歯磨き フロス 順番。 読売新聞 第8回「デンタルヘルス・シリーズ」シンポジウム(来場者の質問に対する回答)|シンポジウム|日本歯科医師会

歯間ブラシの効果的な使い方とは

歯磨き フロス 順番

このコンテンツは、現役の歯科医師がお口の健康に関する話を できるだけわかりやすい言葉を使って解説するブログ記事です。 当サイトの運営はに沿って行われています。 あなたは普段からお口のケアでフロス 糸ようじ や歯間ブラシを使っていますか? 「フロスとか歯間ブラシって、年配の人や歯周病の人が使うやつなんじゃないの?」と思っている方も多いのですが、そんなことはありません。 歯間ブラシの歯間部のプラーク除去効果(日歯保存誌、48、272(2005年)) 歯磨きの目的は、歯の表面のプラーク 細菌の塊 を取り除くことです。 プラークを普段の歯磨きでしっかりと取り除くことが出来るようになれば、歯周病のリスクは大幅に減りますし、虫歯予防に対しても少なからず効果があります。 また、歯ブラシ1本で時間をかけて「磨き残しゼロ」を目指すよりも、フロスや歯間ブラシも一緒に使って効率よく磨いてあげる方が短時間でケアを終えることが出来ます。 つまり、一生自分の歯で過ごしたいと思うすべての人に使って頂きたいのが「フロス」と「歯間ブラシ」なんです。 今回はそんな2つの道具の正しい使い方、使い分けの基準や注意点までかなり詳しくお話していきます。 是非、しっかり身につけて効率のいいお口のケアを始めていきましょう!では、早速スタートです。 なぜフロスや歯間ブラシも使った方がいいのか? 「歯磨き=歯ブラシを使ったお口のケア」というイメージですが、フロスと歯間ブラシも一緒に使った方がとても効果的なケアが可能になります。 冒頭でもこの2つの道具を使う価値についてお話しましたが、もう少し掘り下げて説明したいと思います。 歯磨きの最大の目的は、「歯周病予防」です。 この歯周病という病気がお口のどこから始まるか、あなたは知っていますか? 実は、この病気はほとんどの場合、歯と歯の間から進行し始めます。 歯と歯の間の空間は歯ブラシや唇、頬っぺたなどが擦 こす れる機会が少ないため、プラーク 細菌の塊 が溜まりやすい環境になっているからです。 もちろん歯ブラシの毛先を歯と歯の間に突っ込んだりすれば、ある程度プラークを落とすことも出来ますが、フロスと歯間ブラシを使った方が遥かに短時間で、効率よく掃除をすることが出来るのです。 つまり、歯ブラシよりもフロスや歯間ブラシに力を入れた方が、「歯周病のリスクを減らす」という意味では価値が高いのです。 デンタルフロスの正しい使い方 ではここからフロスと歯間ブラシの具体的な使い方について説明していきたいと思います。 先ずはフロスからです。 オススメのフロスはコレ! 使用するのは下記のような商品です。 弓の弦のように予めプラスチックに張られたフロスも販売されていますが、使い勝手がよくないので 自分で好きな長さを切って使うものがオススメです。 フロスの表面をワックスでコーティングしたもの、コーティングなしのもの、味付きのものなど様々な種類がありますが、商品で迷ってしまうよりも「先ずはどれでもいいから使ってみる」という姿勢が大切です。 基本的には上記の商品を参考にしてみて下さい。 使用するフロスの長さと持ち方 使用する長さは、 この写真のように指先から肘くらいまでの長さです。 少し長いように感じるかも知れませんが、ケチって短い長さにしてしまうと効率よくフロスを使えないので注意して下さい。 切り出したフロスは、 こちらの写真のように中指に巻きつけて使います。 指で挟んで持つだけでは、フロスが滑ってしまって上手く使えないからです。 この状態で人差し指と親指を使って歯と歯の間に入れていきます。 フロスの挿入方法 実際に歯と歯の間に入れる際には、 こちらの写真のように左右に引きながらゆっくりと歯と歯の間に入れていきます。 力任せに「パチン」と入れてしまうと歯茎を傷つけることになるので、注意して下さい。 上の歯の場合は、 こんな使い方になります。 左右の親指で入れるのが難しい場合は、人差し指と親指を組み合わせても大丈夫です。 歯の間に入れた後の使い方 フロスは歯と歯の間に入れただけでは、そこまでプラーク 細菌の塊 を取り除く効果はありません。 なぜならフロスが擦 こす れたところしかキレイにならないからです。 歯と歯が接している箇所 上記の緑色の丸で囲まれた箇所 はフロスが通過しただけで擦 こす れるので、プラークは取り除けます。 