人間 失格。 人間失格 太宰 治:文庫

人間失格の詳しいあらすじ&読書感想文のポイント

人間 失格

スポンサーリンク 人間失格のラブシーンがやばいと話題? 今日は映画『人間失格』を観に行きました 本当にこれは実話なのかと疑うほどゾクゾクし多くの濡れ場を含む中で美しさも感じる映画でした👏 お気に入りはやはり蜷川実花さんの世界観が最大限に発揮される、太宰に華が降り注ぐ場面です! とても感性が擽られるいい映画なので皆さんも観に行ってください — 鈴木遥香ミス芝浦No. 人間失格は小栗旬のラブシーンがたくさん 人間失格では小栗旬演じる太宰治が複数の女性と関係を持ちます。 具体的には 嫁を演じる宮沢りえ、そして 愛人を演じる沢尻エリカ、二階堂ふみの三人との濡れ場シーンがあります。 特に愛人役を演じる沢尻エリカ、二階堂ふみの両女優とのしっぽりとした場面は必見です。 上記の映像は予告編のものですが、 1分23秒のシーンをみるといかにこの作品がやばいのか理解できると思います。 スポンサーリンク ラブシーンの内容は? 蜷川実花監督『人間失格』を観に行きたい。 太宰の弟子であり愛人でもあった太田静子を演じるのは沢尻エリカ。 「愛されない妻よりも一生愛される恋人の方がいいわ」という割り切った台詞が飛び抜けて美しい顔によく似合う。 代々資産家、開業医の娘に生まれながらも苦労の絶えなかった静子。 享年69歳。 — 人間のマカロン macarronneko 先程、濃厚なシーンはないと記載しましたが、あくまでそれは映像的なもので、 ラブシーンそのものは非常に濃いものです。 まず、小栗旬演じる太宰治は妻子持ちで沢尻エリカとの関係も不倫にあたります。 また、沢尻エリカは太宰治に心底惚れており、子供が欲しいと強く願い、後に本当に子供を産んでしまうなどただの火遊びでは済まされないものとなっております。 スポンサーリンク ラブシーンの画像・映像 小栗旬『人間失格』愛人二階堂ふみとの密会でまさかの鉢合わせ! 主題歌「カナリヤ鳴く空feat. チバユウスケ」入り予告編解禁 — ミヤネ屋ファン miyaneyafan 二階堂ふみと小栗旬のラブシーンは 沢尻エリカのラブシーンと比べると非常に濃厚なものとなっております。 先程、沢尻エリカの時にも触れましたが、二階堂ふみの場合、 胸の先端が映る、両足を広げ、男性を受け入れるなど性的に具体的なシーンがあることが主な理由です。 また、小栗旬演じる太宰治の立ち位置によるものも非常に大きいと考察します。 沢尻エリカ演じる静子とは火遊びの延長的な印象が強いのですが、二階堂ふみ演じる富栄とは命がけで溺れ合う関係なのでより過激な演出となるのではないかと思います。 ラブシーンの内容は? 映画、人間失格の愛人役達みんな役に入り込んでるし凄い。 富栄に二階堂ちゃんチョイスしてるあたりセンスしか感じない😭 — 知的財産権についてあまり詳しくないリリーさん kotori1990 先程も沢尻エリカ演じる静子と二階堂ふみ演じる富栄の関係性について触れましたが、沢尻エリカが雰囲気や状況など想像力を掻き立てるような演出がやばいのですが、二階堂ふみの場合、 かなり直接的な内容となります。 その為、キスシーンやベッドシーンなど表現の一つ一つが 非常に扇状的で劣情を催すようなものとなっております。 二階堂ふみのキスシーン画像・映像 動画を見ると、小栗旬のセクシーな声と有無をいわせない色気と迫力のある演技に多くの女性がイチコロになりそうですね。 また、二階堂ふみの妖艶な雰囲気は男性の心をガッチリ掴みます。 つまり、 男女どちらがみてもとてもやばい映像シーンとなります。 やばいわ。 中毒性が半端ない。 すごい影響うけるね 汗 でも、よかった。 女優がエロい。 脱いでる訳じゃないのにエロい。 一番濃厚にエロかったのが室井滋なのがツボだった。 [twicco.

