フランチャイズ起業。 フランチャイズと起業。成功率が高いのはどちら?

フランチャイズ起業のススメ

フランチャイズ起業

はじめに• 起業・開業・独立は、事業を始める際に用いる言葉 まずは、事業を始めるときに使われる3つの用語「起業」「開業」「独立」についてみていきます。 言葉の意味と違いを理解しておくことで、自分が目指したいビジネススタイルがより明確になるでしょう。 ・1.起業とは 「起業」とは、一言でいうと「新しく事業を始めること」です。 その担い手を「起業家」と呼びます。 「創業」も同類語ではありますが、「個人や法人などの形態を問わず、これまでにない新しいジャンルの事業を起こす」という意味合いで「起業」という言葉が用いられることが最近では比較的多くなってきている傾向にあります。 「起業する=ベンチャー企業を興す」ことだと連想する人もいるでしょう。 ただし、既存のジャンルの事業を始める際も、「起業する」と表現されるケースがあります。 それは起業という言葉の意味合いとして、誰かに雇用されず、自分自身が事業主となってやりたいビジネスに着手する、サービスを提供し、対価として報酬を手にするという行為を継続的に行うこと全般が「起業」とさせているためです。 言葉の意味からも連想できるようにビジネスの可能性は無限大で、思い立ったら個人でも簡単に起業できるため、学生や主婦、シニア層の起業家も増加しています。 ・2.開業とは 「開業」とは「新しく事業や商売をはじめること」で、「起業」とほぼ同じ意味合いです。 ただし、状況によってどちらの言葉が用いられるかが異なります。 一般的に、「開業」の場合は店舗などをはじめる際に使われることが多いようです。 身近な例では、医師が独立して医院を開設した際も「開業」が用いられます。 ・3.独立とは 「独立」にはいくつかの意味がありますが、ビジネスとしては「自分の力で生計を営むこと、自分で事業を営むこと」を意味します。 主にこれまで属していた会社や組織を辞めて、同じ職種を自分ではじめる際に用いられ、まったく別のジャンルの事業をはじめる場合は「独立」とは呼ばれません。 フランチャイズや代理店は、事業形態を指す言葉 続いて、事業形態をあらわすときに使われる「フランチャイズ」と「代理店」について、詳しい意味や違いをみてみましょう。 4.フランチャイズ コンビニエンスストアや全国チェーンの飲食店が開店する際によく言われている言葉で「フランチャイズ」という用語があります。 「フランチャイズ」とは、「人や会社などに特権を与える」という意味の英語です。 ビジネスでは、「親企業(フランチャイザー)が加盟店(フランチャイジー)に与える、一定地域内での営業販売権」を意味します。 自分でお店を持ちたいと思っても、経営に関する知識がゼロからスタートするのは、なかなか困難です。 店舗の場所を確保することから商品の仕入れに至るまで、個人レベルで確立していくには時間と費用を要します。 そんなとき、「フランチャイズ」という事業形態が大きな手助けとなります。 フランチャイズに加盟すると、フランチャイズ本部から経営ノウハウやお店のブランド力などを行使する権利が与えられ、代わりにロイヤリティと呼ばれる一定の対価を本部に支払うことになります。 これが「フランチャイズ」の仕組みです。 すでに店舗を経営していくために必要な要素がパッケージ化されているため、初心者でも店舗が持てるという点が魅力で、コンビニエンスストアやファストフードなどの飲食店、学習塾などに多く用いられています。 5.代理店 「代理店」という用語は業種によって意味合いが多少異なりますが、基本的には商品販売を本社との委託契約によって請け負うことをいいます。 「フランチャイズ」と比較されることが多いのですが、フランチャイズは経営のノウハウから商標までを本部から提供され、それらの情報とブランド力を利用して営業します。 対して代理店は、本社であるメーカーから商品の販売だけを請け負います。 商品の製造だけで販売ルートを持たないメーカーは多く、幅広く自社製品を販売してもらうために代理店を募集するケースは少なくありません。 フランチャイズのように、本社(メーカー)に支払うロイヤリティはありませんが、その分ノウハウなどが与えられないため、すでに十分な知識があり販売経路を確立している人、営業力に自信がある人に向いているといえます。 