しかし、歯と歯の接触点の下にはフロスの直径よりも遥かに大きな空間が空いています。 ここのプラークも一緒に取り除かなければいけません。 上記の写真のように歯に擦 こす り付けるように手を左右に引きながら、上下に動かしていきます。 左右の歯の隣り合う面をそれぞれ磨き終われば、次の歯と歯の間に移ります。 フロスの抜き方 フロスを歯と歯の間から抜くときは、入れた時と逆の方向にゆっくりと力をかけていきます。 ほとんどの場合は、これで抜けるはずです。 歯の接触が強くてなかなか抜けない場合は、片方の中指に巻かれたフロスを解いて横方向に抜き取って下さい。 次の歯と歯の間に入れる前に 次の歯と歯の間にフロスを入れる前に、使用する位置を少し変えます。 左右の中指に巻かれた長さを調整して、先ほど使った箇所とは別の箇所を使って下さい。 何度も同じ箇所で歯と歯の間に通しているとフロスがボロボロになってしまい、プチンと切れてしまうこともあるのでこまめに使う箇所を変えていきましょう。 Q1:フロスはいつ使ったらいいのか? フロスを使うオススメのタイミングは、「歯ブラシの前」です。 ほとんどの方は歯ブラシを使った歯磨きの後にフロスを使うと思いますが、その順番では期間が経つうちにやらなくなってしまうからです。 「歯ブラシを使った歯磨き」は物心ついた頃から行なっている習慣なので、誰でも意識せずに行います。 しかし、フロスや歯間ブラシといった補助器具は、大人になってから本格的に使い始める方がほとんどなので、習慣になるまでかなりの時間が必要になります。 完全に習慣になってしまうまでは、「フロスが終わらないと歯磨きしない」というルールを設定して実践することがオススメです。 頻度は1日1回で十分です。 回数よりも1回の質を大切にしながら実践してみて下さい。 Q2:フロスを通すとすぐにボロボロになる箇所があるのですが大丈夫ですか? フロスを通すたびに引っかかってしまい、すぐにボロボロになってしまう箇所があった場合、そこは虫歯になっているか被せ物や詰め物が合っていない可能性があります。 一度歯医者でレントゲンを撮ってもらうなど、詳しい検査を受けた方がいいと思います。 治療を受けて原因が解決すれば、スムーズにフロスが通せるようになるはずです。 Q3:フロスを通すとよく出血する箇所はどうなっていますか? フロスを通すとよく出血する箇所がある場合は、普段からプラーク 細菌の塊 が溜まっていて炎症が起こっていることが考えられます。 先ずは2週間、毎日1回、丁寧にフロスを通してみて下さい。 炎症が収まるにつれて出血はなくなるはずです。 2週間経っても出血が減らない場合は歯茎が傷ついて出血している可能性があるので、歯医者で一度チェックを受けることをオススメします。 基本的には「フロスを通した時に痛みがなければ、そのまま続けて使用する」、「痛みがあれば歯茎が傷ついている可能性がある」と覚えておいて下さい。 Q4:フロスを通して食べかすが取れたら次の歯に移ってもいいですか? フロスは一般的に「糸ようじ」とも呼ばれていたりするので、食べかすさえ取れれば目的を達成したと考える方が多いのですが、食べかすを取ることとプラーク 細菌の塊 を落とすことは全くの別物です。 プラークは基本的に歯と同じ白色をしているので、食べかすのようにゴロッと取れるものではないんです。 食べかすが取れたかどうかではなく、「全ての歯と歯の間をキレイに擦 こす れたかどうか」を基準にして掃除を終えて下さい。 食べかすが取れてもプラークが残ってしまっていては、フロスを通している意味がほとんどないので注意して下さい。 プラークがしっかり取れているか心配な場合は、歯医者でチェックしてもらうのがオススメです。 歯間ブラシの正しい使い方 では、ここからは正しい歯間ブラシの使い方について詳しくお話していきたいと思います。 オススメの歯間ブラシはコレ! こちらを基準に選んでもらえればと思います。 逆に 選んではいけないのが、ゴム製の歯間ブラシです。 ゴム製のものは通し心地がいいので薬局でもよく売れている商品ですが、プラーク 細菌の塊 を取り除く能力がとても低いんです。 食べかすを取るための爪楊枝として購入するのであれば構いませんが、お口のケア用品として使うのはやめましょう。 歯間ブラシのサイズは何を基準に決めればいいのか? 歯間ブラシは、SSS〜Lサイズまであります。 どのサイズがいいのか迷ってしまうところですが、一番確実なのは歯医者であなたに合ったサイズを提案してもらうことです。 