ニーナ と アレキサンダー どこに 行っ た。 第7章〜〜ニーナ〜〜〜

第7章〜〜ニーナ〜〜〜

ニーナ と アレキサンダー どこに 行っ た

鋼の錬金術師はどんな話なのか 主人公のエドワード・エルリックとその弟のアルフォンス・エルリックは亡くなった母親を錬金術で生き返らせようとしました。 しかし母親は生き返らせることはできず、エドは右腕と左足を失い、アルは肉体すべてをうしなってしまいました。 エドが右腕を失ったのはアルの魂を錬成し鎧に定着させたため エドはアルの体を取り戻す方法を探すために旅に出たというのが鋼の錬金術師のざっくりとしたあらすじです。 アニメ化したり、ゲームになったり、最近では実写化もした有名な漫画で、人気が高くとても面白くておすすめです。 読んだことない人はぜひ読んでみてください。 「君のような勘のいいガキは嫌いだよ」 この漫画には有名なセリフとエピソードがあります。 原作漫画の第5話で「錬金術師の苦悩」というサブタイトルがついています。 アニメなどの作品では少し内容が違うかもしれません。 エルリック兄弟はマスタング大佐に生体錬成に詳しい錬金術師を紹介してもらいます。 彼の名は ショウ・タッカーといい、娘のニーナと飼い犬のアレキサンダーと一緒に暮らしていました。 タッカーは 2年前に人語を使う合成獣を錬成したことで国家錬金術師になり合成獣の権威と言われているそうです。 しかし国家錬金術師は毎年ある査定で評価されないと資格を失ってしまうらしく、タッカーは去年の査定で良い評価をもらえなかったため後がない状況でした。 兄弟は自分たちの事情をタッカーに話した後、研究室や資料室を見せてもらいました。 その日は時間が遅くなったので帰ろうとしたとき、ニーナとアレキサンダーと出会い仲良くなります。 ニーナは2人のことを 「お兄ちゃん」と呼び、アレキサンダーもエドにとてもなついていました。 それから2人はしばらくタッカーの資料室に通い、アルの体を取り戻すための資料を探していました。 資料を読んでいるときにニーナから 2年前に母親が実家に帰ってしまったことを聞き、寂しそうだと思った2人は彼女たちの遊び相手になってあげていました。 そしてある日いつものようにタッカーの家に行くと、タッカーは人語を理解する合成獣を完成させたと言い、その合成獣を兄弟に見せます。 タッカーに指示された合成獣はエドのことを「えどわーど」と呼んでいましたが、最後に 「おにいちゃ」と呼びました。 ここでエドがあることに気づきタッカーに質問します。 「タッカーさん 人語を理解する合成獣の研究が認められて資格とったのいつだっけ?」 「ええと…2年前だね」 「奥さんがいなくなったのは?」 「………2年前だね」 「もひとつ質問いいかな」 ここであの有名な 「君のような勘のいいガキは嫌いだよ」というセリフが出てくるわけですね。 なんとタッカーは自分の娘と飼い犬を使って合成獣を作ってしまったのです。 しかも2年前にも自分の妻を使って合成獣を作っていたのだから今回で2度目になります。 この後タッカーは人の命を弄んだことに対してエドに責められるのですが、 人体錬成という禁忌を犯したエドも自分と同じだと言って開き直ってしまいます。 漫画では数ページ前では元気に遊んでいたニーナとアレキサンダーが合成獣にされてしまったことが明らかになり、かなり衝撃的な展開だと言えます。 合成獣になってしまったら元に戻す方法はありません。 このエピソードは作品内でも特に内容が重く、 エルリック兄弟が錬金術師のあり方について考えるきっかけになりました。 衝撃の大きさや内容の重さ、何よりも悲しくて救いようのない話であることからこのエピソードはとても有名になり、鋼の錬金術師を知らない人でもこのエピソードは知っているという人も少なくないと思います。 またこのエピソードが有名になりすぎて「ニーナとアレキサンダーどこに行った?」のシーンのセリフを状況に応じて改変するネタも流行っているようです。 わざわざ見せなければバレなかったのでは このエピソードのタッカーの行動には疑問があります。 それはなぜタッカーはエルリック兄弟にわざわざ合成獣を見せたのかというところです。 