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人間失格の詳しいあらすじ&読書感想文のポイント

人間 失格

「 人間失格」のその他の用法については「」をご覧ください。 人間失格 作者 国 言語 ジャンル 発表形態 雑誌掲載 初出 『』6月号-8月号 刊行 1948年7月25日 装幀: 271頁 『 人間失格』(にんげんしっかく)は、・による。 『』『』『』に並ぶ太宰の代表作の1つである。 (23年)3月より書き始め、に脱稿した。 太宰は、その1か月後のにとともにで自殺した。 同年、雑誌『』6月号から8月号まで3回にわたって掲載された本作品は、著者死亡の翌月の7月25日、より短編「」と併せて刊行された。 定価は130円。 他人の前では面白おかしくおどけてみせるばかりで、本当の自分を誰にもさらけ出すことのできない男の人生(幼少期から青年期まで)をその男の視点で描く。 この主人公の名前は、太宰の初期の小説『道化の華』に一度だけ登場している。 戦後の売り上げは版だけでも累計発行部数670万部を突破しており 、の『』と何十年にもわたり累計部数を争っている。 背景 [ ] 連載最終回の掲載直前の6月13日深夜に太宰が自殺したことから、本作は「遺書」のような小説と考えられてきた。 実際、本作のあとに『グッド・バイ』を書いているものの未完であり、完結作としては本作が最後である。 体裁上は形式のフィクションでありつつも、主人公の語る過去には太宰自身の人生を色濃く反映したと思われる部分があり、自伝的な小説とも考えられている。 しかしながら、太宰の死により、その真偽については不明な部分が多い。 このように「遺書」と受け止められていた本作は、勢いにまかせて書かれたものと長く信じられてきた。 この定説を覆す転機となったのは、に遺族が発見した版200字詰めで157枚におよぶ草稿を公開したことである(号に原文資料掲載)。 これら草稿では言葉一つひとつが何度も推敲されており、内容を練りに練りフィクションとして創造した苦労の跡が随所に伺える。 あらすじ [ ] 作中で大庭葉蔵の手記とされるのは「第一の手記」「第二の手記」「第三の手記」であり、最初の「はしがき」と最後の「あとがき」は、「私」の体験談とされている。 当初、「第一の手記」の原稿では主人公の一人称は「私」であったが、途中で書き直され「自分」となり、結果的に手記全体にわたりその一人称が使われた。 はしがき [ ] 「 私は、その男の写真を三葉、見たことがある。 」 この書き出しから始まる文章は、幼年時代・学生時代・奇怪な写真の"三葉"の写真を見比べている。 その様子が第三者の視点で書かれている。 第一の手記 [ ] 「 恥の多い生涯を送って来ました。 」 この書き出しから始まる。 「自分」は人とはまったく違う感覚を持っており、それに対して混乱し発狂しそうになる。 それゆえにまともに人と会話が出来ない「自分」は、に対する最後の求愛として道化を演じる。 だが、その言い争いも自己弁解もできない「自分」の本性は、女中や下男に犯されるという大人たちの残酷なを語らず、力なく笑っている人間であった。 結果的に「自分」は欺きあいながら、「清く明るく朗らかに」あるいは生きうる自信を持つ人間たちに対する難解さの果てに誰にも訴えないを選んでいた。 第二の手記 [ ] 中学校時代、「自分」は道化という自らの技術が見抜かれそうになり、恐怖する。 その後、において人間への恐怖を紛らわすために、悪友・堀木により紹介されたととと思想とに浸った。 これらはすべて、「自分」にとって醜悪に見える人間の営みから、ひとときの解放をもたらすものだった。 しかし、急激に環境が変わることにつれてさまざまなしがらみから逃れがたくなり、結果として人妻との暖かな一夜ののちに、彼女と未遂事件を起こす。 しかし、「自分」一人が生き残り、に問われる。 結局、となり父親と取引のある男を引受人として釈放されるが、混乱した精神状態は続く。 第三の手記 [ ] 一、罪に問われたことをきっかけとして高等学校を放校になり、一時引受人の男の家に逗留することになるが、男に将来どうするのかと詰め寄られて「自分」は家出をする。 それをきっかけに子持ちの女性や、バーのマダムらとの破壊的な女性関係にはまりこむことになり、「自分」はさらに深い絶望の淵に立つことになる。 しかし堀木とのやり取りを経て「世間とは個人ではないか」という思想めいたものを持つと、世の中に関する用心が和らぎ、漫画家となりの詩句を挿入するようになる。 しかし、酒を止めよという一人の無垢な女性と知り合い、結婚し一時の幸福を得る「自分」であった。 二、だが、のについて堀木と対話するなかで、の『』が頭をよぎった直後、彼女は出入りの商人に犯される。 