進撃 の 巨人 ネタバレ 120。 進撃の巨人ネタバレ119話最新話考察!ジークの叫び発動でファルコ死亡!?

これ本当?進撃の巨人120話で衝撃的な伏線回収が判明した件【ネタバレ注意/人影/考察】

進撃 の 巨人 ネタバレ 120

窮地に陥り、ついに叫びの力を解き放った「獣の巨人」。 脊髄液を飲んだ者は端から巨人化し、シガンシナの各地から閃光と爆煙が立ち上る。 大混乱の中「鎧の巨人」の隙をついて逃げたエレンは、ジークとの接触を目指し徒歩で駆け出す。 通りの角には、大型ライフルを構え狙いをつけるガビの姿があった。 進撃の巨人 第120話 刹那 別冊少年マガジン 2019年9月号(8月9日発売)掲載 座標にて ガビが放った銃弾は見事エレンの首へ命中し、彼の頭と胴体を切り離すことに成功。 エレンの飛ばされた頭は宙を回転しながら走馬灯を見ます。 これまでの凄惨な出来事が次々とフラッシュバックし、そしてそれはやがてエレンだけでなく他の誰かの記憶とも入り混じり始めました。 この夢を見ているのが誰なのか分からなくなるように感じた直後、エレンはまるで大樹のごとく立ち上る光の柱を前にして立っていました。 少し後ろに、鎖で何重にも繋がれて地べたにペタンと座っているジークの姿。 彼が言うには、この茫漠とした砂の海のような場所が「座標」。 すべての巨人の「道」が交わる、始祖の力の根幹です。 ジークも物的証拠があって言っているわけではありませんが、状況からしてそうとしか思えないだろ(空気読めよ、わかったな!)といった口ぶり。 続けて光の中から姿を現しゆっくり近づいてくる少女を指し、ジークはこれまた始祖ユミル以外に考えられないだろ(空気読め)みたいな。 リヴァイの雷槍でふっとばされた時にジークの体を再生させた例の少女ですが、今の所何も語らず、その正体が本当に始祖ユミルであるかは不明。 ですが否定する材料もないので、素直にジークの言う通り、このブログでも少女を始祖ユミルと呼ぶことにします。 続けて解説するジークの言葉によると、エレンが完全に絶命する前にジークは首を拾うことができ、「始祖」と「王家」の接触はギリギリで果たされたとのこと。 頭部だけでよかったんですね。 エレンと巨人ダイナとの接触は手のひらと拳だったのですが、巨人の力というのは体内のどこかに集積しているものではなく、全身をくまなく巡っているものなんでしょうか。 身体の一部位だけでいいとなると、例えばどこか手足を1本切り落として道具として使うような発想も考えられますが、手足が時間が経って「死んで」しまったら意味がないのでしょうか。 そもそも巨人の力とは、化学物質なのか、波なのか・・・なんてことを考えていくと面白いのですが、今は話を先に進めましょう。 ジークによると、彼は「不戦の契り」の象徴である鎖で地面に繋がれ、この場所で自由に振る舞うことができない。 しかしエレンはジークが鍵となって扉を開くことで自由な状態のままここに来られた。 今のエレンなら鎖に縛られず始祖ユミルに命令することができる。 さあ、今こそエルディア人の安楽死を発動させよう! 無言で立ったままジークを見下ろすエレン。 その口から次に出た言葉は 「こんなふざけた計画オレは到底受け入れられない」 「悪いが兄さん オレはここに来るため あんたに話を合わせていただけだ」 ドッギャーーーン!! 誰もが予想していたこととは言え、やはりエレンはエルディア人安楽死なんて望むわけがなかった。 読者もほとんどがそう思ったでしょう。 バレバレですよ。 むしろよくここまで演技が持ちましたよね。 少年時代から年齢を経るごとに器用パラメータに極振りして成長したのか。 同期だった方のユミルに直情浅慮を呆れられたのが、今考えるといい薬だったのかもしれません。 土壇場でのエレンの裏切りに両手で顔を覆い、嘆きの嗚咽を漏らすジーク。 絞り出すかのように、なぜだ…、とその理由を問う兄に、エレンは背を向けたまま 「オレがこの世に生まれたからだ」 と、少年時代からまったくブレないエレン節で返します。 生まれて生きているからには、精一杯あがいて戦う。 何もせずダラダラ死を待つだけの生なんて耐えられない。 この作品の根底にある一貫したメッセージを、主人公であるエレンが忘れるはずもないのでした。 広告 ジークの真意 兄と訣別したエレンは始祖ユミルに手を差し出すも、彼女はそれを無視してエレンの横を素通り。 ジークを労るかのように、彼の前で膝をついて座りこみます。 あ、あれ? ユミルさ~ん? もしもーし? エレンの額を汗がツー…タラリ。 ドッキリ大成功~! エレン、騙したつもりが騙される側だったの巻! エレンよりも先に始祖ユミルと会っていたジークは、エレンが目覚めるまでの間にあった相応の時間をもって彼女を観察し、その習性を理解するに至っていました。 ここにいる少女の姿をした始祖ユミルは形骸でしかなく、意思を持たぬ存在。 王家の血を引く巨人を主人と認め、服従し、力を与えるだけの者だと。 ジークは「始祖の巨人」を継承せずに座標に到達した(始祖ユミルから引き込んだ)特異な例で、先代王族たちの記憶や思想に影響を受けていません。 そのため「座標」で過ごすうちに始祖ユミルを利用できるようになり、「不戦の契り」を無効化することができた、らしいのです。 なんじゃそりゃ! 正直、ここはちょっと都合が良くて素直に納得しにくいところではありますが、概念的なフィクションの部分なのでいち読者にはどうしようもありません。 そういうものだ、と受け止めましょう。 へー!すごいやジークさん! ジークはこの精神と時の部屋に、エレンよりも現実時間で数日ばかり先に到達した経験があります。 彼の言を信じるならば始祖ユミルは王族の血に隷属しているようなので、ジークがリヴァイによって瀕死にされた際、それを救うために姿を見せたのでしょう。 そしてエレンの首と接触し再度入室を許されたこの場所で、エレンが目を覚ますまでにジークは長大なヒマを持て余していたようです。 この精神世界においてエレンとジークとの情報格差がそこで生まれました。 で結論としては、 ジークはすでに自力で「不戦の契り」を解いていて、座標にいる始祖ユミルを従えている。 エレンの存在は「鍵」にすぎず、エレンの意思と無関係にジークが始祖の力を発動できる。 ということになります。 エレンがジークを欺き利用したのと同様、ジークもエレンを騙したことになりますが、と言ってもこちらは現実時間でつい数瞬前からのことです。 ジークが始祖の力を理解し掌握できたのはエレンの首を拾った後のことですからね。 もともとの計画はエレンの意思ありきで、自分のほうが「鍵」にすぎなかったはずです。 ジークにしてみれば「あっぶねー、セーフセーフw あのままエレンを信じてたらやばかったぜ、まあ薄々気づいてたけどな」という状況でしょう。 彼が座標にいて不戦の契りがなく、ユミルを従えているならそのまま自由に始祖の力を使えてもよさそうなものですが、「始祖の巨人」という器(媒体?)は必要らしく、始祖ユミルの力で今度はエレンを鎖で拘束します。 これでエレンと接触したら満を持して安楽死発動!かと思いきや、ジークのけじめとして先にエレンの「洗脳」を解き、憎きグリシャの存在を消し去ってから、今度こそ兄弟仲良く理解し合って一緒にエルディア人を救済しようぜ!というつもりのよう。 そのためにジークが取った手段はグリシャの記憶を追体験する旅。 回想の時間旅行です。 言ってしまえば過去編ね。 そして記憶の扉が開きます。 およそ0. 01333秒ですね。 座標の中では兄弟水入らずでドッキリ!からのドッキリ返し!からの過去回想編!となにやら脱線しちゃってますけど、本編の世界ではエレンの首がもげてジークがそれをキャッチしてからわずか0. 01333秒に満たないというわけです。 多分これから色々あって座標を取り込みパワーアップを果たした覚醒エレンが現実に帰還することになるんでしょうけど、ガビたちの主観ではほんの一瞬の出来事なんでしょうね。 グリシャの追憶 さて記憶の旅の始まりです。 赤ん坊のエレンを抱き上げるグリシャとカルラ。 その光景を同じ部屋で眺めるエレンとジーク。 なるほどこういう形式ですか。 これはあくまで過去の再現映像だから、干渉はできない…みたいな。 観測者は誰で、誰がこのデータを保持してるのかは興味ありますけどね。 ジークはグリシャが大陸での家族を忘れ、パラディで幸せそうにやっていることに唾棄します。 グリシャは医者の地位を利用して壁内の権力者へパイプを作ることに余念がありません。 「始祖の巨人」奪取の目的がばれたら妻子ともども処刑は免れないのによ~やるわ、とグリシャが家族を危険に晒してまで思想に殉じようとする姿に改めて嫌悪を示すジーク。 それを受けてエレンは「幻滅した」「洗脳が解けたよ」などと急に真顔で言いだしてますが、さすがに早すぎてバレバレです。 先日までの悪役を演じきった器用な演技派エレンはいったいどこへ行ってしまったのか。 んなわけねえだろ!というツッコミをぐっとこらえたジークはさすがに大人。 焦らなくていいとエレンを諭し、次の場面へと時計を進めました。 エレンがまだ1歳くらいの頃でしょうか。 グリシャはレイス家の教会を探りに来ていました。 地下洞窟への隠し階段を突き止めたグリシャはしばし逡巡するも、その場はフタをして帰路へつき、カルラとエレンの待つシガンシナへ戻ります。 地下へ進み、壁の王と「始祖の巨人」の所在を暴き奪い取ることこそ、グリシャが率いたレジスタンスの本懐だったはずなのに。 目前にしてリスクや犠牲の大きさに尻込みしたように見えます。 息子のことなどまるで意中にないのだろうと決めつけていたジークはこれを見て狼狽えていました。 なるほど、二人目の息子は俺と違って愛されていたらしいな・・・などとかっこつけてますが、内心結構ショックを受けてますよこれは。 シガンシナの自宅地下室でなにやら書き物をしながら寝落ちしてしまったらしいグリシャの机には、あの家族写真がありました。 寝言でジークを呼ぶグリシャ。 ジークが驚いて見やるとグリシャはガバッと起き上がり、ジークが髭面おじさんになった夢を見た・・・と一人ごちるのでした。 座標が場所だけでなく時間を超えて交わっているのなら、未来のジークの姿が流れ込んでいるのかもしれませんね。 エルディア人がみんな巨人因子(=道)を持っていて、それが未来から過去へ記憶を送れるものだとしたら、本作に残った謎の一つ「記憶の時系列に関わる矛盾」が解決します。 それはさておき、グリシャがパラディにいても自分のことを気にかけていた事実に動揺しはじめるジーク。 さっさと次に行くぞとエレンに促されるも、ボーゼンと立ち尽くしています。 いかん、このままではジークのメンタルが危ない! この後、おそらく今まで描かれていなかったグリシャの苦悩や人間性みたいなものが出てきて、ジークは大きな動機を失ってしまうんでしょうね。 エレンの洗脳を解くつもりで再現した記憶でまさか自分のほうが不意打ちかまされてしまうとは。 うっかりしてましたな。 知りたいような、知りたくないような、驚きとも困惑とも言えない微妙な顔を見せるジークでした。 回想のまま、次号へつづく エレンは始祖ユミルに何を願おうとしたのか? ジークに裏切りを告白し、さあオレに力を貸してくれとユミルへ手を伸ばしたエレン。 結果スルーされて赤っ恥かいた主人公ですが、彼はいったい何を願おうとしたのか? これは僕のまったく個人的な想像なんですけど、エレンの願いは女神転生でいうカオスな世界の創出だと思うんですよね。 巨人という存在を消し、世界をフラットにする。 そこから新しい適者生存競争を始めよう!っていう。 マーレ編以前は、徘徊する捕食者である巨人が物理的に壁内人類の自由を妨げていました。 世界の姿が明らかになってからは、巨人という存在や概念そのものが、兵力としてはアドバンテージになる一方で、国家間の均衡を崩し争いを助長する脅威であるように描かれています。 エレンが願うのは、巨人をすべて人間に戻すこと、そしてもう二度と継承されないようすること、ではないでしょうか? 彼の真意が明かされた時、間違ってたらこの部分をこっそり削除して全力ですっとぼける所存ですので、その際はニヤニヤしてください。

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【進撃の巨人】120話の展開振り返り&読んだ感想!!

