この 世界 の 片隅 に。 この世界の片隅に (映画)

この世界の片隅に : 作品情報

この 世界 の 片隅 に

解説 片渕須直監督がこうの史代の同名漫画をアニメーション映画化して異例のロングランヒットを記録し、国内外で高い評価を得た「この世界の片隅に」に、新たなシーンを追加した長尺版。 日本が戦争のただ中にあった昭和19年、広島県・呉に嫁いだすずは、夫・周作とその家族に囲まれ、新たな生活を始める。 戦況の悪化に伴い生活も困窮していくが、すずは工夫を重ねて日々の暮らしを紡いでいく。 そんなある日、迷い込んだ遊郭でリンという女性と出会ったすずは、境遇は異なるものの、呉ではじめて出会った同世代の女性であるリンと心を通わせていくが……。 片渕監督のもと、主人公すず役ののん、今作でシーンの追加されたリン役の岩井七世らキャスト陣は変わらず続投。 2019年製作/168分/G/日本 配給:東京テアトル スタッフ・キャスト 原作にあって劇場アニメでは割愛されていたリンさんのエピソードを復活させ、ほかにもシーンを足したり再構成したりすることによって、確かに印象の違う別の作品ができあがったと言える。 前の劇場版は何度も観ているし、原作も複数回読んでいるので、内容的には既知のものばかりなはずなのだが、ここまで受け取る側の気持ちが変わるのかと驚いた。 なにが違うって、同じシーンはたくさんあるのに、どれもが同じようには感じられなくなったのだ。 今回の映画の方が、より複雑な心理や裏事情が渦巻いていて、深みを増したということはできる。 ただ、そのせいもあって(自分の受け取り方としては)、悲喜こもごもの喜の部分を素直に笑えなくなってしまったのである。 こっちのバージョンは、笑いと悲しみが裏表にあるのではなく、裏も表も渾然と混ざり合っているのである。 こっちが「完全版」というわけではない、と監督が発言しているので、こちらの作品も評価しているし意義深いと感じていますと断った上で言うのだが、一本の映画としては前作の方が好きだった。 なぜなら、すべてがグレーに見える本作の辛さや世知辛さより、コントラストがくっきりしていた前作の方がより新鮮に感じられたからだったのだと思う。 あと今回のバージョンでは、周作も哲もずいぶん株を落とした印象がある。 それはより「女たちの物語」であることを志向したのが理由である気がしている。 そして男たちの意地や面子はなんともくだらない。 これもどっちがいいとか上とか下とかの話ではなく。 原作に登場する白木リンのエピソードが通常版で割愛されたのは、まだヒットどころか製作が実現するかどうかもわからない脚本作りの段階で、遊郭の女性という子供向きではない要素が客層をせばめるリスクと考えられたからだろう。 しかしロングランヒットで世間に支持されたおかげで、長尺版をより大人向けの内容に描き直すことが可能になった。 リンのエピソードが加わることで、すずの内面、周作との夫婦生活も複雑さを増した。 ただその一方で、通常版ではファンタジックにぼかしていた要素に、長尺版ではリアリズムに寄った説明が加わった部分もあり、このあたりは評価が分かれそうな気もする。 ともあれ、今回の「片隅」が、単に引き延ばしただけでない、新たな魅力を獲得した愛すべき「世界」であることは間違いない。 のんの声、コトリンゴの歌は今作でも活きている。 3年前、私は主人公すずさんのことをすっかり理解し尽くしたつもりになっていた。 