カテキン ウイルス。 緑茶を飲むとインフルエンザの予防効果! “新型”にも効くというその理由を聞いた

新型コロナに緑茶が効果?理由やソースが明らかに

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緑茶に含まれる緑茶カテキン:EGCG(エピガロカテキンガレート)が、新型コロナウイルスへの抗ウイルス作用がもっとも高いとの研究結果が発表されました。 この研究結果は、新型コロナウイルスに有効な成分を発見するための研究で、2020年3月にインドERA大学の研究者が発表した論文です。 研究結果では、新型コロナウイルスの治療薬として既に投与が始まっている2種類の成分と緑茶カテキン:EGCG(エピガロカテキンガレート) を含む18種類の成分を比較したところ、緑茶カテキン(EGCG が、抗ウイルス作用が最も高いと結論しました。 論文で比較された新型コロナウイルスの治療薬は、2020年3月29日にFDA アメリカ食品医薬品局 が緊急治療薬として承認したクロロキンと、2020年2月6日に中国で臨床試験が開始されたレムデシビルの2種類です。 またそれらの治療薬と比較された18種類の成分は、すでに抗ウイルス作用が知られている成分または2003年に流行したSARS(重症急性呼吸器症候群)ウイルスへの抗ウイルス作用が報告されいている成分です。 これら20種類の成分を分子ドッキング法という創薬の研究・開発の手法を用いて調査したところ、2種類の治療薬を含む20種類すべての成分の中で緑茶カテキン(EGCG)が最も高い抗ウイルス作用を示しました。 治療薬と比較された18種類の成分は、以下の通り。 (新型コロナウイルスに有効な成分を効果の高い順に列挙。 ) 1. EGCG(エピガロカテキンガレート:緑茶カテキン) (緑茶) 2. クルクミン (ウコン) 3. アピゲニン (パセリ、セロリ、グァバ) 4. ベータグルカン (きのこ類、最も多いのは、ハナビラタケ) 5. ミリセチン (クルミ、ブドウ、ベリー類) 6. ケルセチン (たまねぎ、そば、りんご) 7. ピペリン (黒コショウ) 8. ゲニステイン (大豆) 9. ジアゼイン (大豆) 10. フェルラ酸 (コメ、大麦、小麦) 11. アリイン (ニンニク) 12. リポ酸 (牛・豚のレバー、腎臓、心臓) 13. レスベラトロール (ぶどう、赤ワイン) 14. グルコサミン (カニ、エビ) 15. ジンゲロール (生姜) 16. スルフォラフリン (ブロッコリー) 17. アリシン (ニンニク、玉ネギ) 18. フィコシアノビリン(紅藻) 今回の研究結果では、緑茶カテキン(EGCG が新型コロナウイルス治療の有力な候補になるのではないかと結論づけています。 日本では、新型コロナウイルスの死亡率が低いことが指摘されており、その理由の一つに日本人が緑茶をよく飲むことが挙げられるのかもしれません。 もちろん新型コロナウイルスには少なくとも8種類の株があると言われていることをはじめ、日本と他国の状況を一概に比較することはできません。 しかし緑茶カテキン(EGCG が新型コロナウイルスに有効という今回の研究結果は、お茶の文化である日本からどんどん発信したい内容ですよね。 参照 リサーチスクウェア「」 ニューズウィーク「」 USA Today 「」 カテゴリー•

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ウイルス対策には「緑茶」が良いって本当?