進撃 の 巨人 ネタバレ 120

あくまで仮定の話です)• マーレ軍にエレンの巨人の力を奪われてしまう (この場合、主人公が死亡したことによる急激な変化で物語自体が破綻してしまう可能性が出てきます。 幼少期から今まで話の軸となってきたエレンのポジションに、新しく主人公を置き換えるとしたら本末転倒ではないでしょうか?)• マーレ軍による殲滅戦 (エレン(始祖の巨人)という脅威がなくなるわけですから、敵対するものは殲滅されると考えられます。 こうなってしまった場合、中途半端に話が終わってしまう可能性があります・・・)• マーレ軍による支配 (支配されることで平和になると言えば聞こえはいいですが・・・そうなってしまった場合、エレン達が何のために戦っていたのか意味がなくなってしまいます。 ) 上記に書いた通り、エレンが死んだ場合に考えられるのは、どれも最終的にマーレ軍が支配する世界が待っているという事になります。 それだと物語が破綻してしまい、強制的に終わりを迎えてしまうと思うので、エレンが死亡するという可能性は極めて低いと個人的に判断しました。 ジークを捕食する可能性 (ジークが叫ぼうと息を吸った後のシーンで、エレンが手を伸ばしているシーンがあります。 この場面を見る限り、エレンはジークが叫ぼうとするのを止めようと、手を伸ばしたのではないでしょうか? 個人的な意見ですが、エレンはジークが叫ぶのは本意ではなく、本当の狙いは捕食し自分の力にする事で制御しようと考えているのではないかと思います。 この場合、極めて可能性は低いですが逆の可能性もあります) エレンが生きていた場合に考えられるのは、ジークとの接触が目的だったので 地鳴らしを発動するか、捕食するかの二択になってしまいました。 を読んでいただければ エレンが生存している可能性の高さが分かると思います。 このことから、目的は最初と変わらず、エレンがジークと接触する可能性が非常に高いと思います。 進撃の巨人 次回最新話【120話】の予想 エレンが死んだ場合と生きていた場合について考察してみました。 生きていた場合のほうが可能性は高く有力だと思いましたよね? このことを踏まえて、次回最新話【120話】の予想をしていきたいと思います。 エレンの本当の目的は? エレンが生きている場合でも書いたように、当初からの目的は接触することであって 初めから目的自体は変わっていないんじゃないかと思いました。 しかし、ジークが叫ぼうとした時のエレンの手を伸ばした行動だけが気になってしまい 接触する理由が変わりつつあるのかな?と感じました。 このことから、エレンの目的はジークと接触し地鳴らしを行ったうえで 本意ではない叫びを行ったジークを捕食することで 獣の巨人の力を制御するということなのではないかと思いました。 なので、ファルコが巨人の力をすぐに制御できた場合、ガビを無理やりにでも連れて戦闘から離脱するのではないかと思います。 ライナーはどうなる? ライナーはエレンを止めようと必死になって手を伸ばしますが、 ジャンとコニーが放った雷槍によって阻止されてしまいます。 そんなライナーですが、あくまでもエレンに固執しているように思うため、幾度となく戦士として立ち向かうのではないでしょうか? 進撃の巨人の最新巻が読みたい!! 進撃の巨人 次回最新話120 話 の 考察と予想でした! ここまで読むと• 「文字だけじゃ物足りないよ!!!」• ジークの計画はどうなるか、エレンは復活できるのかどうか、これからの展開が楽しみです。 進撃の巨人 次回最新話【120話】の考察と予想をしてみた感想! 敵対心・復讐心・憎悪・心配・決意などたくさんの感情と思惑がエレンに向いているのが分かりました・・・ この周りからの感情は今、エレンに集まっているわけで、それを一人で抱え込み解決に導こうとエレンは行動しているように思えました。 ただ、そうなると幼少期からの付き合いであるミカサとアルミンのことはどうなるのでしょう・・・ エレンは嘘をついてまで突き放すことで、この二人を守りたかったということでしょうか? まだまだ、明かされていない感情や行動理由などが気になっています。 次回はどのようにして、ストーリーが進んでいくのか? 楽しみです!! (あくまでも個人的な考察と予想ですのでご理解いただけるとありがたいです) 進撃の巨人120話の発売日はいつ? 進撃の巨人120話の発売日は8月9日です!!! 待ちきれませんよね… 待っている時間がもったいないので無料で全話みれる進撃の巨人アニメを楽しんじゃいましょう! まとめ 進撃の巨人 次回最新話【120話】の考察と予想をご紹介いたしました! ここが最終決戦!! 少し前までは 【漫画村】などで漫画が無料で読めましたが今は著作権の問題で閉鎖されて見れなくなってしまっています。

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進撃の巨人120ネタバレ!エレンとユミルが邂逅!ジークが不戦の契りを無力化|ワンピース鬼滅の刃ネタバレ考察ガジライフ

進撃 の 巨人 ネタバレ 120

物語世界の中の情報を記述する際は、内容がにならないように気を付けてください。 各話リストでの丸数字の使用について、編集合戦が起きています。 この件については、 独断での差し戻しを絶対に行わず、事前になどでの議論を行ってください。 進撃の巨人 ジャンル 、、、 漫画 作者 出版社 掲載誌 (特別編) レーベル (限定版) 発表号 10月号(創刊号) - 巻数 既刊31巻(2020年4月現在) 関連作品• 及びそれを原作とした()、、、などの作品。 概要 ととの戦いを描いた。 『』()で発売の10月号(創刊号)から連載を開始。 『』(講談社)にも出張読み切りとして特別編が2度掲載されている。 には第35回の少年部門を受賞した。 単行本の累計発行部数は2019年12月の時点で全世界1億部を突破している。 あらすじ 人類は突如出現した「 」により滅亡の淵に立たされた。 生き残った人類は「」、「」、「」という巨大な三重の城壁()の内側に生活圏を確保することで100年の間、辛うじてその命脈を保っていた。 序章(1巻) 城郭都市の外縁地区ウォール・マリア南端より突出したシガンシナ区で生活する少年 は、医者の父と母、そしてイェーガー家に引き取られた幼馴染 と一緒に暮らしていた。 壁の外の世界に憧れるエレンは壁外調査へ出られる 調査兵団に入団しようとしていたがカルラやミカサには反対され、同じく壁外の世界を夢見る幼馴染 としか話し合えなかった。 エレンが10歳となった845年。 突如現れた、壁を超える巨体を持つ「 」によってシガンシナ区の扉が破られ、巨人の群れが壁内に侵入する。 全身が堅い外皮に覆われた「 」によって遮断不能となったウォール・マリアは放棄され、人類の活動領域はウォール・ローゼまで後退することになった。 目前で母カルラを巨人の一体に捕食され、故郷、夢、全てを奪われたエレンは巨人の駆逐を決意し、ミカサ、アルミンと共に第104期訓練兵団に入団する。 トロスト区防衛・奪還戦(1-4巻) シガンシナ区陥落から5年、訓練兵団入団から3年後の850年。 全課程を修了したばかりのエレンはトロスト区の固定砲の整備を行っていたが再び「超大型巨人」が襲来する。 破られた扉から侵入する巨人を迎撃するべく、トロスト区の駐屯兵団と104期訓練兵団の卒業生が合同で巨人討伐を開始する。 エレンはアルミンと同じ班になるが他の班員は全滅し、自身もアルミンの身代わりとなって巨人に捕食されてしまう。 アルミンはミカサや他の104期生と合流して巨人に立ち向かうものの窮地に陥るがその時、今まで確認されたことのない「巨人を攻撃する巨人」が現れる。 過去と決意(4巻) 104期訓練兵団時代の回想を描く。 憲兵団を志望するジャンとエレンの対立や姿勢制御訓練に失敗したエレンとそんな彼に助言を送るライナー、ベルトルトとの交流、アニとの対人格闘訓練の様子などが語られる。 最後にマルコとジャンの会話のシーンが描かれた後、時系列はトロスト区奪還直後に戻り、ジャンがマルコの遺体を発見する。 調査兵団入団〜第57回壁外調査(5-7巻) 憲兵団はエレンを危険視するが調査兵団団長であるエルヴィン・スミスの進言により、エレンは調査兵団に配属され、監視と警護のために特別作戦班(通称リヴァイ班)に編入される。 時期を同じくして同期の配属も決定し、ミカサ、アルミン、ライナー、ベルトルト、ジャン、コニー、サシャ、クリスタ、ユミルなどが調査兵団を志願する。 調査兵団分隊長のハンジ・ゾエはエレンの巨人化能力の実験とトロスト区で生きたまま捕獲された二体の巨人の研究を始めるが、二体の巨人は何者かによって殺害される。 巨人を利する間者の存在が疑われる中、エルヴィンは第57回壁外調査を強行する。 エレンは何時とも知れず失踪した父グリシャから言いのこされた「自宅の地下室」を目指そうとする。 だが、調査出発からほどなくして出現した「 」に調査兵団は蹂躙される。 ストヘス区急襲(8巻) エルヴィンは一大作戦の失敗の責を問われて査問を受けることになり、エレンもまた憲兵団に引き渡されることが決まる。 そんな中、アルミンは「女型の巨人」の正体と思われる人物を割り出し、それを受けた調査兵団は捕獲作戦を立案する。 ウォール・ローゼ内地〜ウトガルド城の戦い(9-10巻) 「女型の巨人」の捕獲作戦に従事したエレン、アルミン、ミカサ、ジャンの4人を除く調査兵団の104期生たちは敵との共謀を疑われ、兵装を解除された状態で軟禁されていた。 しかし、壁内であるにもかかわらず、複数の巨人が出現したことで住民の避難誘導のために出発する。 ミケ分隊長は単騎での時間稼ぎを引き受けるが、体が無数の毛で覆われた「 」に翻弄され、巨人に捕食されてしまう。 サシャとコニーはそれぞれの故郷に戻り避難を呼びかける。 エレン奪還戦(10-12巻) 夜通しの索敵にも関わらず、ウォール・ローゼに巨人が侵入できる穴は見つからなかった。 104期生達が壁上で待機している最中、ライナーはエレンに突然「自分が鎧の巨人で、ベルトルトが超大型巨人だ」と告白し、自分たちの故郷への同行を求める。 裏切りに激昂したエレンは巨人化するがユミルと共に連れ去られてしまう。 エルヴィン率いる調査兵団は合流した憲兵団・駐屯兵団と共にハンジが逃亡先と推察した巨大樹の森へ、エレンの奪還に向かう。 王政編(13-18巻) エレンに無垢の巨人を操る謎の力があったことが判明したがウォール・ローゼが破られていないことが確認されるまでの1週間、住民に地下街での避難生活を強いたことで壁内の治安は急速に悪化する。 ハンジは壁内に出現した巨人たちが「ラガコ村の住人たちが巨人化したものである」と結論づける。 新生リヴァイ班には「エレンには死にもの狂いになれる環境が相応しい」と判断したリヴァイの意向で生き残った104期生の中からミカサ、アルミン、ジャン、コニー、サシャ、クリスタが補充された。 安全な山奥へ身を隠し、エレンの巨人化実験を進めていく。 偽名を捨てる決意を仲間に伝えたクリスタは「ヒストリア」としての凄惨な過去を語る。 ウォール・マリア最終奪還作戦(18-21巻) 調査兵団はウォール・マリア奪還作戦を完遂するべく、シガンシナ区へ進撃を開始する。 その頃、シガンシナ区では「獣の巨人」の正体であるジーク戦士長がライナーとベルトルトを従えて待ちかまえていた。 シガンシナ区に到着し、エレンの硬質化能力によって破られた扉の封鎖に成功する。 しかし、壁内に潜んでいたライナーが「鎧の巨人」と化すと同時にシガンシナ区郊外(ウォール・マリア内側)に「獣の巨人」率いる多数の巨人が出現。 挟撃された調査兵団は、内門側で「獣の巨人」を防ぐリヴァイ、エルヴィンの隊とシガンシナ区内で「鎧の巨人」を倒すハンジ班と104期生に分かれて戦闘を開始する。 世界の真相(21-22巻) 生還者への勲章授与式を初めとするウォール・マリア奪還後の事後処理の間にグリシャの手記の内容が語られる。 新たな事実が明らかになる最中、エレンは徐々にグリシャを初めとする過去の人物の記憶と交感するようになっていく。 グリシャが遺した三冊の手記には彼が知る限りの世界の真相が記されていた。 マーレ編(23-26巻) マーレ国側の視点の物語とライナー達の過去が語られる。 シガンシナ区の戦いから4年後の854年にライナー達による「始祖」奪還作戦の失敗を切っ掛けに開戦した中東連合国との戦争が終結する。 勝利したマーレであったが巨人戦力の優位性は近代兵器の発達により失われつつあることが露呈し、巨人兵器となるエルディア人を取り巻く状況は悪化する一方であった。 エルディア人戦士隊を率いるジークは巨人戦力の統制を絶対的な物とする名目の元、改めて「始祖」奪還を軍上層部に提言する。 収容区に帰還したエルディア人部隊がつかの間の休息を得ている頃、戦士候補生のファルコは入院している負傷兵のクルーガーと次第に親しくなっていく。 やがてかつて巨人大戦終結の鍵となり、マーレ政府のフィクサーとして君臨するタイバー家の当主ヴィリー・タイバーがパラディ島に宣戦布告する為に全世界へ向けた演説を行うことになる。 演説が始まる中、ファルコはライナーを古い友人のクルーガーに引き合わせる。 クルーガーの正体は海を越えて潜入したエレンであった。 最終章(27巻-) 遠征作戦から帰還後、ジークを巨大樹の森へ隔離し、エレンは地下牢へ拘束される。 兵団は巨人による「地鳴らし」を世界に対する抑止力としてヒストリアが身籠っている子に巨人の能力を継がせようと目論み、104期の間ではエレンに対する想いが揺らぎ始める。 パラディ島はエルディア人の間で様々な疑念や思惑が交錯していく。 そうした混乱の中、エレンは巨人の力を使い地下牢から逃亡し、ジークは監視を抜け出してエレンとの接触を図ろうとする。 一方でマーレ軍もパラディ島に奇襲を仕掛け、シガンシナ区は戦場となってしまう。 登場人物 詳細は「」を参照 第104期訓練兵団5席。 本作の。 母親を巨人に殺された過去から巨人の駆逐を行動原理とする。 第104期訓練兵団主席。 本作の。 エレンの幼馴染。 優れた身体能力を持ち、巨人討伐において傑出した才能がある。 第104期訓練兵団。 エレンとミカサの幼馴染。 非力だが作戦立案の能力に秀でている。 第104期訓練兵団次席。 屈強な肉体を持ち実力は非常に高く、104期の兄貴分的存在。 第104期訓練兵団3席。 どの分野もそつなくこなし積極性に欠けるが、長身で運動能力も高い。 第104期訓練兵団4席。 小柄だが、蹴り技主体の対人格闘術に優れた能力を持つ。 第104期訓練兵団6席。 立体機動装置の扱いに長け、現状認識能力に優れる。 エレンとは気が合わない。 第104期訓練兵団7席。 王への忠誠心が強く、指揮役として優れた資質を持つ。 第104期訓練兵団8席。 自称「天才」のお調子者。 バランス感覚と俊敏さに秀でている。 第104期訓練兵団9席。 幼い頃の狩猟生活で得た弓術、天性の勘の良さと五感に優れている。 第104期訓練兵団10席。 周囲の人間を惹きつける不思議な人徳の持ち主。 本名は「ヒストリア・レイス」。 第104期訓練兵団。 クリスタに執着している謎の多い人物。 調査兵団第13代団長。 くせ者揃いの調査兵団を取りまとめる、卓越した統率力と決断力の持ち主。 調査兵団兵士長。 冷徹で小柄だが、1人で1個旅団並みの戦力を持つ最強の兵士。 調査兵団分隊長。 巨人の生体調査によって裏付けされた洞察力と先見性を持つ。 舞台設定 ジャンルとしてはだがやなどのファンタジー要素は控えめである。 組織化された軍と、利用できるに合わせた装備などの軍事設定 が盛り込まれ、基本的にはのような硬派な展開が主になっている。 また、単行本のおまけページで断片的に公開される設定以外には謎が多い。 単行本の表紙カバーを外すと巨人から逃げて海を越え、もう1つの土地の壁の中に移住する人々を描いたの風の絵が見られる。 絵に書き込まれた文字は一見解読不能に見えて、実は逆さにすると、で記された日本語になっている。 これらは物語の核心に触れる内容となっているが、これについて諫山は「この世界における 教科書の1ページ目で、誰でも共通で持っている知識とかそういうものを込めている」と述べている。 以下に概要を示す。 巨人の襲撃により、人類は海を越えたへの移住を余儀なくされる。 この際、人類はほとんどが死滅するが、滅亡した直接の要因は巨人によるものではなく、人間同士によるものであった。 また、航海の途中で人口はさらに半数が失われた。 