あの頃の自分に言ってあげたい。 人の内面はもっと広くて深く、そう易々と把握できるものではないのだと。 これは「もう一歩」だけ心の内側に踏み込んだ物語だ。 オリジナル版では、すずさんというキャラクターがあえて柔らかいタッチで描かれていたように思う。 それゆえ観客は、当時を生きた名もなき人々の人生や青春や愛すら彼女の輪郭に重ね、過ぎ去りし日々に想いを馳せることができた。 一方、本作では、もっと描写やエピソードを尽くしてじっくり心の言葉に寄り添うことで、「個としてのすず」がよりダイナミックに立ち上がってくるようになった。 すずさんだけではない。 リンとケイコも同じ。 ある意味これは「3人の女性たちの物語」なのだ。 作り手と観客が深い絆で結ばれたからこそ成し得たこの異例の試み。 私はいつしか心底圧倒され、すずさんのことが益々好きになった。 今更ながら鑑賞。 前作のレビューは書いていないので、混じえながらレビューを書かせていただきます。 非常に良い。 アニメだが、アニメとは思わせない迫力と感動がある。 近年だとこの世界の片隅に、ジョジョ・ラビット、Fukushima50などのような映画は語り継ぐべき映画だと思う。 ストーリーは言うまでもないだろう。 笑いと共に戦争の恐ろしさを実感させられる素晴らしい作品。 主人公であるすずは、いっつもぼーっとしていて素直でそして優しい人。 かなり抜けてて頼りないが、愛しく守りたくなるそんな不思議な人物。 そいでいて描く絵がホントに美しい。 額縁に入れて家に飾りたい。 そんなすずと夫のお姉さんの会話は面白い。 クスッと笑わされる。 だが、後半になっていくにつれ二人の会話が悲しくなるというか、考えさせられる。 もちろん、すずと夫の周作も良い。 戦時中の"愛"はこんなものだったのか。 とてもお似合いでございます。 個人的には、周作のお父さんが好き。 戦争に立ち向かい、家族を守って、常に笑顔。 こんな人になりたいな。 いいお父さん 何度観ても、亡くなってしまう爆弾のシーンは恐ろしい。 それが来る5分前から鳥肌が止まらなかった。 これこそが戦争の怖さ。 前作から追加なので、前作を見る必要はありません。 欠点はこれです。 前作まるっきりからプラスなので、長い長い。 中だるみとか飽きるとかそんなのじゃないけど、流石に168分は疲れちゃう。 今回はすずとりんの話が追加されている。 桜とすずとりん。 美の骨頂である。 より深くすずのことを知れて、さらに楽しく面白く悲しく仕上がっている。 新しい作品かのように。 たまたまTHXでしたが、これがまたホントに良かった。 心をえぐられた。 言葉では表せれないほど良い映画。 戦争映画じゃないよ。 コメディ映画だよ。 いや、コメディ時々戦争映画だよ。 「ドクター・ドリトル」 C 2019 Universal Pictures. All Rights Reserved. 「ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷」 C 2018 Danger House Holding Co. , LLC. All rights reserved. 「ANNA アナ」 C 2019 SUMMIT ENTERTAINMENT,LLC. ALL RIGHTS RESERVED. 「ハリエット」 C 2019 Focus Features LLC.