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研究開発レポート レポート03 緑茶成分によるインフルエンザ予防 ~新型インフルエンザの感染も抑制~ 毎年、世界中で流行が確認される「インフルエンザ」。 国内では気温が低下し、乾燥している冬季に猛威を振るいます。 症状は、高熱や関節痛など風邪と比べて重いため、インフルエンザシーズンには、その予防方法や対策などの関連情報が注目を集めています。 お茶に多く含まれるポリフェノールの「カテキン」には抗ウイルス作用があり、お茶でうがいをするとインフルエンザ予防に有効であるといわれています。 インフルエンザとは インフルエンザは、インフルエンザウイルスによる気道感染症です。 普通の風邪とは違い、症状が重くなる傾向があります。 また、感染力がとても強いため、急速に広く蔓延します。 インフルエンザウイルスは、A・B・C型に分類され、特に冬季に大流行するのは、A型、B型ウイルスによるインフルエンザです。 インフルエンザ予防のひとつに、ワクチンの接種があります。 予防接種は、感染力を無くしたウイルスを感染前にあらかじめ投与することで体内に抗体を作り出し、感染を抑制したり、感染後の症状を緩和させます。 ところが、ワクチンに用いたウイルスと流行するウイルスの型が異なると、その効果は期待できません。 そのため予防には、その年に専門家が流行予測したインフルエンザウイルスのワクチンを、毎年接種する必要があります。 新型インフルエンザウイルス感染抑制効果 緑茶の主要成分である「カテキン」には、抗菌・抗ウイルス作用があることが知られています。 インフルエンザウイルスについても、「カテキン」を用いた実験でA型およびB型インフルエンザウイルスの感染を抑制することが確認されています。 インフルエンザウイルスは、A・B・C型に分類され、それぞれに紐付く形でさらに複数の型が存在しています。 さらに、緑茶に含まれる「ストリクチニン」と呼ばれる「カテキン」以外のポリフェノールでも同様の研究を進めました。 「ストリクチニン」は、抗アレルギー効果が期待される機能性成分です。 019 0. 033 0. 042 0. 107 鳥A H5N3 型 0. 056 0. 017 0. 値が低いほど効果が高い。 EGCgは、0. 緑茶には、「カテキン」や「ストリクチニン」以外にもさまざまな成分が含まれています。 そのため、抗インフルエンザ作用をもつ成分は他にも存在する可能性が十分に考えられ、緑茶のインフルエンザに対するさらなる効果に期待ができます。 緑茶成分の摂取でインフルエンザ予防 風邪やインフルエンザの予防として、緑茶でうがいする方法は一般的に広く認識されています。 それでは、緑茶を飲んだ場合はインフルエンザの予防に効果があるのでしょうか。 伊藤園は、静岡県立大学薬学部の山田浩教授と共同で、新型インフルエンザが猛威をふるった2009年11月から2010年4月にかけて、医療施設の職員197名を対象としたインフルエンザ感染に関する試験を実施しました。 対象を2つのグループに分けて、片方には緑茶の成分(カテキンとテアニン)のカプセルを、他方には緑茶の成分を含まないカプセル(プラセボ)を、5ヶ月間摂取していただきました。 結果は、カテキン・テアニン群では、97名中4名がインフルエンザに感染したのに対し(発症率4. 1%)、プラセボ群では、99名中13名が感染し(発症率13. カテキン・テアニン群では、投与を開始してから約70日目以降、新たな感染者が発生しなかったのに対し、プラセボ群では試験終了まで感染者が増加しました。 以上の結果より、緑茶(緑茶成分)を摂取することにより、インフルエンザに感染するリスクが下がる可能性が示されました。 カテキン・テアニンカプセルによるインフルエンザ感染の抑制 インフルエンザの累積発症率 伊藤園は、長期ビジョンとして世界中のお客様に「お茶」の伝統から最先端の技術に至るまでの価値をお届けして、生活提案を行う「世界のティーカンパニー」を目指しています。 今後も、長年培ってきた技術力を活かしつつ、新たな研究分野へもチャレンジを続け、持続可能な成長を追求してまいります。 カテキンによるインフルエンザ予防の研究は、最初はうがいから始めました。 うがいで効果が認められたので、継続的に摂取した場合、どうなるのかに興味を持ちました。 その後、伊藤園さんとの共同研究として、緑茶成分の継続摂取の試験を実施しました。 その結果、緑茶の成分を継続摂取することで、インフルエンザ予防に効果があると確認できました。 あの時は、緑茶でインフルエンザの予防ができるという認識を強く持ちましたね。 緑茶は予防接種のワクチンと違って新型インフルエンザウイルスにも対処できることから、インフルエンザの予防という観点では、緑茶でうがいをしたり、緑茶をこまめに摂取する習慣を日常生活に取り入れるのが効果的だと思います。 < 関連文献 > 論文• 2 Saha RK, Takahashi T, Kurebayashi Y, Fukushima K, Minami A, Kinbara N, Ichitani M, Sagesaka YM, Suzuki T. , Antiviral effect of strictinin on influenza virus replication. Antiviral Res. 2010, 88 1 ,10-8• 3 Yamada H, Takuma N, Daimon T, Hara Y. , Gargling with tea catechin extracts for the prevention of influenza infection in elderly nursing home residents: a prospective clinical study. J Altern Complement Med. 2006, 12 7 , 669-72. 4 Matsumoto K, Yamada H, Takuma N, Niino H, Sagesaka YM、Effects of Green Tea Catechins and Theanine on Preventing Influenza Infection among Healthcare Workers: A Randomized Controlled Trial. BMC Complement Altern Med. 2011, 11, 15-21. プレスリリ-ス• 注)組織名、役職等は掲載当時のものです(2018年12月).