新大陸には「モトモト キョウダイナ カベガ ヨウイサレタ」(原文ママ)。 さらに、新大陸を聖地として崇拝の対象とする。 この壁の中こそが人類のであり、ここに永遠平和の世界を築くことを主張する。 用語 本編のほか、別冊少年マガジン2011年8月号掲載の「特別企画『進撃の巨人』の世界!! 」も参照とする。 巨人 巨大な人型の生命体。 巨体に見あった強大な膂力 はもちろん、驚異的な生命力をも持ち、頭部や四肢を吹き飛ばされるような大きな損傷でも1 - 2分程度でしてしまう。 痛覚は若干の個体差が認められるが、それでも人間に比べると遥かに少ない。 一方で持久力には限界があり、疲労した場合は動きが大幅に鈍る。 後頭部より下のにかけての縦1m、幅10cm(巨人のサイズには関係なく共通)が唯一の弱点で、ここを攻撃方法に関係なく激しく損傷すると再生することなく即死する。 そのため、兵士は二刀を用いてこの部分をV字型に削ぐ戦法をとっている。 また、死んだ巨人の肉体は気化するように朽ちて消滅していく。 さらに、肉体を構成する物質の密度が低く、見た目に比して体重は極めて軽い。 そのためかサイズの差によらず概して巨体の割に動きは俊敏であり、立体機動による高速移動中の人間であっても比較的容易に捕獲する。 走る速度は人間に比べれば圧倒的に速いが、調査兵団の馬よりはやや遅い。 そのため多くの場合、馬さえあれば逃げ切れるが、重い荷を積んだ馬車だと逃げ切れない場合がある。 壁外地域の存在であるため、その生態には不明な点が多い。 知性はなく、言語も解さないため人間との意思疎通は不可能とされていたが、イルゼ・ラングナーが遭遇した個体やラガコ村でコニーが遭遇した個体など、特定の個人を認識した場合に言葉を発声してコミュニケーションを取ろうとする例外もある。 その体は蒸気が出るほどに高温。 他にも「南方から現れる」「人間を喰らう」「人間以外の生物には興味を示さない」などが判明している。 人間を喰らうが食事の必要はなく、100年以上人間を捕食できない環境下でも存在し続けており、捕食した人間をほとんど未消化で吐き出す。 そのため、人間の捕食理由は殺戮にあると推測されているが、一方で「人間を喰らうという行動の結果、死なせてしまう」のであって、「人間を食殺以外の方法で殺そうとする行動は取らない」とも言われている。 また、巨人化したエレン、ライナー、ユミルに対しても、形態が人間ではないにもかかわらず、人間同様に捕食するため襲い掛かってくる。 喜怒哀楽の表情こそ見られるものの、他の表情に変化することはなく、例として笑顔の者や無表情の者はいかなる負傷を受けようと常に笑顔のままや無表情のままである。 外見は個体によって差が著しく、肥満体、痩せ型、腕の細い者や長い者、長い髪や口髭のある者などに加え、首と呼べる部分が無いなどおよそ人間とはかけ離れた個体も存在するなど多彩。 なお、人間の存在を何らかの方法で感知する術を持ち、より多くの人間が密集している領域に惹かれる性質がある。 通常の巨人( 通常種)は、視界内に人間がいれば、その人間を捕食しようとする。 人間との力の差は圧倒的で、巨人討伐のプロである調査兵団であっても最優先されるのは巨人と出会わないこと、戦わないこととされる。 また、複数で行動することが多く、多数が現れると非常に危険な状況となるが、巨人同士による組織的な連携行動は通常においてはあまり見られない。 後にロッド・レイスによって、無垢の巨人が巨人化能力者を捕食すると、その能力者の力と記憶を受け継いで人間に戻る事が明かされた。 これにより、無垢の巨人が本能で人間を捕食する理由が、元の人間に戻る為である事が判明した。 ウォール・ローゼ内に出現した巨人達の掃討後の調査の結果、討伐した巨人の数がラガコ村の人数とほぼ同じことと、コニーの生家にいた巨人がコニーの母親と判明したこと、巨人共通の弱点であるうなじの縦1m幅10cmが人間の「脳から脊椎」に相当する大きさ であることから、巨人の正体が人間である疑いが濃厚になった。 さらに、エレンの父グリシャが残した手記により、巨人の正体が本当に人間だと明かされた。 また、その巨人がマーレ人に罪人とされ、頸に薬物投与をされた「ユミルの民」である事、南方の壁から近い位置にある海岸線でエルディア人が巨人化させられているため、巨人が南方から現れる事も判明した。 なお、英訳には「ジャイアント」 Giant ではなく「タイタン」 Titan が使われている(作品の英訳タイトルも「 Attack on Titan」)。 巨人化能力者の存在が確認されてからは、まとめて「無知性巨人」とも呼ばれる。 正体は上記の通り、マーレ人によって罪人とされ薬物投与された、「ユミルの民」という特殊な種族の人間。 通常種 記録では743年ごろに出現し、人類の大半を食い尽くしたとされる謎の存在。 小さい個体でも3メートル、大きい個体は15メートルの巨体を擁し、主に「4メートル級」「7メートル級」など、目測の身長によるメートルで分類される。 超大型巨人の出現まで15メートルが最大とされていた。 大半は人間の男性のような体つきをしている。 骨格や筋肉、臓器なども人間と酷似しているが、は存在しない。 歯の外形は人間に似ているが数ははるかに多い。 体温が極端に高く、周辺の空気が対流する様子も描かれている。 夜間、暗所では活動が低下する。 ただし、個体差があり、ウトガルド城跡戦や『Before the fall』では夜間も活発に活動できる個体が確認されている。 奇行種 通常種には見られない、特異な行動を取る巨人の総称。 劇中では目の前の障害物にかかわらず直進し続ける巨人や、視界内に人間がいても無視し、より遠くの場所にいる多くの人間を優先して襲おうとする巨人などが登場している。 通常種は足が遅く行動が読みやすいため、それこそが人間にとって唯一有利な点であるが、奇行種は足が速いうえ行動が全く予測できないため、壁外調査で最も危険な存在である。 エルヴィンが考案した索敵陣形でも奇行種との戦闘だけは避けられないため、遭遇による危険度は並の巨人をはるかに凌駕する。 壁だけを破壊して姿を眩ました超大型巨人や鎧の巨人、人間を捕食せず巨人だけを攻撃したエレン巨人体(進撃・始祖の巨人)といった「九つの巨人」も、最初は「奇行種」に分類されていた。 マーレ軍は、パラディ勢力側の言う「奇行種」の問題について、「すべての巨人が仕組み通りに行動するわけではない」ことを認識していた。 巨人化の薬 巨人化させる薬で、注射または経口投与で被投与者が巨人化する。 製造過程や入手経路などの詳細は不明だが、人間のに由来する成分と思われることと、空気に触れると気化するなどの性質を持つ。 その正体は巨人の脊髄液で、「ユミルの民」がこれを摂取することで無垢の巨人となる。 他の人種が摂取しても巨人化するかは不明だが、例としてマーレ人 他の人種 の父親と純血のエルディア人(ユミルの民)の母親をもつライナーは巨人化能力者となっている。 エレンを巨人化させた薬 グリシャがフリーダから奪った「初代王」の力をエレンに託すため、注射でエレンを3~4級に巨人化させた後、自らを捕食させて死亡する。 フリーダを巨人化させた薬 レイス家の継承で注射し、先代の継承者であったウーリを捕食する。 ヒストリアを巨人化させる薬(ロッドを巨人化させた薬) ヒストリアを巨人化させ、エレンを捕食させることで「初代王」(始祖の巨人)の力を取り戻そうと目論むが、ヒストリアがこれを拒否し、注射器を破壊したため、未遂に終わる。 後にロッドが経口摂取して巨人化する。 「ヨロイ」のラベルが付いた薬 ロッドが隠し持っていた薬のひとつ。 エレンがその瓶を噛み砕き、その薬をそのまま経口摂取した事で硬質化の能力を得る。 ケニーがロッドからくすねた薬 ロッドが隠し持っていたところでくすねた薬のひとつ。 ウォール・マリア奪還作戦で負傷者が出たときに備え、使用の判断がリヴァイに託される。 ウォール・マリア最終奪還作戦で瀕死の重傷を負ったエルヴィンかアルミンのどちらに投与するかエレン達とリヴァイ達が揉めた挙げ句、最終的にアルミンに投与され巨人化した。 マーレ人がエルディア人の罪人を巨人化させる薬 正体は巨人の脊髄液。 これをエルディア人の体内に吸収させるだけで、無垢の巨人にすることができる。 「巨人化学」の進んでいるマーレでは大量生産が可能で、ある程度巨人の大きさを制御することも可能。 投与はパラディ島「楽園」との境界線にある30メートルの壁の上で、うなじへの注射で行われる。 また、「楽園」で巨人化した無垢の巨人は海には近付かないとされている。 ジークの脊髄液を混入したワイン ジークの脊髄液をワインに混入させ、事情を知らない兵士達がこれを飲んだことで無垢の巨人にさせられるよう仕向けられる。 他の薬と異なり、経口摂取しても即座に巨人化することがなく、ジークの雄叫びを聞くことで摂取者が無垢の巨人となる。 雄叫びを直接聞かなくても、脊髄液を摂取した兵士の体に痺れの兆候が現れる。 巨人化は自分の意志で行えるが、巨人化後の知性および自我の維持にはある程度の慣れが必要で、意識面での制御が未熟な場合は凶暴化する。 また巨人化は体力、精神力の消耗が激しく、連続使用はあらゆる面で精度が落ちる。 生存のために人間を捕食する必要がないのは通常の巨人と同様。 巨人化した際には、巨人共通の弱点であるうなじ部分に本体の人間部分が埋まった状態となっており、人間体を密度の低い巨人の肉体部分から切り離すことで、強制的に巨人化を解くことも可能。 また、巨人化を解いてからしばらくは目の周りに放射状の傷跡が残るため、巨人化能力者を判別する目安となっている。 エレン、フリーダ、ロッドは薬物の投与で巨人化しており、ベルトルトとユミルは「人を食って人間に戻った」と語っている。 それと巨人の頃のユミルがライナーとベルトルトの親友マルセルを食べたこと、また一般の巨人が普通の人間を食べても人間には戻らない傾向から、「不可逆的に巨人化した人間」が「巨人化の能力を有した人間」を食べることで人間に戻る(巨人化をコントロールする力を手に入れる)のではないかとハンジは推測しており、巨人化能力はあくまで後天的な現象ではあるが、人間が不可逆的に巨人化する、根本的な原因については当初は不明だった。 ベルトルトとユミルによれば不可逆的に巨人化している間の記憶はないが、終わらない長い悪夢を見ているような状態とのこと。 後に、人間が不可逆的に巨人化するのはマーレ人により罪人とされたエルディア人が薬物投与されたことが原因だと判明し、ハンジの推測は的中していたことになる。 始祖ユミル 「ユミル・フリッツ」が「大地の悪魔」と契約して手に入れた最初の巨人の力。 有機生物の起源に関わっているのではないかと推測する者もいる。 九つの巨人 始祖ユミルの死後にその力を9つに分割したもので、それまでの大国マーレを制して、エルディア帝国を建国した。 しかし、王家以外の持つ巨人の力同士による争いが絶えず、巨人大戦の際、内部工作により7つの巨人の力がマーレ側に奪われてしまった。 力を継承できるのはユミルの民のみで、その中でも王家の血をひく者が力を継承すると巨人の力の真価が発揮される。 継承された巨人は継承者固有の姿となり、統一された姿形というものはない。 力を有していられる期間は十三年ほどで、期間が過ぎると所有者は「ユミルの呪い」により死亡する。 所有者が力を継承させることなく死亡した場合は、それ以降に誕生するユミルの民にランダムで力が継承される。 それぞれの巨人は固有の名称を持ち、「始祖の巨人」や「進撃の巨人」などの固有名詞が判明している。 始祖の巨人 王家が保有しており、フリッツ王と共にパラディ島の壁内に持ち込まれた巨人の力。 マーレに奪われなかった2つの巨人の一つで、他の8つの巨人を含めたすべての巨人を統べる力を持つとされるが、その力は王家の血筋でなければ発揮できない。 ウォール・マリア破壊までフリーダが継承しており、グリシャがフリーダを捕食、さらにエレンがグリシャを捕食したため現在はエレンが継承者となっているが、王家の血筋でないため力を発揮できず、また王家の血筋が継承すると145代王が施した「不戦の契り」により発動させる事ができないため、現時点ではエレンによる「保留状態」となっている。 エレンの母であるカルラを捕食した巨人と再び対峙し、ミカサと絶体絶命の状況に追い込まれた時、その巨人に触れた瞬間、一時的にその場にいた無垢の巨人にカルラを捕食した巨人を攻撃させた。 これはエレンが触れた巨人が、エレンの持つ記憶の中にいたグリシャの前妻であり、王家の末裔であるダイナ・フリッツが巨人化したものだからだとエレンは考えている。 いついかなる時代においても自由を求めて進み、自由のために戦ったとされる巨人。 マーレに奪われなかった2つの巨人の一つで、大陸に残されていた巨人の力。 壁を超える60mもの巨体を持つ巨人。 巨体による破壊力のある攻撃に加え、を消費して熱蒸気を発する。 マーレに奪われた7つの巨人の一つ。 硬質化による鎧状の皮膚で常時全身を覆った巨人。 並の砲弾を受け付けず、壁の扉を体当たりで破壊する耐久力を持つ。 マーレに奪われた7つの巨人の一つ。 女性の姿をした巨人。 高い機動力と持続力を持ち、拳や脛などの身体の一部分を硬質化する能力に特化している。 無垢の巨人を呼び寄せる能力も持つ。 マーレに奪われた7つの巨人の一つ。 全身が獣の様な体毛で覆われた巨人。 長い腕から繰り出される技術に加え、無垢の巨人を操る能力を持つ。 マーレに奪われた7つの巨人の一つ。 四足歩行型の巨人。 長期的に巨人化を維持出来る並外れた持続力に加え、任務に合わせて兵装によってから戦まで対応することができる。 マーレに奪われた7つの巨人の一つ。 強力な顎と爪を持つ巨人。 小振り故の高い機動力を持ち、強靭な顎と爪であらゆるものを砕くことができる。 マーレに奪われた7つの巨人の一つ。 タイバー家が代々継承していた巨人。 硬質化によって巨人体そのものを形成し、それを様々な形に変形させ攻撃する。 マーレに奪われた7つの巨人の一つ。 人類 本項では壁内の人類について詳述する。 年号は作品世界独自のもので、エレンやミカサが訓練兵団を卒業した年が850年となっている。 作品世界における人類は巨人の脅威から逃れるため、住宅地や農地など、生活区域全てを高く強固な壁で囲んだ巨大な城郭都市の中に居住している。 845年に超大型巨人の襲撃を受けるまでは125万人ほどの総人口だった。 生活様式は以前のに近く、、航空機、コンピュータなどの現代的な技術は存在しないが、やを基準としたが整備されており、圧力機器や刀剣類の製造に関しては産業革命時よりも進歩しているなど、現実の工業の進歩とは違う面がある。 また、やなどのの技術も存在するが、撮影は壁内に於いて実現していない。 このため、視覚情報は印刷や描画などで伝達されている。 城郭内はに類似した木骨組の家が立ち並び、らしきボードゲーム、白人系()の人種など、北方ヨーロッパ的な文化が散見される。 一方で、ミカサのように作品世界では滅んでしまったとされる東洋系()も若干名が登場している。 統治はとなっており、政策的には保守寄りだが、ノベライズ版の『Before the fall』の時代では、囚人を壁外に放り出す「壁外追放刑」なる非人道的な刑が存在する(王政への不信を防ぐため、公には「存在しない」ということにされている)。 壁外地域に対しては調査兵団が担うのみで、消極的な傾向にある。 壁外地域に関する情報発信については規制も行われているため、世論も壁外地域への関心が薄く、全体的に内向きな傾向にある。 ウォール・マリア陥落による領土喪失で難民が急増し、急進的に軍拡が求められていたが、ウォール・マリアの奪還作戦に成功してからは方針を一転させ、ヒストリア女王の指示で壁外の情報公開に踏み切るようになった。 対巨人戦闘に必要不可欠とされる立体機動装置の発案と採用、運用に関しては自衛上例外的に認められているものの、文明を進歩させる行為や壁を武装化するといった行為はウォール教の教えに反するものとして忌避される。 また、壁の調査やを開発して空を飛ぶ行為、銃火器の新開発は王政とその意を汲む中央第一憲兵団により厳しく制限され統制されている。 壁 人類の生息する領域全体を取り囲み、巨人の侵攻を防ぐ巨大な壁。 同心円状に三重の壁があり、外側からそれぞれ始祖ユミルの3人の娘の名をとって「マリア」、「ローゼ」、「シーナ」と呼ばれている。 最外周の「ウォール・マリア」の総延長は3,200キロメートルにおよび 、これはの外周とほぼ等しい。 