音が同じことを利用して二つの意味を表すことです。 「しのぶ」が「偲ぶ」と「忍ぶ草」を表します。 ももしき【百敷】 内裏 だいり。 (後略) 『歌枕 歌ことば辞典』片桐洋一、笠間書院、1999年 ふるき軒端のしのぶにも 旧い軒端に生えた忍ぶ草(荒れた皇居)を見るにつけても。 「しのぶ」に昔を「偲ぶ」と植物の「忍草 しのぶぐさ 」を懸ける。 (『和歌文学大系 続後撰和歌集』210ページ) 軒端 軒の端。 また、軒下。 樹皮・岩石・軒端などに生える。 (中略) さて、『新古今集』に見られる「しのぶ」「しのぶ草」を見ると、次の三つに分けられる。 ) 猶あまりある昔なりけり いくら忍んでも忍び尽くせない古 いにしえ の聖代であるよ。 (『和歌文学大系 続後撰和歌集』210ページ) 百人一首の現代語訳と文法解説はこちらで確認 こちらは小倉百人一首の現代語訳一覧です。 それぞれの歌の解説ページに移動することもできます。
次のスポンサーリンク 解説「51 かくとだに〜」 この歌は、燃えるようなこの思いをあなたは知らないでしょうね、と激しい恋心を表している歌になります。 「さしも草」はお灸に使うもぐさのことです。 「さしも草」は燃える草で、恋が燃えることの例えとして表現されていますね。 四句の「さしも」の序詞になっています。 その後の「さしも知らじな」は、「これほどまでに」の意味になります。 「さしも草」に続き「さしも知らじな」と同じ音を繰り返すことで、リズム良い歌になっています。 「いぶき」は「伊吹山」のことで、場所についてはいくつか説があります。 上の句が「か」から始まる二字決まりの歌 上の句の最初が「か」から始まる歌は、百人一首の中で2首あります。 二字目でどちらの歌かわかる「二字決まり」に歌になっています。 6 かささぎの ー しろきをみれば 51 かくとだに ー さしもしらじな カテゴリー• 118•
次のContents• 作者 猿丸大夫 生年不詳 三十六歌仙の一人 奈良時代の伝説的な歌人 本当にいた人物かどうかはわかっていない 意味 山奥で、散った紅葉を踏み分けながら泣いてる鹿の声を聞くときこそ、秋は悲しいものだと感じられます。 解説 秋の終わりに、山奥で鹿の鳴き声を聞いて詠んだ歌 人里はなれた山奥で紅葉がつもる地面を歩きながら鹿が泣いています。 鹿が紅葉を踏むカサカサという足音や、切ない鳴き声を聞いた作者は、そこに秋の寂しさを見出しました。 オスの鹿は、秋の終わりになるとメスの鹿を呼んで鳴く習性があります。 この歌では鹿の悲しげな鳴き声に、遠く離れた恋人を思う男性の気持ちを重ね合わせて表現しています。 もっと詳しく 伝説の歌人・猿丸大夫 猿丸大夫は三十六歌仙にも選ばれた歌の名人です。 しかし、実際にどんな生涯を送ったかは謎。 猿丸大夫が作ったと断言できる歌は、実は一首もありません。 この歌を収めた「古今和歌集」では、「よみ人知らず」とされています。 ゴロ合わせ おくからこえが聞こえる 原文.
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