もし、歯医者に行かずに自分だけでサイズを決める場合は、「歯と歯の間にズブッと抵抗を感じながら入れられるサイズ」を基準に選んでみて下さい。 初めて使う場合はSSS 一番小さい サイズから始めてみて下さい。 「スカスカだな・・・」と感じるのであれば、歯間ブラシが細すぎるのでサイズを上げましょう。 歯と歯の間のスペースは場所によって大きさが異なるので、たくさんのサイズを使い分けなければいけないと思ってしまいますが、太いものと細いものの2サイズくらいに抑えて、通し方を工夫していけば大丈夫です。 何種類も歯間ブラシを使ってしまうと、徐々に面倒臭くなってしまってやらなくなることが多いので注意が必要です。 歯茎を傷つけない、歯間ブラシの挿入角度 歯間ブラシを通す際、歯の軸に対して垂直に入れてしまう方が多いのですが、この角度では歯茎を傷つけてしまうので注意が必要です。 歯茎は歯と歯の間で山なりになっているので、斜面に沿うように斜めに入れてあげるのがポイントです。 下の歯であれば、 上記の写真のように歯の軸に対して、やや斜め下から入れて下さい。 上の歯であれば、 こちらの写真のように斜め上から入れて下さい。 この挿入角度に注意するだけで歯茎が傷つくリスクが大幅に減るので、快適に歯間ブラシを使ってもらえます。 歯間ブラシの正しい通し方 「歯間ブラシはただ単に歯と歯の間に通せばいい」と思っている方も多いのですが、そうではありません。 歯間ブラシを使う上で最も大切なことは、「歯と歯の間のそれぞれの面を擦 こす ってあげる」ということ。 これを意識して行えるかどうかで、効果が全く違ってきます。 写真を見ながらチェックしていきましょう! 先ずは歯間ブラシを先ほどの挿入角度を意識しながら歯と歯の間に入れます。 このまま前後に動かすだけで終わるのではなく、左右の歯を拭 ぬぐ うように擦っていきます。 具体的には、 上記の2枚の写真のように、手前の歯と奥の歯に対して歯間ブラシに圧をかけながら動かします。 手首を返しながら行うのがポイントです。 手前の面、奥の面と大体2往復ずつ擦ってあげれば十分です。 左右の歯に圧をかけて通す際に、この形も頭に入れながら実践してみて下さい。 Q1:歯間ブラシはいつ使ったらいいですか? 歯間ブラシもフロスと同じように、「歯ブラシの前」に使うことをオススメします。 通す頻度としては、1日1回で十分です。 寝る前の歯磨きの際に、手鏡を見ながら丁寧に通してあげて下さい。 Q2:歯間ブラシを通すと血が出るのですが、大丈夫ですか? 特に歯間ブラシを初めて使う場合は、かなりの確率で出血するはずです。 いきなり血が出るとびっくりすると思いますが、痛みがなければ積極的に通して下さい。 歯と歯の間には普段からプラーク 細菌の塊 が溜まっていて炎症が起きています。 その腫れた歯茎を歯間ブラシが刺激したことで出血しているだけなので問題ありません。 むしろ歯間ブラシを通さないとプラークが溜まりっぱなしになり、炎症がいつまで経っても改善しないので歯周病が進行してしまいます。 2週間ほど毎日1回、丁寧に通していれば自然に出血は収まりますので、安心して下さい。 もし痛みを伴って出血する場合は、歯間ブラシのワイヤーで歯茎が傷ついてしまっている可能性があるので、サイズを小さいものに替えるか、しばらく歯間ブラシを通さないようにして下さい。 基本的に、「痛みがなくて出血する場合は、積極的に歯間ブラシを通す」、「痛みがあって出血する場合は、歯間ブラシのサイズを下げるか、歯医者で診てもらう」と覚えておいてもらえればOKです。 Q3:奥歯に上手く入れる方法はありますか? 奥歯の方は暗くて見えづらいので、慣れないと歯間ブラシを入れづらいと思います。 上手く入れるコツは、お口を閉じ気味にして、歯間ブラシの背で頬っぺたを内側からまくるようにして視野を確保することです。 鏡で見ようとお口を大きく開けると、筋肉が張ることで頬っぺたが硬くなります。 すると頬っぺたと歯の間の空間が狭くなってしまい、歯間ブラシを上手く動かすことが出来なくなってしまいます。 一度お口を閉じ気味にして、よく鏡を見ながらトライしてみて下さい。 Q4:歯間ブラシは使い捨てですか? 歯間ブラシは基本的に歯ブラシと一緒です。 使用後は水で洗って乾かしてもらえれば、何度でも使えます。 使い捨てにしてしまうと、すぐに歯間ブラシを買い足さなくてはいけなくなってしまうので、1本1本大事に使って下さい。 Q5:歯間ブラシを交換する目安はありますか? 開封したての歯間ブラシは、毛がピンと立っていますが、使用しているうちに少しずつ毛羽立ってきたり、毛が寝てきます。 