コルト シングル アクション アーミー。 コルト シングルアクションアーミーに詳しい方、教えてくださ...

コルト・シングル・アクション・アーミー

コルト シングル アクション アーミー

SAA on movies or not on movies コルトシングルアクションアーミー…ことピースメーカーが登場する映画および登場しない映画…これが結構時代考証の目安になったりする テッポをひとつ取り上げたらそれが登場する映画を取り上げるというポリシーを考えていたが、ピースメーカーが出てくる映画なんて40や50はすぐに挙げられるので紹介する意味があるのか…というぐらいにピーメはポピュラーなテッポだ。 むしろピーメが出てくる映画と出てこない映画…という比較をしたら面白いんじゃないか…という気がしてきた。 普通に考えたらピーメが出てくる映画って西部劇だけども、西部劇の名作を順番に紹介…なんて面白くもなんともない。 実際の西部開拓時代ってどんな時代だったのか…という話の方がきっと面白い。 コルトシングルアクションアーミーことピースメーカー これが登場する映画は一体何本存在するんだろう…と振っておいて 数える気全く無しというぐらい映画ではポピュラーなテッポ イーストAさんのカタログから典型的なハリウッドスタイルのガンベルト これをズボンのベルトよりも低い位置に斜めに巻いて 銃を思いっきり低い位置に吊るのが映画のスタイル 実際にこれを巻いてみればわかるがこれに火薬を仕込んだ銃を吊ると 銃を取り落としそうな気がしてものすごく歩きにくい…というか歩けない ましてや馬に乗るなんてありえない…というぐらい安定しない より実際のテキサスレンジャーの写真 使用している銃器から1880年代初旬の写真と思われる 彼らが使っているガンベルトはズボンのベルトと同じ高さに巻くタイプ そこにハイライドという拳銃のグリップがベルトよりも高い位置にくるホルスターを全員つけている 全員がアーティラリー、キャバルリータイプ以上の長い銃身の銃を吊っていることにも注目 同サイトからテキサスレンジャーのメンバーのひとりジム・ホーキンスの肖像写真 やはりハイライドのフラップ付きホルスターに7. 5インチの銃を吊っていることに注目 つまり実際の西部開拓時代には西部劇みたいなカッコして歩いている人は一人もいなかった 西部開拓時代の実際の写真を見ると映画とかなり違うことに気がつく。 ジョン・フォードの時代にはウエスタンのガンマンは、折り目がピシッと入ったスーツを着てパリッと糊の利いたシャツにローライドのファーストドローのガンベルトを巻いていた。 時代が降るにつれて悪役は小汚ないデニムシャツで善玉は糊の利いたシャツという使い分けができて、さらにニューシネマ以降の西部劇は悪役も善玉も埃まみれの汚ないカッコをするということにルールが変わってきた。 実際の西部開拓時代の写真を見るとジョン・フォード時代ほど身綺麗ではなかったが、ニューシネマほど小汚ないやつばかりではなかったことがわかる。 写真を撮るときはさすがにスーツを着てその下にハイライドのガンベルトを巻くというのが実際の西部の男の身だしなみだったようだ。 映画「OK牧場の決斗」はこのジョン・フォード時代の綺麗なガンマンとニューシネマの小汚ないガンマンのちょうど中間の時代で、カーク・ダグラスやバート・ランカスターは身綺麗なカッコをしている。 そして登場人物はすべてコルトのピーメの4. 75インチシビリアンモデルを使用している。 「OK牧場の決斗」の決闘シーンのクラントン一家 全員がファーストドロー用ガンベルトにシビリアンタイプ(4. 75インチバレル)のピーメを吊っている これはドク・ホリデー(カーク・ダグラス)が女のことでリンゴーキッドと揉めているシーン 机に置いた銃を手に取ったら即撃ち合いになるという一触即発のシーン 同アングルのアーティラリー(5. 5インチバレルモデル) これと比較すると映画の銃は銃身が短いのがわかる 実際の開拓時代はみんな長い銃身の銃を使っていたが 西部劇では4. 