原作漫画ではいつものようにタッカーの家に行きますが、返事がないことを不審に思いタッカーを探します。 ようやく暗い研究室でタッカーを見つけたところで、兄弟は合成獣を見せられるわけです。 歳こそ若いですがエルリック兄弟は人体錬成を成功させた錬金術師です。 しかも2人はニーナとアレキサンダーととても仲良くしていました。 そんな彼らに合成獣を見せなければ、それを作るのに自分の娘を使ったことがバレることはなかったはずです。 バレなければ、自分の地位を危ぶめることもありませんでした。 一体なぜタッカーはエルリック兄弟に合成獣を見せたのでしょうか? 絶対にバレない自信でもあったのでしょうか? メタなことを言うと、このエピソードはエルリック兄弟に命の重さや錬金術師の責務を再認識させるために必要だったからということになります。 しかしそれでは少し納得できないので、なぜタッカーはエルリック兄弟に人語を理解する合成獣をわざわざ見せたのかを 原作漫画の範囲内で考察してみます。 タイミング悪くエルリック兄弟に見られた説 研究室でタッカーが合成獣の錬成に手こずっていたところをエルリック兄弟に見つかってしまったため、苦し紛れにごまかそうと合成獣を見せざるを得なかった説です。 この日兄弟がタッカーの家を訪ねたときに返事がありませんでした。 このときタッカーは錬成の真っ最中で兄弟の訪問に気づいていなかったとすれば辻褄が合います。 タッカーは「査定にまにあってよかった」と言っているので、かなり時間に追われていたことがわかります。 しかしこの説にはいろいろと問題があります。 まず合成獣を見られてタッカーが焦っている様子がまったくないところと、アルが「今日もよろしくお願いします」と言っていることから突然訪問したわけではないというところです。 そもそも兄弟はここ最近毎日タッカーの家に通っていたので、彼らが訪問してくる時間くらいは予想できそうですけどね。 これらのことからこの説が正しい可能性は低そうです。 子供だからバレないだろうと思ってた説 エドはこの時点で15歳、アルは14歳です。 娘がいる年齢であるタッカーから見れば2人はまだまだ子供です。 エドは背が低いですし、彼から事情を聞いていたのでアルの鎧の中身がないことも知っていた可能性は十分にあります。 それにタッカーは「君のような勘のいいガキは嫌いだよ」と言っています。 このセリフは子供に見破られたことに苛立ちを隠せないということを意味しているのではないでしょうか。 きっとエルリック兄弟と言えどもしょせんは子供だから合成獣を見せてもバレないだろうと思っていたのでしょう。 現にアルはエドがタッカーを問い詰めるまでそのことに気づいていなかったように見えます。 エドも自分と同じ国家錬金術師ですから、彼に推薦してもらえれば査定の評価も良くなると思っていたのかもしれませんね。 最初から開き直ってた説 たぶんこれが正しいんじゃないかなと思います。 エドがいろいろと質問をしてきたところで、タッカーはごまかさずに正直に答えていますよね。 あの場面は頑張ってごまかせば何とかなりそうに見えませんか? 例えば奥さんがいなくなったのは資格をとった後だと嘘をついたり、ニーナとアレキサンダーは出かけていると嘘をついたりと逃げ道はいくらでもあったはずです。 相手は子供で少なからずごまかせる可能性があったにも関わらず、質問に正直に答えるあたり、タッカーは最初から開き直っていた可能性が高いです。 その証拠に後のエドとタッカーのやり取りを見ると、タッカーが悪びれている様子はありませんし、身柄を拘束された後も「なんで誰もわかってくれないんだろうなぁ」と言っています。 また研究が思うように進まずに精神的に追い詰められていたことがわかるシーンも見られますし、タッカーはエルリック兄弟が人体錬成という禁忌を犯したことを知っています。 つまり家族を錬成の材料に使ったことを見破られないようには心がけてはいましたが、仮にバレたとしても同じく禁忌を犯したエルリック兄弟ならこのことを黙認せざるを得ないと思っていたので、合成獣を見せたというところでしょうか。 タッカーから見ればエルリック兄弟と自分は同罪だと思っていたようですからね。 