漢語調の表現は格調高く儀礼的な手紙やビジネス文書によく使われています。 一方、 口語調のものにはやさしい響きがあり、親近感がありますから、 お祝い状や礼状など、個人と個人でやりとりする手紙に適しています。 盛夏の候• 炎暑の候• 猛暑の候• 酷暑の候• 大暑の候• 仲夏の候• 暑中お見舞い申し上げます。 海開き、山開きの便りが聞こえる頃となりましたが…• 梅雨が明け、ようやく青空が戻ってまいりました。 夜空に大輪の光の花が咲き乱れる季節となりましたが…• 梅雨明けの暑さはまたひとしおに感じられ…• 長かった梅雨もようやく明け、猛暑の季節と…• 夏空がまぶしく感じられるころとなりました。 七夕飾りが軒先に揺れております。 今日は七夕というのにあいにくの雨で…• 織り姫と彦星は今年も会えなかったようですが…• 暑さ厳しき折ではございますが、お元気で…• いよいよ夏の到来を迎え…• 今年の暑さはことのほか厳しいように感じられ…• 炎暑しのぎがたいこのごろですが…• 蝉の声が聞こえる季節となり…• 例年になく過ごしやすい日がつづいておりますが…• はげしい夕立に暑さをしばしば忘れるものの…• 暑さ本番、いよいよ大好きな生ビールの季節がやってまいりました。 花火の音が聞こえる季節となりました。 夏休みのご予定は決まりましたか。 早いものであっという間に一学期が終わり、夏休みに入りました。 先ずはお礼(お知らせ・お願い・お見舞い)まで(申し上げます)• 先ずは書中にてご報告申し上げます• 取り急ぎご案内(ご報告・ご返事)申し上げます• 右、用件のみにて失礼いたします)• 右、とりあえずお礼のみにて失礼をいたします• 以上、くれぐれも宜しくお願い申し上げます• 以上、取り急ぎお知らせする次第です• 以上、よろしくおとりはからいください• 略儀ながら書中にて(をもって)お礼申し上げます• 勝手なお願いを申し上げ、まことに心苦しいのですが、どうか宜しくご検討ください• 甚だ勝手ではありますが宜しくお取り計らいのほどを• 猛暑のおり、どうかお体にお気をつけて• 夏風邪などお召しになりませぬよう• 時節がらどうぞご自愛ください• ご自愛のほどお祈り申し上げます• お体をくれぐれもお大事に• ますますのご活躍を期待しております• ではお元気で• 皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます• それでは皆様ご健康でありますように• ご家族のご健勝を心よりお祈り申し上げます• 末筆ながらご主人様にもよろしくお伝えください• 皆様によろしくお伝えください• お伝え願えれば幸いです• 父からもよろしくとのことでございます• 母もよろしくと申しておりました• 母からもご母堂様(ご尊父様)にくれぐれもよろしくと申しております• お手数ですが、折り返しご返事をいただければ幸いです• ご返事お待ちいたしております• 折り返しご返事のほど、お願い申し上げます• 準備の都合上、出欠をお知らせください(事務的用件や会の案内状など)• ご多用中恐縮でございますが、ぜひともご卓見を賜りたく、同封のはがきにて返信をいただければ幸甚に存じます• 今後ともよろしくお願いします• これからもどうぞよろしくお願い申し上げます• 近いうちにまたお便りさせていただきます• またお会いできる日を楽しみにしております• 今後ともご指導(ご鞭撻・ご教示・ご協力)くださるようお願いいたします• なお将来とも末永くご高配を賜りますよう伏してお願い申し上げます• 残念ながら貴意にそいかねますので、あしからずご了承いただきたく存じます• 以上、お心に添えず申しわけございませんが、なにとぞご寛容のほどお願い申し上げます• わがままを申しまして申し訳ありません。 どうぞご寛容ください• 何とぞご寛恕(かんじょ)くださいますようお願いいたします 季節に関係なく使える時候の挨拶• 天候不順の折…• 寒暖定まらぬ毎日が続いておりますが…• 久しぶりに快晴に恵まれ、湿りがちだった心も晴々としております。 降り続く長雨に、気も滅入りがちですが…• 好天続きで、ひと雨ほしいところでございます。 面識のない人に出す手紙の書き出し• 初めてお便りを差し上げます。 突然のお便りで失礼いたします。 突然のお手紙を差し上げる失礼をどうぞお許しください。 突然のぶしつけなお手紙でまことに恐縮でございますが…• まことに突然で失礼ではございますが、一筆申し上げます。 まだ拝顔(はいがん)の栄(は)えを得ておりませんが、お手紙で申し上げます。
次のお中元は、親しい人やお世話になった人への感謝を伝えるための贈り物。 しかし、贈る時期は日本全国同じではありません。 私が住む地域では、一般的には8月上旬頃が目安となっているのですが、期間が長いところでは7月からお盆までの間に贈るという地域もあるようですね。 いずれにしても、お盆明けの8月16日以降に届いてしまうと、残暑見舞いの扱いになるので注意しなければなりません。 さて、このお中元には贈る側の悩みもさることながら、いただいた側にもちょっとした悩みが発生します。 それは、 お礼状の書き方です。 お礼状の冒頭で使う「時候の挨拶」によく合う季語を知り、マナーのある素敵なお礼状を書いてきちんとした大人の振る舞いをしたいものですよね。 