75インチの短い銃を使うというの決まりみたいなものだ 実際のドク・ホリデーが使用したのはピーメではなくコルトのM1860アーミーの コンバージョンモデル(金属薬莢を使用できるように改造されたパーカッションモデル) これはHWSのモデルガンだがこの銃身をさらにソウドオフして短くし トリガーガードも切断してトリガーを紐でぐるぐる巻きにして引き金が 常時引きっぱなしになるようにしてファニングで撃ったらしい このドク・ホリデーの改造モデルが「西部の早撃ちは短銃身」 というイメージにつながったのかもしれない この映画は前にも書いたが銃器の考証的にはちょっと問題がある映画で、この時代には存在すらしないバントラインスペシャルが登場したり、全員がピーメのシビリアンで撃ち合いというのも違和感がある。 1881年ならもちろんピーメは市中にも普及し始めているが、前にも書いたようにコルト社と陸軍の間に軍への納入を優先するという契約があったために、そんなに普及していなかったように思う。 銃器だけではなく事実関係もかなり実際と違っていてリンゴーキッドはこの「OK牧場の果たし合い」には参加していないし、女関係でもめたのはリンゴーとドク・ホリデーではなくワイアット・アープとクラントン一家の肩を持っていた郡保安官だった。 まあ、西部劇なんて日本の時代劇と同じで歴史劇ではなくただのエンターテインメントなんだから、事実と違ったって面白ければいいということかもしれない。 日本の時代劇だって遠山左衛門尉は桜吹雪の刺青を入れていたわけではないし、水戸光圀は諸国を漫遊したわけではない…というようにいっぱいウソがある。 同じく「OK牧場の決闘」を取り上げた映画で、かなり時代は下るがローレンス・カスダン監督、ケビン・コスナー主演の「ワイアット・アープ」はやはりピーメ使用説を支持しているみたいだが、時代が最近な分だけややジョン・スタージェスの時代よりは考証がされている。 の映画のページでもちょっと取り上げたが、若き日のワイアットが初めて手にする銃はピーメではなくM1851アーミーのコンバージョンモデルというピーメよりもちょっと古いモデルを使用しているところなんか 「ちゃんとしているな」 と思った。 この映画の冒頭シーンでこれからOK牧場に向かうワイアットのシーンがある。 「ワイアット・アープ」の冒頭タイトルバックのシーン 酒場の机に置かれたのはピーメのキャバルリー7. 5インチモデル 同じアングルのCMCキャバルリー7. 5インチ ケースエジェクターロッドよりも銃身が1. 5倍長いのでキャバルリーであることが確認できる ローレンス・カスダン監督はピーメ使用説を支持しているようだが さすがにキャバルリーを使用してリアリティーには気を使っている アメリカのオールドタイマーな西部劇もマカロニもニューシネマも銃器の考証についてはいい加減な映画が多いなと思っている。 そうしたなか90年代にウエスタンのリバイバルブームが起きて西部劇映画が何本かヒットした。 上のローレンス・カスダンの「ワイアット・アープ」もその一つだが、このリバイバルウエスタンの走りになったのがクリント・イーストウッド監督・主演の「許されざる者」だった。 クリント・イーストウッド監督は俳優としては結構荒唐無稽な映画にも出演しているが、自身の作品についてはリアリティーを追求する監督として定評がある。 「ハドソン川の奇跡」では廃機になったA320の実機をプールに浮かべて、ハドソン川に不時着水した乗員乗客の脱出劇を再現して見せたし、硫黄島の決戦を描いた「硫黄島からの手紙」では日本人のキャストを集めてすべてのシーンを日本語で撮影した。 そういう人だから西部劇の描き方も、 「実際の西部はこんなところだったに違いない」 「実際のガンファイトはこんな風だったに違いない」 「実際に人を銃で撃ってしまった人間はこういう心理になるに違いない」 というところをリアルに描く手法が取られていた。 物語は1888年ごろということだからもう西部開拓時代は終わりかけの頃の話だが、主人公たちは南北戦争時代の古い得物を持っている。 かつては「動く者はなんでも殺す」と恐れられたマニー一味は、今ではすっかり改心して善良な農民になっている…しかし生活苦は容赦なく襲ってくる…仕方なく舞い込んできた賞金稼ぎの話に昔の得物を取って向かう…というストーリー展開にぴったりの銃が選択されている。 ピーメが出てくる日本映画についてもひとつ。 以前大老井伊直弼襲撃事件を描いた映画「桜田門外の変」がちゃんとコルトのM1851アーミーを使用していて時代考証が正確だと書いた。 