壁はどの部分も高さ50メートル・厚さ10メートルほどで、地下部分にも8メートル以上の壁が確認されている。 壁で仕切られた各領域の面積はほぼ等しく、中央からシーナまでは約250キロメートル、シーナとローゼの間が約130キロメートル、ローゼとマリアの間が約100キロメートルとなっている。 これらの壁は人類の手により絶え間なく補強作業が続けられることで、長年に渡って維持されている。 王都ミットラスがある最も内側の壁「ウォール・シーナ」を中心に、3層の壁それぞれの間には広大な居住領域が広がっており、770年代には72万平方キロメートルの範囲内に50万人の人々が暮らしていた。 845年の巨人侵攻により一番外側の「ウォール・マリア」が放棄され、現在人類の活動領域は2番目の壁である「ウォール・ローゼ」まで後退している。 壁の扉部分にある行政区は他の場所より突出しており、ちょうどそこだけ壁が2重に存在するような形となっている。 これは巨人が人間が密集している場所に惹かれて来る習性があることから、それを利用して巨人をおびき寄せて的を絞り、壁を警備するコストを抑えることが目的。 この地区は駐屯兵団の常駐や税制の優遇によって経済的に潤うものの、それ以上に巨人に襲撃されるリスクが高まる。 これに対し王政府は、先端の地区の住人を「最も勇敢な者」であるというで住人の定着を促している。 壁の中にある人類の活動領域は、や、などの資源に恵まれている。 また、領域の中心ほど標高が高くなっており、領土内の水源も有する。 上流には工場都市の動力源となる巨大な滝があり、そこから外に向って河川が流れている。 壁の扉部分は他の壁の部分に比べ強度が劣るため、巨人に突破されたのはいずれもこの箇所である。 そのため保守派によって埋められる計画があった。 しかし、「壁外への扉を放棄することは人類の復権への意思を放棄することである」と主張する革新派によって計画が阻まれていた。 これらの壁の隠された真実の姿は、大型巨人を支柱とし、巨人の硬化能力によって生成した物質をそのまま外壁として利用したものであり、「巨人から人類を守るはずの壁が、巨人によって構成されている」ことは極秘とされている。 ウォール教をはじめとする秘密を知る者たちは、強固な誓約制度により代々その秘密を特定の血族に託してきた。 王政 作品世界(壁内)における人類の最高権力者で、850年の時点では少なくとも2000年続いているといわれている。 壁の最も内側であるウォール・シーナの中心に拠点の城を構えている。 国王の姓はフリッツであることが判明しているが、本当の王家はレイス家であるとされている(フリッツ家に王位が託されている理由や経緯は不明)。 フリッツ王家も含む貴族諸侯、議会、政府各機関を裏から支配するレイス家は初代王(145代目カール・フリッツ)から代々にわたり独占的に「巨人を操る力」「記憶操作」の特殊能力と「世界の真の歴史」の記憶を継承し続ける血族で、壁内で暮らす大多数の国民(エルディア人)の記憶を改竄することで壁内へ移住する以前の人類史と巨人の真実を隠蔽し、統治体制を敷き続けてきた。 しかし、こうした方針に異議を唱えた家来のアッカーマン家と東洋人の一族には記憶の改竄が効かない性質を持っていたため脅威とみなされ、主従絶縁となった以降も執拗に弾圧された。 また、「始祖の巨人」の力を継承した国王は同時に「ユミルの呪い」により13年の寿命を運命付けられているため、13年周期で王が継承される事となり、力の継承のために捕食された前王は病没などの死亡として国民に公表される。 商会 商業活動を行う民間組織で、としての活動もしている。 政治や経済にも少なからぬ影響を持つほか、将来の領土回復を期待して軍事面でも関係を深めつつある。 リーブス商会 ディモ・リーブスが率いる商会で、主にトロスト区を中心に物資商売を行っている。 地元の経済地盤を支える存在として少なからぬ影響力を持つ一方で非合法の仕事にも手を出す側面もあるようだが、その詳細は不明。 エレンとヒストリアの身柄を狙う中央第一憲兵のジェル・サネスから秘密裏に二人の拉致を依頼されるが失敗に終わる。 しかしリヴァイから調査兵団に全面協力することで存続の活路を見出すよう提案を受け、これを承諾する。 調査兵団との密約を結んだリーブスだったがロッド・レイスの身柄を確保する作戦の際に中央第一憲兵のケニー・アッカーマンに作戦を見破られリーブスと部下2名は殺される。 運よくその場を離れていたリーブスの息子のフレーゲルは逃走中にハンジに身柄を確保される。 ハンジの協力で追跡してきた中央憲兵を罠にかけ、事件の真相を暴いたフレーゲルが商会を継ぐことを宣言した。 新聞社 独自に会紙を印刷して情報発信活動を行っている商会。 王政に不都合な批判や、中央憲兵の活動を報じぬよう圧力がかけられており、事実上王政に従属した関係になっている。 ベルク新聞社 ストヘス区で活動する新聞社。 リヴァイがケニー率いる中央憲兵対人立体機動部隊と市街地で戦った事件を報じたことがきっかけで調査兵団粛清にまつわる王政の陰謀を知り、号外の発行で真相を告発することになる。 ウォール教 壁内地域で布教活動を行っている宗教組織。 人類の生存を守る壁を「三つの女神」と崇めて神格化する教義を持ち、神職者および信者は3層の壁の紋章が付いたネックレスを首にかけている。 巨人の脅威に対しては徹底して内向きかつ教条的な保守思想を標榜し、「神聖なる壁を疑ってはならない(人間が手を加える事自体、壁が穢れるという考え方)」と壁の不可侵保存を主張。 たとえ防衛のためであっても壁に工事を施すことさえ一切認めない方針をとっている。 ウォール・マリア陥落のころから急速に信者を増やし、内政にもある程度の発言権を得るほどに勢力を伸ばしつつあるが、一般民衆の間ではその主張に極端さを感じて距離を置く向きもある。 神職者は「壁」が巨人によって構成されているという秘密を知っており、その情報は死んでも口外してはならない。 調査兵団と女型の巨人との戦闘で壁の中の巨人が姿を現したときは、ただちに調査兵団に命じて壁を補修させ、巨人が日光によって活動を再開させるのを防いだ。 一方で壁の秘密は必ずしも厳秘ではなく、教団がその秘密を託したレイス家の者であれば、それを公にすることも可能。 ハンジは、教団にとって壁の秘密は人類の存亡よりも大切らしいと推測した。 こうした裏の事情もあることから、レイス家放逐後のヒストリアの監視も陰で行うなど、レイス家とは深い協調関係にある。 エルディア復権派 かつて存在したマーレの打倒とエルディアの復活を目論む反体制地下組織。 同志の印として身体のどこかに十字の傷を持つ。 グリシャも在籍していた。 マーレ政府に潜伏している内通者「フクロウ」(エレン・クルーガー)が資金や武器、情報を提供していた。 マーレ政府がパラディ島にある「始祖の巨人」を手に入れるために、「マーレの戦士」を育成するための幼児の募集していた時に、先手を打つべくグリシャがスパイとしてジークを送り込むが、逆に密告されてメンバー全員がマーレ治安当局に拘束されて「楽園送り」にされ、組織は壊滅する。 巨人信奉者 本編より前の時代を描いた作品「進撃の巨人 Before the fall」の時代に活動していた宗教で、原作におけるウォール教に相当するが、教義はより過激でカルト的。 巨人を崇め「真の自由」を目指してシガンシナ区の門を開放する凶行におよび、甚大な被害を引き起こした。 同事件で教団側も多くの犠牲者を出したことに加え、事件後の憲兵団の捜査によってほぼ壊滅状態となる。 生き残った信徒は教団の再興を目指し、象徴となり得る「巨人の子」であるキュクロ奪還を企図。 イノセンシオ家を襲撃し当主ダリオほか数名を殺害した。 その行為は結果的にキュクロとシャルルに自由をもたらすこととなった。 地名 壁内 145代レイス王カール・フリッツがエルディア最後の国土パラディ島へ上陸した際、始祖の巨人の力で作り上げた、三重の壁を持つ土地。 中心から最外周のウォール・マリアまでは半径約480キロメートル。 人類の活動する壁内には海岸は存在せず、周囲に海がないという土地柄のため、塩の産出が乏しく、貴重な品物となっている。 長年壁によって隔絶されてきたため、固有の動植物やなど壁内に存在しなくなった生態系も存在する。 ウォール・マリア 一番外側の壁。 845年に巨人の侵攻により放棄されたが、850年に奪還された。 詳細は「」を参照。 シガンシナ区 ウォール・マリア南の突出区。 エレン、ミカサ、アルミンの出身地。 845年に最初の巨人進攻を受け、超大型巨人によって壁が破られた。 クィンタ区 ウォール・マリア西の突出区。 ウォール・マリア陥落の際には住民の避難や兵員の撤退が間に合わず、孤立してしまう。 南東の山奥の村 ウォール・マリア南区に位置する辺境の村。 ベルトルト、ライナー、アニの出身地とされていた。 地図にも載っていないような小さな集落で、ウォール・マリア陥落後に巨人の襲撃を受け壊滅した。 ウォール・ローゼ 二つ目の壁。 ウォール・マリアを突破された845年から850年までは壁内人類生存圏の一番外側の壁となった。 詳細は「」を参照。 トロスト区 ウォール・ローゼ南の突出区。 850年に再び出現した超大型巨人によって壁が破られ、訓練兵団を卒業したばかりのエレンらも参加した防衛作戦が行われた。 リーブス商会の活動拠点となっている。 ジャンの出身地。 ダウパー村 ウォール・ローゼ南区の山奥に存在する村。 サシャの出身地であり、少数派の狩人達が暮らしている。 しかし、ウォール・マリア陥落を期に住処を失った外部からの人々が流れつく様になった事で森や獲物は減少する傾向になった。 ラガコ村 ウォール・ローゼ南区の村。 コニーの出身地だが、獣の巨人により、住人全てが無垢の巨人の奇行種にされてしまった模様で、その影響でコニーの実家と家と建物全てが破壊されてしまい、壊滅してしまった。 ウトガルド城 ウォール・ローゼ内の古城。 調査兵団が野営に利用し、獣の巨人に連れられた巨人と交戦した。 カラネス区 ウォール・ローゼ東の突出区。 第57回壁外調査において、最短ルートとなるはずだった最南端のトロスト区の扉が防衛作戦の際に大岩で封鎖されたため、出発地となった。 クロルバ区 ウォール・ローゼ西の突出区。 ユトピア区 ウォール・ローゼ北の突出区。 アルミンがライナーとベルトルトに対し、アニがこの地にて拷問を受けていると挑発した。 ウォール・シーナ 一番内側の壁。 詳細は「」を参照。 エルミハ区 ウォール・シーナ南の突出区。 ストヘス区 ウォール・シーナ東の突出区。 女型の巨人拘束作戦が行われたが、作戦の中でエレンと女型の巨人が激しい交戦を繰り広げた事で壊滅的な被害を被った。 ヤルケル区 ウォール・シーナ西の突出区。 オルブド区 ウォール・シーナ北の突出区。 巨人化したロッド・レイスが侵攻し、掃討作戦が行われた。 王都ミットラス 壁内の世界の中心地にして、最大級の人口密集地。 壁外 三重の壁のうち、ウォール・マリアよりさらに外にある世界のことで、「」や「」などが存在するともいわれているが、情報の秘匿が徹底している。 壁外の情報が記載されている書物の所持も堅く禁じられており、見つかった場合、憲兵団に没収・廃棄処分され、所有者も処罰される。 通常時に壁外へ出ることはタブー視されており、調査兵団や壁外追放刑の囚人でない限り、壁外へ出ることは許されない。 レイス家が科学技術をブラックボックス化して独占し進歩を止めた壁内人類の生活圏であるパラディ島と異なり、150年分の科学技術の進歩があり、電気技術、写真撮影、による大量高速輸送などもすでに一般化し、戦争におけるや飛行船、蒸気機関動力の鋼鉄製軍艦の活用、および近い将来にの戦争における活用が予想されるなど、現実世界における前半程度の文明レベルに到達している。 この近代化された技術により、「九つの巨人」の能力もすでに武力としての優位性が失われつつある。 エルディア 始祖「ユミル・フリッツ」が「大地の悪魔」と契約して手に入れた巨人の力を、その死後に九つに分割し、その武力をもって作り上げた帝国。 大国マーレを倒し、1700年程大陸の支配者となったが、マーレの内部工作による弱体化や、他の8つの巨人との内戦を嫌う当時の王がパラディ島に遷都したことで崩壊する。 現在は革命軍や復権派等の大陸に残存した抵抗勢力も壊滅、パラディ島の壁内に移住できなかった大陸に残されたエルディア人は復活したマーレにより隔離政策が施され、で暮らしている。 エルディア人は巨人化能力を持つ「ユミルの民」であるとされるが、他の人種も存在しており、壁内の王政の中心を担っていたのは「他人種系のエルディア人」であるとされている。 マーレ以外の国家にも収容所が存在している。 マーレ エルディアより奪った七つの巨人の力により、壁外の世界を事実上支配する大国。 独自の技術発展を遂げている壁内と違い、現実に近いを達成しており、や、、、、などの機械がすでに実用化されている。 また、巨人科学研究に秀でている。 しかし、近年ではその発展した工業力により、を使った軍事力によって相対的に他国との力の差が縮まったことで 支配力の低下が懸念されており、莫大な化石燃料や地下資源を埋蔵している可能性の高いパラディ島の奪取をもくろむ。 巨人の力が絶対でなくなったこの時代において、軍の中には始祖の巨人を奪取できれば再び絶対的な大国の地位を取り戻すことができると信じているものもおり、始祖の巨人を奪還することで周辺国を足止めさせ、その間に工業力を進展させようとする案も挙げられている。 軍人達の台詞から「党」と呼ばれる組織が軍を統括し国政を担っていることが示唆される。 正式な国号は不明だが、ライナーは95話で「英雄国マーレ」と呼んでいる。 レベリオ収容区 グリシャ、ジーク親子が生まれ育った収容所の一つ。 ライナー、ベルトルト、アニ、ファルコ、ガビ、コルトの出身地でもある。 エルディア人が屋外に出るには腕章の着用が義務付けられており、壁で隔てられている市内に出るには外出許可書が必須。 違反した場合は、子供であっても強制労働や制裁が科せられ、最悪「楽園」送りとなる。 「名誉マーレ人」の制度や「マーレ人はエルディア人と子供を作ることを固く禁じられている」など、マーレ人はエルディア人を同じ人間としてみていない者もいる。 「かつて世界を滅ぼしかけた悪魔の根城」と称される。 エルディア帝国崩壊後は巨人兵器として運用するために設けられた「飼育場」として、戦地で巨人化させることにより安価な殺戮兵器として運用するために隔離、管理している。 収容区の壁外は、マーレ人が生活する市内となっている他、ライナーやガビたちが「本部」と呼ぶ軍の施設が存在する。 パラディ島 大陸の近くにある巨大な孤島。 三重の壁や人喰い巨人の闊歩する「楽園」が存在する物語の舞台。 巨大樹や黒金竹などの独自の生態系を持ち、豊富な地下資源を有しているとマーレは推測している。 145代王の警告に加え、巨人の力を恐れた世界各国もパラディ島への干渉をしない事を決定していたため鎖国状態にあり、マーレもエルディア人の罪人を「楽園送り」と称してパラディ島で巨人化させて放っていた。 中東連合 マーレと交戦状態にある勢力。 列車砲や機関銃を装備するなど、こちらも近代化された最新鋭の軍隊を保有している。 「半島」と呼ばれる地域の自治権を巡ってマーレと対立し、マーレが始祖奪取作戦に失敗して2つの巨人の力を失ったのを好機とみて攻勢に打って出る。 4年に渡る戦いでマーレ海軍の旧式であった総艦艇の半数を沈めるなどの戦果を挙げたが、現在は劣勢にあるらしく戦略拠点「スラバ要塞」で抵抗を続けている。 その後、マーレ軍の巨人の力を総動員した攻撃により要塞と艦隊を失い休戦協定を締結する。 なお、この勢力内においてもエルディア人は蔑視の対象となっている模様。 スラバ要塞 中東連合の軍港を守る軍事施設。 装甲列車や 対巨人野戦砲などの最新兵器を多数装備していたが、マーレ軍に制圧されてしまう。 軍港近くの市街地にも流れ弾による被害が発生したが、「スラバ講和」締結後は市民生活が回復している。 ヒィズル国 東洋にある国。 旧エルディア帝国と同盟を結んでいた。 兵団 城郭都市の内外の治安と軍事を担う組織。 志願者は訓練兵団で各種訓練を受け、卒業後に希望する兵団を選択して配属される。 兵団によって規模が大きく異なる。 制服のジャケットの左胸と背中、袖には4分割のを共通にした各兵団のがつく。 は右手で拳をつくり、子指側を左胸に当てる(例外として、エルヴィンが右腕を失ってから左手で敬礼した場面もある)。 