「毛が痛んできたな」と思ったタイミングで交換してあげて下さい。 あなた自身の感覚で大丈夫です。 もし不安であれば、歯医者を受診する際に歯間ブラシを持って行って聞いてみるのもいいと思います。 Q6:歯と歯の間で歯間ブラシが折れてしまったのですが、どうしたらいいですか? 歯間ブラシを頑張って通していると、ワイヤー部分が金属疲労を起こして折れてしまうことがあります。 歯と歯の間で折れてしまって、指で引き抜くことが出来ない場合は、新しい歯間ブラシを折れた歯間ブラシが入っている歯と歯の間に押し込んで下さい。 破片が反対側から押し出されて出てくるはずです。 また、歯間ブラシが折れた時のためにピンセットを買っておくのもオススメです。 ピンセットがあれば、簡単に折れた歯間ブラシでも引き抜くことが出来ますし、部屋の掃除などでも使えるので便利です。 フロスと歯間ブラシはどう使い分ければいいのか 最後にフロスと歯間ブラシの使い分けについてお話したいと思います。 基本的に僕は歯間ブラシが入る箇所は全て、歯間ブラシだけのケアで十分だと考えています。 なぜならフロスよりも歯間ブラシの方が左右の歯を擦 こす るのが簡単で、短時間でプラーク 細菌の塊 を落とせるからです。 フロスで左右の歯を擦りながらキレイにするのは手間がかかるので、徐々に面倒臭くなってしまいがちです。 「1週間に1回だけフロスを通す」くらいの頻度であれば、やっていないのと同じになってしまいます。 より簡単に歯と歯の間がケアできる歯間ブラシを毎日の習慣になるまでやり込むのがオススメです。 ただし、歯と歯の間の空間が狭い箇所に無理やり歯間ブラシを通していると、歯茎が刺激を受けて下に下がってしまいまうので 歯茎の退縮 、注意が必要です。 特に前歯であれば、歯茎が下がると歯と歯の間に空間ができて、歯がすいているような見た目になってしまいます。 矯正などを行って歯並びが整っている場合は、フロスの方が退縮のリスクは少なくなると思います。 簡単にフロスと歯間ブラシの使い分けをまとめておくと、• 奥歯は基本的に歯間ブラシを通す• 矯正で歯並びを整えた前歯 糸切り歯〜糸切り歯まで はフロスを使う• 厳密な使い分けを知りたい場合は歯医者でお口をチェックしてもらってからアドバイスを受ける といったところです。 もし、歯間ブラシの使い方が間違っていて歯茎が下に下がってきたとしても、しばらく歯間ブラシを通さないようにすれば自然に歯茎は元の位置に戻ってくるので安心して下さい。 正しい使い方ができていれば、歯間ブラシでも歯茎が下がるリスクは抑えられますので、心配な方はプロに使い方をチェックしてもらうのをオススメします。 歯と歯の間のプラーク 細菌の塊 がケアできれば、歯周病のリスクは大幅に減ります。 是非、あなたの大切な歯を一生使っていくために今日から「歯と歯の間のケア」を始めてみて下さい。 記事の内容はすべて、僕が実際の診療の際に患者さんにお話しているものなので、安心して実践してもらえればと思います。 歯と歯の間のケア以外に、全体の歯磨きについて詳しく知りたい場合は、 こちらの記事を参考にしてみて下さい。 では今回は以上です。 他の記事をチェックする場合は デンタルハッカーのライター、前岡遼馬が院長を務める歯科医院は ご返信有難うございます。 軽度の歯周病があり、その箇所がやや腫れぼったいんです。 4番はインレイなのでポケット深めかもしれません。 歯茎の山に負荷をかけないように挿入すると、カリカリと両方の歯をこすりながら入って行く感じです。 入れてもきついので、往復出し入れがあまりできず、本来の目的であるプラーク除去ができていない気も…。 改善を期待して一週間程続けていますが、あまり効果ないのかなあ。 「入れてるだけ」な気も。 そらなら、タフトブラシやフロスの方がこの箇所には適してますかね? フロスより歯間ブラシの方がプラーク除去に適すると思い、使っている次第ですが、歯肉を傷つけては本末転倒ですし、フロッシングを丁寧にやった方がここはいいのかなぁ。 万一、歯肉を痛めた気がしても、歯間ブラシをやめて刺激を控えれば、傷は癒えますか?• はじめまして。 歯科でフロスを勧められ、今日から始めてみる者です。 色々と調べていてたどり着きました。 とても丁寧な記事で参考になります。 よければ巻いてあるタイプのフロスの使用について質問させて下さい。 このタイプのフロスを使用すると、汚れのついたフロスを左手の指に巻き取っていくと思いますが、それが矢張り抵抗があります…。 