今度はその逆の例を… 桜田門外の変で使用されたコルトM1851アーミーはコルト社製の純正品ではなく、実は水戸藩でコピーされたコピー品だった。 そもそもコルトが幕末の日本に来たのはペリー提督の黒船来航の時だった。 ペリーは嘉永6年(1853年)と嘉永7年(1854年)に来航しているが、この二回目の時にアメリカからいろいろな贈り物を持参している。 その中に陸蒸気(蒸気機関車)の模型などアメリカの産品が多く含まれていたが、コルトのM1851アーミーという当時の最新式拳銃も贈られていた。 このうちの一挺が水戸藩に渡り、産業振興に熱心だった水戸藩主の命でこのコルト拳銃の国産化が進められた。 この銃がのちに桜田門外の変(1860年)で使用され井伊直弼暗殺の嚆矢になった。 黒船来航も桜田門外の変も幕末期の日本史に重大な影響を及ぼす大事件だったが、この両方の事件にコルトの拳銃が絡んでいるのが面白い。 桜田門外の変で使用されたコルトM1851アーミー(のコピー品) 映画「桜田門外の変」ではCAWのモデルガンがプロップガンとして使用されている 「サムライマラソン」の冒頭の黒船来航のシーン そもそもなんでサムライがマラソンをする羽目になったかという導入でペリーの浦賀来航が描かれるが この時にアメリカ大統領よりの贈り物が金属薬莢のコルトシングルアクションリボルバー… 美しいカットなんだけどちょっと待てペリー来航は1853〜1854年、コルトのSAAの発売は1873年 さすがはアメリカ大統領、20年も未来の銃を持ってくるとは…ってこれじゃ井伊直弼はSAA で撃たれたことになってしまい歴史が変わってしまうよ〜〜…というような大げさな話ではなく 時代考証ができていない映画の典型的な例がこういうこと この映画の監督はイギリス人らしいけどアメリカと日本の時代考証にはかなり疎い人らしい 幕末モノでピーメやボルトアクションのライフルを持ち出してくる時代劇は ほぼいい加減な作品と考えて差し支えない ピーメが印象的な使われ方をしている映画はないかなと色々思い出していた。 昔観たマカロニウエスタンだったと思うけど、裏切りを疑われたガンマンが主人公に突きつけたピーメの銃口を上に向けて、ローディングゲートから一発づつ弾を抜いていき「裏切っていない」ということを見せるというシーンがあったけど、映画のタイトルが思い出せない。 ピーメだからできるドラマチックなシーンだが(レミントン1875アーミーでもできる…とかいうことじゃなくて…)、そういう心理を描くシンボリックなプロップガンの使い方をできる監督はテッポのことをよくわかっていると思う。 そういえばマカロニウエスタン出身のイーストウッド監督の「アメリカン・スナイパー」でもピーメが印象的に使われているシーンがあったよねと思い出した。 アメリカの伝説的スナイパーのクリス・カイルは派遣されたイラクの戦地の狂気と敵スナイパー「ムスタファ」の影に帰国後も苦しめられる… 「ケリをつけなければ心も帰国することはできない」 と決意しムスタファとの決着をつけに行くが… 1920メートルという信じ難い遠距離狙撃を成功させムスタファを斃してもなお心が癒えないカイルは、帰還兵の心のケアをするボランティア活動を通じて初めて心の平和を得られる。 そして心優しい父親、夫として家族の元に戻ったクリス・カイルは… 優しい夫に戻ったカイルはコルトのシングルアクションを構えて密かに妻の背後に忍び寄る… このシーンは有名な映画のワンシーンが元ネタになっている その元ネタになっているのがこの映画。 「壁の穴」列車強盗団の「ブッチ&サンダンス」は度々襲ったユニオンパシフィック鉄道の社長の怒りを買いついに史上最強の賞金稼ぎのグループに追われる羽目になった。 山も川も越えて地の果てまで追いすがって来る不気味な追跡隊…その追跡をかわすためにサンダンスの恋人と3人でボリビアに渡る…というストーリー。 地の果てまで追われる羽目になる前に、ひととき平和な時間が彼らに訪れる。 サンダンスキッド(ロバート・レッドフォード)が忍び込んだのは恋人(キャサリン・ロス)の家。 