個人事業やフリーランスは、事業をしている人を指す言葉 最後に、「個人事業」や「フリーランス」について見てみます。 いずれも事業者をあらわした用語ですが、具体的にはどのような人のことをいうのでしょうか。 6.個人事業主(者) 「個人事業主(者)」とは税務上の所得区分です。 独立して事業を行っている人のうち、株式会社などの法人設立をしていない個人のことをいいます。 起業や独立を決意したら、個人事業主になるか法人設立をするかが最初の岐路ですが、はじめから大きな利益が見込めないという場合は、まずは個人事業主として手続きをするケースが多くみられます。 法人は、さまざまな手続きや諸費用が必要ですが、その分税金面でメリットが多いため、ある程度大きな売上が =約1,000万円 見込める場合は、法人設立の方が適しているといえます。 個人事業主になるには、税務署に開業届を提出します。 手続きとしてはこれだけなので、費用もかからず、誰でも簡単に個人事業主になれます。 その後は年に一度、事業の収支を計算して所得税などを申告する「確定申告」が必須となります。 7.フリーランス 「フリーランス」とは、働き方・契約形態の一種です。 特定の企業や団体、組織に属さず、個人でさまざまな企業と直接契約をし、自分が持っているスキルや知識などを提供する事業形態を指します。 単発の仕事ごとに契約を交わす場合と、長期的な契約を結び、案件ごとに発注書を受諾する場合があります。 また、業務内容によっては、守秘義務契約を締結することもあります。 つまり、フリーランスは個人事業主として働くスタイルの1つです。 逆に言えば、フリーランスのうち、法人を設立している人以外はすべて個人事業主ということになります。 ライター、デザイナー、エンジニア、イラストレーター、カメラマンなど、フリーランスには数えきれないほどの業種があります。 その多くは、パソコンを使って仕事をし、納品する形態のクリエイティブな仕事ですが、最近ではコンサルタントやファイナンシャルプランナーなどの業種でも、フリーランスで活躍している人が増えてきています。 自分の能力次第で仕事量や報酬が大きく上下するフリーランスは、自らのスキルや能力、コミュニケーション力に自信がある人にとっては最適なビジネススタイルといえるでしょう。

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フランチャイズ独立起業は失敗しやすいからやめとけ?!成功率や閉店率は何パーセント? | 坂田賢太Officialブログ

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マイナビ独立では、以下5つの契約形態別で独立開業情報をご紹介しています。 売価から卸値を引いた金額が報酬となります。 低リスクですぐに販売できることが魅力です。 自分の得意分野を仕事にでき、時間に縛られることなく働くことができます。 稼ぎながら独立・開業を目指すことができます。 フランチャイズとは 運営ノウハウがなくても独立・開業できる方法、それがフランチャイズです。 フランチャイズとは、大手企業が培ってきた運営ノウハウやブランド力(商品の魅力)を借り、自分自身が経営者(オーナー)となる代わりに、売上の一部を企業に支払うといった経営方法です。 FC(franchise)とも表記されます。 近年では、コンビニエンスストアやファーストフードなど多くの大手企業がフランチャイズ店舗を展開しており、そういった店舗は全て、社員ではなく一個人が経営を任されている場合がほとんどです。 それまで経営に携わった経験がない方でも、自分の好きな業種で簡単に独立・開業できる点は、フランチャイズの大きな魅力と言えます。 フランチャイズの特徴 フランチャイズの仕組みは? フランチャイズ店舗のオーナーになるにはフランチャイザー(本部)と呼ばれる各企業とオーナー契約を結びます。 契約を結んだ加盟店オーナーはフランチャイジーと呼ばれ、加盟店の経営に必要な接客マニュアルや商品知識など、運営に必要なありとあらゆるノウハウを学ぶことができます。 しかし、これだけでは企業が個人の独立・開業をバックアップしていることとなり、企業としての利益が生まれません。 