妊婦 胎動。 SOSを見逃さないで! 赤ちゃんの様子がわかる“胎動”の基礎知識

【胎動の種類まとめ】あなたの赤ちゃんの胎動はどれ?

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日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院総合周産期母子医療センターにて9年勤務。 現在は神奈川県横浜市の助産院マタニティハウスSATOにて勤務しております。 妊娠から出産、産後までトータルサポートのできる助... お腹の中の赤ちゃんからのメッセージである「胎動」を初めて感じたときに、喜びと感動で涙が溢れる妊婦さんもいるようです。 胎動は、妊娠中にしか感じることができない神秘的な体験。 今回は、胎動について、いつから感じるのか、胎動を感じる位置、妊娠時期別の胎動の感じ方、初産と経産婦で違いはあるのかをご紹介します。 胎動とは?いつから感じるの? 胎動とは、子宮内で胎児が動くことをいいます。 胎動を初めて感じる時期には個人差がありますが、一般的に妊娠18~20週頃です。 早い人だと妊娠16週頃、遅い人だと妊娠22週頃に胎動を感じることもあります。 胎動を感じる時期が早い・遅いで、胎児の成長や出産に影響が出ることはなく、小さな動きをママが察知できるかどうかは、妊娠経験や体型が関係しているといわれています。 実はママが胎動を認識する何週間も前から、お腹の中の赤ちゃんは動き始めています。 妊娠8週頃から胎児の脳や筋肉、神経系統が発達し、体や手足が自発的に動くようになります。 ただ、この時期の胎児の手足はとても小さくて、子宮壁に当たることはないため、胎動を感じることはありません。 感じ方や感じ始める時期に違いはありますが、遅くとも妊娠24週頃には、胎動をはっきりと感じられるようになります。 妊娠24週頃を過ぎても胎動を全く感じない場合は、妊婦健診時に医師に相談してみましょう。 関連記事 胎動を感じる位置は? 胎動を感じる位置は、赤ちゃんが正常な胎位であれば、へその少し上あたりやその周辺で感じるのが一般的です。 ただし、赤ちゃんはお腹の中でぐるぐる回っているので、子宮の中の赤ちゃんの姿勢によって胎動を感じる位置は変わってきます。 赤ちゃんが同じ姿勢ばかりとっていると、同じ場所で胎動が感じることが多くなることもあります。 また、以前は逆子だったのが治った場合、感じる胎動の位置が変わることもあります。 逆子は頭の位置が上下逆になっているので、手足がぶつかる位置も下側になりやすいのです。 胎動の感じ方は?妊娠時期によって変わる? 腹の中の赤ちゃんは成長と共に動き方が変わるので、胎動の感じ方も変わっていきます。 前述のように、最初の頃は、「お腹の中で金魚が泳いでいるみたい」「なんだかお腹がゴロゴロする」などと感じるだけで、それを胎動と認識できないこともあります。 週数が進むにつれて、お腹をグイッと強く押されるように感じたり、ちょっとした痛みを伴う妊婦さんもいます。 妊娠16~19週頃の胎動 少しずつ胎動を感じ始める時期ですが、まだ全く感じない妊婦さんもいます。 この時期は、赤ちゃんが子宮のなかで自由に動き回っていて、上下左右さまざまな方向に回転しています。 そのため、お腹がむずむずしたような胎動を感じることがあります。 関連記事 妊娠20~23週頃の胎動 多くの妊婦さんが胎動を感じるようになる時期です。 この時期の赤ちゃんは聴覚が発達し、ママの声や心音も聞こえるようになっています。 お腹の外の大きな音に反応して、胎動が起きることもあります。 音楽を聞かせたり、歌を歌ったりすると胎動が激しくなったといった経験をする妊婦さんもいるようです。 妊娠24~35週頃の胎動 赤ちゃんの筋肉が発達して、体を伸縮させる動きを見せるようになります。 それに伴って、子宮に手足が当たることが増え、胎動をよく感じるようになります。 力強く、ぐっと押されるような胎動で、夜は気になって眠れないという妊婦さんもいます。 また、この頃から赤ちゃんのしゃっくりによる胎動を感じる妊婦さんもいます。 しゃっくりの場合は「ピクッ、ピクッ」と一定のリズムで感じるのが特徴です。 関連記事 妊娠36週目以降の胎動 出産が近づくと、赤ちゃんは頭を下にして骨盤に固定させるため、胎動の頻度が減ったり、感じる強さが弱くなったりします。 しかし、胎動が全くなくなるということはありません。 陣痛中に胎動を感じることもあります。 胎動を感じやすい時間帯はあるの? 胎動を感じる時間に決まりはありません。 しかし、ママが横になっているときや、比較的ゆったりとした気持ちでいるときに胎動を感じやすい傾向にあるといわれています。 そのため、夜中の睡眠中にも胎動を感じることもあります。 赤ちゃんは20~40分ごとに寝たり起きたりを繰り返しているため、ママが寝ている夜中に、お腹の中で動いていることもあるためです。 妊娠後期は胎動が激しくなるので、夜なかなか眠れないという妊婦さんもいます。 胎動を感じる時間帯も個人差が大きいので、少ないと感じる時間があっても焦らないようにしましょう。 ただし、それまであった胎動が急に減って、しばらく感じられないときは、かかりつけの産婦人科を受診しましょう。

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妊娠9ヶ月、胎動が痛い!