まとめ タッカーがエルリック兄弟にわざわざ合成獣を見せた理由は、もし見破られたとしても自分と同罪のエルリック兄弟はこのことを黙認せざるを得ないからであり、しょせん彼らは子供だからとナメていたからだと思います。 合成獣を見られて苦し紛れに言い訳をしているようには見えないし、2年前も妻を使い合成獣を作っているので、 最初から開き直っていた可能性が高いです。 ちなみに原作漫画でタッカーはこの後、傷の男 スカー によって合成獣と一緒に退場させられてしまいます。 傷の男は復讐目的で国家錬金術師を探し回っていたため、たとえタッカーが何も悪いことをしていなくても、彼に狙われる理由はあったわけです。 つまり仮にエルリック兄弟がタッカーの悪魔の所業に気づかなかったとしても、彼はいつ退場してもおかしくなかったと言えるのです。 しかも物語が進むともっとレベルの高い合成獣が登場することから、軍は裏で行われていた合成獣の研究を隠蔽するために、あえてタッカーを合成獣の権威として祭り上げていたのではないかと、エドとマスタングが後に推測しているそうです。 この一見すると暗くて悲しいエピソードには、エルリック兄弟にトラウマを残すだけではなく、上記のような裏設定がしっかりと盛り込まれており、本当によく作りこまれた作品なんだと感じました。

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君のような勘のいいガキは嫌いだよとは (キミノヨウナカンノイイガキハキライダヨとは) [単語記事]

ニーナ と アレキサンダー どこに 行っ た

入ってきたのはエド・アルの2人。 中尉は別の仕事があるため今はいない。 「やっと来たか鋼の」 「あれ、大佐だけ?は?」 エドとアルは部屋を見渡すがはいなかった。 「なら隣りの個室で仮眠を取っているよ」 「そっか。 ユースウェル炭鉱や汽車の中じゃ忙しかったしなぁ」 「うん。 兄さんがのん気に寝てるときは僕と話してたし、寝る暇なかったんだよね」 のん気に寝てて悪かったな、とエドは言いながらイスに腰掛けた。 「今回の件でひとつ貸しができたね大佐」 イスに座ったエドが肩肘を突いて笑う。 「・・・・・・君に貸しをつくるのは気色が悪い。 いいだろう何が望みだね」 エドの笑みに冷や汗を流しながらエドの言いたい事がわかっているロイは手早く用件を聞いた。 「この近辺で生態練成に詳しい図書館か錬金術師を紹介してくれないかな」 「今すぐかい?せっかちだなまったく」 「俺たちは一日も早く元の体に戻りたいの!」 「久しぶりに会ったんだからお茶の一杯くらいゆっくり付き合いたまえよ」 立ち上がり資料をを探すロイの言葉に「・・・野郎と茶ぁ飲んで何が楽しいんだよ・・・」とエドは呟く。 「うん、ついさっき」 3人の所まで来ると、は近くにあったソファーに腰をおろした。 「まだ寝てた方が良いんじゃないか?目、赤いぞ」 「そうだよ、最近寝てないんでしょう?」 エドとアルは少し心配した面持ちで言った。 だがは『そこまで眠くないから平気』と返し、ロイのもつ資料に手を伸ばした。 「タッカーって2年前に人語を使う合成獣の練成に成功した人でしょ?」 「人語を使うって・・・・・・・人の言葉を喋るの?合成獣が!?」 ロイはから資料を取り再び目を通す。 「そのようだね。 私は当時の担当じゃないから実物を見てはいないのだが、 人の言う事を理解し、そして喋ったそうだよ・・・ただ一言『死にたい』と」 「たしかその合成獣はもういないんだっけ?」 「ああ、その後えさも食べずに死んだそうだ。 なぁ〜んでまたがいるんだよ!?」 ショウ・タッカーの家の前には、エド・アル・ロイそしてがいた。 「いいじゃんか別に。 タッカーさんって一度見てみたかったんだよ」 「なんで?」 「それは・・・ あ。 」 「「あ?」」 刹那。 後ろから大きな犬がエドの上にダイブした。 「ふ ん ぎゃああ ああ ああ あ あ あ あ!!!」 案の定エドは見事犬に潰された。 そんなに今だ犬に潰されたまま叫ぶエド。 そんなエドを見てアルは「兄さん・・・」との隣りでエドを哀れんでいた。 