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この世界の片隅に【映画】

この 世界 の 片隅 に

女優 のんさん 「ごはんを食べて幸せに感じたり、毎日生きていく中で感じることとか、自分がどう思うかっていうのは、今の人たちと、現代の生きている人たちと変わらない部分があるんじゃないかと考えてて。 ごはんを作ることって楽しいんだとか、食べることが幸せなんだとか、洗濯するのが、とても誇らしいとか思えるようになって。 」 40代 男性 「すずさんのいた時代と、今、自分たちが住んでいる、この平成の時代がつながっている感じ、地続きな感じが、肌に感じる、胸に来る。 」 20代 男性 「戦中だけど戦中の話ではない、リアリティーを感じて、私たちがそれを今現在、何とつなげられるのか。 」 20代 女性 「昔あった戦争で亡くなられた方たちって、本当に今の私と何も変わらない命を持った人たちだったんだな。 」 そして映画は、戦争の深い傷あとから人々が日常を取り戻していく姿で締めくくられます。 大林さん:20代、30代、40代と、本当にいろんな方たちがさまざまな視点から言っているんだけれども、「自分から地続きである」とか、「70年ちょっと前のお話なのにそんなに昔のことに感じられない」とか、みんなが他人事じゃなく、この映画を自分事として見られたんだなというものを、まずは一番、大きく感じたところです。 あと、監督もおっしゃっていましたけれども、「片隅の、そのさらに片隅の」というのが、物語のアプローチを変えるだけで、こんなにまだやれることがたくさんあったんだなという発見が、皆さんにも伝わったんじゃないだろうかと思うんですね。 というのは、例えば今、映画は実写ではあるけれども、CGやいろんな合成でどんどんリアルになっています。 銃声であるとか、撃たれた感触であるとか、血の吹き方であるとか、とてもリアルで、その場に自分がいるようなことだけれども、そちらから描くのではなく、その中心を描くのではなく、周りに、片隅の片隅にいる人たちを丁寧に描くことで、どんどん循環していくというか、つながっていった中で中心が見えてくるという、このやり方が本当にすばらしかったし、皆さんのふに落ちたといいますか、共感につながったんじゃないかなと、すごく思います。 渋谷さんは「そりゃ、今せにゃいけん、けんかかね」という、せりふで映画に出演されているが、台本を読んだ第一印象はどのようなものだった? この作品は、もんぺの作り方や雑草を使ったレシピといった徹底した時代考証に裏付けされることによって、当時の暮らしが肌感覚で伝わってくるというものがあるが? 大林さん:肌感覚と、まさにそういうふうに思いまして、映画を見た後に、すぐ外に出て、思わず草とかを見てしまうんですね。 自分で「あっ、これはなんていう草の名前なんだ」と。 すずさんじゃないけど、「これはナズナかしら、これ、カタバミかしら?これ、食べられるのかしら?」って、皮膚感覚とかで見てしまったりとか。 確かに、食事のシーンがすごくいっぱい出てきて、私たちは生まれてから死ぬまで、全員が共通していることって、どんなに職業が違っていても、食べることっていうのが全部共通している。 われわれ人間が生きていくことで共通していくことを考えると、根源的なことにすごく立ち返るし、今よりきっと物はない、食材はないし、調味料もないけれども、すごく工夫されていることが、映画の中から時代考証を経て、すごくリアルに感じられたので、自然を慈しむ感情とかも、映画を見たことによって、またふつふつと湧き上がってきました。 日常の喜怒哀楽が描かれながらも、主人公は空襲や原爆で家族を亡くすなど、戦争で多くを奪われます。 日常が描かれているからこそ、その重みを感じられたが? 渋谷さん:結局、普遍的なものを、この映画は描いていると思うんです。 私が今、在籍しております松竹新喜劇というお芝居は喜劇なんですけれども、いわゆる普遍的な人間の営みの中での笑いだとか、涙とかいうのを私たちは演じています。 それと同じように、今のこの現代がそのまま時代劇になったというか、みんなが紛争して、いつのまにか戦争にすーっと巻き込まれていった、というのが、この映画を見た時の感触ではありましたね。 普通の人が戦争に行って、普通の人が普通の生活をしていく。 いかにも、「はい、今から戦争が始まりますよ」じゃなくて、すーっと入っていく。 それが、失礼な言い方ですけど、おもしろい映画の裏にある、とっても怖いところが描かれていると思います。 映画会社 友川千寿美さん 「けっして暗いだけの時間を過ごしていたわけではない。 その当時でも家族みんなが、涙を流しながら大笑いするような、そういう風景があった時代。 素敵なシーンですよね。 こういう戦争、平和、原爆についての伝えかたがやっとできた作品、という印象でした。 二度とこういうことがあってはいけないという人々の思いを、私たちで断ち切ってはいけない。 」 戦時下の日常に光を当てた「この世界の片隅に」。 そのメッセージが時代を越え、人々の心を打ち抜いています。 40代 男性 「ある日突然、大事なものを失うという日常における戦争というのを感じました。 」 30代 女性 「大きな運命というか、とてもすごい強い力に翻弄される人々。 その苦しみだったり、悲しみだったり、今回の空襲のあとのシーンと、震災のあとの私たちの体験が、何かすごい重なって見えた瞬間があって。 」 10代 男性 「いつの時代も、みんなが笑って生活することは、一番すてきなことだし、みんなが幸せなことだから。 」 ネット上には、自分もクラウドファンディングに参加したかったという声が多かった 本来は受け手の人たちが能動的に映画に関わるというところに新しさを感じるが? 大林さん:皆さんが一人一人でできることは、もしかしたら小さなことかもしれないけれども、この片隅の小さな人たちが、自分の思いを、数じゃない思いをどんどんできることが広がって、寄せ集まっていくことでこれだけ広がったという。 参加していくことが、この映画の実現に結び付いたというのは、いろんな映画だけではなく、いろんな私たちの生活に関しても、すごく希望につながったんじゃないか、すごく多様性があるなと、皆さんの声を聞いても思います。 戦争や震災など、大事なことをどう伝えていくのか、多くの人たちがそこに可能性を感じているように思うが? 大林さん:私は見ながら、まさしく、終わらない映画だなとすごく思いました。 皆さんが、これからずっと語り継いでいくんだろうと。 そして、できれば、このまま70年、80年と語り継いで、これが古典になっていくぐらい、戦争がない日々が笑って、みんながおいしくごはんを食べられる日々がつつましく、穏やかに進んでいったらいいなという思いで見ました。 渋谷さんは、「この世界の片隅に」というタイトルに何を感じた?.