これは「公(おおやけ)に心臓を捧げる」という意味合いが込められている。 階級の設定は、団長や分隊長など大まかな区分け以外は不明。 所属識別は制服のジャケットの左胸に明記されている。 憲兵団 城壁内での業務と、王のを担う組織。 駐屯兵団よりも上位の権限を持ち、戦闘とは無縁な安全な内地での職務であるため、希望者が後を絶たない。 原則として訓練兵団卒業後すぐに志願できるのは上位10名のみである。 また、経験を積んだ駐屯兵団の兵士が転属される場合もある。 総兵員数は約2千人で、直属の駐屯兵団を含めると約5千人という並の兵員を有する。 名の通り、業務(内部秩序の維持と統制)と治安管理を任務とする兵科のため、原則として巨人との戦闘には直接加わらない。 ただし、壁外での活動が必要と判断された場合はこの限りではない。 特にストヘス区での巨人出現事件で内地の安全性が揺らいで以降は、内政的問題として直接的な巨人への対処に迫られている様子が伺える。 兵民両方の統御を担う内務機関として政治方面にも影響力を持つ一方で腐敗や怠慢、も横行している ため、他兵団や民衆からの反感もある。 入隊の必要条件として高い戦闘能力が求められるが、職務の怠慢 で堕落の限りを尽くし、巨人に対する戦略や戦術構築、戦闘経験は皆無な上、戦闘訓練自体も慢性的に怠っているため、総合的な戦闘力は調査兵団はおろか駐屯兵団にも劣る。 紋章は盾にが描かれている。 中央第一憲兵団 一般的には「王都の憲兵」として王室により近い所属の憲兵として知られており、王都以外の場所で公式に活動することは少ない。 制服は他兵団と共通だが、王政直轄の機密性が高い指揮系統下にあるため、公的なとして存立している他兵団とは存在意義が根本的に異なっており、相互の協調関係はほとんどなく、干渉も受けない。 ゆえにその任務も一般憲兵が担当する治安維持とは異なり、非公式な政治的意図や謀略性の強い案件執行を担っており、実質上やとほぼ同義の範疇に該当する組織である。 治安維持や壁外情報秘匿のため、高性能の銃器や気球を発明した者を密かに始末した事例もあり、特に技術の発達に関しては意図的な阻止を行っている様子。 しかしながら同時に、王への高い忠誠心から、そのような汚れ仕事をあえて行っている者も存在する。 さらに、対人戦闘については特別に訓練された高い技量を持つ専門部隊も秘密裏に保有する。 フリッツ朝が崩壊し、最大の後ろ盾であったロッド・レイスも死亡したことで組織の地位も失墜し、政治方針が転換したヒストリア朝では旧体制勢力と共に人類存続を脅かした罪科に処され組織は解体。 抑圧しつつ秘密裏に研究し独占していた先進技術は新体制に取り込まれた。 対人立体機動部隊 ウォール・マリア陥落の2年後、ケニー・アッカーマンによって新設された特殊部隊。 専用設計の立体機動装置と散弾を装填した拳銃が付属した、対人立体機動装置で武装する。 その名の通り対人戦闘において高い技量と遠距離戦での優位性を持ち、一時は人類最強とされるリヴァイを追いつめたほど。 だが実戦経験は積んでおらず、練度は高いものの火器装備の運用における戦術的優位と不利の想定や防御戦術の構築には基本の域を出ぬ未熟さがあり、装備の不得手がそのまま弱点に転じる特徴を調査兵団に見抜かれた以降は苦戦している。 巨人駆逐ではなく人間の殺傷に特化された性質上、その存在自体が極秘とされる裏部隊なため兵団制服は着用しておらず、民間人のみならず一般憲兵ですら全く知らされていない。 名目上は調査兵団の対抗組織とされているが、実際にはケニーが己の「夢」を実現するために組織した。 隊員達は壁内の未来を憂いながらも、ケニーの「夢」が状況を覆すことに賭け、彼に従っている。 初陣でリヴァイ率いる偵察隊に奇襲をかけたが、リヴァイ1人に10名以上が返り討ちに遭う損害を出す。 その日の夜に残存兵力をレイス家の礼拝堂地下洞窟に集めロッドの警護を担いつつ調査兵団の奪還作戦に抵抗したが、隊員全員がロッド巨人化による洞窟の崩落に巻き込まれ全滅し、隊長のケニーも脱出の際に重傷を負った後に死亡した為に最終的に壊滅した。 駐屯兵団 「壁」の補強および警護を務める兵団。 普段は城壁都市の治安維持、壁の警護にあたり、有事の際には市民の避難を誘導しつつ、巨人を駆逐(避難完了するまでくい止める)する尖兵としての役割を持つ。 総兵員は約3万人と軍団並の兵力を有し、兵団の中では主力を占める。 かつては平和の中で堕落し、それをいいことにハンネスやフーゴの様に勤務中に飲酒をする者が出るなどかなり風紀が乱れていたが、845年の巨人侵攻以降は兵士の危機意識は改善され、壁上固定砲の配置・改良など防衛の強化にも務めた。 壁上固定砲は、壁の上に設置され、真下に群がる巨人を撃退する能力を持つ駐屯兵団の主力兵器。 トロスト区が超大型巨人に襲撃された際、付近の壁上固定砲は破壊されたが門に据付けてあった固定砲は無事だったためにある程度は巨人を食い止めることに成功し、アルミンの発案した壁内の巨人を撃退する作戦ではその能力を遺憾なく発揮している。 また、調査兵団の壁外遠征の際は、出発前に扉付近の巨人を退けるなどのサポートも行っている。 訓練兵団の修了者はほとんどがこの駐屯兵団に入団する。 また、巨人と直接戦闘することも少ないため、兵士の練度や能力は調査兵団と比べ大きく劣る。 精鋭部隊でも奇行種の速度に追いつけなかったり、複数の巨人に苦戦を強いられたりしている。 紋章は盾に二つ薔薇が描かれている。 調査兵団 唯一壁外に遠征し、王政府の拡大政策を担う兵団。 名の通り外界の調査を主な任務とするため、壁外での活動においては独立した作戦立案と指揮命令の権限を持ち、場合によっては憲兵団に対しても指揮権を行使することもできるが、巨人との戦闘機会が最も多いゆえに戦死率は必然的に高く、仮に生還できても、四肢の破損も全く珍しくなかった。 成果も乏しかったため、かつては税金の無駄と軽視され、自分の意思で危ない場所で働くことから、「連中の気が知れない」とバカにする者もいた。 ウォール・マリア陥落以降は巨人を恐れない壁外での活動が認められるようになったが、850年のトロスト区奪還戦までの時点で総兵員数の約9割(アニメ版では6割)が戦死しており、騎馬兵約300名というクラスにまで縮小している。 このため将来の領土奪還作戦のための布石として、壁外地域での補給拠点確保と行軍ルート開拓が主な任務となっている。 戦死率の高さから慢性的な人材不足が続いており、常に新しい兵士を求めている。 新兵は最初の遠征において5割(アニメ版では3割)以上が死亡し、それを乗り越えた者の中から生存率の高い優秀な兵士が選りすぐられていくという。 入団式では(エルヴィンの意図で)この場にいる者は近いうちにほとんど死ぬと宣告されたが、組織としては精鋭としての自負を持つ一方で、そうした過酷な現状を表に出すことには躊躇する傾向も見られる。 遠征以外にも、巨人の捕獲および生態調査も担当するなど、未知の領域に臨む任務が多いためか、型破りで変革の気性に富んだ個性的な面々が多い。 また、相応の実力がなければ生き残っていられないため、所属者は総じて優秀であり、戦う環境が良ければ少数で多勢の巨人達と渡り合えるほどの実力を持つ。 対特定目標拘束兵器の開発の際に必ず成果を出すことを条件に多大な資金援助を募ったため、作戦の結果次第で常に存亡が問われる状況にある。 また、第57回壁外調査以降は、ミケを筆頭とする精鋭兵士が次々と戦死し、長所であった個人の戦力も大きく下降している。 ヒストリア朝成立後は領土奪還で政権安定の担保を図る政策が強化されたことで大きな期待がかかり地位が向上。 投入予算も大きく増額され、対巨人新兵器の研究開発も精力的に取り組んでいる。 募兵により多くの団員を募ることが出来たが、ほとんどが実戦経験のない新兵であり、戦力に大きな向上はなかった。 ウォール・マリア最終奪還作戦で壁の奪還に成功するものの、エルヴィンを筆頭に大半の兵士が戦死し、生き残ったのはリヴァイ班のメンバー、ハンジ、新兵のフロックの9名だった。 紋章は盾に重ね翼(自由の翼を意味する)が描かれている。 特別作戦班 別名 リヴァイ班。 リヴァイが班長を務める隊でエレン配属を機に巨人討伐で実績を上げている精鋭兵士で編成され、エレンの巨人化能力の解析と評価試験の任を託された。 専用施設兼兵舎として調査兵団がかつて本部としていた古城を与えられている。 第57回壁外調査で、女型の巨人の襲撃を受けてリヴァイとエレン以外のメンバーが全滅したことで実質的に機能停止状態となったが、ウォール・ローゼ内の巨人出現事件後に復帰したリヴァイの発案でミカサ、アルミン、ジャン、コニー、サシャ、ヒストリアを編入した。 訓練兵団 現代の軍におけるや教育部隊に相当する兵団。 が存在するのかは不明。 正式配属前の訓練生が所属し、各種訓練を受ける。 巨人の壁内侵入に際しては、他兵団と連携して軍事行動を取る場合もある。 12歳以上の男女が入団対象(入団できる年齢の上限は明言されていない)。 アニメ版では104期生の入団時の年齢は各々異なっている設定が追加されている。 建前上はだが、ウォール・マリア陥落以降は軍拡を求める世論に押され、12歳を迎えても志願しないと蔑まれる風潮が強まり、を気にするため入団する者も増加した。 またマリア陥落前は、マリアとローゼで合わせて8つの訓練所があったが、マリア陥落以降は、ローゼの4つのみとなっている。 各方面の駐屯地では約300人の訓練兵を擁している。 なお、エレンたち104期生が所属していたのはウォール・ローゼ南方面駐屯の隊である。 アニメ版では、850年に総勢218名が訓練課程を修了する。 志願しなかったり訓練に合格できなかった者は、食糧を確保するための農作業に従事する「生産者」となる。 訓練は極めて過酷であり、脱走する者や訓練中に死亡する者もいることが単行本の欄外情報やアニメ版で明かされている。 紋章は盾に違い剣が描かれている。 教官は訓練兵団の紋章の付いたコートを着用している。 イェーガー派 フロック・フォルスターを筆頭とした反兵団破壊工作組織(兵団側が命名)。 エレンを信奉する調査兵団の兵士を中心に結成された。 総統ダリス・ザックレーを爆殺後、思想に賛同した第109期訓練兵団の新兵も加わり、次第に規模を拡大させることになる。 マーレ軍 とで構成されている。 陸軍の総員は壁内人類の総人口に匹敵する約100万人であり、50個師団を擁する。 海軍は戦艦21隻を主力とする3個艦隊で構成されていたが、中東連合との戦争で保有する戦艦の半数を喪失している。 航空戦力などの新兵器の開発にも力を入れているが、兵力として用いている巨人の力を過信していたために、諸外国と比べると大きく遅れをとっている。 戦士隊 マーレ陸軍に所属する特殊部隊。 マーレ軍の主力兵器である巨人戦力を運用する。 9つの巨人の力を継承する「戦士」とジークの骨髄液を投与された無垢の巨人、歩兵部隊であるエルディア人戦士隊から構成される。 マーレ人のテオ・マガトが隊を率いている。 戦闘要員ではないが、戦士候補生も戦士隊に所属する。 戦士 マーレが保有する7つの巨人の内、「戦槌の巨人」を除く6つの巨人の力を宿す6人の巨人継承者のことを指す。 かつては「超大型巨人」「鎧の巨人」「女型の巨人」「獣の巨人」「車力の巨人」「顎の巨人」の力を継承する6人の戦士で構成されていたが、始祖奪還計画の失敗により「女型の巨人」と「超大型巨人」の継承者2人を喪失したため、それ以降は4人となっている。 戦士になることはマーレのエルディア人にとって最高の栄誉とされている。 戦士とその家族の腕章は赤色の布地に白抜きで9つの角を持つ星マークであり、「名誉マーレ人」の称号が与えられる。 戦士候補生 マーレにおいて、幼少期から巨人の継承権を得るための軍事教育が施され選抜された巨人の継承者候補生を指す。 更にそこから選抜された子どもが戦士になることができる。 腕章は黄色の布地に白抜きで9つの角を持つ星マークであり、他のエルディア人の腕章とデザインは同じであるが、幼少期のライナーが戦士候補生に選ばれたとき母カリナに戦士候補生の腕章を自慢していたことから、他のエルディア人の腕章とは色が異なるものと思われる。 エルディア人戦士隊 エルディア人の歩兵部隊。 スラバ講和締結時の残存戦力は約800人だった。 他のエルディア人と同じく左腕上腕部に腕章を付けている。 戦術・装備 壁内では王政府の方針により技術開発には制限が加えられており、過去には近代的な火器や飛行技術も実用化されたが、憲兵団によって闇から闇に葬られ、その存在は抹消されている。 壁内の兵器および装備品は、主にウォール・シーナ内部の工場都市で生産されている。 自動車や航空機などの近代的な戦力は存在しないため、や兵によるを主体とする。 またライフルなどの類から、などの類の他、巨人捕獲用の機械なども配備されているが、全般的に巨人との直接戦闘には効果が薄く、限定的な運用に留まっている。 また電気やの技術もないため、情報伝達は主に前線からの早馬(伝令兵)や、などで行っている。 壁外ではやなどの近代的な兵器が運用されており、電話や無線による通信技術も存在する。 またマーレの巨人に対抗するため、諸外国は通常兵器の開発に力を入れ、中東連合では強力なの実用化に成功している。 将来的にはの発展に伴いが可能になれば、巨人戦力は無力化すると予想されている。 立体機動装置 アンヘル・アールトネンによって開発された対巨人戦用の装置一式。 前線に立つ全兵士に支給されている。 腰裏に装着する筒状の本体と、そこから展開されている射出装置、武器と操作装置を兼ねる剣(の柄)、全身に張り巡らされた耐Gベルト、両大腿部に吊り下げられた刀身ボックスと動力源のガスボンベからなる。 本体はガス圧を利用するタービン駆動式のであり、腰裏やや上にベルトによって多点固定されている。 アンカー射出装置は本体からの支持アームによって装着者の両腰脇に展開され、ワイヤーはアームを通して射出装置へ繋がれている。 射出装置は腰のベルトに設けられた側面接合部とも接続され、二点支持されている。 操作装置は射出装置基部と柄尻から伸びている管によって接続されており、そこから支持アーム中間に設けられているガス放出操作弁へと繋げられている。 動力源のガスは管を用いてこちらに接続されている。 また、両手が塞がってしまう関係上、操作装置はの柄を兼ねる(後述)。 両大腿部横には多数の予備刀身を収納する刀身ボックス(箱形の鞘)、その上に動力供給源となるカートリッジ式ガスボンベが取り付けられている。 一式を装備するとかなりのサイズと重量であるが、支持アーム(腰裏からセット後端を吊るように配置)を用いた負荷軽減で水平を保つように出来ており、装着者の動きをそれほど害しはしないよう配慮されている。 抜刀のしやすさなど、運用性も向上されている。 立体機動の高負荷に耐えるための耐Gベルトは主に腰を中心に下半身に装着。 特に足裏から腰までを補強するように配され、巻き上げ応力に対し重心を足で射ぬきそれに乗れるよう、それを補助・補強する目的で装備されている。 頭部および頚部と腕部には装着されていない。 応力制御のための装備であり、血流制御のためのとは目的が異なる。 柄にあるトリガーを操作すると各種装置へのガス供給が行われ、アンカーの射出や、本体に内蔵された羽根車を回すことでワイヤーの巻き取りなどが行える。 またブレーキも付いていて巻き取りの速度調整や中断・途中停止もできる。 ガスボンベの容量は決して多くなく単独での稼働時間は短い。 持続的な運用を成すためには頻繁な補給が必要不可欠で、後衛の補給部隊が大型ボンベにて補給用ガスを運搬しつつ前衛に追従、前衛は戦闘の合間に後退・後衛と接触し、適宜補給を行う運用形態が取られている。 基本的な使用法は、アンカーの射出とそれに繋がるワイヤーを用いた巻揚げ昇降能力の多角利用だが、剣と射出されたアンカーは人体を損傷させる威力があり対人攻撃にも利用された。 ワイヤー付きアンカーを建造物などの高所などに向けて打ち込み、伸ばしたワイヤーを巻き上げる際、本体側を使用者ごとアンカー側に引き寄せることで容易に登れないような高所などへ到ったり、強力かつ高速な巻き上げ能力を利用し、2つのアンカーを交互に別々の地点に対して使用することで歩行では敵わない高速移動を実現したりする。 実質的に高低差を無視して行動できるのが利点。 また本体からの噴出ガスにも相応の推進力があり、ワイヤーの反動を越えて上昇したり、ワイヤーによらず空中で直角に軌道を変えたりすることもできる。 