「こら、だめだよアレキサンダー」 「わぁ、お客様いっぱいだねお父さん!」 家の玄関の扉が開くのと同時に、メガネをかけた男の人と その男の娘の長い髪を2つにわけみつ網にした可愛らしい女の子が出てきた。 「ニーナだめだよ。 犬はつないでおかなくちゃ」 「あなたがショウ・タッカーさん?」 はロイの隣りまで足を運び言った。 「ああ、そうだよ。 妻に逃げられてから家の中もこの有り様で・・・・・・」 「・・・・・」 否。 汚れ過ぎだろう・・・ と頭の中では思いつつも、イスに腰掛けた。 「あらためて初めましてエドワード君。 綴命の錬金術師ショウ・タッカーです」 「彼は生体の練成に興味があってね。 ぜひタッカー氏の研究を拝見したいと」 「ええ、かまいませんよ。 でもね・・・ 人の手の内を見たいというなら君の手の内も明かしてもらわないとね」 それが錬金術師というものだろう?とタッカーは続けていった。 「なぜ生体練成に興味を?」 だがそんなタッカーの言葉にロイは止めに入る。 「あ、いや彼は・・・」 「大佐。 タッカーさんの言う事ももっともだ」 エドは上着を止める金具を外した。 その時、は突然立ち上がった。 「君?」 いきなり立ち上がるに驚くエドとアル。 エドワード、アル 終わったら呼んで」 「あ・・・?ああ解った」 「う、うん」 エドとアルの返事を聞くと、は部屋を出た。 そして部屋を後にしたはニーナのところではなく玄関へと向かう。 玄関の扉を開け、外に出たは庭に植えられていた木に体重を預けた。 家の中からロイが出てきた。 「鋼のと弟とニーナは家の中だ。 今は資料室にいる」 「わかった〜」 「私は指令部に戻る。 「エドワード〜アル〜?」 資料室の扉を開けたはいいが見えるのは本でいっぱいにの本棚がいくつもあって 肝心のエドやアルが見えない。 お帰り〜」 の呼ぶ声が聞えたアルは、ひょこっと本棚の影から出てきた。 「ほぁ〜凄いね、本の山だ」 「うん、みた事も無い資料がいっぱいで・・・」 頭パンクしそう、とアルは笑った。 「そう言えばエドワードは?」 「兄さんなら・・・ほら、あそこ」 アルの指差す方には読み終わったと思われる本の山。 だが今いるドア付近からでは本しか見えなかった。 アルが指差す方向に近づくと真剣に本を読むエドの姿があった。 「エドワード!!」 無視。 完全に無視。 「コイツ・・・」 無視すんのもたいがいにせぇよ・・・この豆。 と叫ぼうとしたとき、アルがの肩をつかんだ。 「、兄さんは本に夢中な時は周りの声が聞えてないんだ」 「そのようだね。 それにしても凄い集中力だね」 「兄さんは昔からこうだよ。 僕は資料探しに戻るけどは?」 「ああ、私も手伝うよ」 は近くの本棚から適当に良さそうな資料を選び取る。 「・・・・・・・・・・」 「ん?どうした?」 「って前自分の事『俺』って言ってたのに今は『私』って言うんだなって思って」 本当によく見ているなぁアルは・・・ 「ユースウェルではわざと『俺』って言ってたんだよ」 「どうして?」 「任務の時は大体男口調さ、周りの殆どは男だから移ったんだ」 「へぇ〜そうだったんだ」 「まぁ、小さい頃から男口調は使っていたんだけどね、軍に来てさらに」 「それにしても・・・」 「それにしても?」 「の髪って綺麗だけど長いよね。 切らないの?」 「・・・へ?」 口調の話からまさか髪の話になると思っていなかったは資料を落しそうになった。 「の髪は綺麗だけど任務の時とかは邪魔じゃない?」 の髪は結んでも腰の位置以上はある。 普通軍の者や、動き回ったりする者はちょうどいい長さに切るものだ。 「えへへ・・・ちょっと、ね。 何とか倒れるのはこらえ、髪をつかむ手をたどるとそこにはニーナがいた。 「お姉ちゃんのお名前は?」 「え、あ、そっかまだ言ってなかったね。 私はだよ」 「お姉ちゃん?」 「うん。 そう」 「ねぇねぇお姉ちゃん遊ぼうっ?」 ニーナはその可愛らしい顔に期待を膨らませて微笑んだ。 時計が5時を指し、時間を知らせる音を鳴らす。 「あ!やべっ、読みふけっちゃった・・・アル!アルフォンス!」 アルの名を呼ぶが返事は無い。 