ハンドルのついているフロスだと、1日で20本近く使う事になるので、あまり検討していません。 巻き取りタイプのフロスを使う場合、汚れたフロスに触れる事は免れない事なのでしょうか? 我慢する事なのか、上手な使い方があるのかを知りたいです。 お忙しい中恐縮ですが、ご回答頂けると嬉しく思います。 高校:一宮高校 部活:ラグビー部 大学:北海道大学 部活:アイスホッケー部 生まれも育ちも愛知県一宮市の歯科医師。 歯周病治療をベースに、一本の歯を残すことにこだわった臨床を行っている。 モットーは「治療を受けないのが最高の治療」。 すべての患者さんに対し、「自分の歯を自分の手で守る大切さ」を伝えながら、歯ブラシを片手に日々奮闘している。 趣味でもこだわり出すと、自分が納得できるまで徹底してやる性格。 「完璧」を追求するあまり、ブログの記事を書くのも時間がかかってしまう。 私生活では小学校、高校ともに家から10秒の距離にあったため、生活圏が狭く、地元なのに土地勘がない。 出先でもよく道に迷うのが悩み。 このブログの記事はすべて前岡遼馬、本人が書いており、「プロにしか伝えられない想い」を大切にするよう心掛けている。

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知って得する正しい『歯磨きの順番』。アナタの歯磨きをワンランク上にレベルアップ!

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虫歯予防にはスクラビング法が最も歯垢が効率的に落ちる方法です。 また、一番奥の歯や凸凹している部分、歯茎が下がっている部分は歯ブラシを縦に入れたり、斜めに入れたりして磨いています。 ポイント 力の入れすぎで歯茎を傷つけない 歯を磨く時、ゴシゴシと力を入れすぎると歯ブラシの毛先が開いてしまい、歯垢が落ちる効果が下がってしまいます。 歯にブラシを当てた時に多少、毛先がしなる程度の力で磨きます。 はじめは物足りなさを感じるかもしれませんが、最も効率的な磨き方です。 どうしても力が入ってしまう方は毛が多く柔らかい歯ブラシをお勧めします。 実は虫歯の90%は歯と歯の間からできているのです。 そして歯と歯の間は歯ブラシでは磨けず、デンタルフロスを使わなければ虫歯の原因である歯垢を落とすことができないのです。 そのため歯医者はデンタルフロスを毎日使って、虫歯にしないようにしているのです。 ポイント 歯周病の方には歯間ブラシ 歯周病で歯と歯の隙間が広がっている方には歯間ブラシの方が歯垢を効率的に落とせます。 歯間ブラシにはサイズがありますので、歯の隙間にあった歯間ブラシを使うとデンタルフロスより簡単に歯垢を落とすことができます。 歯垢は歯にベトベトと粘りついているため、歯の面に歯ブラシがしっかり当たり、10回ほど磨かないと落ちないのです。 そのため全ての歯垢を落とすのに歯磨きのプロの歯医者でも15分程度かけて落としているのです。 ポイント 磨き残しを防ぐためにはデンタルフロスを先にする 歯の表面の歯垢は食事や唇や舌の動きなどである程度は自然に落ちています。 しかし、歯と歯の間の歯垢はデンタルフロスを使わなくては落とすことができません。 時間がない時などは先にデンタルフロスで重要なポイントを磨き、残りの時間で歯ブラシを使うと効果的です。 そのため食後に磨くことによって虫歯菌が増える前に擦り落としてしまいます。 また、虫歯の多くは唾液が減る寝ている時に作られるため、寝る前には特にしっかり磨きます。 ポイント 夜だけは必ず磨く どうしても1日一回しか磨けないという方は、夜寝る前に時間をかけてしっかり磨くことをお勧めします。 朝昼は口臭予防、夜は虫歯予防と考えると磨き方を変えることができます。 歯は虫歯菌の出した酸によって溶かされ、虫歯になります。 そのため歯磨きは食後すぐではなく、唾液が酸を中和した後の30分後くらいに磨くのです。 しかし、唾液の中和する力が弱い方は食後すぐ磨いた方が虫歯ができにくいのです。 ポイント みかんやお酢などの酸性の強いものを食べた後は30分待つ 歯が酸によって溶かされる病気を酸蝕症(さんしょくしょう)といいます。 酸蝕症は虫歯でもないのに歯が溶かされ、歯がボロボロになっていき、実は虫歯より怖い病気です。 自分の唾液の力を知ることによって酸蝕症に対応できます。 唾液の検査は歯医者で行うことができます。 歯磨き粉を使うことによって、効果的に虫歯予防を行うことができます。 歯磨き粉が苦手な方は、歯磨き後にフッ素などの洗口剤がおすすめです。 