欠点としては理想的なアンカー射出対象となる背の高い建築物や木々がないと満足に能力を発揮できないこと、稼働時間が短く単独での展開力が乏しいこと、ガス切れを起こすと兵員の戦闘力・機動力に著しい制限が生じること(装備一式は重く着脱も簡単ではないため) 、また装置の本体部分は衝撃などで故障しやすい上、構造が複雑なため簡易修理以外は受け付けないことなどがある。 兵員は訓練兵団で野戦修理の方法を学ぶが、内部機構は化されており本格的な修理は実質不可能で、詳細は装備提供元の技術部門のみが独占していることもあり、直せない場合は装置を捨てなければならない。 ワイヤーも弱点の1つであり、奇行種にワイヤーを捕まれてバランスを崩す描写もある。 女型の巨人はワイヤーを逆用することで調査兵団を次々と仕留めていった。 単行本第1巻の設定紹介ページによると、作者の「理系の友人」が設定に協力しているという。 アニメではワイヤーを巻き取る本体が筒状からのような形に変更されている。 実写映画ではハンジが開発した設定になっている。 対人立体機動装置 中央第一憲兵団の対人立体機動部隊が使用する立体機動装置で、対巨人用のものとはデザインや装着方法が異なる。 一本にまとめられたガスボンベを背負うように背中に装着し、ウインチはその左右の肩甲骨付近に配置されている(ウインチの形状もアニメ版に準じている)等、全体的にコンパクトな装置である。 アンカーは腕に装着された支持アームから射出し、腰にあるのは身体を支持するベルトのみである。 武装として散弾を装填した銃身交換式の単発式短銃を2丁使用し、その交換用銃身を大腿部の左右前面に初期状態で各6本ずつ計12本装着する。 弱点は、構造上アンカーと散弾の射線が同一方向のため、立体機動中は背後への攻撃が行えないことと、散弾を2発撃ち尽くすと再装填に時間を要すること。 作中ではこれらの弱点を突かれ、苦戦を強いられる。 また武装は散弾のみであるため巨人には対抗できない。 後に銃を連射タイプに換え、対巨人用のものと同様の腰ボンベと剣を選択装備可能な新型も開発され、マーレ潜入時にミカサらが使用した。 剣(スナップブレード) 立体機動装置の操作装置を兼ねる二対の「柄」型機器、そこに刀身が装着された状態のもの。 通常は両脇のホルスターに収納されている。 「柄」は一つのらしき物、一つのブレーキレバー(制動操作装置)、二つのトリガー(引鉄)、二つの補助スイッチ(刃のリリースなど)を持ち、操作内容は柄尻から伸びる管を通して各所へ有線で送られている。 接続先は柄からアンカー射出装置基部、そこから別口で後方のガス供給弁の順。 刀身長は柄と合わせて約88cm。 切っ先は平らで厚みは薄く軽量な半刃刀身型。 刃の部分には特殊な製法で折れ筋が入れられており、の刃を拡大延長したような外見をしている。 高負荷が掛かった際には簡単に折れる仕様で、これにより持ち手や柄の保護を行っている。 その分刃は捲れやすいため、軽量さを活かして多数の刀身を携行し、刃が損壊した場合は刀身ごと破棄して予備と交換する用法が取られている。 なお、リヴァイは剣を振り抜いた瞬間に刃を投擲することによって飛び道具として使用している。 刀身の材質は強靭さとしなやかさを備えた超硬質スチール製とされる。 これを生成するには複数の微量なと高炉が必要で、工場都市でしか作ることができない。 また、鍛造時に用いられるレアメタル混入時の素材との配分比率はトップシークレットとなっている。 原作では当初、刀身ボックスは2列6対12本を収めていたが 、アニメでは単列4対8本に変更され、それに準じてか原作の方も4対8本となっている。 なお「スナップブレード」という名称は連載開始時点では明かされていなかった。 「人類VS巨人」では刀身ボックスらしき装備とは別にのフリントような機構が付属した鞘があり、引き抜くと刀身に着火するという設定だった。 また連載版のリヴァイのように刃を飛び道具として使用するシーンもある。 雷槍(らいそう) 鎧の巨人の硬質化に対抗すべく、第一中央憲兵が隠匿した技術から開発された兵器。 先端が尖った槍状の棒を立体機動装置の柄の下側で保持しており、装備時には長いのような外観をしている。 両腕に装備 複数可 し、トリガーを引く事で棒を発射する。 命中後に後端に繋がれたワイヤーを引きぬくことで信管が起動し、強力な爆発を起こす。 名前の由来はこの爆発が落雷の様である事から名付けられた。 十分な距離を置いた状態で使用しないと使用者も爆発に巻き込まれるほどの威力を持つ。 立体機動 立体機動装置を駆使した対巨人戦法で、現段階で最も効果的な対抗手段とされている。 「立体機動戦」とも称される。 所属兵団にかかわらず、立体機動を最低限こなせることが兵士としての最低条件となっている。 基本的には立体機動装置で高所まで移動し、そこから巨人を中心に高速機動。 隙を突いて白兵戦を仕掛け、急所を剣でV字型に削ぐを行うこととなっている。 この際、ベルトに掛ける重心バランスを意図的に変えたり、伸ばしたワイヤーを障害物などに当てて急激な軌道変更を行ったりすることで、高速かつ三次元的な機動を実現し、巨人に捕獲されることを防いでいる。 しかしながらこれらは高等技術にあたり、十分に使いこなせている兵士は少ない。 立体機動装置の根源的な問題として、理想的な立体建造物を別途必要とするため、開けた平地ではアンカーを撃つ場所が巨人以外になく、機動が単調となり捕獲されやすい。 そのため平地での交戦は回避することが前提とされている。 立体構造物が存在したとしても、装置を用いた昇降には多少の時間を必要とするため、距離によっては逃げられないことがある。 また昇降は水平移動よりガス消費が多いこともあり 、市街地では巨人から離れていても常に屋根の上を移動するなど高所を確保することに戦術の重点が置かれている。 立体機動には細かな体重移動の技術や、耐能力が必要となるため、戦果は個人の技量や熟練度に依存している部分が大きい。 戦術が確立されるにつれ、それまで兵士に求められた屈強な肉体と筋力よりも、機敏さ、バランス感覚、空間認識能力、精密な装置の操作などが要求されるようになったことで、小柄な体格であっても不利に働くわけではない。 また巨人一体に複数で攻撃を仕掛けるのが基本であるため、チームワークも要求される。 訓練装置(仮称) 立体機動装置のバランス感覚を覚えるための訓練を行う装置。 巨大な三脚のような形状をしており、高さは二階建ての家屋にも相当する。 頂上部に設置された天秤棒のような支持アームの先から2本のワイヤーが垂らされ、それぞれを腰の左右に装着して吊り上げる。 その状態で立体機動装置の基本中の基本である直立姿勢を保てるようになるまで訓練する。 通常はバランスを崩しても地面に接触することはないが、使用者の装具に不具合がある場合はその限りではない。 訓練当初のエレンも装具の不具合でふるい落とされそうになった(実際はキースの妨害工作でベルトの金具が破損したためであった)。 壁上固定砲 同じくアンヘルによって開発された、城壁上部に設置された単発式の。 外観は17世紀から18世紀後期に利用されていた初歩的なに近く、砲身は人間との比較では2m前後。 「固定砲」という名称だが、台座ごと城壁の上に設置されたレールで移動できるようになっている。 また城壁に密着した巨人を狙えるように、砲口が垂直下まで向けられるようになっている。 ・など複数種の砲弾が存在するが、発射前に固定作業が必要であるため速射性に劣り、高速で移動する巨人への命中率は低い。 また、基本的には命中しても体の一部を吹き飛ばすだけで足止めにしかならない。 ただし壁に群がった巨人に対しては、うなじを直接狙えるため本来の威力を発揮する。 小火器 この世界の携帯可能な銃器は、巨人を仕留めるどころか有効打撃にもならないため、後衛部隊の倉庫に保管されているだけの存在となっている。 口径などは不明だが、拳銃は至近距離なら人間の頭を貫通する威力があり、ライフルは巨人の目つぶしに利用された。 いずれも先込め式の単発銃で、いわゆると呼ばれるタイプのものである。 ある銃器設計者の老人によってを使ったリボルバー銃なども開発されたが、王室への脅威とみなされ世に出ることはなかった。 Mobage版では、アイテムとしてラッパ銃や、のマスケット銃が設定されている。 実写版では、一般の兵士やクバルの部下は現代の戦前、戦時中に使用されたやを使用しており、シキシマの部下の調査兵は戦後のや、などを使用している。 対特定目標拘束兵器 新開発された巨人用の拘束用兵器。 開発にあたり出資者から作戦の結果次第で調査兵団の存亡が左右される程の多額の援助が必要であったとされる。 外見は普通の荷馬車と同じように擬装されている。 樽の中に七本の筒があり、両端に金属製の鏃を装着した大型のワイヤーが収納されている。 爆発によって発射されると片方は巨人に、片方は背後の物体(初登場時は木)に打ち込まれ、ワイヤーの張力によって巨人の自由を奪う。 ほかに関節に撃ち込んで運動を封じるための拘束用ニードル射出器も存在する。 長距離索敵陣形 エルヴィンが考案した調査兵団が行軍する際の陣形と戦術。 これにより生存率を大幅に上げることに成功したという。 基本的には五つの層からなる菱形に展開し、巨人が追いつけない速度で行軍、巨人を発見した者が信号弾を撃ち、先頭付近にいる団長が全体の進路変更を信号弾で知らせることで、巨人と直接戦闘を極力回避する。 信号弾は、巨人を見つけた場合は赤色、全体が進む方向に緑色、奇行種を発見したり緊急の場合は黒色を上げる。 巨人と戦わずに回避を優先する陣形ではあるが、地形や建造物などによる視界の制限や足の速い巨人に対しては、陣の内部に侵入を許してしまうことがある。 設定協力者への謝辞がページ下部に記載されている。 調査兵団の馬 通常の巨人を振り切れる速度で、長時間走れるように品種改良された馬。 体高160cm、重量450 - 500kgほど。 最高で時速75 - 80km、巡航時で35km、馬車を引かせた場合でも20km程度の速度が出せる等、粘り強い脚を持つため、長距離索敵陣形には必要不可欠な存在である。 粗食にも耐え、長期的な任務も不平を漏らさず巨人に対してパニックを起こしにくい等、温順な気性で、乗っていた人間とはぐれても口笛で戻ってくるなど非常に優秀だが、価格は平均的な庶民が生涯で稼ぐ収入に匹敵する等、非常に高価な馬である。 設定協力者への謝辞がページ下部に記載されている。 対巨人駆逐機 硬質化が使えるようになったエレンの能力の特性を利用してハンジが考案・開発した巨人駆逐装置。 外壁に硬質化で作成した檻の中に巨人をおびき寄せ、滑車とチェーンを使い吊り下げたこれまた硬質化で作成した大質量の槌を頭上より投下し、うなじごと潰して駆逐する仕組み。 単純な動作しかできない巨人に対し極めて有効であり、囮用の人員一人と牽引用の馬数頭の低コストで運用でき、一切被害を出さずに確実に駆逐できる事からハンジは親しみを込めて「伐採しまくりの地獄の処刑人」と呼んでいる。 トロスト区外門を中心にウォール・ローゼの数ヶ所に設置し、約一年かけてフル稼働させた結果、パラディ島内のほぼ全ての巨人の淘汰を達成した。 対巨人砲/対巨人砲 中東連合の最新兵器。 装甲列車、対巨人野戦砲、戦艦の連装主砲などに配備されている。 巨人の肉体を容易く貫通、弱点のうなじを正面からでも破壊することができ、壁上固定砲と違って速射性や命中力にも優れ、無垢の巨人に対しては非常に有効。 その威力は徹甲弾に関しては「鎧の巨人」の装甲も貫くことが可能であり、当たりさえすれば「九つの巨人」といえど一撃で仕留めることができると言われている。 装甲列車 「対巨人砲」を装備した中東連合の最新兵器の一つ。 一両一門の主砲と多角形型の装甲化された車体というを彷彿とさせるで、一編成5両で構成されており、と思われる3両目を除く全ての車両に計四門の100mm口径「対巨人砲」を装備している。 劇中ではスラバ要塞の警護に当たっており、マーレ軍は高い機動力を誇る「顎の巨人」「車力の巨人」はおろか、重装甲の「鎧の巨人」の投入すらためらうほどの脅威を感じていたが、ガビの結束手榴弾を使用した戦術により、その実力を発揮すること無く転覆脱線してしまう。 飛行船 マーレ軍の大型飛行船。 内部に40人以上を乗せることが可能で、飛行中に扉から降下も可能。 ジークは自らの能力を生かし、上空から巨人を「質量爆弾」として落下させることで爆撃と降下を両立させる戦術に利用した。 「車力」の兵装車両 「車力の巨人」とパンツァー隊隊員4名が運用する装備。 四連装のユニットで構成されており、「車力の巨人」の背中に装着される。 極めて高い機動性を除けば、対人用又はに近い運用がされていて、巨人本体のピークが車長兼操縦手、砲塔の4名が射撃手という役割分担がされている。 地鳴らし パラディ島の3重の壁の中に潜む幾千万の「超大型巨人」を「始祖の巨人」の力で行進させる壁内人類の最終兵器。 壁外の近代兵器を持ってしても超大型巨人の進行を食い止めることは難しく、一度発動されてしまえば「超大型巨人」に踏み均されて文字通り平らな地表と化す。 カール・フリッツは「パラディ島の安息を脅かせば幾千の巨人で報復する」と言い残したと伝えられている。 その他 補給拠点に置かれた食料の腐敗を遅らせるために使う。 外見は人頭大ほどの大きさの発酵させたの塊。 ウォール・シーナ内でのみ生産される。 詳細な原理は不明。 巨大樹の森 樹高80mにもおよぶ巨木の森。 壁の内外を問わず各所に点在している。 なぜこの規模にまで発育したのか理由は明らかではない。 かつては観光地として整備されていたが、ウォール・マリア陥落以降は荒れるままになっており、かろうじて道が残っている程度。 立体機動の真価を発揮できるため、調査兵団にとっては巨人に対抗するための重要な拠点である。 工場都市 ウォール・シーナ領内に位置する工場街。 ノベライズ作品「進撃の巨人 Before the fall」の時代に完成した。 シガンシナ区以上の規模を持ち、約5万人の人口を擁する。 それまで各地に点在していた工場設備を一か所に集約したものである。 職人とその家族のための居住区、商業施設、歓楽街などを備える。 造幣局も置かれているため、内地でありながらも厳重な警備体制が敷かれている。 街の中央に位置する高炉は50メートル近い威容を誇り、都市のランドマークとなっている。 街の北端には幅500m、落差100mの巨大な滝があり、工場の設備は水力によって稼動する。 地下街 ウォール・シーナ内に存在する遊興街。 本来は巨人に備えた避難場所として用意された空間であるが、現在はあらゆる娯楽と犯罪が集まる無法地帯と化している。 住人は数百から数千。 人口の流入につれ規模を拡大させており、その全貌を知る者は皆無。 富裕層や司法側の人間も顧客として利用しており、住人は互いの素性を詮索しないことが暗黙の了解となっている。 黒金竹(くろがねだけ) 工場都市北の山岳地帯に自生する特殊な植物。 外見こそだが白銀色の輝きを持ち、並の金属とは比較にならない硬度と軽さをもつ。 立体機動装置に欠かせない原料であり、アンカー部の素材に使用されているほか、葉は溶解させ取り出したを繊維とすることでワイヤーに、幹の空洞部分はボンベに使用されている。 氷爆石(ひょうばくせき) 工場都市の地下でのみ産出される石。 地下に膨大な量が埋蔵されている。 一見すると氷の様だがその実体は地下のガスが凍ったものであり、常温では体積が200倍にまで膨張する。 立体機動装置に使用されているガスの原料。 鋼貨 小指の先端ほどの金属の固まりに工場都市の刻印がなされたもの。 黒金竹を精錬する過程で生み出される低質の鋼を利用したものであり、鋼貨一個で平均的な家庭1日分の食費にあたる。 発光石 レイス家の礼拝堂地下洞窟を形成する鉱物。 詳細や組成等は不明だが、自然発光する特徴を有する。 地下洞窟の存在自体が秘密であったがヒストリア・レイスが女王に即位した後に照明用素材として採掘が行われ、電気技術の存在しない壁内での光源として軍民問わず普及していった。 座標 壁外から来た勢力(マーレの戦士=ライナーやベルトルト達)が奪取を狙っているもので、「始祖の巨人」を言い換えたもの。 エルディア人達は空間を超越した目に見えない「道」で繋がっており、その集結点(始祖の巨人)を示すことからくる名称。 巨人を形成する血や骨、時には記憶や意思に至るまでがこの「道」から送られてくると言われている。 ライナー達はこの「座標」を「故郷」に持ち帰ることを任務としており、現在はエレンがこれを保持している。 