そこで、フランチャイジーは売上ほかに応じた金額(ロイヤリティー)を本部へ支払うことが義務付けられており、こうした仕組みで企業・個人ともに利益を出してフランチャイズ運営を行うことができます。 また、独力で独立・開業する場合に比べて、一般的にフランチャイズでの独立・開業は成功率が高いと言われており、一説によると5年後の存続率は、前者が約1~2割に対して、後者が約6~7割と言われています。 フランチャイズのデメリットとメリット フランチャイズでオーナーになると、せっかくの売上もいくらか本部へ支払わなくてはならないという点を聞いて、ネガティブな印象を持つ方もいます。 また、企業によっては契約期間が終了した後は同業種での独立・開業が禁止されるなど様々な規定やルールを設けています。 そのような要素はフランチャイズ経営でのデメリットとも言えるので、将来のビジョンによっては十分な検討が必要だと言えます。 しかし、フランチャイズ経営はそれ以上に成功へ近づける多くのメリットがあるのも事実です。 例えば、前の項目でも触れたように、広く周知されたブランド力の高い商品を扱えたり、足りないノウハウを一から学べたりするのは、経営者となる上で大きな強みになります。 また、本来なら自身で考案しなければいけない経営戦略も、すべて本部が担ってくれる場合がほとんどです。 これにより、オーナーは限られた時間を有効活用しやすく、さらには経営で欠かせない集客面においても本部のサポートを受けられるため、フランチャイズは経営未経験者にとっては必要な要素が盛り込まれた理想的な手段とも言えます。 本部のサポートは手厚い? フランチャイズ加盟店が本部から受けられるサポートには、大きく分けて以下のようなものがあります。 一方、既に土地を所有している人はその土地にお店を開くことも可能です。 フランチャイズでは、上記のように手厚い本部からのサポートを受けられます。 未経験の方も、ぜひこの機会にフランチャイズ経営を検討してみてはいかがでしょうか。 全国区の大手ブランドから、地域に根付いた有力ブランドまで、あなたの希望にあったフランチャイズ情報をお探しいただけます。 フランチャイズ(FC)の意味から市場データ、開業・独立の心得、メリット・デメリットや、開業までの流れ、資金についてなど、フランチャイズでの独立・開業に関する情報が満載です。 「景気のいい話は聞くけど、実際のところコンビニオーナーってどうなの?」「各社で違いはあるの?」そんな疑問にお答えするべく、フランチャイズの代表格であるコンビニ業界について、マイナビ独立が第三者の視点で客観的に分析します! お役立ちサイトリンク 各省庁や公益法人による相談窓口や、フランチャイズ加盟に関する重要な情報をご紹介します。 [相談窓口・事例] [フランチャイズ加盟のガイドブック] フランチャイズの基礎を学ぶ 世の中には数多くのFCが存在し、業種や業態、システムもさまざま。 そこで、独立開業の未経験者が持つべき加盟時の心得や、加盟店の選択におけるポイントといった素朴な疑問を、国内・海外で30年にわたってコンサルティングを手がけ、ロングセラー『フランチャイズ・ビジネスの実際』の著書としても知られる日本フランチャイズ総合研究所・内川昭比古代表取締役社長にうかがいました。 独立・開業を考える人にとって、身近な選択肢のひとつであるフランチャイズチェーン。 「まずはなにから始めたらいいの?」「契約までにはどんなステップがあるの?」などの疑問を、ポイント別にわかりやすく3部構成のマンガで解説します。 フランチャイズビジネスを始めるにあたって、避けては通れない契約というステップ。 万全の状態で事業をスタートさせるためにも、契約書の内容は十分に理解しておく必要があります。 いざ契約というシーンで焦らないために、フランチャイズ契約において知っておくべき基礎知識と注意すべきポイントをご紹介します。 実際に独立開業を成し遂げる方の中には、「フランチャイズ加盟」という手段を選んだ人も少なくありません。 加盟募集を行っているフランチャイズ本部は多いのですが、そもそもフランチャイズになじみの薄い方にとっては「フランチャイズとは?」「直営店とフランチャイズ店は何が違うの?」など、分からないことも多いはず。 そこで本記事では、フランチャイズチェーンと直営店の違いを一から解説します!.

