ら 抜き 言葉 問題。 【文章の書き方】『ら』『い』抜きで書かない

「ら」抜き言葉が問題になっていますが,私は「い」抜き言葉が気になります。...

ら 抜き 言葉 問題

「降りれる」「来れる」「食べれる」は、日本語の乱れのひとつとして取り上げられることの多い、いわゆる「ら抜き言葉」です。 「~できる」という可能の意味をもつ形にするときに「られる」をつけるべきところ、「ら」を省いて「れる」のみをつけてしまっているんですね。 「降りる」「来る」「食べる」の可能の意味をもつ形は、正しくは、それぞれ「降りられる」「来られる」「食べられる」です。 一方、「走れる」「読める」「通れる」には、「ら」は入っていませんが、これらは正しい言い方であるとされています。 さて、では、「られる」をつけるべき動詞と、そうではない動詞の区別をどうすればいいでしょうか?じつは、とても簡単なチェック方法があるんです^^ それぞれの動詞に「ない」をつけて、「~しない」という意味の形にしてみてください。 「られる」をつけなくてもいい動詞「走る」「読む」「通る」は、「走らない」「読まない」「通らない」となります。 いずれも「ない」のすぐ上の音がア段の音、すなわち、「ら」、「ま」、「ら」になっていますね。 一方「られる」をつけるべきとされている動詞「降りる」「来る」「食べる」はどうでしょうか。 これらに「ない」をつけると、「降りない」「来ない」「食べない」となります。 さて、「ない」の上の音は、どうなっているでしょう。 それぞれ「り」「こ」「べ」。 イ段、オ段、エ段の音です。 ア段以外の音ですね。 もうおわかりでしょうか?「られる」をつけるべきかどうかのチェック方法、ここは単純に 「ない」をつけてみて、「ない」の上の音がア段以外になる動詞には「られる」をつけると憶えてしまってください。 例外は「する」という動詞だけ。 「する」に「ない」をつけてみると、「しない」となりますね。 「ない」のすぐ上は「し」すなわちイ段の音。 ということは、さっきの法則にしたがうと、「する」には「られる」をつけるべきということになりますが、ためしに「られる」をつけてみると・・・ 「すられる」? 「せられる」? こんな言い方はありませんよね^^; 「する」の可能の意味をあらわす形は「できる」です。 これだけが例外で、「ない」の上がア段以外になる動詞には「られる」をつけると憶えてしまってください。 日常会話や日本語検定対策のためであれば、この原則を押さえておけばOKです。 あれ?どっちかな?と迷ったときには「ない」をつけてチェックしてみてくださいね。

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ら抜き言葉の問題点とメリットとは?歴史はいつからなのか??

ら 抜き 言葉 問題

文1の「見れる」、文2の「食べれる」は、日本語の乱れの象徴として取り上げられることの多い、いわゆる「ら抜き言葉」です。 本来、「見る」「食べる」を「~できる」という意味の形にするには、「見られる」「食べられる」とするのが適切なのですが、誤って「ら」を抜いてしまっているので、そう呼ばれています。 他方、文3の「読める」、文4の「飲める」には「ら」は入っていませんが、これらは適切な表現とされています。 「~できる」という意味にしたときに「ら」を抜いていいものとよくないものがあるわけですね。 と言っても、うんざりする必要はありません。 簡単な見分け方があるからです。 試しに「見る」「食べる」「読む」「飲む」を「~しない」という否定の形にしてみてください。 「見ない」「食べない」「読まない」「飲まない」となりますよね。 そして、それぞれの「ない」のすぐ上の音を、長く伸ばして発音してみてください。 「見ィない」「食べェない」「読まァない」「飲まァない」となりますね。 「読まない」「飲まない」は「ない」のすぐ上の音を伸ばして発音したときに語尾が、アイウエオの「ア」の音になっています。 つまり「ない」の上がア段となっているということですね。 こういった動詞は、「~できる」という形にするときに「ら」を抜いても構いません。 他方「ない」の上が「イ」「エ」の音になる「見る」「食べる」は、「~できる」という形にするときは「見られる」「食べられる」とする必要があります。 ・「~しない」という形にしたときに、「ない」のすぐ上がア段になる動詞は「ら」を抜いてもいい ・「~しない」という形にしたときに、「ない」のすぐ上がア段にならない動詞は「ら」を抜いてはいけない とご記憶ください。 例外は「する」だけです(「する」の可能の形は「できる」ですよね)。 さて、では5の「泳げれる」はどうでしょう。 「泳ぐ」を「~しない」という形にしてみましょう。 「泳がない」となります。 「ない」の上の音を伸ばしてみると「泳がァない」。 「ない」の上はア段ですね。 ということは、「ら」を入れずに「泳げる」でいいわけですが、何か足りないなーという気がするのでしょうか、「れ」を足して「泳げれる」としてしまっています。 こういう類の間違いを「れ足す言葉」といいます。 ということで、不適切なのは1「見れる」2「食べれない」5「泳げれる」でした。