「全部脱げ」「髪を下ろせ」「頭を触れ」と銃を突きつけながら命じるサンダンス しかし実はサンダンスもブッチ(ポール・ニューマン)も彼女には優しく ボリビアに渡ってからは彼女をスペイン語の先生として頼りにしている この三人のつかの間の平和な日のワンシーンがこのふざけて銃を突きつけるシーン クリス・カイルがSAAを持ち出したのはテキサスの男のつかの間の平和のシンボルだった この映画はニューシネマの走りなのでまだ使用銃はピーメ一辺倒なのだが ボリビア軍に囲まれたレッドフォードがケースエジェクターロッドを使って 排莢をするシーンがしっかり描かれていてそれまでの百連発コルトとは違うリアリティがあった SAAにはピースメーカー、平和を築く者というニックネームがある。 6連発の火力が抑止力になり結果的に平和が訪れるという意味だ。 これとよく似た意味で「イコライザー」というニックネームもある。 暴漢に襲われたら体格がでかくて腕力がある方が勝つが、この火力があれば体格も腕力も関係なく、女も子供も平等の力を持つという「平等化する者」という意味だ。 イコライザーというとオーディオに興味がある人にはパライコ(パラメトリックイコライザー)、グライコ(グラフィックイコライザー)という言葉が馴染みがある。 あれは音の周波数帯域をコントロールして原音に近い波形に同等化するものという意味だが、あれと同じスペル。 アメリカで銃乱射事件が起きるたびに、日本のワイドショーなどでコメンテーターがわけ知り顔に 「なんで銃を禁止しないのでしょうかね?アメリカ人にはそんな知恵もないのか?」 みたいな無責任なコメントをヒステリックにしゃべる光景が毎回見られるが、この「イコライザー」という言葉を知ったらいかに彼らのコメントが実情を知らないかがわかる。 イコライザーがあるから平和があるのだと信じている人たちに「お前らはバカか」とかいくら言ったって何の意味もない。 デンゼル・ワシントン主演の映画タイトルにもなっているくらいなので、このイコライザーという概念はアメリカ人にはとても一般的なのだと思う。 よくわからない外国の歴史や思想、常識をああだこうだ批判するのはただの自己満足だということがわかる。 2020年3月23日.

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コルトM1851

コルト シングル アクション アーミー

A military weapon extracting the discharged shells singly; combining strength and simplicity of action; not liable to get out of order; readily taken apart and easily cleaned。 having entire exchangeability of parts、with a high order of finish。 Commended for durability and actual service in the hands of a soldier。 発射後ケーシングを個別排出する軍用銃として、アクションは堅牢で単純で故障の可能性が低い。 分解と清掃が容易であり、すべての部品が総期間に互換性だけでなく、その締め切りが優れている。 耐久性に優れ、兵士たちの実戦銃として使用するのに適している。 — 発売当初のコルトリボルバーに対して1876年フィラデルフィアセンテニアル博覧会審査員たちの言葉。 ここからコルトSAAの歴史が始まるんだ……!! 金属薬莢式リボルバー開発の後発になってしまったコルトは、当時コルト最高の銃工だったウィリアム・メイソンとチャールズ・リチャードに新型の金属薬莢式リボルバーの開発を指示し、これらの努力の末に開発された最新型の拳銃は、1872年に米国政府の制式拳銃競合で勝利を収める。 翌年の1873年には新型拳銃は政府機関のために大量に生産されるが、これがコルトM1873、今日のシングルアクションアーミーと呼ばれる拳銃である。 初めは民間には販売をしていなかった。 ところが当時の米政府調達庁の検査は非常に厳格だったので、銃の表面に小さな傷があっただけでも不合格品で処理したという。 このような不合格した拳銃ももちろん品質には問題がなかったので、コルトはこれを民間に売ったんだ。 