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緑茶を飲むとインフルエンザの予防効果! “新型”にも効くというその理由を聞いた

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インフルエンザが本格的な流行シーズンに入った。 厚生労働省によると、12月3日から9日までの1週間にインフルエンザにかかった患者の数が1医療機関あたり1. 70人となり、全国的な流行シーズンの目安となる1人を超えた。 記録的な大流行となった去年に比べ2週遅い流行入りでほぼ例年並み。 また、今年9月からの累計受診者数は全国でおよそ18万7000人と推計されている。 本格的な流行を前に厚労省はワクチンの接種やマスクの着用などを呼びかけているが、インフルエンザはワクチンを接種していても発症を完全に防げる病気ではないだけに、普段の予防対策も大切にしたいところ。 そんな中、私たちに親しみ深い飲み物「 お茶」の予防効果に注目が集まっている。 緑茶を飲むとインフルエンザの感染抑制。 そして、毎年流行する季節性のインフルエンザに加え、 新型インフルエンザ の感染も抑制できるとしている。 この研究では、医療施設の職員を2グループに分け、5カ月間、片方のグループだけに緑茶成分の「カテキン」と「テアニン」(茶葉に含まれるアミノ酸の一種。 免疫力増強作用を持つ)を投与。 インフルエンザの感染状況に違いがあるか検証した。 結果は「カテキン」と「テアニン」を摂取し続けたグループは97人中4人(発症率 4. 1%)が感染したのに対し、接種しなかったグループは99人中13人(発症率 13. また別の試験では、ほとんどの人に免疫がないことから、出現すると世界規模で大流行を引き起こすことがある新型インフルエンザに対する緑茶成分の効果も調査。 2009年~2010年に流行した新型インフルエンザウイルス(H1N1型)を使い、カテキンの一つで、緑茶に最も多く含まれる「エピガロカテキンガレート」を投与したところ、抗インフルエンザ薬に用いる成分「アマンタジン」よりも低い濃度で、新型インフルエンザの感染を抑える結果が出たという。 さらに、緑茶に含まれる抗アレルギー成分の「ストリクチニン」は「エピガロカテキンガレート」を上回る感染抑制力を示したと報告している。 では、緑茶はインフルエンザウイルスの感染をどのように抑えるのだろうか。 共同研究に携わった、静岡県立大学薬学部の鈴木隆教授と山田浩教授に話を聞いた。 「スパイク」と呼ばれる突起状のタンパク質に作用 ーー緑茶がインフルエンザウイルスを予防する仕組みは? 鈴木教授: 緑茶には、インフルエンザウイルスに直接作用して感染を阻害する成分があります。 カテキンの一つである「エピガロカテキンガレート」はその代表です。 インフルエンザウイルスの表面には「スパイク」と呼ばれる突起状のタンパク質があり、これを利用して喉などの細胞に感染します。 「エピガロカテキンガレート」はこのスパイクに取り付き、ウイルスが細胞に吸着することや、感染した細胞内で新たに作られたウイルスが広がることを抑えます。 「ストリクチニン」はカテキン類と効能が異なりますが、ウイルスが細胞内に侵入しようとする際、ウイルス膜と細胞膜の融合を抑えて侵入を拒みます。 緑茶はこのような成分が重なり、結果としてウイルスを予防しています。 ーー新型インフルエンザウイルスにも効果があるのはなぜ? 鈴木教授: インフルエンザウイルスの基本的な構造・性質は、季節性と新型であまり変わりません。 ウイルス表面のスパイクを捉え、細胞への吸着を抑えるという緑茶の効能もそのまま通用するため、インフルエンザの型に関係なく予防効果が期待できます。 ーー飲用で期待できる効能は? 山田教授: インフルエンザウイルスは大きく分けると、「ウイルスの付着」「細胞への侵入と増殖」「細胞から他の細胞への感染」の段階で感染が広がります。 うがいには細胞に付着したウイルスを直接ブロックする作用はありますが、体内の細胞に侵入されてからでは効果が弱くなる一面があります。 