ポイント 市販の歯磨き粉のフッ素の量が増えた 今までは市販の歯磨き粉のフッ素濃度は高いもので950ppmでした。 平成29年3月に厚生労働省より、フッ素濃度の変更があり、1,450ppmの歯磨き粉が販売されるようになります。 今までのフッ素濃度より1. 5倍となり、ヨーロッパの基準に合わせたものとなります。 このことにより今後より歯磨き粉による虫歯予防効果が高くなることが予想されます。 歯医者は歯磨きの時コップを使わない 歯医者は歯ブラシを濡らさず、そのまま歯磨き粉をつけて歯を磨きます。 磨き終わったら、手で水をすくい、一度うがいして終わりにします。 これは歯磨き粉の中のフッ素をできるだけ口の中にとどめておき、効果的に虫歯予防するための方法です。 ポイント フッ素を口の中に長く残す 歯はフッ素と結びつきフルオロアパタイトとなり、歯の表面を強化します。 これは虫歯菌の出す酸に抵抗するものです。 しかし、歯は食事のたびに溶かされてしまうので、フルオロアパタイトを作り続ける必要があります。 そのため、最も簡単で効果的なのが歯磨き粉に含まれるフッ素を長時間口の中にとどめておくことなのです。 毛先の開いた歯ブラシで歯を磨いても歯と歯茎の境目や、歯と歯の間に毛先が届かず、歯垢を落とすことができません。 歯ブラシの交換の目安は1ヶ月に1回ですが、人によって力の入れ方や磨く回数によって、交換時期は変わります。 歯ブラシの裏側から見て、毛先が横に広がっているようであれば交換した方が効率的に、歯垢を落とせます。 ポイント 歯ブラシはまっすぐで、硬さは普通のものを使う 歯ブラシは多くの種類が販売されていますが、基本的にはまっすぐで、普通の固さのものを使います。 ただし、歯周病で歯が長くなっている方は毛先が多く、大きめのものがおすすめです。 また、歯並びが悪い方には小さめの歯ブラシがおすすめです。 口の中の状態によって自分にあった歯ブラシを使うことで、上手に歯垢を落とすことができます。 15分もの間、歯磨きのために洗面台に立っているのは意外に苦痛です。 テレビを見ながら歯を磨けば15分なんて意外にすぐ経ってしまうものです。 他のことをやりながら磨いているとどこまで磨いたのか忘れてしまうことがあります。 磨き残しを防ぐために毎回決まった順番で磨くようにします。 歯垢が残っているところは舌で触るとヌルヌルしています。 舌で歯の表面を確認しながら歯を磨いていきます。 また、舌の感覚がわかりにくい人は歯垢染色剤を使って、自分がいつもどこに磨き残しがあるか確認しながら磨くと効果的です。 歯ブラシを大きく動かさずに毛先がしなる程度に15回から20回程度動かします。 1〜2本程度を磨きながら、順番を決めてずらしていきます。 詳しくは「」を参考にしてください。 ヘッドが非常に小さく細かいところに届きます。 毛先も細く歯と歯茎の間にも毛先が届き長いネックなので奥歯まで届きやすく握りやすい持ち手になっています。 価格は270円、通販等で購入可能です。 4.歯医者が行っているデンタルフロスのやり方 デンタルフロスは糸を歯と歯の間を通して、歯の根元から歯垢を4、5回かきあげるように行います。 奥歯も含め、全ての歯と歯の間を磨いていきます。 慣れれば簡単ですが、難しい方は糸ようじなどを使うと効果的に歯垢を落とすことができます。 詳しくは「」を参考にしてください。 5.歯医者が行っている歯磨き粉の使い方 歯磨き粉の中には石鹸と同じように汚れを落ちやすくする成分や歯を強くする成分でもあるフッ素が含まれています。 そのため歯医者はたっぷり目に歯磨き粉を使って歯を磨いています。 また、歯医者によっては1回目は歯磨き粉を使わずに磨き、2回目に歯磨き粉を塗りこむように使う方もいます。 歯磨き粉が苦手な方は歯磨き後にフッ素の洗口剤を使って、歯を強化することをお勧めします。 詳しくは「」を参考にしてください。 歯磨き粉を使った方が歯垢は取れやすいです。 歯磨き粉が苦手な方は歯磨き粉をつけずに磨いて、最後にフッ素洗口を行うと効果的です。 研磨剤もほとんど入っていないので歯の表面を傷つけないで磨くことが出来ます。 値段は 500円、通販等で購入可能です。 歯磨き後に使うと歯が強化され、効果的に虫歯予防が出来ます。 6.歯医者の多くは電動歯ブラシではなく普通の歯ブラシを使っている 電動歯ブラシを買って使っている時はいいのですが、電化製品のため壊れてしまうことがあります。 定期的に買い換える必要もあり、面倒なことも多いのです。 多くの歯医者は電動歯ブラシではなく、普通の歯ブラシを使っている方が多いのです。 