このように政府に納品される予定が民間に流されたものは「US」という刻印が刻まれているのが特徴である。 コルトSAA,ピースメーカーという名前の由来 当時の一般市民の護身用拳銃は通常、コルトネイビーやコルトドラグーンのように小さいものであり、. 36口径等の比較的火力の弱い拳銃が多かった。 しかし、コルトが軍納用. このときM1873についたニックネームである「シングルアクションアーミーリボルバー」が、今日に至るまでのこの銃の名前になる。 コルトSAAにはもう一つのあだ名がある。 M1873の別名の中には「ピースメーカー」という名前がある。 これは当時、コルト社の大物総代理店だったベンジャミンキットが付けた名前である。 キットは、銃を広告するときニックネームを付け加えるのが好きだった。 そのためのキットが付けたチラシを見ると、コルト製品が「ピースメーカー(. 45口径M1873)」、「レーンメーカー(. 32口径M1877)」、「ライトニング(. 38口径M1877)」、などの別名で呼ばれていた。 これらはM1873をはじめとする当時のリボルバーが、外観は同じでも使用されるカートリッジが全く異なる場合が非常に多かったためである(M1873だけでも口径バリエーションが10種類を超える。 ) しかし、「ピースメーカー」という名前の語感が良かったのか当時多くの人々がM1873をピースメーカーと呼び、今日では、ピースメーカーといえばちょうど(口径に関係なく)M1873を指す愛称である。 コルトSAA,ピースメーカーの銃身の長さには種類がある M1873は豊富な口径バリエーションに加えて、様々な銃身の長さを持ったモデルがある。 後に新型リボルバーコルトM1892 :ニューアーミーが騎兵用に支給されるまで長い間米軍に使用された。 5インチM1873。 もともとは金メッキがされた豪華なものだったが、長い間使用されたため、金は消えてしまった。 騎兵以外の兵科(歩兵、砲兵など)にも制式拳銃にM1873を支給されたが、このうち5. 5インチモデルを一般に「砲兵モデル」と呼ぶ。 実際には砲兵のみ5. 5インチを支給されたわけではない(歩兵も受けた)が、一番最初に5. 5インチを支給されたことが軽砲兵だったので、そのようなニックネームがついたという。 この5. 5インチ拳銃の一部が民需市場に流れたが、民間人がこの軽量で便利な拳銃を好んだ。 そのためコルト社は銃身を4. 75インチに短くしたモデルも発売してみた。 案の定このモデルの人気はすごいし、4. 75インチM1873は民間人が最も好むモデルとなった。 75インチ、5. 5インチ、7. 5インチ。 これは実際に戦争で使用されたものではなく、単にネッド・バントラインという小説家がコルト社に注文製作した16インチ銃身モデルで、20世紀の産物、すなわち、第2世代のシングルアクションアーミーと言えるだろう。 コルトSAA,ピースメーカーには三つ世代がある このように多くの人気を謳歌していたM1873が、ダブルアクションリボルバーと自動拳銃の登場により、徐々に居場所を失い、第二次世界大戦が勃発し、コルト社は米軍の重火器を生成することに力を入れ、その生産が中断されることになる。 これまで生産されたM1873を「1世代」と呼ぶ。 しかし、戦争が終わって、米国の民間人たちの間で西部映画を通じてM1873の人気と需要が生まれ、1956年にM1873の生産が再開される。 このとき、生産されたM1873を「第2世代」と呼ぶ。 すでに正式モデル名ではなく、「シングルアクションアーミーリボルバー」というニックネームで呼ばれていることを見ることができる。 しかしM1873を製作するためのツールは、19世紀末に作られたもので、老朽してもはや使用できないほどであったため、1976年に最終的には完全に新しく作成された生産ツールを利用しM1873を製作し始める。 これを「第3世代」と呼び、今日コルト社から購入できるシングルアクションアーミーは第3世代だ。 第3世代は、基本的に. 45ロングコルトと. 357マグナムカートリッジモデルであり、他の口径を希望する場合オーダーメイドしなければならない。 コルト社は今日、米国の軍警に納品する銃に注力し、拳銃はほとんど作らない。 それでもこのシングルアクションアーミーだけはまだ製作して販売している。 