「怒りでも無く、嫌悪でも無く、また、悲しみでも無く、物凄く、それも墓地のなどに対する恐怖でもなく、神社の杉木立でのに逢った時に感ずるかも知れないような、古代の荒々しい恐怖感」と表現される凄惨な恐怖に襲われ、あまりの絶望に、を浴びるように呑むようになり、ついにある晩、たまたま見つけた彼女が密かに用意していたを用いて、発作的にふたたび自殺未遂を起こす。 なんとか助かったものの、その後は体が衰弱してさらに酒を呑むようになり、東京で大雪の降った晩ついにする。 薬屋で処方されたの注射液を使うと急激に調子が回復したため、それに味を占めて幾度となく使うようになり、ついに中毒にかかる。 モルヒネ欲しさのあまり、何度も薬屋からツケ払いで薬を買ううちにのっぴきならない額となり、ついに薬屋の奥さんと関係を結ぶに至る。 その自分の罪の重さに耐えきれなくなり、「自分」は実家に状況を説明して金の無心の手紙を送る。 やがて、家族の連絡を受けたらしい引受人の男と堀木がやってきて、病院に行こうと言われる。 行き先はだと思っていたら、へ入院させられる。 そして、「断じて自分は狂ってなどいなかった」と主張しつつも、他者より狂人としてのを貼られたことを自覚し、「自分」はもはや人間を失格したのだ、と確信するに至る。 「 人間、失格。 」 数か月の入院生活ののち、故郷に引き取られた「自分」は廃人同然となり、不幸も幸福もなく、老女に犯され、ただ時間が過ぎていく。 それは、今までで生きてきたいわゆる「人間」の世界においてたった一つらしく思われた。 実年齢では27歳を迎えるも、白髪がめっきり増えたのでたいていは40歳以上に見られると最後に語り、自白は終わる。 あとがき [ ] あとがきで、「私」がマダムと会い、小説のネタとして提供された葉蔵の手記と写真を見て、その奇怪さから熱中する。 「私」がマダムに葉蔵の安否を尋ねると、不明であると告げられる。 そして、マダムは「お父さんが悪い」と言い、葉蔵のことを「神様みたいないい子」と語り、小説は幕を閉じる。 登場人物 [ ] 大庭葉蔵 主人公。 東北地方の金満家の末息子。 子供の時から気が弱く、人を恐れているが、その本心を悟られまいと道化を演じる。 画家になるのが夢だったが、父親に逆らえず進学のため上京する。 自然と女性が寄ってくるほどの美男子であり、多くの女性と問題を起こす。 その後、漫画家となるが、精神と薬物中毒を患う。 竹一 中学校の同級生。 葉蔵の道化を見抜く。 葉蔵に対し「女に惚れられる」、に霊感を受け書いた陰鬱な自画像を見て「偉い絵画きになる」という二つの予言をする。 顔が青膨れで、クラスでもっとも貧弱な体格。 堀木正雄 葉蔵が通う画塾の生徒。 葉蔵より6つ年上(26~27歳)。 葉蔵に「酒」「煙草」「淫売婦」「質屋」「左翼運動」などさまざまなことを教え、奇妙な交友関係を育む。 遊び上手。 色が浅黒く精悍な印象を与える美男子。 下町・で生まれ育っており、実家はしがない下駄屋。 ツネ子 の女給。 周りから孤立していて寂しい雰囲気がある。 夫がにいる。 葉蔵と心中して死亡する。 22歳。 シヅ子 雑誌の記者。 葉蔵に漫画の寄稿を勧める。 痩せていて背が高い。 夫とは死別。 28歳。 シゲ子 シヅ子の娘。 葉蔵を「お父ちゃん」と呼び懐く。 初登場時5歳。 マダム の女主人。 女性ながら義侠心のある人。 転がり込んできた葉蔵を温かく迎える。 目が細く吊り上がっていて、鼻が高く、小柄。 のちに手記と写真が送られてくる。 ヨシ子 バーの向かいのの看板娘。 で、疑いを知らぬ無垢な心の持ち主。 信頼の天才。 色が白く、がある。 初登場時18歳。 ヒラメ(渋田) 古物商。 葉蔵の父親の太鼓持ち的な人物。 葉蔵の身元保証人を頼まれる。 眼つきがに似ており、ずんぐりとした体つきで独身。 計算高く、おしゃべり。 40代。 「私」 はしがきとあとがきの作者。 京橋のスタンドバーのマダムと知り合いで、小説のネタとして手記と3枚の写真を提供される。 受容 [ ] 外国語訳はの英語訳(英訳題:"" )などが有名であるが、海外ではこの作品はを表現した小説であるともみなされており、がMike Lewに自身の所属するグループで読んでもらったところ「辛くて読めない」という人まで出現したということを、著『少年への性的虐待 男性被害者の心的外傷と精神分析治療』の日本語訳解説で語っている。 宮地尚子はL・ドゥモースが『親子関係の進化 子ども期の心理発生的歴史学』で乳母からの性的虐待の歴史を研究していることに触れ、日本ではが性被害とみなされにくいこともあって、少年への性的虐待が別の観点から研究されているのではないかと指摘している。 6月に出版されたの新装版では、『』で連載する漫画家が表紙画を担当したことで中高生を中心に話題を呼び、発売から1か月半で75,000部という近代古典文学としては異例の販売数となった。 2009年10月には系にて、上記の集英社文庫の企画で6作品のカバーイラストを担当した漫画家たちがキャラクター原案を担当する「」が放送され、その中の1作としてアニメ化された。 キャラクター原案は表紙を担当した小畑健である。 (平成21年)5月に、太宰治の生誕100年を記念して監督により映画化が発表された。 同小説の映画化は初めての試みである。 主演は。 クランクインは同年7月、全国の映画館にて(平成22年)()に封切りされた。 派生作品 [ ] 映画 [ ] 人間失格 監督 脚本 鈴木棟也 製作総指揮 出演者 音楽 撮影 編集 配給 公開 上映時間 134分 製作国 言語 興行収入 5. 5億円 太宰治の生誕100年を記念して2009年(平成21年)に監督が映画化を発表。 クランクインは2009年(平成21年)。 (平成22年)全国主要映画館にて封切りされた。 主演は。 キャスト [ ]• 大庭葉蔵:• 大庭葉蔵 少年時代 :• 堀木正雄:• 常子:• 良子(よしこ):• 武田静子:• 礼子:• 平目・渋田:• 堀木の父:• 堀木の母:• 律子:• 鉄: スタッフ [ ]• 監督:• 脚本:、鈴木棟也• 撮影:• 編集:• 美術:今村力• 音楽:• 絵画:• 衣装デザイン:宮本まさ江• 制作プロダクション・配給:• 製作:「人間失格」製作委員会(角川映画、、、、、) テレビアニメ [ ] 2009年(平成21年)より、系列にて放送された「」の中の1作として放送。 アニメーション映画 [ ] 「」を参照 ラジオドラマ [ ] 2009年(平成21年)にで「Art Of Words〜の『人間失格』」を放送。 櫻井翔主演。 ラジオドラマの他にVS櫻井翔のスペシャル対談も放送された。 漫画 [ ] 『人間失格』を原作とした漫画作品。 人間失格 - 作画:。 - 作画:。 『』にて連載。 - 作画:。 『』にて連載。 人間失格 - 作画:、『』2017年第10号から 2018年第9号まで連載。 本作に影響を受けた出版・音楽作品 [ ]• - 『人間失格』タイトルの使用について、遺族から抗議を受けた。 内容自体は本作品と全く関係無いが、主人公の苗字の読みが「おおば 」であることから、少なからず本作品を意識して描かれていると思われる。 - 主人公「糸色望」の性格設定は本作品の主人公である大庭葉蔵もしくは太宰治自身をモデルにしており、悩み相談室にて「恥の多い生涯を送ってきました」というセリフを吐いている。 - 日本のバンドによる楽曲。 人間失格 - 日本のバンドによる楽曲。 人間失格 - 日本のバンドによる楽曲。 - 日本の女性歌手による楽曲。 인간실격 - 韓国のバンド알섬による楽曲。 『』 - 作中主人公(戯言遣い)が殺人鬼のキャラクター・零崎人識を総称して人間失格と呼ぶ• - 日本のバンドによる楽曲、様々な文豪の作品や作品内の言葉が出てくる中の一つに本作の「恥の多い生涯を送ってきました」という一文が使われている。 脚注 [ ] [].

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人間・失格〜たとえばぼくが死んだら

人間 失格

世界で活躍する写真家であり映画監督の蜷川実花が、構想に7年を費やし、天才作家・太宰治のスキャンダラスな恋と人生を大胆に映画化! 主人公の太宰治を演じるのは、『ゴジラVSコング(邦題未定、原題GODZILLA VS. KONG)』でハリウッド進出も果たす小栗旬。 蜷川監督と初タッグを組み、大幅な減量も敢行しながら、究極のダメ男でモテ男、才気と色気にあふれた最高にセクシーでチャーミングな、かつてない太宰像を創りあげた。 太宰の正妻・美知子に宮沢りえ。 作家志望の愛人・静子に沢尻エリカ。 最後の女・富栄に二階堂ふみ。 それぞれの世代を代表する女優たちが、一見太宰に振り回されているように見えて実は自分の意志で力強く生きている女性たちを、圧巻の演技力で魅せる。 太宰と女たちを取り巻く男性陣にも、成田凌、千葉雄大、瀬戸康史、高良健吾、藤原竜也と超豪華キャストが集結。 その小説よりもドラマチックだった<誕生秘話>を初映画化。 蜷川組常連のスタッフに加え、脚本に『紙の月』の早船歌江子、撮影に『万引き家族』の近藤龍人、音楽には世界的巨匠・三宅純を迎え、日本映画界最高峰のチームが集結。 ゴージャスでロマンティックな唯一無二の蜷川実花の世界観をさらに大きく進化させた。 写真家、映画監督。 木村伊兵衛写真賞ほか数々受賞。 映画『さくらん』(2007)、『ヘルタースケルター』(2012)、『Diner ダイナー』(2019年7月5日公開)、Netflixドラマ「FOLLOWERS」(2020年配信予定)監督。 映像作品も多く手がける。 2008年、「蜷川実花展」が全国の美術館を巡回。 2010年、Rizzoli N. から写真集を出版、世界各国で話題に。 2016年、台湾の現代美術館(MOCA Taipei)にて大規模な個展を開催し、同館の動員記録を大きく更新した。 2017年、上海で個展「蜷川実花展」を開催し、好評を博した。 2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会理事就任。 