7.歯医者でも100%歯垢を取れる人は少ない いくら歯医者でも100%の歯垢を毎回完璧に取れる人はほとんどいません。 にもかかわらず虫歯になる人が少ないのはメンテナンスやフッ素などを効果的に行っているからなのです。 歯医者も他の方と同じように自分の歯を虫歯にはしたくないのです。 詳しくは「」を参考にしてください。 まとめ 虫歯は削れば削るほど悪くなることを歯医者自身はよく知っています。 そのためできるだけ虫歯をつくらないような歯磨き方を実践しています。 もちろん人間ですので甘いものが大好きな歯医者や歯を磨けない時もあります。 それでも虫歯が出来にくいのは虫歯が出来ないポイントを押さえているからなのです。

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歯医者がやっている虫歯ができない歯磨き方法・時間・回数・タイミング

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また、1日3回以上磨く人は女性の3割、男性では2割弱と、女性の方が歯磨き頻度は高いことがわかりました。 次は気になる平均歯磨き時間。 これにはあまり男女差は見られませんでした。 この時間は長いのか、短いのか…そして歯の健康のためには適切なのでしょうか? 「3分で充分」「最低5分は必要」「20分以上かけて念入りに」など色々な意見がありますが、「しっかり歯垢を落とせる歯磨き時間の理想」は10分〜15分だそうです。 まず、上下ともに永久歯が生えそろっている人なら、全部で28本の歯があるはずです。 正しい歯磨きとして、鏡を見ながら1本につき最低10回〜20回小刻みに動かす必要があります。 20回動かすのにおよそ10秒として、すべての歯の表側を磨くのに280秒、つまり5分弱かかる計算になります。 そして裏側を同じように1本10秒ずつかけて磨いていくと、合計およそ10分かかりますよね。 「じゃあ10分以上、長ければ長いほどいい歯磨きなの?」と尋ねられれば、答えはNO。 長すぎる歯磨きは歯に悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。 長く磨きすぎると、歯のエナメル質が傷ついたり剥がれたりしてしまいます。 一見硬く見える歯ですが、思っているよりもデリケートなのですね。 力の入れすぎも同様に歯を傷めてしまいますし、歯茎も傷つきます。 長すぎず短すぎず、理想の10分〜15分を守って磨くことで、健康な歯が保てるのです。 10分〜15分が理想と言っても、鏡の前に立って15分歯を磨き続けるというのはなかなか大変なもの。 特に忙しい朝の15分は貴重ですから、テレビを見たり支度をしながらの「ながら磨き」ができれば時間短縮になる…とは誰もが思いますよね。 ながら磨きはOKでしょうか?それともNG? 実は「ながら磨き」には、歯科医師の中でも反対派と賛成派の二つの意見があります。 「ながら磨きをしていると、自分では磨けているつもりでも1本1本きちんと磨けていないことが多いので、鏡を見ながらきちんとチェックすることが大切」というのが、「ながら磨き」反対派の意見。 対する賛成派は、「洗面所で15分立って歯磨きをするというのは誰でも苦痛なので、ついつい早く終わらせてしまいがち。 それならテレビを見たりお風呂に入ったりしながらでもいいから、15分間磨く習慣をつける方が大切」と言っています。 いずれにせよ、目的は「きちんと磨くこと」ですから、「ながら磨き」でも鏡の前磨きでも、自分に合ったやり方でいいのではないでしょうか。 ながら派ならたまには歯垢染色剤(通称:染め出し)を使ったり、仕上げに鏡を見てしっかり歯垢が落とせているかチェックする習慣をつけたいですね。 「食後30分は歯磨きをしない方がいい」という説を聞いたことがありますか?これは本当であり、ウソでもあります。 なぜなら、口の中の環境は人それぞれですから、この説が当てはまる人もいれば当てはまらない人もいます。 そもそもこの説は、食後の口内環境に由来しています。 食事をすると、口の中にいる細菌が食べ物に含まれている糖をエサにし口の中を酸性に変えます。 すると歯のエナメル質がとけ出しやすくなる脱灰(だっかい)が起こり、歯が傷つきやすい状態になってしまうそうです。 この状態は時間とともに口の中がアルカリ性に戻ることで、再び硬いエナメルになっていくのだとか。 そのため、酸性の飲食物や胃酸などによって歯のエナメル質が薄くなる「酸蝕症」の人は、食後30分〜1時間はエナメル質がもろくなっている可能性大。 