それだけこの拳銃がコルト社とアメリカ人にとって持つ意味が大きいという事が分かるよな。 コルトSAA,ピースメーカーの特徴 冒頭の紹介文に記載されように分解と組み立てが非常に簡単である。 必須機能部品が10個にも満たないほどの単純な構造を持っているからだ。 ハンマー(ボール)を軽く倒すと安全状態になり、トリガーとシリンダー(回転弾倉)が固定されて動きもしない。 ハンマーを三段階倒す発射準備状態になる。 このシンプルでも機能的な3段ハンマーこそコルト社、もっと正確にはサミュエルコルトの自慢であり、ダブルアクションリボルバーはこれに比べれば粗野なものとし、卑下していた。 45 Long Colt弾を使用し、コルトガバメント M1911 が出るまではコルト. 45と呼ばれたりもした。 黒色火薬を使用していた旧式の弾薬であるが、ケーシングの長さが32. 6mmで結構長いので650〜700 J程度のマグナム弾級の威力を出す。 現代でも、ファーストドロー 早撃ち 大会用やガンスピニングプレイ用に多く使用されており、民間人の実銃所持が違法である日本では、エアソフトガンやモデルガンを用いて高速ドロー&ガンスピニングをするのに(あまりにも有名な総だと見ると発売されているメーカーが多く入手が容易なので)SAAが最も多く使われている。 メディアでのコルトSAA,ピースメーカー 西部時代を代表する銃器だけあって、西部時代を扱った映画ではほとんど登場する武器である。 レッドデッドシリーズ バイオハザード2 隠された武器として登場する。 開始以来の弾薬アイテムを一つも獲得していない状態で警察署に到着したとき、階段の下で出会うゾンビ(STARSのブラッド)を殺して得るスペシャルキーでロッカーを開けると得ることができる。 バイオハザード2リメイクでは序盤橋の下のロッカールームでクレア専用武器として登場する。 メタルギアシリーズ プレイヤー武器として初めて出てくるのは、メタルギアソリッド3。 後半に脱走したときに手に入れており、リロードにとても長い時間がかかり、銃を構えたまま移動することができないうえ、CQCも不可能などM1911より不便な点が多い ラストサムライ(2003) また、コルト社175周年を迎え、黒色塗装に金箔を貼った「Colt 175th Anniversary Flyer」が実際に限定販売された。 ラストサムライ(2003)のクライマックスである最後の戦いでベンジャミン大佐が最後の突撃をする侍を撃つのに使用する。 他にも様々なメディアに登場しているが、今回はこのへんで失礼する。 皆もコルトSAAのモデルガン、買ってみてはいかがかな??.

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SAAとは (シングルアクションアーミーとは) [単語記事]

コルト シングル アクション アーミー

概要 [編集 ] 装弾数は6発。 弾薬にはを使用するが、と弾薬の互換性を持たせるため、. 44-40弾を使用する物も存在していた。 当初はを用いた弾薬を前提とした設計であったが、後ににも対応した。 作動方式はシングル・アクションオンリーで、ではないので能動的な安全装置は持たない。 当時、式リボルバーの開発で社に後れを取っていた社が、従来の自社製リボルバーのシリンダー上部にフレームを渡して強度改善を図る形で、本銃のデザインが考案された。 SAAのシリンダーと一体型のソリッドフレームと単純なメカニズムによる信頼性、. 45LC(ロングコルト)弾の威力は、に制式拳銃がに更新されるまで、アメリカ軍の将兵から評価を得ていた。 また、「北米大陸最古の州管轄法執行組織」という歴史を持ち、西部劇でも度々登場する有名な「」では、現在でも一部の隊員の中にはSAAを装備して勤務している者もいる。 経歴 [編集 ] 1872年にアメリカ陸軍の採用試験が行われ、翌年の7月23日にはコルト社に8,000丁が発注された。 その後1890年までに37,060丁を納入している。 1896年に無煙火薬用にフレームが強化され、シリンダーピン止めネジがフレーム貫通式に変更となった。 1940年にはのためいったん製造中止となるが、1947年に生産が再開され、これはポスト・ウォー(戦後)モデルと呼ばれた。 