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試験Ⅰ問題11【言葉の乱れ】

ら 抜き 言葉 問題

スポンサーリンク 『ら』『い』抜きの言葉は敬語ではない 正しい日本語で書かれた文章が、必ずしも読みやすい文章ではない・・・という話を最初にしたと思います。 とはいえ、正しい日本語で書かれた文章のほうが読みやすくなるのも、また事実です。 もちろん、教授と呼ばれるほどに知識を高める必要はありません。 必要なのは、一般レベルの言葉遣いです。 これがなければ、敬語で文章を書くことができないからです。 そして、『ら』『い』抜きの文章は敬語ではありません。 何故なら、どこが間違っているのか気づかないからです。 以下の例文を確認してみましょう。 「生徒たちは、全員参加で会議に出席してました。 それぞれの意見が食い違ってるので、考えれる原因を突き止めたかったのです」 確かに、文章としては読めます。 しかし、何度読んでも子供っぽい文章に感じられると思います。 三箇所も『ら』『い』抜きをしているので、文章が走っているのです。 一行だけならまだしも、これが永遠に続くと全力疾走で読まされる羽目となります。 まるで、子供に急かされて遊園地を回る父親の気分です。 結果、読むスピードが自然と早くなってしまい、読み手はなんとなく目を通しただけになってしまいます。 おそらく、内容はそれほど伝わっていないと思います。 『ら』『い』抜きが生きてくる文 文章で抜いてはいけない『ら』『い』ですが、それが生きてくる文もあります。 それは、台詞です。 小説などで、登場人物が語る文のことです。 ここがすべて『ら』『い』入りで書かれていると、リアリティに欠けてしまいます。 何故なら、日常会話で『ら』『い』を入れて喋っている方はいないからです。 台詞とは、登場人物の性格や個性を表現する大事な文です。 そこに信憑性の欠けた言葉を並べるのはナンセンスです。 スポンサーリンク まとめ 敬語を使えば、不愉快に思う方はいません。 違和感を与えてしまう『ら』『い』抜きの文章は、敬語ではないのです。 この必要最低限の正しい日本語を知っていれば、あとは難しい言葉や表現を知らなくても読みやすい文章は書けます。 とはいえ、文章に興味を持ったのなら、どんどん知識を増やしていくべきだと思います。 常識的な敬語とは、何も『ら』『い』抜きだけではありません。 語尾に『っす』を入れる言葉も、決して敬語ではありません。 「マジっすか!?あざーっす!」 目上の方が聞けば、「馬鹿にされたのだろうか?」と怒りを覚えてしまうのも無理はありません。 また、通じない敬語も存在します。 「ご注文は以上でよろしかったでしょうか?」 これは、もっとも気になる接客時の言葉だといわれています。 大方の意見では「よろしかった」ではなく、「よろしいでしょうか」が正しいと思われています。 ところが、日本語の専門家の中では、「これを100%間違いとも言えない」と論じた方もいるのです。 では、文章に起こす時、どちらの言葉で書くのが適切でしょうか? 答えは「よろしいでしょうか」です。 理由はたった一つ、誰もが読みやすい文章だからです。 賛否両論ある言葉より、誰もが正しいと思っている言葉を選んだほうが、結果的に読みやすい文章となるからです。 こういう問題は、文章を書く時にたびたび生じる悩みだと思います。 どちらの言葉を選ぶべきか悩んだ時、誰もが読みやすい言葉、または正しいとされている言葉を選ぶようにしましょう。

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