脚本:早船歌江子 2010年「おみやさん7」 EX でデビュー。 「ラッキーセブン」 12/CX 、「未来日記-ANOTHER:WORLD-」(12/CX)、「TOKYOエアポート〜東京空港管制保安部〜」(12/CX)、「ビブリア古書堂の事件手帖」 13/CX)、「デザイナーベイビー」(15/NHK)などのテレビドラマや、映画『紙の月』 14/吉田大八監督 を執筆。 戯曲翻訳に「OTHER DESERT CITIES」(17/梅田芸術劇場 ジョン・ロビン・ベイツ作)、「お気に召すまま」(19/東京芸術劇場 ウィリアム・シェイクスピア作)がある。 音楽:三宅純 1958年生まれ。 アーティスト、作曲家、編曲家、演奏家。 バークリー音楽大学に学び、ジャズ・トランぺッターとして活動開始。 アーティスト活動の傍ら、作曲家として頭角を現し、CM、映画、アニメ、ドキュメンタリー、コンテンポラリーダンス等多くの作品に楽曲を提供。 '05年よりパリに拠点を設け、近年のソロ・アルバムは、ヨーロッパのメディアで「音楽批評家大賞」「年間ベストアルバム賞」などを連続受賞。 映画音楽は世界的評価を受け、米アカデミー賞にノミネートされた『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』(12/ヴィム・ヴェンダース監督)の他、『MEMORIES』(第2話・95/大友克洋総監督)、『嘘はフィクサーのはじまり』(16/ヨセフ・シダー監督)等。 2016年リオ五輪閉会式では椎名林檎からの依頼に応え「君が代」のアレンジを担当し、世界を驚愕させた。 企画・プロデュース:池田史嗣 1979年生まれ、2002年松竹入社。 主なプロデュース作は、日本アカデミー賞最優秀賞他多数の映画賞を受賞した『八日目の蟬』 11/成島出監督 、『舟を編む』 13/石井裕也監督)、『紙の月』 14/吉田大八監督 、『ソロモンの偽証』 15/成島出監督)の他、『武士の家計簿』 10/森田芳光監督)、『殿、利息でござる!』 16/中村義洋監督)等。 待機作『決算!忠臣蔵』(中村義洋監督)が19年11月22日公開予定。 プロデューサー:宇田充 1975年生まれ、新潟県出身。 アスミック・エースのプロデューサー業務を担当後、ワーナーブラザースとファーストルック契約中。 主な作品に『真夜中の弥次さん喜多さん』 05/宮藤官九郎監督 、蜷川実花監督の本作までの全映画作品と「FOLLOWERS」(20/NETFLIX)や、『陽だまりの彼女』 13/三木孝浩監督 、『海月姫』 14/川村泰祐 、『WALKING MAN』(19/ANARCHY監督)など。 撮影:近藤龍人 1976年生まれ、愛知県出身。 『万引き家族』(18/是枝裕和監督)にて日本アカデミー賞 最優秀撮影賞、『海炭市叙景』(10/熊切和嘉監督)にて毎日映画コンクール撮影賞、『パーマネント野ばら』(10/吉田大八監督)にて三浦賞を受賞。 近年の他の作品には『ホワイトリリー』(17/中田秀夫監督)、『美しい星』(17/吉田大八監督)、『武曲 MUKOKU』(17/熊切和嘉監督)、『ハナレイ・ベイ』(18/松永大司監督)、『ブルーアワーにぶっ飛ばす 』(19/箱田優子監督)などがある。 美術:Enzo 1972年生まれ。 mond inc. PVやCMなどのムービー撮影、雑誌や広告等のスチール撮影、店舗デザイン、オブジェ制作などにおける美術制作を手掛ける。 蜷川実花監督作『ヘルタースケルター』(12)、『Diner ダイナー』(19)、「FOLLOWERS」(20/NETFLIX)にも参加。 他の作品に『赤い季節』(12/能野哲彦監督)、『マジックユートピア』(16/遠山昇司、丹修一監督)。 照明:藤井勇 1970年生まれ、福岡県出身。 『万引き家族』(18/是枝裕和監督)にて日本アカデミー賞 最優秀照明賞を受賞。 主な作品に『桐島、部活やめるってよ 』 12/吉田大八監督 、『そこのみにて光輝く』 14/呉美保監督 、『オーバー・フェンス』 16/山下敦弘監督 、『スマホを落としただけなのに』 18/中田秀夫監督 など。 録音:松本昇和 1971年生まれ、石川県出身。 『わが母の記』 11/原田眞人監督 にて日本アカデミー賞優秀録音賞を受賞。 主な作品に中村義洋監督作『予告犯』 15 、『殿、利息でござる! 』 16 、『忍びの国』 17 や、蜷川実花監督作『さくらん』(07)、『イン・ザ・ヒーロー』 14/武正晴監督 、『呪怨 -ザ・ファイナル-』(15/落合正幸監督)など。 スタイリスト:長瀬哲朗 横浜生まれ。 1996年、独立。 国内外の雑誌、広告、ショー、TV、映画、演劇、音楽、エキシビジョンなどあらゆる媒体を横断するスタイリストとして活動し、様々な企業や商品などでクリエイティブディレクションの依頼も多い。 蜷川実花監督作では『ヘルタースケルター』(12)、『Diner ダイナー』(19)、「FOLLOWERS」(20/NETFLIX)にも参加。 