2014年4月、日本人間ドッグ学会から発表された コレステロールの新基準についてのまとめです。 厚生労働省(日本動脈硬化学会)が定める コレステロールの正常値とは大きな隔たりがありますので、 男女別の一覧表で比べたおきたいと思います。 男性 コレステロール 厚生労働省 正常値 日本人間ドッグ学会 新基準(30~80歳) 総コレステロール 150~199 151~254 LDL 70~119 72~178 HDL 40以上 40以上 中性脂肪 50~149 39~198 男性は年齢別という区別はありませんが、 コレステロールの正常値が大きく緩和されてるのが分かります。 次に女性のコレステロールの新基準を見てみます。 HDLコレステロール以外は、 年齢別にコレステロールの新基準を定めていて、 コレステロールを下げたい方には、良い指針になると思います。 血圧や血糖値もそうですが、 コレステロールも年齢と共に上昇する傾向がありますので、 自分の年齢に相当な数値というのを知っておく事も必要です。 そして目を引くのは、 男女ともLDLコレステロールの新基準の数値が、かなり緩和されてる事ですね。 今まで悪の代名詞的な扱いをされてきたLDLですが、 日本人間ドッグ学会の新基準が発表された事により、 あまり気にしなくなった方もいらっしゃるかもしれませんね。 150万人の人間ドッグ受診者を基に出した信憑性の高い数値ですので、 中性脂肪に関しては、 日本人間ドッグ学会の新基準を重視する方が良いかもしれません。 日本人間ドッグ学会の新基準の根拠(NHKによる解説) スポンサーリンク.
次の横紋筋融解症とコレステロール 横紋筋は心筋、骨格筋を表します。 横紋筋融解症とは筋肉が溶けてしまうことを難しくいったにすぎません。 お酒の飲みすぎでも起こります。 実際お客様でもいらっしゃいました。 一晩中飲んでいたら体中が痛くなってきたといっていました。 他ではコレステロールを下げる作用がある薬を飲んでいると、運動もしていないのに筋肉痛になったりします。 これは完全に副作用ですのでもしそのような症状があればそっこくやめてください。 私はひどい横紋筋融解症の患者様に会ったことがあります。 一回目を飲んだ時に体が熱くなってきて、微熱がでて体が痛くなってきた。 2日目にはさらにひどくなり、血尿まででてきたというところで相談にいらっしゃいました。 こういう患者様に会うと薬の怖さを思い知られます。 コレステロールは血管がつまる原因としてずっと敵視されてきましたが、コレステロールが悪いわけではなく、その人の食事が悪いとされてきました。 卵をたべるなとか聞いたことあるかもしれません。 しかし医学部では栄養学がないので、本来ならここは栄養士に頑張ってもらいたいところです。 しかし現在でははなんと食事中からのコレステロールの摂取は、血中コレステロールとは因果関係はないことが証明されてしまったのです。 現在のコレステロール基準値 血中コレステロール:140mg以下ですが、この決め方が結構適当に決めたようです。 アメリカでは2013年に根拠がないことがわかって、コレステロールの基準値を撤廃しています。 日本はまだまだ使っています。 コレステロール新基準 2014年に人間ドック学会で150万人のデータから決めた新基準値は 178mg以上です。 女性は年齢によってかりますが、152~190mgまで正常値です。 これほどの説得力のある数字はないですが、いまだに採用されていません。 さらにコレステロールを下げると感染症にかかりやすいことはわかっています。 ですから血液検査をしてLDLコレステロールが新基準以下で、コレステロールを下げる薬を出している病院に通っているのであれば、通院する病院を見直したらいいと思います。 ただ合併症もあるので、一概には言えませんが。 更にコレステロールは死亡率を下げることが分かっています。 つまりコレステロールと死亡率に反比例の因果関係があることまでわかっています。 病気になるかもしれないとおもいコレステロールの薬を飲んで横紋筋融解症や免疫力をさげて風邪をひきやすかったりするのかはあなた次第というところでしょうか.