そこで今回は、特に関東圏で多いといわれる7月のお中元シーズンに合わせて、 7月上旬・中旬・下旬の季語を使った 時候の挨拶とそれに合う 結びの例文を紹介していきたいと思います。 個人宛てのお礼状、ビジネス向けのお礼状とに分けて紹介しますので、ぜひ、参考にしてくださいね。 お中元のお礼状に使える7月上旬・中旬・下旬の季語は? お礼状を書くときには、冒頭に 時候の挨拶を置くことでその後の流れがスムーズになります。 時候の挨拶は季節や気候を表す言葉を用いて作りますが、この季節を表す言葉である 「季語」はその時期に応じたものを使わなければなりません。 「季語」は、本来は俳句で季節を表現する際に用いられる言葉です。 対して時候の挨拶は、必ずしも季節を表す「季語」を含む必要はなく、「雨が続く」だとか「暖かくなってきた」といった気候の状態を用いても問題ありません。 ですが、「雨が続く」を「梅雨という季語」にしたり、「暖かくなってきた」を「春を表す季語」にすることで、とてもきれいな時候の挨拶文が完成します。 では 7月の季語はどうなっているのでしょうか? お中元のお礼状に使えるものを、 上旬・中旬・下旬別に見ていきましょう。 時候の挨拶 いよいよ夏本番となりました。 結びの挨拶 熱帯夜の寝苦しさが身体にこたえる毎日ですが、くれぐれもお体にお気をつけて素敵な夏をお過ごしください。 天の川や朝顔、蝉の声などの夏ならではの自然を表す言葉を使うと、とても綺麗な挨拶文になりますね。 また、個人宛てのお礼状では、 口語調と言われる少しカジュアルな表現をすることで、親しみを感じさせる挨拶になります。 対して、次項で紹介するビジネス向けのお礼状では、 漢語調と言われる少し固めの表現を用いた時候の挨拶を作ることで、礼儀あるお礼状に仕上がります。 例文を参考にしながら個人宛てとビジネス向けの違いを比較してみてください。 時候の挨拶 灼熱の候、貴社におかれましてはご盛栄のこととお慶び申し上げます。 結びの挨拶 酷暑のみぎり、皆様のご健勝とご自愛をお祈り申し上げます。 ビジネス向けのお礼状を書く際に気を付けておきたいことは、 時候の挨拶と結びの挨拶で同じ言葉を使わないようにすることです。 先に活躍を喜ぶことを言っているのであれば、 結びでは 「ご健勝をお祈りします」「ご多幸をお祈りします」「益々のご繁栄をお祈りします」 といった違う意味の言葉を用いるようにしましょう。 ビジネス向けの固い言葉は難しい用語がたくさんあるので、1つ1つの意味をしっかり確認した上で、時候の挨拶と結びの挨拶のバランスを考えることが大事ですね。 まとめ いかがでしたか? 7月の時候の挨拶のポイントは、夏本番を迎える時期なので暑さで体調を崩さないように!という気づかいをすること、そして夏らしい季語で季節感をたっぷり出すことです。 また、今回はお礼状全体の例文は紹介していませんが、お中元のお礼状の構成として、時候の挨拶の後に、いただいた品に対する感想や感謝の気持ちを述べる必要があります。 時候の挨拶から感想、感謝の気持ちへとスムーズに流れるような文章を心がけると、マナーのあるお礼状に仕上がるでしょう。
次の・蒸し暑い日々が続いていますが、我が家の桔梗が咲き一抹の清涼を与えてくれます。 ・小暑のみぎり、夜空の天の川が美しく流れております。 ・本格的に酷暑が訪れてまいりました。 日々健やかにお過ごしでしょうか。 ・仲夏のおり、梅雨のうっとうしさも過去のものとなりました。 ・近頃は子供たちと夜に花火を楽しんでいます。 ・夜も暑さが続き、寝苦しい日々を送っています。 ・酷暑がしばらく続きます。 皆様ご健勝でこの夏を乗り切られるのを心よりお祈り申し上げます。 ・まだまだ熱帯夜が続くと思います。 お互い元気に夏を乗り越えましょう。 ・暑いからとビールを飲みすぎないように。 お身体に気を付けてください。 その方が直接すぐに感謝の意を示すことになるからです。 ( 個人から個人へ 例文) ・先日は、出産祝いのお手紙及び贈物をありがたく頂きました。 ・ ・この度はご鄭重なお手紙をいただき、ありがとうございました。 ・本日お手紙拝受いたしました。 家族共々感謝の気持ちでいっぱいです。 ( 会社から会社へ 例文) ・謹啓 盛夏の候、貴社におかれましては、ますますご発展のこととお喜び申し上げます。 さて、この度は弊社の開店にあたり、多大なるお心づくりのお祝いを頂き、心より御礼申し上げます。 ・謹啓 仲夏のみぎり、貴社ますますのお隆盛のことと存じます。 さて、このたびは弊社開業にあたり、お心尽くしのご祝詞とお祝いを頂戴し、心より御礼申し上げます。 時下は目下のところ、今のところなどといった意味があり、季節を問わず使える表現です。 ( ビジネス 例文) ・時下、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。 ・時下、貴社におかれましてはますますご繁栄のことと存じます。 時候の挨拶は堅苦しいと思う方もいますが、受け取る方はあまり気にしないものです。 ( PTAからPTA宛て 例文) ・盛夏のみぎり、保護者の皆様におかれましては、ますますご健勝のことと存じます。 ・小暑の候、保護者の皆様には、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
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