その点、飲用ではカテキンなどの有効成分が体内に直接吸収されるため、体の中から抵抗力を高めることが期待できます。 飲むことで体の抵抗力も高めてくれるという緑茶。 こうなると、他のお茶にもインフルエンザの予防効果があるのか知りたいところ。 お茶の健康作用などを研究する「お茶科学研究所」(運営:三井農林)にも話を聞くと、興味深い結果が分かった。 感染阻止率は緑茶が97. 試験管にインフルエンザウイルスと細胞、予防対策としてよく飲まれている飲料を入れて細胞への感染阻止率を検証した当社の研究データでは、乳酸菌やビタミンCの数値が低い数値にとどまったのに対し、お茶の中では 緑茶が97. 96%と高い効果を記録しました。 インフルエンザウイルスの感染阻止率を検証した実験結果(画像提供:三井農林) ーー紅茶の感染阻止率が高くなった理由は? 緑茶も紅茶はもともと「チャノキ」から収穫される同じ茶葉で、製法で名称や風味が変わります。 インフルエンザウイルスに対する有効成分としては緑茶に多く含まれる「カテキン」が有名ですが、紅茶として酸化発酵するとこの「カテキン」同士が結合し、新たなポリフェノール成分「テアフラビン」となります。 この「テアフラビン」はインフルエンザウイルスに有効な上、発酵の過程で分子構造が変わり、ウイルスのスパイクを捉える力がより強くなります。 これらの結果から、紅茶の感染阻止率が高くなったと考えられます。 ーーお茶はすべてがインフルエンザ対策に有効なのか? お茶の原料にもさまざまな種類があり、一概には判断できません。 緑茶や紅茶がそうであるように、ポリフェノール成分を含んでいれば、ある程度の予防効果は期待できると思います。 1日、2~3杯分(500ml程度)以上飲むことを推奨 ーーおすすめの飲み方、タイミング、頻度などは? インフルエンザウイルスと茶成分が接触する温度を4度と37度で比較したところ、37度の方が感染を防ぐ効果が高い結果が出ています。 このことから、冷えたペットボトルのお茶よりは温かい急須で淹れたお茶の方が、インフルエンザ対策としては有効と思います。 おすすめはマイボトルなどに温かいストレートの紅茶や緑茶を入れて、こまめに少しずつ飲用する方法です。 1日当たり、2~3杯分(500ml程度)以上を飲むことを推奨しています。 冬場は寒く、乾燥や発汗で体内の水分量が少なくなっても気付きにくい季節です。 人間は、喉の渇きを感じた時には既に体内の水分量が不足していますが、この状態に陥ると外部から侵入したウイルスを排除するという、人間本来の生体防御機能が働きにくくなってしまいます。 インフルエンザウイルスは細胞への吸着から約20分で内部に侵入すると言います。 紅茶や緑茶をこまめに飲むことで、インフルエンザ対策として有効な成分と水分を同時に摂取することができ、ウイルスを排除する生体防御機能の維持にもつながると思います。 ーーお茶に何かを入れると予防効果は変わる? 紅茶を例にすると、イギリスやインドではミルクを加えるのが主流ですが、お茶のポリフェノール成分がミルクに含まれるタンパク質と結合してウイルスの感染力を奪う能力を低下させます。 インフルエンザ対策として飲む場合は、牛乳や豆乳などのタンパク質を豊富に含む食材は加えないよう注意する必要があります。 お茶に入れるものとしておすすめなのは、レモン汁や身体を温める素材です。 レモン汁を入れるとお茶が酸性に近くなり、ウイルスの感染を阻害する効果が強まります。 また、ショウガやコショウなどの身体を温める素材を加えれば、身体の抵抗力を高めることにもつながります。 お茶科学研究所によると、使用済みの茶殻やティーバッグを再利用した抽出液でも、インフルエンザ対策としては十分に効果があるという。 当然だが最初のお茶よりは味が落ちるため、こちらはうがいなどへの使用が適しているとのこと。 インフルエンザは肺炎や胃腸炎などの合併症を引き起こす可能性がある上、感染すると周囲に移してしまうこともある怖い病気。 本格的な流行シーズンに入り、予防対策としてうがい手洗いだけでなく、緑茶や紅茶を飲む習慣を加えてみてはいかがだろうか。

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