ライナー達に誘拐されたエレンが脱出の際に巨人を操るような力を何度か見せたが、その後は自由意志で「座標」の力を使うことには失敗している。 ライナー達はエレンを取り逃がした際、初めて「座標」がエレンの手にあることを確信した。 ライナーによれば、「この世で一番それを持ってはいけない」とエレンがその「座標」を持ったことを非常に危険視している。 「座標」を保持する第三者(エレン)が王家の血筋の者が巨人化している際に触れると力を行使できることが示唆されている。 (ジーク・イエーガー) 継承 レイス家の初代王から100年以上にわたり、一族相伝の「巨人の力」と「世界の記憶」を代々継承していた秘伝の儀式。 継承期間は一人当たり大体13年ほどで、これは始祖ユミルが巨人の力を得てから死ぬまでの期間に相当 する。 次代継承者は巨人化薬で巨人化して先代継承者を捕食する ことで巨人化能力と記憶が自身に取り込まれる。 初代王から代々継承を重ねることで「世界の記憶」は門外不出の秘密となったが、秘匿は絶対的な義務ではなく、継承者は自分の意志次第で世界の成り立ちや経緯を公開し世に広める選択もできるが、歴代の継承者は誰一人として世に広めていなかった。 842年、次代継承者に選ばれたフリーダは15歳の時に先代継承者であり、叔父でもあるウーリから「巨人の力」と「世界の記憶」を継承。 845年にグリシャ・イェーガーがレイス家の礼拝堂地下洞窟に侵入し、ロッド・レイス以外の一族を皆殺しにして「巨人の力」を強奪、さらにそれがエレンへ渡る。 レイス家当主のロッド・レイスはレイス家の血縁者でなければ継承者としての能力は十分に発揮されないと述べており、そのためか実質的継承者であるエレンの継承記憶は断片的なものに留まっている。 不戦の契り 145代レイス王のカール・フリッツが始祖の巨人と契約をした、レイス王家の血族に施した「呪い」。 王家の血筋の者が始祖の巨人が持つ「座標」の力を継承すると145代王の思想に捕らわれ始祖の力を行使できなくなる。 グリシャの書籍 エレンの生家の地下室で隠されていたとによって防湿・防虫加工が施された三冊の手記で、「グリシャ・イェーガー氏の半生」「巨人と知りうる歴史の全て」「壁外世界の情報」の三冊に分けられており、「グリシャ・イェーガー氏の半生」の表題紙にはグリシャがダイナ、ジークと撮った写真が貼られている。 壁内で使命よりも家族を守る事を選んだグリシャが、万が一エレンが外の世界に興味を持つ可能性を考え書き記したものであり、この書籍で王政府も真実を知る事ができ、壁内に住む国民に真実を伝えた。 ただし十数年前に書き記したものであるため、「壁外世界の情報」においては世界情勢が多少なりとも変化しているため、現在との情報精度に多少の誤差がある。 本部 レベリオ収容区の壁外にあるマーレ軍の施設。 戦士たちの本拠地となっていて、戦士候補生の教育機関も兼ねている。 正面玄関前には、マーレ人の英雄へーロスの銅像が建てられている。 賓客をもてなす設備も充実している。 タイバー家 かつてのエルディア帝国の貴族家の一つで、代々「戦槌の巨人」を管理している。 巨人大戦で145代レイス王に叛旗を翻した最初の貴族で、世界からは救世の末裔の一族として尊敬の念を集めている。 裏面からマーレを支配できるだけの権限を持っているが、政治にも戦争にも不干渉の立場を貫き、マーレ人の民意に委ねている。 巨人化学 「ユミルの民」の巨人化を研究する学問。 巨人化学会という専門機関があり、主に巨人化薬を生産している。 巨人化薬の精製には専用施設と専門家が必要とされており、パラディ島の技術では新規に薬を作り出すことは不可能。 旧エルディア帝国時代から存在しているらしく、アッカーマン一族は「巨人化学の副産物」と言われている。 アッカーマン家 旧エルディア帝国時代の巨人研究の過程で誕生した一族で王家に仕えていた武家。 身体能力に長け、脳のリミッターを任意で解除する事により一般人よりも遥かに優れた戦闘力を発揮し、この能力は遺伝的に受け継がれる。 巨人大戦後は存在を危惧したマーレから逃げる形でフリッツ王と共にパラディ島へ移住。 後に王家と確執が生まれ迫害されたとあるが、実際には自身の血を呪った一族が145代レイス王の考えに賛同し、隠遁生活を選んだとされる。 制作背景 原作者の諫山曰く、出版社側からは「人体の断面を描いてはいけない」程度の表現規制しか受けていないとのこと。 また作者は「読者に媚びることは、読者を裏切ることと等しい」という考えの下、「舞台などの謎が明かされた時が物語の終わる時」としている。 一部の設定はやが設定協力として参加している。 などのの要素も取り入れている。 作風 『』から強く影響を受けた。 本作を執筆するにあたって同作品に触れた際に感じた「作り手に殺される」と感じるほどの悪意的姿勢を自分なりに表現し、世間に投げつけたかったと述べている。 最も影響を受けた漫画にはの『』を挙げており、主人公が変身して独自の能力で戦うなどの影響が見受けられる要素がある。 の『』にも影響を受けており、弱者が強者(絶対的に不利な相手)へ挑むという展開を創る上での参考となっている。 また、弱い者が強い者に挑むという展開は諫山自身の経験や思いが多分に反映されている。 諫山は漫画のようなものを描き始めた高校2年生くらいの頃から弱者を主人公とした作品ばかり描いていたが 、幼少期から常に同世代と比べて10キロほど体重が軽いこともあって劣等感を感じていたという。 しかしそれでもちびっこ大会に強制的に参加させられ、全国ランキングに入る程の相手と対戦しなければならない状況に陥り、強大なモノへの絶望感を味わったり 、友人との度胸試しから最後まで逃げてやらなかったという過去の経験などが、「もっと真面目にやれば良かった」という後悔や歯がゆさなどに繋がって反骨心としてこのような展開を描くようになったと述べている。 巨人の制作 「人を喰う巨人」については、小学生の頃に偶然視聴した『』の影響を受け 、諫山が受けたトラウマの1つになっている。 また、同時期に読んだ少年漫画『』に登場する画霊「」にも影響を受けるなど、これらの作品が巨人を着想するに至る要素となった。 作中に散見される戦闘シーンでは、諫山の怪獣・好きもあってテイストが多く盛り込まれている ほか、好きも大きく反映されており、格闘技に実際に存在する技や特定の選手をイメージしてデザインした巨人・攻撃の方法などが作中に登場している(実例はを参照)。 また、諫山にはに格闘技をさせたいという考えもあったという。 なお、読み切り版時では巨人が記号的なであったが、諫山は後日行なわれた新人賞の授賞式にて少年マガジン編集部編集長のから「巨人をもっと怖く」との助言を受けていた。 そこで自身がでの中に経験した、「泥酔して何を考えているかまったくわからないのに知恵はある客」とのやりとりで感じた「意思疎通のできない人間」への恐怖体験を参考にし 、記号的にやなどを付けるのではなく、巨人の表情をのどれか1つに限定させることで巨人から恐怖感や不気味さを生み出すことに成功した。 巨人の「である人間を食しておきながら栄養として吸収しない」という行為については、「後付けである」としながらも菓子研究家のが提唱する作品におけるフード理論に基づいている。 福田によるフード理論には「善人は食べ物を美味そうに食べる」「正体不明人物は食べ物を食べない」「悪人は食べ物を粗末に扱う」という3原則があり、これをの『』にて聞いた諫山は「なるほど」と納得した。 そこで「巨人はお腹いっぱいになったら吐き出す」という設定を追加し 、第2巻でのミカサ回想シーンにおいては「食べるという行為の元は戦いだ」と改めて感じながら描写したという。 世界観の制作 周囲を壁に囲まれるという閉塞した設定は諫山が「壁のような山に囲まれた」と表現する出身地(、現大山町)から外に飛び出したい、という少年時代の心境が反映されており、その思いが「壁の中から出て広い世界に行きたい」というエレンの行動原理に通じている。 また「この大山町が、進撃の巨人の舞台になっている」とも語っている。 読み切り版のように現代の荒廃した世界にする案もあったが、連載版の最初の世界観は中世を思わせる的な世界に変更された。 しかし、これは創作上の「逃げ」を作り出すということも考慮されており、作品世界のを現実より劣化させることによってより絶望的な世界の構築が可能となった。 またこの結果、作品世界へと容易に登場させることが可能となった。 架空の物事に関してはいわゆる「的なアイデア」であったとしてもなるべく根拠を求めていく姿勢を採っているという。 作品の成り立ち 連載開始まで 本作は作者のデビュー作の読み切り版「進撃の巨人」が原型となっている。 「巨人は宗教科学団体が人類を駆逐するために作り出された兵器」「立体機動装置が登場せず無線機器が利用できる」などの設定が異なるが「人類は巨人が進入できない場所での生活を余儀なくされる」「人類の抵抗軍に所属する一人の兵士が巨人に変身する力を得る」という連載版の要素も含まれていた。 作者は「巨人を最大限に活かすことの出来る世界観を考えた 」「まずは世界観ありきで創り始めた 」と語っている。 持ち込みの頃から担当していた編集者のは「諫山の作風が『別マガ』のコンセプトに合致している」との考えから、コンペに合わせて読み切り版を連載用に作り直すことを提案した。 連載開始後 上記のような経緯で連載版「進撃の巨人」は2009年9月9日発売の『別マガ』創刊号より連載を開始する。 連載開始から3か月ほど経った時点で読者アンケートが急速に伸び始め 、少年マガジン編集部では新人の初単行本が通常初版2万部発行のところを倍の初版4万部発行で発売したという。 『別マガ』発の単行本の中で重版第1号を果たすこととなった。 2010年12月の第3巻発売時には既刊2巻の累計のみで発行部数100万部の大台を突破した。 9巻までの単行本の発行部数は2013年4月初頭(10巻発売時点)で累計1200万部を超えていたが 、アニメが放送されてからはさらに売上が伸び、同年の8月初頭(11巻発売時点)に、10巻までの発行部数が累計2300万部を突破したことが明らかにされた。 では、2011年から正式翻訳出版されているコミックスが35万部以上の売り上げを記録している(2013年8月時点)。 アニメも日本と同時期にテレビ放送された。 あまりの人気に放送日時が変更されたり、主題歌やオリジナルサウンドトラックまで日本と同時に発売されるなどの異例のブームとなった。 では、ニューヨークタイムズ NYタイムズ のベストセラーコーナーに掲載される、週間マンガランキング の2013年10月第2週で、本作の1巻が第1位になった。 2位が2巻、4位が7巻、5位が3巻とベスト5のうち本作が4冊を占める結果となった。 2019年12月に講談社は累計発行部数が全世界1億部を突破したと発表した。 講談社の漫画で1億部を突破したのは、『』シリーズに続いて2作目。 社会的評価 本作は前述の通り、単行本第1巻発売直後から様々な社会的評価を受けている。 第1巻発売から3か月後の6月に発売された『』()2010 August号では、単行本既刊3巻以下の作品を対象とした「NEXTブレイク漫画ランキングBEST50」にて第2位を獲得(1位は『』) 、『』()2010年9月号にてプラチナ本への選出 、『 2011』オトコ編第1位、2011第1位、第4回第7位、第35回少年部門受賞、第1回マンガ部門グランプリなどと多岐に渡っている。 『ダ・ヴィンチ』2010年9月号掲載プラチナ本への選出時には、同誌編集長の横里隆が「分からないことだらけの圧倒的な絶望感の中で、主人公たちが生き延びるために戦い続けることに魅力を感じ、またそこにリアリティがあるため怖い。 怖いものは面白い」と評した。 2011年以降は作品内容上、に絡めて評されることが多くなっている。 震災については諫山自身も映画評論家・との対談記事にて「作品内容に影響は無い」としながらも 、別の記事では「以前の日本には閉塞感が漂っていたが、震災を境に変わってしまった。 今後は目の前にある脅威に対してどうやって勝ち得るのかを描いていきたい」と述べている。 書誌情報 単行本• 『進撃の巨人』 〈〉 既刊31巻(2020年4月9日現在)• 2010年 03月17日初版発行(同日発売 )、• 2010年 07月16日初版発行(同日発売 )、• 2010年12月 09日初版発行(同日発売 )、 - 特別編「リヴァイ兵士長」を収録。 2011年 04月 08日初版発行(同日発売 )、• 2011年 08月 09日初版発行(同日発売 )、 - 特別編「イルゼの手帳」を収録。 2011年12月 09日初版発行(同日発売 )、• 2013年 08月 09日初版発行(同日発売 )、• 第8巻:ミカサ「立体機動」キーホルダーが付属。 第9巻:リヴァイ「立体機動」キーホルダーが付属。 第10巻:エレン「立体機動」キーホルダーが付属。 第12巻:オリジナルアニメDVD「イルゼの手帳〜ある調査兵団員の手記〜」が付属。 第13巻:オリジナルアニメDVD「突然の来訪者〜苛まれる青春の呪い〜」が付属。 第14巻:オリジナルアニメDVD「困難」が付属。 第15巻:オリジナルアニメDVD「悔いなき選択」前編が付属。 第16巻:オリジナルアニメDVD「悔いなき選択」後編が付属。 第17巻:「関西弁版1巻」、「9枚組クリアしおり」が付属。 第18巻:「ねんどろいどぷち エレンサンタ服ver. 」が付属。 第19巻:特製ポストカードが付属。 第20巻:短編小説27編を収録した小冊子が付属。 第21巻:短編小説20編を収録した小冊子が付属。 第22巻:特製ウォール・ステッカーが付属。 第23巻:リヴァイのスカーフとエルヴィンのループタイが付属。 第24巻:「LOST GIRLS」のアニメーションを収録したDVDが付属。 第25巻:「LOST GIRLS」のアニメーションを収録したDVDが付属。 第26巻:「LOST GIRLS」のアニメーションを収録したDVDが付属。 第27巻:2019年度版365日日めくりカレンダーが付属。 第28巻:10周年記念缶バッジが付属。 第29巻:小説小冊子が付属。 第30巻:小説小冊子が付属。 第31巻:小説小冊子が付属。 なお、正式な次巻予告の前にギャグ要素を含んだ描き下ろしの嘘予告ページが存在するが、第3巻初版では諫山がデザインに納得いかず、改訂版が出版されている。 公式ガイドブック• 諫山創『進撃の巨人 INSIDE 抗』 講談社〈〉 2013年4月9日初版発行(同日発売 )、• 諫山創『進撃の巨人 OUTSIDE 攻』 講談社〈KCデラックス〉 2013年9月9日初版発行(同日発売 )、• 諌山創『進撃の巨人 ANIMATION SIDE 吼』 講談社〈KCデラックス〉2014年2月7日初版発行(同日発売 )、• 諌山創『進撃の巨人 ANSWERS』 講談社〈KCデラックス〉2016年8月9日初版発行(同日発売 )、• 諌山創『進撃の巨人 キャラクター名鑑』 講談社〈KCデラックス〉2017年8月9日初版発行(同日発売 )、 その他の書誌情報• 『進撃の巨人 空想科学読本』講談社〈〉2014年8月8日初版発行(同日発売 )、• 『』シリーズの派生でもあり、巨人の生態、巨人への対策、作品世界の謎などを科学的な見地で検証している。 諫山創 『進撃の巨人 公式ぬりえブック ATTACK ON TITAN COLORING BOOK』講談社 2016年4月14日初版発売(同日発売 )、• 単行本1〜18巻のシーンを忠実に再現し、セリフ穴埋めや奇行種巨人の名づけなどのミッションを出題した緻密なぬりえ。 諌山創、週刊少年マガジン編集部 『進撃の巨人 特撰! ひとコマ大喜利ブック』 講談社〈KCデラックス〉2018年8月9日初版発行(同日発売 )、• 公式ファンサイトのコーナー「ひとコマ大喜利」をまとめたもの。 書き下ろし小説「アルミンの憂鬱/エルヴィンのうわさ」も収録。 諌山創 『1冊でわかる!進撃の巨人 ストーリーガイド』 講談社〈KCデラックス〉2019年4月9日初版発行(同日発売 )、• コミックス1巻から22巻までの内容と、テレビアニメのSeason2・3の設定資料集をまとめた解説本。 