アベニーパファーの混泳 アベニーパファーは気性が激しく、ほかの魚を襲ってしまう可能性が高いため、混泳には向きません。 特にエビはアベニーパファーの大好物なので、ミナミヌマエビなどがいる水槽に投入するとたちまち全滅してしまうので注意しましょう。 基本的にアベニーを飼育する水槽には、同種以外は入れないのが無難です。 さらに同じアベニーパファー同士でもケンカをして、ヒレがボロボロになってしまうこともあります。 そのため、アベニーを飼育するときは一つの水槽に入れる個体の数を少なめに飼育するようにしましょう。 アベニーパファーの寿命 アベニーパファーの寿命は短く、1年~2年程度です。 アベニーパファーの繁殖 アベニーパファーの繁殖は少し手間がかかります。 まず少し大きめの水槽に、オスとメスを数匹づつ入れます。 繁殖期のメスはお腹が大きくなり、群れで泳ぐのですぐにわかります。 しばらくすると、仲の良いペアが出来上がるので、そのペアを別の水槽に移し、水草を入れておきます。 水草はなんでもいいですが、アナカリスやマツモ、カボンバなどがポピュラーです。 数日もすれば卵が産みつけられているので、親に食べられないうちに親を元の水槽に戻します。 卵は孵化までに一週間前後かかります。 また、稚魚は孵化しても数日間はエサを食べません。 稚魚にはブラインシュリンプの幼生を与えます。
次のアベニーパファーの生態と特徴 アベニーパファーは世界最小の淡水フグです。 淡水でも手軽に飼育できるという点と、そのかわいさから初心者から玄人まで高い人気を誇っています。 東南アジアのインド南西部の河川に生息しており、水流が穏やかで水草や流木などの隠れ家が多い場所を好んでいます。 毒はありませんが、鋭い歯を持っており、スネールなどの殻の硬い貝類を食べるために使います。 子供の時は警戒心が強く、臆病な性格をしているので、物陰に隠れることが多いですが、慣れてくると水面に出て、餌をくれ!とおねだりするようになります。 泳ぐ姿が可愛らしく、ヒレをパタパタと動かしながら水中を移動します。 見た目のわりにはすばしっこい動きで、じっと何かを見ていたと思うと急に動き出したりします。 その可愛い動きに魅了された愛好家が多くいます。 体の大きさ アベニーパファーの大きさは3cmです。 最大サイズでも4cmの大きさであり、世界最小の淡水フグです。 寿命の長さ アベニーパファーの寿命は平均して3年です。 病気にかかりにくく、水槽飼育でも長生きさせやすいです。 しかし、ストレスには弱いので、水換えを怠ると短命になってしまいます。 老衰が近づくと体表にツヤがなくなったり、元気が無くなって水底でじっとするようになりますよ。 アベニーパファーの飼育に必要な水槽と周辺器具 アベニーパファーは一般的な熱帯魚用の水槽で飼育することができます。 小型水槽だと初期費用で2万円もあれば十分ですよ。 水槽の大きさと飼育数の目安 アベニーパファーは体が小さいので、一番小さなから飼育することができます。 飼育の目安は30cm水槽で3匹、で8匹、で15匹前後です。 混泳向きの熱帯魚ではないので、 小型水槽で単独飼育が一般的です。 ろ過フィルターの選び方 ろ過フィルターは水槽の大きさに合わせて選びます。 45cm以下の小型水槽であれば安価で設置しやすいか、底砂を入れることで協力なろ過ができるを使います。 60cm以上の大型水槽であればろ過槽が大きいが必要です。 ライト ライトを入れておくと鑑賞しやすくなるので入れておきましょう。 光量の強さや色などはなんでもかまいません。 アベニーパファー水槽のレイアウト アベニーパファー水槽では餌の赤虫など水が汚れやすいので、なにもいれないシンプルなレイアウトで掃除のしやすさを重視するのが一般的です。 人を怖がっているときは流木や石などを組んであげるといいですよ。 たくさん隠れ家を作ると人なれするのに時間がかかってしまうので、注意が必要です。 水草は囓ることが多い 水草は隠れ家にもなるので、ストレスを受けやすいアベニーパファーの水槽に入れてあげると落ち着きやすくなります。 しかし、水槽に水草を入れるのは難しく、葉をつつく習性があるので、葉が柔らかい水草はボロボロにされてしまいます。 成長スピードが早いウィローモスや葉が硬いアヌビアスナナなら大丈夫ですよ。 水槽の水流は弱めにする アベニーパファーは泳ぐのが苦手なので、水槽の水流は弱くしておきましょう。 小型水槽で水流を弱くするのは難しく、水の吐き出し口にスポンジを設置して、ガラス面に向けるなどの工夫が必要です。 アベニーパファーの飼育方法 アベニーパファーの飼育はとても簡単です。 最小サイズの水槽で飼育ができ、水質の適応範囲も広いので管理の手間がありません。 