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フランチャイズ比較ネットで独立開業!日本最大級のFC募集情報サイト

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まずは失敗した男の素性から 初めまして!松崎航といいます。 僕は2013年にIT業の個人事業主として独立しました。 Webのデザインやシステム開発を主とする業務です。 1年ほどで何とか食っていける状態にはなりましたが、「このまま受託制作を続けていても、いつか食えなくなる日がくる」と感じていました。 なぜなら、ITの技術は日進月歩。 「ホームページが無料で作れる!」といった、我々制作者の技術に取って代わるWebサービスがどんどん出てきているからです。 そこで「将来食えなくなるのを防ぐために、IT以外にも手を出しておこう!」と考えました。 それがきっかけで、介護事業(デイサービス)を展開することになったのです。 しかし、結果は惨敗。 2015年に開業後、わずか1年で事業所閉鎖(会社倒産)という形になりました。 振り返ると、「もっとこうしておけば良かったな〜」と思うことがたくさんあります。 これから書くことは、介護事業以外で独立を考えている人にも役立つ内容だと思います。 失敗者の生の声を参考にしていただき、少しでもあなたが成功に近づくことができればうれしく思います。 起業の失敗やリスクについて下記もお読みいただき、先人の失敗を繰り返さないようにしましょう。 ・ ・ なぜデイサービスで開業したか? 非常に安易な理由です。 フランチャイズを利用したので介護以外にも選択肢はたくさんあったんですが、なるべく自分の労力を使わない形が良いなと思ってました。 フランチャイズでよくある「リペア店」とか「コンビニ」のオーナーって、人手や利益が足りずに、オーナー自身が現場に出ざるを得なくなることがあると聞きますからね。 デイサービスだったら、社員に現場仕事を任せて、僕自身はITの仕事に専念できるだろうと思っていました。 今思えばすごく安易でしたが、頭が悪いので悩むことなくすぐ行動を起こせました。 バカで良かったー! フランチャイズを活用した理由 フランチャイズってイメージ悪いですよね。 潰れまくったり、訴訟トラブルがあったり、本部に取られる手数料が高かったり…といったイメージがありますからね。 フランチャイズをやりたい人のために、! 確かに手数料がバカ高いものもありますが、有効活用すれば良いものもたくさんあります。 僕は介護経験が全くないので、フランチャイズを利用して開業しました。 というか、 介護事業は国が管理していることもあり、知識・経験なしに開業するのは相当難しいです。 開業するにあたり、物件探索・整備、人員配置、消防設備の整備、法人設立、許認可申請など、クリアしなければならないことが大量にあるためです。 僕がお世話になったフランチャイザー(フランチャイズ本部のこと)は非常に良いところでした。 社員教育などもしっかりサポートしてくれましたし、時には厳しく指導してもらえました。 独立すると誰かに叱られることがほとんどなくなってしまうので、本当にありがたい存在でしたね。 開業前の準備で、色んなセミナーや講演会に行きましたが、結構な率でフランチャイズは反対されました。 フランチャイズの利用って、独立というよりかは「本部に従う支店」みたいなもんですからね。 でも、何をやるにせよ新しく行動する時は誰かしらに反対されるものです。 僕は自ら決断して、「フランチャイズを利用する」という選択をしました。 結果的に経営は失敗したものの、フランチャイズ選びにおいては失敗したと思っていません。 参考: 経営に失敗したのは、単に僕の能力不足に尽きるためです。 介護経営に失敗した理由 僕が介護経営に失敗した原因はいくつもありますが…致命的だった失敗は2つと考えています。 この2つの過ちさえ犯さなければ、成功率はかなり上がっていたことだろうと思います。 参考: 致命的失敗No. 1:現場に出過ぎた 介護事業はご利用者様の人数に応じて、配置しなければならない職員数が決まっています。 例えば「ご利用者様が10人いる日は、介護職員を最低4人配置する」みたいな感じですね。 