ヘアメイクディレクション:稲垣亮弐 ヘアメイクアーティスト。 広告、ファッション誌、CDジャケット、MV、コンサート、映画、舞台など幅広いジャンルのヘアメイクを手掛ける。 映画作品は紀里谷和明監督作『CASSHERN』 04 、『GOEMON』 09 や行定勲監督作『春の雪』 05 に参加。 舞台は長塚圭史演出作品、白井晃演出作品等に参加。 編集:森下博昭 1975年生まれ、群馬県出身。 主な作品に、『海月姫』(14/川村泰祐監督)、『君と100回目の恋』(17/月川翔監督)、『パーフェクトワールド 君といる奇跡』(18/柴山健次監督)、『愛唄 -約束のナクヒト-』(19/川村泰祐監督)など。 蜷川実花監督作品は『さくらん』(07)から「FOLLOWERS」(20/NETFLIX)までの全てに参加。 VFX スーパーバイザー:オダイッセイ 1965年生まれ、長崎県出身。 映画監督、脚本家、VFXスーパーバイザーなど幅広く活動。 監督作品には『笑う大天使』(06)、『カンフーくん』(08)がある。 VFXスーパーバイザーとして参加した主な作品は、『暗殺教室〜卒業編〜』(16/羽住英一郎監督)、『関ヶ原』(17/原田眞人監督)、『焼肉ドラゴン』(18/鄭義信監督)など。 太宰治(本名:津島修治) 1909年6月19日 青森県北津軽郡に生まれる。 1925年(16歳) 最初の創作「最後の太閤」を発表。 1929年(20歳) 自殺をはかるも、未遂に終わる。 1930年(21歳) 東京帝国大学仏文科に入学。 11月 銀座の女給・田部シメ子と心中を図り、シメ子は死亡。 自殺幇助罪に問われ、起訴猶予となる。 12月 初代と仮祝言をあげる。 1935年(26歳) 大学卒業と就職に失敗し、自殺未遂。 「逆行」が芥川賞候補となる。 1936年(27歳) パビナール中毒により強制入院。 1937年(28歳) 妻・初代の過失を知り、初代と心中未遂。 のちに離別する。 1939年(30歳) 井伏鱒二の紹介で石原美知子と結婚。 1940年(31歳) 「走れメロス」刊行。 1941年(32歳) 長女・園子誕生。 太田静子から手紙を受け、面会する。 1943年(34歳) 「富嶽百景」刊行。 1944年(35歳) 「津軽」刊行。 長男・正樹誕生。 1945年(36歳) 「パンドラの匣」連載始まる。 「お伽草子」刊行。 1947年(38歳) 2月 静子と再会し山荘を訪れ、「斜陽」を書き始める。 3月 山崎富栄と知り合う。 次女・里子誕生。 8月 「ヴィヨンの妻」刊行。 11月 静子に女児誕生。 治子と名付け認知する。 12月 「斜陽」刊行。 1948年(39歳) 1月 肺結核が悪化し喀血。 5月 「人間失格」脱稿。 6月 「人間失格」の連載始まる。 6月13日 富栄と玉川上水に入水。 19日、遺体が下流で発見される。 6月 「グッド・バイ」第1回連載(未完。 連載13回分で絶筆)。 7月 「人間失格」単行本刊行。 11月 「如是我聞」刊行。 小栗旬:太宰治役 COMMENT お話を頂いたのはずいぶん前のことだったと認識しております。 悩みました。 この文豪を自分を通して産み出すことが出来るのだろうか。 自分がこの人生を生きることは出来るのだろうか。 しかし、監督から僕でなければ、というお言葉を頂き、脚本に魅了され、決断いたしました。 今はただただ、最高の孤独とは一体どこに存在しているのか。 手に入るものなのか。 そんなことを日々感じながら、一歩一歩、太宰に寄り添いながら過ごしております。 私という人間から見えてくる太宰治という凄絶な人生を駆け抜けた一人の文豪の足跡が皆様の心に刻まれることを祈り、作り上げていければと思っております。 お楽しみに。 PROFILE 1982年12月26日生まれ。 東京都出身。 近年の主な出演映画作品:『信長協奏曲』(16/松山博昭監督)、『ミュージアム』(16/大友啓史監督)、『追憶』(17/降旗康男監督)、『君の膵臓をたべたい』(17/月川翔監督)、『銀魂2 掟は破るためにこそある』(18/福田雄一監督)、『響-HIBIKI-』(18/月川翔監督)、ハリウッド版『ゴジラVSコング(邦題未定、原題GODZILLA VS. KONG)』(20年日本公開予定/マイケル・ドハティ監督)。 宮沢りえ:津島美知子役 太宰の正妻。 太宰の小説「ヴィヨンの妻」のモデルとされる。 COMMENT いつか、いつかと話していたミカさんとの作品作りが実現してとても嬉しいです。 映画の中の世界とはいえ太宰治の妻として生きる時間はとてもエネルギーを必要とする時間でしたが、役を生きる事に誠実な小栗さんと子供の役である素晴らしい3人の存在、才能あるスタッフが、太宰治の妻として母としての息吹を与えてくれたような気がします。 PROFILE 1973年4月6日生まれ。 東京都出身。 11歳でモデルデビュー。 初主演映画『ぼくらの七日間戦争』(88/菅原比呂志監督)で日本アカデミー賞新人賞を受賞。 