シジュウカラ 繁殖 2回。 初めてでも大丈夫!巣箱の作り方|ニコンカメラユーザーブログ 週末写活

シジュウカラの卵 (京都九条山の自然観察日記)

シジュウカラ 繁殖 2回

留鳥 雑食 雑食であるシジュウカラは、「種子」「木の実」「昆虫」「クモ」を餌にしています。 樹上はもちろん地上に降りて虫を採ることも多く、食葉性の幼虫などを好んでたくさん食べますよ。 留鳥 留鳥なので基本的には「渡り」を行いませんが、寒冷地に住む個体や食べるものがない時は「渡り」をすることもありますよ。 シジュウカラの分布は?どこに生息している? シジュウカラは東アジアやロシア極東に分布しています。 日本では全国各地に生息し、「山地」「湿原」「市街地の公園」「庭」など様々な場所で暮らしていますよ。 極小規模な緑地でも生息できるため、シジュウカラの数が都市緑化のバロメーターにもなっています。 シジュウカラの鳴き声は? オスメスに関わらず、地鳴きは「ジジジジジジ」など何十通りもあるといわれていますよ。 繁殖期のオスは「ツーピー ツーピー」「ツィピ ツィピ」と高くよく通る声で繰り返しさえずります。 さえずりは春に向けてバリエーションが豊富になり、多いほどメスに人気といわれていますよ。 巣箱を設置して、シジュウカラを観察しよう! シジュウカラの観察を考えているのであれば、庭先などに巣箱を設置することをおすすめします。 ただ、シジュウカラは巣箱の中に前の時に使った巣が残っていると新しい巣をつくりません。 巣箱の中に巣作りをしていたら、雛育が終わったあとに巣を取り除くようにしてくださいね。

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イクメンな雄は一年に二回も繁殖できる!?

シジュウカラ 繁殖 2回

この記事では毎回、研究者自身に、発表した英語論文について解説してもらいます。 今回は、乃美大佑さんに論文を紹介してもらいます。 乃美さんは北海道大学大学院環境科学院生物圏科学専攻動物生態学コースの小泉逸郎准教授の研究室でシジュウカラを対象にして研究を行い、博士号を取得しました。 解説してもらう論文は2018年に、伝統的な鳥類学雑誌である英文誌 Ibisに掲載されました。 この論文では、子育て期間における雄親の貢献度について、複数回繁殖の観点から研究しています。 【加藤貴大 編】 紹介する論文:Nomi D, Yuta T, Koizumi I 2018. Male feeding contribution facilitates multiple brooding in a biparental songbird. Ibis 160:293-300. 「イクメン」という言葉が聞かれるようになって久しいですね。 日本でも徐々に育児休暇を取得する男性が増えていると聞きます。 以前、という繁殖における雄の重要な役割について、モズを対象とした遠藤幸子さんの研究がバードリサーチニュース7月号で紹介されていました。 今回はさらに、イクメンな鳥の雄ほど次の繁殖機会を得やすくなるのでは?という話をします。 多くの鳥は一羽の雄と雌がつがいになって子育てをします。 この理由として一方だけで雛を育てると、繁殖がうまくいかなくなるといわれるためです()。 雌一羽でも育てられるなら、雄は子育てをするよりさっさと別の雌を探した方が自分の子どもを多く残せるはずです。 とはいえ、この説を検証しようとすれば、年に一度しか繁殖しない種では少なくとも2シーズン分のつがい関係を追わねばならず、多くのデータを集めるのは大変です。 そこで、1シーズンに2回繁殖するシジュウカラを対象に調査を行いました。 調査は北海道大学苫小牧研究林で行いました。 私は2012年から調査に加わり、今回の研究はここの特徴である高い複数回繁殖率を活用したわけです。 調査では、親鳥の行動を観察するため、子育て中の巣箱の前にビデオカメラを設置し、雛が孵化してから10日前後に雌雄の給餌回数を5時間ほど記録しました(図1)。 