スピンオフ 進撃の巨人 Before the fall 進撃の巨人 Before the fall 小説 著者 イラスト 出版社 講談社 レーベル 刊行期間 - 巻数 全3巻 漫画 原作・原案など 諫山創・涼風涼(原作) THORES柴本(キャラクター原案) 作画 出版社 講談社 掲載誌 レーベル シリウスKC 発表号 10月号 - 2019年5月号 巻数 全17巻 話数 全65話 - プロジェクト ・ ポータル ・ より『 進撃の巨人 Before the fall』(しんげきのきょじん ビフォー・ザ・フォール)のタイトルで化された。 全3巻。 著者:、イラスト:。 による漫画版が、『』(講談社)にて、2013年10月号から2019年5月号まで連載。 内容は原作漫画の前日譚となっている。 ストーリー(Before the fall) 登場人物については「」を参照 Before the fall 工房で働く主人公 アンヘルは、「ウォール・マリア」に設置されている対「巨人」用の大砲の製作者ではあったが、いまひとつその本当の恐ろしさを理解できずにいた。 しかし、様々な事件や出来事によって「巨人」の本当の恐ろしさを知ったアンヘルは、親友の ソルム、 マリア、壁外を調査する調査兵団を「巨人」から守るための兵器を開発する決意を固めるのであった。 Before the fall 2 巨人の吐瀉物から生まれた赤ん坊がいた。 彼は「 キュクロ」と名づけられ見世物として過ごす。 辛く惨めな生活の中、少女 シャルルとの出会いによって人間性を取り戻したキュクロは、やがて自分の人生を狂わせた巨人との対峙を望むようになる。 キュクロは前代未聞の「 壁外遠征への密航」を試みる。 Before the fall 3 壁外から生還したキュクロは、ホルヘの薦めにより訓練兵団に入団する。 そこで出会ったのはアンヘルが作りあげた「 立体機動装置」であった。 「これさえ使いこなせれば巨人を殺せる」と信じて訓練に励むキュクロであったが、その習得は困難を極めた。 果たして立体機動装置は巨人討伐の決定打になり得るのか。 書誌情報(Before the fall) ライトノベル(Before the fall)• 全2巻。 著者:、イラスト:。 内容は原作漫画の外伝的な位置にあり、ウォール・マリア陥落によって孤立化したウォール・マリア西端外壁突出地区の街を舞台にしている。 書誌情報(隔絶都市の女王)• 本編に先駆けて、プロローグが2013年11月号に掲載されたが、当該号は売れ行きが好調で入手困難となり、翌12月号に再掲載された。 ストーリー原案はの砂阿久雁、作画は駿河ヒカルが担当する。 2014年から2015年にかけてOADとして前後編でアニメ化。 『進撃の巨人』本編の限定版15巻(2014年12月9日発売 前編)、同じく限定版16巻(2015年4月9日発売 後編)の同梱ディスクとしてリリース。 2017年にはアニメ本編2期放送開始に先立ち、同年3月に地上波の一部局でも1エピソード化した版が放送された(詳細はテレビアニメ版の項目などを参照)。 著者:瀬古浩司、協力:「進撃の巨人」製作委員会。 『別冊少年マガジン』2015年9月号より2016年6月号まで不二涼介による漫画版が連載された。 2017年から2019年にかけてOADとして前後編でアニメ化。 アニ外伝が『進撃の巨人』本編の限定版24巻(2017年12月8日発売 前編)、同じく限定版25巻(2018年4月9日発売 後編)に、ミカサ外伝が同じく限定版26巻(2018年8月9日発売)の同梱ディスクとしてリリースされた。 書誌情報(LOST GIRLS) ライトノベル(LOST GIRLS)• 元々は ()による小説『Garrison Girl: An Attack on Titan Novel』を日本語に翻訳 、によって改稿・再編したもの。 書誌情報(果てに咲く薔薇)• 巨人中学校 詳細は「」を参照 中川沙樹作画による『進撃の巨人』の「公式」パロディ。 『』2012年5月号から2016年8月号まで連載。 アニメ化もされた。 4コマ! 進撃の巨人公式ホームページで期間限定で公開され、後にアニメ本編の特典として再録、また『ちみキャラ劇場』のタイトルでアニメ化もされた。 寸劇の巨人 寸劇の巨人 漫画 原作・原案など 諫山創 作画 hounori 出版社 講談社 掲載誌 レーベル 講談社コミックス 発表号 12月4日 - 12月30日 巻数 全2巻 話数 全55話 - プロジェクト ポータル 『 寸劇の巨人』は4コマギャグ漫画。 漫画・hounori。 にて2013年12月4日から2014年12月30日まで連載。 別冊少年マガジンでも連載されこちらは2015年5月号にて連載終了。 書誌情報(寸劇の巨人)• 2014年8月9日初版発行(同日発売 )、• 2015年4月9日初版発行(同日発売 )、 アニメ 詳細は「」を参照 2013年4月から9月までほかにて第1期が放送された。 第13話と第14話の間に総集編の第13. 5話を挟んだ全26回で描いている。 また、2014年には第1期の総集編の劇場版が公開された。 2016年7月3日に第2期(Season 2)が発表され、2017年4月1日から6月17日まで全12回を放送。 第2期も劇場版が公開された。 2018年7月から10月まで第3期(Season 3)Part. 1がにて放送された。 Part. 2が2019年4月から7月までにて放送された。 全22回で描かれている。 2020年秋から第4期(The Final Season)がにて放送予定。 また、原作単行本収録のOADが制作された。 ドラマCD• 進撃の巨人特典ドラマCD サシャの怒濤の料理バトル編! - アニメ「進撃の巨人」 第2巻初回特典の音声ドラマ。 キャストはテレビアニメ同様。 進撃の巨人特典ドラマCD 兵長VS. ミカサ 怒涛の掃除バトル - 別冊少年マガジン2014年1月号付録CD収録の音声ドラマ。 キャストはテレビアニメ同様。 進撃の巨人特典ドラマCD 進撃のスクールカースト - アニメ「進撃の巨人 Season3」 第1巻初回特典の音声ドラマ。 キャストはテレビアニメ同様。 キャラクターイメージソング• Vol. 01 Helpless World エレン・イェーガー(梶裕貴)(2017年3月15日、PCCG-70391)• Vol. 02 No matter where you are ミカサ・アッカーマン(石川由依)(2017年3月15日、PCCG-70392)• Vol. 03 Far away アルミン・アルレルト(井上麻里奈)(2017年4月26日、PCCG-70393)• Vol. 04 Rusty Honesty ジャン・キルシュタイン(谷山紀章)(2017年4月26日、PCCG-70394)• Vol. Vol. 06 Dark Side Of The Moon リヴァイ(神谷浩史)(2017年6月21日、PCCG-70396)• Vol. 07 Hope Of Mankind エルヴィン・スミス(小野大輔)(2017年6月21日、PCCG-70397) ムービーコミック アニメのキャストでのBeeマンガにてムービーコミックが配信されている。 ムービーコミックとは原作の漫画に声優陣による音声セリフやSE、エフェクト効果を加えた動画である。 2015年6月1日より原作の1巻から4巻までに収録された全14話が配信された。 使用されているセリフは新たに取り下ろした音声である。 主題歌はアニメ同様にの「」が使用されている。 スタッフ• 企画:柳崎芳夫• プロデューサー:龍貴大、平木美和、中村好佑• 総合演出:松村千秋• 演出・映像効果:鳥尾美里• 選曲:田母神正顕• 音響効果:田久保貴昭• MA:• 技術協力:• 音響演出:• 録音:山田富二男• 録音助手:佐藤達也• 録音スタジオ:トライクルスタジオ、• 音響制作:、中島朋子、竹節章史• 協力:講談社 週刊少年マガジン編集部• 編成:森下正樹、佐藤修弘• 宣伝:國方大輔• サイト編集:山本真紀• 制作:、TOTSU CG Production• 製作:BeeTV• 著作:諫山創・講談社、BeeTV ゲーム この節のが望まれています。 モバイルゲーム 進撃の巨人 原作と同タイトルのが、よりの提供によりにて配信された(対応機種はのみ)。 ストーリーは漫画の内容をそのままに再現したであったが、同年12月に配信を終了している。 進撃の巨人 -反撃の翼- よりの提供によりにて 、2013年よりMobageにて配信中。 テレビCMに・のを起用している。 また、2013年にはPC用のブラウザゲームとして『 進撃の巨人 -反撃の翼- ONLINE』がストラテジーアンドパートナーズの運営するオンラインゲームポータルサイト「GG」、ニコニコアプリで配信された。 2015年にサービス終了。 進撃の巨人 -自由への咆哮- より、・端末向けに、Mobageにて配信された。 テレビCMにを起用していたが、にサービスを終了した。 進撃の巨人 チェインパズルフィーバー 8月からコプロが配信中の。 8月3日にAndroid、同15日にiOS向けに配信を開始した。 2019年にサービス終了。 進撃の巨人 TACTICS よりiOS・Android向けに配信された、と制作による。 略称は「ゲキタク」。 コンシューマーゲーム 進撃の巨人〜人類最後の翼〜 専用ソフトとして2013年に(開発:マイクロビジョン)より発売。 アニメSeason1のストーリーを追体験できるアクションゲーム。 また、新キャラクターや新ステージ、新武器などの新要素を追加した『 進撃の巨人〜人類最後の翼〜 CHAIN』が2014年に発売された。 進撃の巨人 、、用ソフトとしてに(開発:)より発売。 アニメSeason1のストーリーを追体験できるアクションゲーム。 アニメストーリーのクリア後は、原作者監修のオリジナルストーリーを楽しむことができる。 進撃の巨人 死地からの脱出 ニンテンドー3DS専用ソフトとしてにコーエーテクモゲームス(開発:)より発売。 第57回壁外調査より前の時期を舞台としたオリジナルストーリーのアドベンチャーゲーム。 進撃の巨人2〜未来の座標〜 ニンテンドー3DS専用ソフトとして2017年にスパイク・チュンソフト(開発:マイクロビジョン)より発売。 『進撃の巨人〜人類最後の翼〜』の続編で、アニメSeason2のストーリーを追体験できるアクションゲーム。 Season1のダイジェストシナリオや「イルゼの手帳」「悔いなき選択」といったサイドストーリーも収録されている。 進撃の巨人2 PlayStation 4、PlayStation Vita、用ソフト、()でにコーエーテクモゲームス(開発:オメガフォース)より発売。 『進撃の巨人』の続編で、作成したオリジナルキャラクターの視点でアニメSeason2までのストーリーを追体験できるアクションゲーム。 前作と同じくアニメストーリーのクリア後は、原作者監修のオリジナルストーリーを楽しむことができる。 また、新キャラクターや新兵器、新モードを追加し、アニメSeason3のストーリーを新たに収録した『 進撃の巨人2 -Final Battle-』がにPlayStation 4、Nintendo Switch用ソフトとして発売、7月5日にPC(Steam)で配信された。 なお、『進撃の巨人2』の購入者(パッケージ版・ダウンロード版問わず)は、ダウンロード購入できるアップグレードパックを適用すれば『進撃の巨人2 -Final Battle-』と同じ内容でプレイすることができる。 パソコンゲーム 進撃の巨人 -反撃の翼- ONLINE 2013年よりストラテジーアンドパートナーズの提供によりポータルゲームサイト・GGとニコニコアプリ(ニコニコアプリ版はサービス終了)にて正式サービス開始し 、にサービス終了。 進撃の巨人 盤打 ATTACK ON TYPING 2015年よりマイクロビジョンの提供によりにて正式サービス開始された。 2017年にサービス終了。 アーケードゲーム 進撃の巨人 TEAM BATTLE から稼働開始予定であったアーケードゲーム。 2016年と2017年のに出展された。 のに対応し、Aimeにも対応する予定であったが、カプコンは2018年11月30日に、十分に楽しめるクオリティが不足しているとして開発中止を正式に発表した。 VR進撃の巨人 THE HUMAN RACE タイトーとソニー・ミュージックコミュニケーションズ開発による「女型の巨人捕獲作戦」を再現したライド型VRアトラクション。 正式な兵士となり、女型巨人を拘束する作戦に参加する。 実写映画 実写映画(2015年の映画) 進撃の巨人 ATTACK ON TITAN (前篇) 進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド (後篇) ATTACK ON TITAN PART1 ATTACK ON TITAN END OF THE WORLD PART2 監督 脚本 原作 「進撃の巨人」 製作 佐藤善宏 製作総指揮 出演者 音楽 主題歌 「」(前篇) 「」(後篇) 撮影 編集 制作会社 製作会社 「進撃の巨人」製作委員会 配給 公開 (前篇) 2015年(後篇) (前篇) 2015年(後篇) 上映時間 98分(前篇) 87分(後篇) 製作国 言語 日本語 興行収入 32. 5億円(前篇) 16. 8億円(後篇) 映像外部リンク - 2015年4月17日に東宝MOVIEチャンネルがアップ 、前後篇2部作にて前篇が『 進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』、後篇が『 進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』のタイトルで公開された。 また、後述するスピンオフドラマ『 進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 反撃の狼煙』との連動性がある。 監督は、脚本はと映画評論家のが共同で担当。 撮影は2014年5月より同年8月にかけてのを始め・ほかでロケーションが行われた。 制作略史 2011年に、秋の公開を予定した実写化が発表された。 同年には、が監督、・石田雄治の両が制作、そしてがを担当することも発表された。 この監督就任は中島側からのオファーであり、2010年から原作者・諫山創などとの話し合いを重ねていたという が、約1年後の2012年に中島の監督降板が明らかとなり、公開もへ延期された。 その後、2013年12月4日に新たな制作体制が東宝より発表された。 2014年1月24日、最初の公式プロモーションとして、映画放送枠『』のCM()として巨人が登場する映像が初公開された。 その後、このCMはスバル特設サイトにてメイキングと共に公開された。 2015年6月23日、4D版(MX4D、4DX)、D-BOX、での公開が発表された。 3D映像はないものの、4種類の方式で上映されるのは邦画初のことである。 原作からの主な変更点• 当時の原作は中世のヨーロッパのような世界観で主要登場人物も西洋人が中心だったが(ミカサが東洋人の生き残りという設定にされていた)東洋人がメインの世界観に変更。 その他にも設定が幾つか改変され、ストーリーもオリジナルのものとなった。 原作からの登場人物の設定が大幅に変更されたり、オリジナルキャラクターも登場した。 キャスト 配役は公式サイトとパンフレットのクレジットを元に記述。 登場人物の詳細は「」を参照。 エレン - (主演)• ミカサ -• アルミン -• ジャン -• サシャ -• ハンジ -• 巨人 -• 巨人 -• 巨人 - 後篇のみ• グリシャ -• カルラ -• スタッフ(邦画)• 製作 - 、鈴木伸育• 共同製作 - 中村理一郎、原田知明、、岩田天植、弓矢政法、、松田陽三、宮田謙一、吉川英作、宮本直人、千代勝美• 原作 - 「進撃の巨人」• 脚本 - 、• エグゼクティブ・プロデューサー -• プロデューサー - 佐藤善宏• プロダクション統括 - 佐藤毅、城戸史朗• ラインプロデューサー - 森賢正• 特撮監督 -• 撮影 -• 照明 - 杉本崇• 美術 -• 録音・整音 - 中村淳• 録音 - 田中博信• 扮装統括 -• 装飾 - 高橋光• スタントコーディネーター - 田渕景也• 特殊造形プロデューサー -• 編集 -• テクニカルプロデューサー -• VFXスーパーバイザー - 、ツジノミナミ•

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