香港映画『華の愛~遊園驚夢~』(02/ヨン・ファン監督)でモスクワ国際映画祭主演女優賞、『たそがれ清兵衛』(02/山田洋次監督)で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞、『父と暮らせば』(04/黒木和雄監督)でブルーリボン賞主演女優賞を受賞。 『紙の月』(14/吉田大八監督)では東京国際映画祭最優秀女優賞、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞をはじめ多数の映画賞を受賞、『湯を沸かすほどの熱い愛』(16/中野量太監督)では三度目となる日本アカデミー賞最優秀主演女優賞の他、その年の女優賞を総なめにしたのも記憶に新しい。 沢尻エリカ:太田静子役 太宰の愛人で弟子。 太宰の小説「斜陽」のモデルとされる。 COMMENT 蜷川監督作品に帰って参りました。 今回は恋に生きる女性を全力で演じてみました。 実花さんが作り出す世界観と小栗さん演じる太宰治の魅力で、ウキウキが止まらない撮影で夢みたいな体験をする事が出来ました。 沢山の素敵なキャストと最高のスタッフが集結しているので、どんな仕上がりになるのか期待しかありません。 皆さんもきっと「人間失格」の太宰治に魅了されるでしょう。 それでは、劇場でお会いしましょう。 PROFILE 1986年4月8日生まれ、東京都出身。 『パッチギ!』(05/井筒和幸監督)で数々の新人賞を受賞し、同年のテレビドラマ「1リットルの涙」(CX)での高い演技力が評価される。 主な映画出演作に『手紙』(06/生野慈朗監督)や『クローズド・ノート』(07/行定勲監督)、日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞した『ヘルタースケルター』(12/蜷川実花監督)、『新宿スワン』(15/園子温監督)、『不能犯』(18/白石晃士監督)、『食べる女』(18/筒井ともみ監督)、『億男』(18/大友啓史監督)などがある。 二階堂ふみ:山崎富栄役 太宰の愛人で最後の女。 COMMENT とうとうこの作品に出会ってしまいました。 美しく儚い、そんな夢を見ていたような現場でした。 小栗さん演じる修治さんは、私が何処かで求めていた "太宰治" のような気がします。 きっと観る人其々の中にある "太宰治" に会える作品だと思います。 実花さん、しあわせでした。 PROFILE 1994年9月21日生まれ、沖縄県出身。 09年『ガマの油』(役所広司監督)でスクリーンデビュー。 『私の男』(14/熊切和嘉監督)では日本アカデミー賞優秀主演女優賞ほか多数の映画賞を受賞。 主な映画出演作に、『ヒミズ』(11/園子温監督)、『地獄でなぜ悪い』(13/園子温監督)、『味園ユニバース』(15/山下敦弘監督)、『オオカミ少女と黒王子』(16/廣木隆一監督)、『SCOOP!』(16/大根仁監督)、『リバーズ・エッジ』(18/行定勲監督)など。 公開待機作に『翔んで埼玉』 19/武内英樹監督 、『ばるぼら』(19/手塚眞監督)がある。 成田凌:佐倉潤一役 崇拝する太宰に執筆を依頼する、熱心な若手編集者。 COMMENT 蜷川実花さんの作品で、主演は小栗旬さんと聞いた時点で、迷いは全くなく、そのような作品に自分も参加できることが嬉しかったです。 僕が演じた太宰の担当編集者・佐倉潤一は、太宰の嫌な部分を沢山見ていて、様々な問題に巻き込まれるのですが、何よりもまず学生時代からの太宰の大ファンで敬意が前提にあるということを大切に演じました。 驚くほど映像が綺麗で、どのシーンも凄く印象的で鮮明に残っています。 どんな作品になるのか誰も想像できないから、完成した作品を観るのが本当に楽しみです。 PROFILE 1993年11月22日生まれ。 埼玉県出身。 待機作に『カツベン!』(19/周防正行監督)、『窮鼠はチーズの夢を見る』 20/行定勲監督 など。 千葉雄大:太田薫役 静子の弟。 姉の身を案じている。 COMMENT 沢尻さんの弟役は実は2回目なのですが、映画としては初めてで、光栄な時間でした。 薫はある意味堅物だと思いますが、常に姉のことを思っている。 それを根底にもって演じました。 蜷川監督作品は、お客さんとしてファンだったので、自分が出演させて頂きすごく嬉しいですし、もっとこの世界観に浸っていたかったです。 蜷川監督が描く太宰の人物像、末路がとても気になります。 完成が楽しみです。 PROFILE 1989年3月9日生まれ、宮城県出身。 主な出演作に『アオハライド』(14/三木孝浩監督)、『黒崎くんの言いなりになんてならない』(16/月川翔監督)、『帝一の國』(17/永井聡監督)、『兄に愛されすぎて困ってます』(17/河合勇人監督)、『亜人』(17/本広克行監督)、『スマホを落としただけなのに』(18/中田秀夫監督)など。 待機作に、『決算!