「おかしいなどこ行った・・・・・・ !? ぎにゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」 「あ。 兄さん」 「何してんのエドワード」 エドの叫びを聞きつけたアルとが本棚から顔を出すと またしてもエドは犬に潰されていた。 「「あ。 兄さん」じゃねーよ!!資料も探さないで何やってんだ!!」 エドは犬に潰されたまま叫ぶ。 ニーナの言葉に『その通り』とでも言うようにアレキサンダーはエドの顔を舐めまくった。 「よかったな、エドワード。 アレキサンダーに気に入られたぞ!」 「ふっ・・・この俺に遊んでほしいとはいい度胸だ・・・」 「度胸って・・・」 「獅子はウサギを狩るのにも全力を尽くすという・・・・・ このエドワード・エルリックが全身全霊で相手してくれるは犬畜生めッッ!!!」 「あははははははは」 「(犬相手にアホか・・・)」 「(子供だ・・・)」 数分後。 ハボックが来た。 「当たってるじゃん。 さっきから潰されてるのエドワードだけだし」 「う゛・・・」 「で、いい資料は見つかったかい?」 タッカーは本来の目的が済んだか聞いた。 「・・・・・・・・・;;」 沈黙するエド。。。 「・・・・・また明日来るといいよ」 「お兄ちゃんたちまたきてくれるの?」 「うん。 また明日遊ぼうね」 「ああ、タッカーさん大佐からの伝言が」 玄関を出る直前にハボックが思い出したように言った。 「う〜・・・しかたない明日仕上げるしかないか・・・」 は何についてまとめようか、と悩みながら玄関を出た。 「それじゃ、タッカーさんもお忘れなく」 「・・・ええ、わかっております」 車に向かうが、ふと振り返る。 「・・・ん?」 「どうしたの?」 振り返るに気付きアルも振り返った。 エドとアルそして査定に出す報告書を書き上げたも一緒にタッカー邸に来た。 エドも空を見上げると確かに雲行きは怪しい。 「ああ、今日は降るなこりゃ」 空を見上げるエドとを置いて一足早くアルは玄関に着き、ベルを鳴らす。 「ああ君達か・・・見てくれ完成品だ」 「完成・・・?」 「人語を理解する合成獣だよ」 タッカーの横には犬のような体躯で毛の長い合成獣がいた。 「見ててごらん。 「 えど・・・わーど?」 「そうだ、よくできたね」 「 よく、でき、た?」 合成獣はたどたどしく言い返す。 「 えどわーど えどわーど」 合成獣がを見る。 「・・・タッカーさん、もうひとつ質問良いですか?」 「ああ、いいとも」 「「ニーナとアレキサンダーどこに行った?」」 エドとは同時に言い、タッカーを睨みつけた。 エドは立ち上がりタッカーの胸倉をつかむ。 「兄さん!!」 「ああそういう事だ!!やりやがったなこの野郎!!」 はタッカーの胸倉をつかむエドの手に静止の意で手を置いた。 「・・・エドワード、ストップ」 「離せよ!!」 「?」 「アル・・・タッカーさんは・・・・・・・ニーナとアレキサンダーでこの合成獣を練成したの」 「・・・・・・・!」 「そうよね、どうして2年前に気付かなかったんだろうか。 「エドッ!」 「兄さん、それ以上やったら死んでしまう・・・」 とアルは間一髪のところで振り上げられた拳を止めた。 止められたエドはタッカーの胸倉をつかんでいた手を離した。 そしてエドは冷静さを取り戻し研究室から出て行く。 そんなエドを見たタッカーは言い放つ。 それ以上いったら今度は私が許さない」 アルはニーナとアレキサンダーの方へ行く。 「ごめんね、ボクたちの今の技術では君を元に戻してあげられない・・・ごめんね ごめんね」 その時のから見たアルの背中は、悲しく、寂しく、悔しい思いで 自分たちの非力さを感じて雨のように泣いているように見えた。 行こう・・・」 「・・・うん」 外に出るとまるで今の気持ちを表すかのように雨が降っていた。 *********************************************** 指令部に戻ったエド・アル・の3人は外で雨に打たれていた。 そんな雨の降る中、指令部の中から出てきたのはロイとリザ。 「・・・人の命をどうこうするという点ではタッカー氏の行為も我々の立場も たいした差は無い。 という事だ」 「それは大人の理屈です。 