介護事業は慢性的に人手不足です。 国が定めた人員配置ルールを守るには、ある程度の職員数が必要です。 その職員を確保するには、採用周りにかなりのお金をかけないといけません。 僕はとにかく節約が大事!と考えていたので、起業したてで人が足りない時は自ら現場に出て介護をしていました。 でも、これは失敗でした。 社長の僕と職員との距離が近すぎて、職員からの余計な相談に時間を取られてしまうのです。 介護は女世界。 「あの人は悪い、間違ってる」悪口・不平不満のパレードです。 人のせいにしてばかり。 誰が本当のことを言ってるかなんてわからないです。 皆「私が正しい」という主張。 その結果、僕自身も社長のやるべき仕事ができない。 悪循環でしかありませんでした。 これは介護以外にも当てはまると思います。 お金をかけてでも、現場の仕事は現場の職員に任せるべきでした。 もちろん、 社長自身が現場で雑用や社員のサポートなどをすることも大切だと思います。 社員に「この社長についていきたい」と思わせる必要もあるので。 それでも「頻繁に現場へ出る必要はない」ということを痛感しました。 こちらも合わせてお読みください。 参考: 致命的失敗No. 2:だめな管理者を作ってしまった 事業所の責任者である管理者が全く機能しませんでした。 困ったことや困難な仕事が出てくると「それ松崎さん対応お願いします」という状態。 そんな甘えてばかりの管理者を一喝しなければならないのが社長の仕事ですが…人手不足がゆえ、辞められるのが怖かった僕は何も言えませんでした。 しぶしぶこちらで引き取ってしまった仕事もあります。 ( これ絶対やっちゃダメです。 辞められることを覚悟してでも仕事をやらせないと上下関係が逆転します) こんなことを繰り返していた結果、以下のような管理者ができあがってしまいました。 ・人が足りないのに休む ・私用を優先する ・ご利用者様ともめる ・人のせいにする ・責任感、一切無し 僕に「管理者というポジションに適する人材を見抜く力や指導する力」が無かったですね。 僕は人を信じすぎました。 「仕事や人生を良くするための方法や想いを社員に伝えていけば、勝手に良い方向に動いてくれるだろう」そう考えていました。 でも、そんなに簡単ではなかった。 時には、理不尽なぐらいに厳しくすることも必要だなと感じました。 甘い環境下では、有能な人材は作れないのです。 だめな管理者に「付いていきたい!」と思う職員はいないですよね? 職員同士の連携は、修復不可能なくらいボロボロでした。 管理者は男にすべきだったなと反省しました。 (と言っても、人手が足らず女性を登用するしか選択肢はなかったですが) 参考: ここが辛いよ介護事業! 介護事業を始めようと考えている方は、以下の点を念頭に置いておくことをおすすめします! 1. 人手が足りない! 他の業界でも共通することですが、とにかく人手不足!人を選んでいる余裕なんてありません! 能力の低い人を育てていく前提で人を雇う必要があります。 有能者が来たら「たまたまラッキーだった」と思ってください。 また、他の業界に比べて、介護職に就く人はITに疎い印象が強いです! ゆえに インターネットの求人広告を出しても、ほとんど見られません。 新聞折込チラシなどと一緒に配布される求人広告に掲載するのが1番効果的でした。 が、それでも何度も出さないと満足いく応募がきません! 求人広告予算は多めに確保しておくのがおすすめです。 働き手のレベルが低い 介護職は良くも悪くも「誰でもできる仕事」です。 常に人手不足のため、高齢だろうが仕事ができなかろうが転職しまくっていようが、職員は大体雇ってもらえる雇用者天国状態。 ゆえに「 仕事に対する意識の低い人」が集まりやすいです。 ・自分に合わない職場なら辞めればいい ・介護だけしてればいいんでしょ ・介護してあげてる ・生意気な利用者がいたら少しぐらい暴力振るってもいい ・不都合が起こると人のせい ・スキあらばサボっちゃおう ・給料をもらうのは当たり前 ・安い給料で働いてあげてる こういうことを平気で考えています。 場合によっては、仕事的なことだけでなく、「人としてどうあるべきか」という、別次元の教育をする必要も出てきます。 例えば、 ・小さなことでも徹底的に感謝する。 ・人のせいにしない。 全ての原因は自分にある。 ・嫌なことを進んでやる。 等ですね。 経験者や年配者であればあるほど、「自分の考えが絶対正しい」と思い込んでいるので、そういう人を教育するのは、ひと苦労です。 何回も同じことを説明しないといけません。 「ご利用者様やご家族様がそれを見たらどう思うよ?ほんと仕事して…」って感じでした。 下記も参考に。 黒字化するまで時間がかかる! フランチャイザーからは「早ければ半年で黒字化できます」と言われていました。 しかし、実際は簡単じゃありません。 2〜3年運営していても赤字の事業所もあるぐらいです。 知り合いの介護系経営者からは「3年は赤字を我慢しないといけないケースもある」と言われました。 ゆえに、 デイサービス開始時は、少々資金に余裕を持たせた状態でスタートするのがおすすめです。 経営失敗したらどうなるの? 1. すぐにはやめられない デイサービスの場合、「資金が足りなくなったので、すぐに辞めます」ってことはできません。 1カ月前というのはデイサービスの場合です。 国の方針で変わります。 なので、潰す時は早めに決断するのがおすすめです。 倒産者の中には、即潰して去ってしまう経営者もいます。 自己犠牲で1カ月分の借金を増やすようなものですからね。 気持ちはわからなくはないです。 執拗な督促に耐える必要がある 法人破産の場合、弁護士に入ってもらいます。 契約が済むと、弁護士の先生から「各会社からの請求に応じないでください(お金を払わないでください)」と言われます。 支払い期限を過ぎると、各会社から督促がきますが「支払いは待ってください」と言い続ける必要があります。 何回も電話が来るので、途中から出ないようにします。 すると、督促者が直接会いに来ます。 それでも「今は払えない」と言い続けるしかありません。 お世話になった人にこういう態度を取り続けるのは本当に辛かったですね。 諸々手続きが済むと、弁護士から督促者へ「受任通知」というものが送付されます。 受任通知が送付されると、債務者への督促がNGとなります。 ここまでくれば、請求が直接来なくなります。 直接来たとしても「弁護士に付いてもらったので、以降は弁護士へご連絡ください」と言えば終了です。 大丈夫、倒産しても借金作っても殺されはしません。 (誰かに強く恨まれるようなことをしなければ) 億単位の借金をしている人にも何人か会いましたが、すごくポジティブに生きていらっしゃいます。 迷惑をかけてしまうのは辛いですが、起きてしまったことはどうしようもありません。 切り替えて次のステップへ進みましょう。 後処理 倒産を決めたら、ご利用者様やご家族様へ謝罪の挨拶へ伺います。 あとはひたすら「お金がなるべくかからないように」、借りていた事業所(民家)を元の状態に戻していきます。 手すりやスロープ、消防設備等の設置工事をおこなっているので、全て元に戻さなければなりません。 幸い僕の場合は、次の借主が「原状回復しないままで借りたい」と言ってくれたので、本来かかるはずの原状回復費用がかなり削減できました。 大量のゴミや不用品の処理は、なるべく業者を使わずに自分で売却したり処分したりしました。 売れるものはなるべく高い値段で売却しなければなりません。 複数の業者へ相見積もりを取って、1番高く買い取ってくれるところへ売ります。 その間、 多くの資料を引っ張り出してきて、弁護士へ提出します。 と、文章に記すと数行なのですが、この後処理が相当大変です。 やっとの想いで後処理が終わったら、あとは裁判所に出廷するのみ。 初めての裁判所で緊張しましたが、債権者や弁護士が集結し、裁判官から破産の説明を受けて完了です。 正直、失敗して良かった!そう感じた理由とは? 1. 儲からない! 介護は儲からないです。 受け入れられる人数上限が決まっているので、売上の天井も決まっているのです。 もちろん、やり手の経営者は上手いこと儲かるようにやってますが、それはほんの一部。 黒字でも「割に合わない」と考えている社長が多いのではないかと、僕は推測しています。 赤字でなくても、会社売却されているケースをよく聞きますからね。 もし僕が致命的な失敗をしているにも関わらず、運よく成功してしまっていたら…と想像すると恐ろしいですね。 収入は少ないのに、時間ばかりが取られて精神的にも疲弊していくわけですから。 