一点だけ、餌の好き嫌いが激しいので、好物の冷凍赤虫しか食べない場合、冷凍庫に入れてもいいか家族に許可をとらないといけないかもしれませんね。 価格と販売場所 アベニーパファーは熱帯魚に力を入れているホームセンターや熱帯魚専門店、ネット通販で2cmほどの幼魚が販売されています。 値段は1匹あたり300円〜500円程度で販売されています。 水槽の立ち上げ方法 アベニーパファーを飼育していく上で、最初に重要なのが水槽の立ち上げです。 立ち上げたばかりの水槽はフンなどの有害物質を無害なものへ分解してくれるバクテリアがいないため、すぐに魚が住めない環境になってしまいます。 そこで、本命の魚を入れる前に、体が丈夫な魚 を飼育してバクテリアの繁殖を促しておきます。 アベニーパファーが入った袋を水槽に浮かべる• 15分ほど待って、水温が同じになったことを確認する• 上の作業を15分おきに3回繰り返す• 袋の水をなるべく捨ててアベニーパファーを水槽にいれる 適している水温と水質 アベニーパファーに 適している水温は22度〜28度です。 低水温に弱いので、冬はが必要です。 高水温も苦手なので、夏には冷却ファンを用意してください。 水温を高めの27度に設定して、病気予防と成長を促進させるのがおすすめです。 水質は中性を好んでいますが、特に注意する必要はありません。 カルキを抜いた水を用意する• フィルターのスポンジを水道水で掃除する• ガラスや石のコケをこすり落とす• コケや水中、水底に溜まったゴミを水ごと吸い出す• 新しい水を30分かけて追加していく。 かかりやすい病気と治療方法 アベニーパファーがかかりやすい病気は白点病、尾ぐされ病、拒食症になります。 白点病 白点病は体の全体が白い点で覆われる病気で、水槽などの閉鎖的な環境でかかりやすい病気です。 白点病の個体を確認したら別の水槽に移動させてで1週間薬浴してあげましょう。 尾ぐされ病 尾ぐされ病は各ヒレが溶け出す病気で、水質の悪化が原因の病気です。 こちらも白点病と同様に別の水槽に移動させて薬浴させましょう。 一度溶けたヒレは戻らないことが多いので、予防のためにこまめに水を交換したり、餌の食べ残しは除去するようにしましょう。 拒食症 拒食症はアベニーパファーに多い病気で、人工餌になかなか慣れてくれず、好物のアカムシも食べてくれなくなる時があります。 そんな時はピンセットを使って目の前に動かしてあげたり、新鮮な赤虫を飼ってきて与えてみてあげてください。 アベニーパファーにおすすめの餌と与え方 アベニーパファーは餌の好き嫌いが激しく、餌やりには苦労します。 特に冷凍アカムシやイトメしか食べないという個体が多いです。 うまく慣らせば人工餌のクリルや乾燥赤虫を食べさせることも可能です。 フグの仲間は胃がないため、餌を食いだめすることができません。 餌の頻度は多めの1日3回、1〜2分で食べきれる量を与えましょう。 つつくように餌を食べるので、餌の食べ残しがよく出ます。 アカムシやイトメは生餌で放っておくと水質悪化を招くので、こまめに取り除いてください。 という貝 熱帯魚水槽の害虫 が好物でスネール駆除としても扱われることもあります。 餌を食べないとき アベニーパファーは拒食で餌を食べなかったり吐き出すことがあります。 旅行中の餌はどうする? 2〜3日程度の旅行であればアベニーパファーに餌をあげる必要はありません。 それ以上の外出では餌が必要です。 冷凍赤虫しか食べない個体であれば、タニシなどの貝類や、、を繁殖させておいて水槽内に放っておきましょう。 人工飼料に慣れていれば、自動給餌器を使います。 アベニーパファーの混泳 アベニーパファーは他の魚をつつく習性があるので、メダカや熱帯魚のヒレをかじりに行くことが多く、混泳に向いていません。 特にやスネールなどの甲殻類は大好物です。 同種に対しても、2cm以下の幼魚のときはおとなしい性格で群泳して販売されていますが、成長するにつれて縄張り争いが激しく、喧嘩をしてしまいます。 アベニーパファー同士の混泳でヒレがかけるのを気にしないのであれば、60cmの大きな水槽でたくさんの隠れ家を用意して飼育しましょう。 基本的に混泳はできず、単独飼育が基本になる魚と思っておいてください。 アベニーパファーの繁殖と産卵方法 アベニーパファーの繁殖は比較的容易で、水槽の飼育でも成熟したオスとメスをいれておけば自然とペアができます。 最初は喧嘩することが多いので、流木や石など隠れ家をたくさんいれておきましょう。 ペアを確認したら別の水槽に移動させましょう。 産卵が近づくと、餌をあげていないのにメスのお腹がパンパンに膨れ上がります。 産卵は水草に行うので、ウィローモスやアナカリス、カボンバなどをいれておきます。 