次の検査値の解説• 生命維持に欠かせない栄養素である脂質も、基準の範囲からはみだすと、私たちの健康をおびやかす存在になります。 血液中の総コレステロール、HDLコレステロール、LDLコレステロール、中性脂肪を指標として、身体の状態や重大な病気のリスクを調べます。 コレステロールとその役割とは? コレステロールは、脂質仲間である中性脂肪とは異なり、エネルギー源として消費することや、運動によって減らすことはできません。 しかし、コレステロールは細胞膜の成分になり、ホルモンやビタミンDの原料にもなります。 さらに、胆汁酸の原料となり、生命維持に必要な脂質やビタミンの吸収を助ける働きもしています。 コレステロールの善玉と悪玉って? 善玉と悪玉のコレステロールがあることは、よく知られています。 いわゆる善玉がHDL、いわゆる悪玉がLDLです。 HDLは、血管の壁にはりついたコレステロールをはぎ取り、肝臓に運びます。 LDLは、肝臓に蓄積されたコレステロールを身体中に運びます。 もし体内のコレステロール量が増え、HDLが不足してしまうと、動脈硬化へと進む可能性があります。 血液中のコレステロールの基準値とは? 健診機関によって幅があり、2014年に日本人間ドック学会によって公表された新基準にも、まだ移行はしていません。 HDLの基準値は40~119で、30~39が要注意、29以下と120以上は異常値とされます。 血液中のLDLコレステロール値が高くなるのはなぜ? LDLが増加する原因として、脂肪過多な食事、食物繊維の不足、アルコール過多、喫煙などが挙げられます。 また、加齢や運動不足による代謝の低下、ストレス、遺伝などもLDLを増やす原因となります。 さらに、食べすぎや飲みすぎにより血液中に中性脂肪が増えると、HDLが減少し、LDLを増加させてしまいます。 血液中のコレステロール値に異常があると? 血中脂質の値が基準からはみだすと、脂質異常症となります。 放っておくと、動脈硬化が進行し、脳や心臓に致命的な病気を起こしかねません。 この脂質異常症には、以下の3タイプがあり、コレステロールと中性脂肪のバランスも関係します。 LDLコレステロールが多いタイプ: 高LDLコレステロール血症• HDLコレステロールが少ないタイプ: 低HDLコレステロール血症• 中性脂肪が多いタイプ: 高中性脂肪血症 コレステロールが原因でなりやすい病気と治療費は? HDLが低いと、脂質異常症、メタボリックシンドローム、高血圧症、肝硬変、腎不全、甲状腺機能亢進症などが疑われます。 また、LDLが高くなる病気として、脂質異常症、メタボリックシンドローム、糖尿病、甲状腺機能低下症、ネフローゼ症候群、閉塞性黄疸などが挙げられます。 脂質異常症 脂質異常症から動脈硬化が進行すると、脳卒中や心筋梗塞などの重大な病気を引き起こし、命を落とす危険性もあります。 脳卒中の診療日数の平均は入院26. 6日、外来4. 2日で、医療費総額の平均は入院187. 6万円、外来5. 3万円です。 また、心筋梗塞の診療日数の平均は入院14. 2日、外来4. 6日で、医療費総額の平均は入院179. 5万円、外来6. 8万円と高額です。 高血圧症 高血圧の状態が続くと、進行にしたがって治療費がかさみます。 高血圧の診療日数の平均は入院18. 5日、外来5. 3日で、医療費総額の平均は入院119. 2万円、外来5. 3万円です。 糖尿病 高血糖の状態が続いて、合併症を引き起こし、四肢切断や失明に至ったり、人工透析が欠かせなくなる危険性があります。 糖尿病の診療日数の平均は入院17. 2日、外来4. 7日で、医療費総額の平均は入院99. 2万円、外来5. 3万円です。 また、糖尿病網膜症、糖尿病腎症、糖尿病神経障害といった重大な合併症もあります。 人工透析には、週に3回ほど通院が必要で、1回につき4~5時間も時間を費やすことになります。 メタボリックシンドローム 腹囲がひっかかっていて、脂質異常、高血圧、高血糖のうち、2つ以上が当てはまる場合、メタボリックシンドロームと診断される可能性が高くなります。 肝硬変 肝臓に脂肪がたまると脂肪肝になり、肝硬変・肝がんへと進行するリスクがあります。 定期的な検査が必要です。 ネフローゼ症候群 高度なたんぱく尿が出て、低たんぱく血症が起き、むくみの症状が出ます。 定期的な通院と投薬が必要です。 腎不全 腎臓の働きが低下します。 人工透析になると、週に3回ほど通院が必要で、1回につき4~5時間も時間を費やすことになります。 甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症(バセドウ病) LDLが高くなると甲状腺ホルモンの血中濃度が下がり、甲状腺機能低下症になります。 HDLが低いと、甲状腺の働きが活発になりすぎて、バセドウ病(甲状腺機能亢進症)になります。 進行すると眼球突出や動悸などの症状が現れます。 閉塞性黄疸 胆管がつまり、胆汁の流れが止まる病気で、LDLが高くなります。 手術が必要な場合があります。 このように、コレステロールの異常値は、医療費がかかるリスクが高いとみなされ、健康年齢が高くなることがあります。 (健康年齢算出のしくみ) LDLコレステロール値を下げるためには? かかりつけ医の指導の下、無理のない食事療法を続けましょう。 投薬が必要な場合もあります。 減塩を意識した和食が基本• 食物繊維豊富な食品(玄米、納豆、野菜、海藻、きのこ類など)を増やす• 青魚や大豆を増やす• 飽和脂肪酸とコレステロールの多い動物性食品(ラードやバターなど)を控える• トランス脂肪酸が多い食品(マーガリン、洋菓子、スナックなど)を控える• アルコールは適量にとどめる• 予めご了承ください。
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