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『この世界の片隅に』ドイツでの反応は? “KAWAII”を超えた日本アニメへの関心|Real Sound|リアルサウンド 映画部

この 世界 の 片隅 に

熱いご支援、誠にありがとうございました。 私たちはそんな本作を、日本の皆様だけでなく世界中の人々にも観ていただきたいと考えています。 そこで、クラウドファンディング第2弾プロジェクトを開始することと致しました。 新規プロジェクトページが立ち上がりました。 ぜひご覧くださいませ。 「映画『この世界の片隅に』の海外上映を盛り上げるため、片渕監督を現地の上映国に送り出したい」 『この世界の片隅に』プロジェクトはまだまだ続きます。 今後ともよろしくお願い申し上げます。 この間に集まった金額、サポーターの数、その達成に要した時間の短さなど、いずれも記録的であるとのことです。 そのひとつひとつのご支援の密度の高さをあらためて感じて、たいへんありがたく受け止めております。 また、ご支援いただいた方々がクラウドファンディングのサイトページを繰り返し再訪してくださる率も破格に高いとも聞き、その関心の深さからおひとりおひとりが『この世界の片隅に』という映画をご自分自身のものとして感じてくださっている様子がうかがわれ、ほんとうにありがたいことだと思っております。 またこの間に、このスタッフでこの企画ならばクラウドファンディングというような手段を採らなくても制作を行うことは当然容易なはずであるだろうに、という声も多数いただき、最近のアニメーション映画の趨勢に深く注目してくださる方々からそのように思っていただけることにも感謝しております。 しかしながら、そのように思っていただけるのは世の中の大多数からではないことも身に染みてわかっているつもりです。 日本のアニメーションの現状をかえりみれば、いわゆる一般観客層に向けられた長編がもはやひとつのジャンルを醸成するといってよいくらい多数作られるようになっているにもかかわらず、一部の有名ブランドのものを除けばそのいずれもが質の高さとは不釣合いな興業的苦戦を繰り返してきてしまっています。 これは個々の作品の宣伝の問題というよりも、全体的な状況として、そうした作品ジャンルの存在の一般的な認知が進んでいないからであるように思われてしまうのです。 今、日本のアニメーション映画はこんなに面白いことになっているというのに、ほんとうにもったいない。 この物語を扱わせていただく以上、中途半端な結果しか得られないようなことに出来ないと心に刻んでかかっているつもりです。 みなさんのご期待は絶対に裏切られてはならないものです。 ここから先、クラウドファンディングの期間の残り2ヶ月は、広く、浅く、できるだけ大勢の方々に、こうした物語、こうした映画があるのだと知っていただくためのものと位置づけたいです。 実は、2000円コースを設定したのは、もともとそうしたつもりあってのことでもありました。 クラウドファンディング開始直後に品薄となってしまった原作コミックも重刷が出来上がってきています。 『この世界の片隅に』という映画をご自分自身のものとして感じてくださる方がありましたら、すずさんを愛してくださる方がひとりでも多く増えるように、お力添えいただければありがたいのです。 この映画は、準備作業に4年を費やし、シナリオ・絵コンテが完成したところまで辿り着きました。 集まった資金は、作品をこの先のステップに進めていくためのスタッフの確保や、パイロットフィルムの制作に使わせてください。 片渕須直監督が、こうの史代の愛した主人公すずさんに命を吹き込みます。 すずさんの生きた世界を一緒にスクリーンで体験しましょう。 けれど、ぽつんと雲の上に浮かぶことが孤高に見えても結局は一人ぼっちなのだと気づいてからは、地の上で暮らす人の姿を画面に描き出したいと思うようになりました。 