調査とその後の分析の結果、1回目の繁殖を行った55ペアのうち、23ペアが2回目の繁殖を行い、雄の給餌割合が高いペアほど雌が2回目の繁殖をした割合が高くなる傾向が見られました(図2)。 給餌回数ではなく割合を用いたのは、巣ごとに必要な給餌の努力量が異なる(雛の数や繁殖開始時期が巣ごとに異なる)ためです。 例えば1時間に雌雄の合計で30回運んだペアでそのうち10回しか運ばなかった雄と、10回中8回も運んだ雄とでは、後者の方が貢献度としては上であると考えたためです。 本研究から、給餌貢献度の高い、要するにイクメンな雄とつがった雌ほど2回目の繁殖がしやすくなることが示唆されました。 図2.雄の給餌割合(横軸)と雌の複数回繁殖率(縦軸)との関係 Nomi et al. 2018を改変 .実線は統計解析による推定値.円の大きさはサンプル数を表す. もう一つ重要な発見は、雄の貢献度と巣立ち率(孵化した雛のうち巣立った割合)との間には関係がないことが確かめられたことです。 つまり、雌一羽でも育てられるということです。 興味深いケースですが、雌一羽で同じ時期、同じ雛数を子育てしているペアよりも多く餌を運び、雛の体重も平均よりかなり重いというパワフルなお母さんもいました。 北海道のシジュウカラは平均で10羽ほど雛を育てますから大変な労力です。 ただし、というかやはり、つがいの雄がいないため、この雌の2回目の繁殖はありませんでした。 ここで、お気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、厳密には「雌の負担軽減説」を検証したことにはなっていません。 本来ならば、繁殖時期や雛数といった他の要因の影響を排除するために、雄を一時的につがいから隔離するなどの操作実験をすべきでしょうし、他にもいろいろと問題があります。 フィールドベースの研究ではよく「後付け仮説」といわれていますが、種明かしをすると、実は上記とは全く別の目的で親の給餌行動を調べていたところ、たまたまこの傾向を見つけたのです。 もともと調査をしながら「1回しか繁殖しないペアと2回繁殖を行うペアは何が違うのか」という疑問はずっともっていたので、いろいろと解析しているうちに見つけた次第です。 その後、研究としてまとめるために文献を調べていたところ、これもたまたまうまい具合にフィットしそうな話を見つけたというわけです。 最初からこの仮説を知っていたわけではないですし、検証するためにデータをとっていたわけではないのでどうしても足りない部分がでてきてしまいます。 とはいえ、「どんな発見があるかわからない」のも野外調査の醍醐味であると思っていますし、そうした発見に対して「意義づけ」ができればとりあえず研究にはなるのです。 ここにきてなんだか半分読者を騙してしまったような感じになってしまいましたが、話を戻すと、この「負担軽減説」はもっと注目されるべきです。 というのも、この仮説はこれまで雌雄で子育てを行う哺乳類(生物全体から見ればかなり珍しい)が進化した理由の一つとして支持されていました(つまりヒトにもあてはまる?)が、鳥類ではほとんどの種が雌雄で子育てを行うにも関わらずこの仮説が検証されてこなかったからです。 実際、論文が受理されると、様々な国の研究者から問い合わせもありました。 この発見が他の研究者の何かヒントにでもなれば幸いです。 Ardea 100:197-201 Nomi D, Yuta T, Koizumi I 2018 Male feeding contribution facilitates multiple brooding in a biparental songbird. Ibis 160:293-300 著者紹介 乃美大佑(のうみだいすけ) 博士(環境科学) 所属:いであ株式会社 大阪支社 生態保全部 シジュウカラの複数回繁殖率に関する研究で博士号を取得。 現在は環境コンサルタント会社に勤務し、西日本を中心に全国各地を飛び回り鳥の調査を行っている。 最新の記事• 記事区分• 過去のニュースレター• 認定NPO法人 バードリサーチ 〒180-0034 東京都府中市住吉町1-29-9 E-mail:.