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身体の変化|ホルモンの影響による体毛の増加など (1)胸が大きくなる 妊娠9ヶ月になると女性ホルモンの影響により胸が大きくなります。 個人差もありますが、妊娠前と比べて2カップほどサイズアップする場合もあります。 窮屈な下着で締めつけるのは母乳の出にも影響することもありますので、マタニティブラジャーなどを活用し快適に過ごせるようにしましょう。 (2)乳首から分泌物が出始める 妊娠9ヶ月になると、乳首から透明や黄色の分泌物液が出てきます。 「これが母乳?」と思うママもいらっしゃるでしょう。 しかし、これは母乳とは違います。 女性ホルモンの働きで、産後に備えて乳腺が母乳を出す準備のために出るものです。 下着を汚してしまう場合もありますので、母乳パッドを使用するといいですね。 母乳パッドは産後にも使えますので、この時期に用意しておいても無駄ではないでしょう。 (3)体毛が濃くなる 特にお腹周りの体毛が濃くなることが多いようです。 これも女性ホルモンの影響により、メラニン色素の沈着が原因しています。 産後はいつの間にか薄くなっていることがほとんどです。 妊娠中は、肌が敏感になっているので、不必要な除毛・脱毛は控えるようにしましょう。 感覚の発達|神経系が完成し、新生児と変わらない姿に 妊娠9ヶ月の頃の赤ちゃんは、神経系も完成し新生児とほぼ変わらない姿をしています。 エコー写真でも目・鼻・口といった部位がはっきりと見られることも。 この頃の赤ちゃんは、ママのお腹の中にいても五感はある程度発達しているとされています。 では、具体的にどのように発達しているかみていきましょう。 (1)視覚 明暗の区別はさることながら、目の前25cmのものは認識できるようになる (2)聴覚 骨伝導によりママの声は聴こえやすい (3)嗅覚 ママの羊水のにおいを嗅ぐことができる (4)味覚 産後に母乳を飲むことから、甘さは感じとれている (5)触覚 ママの歩く振動は心地よく感じている 五感の中でも嗅覚は、産まれてからすぐにおっぱいを探せるようにと特に鋭くなっています。 産まれる前の赤ちゃんはこのようにしてママのお腹から出る準備をしているのです。 とっても神秘的ですね。 子宮による圧迫が原因の頻尿や尿漏れ、胃痛、胃もたれ、便秘など 妊娠9ヶ月にもなると体に起きるトラブルも多くなってきます。 具体的にはどんなことが起きるのでしょうか? (1)頻尿、尿漏れ 子宮が膀胱を圧迫することによって、トイレが近くなったりお腹に力を入れると尿漏れが起きたりします。 (2)胃痛、胃もたれ 子宮がみぞおちまで大きくなるため、胃が圧迫され、むかつきや吐き気が起きることから、後期つわりと呼ばれることがあります。 (3)便秘、痔 女性ホルモンの影響や子宮が腸を圧迫することのより、腸の動きが鈍くなり便秘になります。 また、便秘により肛門周辺がうっ血したり、子宮が肛門を圧迫することで血液循環が悪くなったりすることが原因で痔になることも。 対処法|消化の良い食事を少量ずつ、ストレスをためないこともポイント 上記であげたトラブルの対処法を具体的にご紹介します。 (1)頻尿、尿漏れ トイレを我慢しないことはもちろん、尿漏れへの対処として専用のナプキン(ライナー)を使用すると安心です。 肛門を締める、緩めるを繰り返して、骨盤底筋を鍛えるのもおすすめです。 この時、お腹に力が入らないように注意しましょう。 (2)胃痛、胃もたれ 食事は数回に分けて、少しずつ食べるようにすると胃への負担が軽減されます。 また、消化のよい食事をこころがけましょう。 (3)便秘、痔 規則正しい食生活をすること、食物繊維が豊富な栄養バランスを考えた食事をとることです。 便秘から痔になる可能性が高いので便秘をしないことが大切です。 適度な運動も便秘の改善につながります。 子宮収縮によるお腹の張りや痛み、手足のむくみや腰痛も (4)お腹の張り、腹痛 妊娠9ヶ月になると、不規則に子宮が収縮するためお腹が張ったり腹痛がおきたりします。 「お腹の張り」とは、個々で感じ方はさまざまですがキューとお腹が固くなる状態を言います。 疲れやストレス、冷えも原因になります。 (5)手足のむくみ むくみとは、体内に水分が溜まってしまう状態のことです。 