大人ぶってはいてもあの子はまだ子供ですよ」 「だが彼らの選んだ道の先にはおそらく今日上の苦難と困難が待ち構えているだろう。 「軍の狗よ悪魔よとののしられても、その特権をフルに使ってもとの体に戻ると決めたのは 君自身だ。 帰って休みなさい」 そう言ってロイとリザはどこかへ行った。 「・・・」 エドは背中を叩いたの手を強く、だが、どこか弱弱しく握った。 「アル、エドちゃんと連れて帰ったげてよ?」 「う、うん。 はどうするの?」 「あ〜私は大佐たちの手伝いや資料整理しなきゃいけないから」 「そっか、じゃあまた」 「うん。 またね、エド、アル」 エドとアルが帰った後は雨に打たれたまましばらくそこを動かずにいた。

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「……君のような勘のいいガキは嫌いだよ」コピペネタまとめ

ニーナ と アレキサンダー どこに 行っ た

君のような勘のいいガキは嫌いだよとは、が勘の鋭いに対してぶつけるである。 エド「この記事の概要ができたのはいつだっけ?」タッカー「2年前だね」 元は「」で登場した。 単行本2巻(第5話)でが口にした。 のを集めるため、である「命の士」を訪ねるエドとォンス。 タッは人を解する合成の研究でのを取得したが、2年前に妻にられ、の、大のと共に暮らしていた。 のに必要な研究成果として、再び合成に成功した「人を解する合成」を披露するタッに、合成の正体に感づいたエドが会話する場面である。 「タッさん。 人を理解する合成の研究が認められてとったのいつだっけ?」 「ええと…2年前だね」 「さんがいなくなったのは?」 「……2年前だね」 「もひとつ質問いいかな」 「と どこに行った?」 「……君のような勘のいいガキは嫌いだよ」 作数の胸であり、変したタッには少なからぬ衝撃を受けた。 強な印を植えつけた本は連載から10年以上経った今もの記憶に残り続けている。 変しやすく汎用性の高いであり、近年では上のやで小話やきの最後のとして用いられる機会が増加し、一時期となった。 する際は、1つと2つの質問の返答が結果的に同じになり、3つで核心に迫るものが度が高いとされる。 返答内容が同じでも、相対的か絶対的かを統一する必要がある。 用法 大体は、隠し事を見抜いてきた相手に対して不快感を露にしつつ応答したり、隠し事に関する相手の推測が当たっていることを暗に認めたりするときに用いられる。 または、質問をぶつけてきた相手に対して直接答える代わりに得体の知れない恐怖を漂わせながら返答するのにも適する。 以下に、などで用いられた用法をいくつか紹介。 用法1 親戚の集まりで「もいい歳だしいるだろ」ってになった。 は見栄をって「いる」と答えたら「名前は?」と聞かれたので咄嗟に「みくです」と返した。 するといとこののが「!!!」って叫んでて微笑ましかった。 君のような勘のいいガキは嫌いだよ• 用法2 「今年はのが何人くらい減ったんだっけ?」 「え~と、三万人だね」 「の年間者数って何人だっけ?」 「…三万人だね」 「もひとつ質問いいかな… 減ったはどこへ行った?」 「…君のような勘のいいガキは嫌いだよ」• 用法3 「さん、は何時開場だっけ?」 「え~と、からだね」 「まであと何時間?」 「約間だね」 「もう一つ質問いいかな? ここにいた人をえる…どこに行った」 「…君のような勘のいいガキは嫌いだよ」 「やりやがったな!でを錬成しやがったな!」• 用法4 「さん、イ級9番艦"ヌ"が失ったのってどの部分だっけ?」 「ええと、だね」 「同12番艦""が失ったのは?」 「艦尾だね」 「もひとつ質問いいかな このイ級" "とかいうの…どうやって建造した?」 「…君のような勘のいいガキは嫌いだよ」 エド「イラストがニコニコ静画に投稿されたのは?」タッカー「2年前だね」 エド「もひとつ質問いいかな あの商品どこで買った?」 タッカー「君のような勘のいい関連項目は嫌いだよ」• 「タッさん。 それ以上喋ったら今度はが切れる」.

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