い小花(ガマズミ)の彫刻を器の表面に貼り巡らせた「スノーボール」と呼ばれる装飾は、マイセンを代表するシリーズのひとつで、愛好家も多い。 もともとは、ドイツのアウグスト三世が最愛の王妃に「枯れない花を贈りたい」という願いから、1739年に誕生したもの。 やがて鳥の彫刻が付加されるようになり、自然主義的な要素が濃くなったという。 この章では、そんなスノーボール作品を中心に、器にさまざまな姿で愛らしさを添えた動物たちを紹介する。 アール・ヌーヴォー様式の動物を支えたのは独特な色彩技法 19世紀後半から20世紀初頭にかけてヨーロッパの美術工芸界で流行したアール・ヌーヴォー様式は、曲線を多用した有機的なフォルムが特徴的なもの。 マイセンでも、この様式を取り入れた作品が数多く存在する。 マイセンのアール・ヌーヴォー様式を支えた技法のひとつが「イングレイズ」と呼ばれるもの。 グレイズは釉薬(ゆうやく:表面にかける薬品)のことで、イングレイズは、釉薬の上に模様を描きながら焼成の時に釉薬の中に色を染み込ませるもの。 こうすることで、多色性と柔らかな発色効果を同時に得られるそう。 第3章の「アール・ヌーヴォーの動物」では、その柔らかな色合いを生かして表現されたイヌやネコ、ペンギンなどを展示。 曲線の美しさと、繊細な色付けから生まれる動物たちの表情に、心もなごむはず。 20世紀のマイセンを代表する原型師・エッサーの動物たち 第4章では、1920~30年代のマイセンでモデラー(原型師)として活躍した彫刻家、マックス・エッサーの動物彫刻を紹介するとともに、彼に影響を受けた成形師の作品を展示する。 エッサーはベルリン芸術大学で学んだ後に磁器の仕事に関わり、卓越した造形力で注目を集めて、マイセンに招かれた人物。 マイセンの作品では、「ベッドガー炻器(せっき)」と呼ばれる赤いストーンウェアによる彫刻作品を得意とし、なかでも動物彫刻の名手として知られている。 《カワウソ》は、1937年のパリ万博でグランプリを受賞した作品。 さらに、ゲーテの叙事詩からインスピレーションを得て制作された磁器製の作品《ライネケのキツネ》は、アール・デコの時代を代表するテーブルセンターとして高い評価を受けている。 それぞれに時代を反映しながら、高い造形力と独特の技法で進化を続けたマイセンの動物たち。 美しい磁器の動物園散策を楽しんで。

次の