特許が切れたため、20世紀後半からたくさんの銃器メーカーがSAAのコピーモデルを発売し、の影響もあってSAAモデルが人気が高いシングルアクションリボルバーになった。 21世紀になっても、SAAモデルのリボルバーがカウボーイ・アクション・シューティング() などのスポーツ射撃によく使われている。 バリエーション [編集 ] バリエーションそれぞれに愛称が与えられ、民間向け. 44-40口径モデルの「 フロンティア」(フロンティア・シックス・シューター)、民間向け. 45口径モデルの「 ピースメーカー」、向け約5. 5インチモデルの「 アーティラリー」、向け約7. 5インチモデルの「 キャバルリー」、キャバルリーより長い最短8インチ、最長16インチの長銃身型を総称した「 バントラインスペシャル」、短銃身でエジェクター(排夾装置)レスの「 シェリフズ」等がある。 民間向けのモデルは「 シビリアン」と総称され、代表的な4. 75インチをはじめとする各種銃身長が用意されていた。 口径では. 45LC弾や. 44-40弾を使用するものの他に、. 22口径モデルなど36種のバリエーションが存在する。 また、シングルアクション故に使用者のスキルによってシューティングが大きく左右されることに由来して、体格や腕力の差を均一化するという意味から「イクォライザー」(の変化形)という別名も存在する。 特許はすでに切れており、コルト社以外からもコピーモデルが発売されている。 また、コルト社は100丁以上からカスタムモデルの製造を請け負っていたため、記念モデルなどとして彫刻、象嵌、メッキ、象牙グリップの装着などの装飾を行ったものも存在する。 こうした特注銃の中では、将軍が携帯していた装飾入りで象牙グリップの個体(製造番号332088)が有名である。 になくてはならないものとされるアイテム「荒野」「砂漠」「馬」「銃」の一つ、その西部劇を制した銃としてと並べて挙げられることが多く、「西部劇の代名詞」とまで言われている。 ただし、から四年間は製造されたものが全て軍に納入されているので、以前を舞台とする西部劇において民間人が本銃を使用する描写は間違いである。 バントライン・スペシャル [編集 ] 「バントライン・スペシャル」と呼ばれる長銃身型は、の小説家 ネッド・バントライン ()が特注したもので、西部開拓史に貢献した者に授けるための5挺のみが生産されたと言われる。 も使用していたとされ、他のバントライン・スペシャルが12インチ銃身で、取り回しを改善すべく使用の際には更に短く切断改造されていたと言われる中、アープのバントライン・スペシャルは16インチ(約40センチ)と長く、射撃姿勢を安定させる鉄棒製スケルトンストックをつけたとも言われる。 贈られたのはワイアット・アープ、チャーリー・バセット、バド・マスターソン、ビル・ティルグマン、ニール・ブラウン。 しかし、資料によっては 、これを贈ったとされる当時のコルト社の記録には12インチ銃身を持つ拳銃を制作した記録は無いとし、作家バントラインの創作である可能性を提示している。 しかし、知名度は高く、バントライン・スペシャルはレプリカ(コルト・シングルアクション・フロンティアスカウト など)を含めて、度々、長銃身モデルとして商品化されている。 登場作品 [編集 ]• ヒーローたちのGUN図鑑. 12-13. 978-4-05-404231-5. HEROS Gunバトル ヒーローたちの名銃ベスト100. 2010-11-29. 32-33. 978-4-8458-3940-7. 22口径での使用を前提にしたコルト社の拳銃。 形はSAAそっくりだが、全長は23. 3cm。 重量も680g(通常型。 バントライン型のスペックは不明)と小型・軽量化されている。 『ピストルと銃の図鑑』(小橋良夫・関野邦夫共著、池田書店)P46。 関連項目 [編集 ] ウィキメディア・コモンズには、 に関連するメディアがあります。 外部リンク [編集 ]• (英語) - コルト社公式サイト この項目は、・に関連した 書きかけの項目です。 などしてくださる(/Portal:軍事)。

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