妊娠後期は、特に血液量の増加が主な原因で、手やふくらはぎなどがむくみやすくなります。 塩分の過剰摂取や運動不足、冷えによる血流のめぐりが悪いことも原因になります。 (6)腰痛 骨盤周辺を緩める働きをする女性ホルモンの影響や、お腹が大きくなることにより重心が前になるので腰周辺に負担がかかり腰痛になります。 対処法|無理をせずリラックス、腰痛には骨盤ベルトを使用 (4)お腹の張り、腹痛 お腹の張りを感じたら横になって休みましょう。 座って休むだけでも効果はあります。 30分以内で治まる張りや腹痛は心配ないとされています。 疲れや冷えは大敵なので、無理をしないでリラックスした生活を送ることも大切ですね。 (5)手足のむくみ 食生活を見直してみましょう。 過剰な塩分摂取はむくみを引き起こすだけでなく、妊娠糖尿病などの病気に繋がる危険もあります。 足のむくみは、横になる時は足をやや高くすると緩和されます。 手のむくみは手を閉じたり開いたりを繰り返してみましょう。 マタニティレギンスやマタニティタイツなどを着用するのもむくみが軽減されるのでおすすめですよ。 (6)腰痛 腰痛の対処法は、骨盤ベルトを装着すると痛みが緩和されます。 また、マタニティヨガ、マタニティスイミングなどの運動を取り入れて腹筋や背筋を鍛えるのもおすすめです。 運動を取り入れる場合は、必ずお医者さんの許可をもらうようにしましょう。 妊娠糖尿病による羊水過多、赤ちゃんの流産や心臓肥大など 妊娠9ヶ月はマイナートラブルだけでなく、注意が必要な病気も多く存在します。 ここでは、主な4つの病気について解説していきます。 (1)妊娠糖尿病 妊娠前は糖尿病ではなかったのに、妊娠してからかかる糖代謝異常です。 妊娠前から糖尿病の場合や妊娠中に糖尿病と診断された場合は含めません。 原因は、女性ホルモンによって血糖を下げるインスリンがうまく働かなることで、妊娠糖尿病になるとさまざまな合併症が起こります。 ・ママ側 妊娠高血圧症候群、羊水過多、腎症など ・赤ちゃん側 流産、形態異常、巨大児、心臓肥大など 治療は主に食事療法ですが、効果が得られない場合は赤ちゃんへの影響がないインスリン注射を行います。 妊娠中は、食事・運動・生活習慣に気を付けて予防するようにしましょう。 陣痛前に起こる前期破水、貧血によるめまいや倦怠感 (3)前期破水 前期破水とは、陣痛がくる前に破水することをいいます。 前期破水は、分娩につながらない可能性が高く、赤ちゃんを包む卵膜が破れているため子宮内が細菌感染する危険性があります。 このため、病院への早期受診が必要ですが、卵膜の破れ方が弱いと気づかない場合もあります。 尿漏れやおりものとの区別がつきにくいので少しでも異変があれば病院へ相談しましょう。 (4)貧血 妊娠中は、赤ちゃんの分の血液などが増加することなどから貧血になりやすくなります。 主な症状は、めまい・倦怠感・頭痛などです。 重度の貧血だと、赤ちゃんが低体重出生の危険性があります。 重度の貧血の場合は、鉄剤の処方・点滴などの治療が行われます。 貧血もまた、食事で鉄分を摂取するなどによって予防できるものです。 腹痛、腰痛、頻尿、お腹の張り、体重増加 琴ちゃんママさんからの体験談: 9ヶ月頃に入ったぐらいからお腹の張りを感じることが多かったり、胎動が激しくて下腹部が痛くなって横になって休むことが多くなりました。 また、頻繁にお手洗いに行きたくなる感じがあり、夜中も起きてお手洗いに行っていました。 仕事も9ヶ月頃から産休に入ったため、急に運動量が減り、体重の増加が気になったため、体重の増加予防と気分転換に散歩をするなど心がけていました。 お腹が重たくて自然と無理な体勢をとっていたのか、腰痛がひどく歩けないほどになった為、マタニティも可能な整体に行ったところ、脊椎が飛び出て神経を触っていました。 何度か治療に通い、無理をしないようにしていました。 食事|バランス良い食生活が大切…でもたまにはご褒美のお菓子も 妊娠9ヶ月は、マイナートラブルから注意すべき病気までさまざまあり、食生活の面はより気を付けたいものです。 体重管理も引き続き大切です。 妊娠糖尿病や貧血、むくみなどを予防するには栄養バランスのとれた食事が大切になってきます。 では、食事でのポイントをみてみましょう。 ・塩分は控えめに ・炭水化物は減らす ・カロリーを抑える ・手作り中心で薄味の料理をこころがける ・鉄分・食物繊維を摂る (貧血・便秘予防) ・カリウムを摂る (むくみの改善) しかし、食べたいものを食べられないのは辛いですよね。 あまりストレスにならないように、たまにはご褒美として、好きなおやつを適量食べるのもよいでしょう。 横になったり座ったりしたままということも多いでしょう。 妊娠中の運動は、カロリー消費だけでなく、出産時の体力作りや安産に繋がる筋力・体作りにもなります。 また、腰痛や便秘といったマイナートラブルも改善できます。 安静と言われていない限りは適度な運動を取り入れてみましょう。 妊娠中におすすめとされている運動は次の通りです。 ・マタニティヨガ 筋肉をほぐしリラックス効果もあり ・マタニティスイミング お腹の重さをあまり感じずに運動できる ・ウォーキング 1日30分ほどでも効果あり ・ストレッチ あぐらをかき股関節の筋肉をほぐす。 産道を柔らかくする効果あり 運動は体に良いだけでなく気分転換にもなります。 楽しい気持ちでできることが1番です! 出産準備|里帰り出産、入院時の持ち物、赤ちゃん用品の最終チェック 妊娠9ヶ月には、いつ陣痛が起きてもいいように出産準備の仕上げをしておきましょう。 ママの入院準備や赤ちゃん用品を揃えるといったこと以外にどんな準備が必要でしょうか。 里帰り出産を予定しているママは、妊娠9ヶ月の時期に里帰りすることが多いようです。 この場合は、パパの生活面や精神面への配慮を忘れずにしましょう。 また、陣痛はいつ起こるかわかりません。 パパや家族がそばにいない場合もありうるので、陣痛タクシーなどを予約しておきましょう。 陣痛の予備知識を学ぶことも出産準備として大切です。 呼吸法をマスターするのもよいでしょう。 練習しておけば出産時の安心感も違いますね。 最後は、妊娠中にやりたいことをやっておくこと。 産後は、赤ちゃん中心の生活になりますから、今のうちにできることをしておきましょう。 ママが、有意義に過ごすことが良い出産にもつながります。 読書をしてひとりの時間を過ごしてみたり、パパとふたりでおいしい食事を楽しんだりするのもよいですね。

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妊娠9ヶ月、胎動が痛い!

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妊娠15週目ころの赤ちゃんは、足も伸びてきて、お腹の中で活発に動くようになります。 また、光を感じるようになり、ママの声が聞こえるようになります。 そろそろ胎動が感じられるかもしれません。 胎動はどのような感じなのでしょうか? 妊娠15週目のママと赤ちゃんの様子をくわしくみてみましょう。 妊娠15週のママの状態 おへその下に手をあてると、お腹のふくらみがはっきり感じられるようになります。 ママの体重も増えていることでしょう。 体重が増加するペースは人によるので、あまり気にする必要はありませんが、大きな増減がある場合には医師に相談しましょう。 鼻づまり・鼻血 妊娠中は体内の血液量が増え、それにともなって鼻の粘膜の血流量も増えます。 すると、鼻の粘膜が膨張し破れやすくなることがあります。 したがって、妊娠中は全期間を通して鼻づまりや鼻血がよく見られます。 急に鼻血がよく出るようになっても、通常は心配する必要はありませんが、鼻血の量や頻度が多いと感じる場合、30分近く鼻血が止まらないような場合には、医師の診断を受けることをおすすめします。 妊娠15週の赤ちゃんの状態 妊娠15週目になると、赤ちゃんは羊水の中で活発に動くようになります。 超音波検査では、指しゃぶりをしている様子がよく見られるようになるでしょう。 ときには、超音波検査で性別がわかることもあります。 赤ちゃんの大きさ 15週目の終わりには、赤ちゃんは12センチくらいに、体重も50~70グラムくらいになります。 りんごくらいの大きさだという人もいます。 もし、レントゲンを撮るとすると、レントゲン写真にちゃんと写るような骨になりつつあるということです。 また、このくらいの時期になると、赤ちゃんは耳が聞こえはじめるようです。 お腹の外の音、ママの声や心臓の音、ママのカラダが食べ物を消化している音なども聞こえていることでしょう。 目はまだしっかり閉じられていますが、お腹の外の明るさなどがわかるようになってきます。 