そのため歯磨きを避けた方がいいのですね。 ですが、大半の人は、この酸性の時間を短くするためにも早く歯磨きをして口腔内の糖を取り除くことの方が大切で、歯の健康のためにも効果的です。 つまり今歯に問題がないのであれば、食後すぐに磨くのがベスト。 食後はすぐに磨くべき、ということは3回の食事ごと、つまり1日3回が正しい歯磨き回数なのでしょうか?昼は外出していたり仕事中であったりして磨けないこともありますが、実は重要なのは昼食後の歯磨きではないのです。 少なくとも朝と夜の2回磨くことは必須ですが、歯の健康のためには、歯磨きをする時間帯も大きく関わってきます。 夕食後の歯磨きもさることながら「就寝前の歯磨き」がとても重要なのです。 眠っている間には歯垢が増えやすく、口の中の細菌が繁殖しやすくなっています。 朝の口臭やネバつきがあるのはこのためです。 就寝前に食べかすをもう一度きれいに磨き、細菌の繁殖を抑えることで虫歯になりにくくなります。 それでも細菌の繁殖を完全に抑えることは不可能ですから、起きてすぐの口の中はネバネバしています。 夜に溜まった歯垢を落とし、口をスッキリさせてから朝食をとり、その後にもう一度磨くというのが理想です。 口内環境を整え、安定した歯をキープするためには、歯茎と舌も大切です。 健康で強い歯茎を作るためには、血行を良くして引き締め作用もあるマッサージが効果的。 届きにくいところは歯ブラシを使っても構いませんが、基本的には歯茎を傷つけないよう指を使います。 歯磨き後、手をきれいに洗ってから、円を描くようにくるくる指でマッサージしていきます。 5往復するくらいで十分。 強くこすると歯茎を傷めてしまうので、ソフトに行いましょう。 また、たいていの人は、舌の上に白いものが付いていると思います。 これは舌苔(ぜったい)と呼ばれる汚れで、つまり歯垢と同じです。 細菌も繁殖してしまうので、舌も磨いておきましょう。 ただし歯ブラシでゴシゴシこするのはNG。 舌を傷つけてしまいます。 できるだけ舌掃除専用の舌ブラシや舌ベラを使いましょう。 ですが、どんな歯磨き粉をどのくらい使うのがベストなのでしょうか。 虫歯予防か歯周病予防か、目的によって歯磨き粉に含まれている成分は異なります。 自分の目的にあった歯磨き粉を選びましょう。 市販の虫歯予防用歯磨き粉によく使われているフッ素には、汚れを落ちやすくする石鹸のような役目があり、歯を強くする役割もあるそうです。 いずれにせよ、過度に研磨剤が含まれているものは歯を削ってしまいますので、注意が必要です。 歯磨き粉の量ですが、歯磨き粉をほんの少ししかつけないと、洗浄効果も歯を強くする効果も十分に発揮できません。 1センチから2センチ程度歯ブラシにのせましょう。 電動ブラシは、自分ではうまく磨けない人や時間を短縮したい人には便利なアイテムです。 振動式・回転式・音波式・超音波式などいろいろな種類があり、機能も価格も異なります。 一般的に細かな汚れが取れやすく、力を加減する必要もあまりないので、簡単に歯のケアができますね。 ですが、「お任せできる」と電動ブラシを過信してしまい、雑になり磨き残しが多くなりがちなので気をつけましょう。 普通の歯ブラシと併用することで、全体をくまなくきれいにすることができます。 また押し付けすぎると歯を傷める原因になりますし、一箇所にばかり当てていては磨きすぎで歯が削られてしまいます。 またホワイトニング用や研磨剤が多く含まれている歯磨き粉を使うと、歯を磨きすぎで危険です。 便利ではありますが注意点も考えて使えるとベストですね。 「正しい方法で、必要な時間と頻度を守って歯磨きをしている!」つもりでも、実際に毎日の歯磨きだけで歯垢を100%除去することは、たとえ歯科医にとっても難しいことです。 特に歯磨き方法は、正しく「歯科医」や「歯科衛生士」に指導を受けることで、自分の間違った磨き方や注意点などをあらためて知ることができます。 歯磨き指導というと子どものためのようなイメージがあるかもしれませんが、大人も一緒に家族で指導を受けてみましょう。 半数以上の人が1年以上歯の定期検診を受けていないともいわれています。 そして虫歯があるかどうかわからない人や、治療を受けていない人も半数近くにのぼります。 虫歯の予防や虫歯の原因を知るためにも、定期的に歯医者の診察を受けることが大切なんですね。

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