すずさんこそそういう人です。 そしてそんなすずさんは、原作漫画を読んだ人みんなから愛されています。 すずさんは戦時中の世界で、毎日の暮らしを営み続ける人です。 「戦時中の物語」「空襲の登場する映画」というと「小学校の頃、体育館で見せられた教育映画みたいなもの?」と誤解してしまう向きもあるようですが、そうではありません。 原作『この世界の片隅に』は、さまざまに新しい漫画表現を凝らして活躍する、こうの史代さんが心血注いだ力作なのです。 愛すべきすずさんのいとおしさを、彼女がそこですごす「世界の片隅」のありさまを、そこに流れた大切な時間を、自分にできる限りの理解をした上で、映画の画面の上に描き出してみたい。 そう思っています。 第13回文化庁メディア芸術祭では優秀賞を受賞。 これをアニメ映画化しようとする片渕須直も『マイマイ新子と千年の魔法』で第14回文化庁メディア芸術祭の優秀賞を受賞しています。 マンガとアニメ、それぞれの最前線で注目されているふたりは2013年、NHK短編アニメ『花は咲く』でもコラボレーションしました。 見知らぬ若者の妻になるために、20キロ離れた町・呉に嫁ぐ。 ときに昭和19(1944)年。 18歳で一家の主婦となったすずは、あらゆるものが欠乏していく中で、日々の食卓を作り出すために工夫を凝らす。 だが、戦争は進み、日本海軍の根拠地だった呉は、何度もの空襲に襲われる。 庭先から毎日眺めていた軍艦たちが炎を上げ、市街が灰燼に帰してゆく。 すずが大事に思っていた身近なものが奪われてゆく。 それでもなお、毎日を築くすずの営みは終わらない。 日大芸術学部映画学科でアニメーションを専攻中、特別講師として訪れた宮崎駿監督と出会い、在学中から宮崎作品に脚本家として参加。 『魔女の宅急便』(1989)では演出補を務めた。 TVシリーズ『名犬ラッシー』(1996)で監督デビュー。 TVシリーズ『BLACK LAGOON』(2006)の監督・シリーズ構成・脚本。 2009年には昭和30年代の山口県防府市に暮らす少女・新子の物語を描いた『マイマイ新子と千年の魔法』を監督。 口コミで評判が広がり、異例のロングラン上映とアンコール上映を達成、全国にも飛び火しました。 それらを綿密なリサーチによって再現したのが、原作マンガ『この世界の片隅に』です。 片渕監督もアニメ化にあたって徹底的な考証を行うため、4年も前からあらゆる方面を調べ、知ろうとしてきました。 その徹底ぶりは、何度も訪れた呉や広島の現地の人からも驚きの目で迎えられています。 すべては、映画を観る人がまるで本当にそこで暮らしていると感じられるためなのです。 マッドハウス時代から活躍してきたクリエイターを多数擁して、TVアニメでは『坂道のアポロン』(12)『残響のテロル』(14)などを制作しています。 これまでに『のだめカンタービレ』『ソードアートオンライン』などを手掛けているほか、現・MAPPAの丸山正雄プロデューサーとは今敏監督の『千年女優』『東京ゴッドファーザーズ』を一緒に企画しました。 この情報や絵素材は支援者のSNSやブログ(非商用に限らせてください)などで自由に公開・拡散していただいて結構です。 そこには、原作の中にも描かれていないすずさんの周りの出来事や、彼女が目にしたもの、気持ちがしたためられていることでしょう(すべてこうの史代さんの描きおろしです。 季節の折に触れてお送りします)。 2015年7月の土日祝日に、東京、大阪、広島の3ヶ所で行う予定です。 2000万円に達しない場合でも映画制作は鋭意継続します。 皆さんのご支援をお待ちしております。 (C)こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会.

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