お腹に強い光を当てられると、まぶしさから逃れるようにカラダの向きを変えたりするようになります。 胎動ってどんな感じ? 多くの人は、妊娠16週から妊娠22週目の間に胎動に気がつくといわれているので、そろそろかもしれません。 経産婦ママは、すでに胎動の経験があるので、早くから赤ちゃんの動きがわかることも多いようです。 最初の頃は、静かに座っているときや、カラダを休めているときのほうが赤ちゃんの動きがわかりやすいでしょう。 やせ気味の人のほうが、早く気がつきやすいともいわれています。 胎動ってどんなふうに感じるの? 最初の頃の胎動は、感じ方も人によってさまざまです。 「蝶が羽ばたいているようだ」と感じる人もいれば、「ポップコーンがはじけているようだ」とか、なかには「金魚が泳ぎまわっているみたい」という人もいます。 最初は、お腹の中でガスが動いている、お腹がゴロゴロしているように思うかもしれません。 でも、そのうち、その動きも増えてきて、ちゃんと胎動として認識できるようになります。 こんなときは気をつけて 妊娠後期になると、赤ちゃんが内側からお腹を蹴とばすのも感じられるようになります。 もし、赤ちゃんの動きが少なくなってきたように感じたら、赤ちゃんに問題が生じている可能性があるので、急いで受診するようにしましょう。 出生前診断(羊水検査) 出生前診断にはさまざまな方法がありますが、ここではこの週数から受けることができる羊水検査について説明します。 羊水検査とは、その名の通り、羊水を抜き取って羊水中に浮遊している赤ちゃんの細胞を培養し、染色体異常の有無などを調べるものです。 医療機関によりますが、結果が得られるまでに約2~4週間かかり、検査の費用は全額自己負担で10~15万円程度かかります。 5%くらいあるといわれています。 また、検査結果も絶対ではありません。 染色体の構造の異常も、目で見てわからないような異常は検出できません。 さまざまな要因によって、赤ちゃんが正常であるにもかかわらず検査結果が陽性と出ることも、異常があるにもかからわず検査結果が陰性と出ることもあります。 羊水検査では、赤ちゃんの異常がすべて判明するわけではないことを理解しておきましょう。 検査を受けたほうがいいかどうかについては、正解はありません。 検査のメリット、デメリットのほか、自分の年齢、家系、超音波検査など他の検査結果を勘案し、出た結果をどう受け止めるかについてもよく考慮しなければなりません。 まずは病院で遺伝カウンセリングをうけ、検査を受けるべきかどうかについて、家族ともしっかり相談をしてから行ったほうがよいでしょう。 妊娠15週目にやっておきたいこと・気をつけたいこと 妊娠15週の時期にやっておきたいことや、注意しておきたいことなどをご紹介します。 うつぶせ寝は子宮にママの重みがかかってよくありませんし、仰向け寝も、赤ちゃんへ栄養を運ぶ動脈が子宮によって圧迫されるので気持ちが悪くなってしまう人がいます。 したがって、ふだんは仰向けやうつ伏せで寝ている人は、横向きで寝る練習を始めましょう。 特に妊娠後期のお腹の大きい状態では、横向きがもっともカラダに負担がかからず、息をするのも楽なようです。 お腹の中にいるときにたくさん話しかけてあげることは、赤ちゃんの言語能力の発達を助ける最適な方法のひとつと考えられています。 ひとりでおしゃべりするのが性に合わない人は、新聞、本、雑誌などを声に出して読んであげてみてもよいでしょう。 まとめ 妊娠15週目になると、赤ちゃんの脚も伸び、活発に動くようになります。 胎動がわかるようになるのも、もうすぐでしょう。 ママの声が聞こえるようになるので、たくさんお話ししてあげてください。 妊娠15週目から出生前診断としての羊水検査が受けられるようになりますが、検査を受けるかどうかについてはよく考えて決める必要があります。 また、ママの体重も増えていくころなので、バランスのとれた食事をとるようにしてください。 体調がよいときには、ストレッチや散歩をするのがおすすめです。 <監修> 日本周産期新生児医学会 新生児蘇生法 Aコースインストラクター 日本産婦人科学会 専門医 札幌医科大学産婦人科 高田さくら.

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