忠臣蔵』(19/中村義洋監督)、『スマホを落としただけなのに2』(20/中田秀夫監督)など。 瀬戸康史:伊馬春部役 太宰の親友であり、ラジオやテレビ等を中心に活躍する九州生まれの作家。 COMMENT 僕は太宰の友人・伊馬春部という役を演じました。 2人は本当に仲が良かったそうなので、距離感の近さを表現したかったのですが、初共演の小栗さんに非常に優しく接して頂いて、楽しく演じることができました。 また、伊馬が北九州出身ということで、僕も福岡で生まれ育ったので、福岡弁をやらせてもらっています。 とても大切な印象に残るシーンになったと思います。 PROFILE 1988年5月18日生まれ、福岡県出身。 主な出演作に『貞子3D』シリーズ(12、13/英勉監督)、『わたしのハワイの歩きかた』(14/前田弘二監督)、『合葬』(15/小林達夫監督)、『ミックス。 』(17/石川淳一監督)、『寝ても覚めても』(18/濱口竜介監督)など。 高良健吾:三島由紀夫役 太宰を批判する若手作家。 後に戦後日本を代表する作家となる。 COMMENT 三島由紀夫さんの本には個人的にも影響を受けているので、プレッシャーはもちろんありましたが、演じられて光栄でした。 今回自分が演じた三島は、21歳の学生の頃なので、みんなが持っている三島像とは差をつけたいという思いで探りながら演じていました。 蜷川監督の三島への思い、演出も非常に的確で分かりやすく、若い時に鍛えていただいた小栗さんとの共演も、緊張感がありつつも本当に楽しかったです。 PROFILE 1987年11月12日生まれ、熊本県出身。 主な出演作に『蛇にピアス』(08/蜷川幸雄監督)、『フィッシュストーリー』(09/中川義洋監督)、『ソラニン』(10/三木孝浩監督)、『横道世之介』(13/沖田修一監督)、『きみはいい子』(15/呉美保監督)、『うつくしいひと』(16/行定勲監督)、『シン・ゴジラ』(16/庵野秀明総監督)、『万引き家族』(18/是枝裕和監督)など。 待機作に『葬式の名人』 (19/樋口尚文監督) 、 『カツベン!』(19/周防正行監督)など。 藤原竜也:坂口安吾役 無頼派を代表する作家であり太宰とは同士である、破天荒な作家。 COMMENT 蜷川監督とは『Diner ダイナー』でもご一緒させて頂きましたが、小栗くん主演の本作に出演できるということは、非常に光栄で嬉しかったです。 PROFILE 1982年5月15日生まれ、埼玉県出身。 待機作に『太陽は動かない』(20/羽住英一郎監督)など。 2014年夏、蜷川実花は『人間失格』の企画開発中に、自身の持つ作品のイメージを整理するために、これから作る映画を巡るインタビューを行った。 その一部を製作準備のための覚書として紹介したい。 改めて「人間失格」を私独自のアプローチで映画にしたいと正式な依頼を受けて、私が手掛けるのなら、大庭葉蔵の目線ではなく、彼と関わる女たちの側から描くと面白いのではないかと考えました。 「人間失格」は太宰の自伝的な作品と言われるけれど、実際の本人はどうだったんだろうと資料を読み始めると、むしろ本人の人生の方が興味深かったんです。 何が面白かったかというと、太宰治という一人の男性に対して、妻の津島美知子、愛人の太田静子と山崎富栄の3人が、最晩年の同じ時期のことを文章に残していて、それが本になって今に伝えられているということ。 そんな人、滅多にいないじゃないですか。 特に富栄さんの日記を読むと、自分の青かった時期の感情を呼び起こされるような、私自身が経験した言葉もたくさんあって面白かった。 一方、美知子さんの文章は定規で線を引いたような緻密な文章で、あの晩の太宰は湯豆腐を食べたとか些細なことまでクリアに覚えている記憶力の持ち主なのに、どこにも太宰の女たちの影が一切出てこない。 そこがホラーというか、怖い。 そこで、「人間失格」を執筆する前後の太宰治の人生を基軸にしたらいいんじゃないかと考えています。 私から見ると、これはハッピーエンドなんだなと。 妻の美知子さんは太宰の作品の権利関係と津島家を受け継ぎ、静子さんは「斜陽」という作品と子供が出来た、富栄さんは「太宰治の最後の女は私です」という、その一点だったと思う。 結局、女たちは自分が欲しかったものを手にしている。 では、それを与えた側の太宰はどうだったかというと、私生活はだめなことばかりだけど、クリエイターとしてあれだけの作品を残し、あそこまで振り切って表現できるのは羨ましい。 でも、女としては許せないという気持ちもあって、そこはすごくせめぎ合う。 「僕はキリストだよ」ということを妻の前では決して言わないのに、手の内に入りそうな女の前では臆面もなく言ってしまい、そういう言動が全て記録され、後世に残っているというのも恥ずかしい。 とにかく、すべて女たちに記録されているのが面白いですね。 聞き手:金原由佳.

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