国の方針に左右される可能性が高い 介護報酬は医療と同じように点数性です。 国が点数を下げれば、あっという間に会社の売上が下がります。 実際、2016年は介護報酬が下がったことにより倒産件数が増加したと言われています。 参考: ただでさえ儲けづらいのに、国に報酬を減らされたらそりゃ潰れますよね。 単純に介護報酬を下げるだけでなく、「デイサービス自体をなくそう」という方向で国が動いたら、もっと介護報酬が下げられるでしょう。 さすがにいきなり淘汰されることはないと思いますが…徐々にデイサービス事業全体が後退させられる可能性もあるわけです。 貴重な経験を積むことができた 1年という短期間で起業から倒産まで経験できるのは、なかなか無いことです。 もう1度同じことを体験したいか?と問われたら答えはNoですが(笑)… 人の動かし方を学ぶことができ、メンタル力や行動力の向上など、かなり自己成長に繋がりました。 2~30代のうちに倒産は経験しても良いのかなと思います。 やり直しききますからね。 と、失敗して良かった理由を書きましたが、これはあくまで僕の個人的見解です。 成功する人は、他人の失敗事例を見て「あ、これはしんどいからやめておこう」とは考えません。 「失敗を活かして成功へ導こう」と考えます。 僕は介護事業をおすすめしないわけではありません。 僕には向いていなかったというだけの話です。 こんな個人的見解で、あなたの「開業する決意」が揺らいでしまうようなら、他の事業にした方が良いです。 本当に介護事業を展開していきたいと考えている方は、これら失敗談を糧にして、成功への道を突き進んで行って欲しいなと思います。 最後に 助っ人の記事を読んでいる人は、「すでに独立している人」、もしくは「独立に向けて行動し始めている人」が大半かと思います。 そういう人にとって、以下に書くことはあまり役に立つ内容ではありませんが、 ・ 独立しようか迷っている人 ・ 独立したいけどできていない人 に向けて伝えたいことがあります。 それは「 独立は誰でもできる」ということ。 僕は全く優秀な人間ではありませんでした。 学生時代は空気が全く読めない癖のある人間で、周りから少々嫌われていました。 大学に進学できたとはいえ、5流大学。 社会人時代も大して仕事のできない、どこにでもいるサラリーマンでした。 能力が低い証拠でしょうね。 ネット詐欺にもあったし、ビジネス関連の高額商品を買って失敗したこともありました。 そんな僕でも独立して何とかやっていけてます。 もちろん、闇雲に独立しても失敗してしまうので、ある程度準備をしてからの方が良いですが… 6~70点の準備ができたら、あとは勢いで行動すべきです。 でないと、いつまでたってもサラリーマンのままで何も変わらないですからね。 もちろん、家族や子どもがいていきなりリスクのある独立をするのには不安がある人もいるでしょう。 だったら、副業を少しずつ大きくしていって、安定したらそっちにシフトするって手もあります。 副業が禁止されている会社でも、やりようによっては会社にバレずに副業できます。 それが無理だとしても、下準備ぐらいはできるはずです。 独立したいのにできていない人は、「できない理由」を探してしまっているのです。 人と違う行動をすれば、時間もお金もサラリーマンの時以上に手に入ります。 満員電車に乗って、ヘボい上司にペコペコしてストレスフルな仕事をする…それってあなたが望んだ人生なのでしょうか? 僕の周りには ・ オッサンになってもアルバイトで生計を立てている人 ・ 億単位の借金を背負っている人 ・ 家族に養ってもらっている人 といった、「普通の人よりも不利」と思われる生き方をしている人がいます。 それでも、その人たちは「自分の人生終わってる」なんて考えていません。 自分のやりたいことをやろうと決意して人生を歩んでいるので、目が超キラキラしています。 余計なプライドを捨てることができずに、「毎日が辛い」と感じながらサラリーマンをしている人より、自分のやりたいことを実行できている人の方が、よっぽど人生を楽しめているんじゃないかなぁと僕は思います。 ぜひ、独立仲間になってください! おすすめの関連記事.

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