卵は非常に小さく、大きさは2mmほどしかありませんので、注意深く観察しましょう。 オスとメスの見分け方は? アベニーパファーのオスとメスは稚魚からしっかりと育てて、成熟させることで見分けることが出来ます。 体の大きさが2. 5cmを超えてきたら判別ができます。 オスは黒い斑点がライン状になっており、目の後ろにしわがあります。 メスには斑点がライン状になっておらず、体は丸みを帯びているのが特徴です。 メスはオスと違って縄張り意識が強くないため、個体同士で寄り添っていることがあります。 よく観察していれば簡単に見分けがつくでしょう。 稚魚の育て方 アベニーパファーが産卵を終えたら親魚を元の水槽に戻して卵の世話をしましょう。 水温を26度にすると3日〜5日で孵化がはじまります。 卵は水温が低いと孵化が遅くなり、高いと水カビが発生しやすくなります。 毎日水換えを行なって新鮮な水を与えてあげてください。 生まれてから5日後程度に餌を食べるようになりますので、そのときにスポイトでなどの稚魚用の餌を与えましょう。 アベニーパファーについてまとめ 今回は世界最小の淡水フグで知られているアベニーパファーの生態と飼育方法について紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。 淡水で飼育できるフグは珍しく、体も小さいので、小型水槽で飼育を楽しむことができます。 気性が荒くて単独飼育しなければならなかったり、餌には冷凍赤虫が必要になることが多く、なかなか手間もかかります。 しかし、小さいヒレで元気いっぱいに泳ぎ回る姿はとってもかわいいので、興味を持たれたらぜひ飼育に挑戦してみてくださいね。
次の他の魚のヒレをかじる アベニーパファーは 「荒い」性格の持ち主です。 好き好んで闘争をしかけるような好戦的な種類ではありませんが、気に入らないことがあると躊躇なく噛みつくというか、 他魚のヒレは肉片(おやつ)としか思ってません。 とはいえアベニー自身がかなり小さいため命やケガに繋がることはほぼ無く、熱帯魚全体から見ると混泳自体はそこまで難しい魚ではありません。 小さい、ヒレ長の魚は混泳不向き ただ アベニーと近いサイズでかつ、トロい魚だと普通にヒレ通り越して身体までかじって殺してしまうので要注意。 例えばスカーレットジェムやハニードワーフグラミーは混泳しないほうが良いです。 また 長いヒレが美しい魚(ベタやグッピー)だとカジられることによって 観賞価値が大きく下がってしまいますので、混泳は好ましくありません。 そもそも 動きの早いテトラ類でもヒレ欠けの個体が目立ってきたりするので、そういうところは目をつぶる必要があります。 小エビとは混泳不可 あとエビ食性が強いので ミナミヌマエビなどの小さいエビは食べられやすいことに注意しましょう。 ただ自分より大きなエビは率先して襲わないので、育ったミナミヌマエビやヤマトヌマエビなら食われてしまうことはまず無いです。 突こうとはしますがデカいエビは簡単に逃げれます。 飼育のポイント・注意点 基本的には簡単な熱帯魚なんですが、 エサだけは要注意ポイント。 熱帯魚のエサとして売られているような フレークフードや粒エサは一切食べません。 好んで食べるのは「 小さな巻き貝」、「 アカムシ」、「 小エビ」であり、それらを与えるか水槽内で増やす必要があります。 一番のオススメは冷凍アカムシですが、乾燥したエビである「 クリル」が手頃です。 ただ乾燥エサは乾燥過程で大きく栄養が失われているので単食には気をつけたいトコロ。 うまく慣らせば粒エサを食べてくれる場合もあるみたいですが、初めから食べないモノと思った方が良いでしょう。 またショップの水槽では痩せている個体も多く、むしろエサを与えないでそのまま売り切るような販売スタイルで取り扱うところも無くはないと感じるため、 できるだけ痩せていない個体をお迎えすることもポイントになります。 汽水にするとかえって調子が悪くなるので純淡水にて飼育を行います。 あと強いて言うなら過密飼育には弱めの印象を受けます。 個人的な所感 「 アベニーパファー」は小さすぎると言っても良いほどの小型のフグ。 一般的にはスネール駆除として導入されることが多いのですが、アベニーだけを飼育する隠れた愛好家も。 ただ小さいとはいえ性格の荒いフグの仲間なので、同居魚のヒレは容赦なく齧ることは要注意。 ヒレの短い ネオンテトラだろうが尾びれの先っちょが無くなりがちなので、混泳は難しくないものの妥協は必要な魚です。 あとうまく飼育できれば繁殖も狙えるみたいなので専用飼育でジックリ飼育するのも楽しそうですね。 (雌雄判別も可能みたいです).
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