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シジュウカラ繁殖記(2001年初夏編)

シジュウカラ 繁殖 2回

3月8日放送の「ダーウィンが来た」概要• タイトル:「都会に進出!森の小鳥シジュウカラ」• 放送日:2020年3月15日19:30~19:58• 放送局:NHK総合• 番組HP: シジュウカラの特徴 シジュウカラは日本を含む東アジアから極東のロシアに生息しています。 全長はおよそ13cm~16cmほどで、スズメぐらいの大きさです。 身体の上部は青味がかった灰色や黒褐色、下面は淡褐色の羽毛で覆われています。 シジュウカラの頭頂部は黒い羽毛で覆われ、頬および後頸には白い斑紋が入っており、飼い鳥の文鳥にも少し似たような見た目をしています。 鳥類の中でも高い言語能力を保有 シジュウカラは鳥類の中でもナンバーワンと言われるほどの言語能力を持っています。 研究機関によると、シジュウカラは単語となる鳴き声を組み合わせて文章を作り、仲間同士で情報伝達するために利用することが明らかになっています。 さらに、京都大学の研究チームは、シジュウカラの文法ルールにあてはめれば、初めて聞いた鳴き声であっても、意味を理解できるとの発表しました。 ヒトの言語がどのようなメカニズムで理解しているか、言語が発達した理由をシジュウカラを通して発見できるかもしれません。 シジュウカラが都会に進出 元々日本では標高の低い山の森林地帯に生息していましたが、近年に人が多く暮らす都会にも進出するようになりました。 その理由には美しい鳴き声の裏でやり取りされる情報伝達にあるとのことです。 どういった理由で都会に進出し、個体数が増やしているのか放送内容が気になるポイントです。 郵便ポストなど身近な場所で子育て 都会に進出してきたシジュウカラは、様々な人工物を利用して子育てを行うようになりました。 郵便ポスト• 植木鉢• 三角コーン たくさんの人間が行き来するような、本来は子育てにはそぐわない場所でも大胆に巣を作ることが都会で生息数を増やしている要因にもなっています。 放送後追記 シジュウカラ特集の放送内容 冒頭、植木鉢から顔を出したシジュウカラの映像が流れました。 全長14cmほどで、大きさはスズメより少し小さいほどで、日本全国で見られる鳥と紹介されました。 胸の中央に生えている黒い羽の太さオスとメスを見分けることができるそうです。 胸の中央部の太いのがオス、細いのがメスと見分けられます。 元々は森で暮らしていたのが、近年都会で増えている理由を探るため、情報募集を行ったところ、全国各地から色々な目撃情報が集まったそうです。 郵便ポストやたぬきの置物まで色々な場所で子育て 最初に紹介されたのは、東京・日野市で視聴者からの情報で、お家のポストにシジュウカラが巣を作ったと様子が紹介されました。 ポストの中には、巣の材料がびっしり詰まっており、中にはヒナがすやすやと昼寝をしていました。 視聴者の方は、郵便配達の人が誤って投函しないように注意書きと別のポストを設置されていました。 他にも陶器製の椅子の中に巣作りをしたという目撃情報もありました。 小さな3cmほどの穴を出入りして、毎年巣作りをしているそうです。 その他にも植木鉢やたぬきの置物まで様々な場所で巣作りをしている情報がありました。 なぜ、これだけ多用な場所で巣作りが可能なのか? 元々シジュウカラは木の洞を利用して巣作りをしていたそうです。 都会の中には木の洞に似た空間がたくさんあり、それらを利用して巣作りした結果、どんどん都会に進出してきました。 現在では東京全域でシジュウカラを目撃 1970年代までは東京の東側ではシジュウカラは目撃されていませんでしたが、今は東京全域で目撃されるようになっています。 近年東京では公園や緑地が整備されたことでエサとなる昆虫などがたくさんいるため、都会に進出してきたそうです。 ここで、ひげじいから「なぜシジュウカラだけ都会で増えたのか?」という質問がありました。 その理由として、シジュウカラは好奇心旺盛で、柔軟な性格でどんな場所でも子育てに取り組むため、他の鳥類に比べ、都会で増えているとのことでした。 シジュウカラの役立つ能力「声」 シジュウカラが都会で生きるために役に立つ能力として、「声」が紹介されました。 巣箱に設置したカメラで巣の中を観察をしていると、メスはほとんど巣箱から出ずに卵を温めていました。 オスが外でいると、巣箱の中にいるメスと声でコミュニケーションを取っている様子がありました。 鳴き声には意味があり、それぞれで情報交換や会話を行っているそうです。 シジュウカラの色々な鳴き声の持つ意味が紹介されました。 ジャージャー:ヘビが来たことを伝える声• ヒーヒー:タカが来たことを伝える声• ピーツピ:警戒しろ• ヂヂヂヂ:集まれ 鳴き声を組み合わせて文章を作ることが判明! 最新の結果によると、シジュウカラは鳴き声を組み合わせて、文章を作ることが判明しました。 京都大学の鈴木俊貴博士によると、先程の「ピーツピ」と「ヂヂヂヂ」を組み合わせ、「警戒しながら集まれ」という文章を仲間に伝えるそうです。 20以上の単語で、175以上の組み合わせた文章があると研究結果を発表しました。 こうした能力は、霊長類のチンパンジーにもない能力で、人間にも匹敵すると鈴木博士は述べました。 シジュウカラ以外にも理解できる種類の鳥が登場 さらに、シジュウカラの言葉を理解できる種類の鳥として、ヤマガラも登場しました。 ヒナの天敵になる猫が巣であるポストに近づいた際、先程紹介した「ピーツピ ヂヂヂヂ 警戒しながら集まれ 」を鳴きました。 すると、ヤマガラとシジュウカラの夫婦3羽で猫を鳴き声で威嚇し、巣から離れさせることに成功しました。 異なる種類のヤマガラとの共同戦線を張る様子もとても興味深い内容でした。 シジュウカラが集まる巣箱のポイント• 入り口は開けた方に開ける• 少し下向きにかける• 横枝の上はNG• 西日はNG シジュウカラの巣立ちは危険と隣合わせ シジュウカラのヒナたちが成長し、まもなく巣立ちの時を迎えています。 しかし、巣立ちは危険と隣り合わせで、都会の中ではうまく飛び立つことができません。 地面に降りて右往左往しているところ、カラスによってヒナが捕らえられてしまいました。 都会であっても元々の森と同様に巣立ちの際には天敵に多くの命が奪われてしまうそうです。 多くの人がヒナの巣立ちを見守る 自宅のポストなどを巣として活用していた人々は、頑張ってヒナたちが巣立つところを温かく見守っていました。 ポストは入り口が狭く、飛び立ちにくかったですが、なんとかポストから出て、飛び立つことに成功しました。 親鳥と巣のお家の家族に見守られ、ヒナたちは巣の外で生活をスタートしました。 巣立ってからも1ヶ月は親鳥と暮らし、食べ物の取り方や言葉を学ぶそうです。 「愛らしく、たくましいその魅力に気づいた時、その鳴き声が聞こえてくる」というナレーションで締められました。 まとめ・終わりに 今回、2020年3月15日放送のダーウィンが来た「都会に進出!森の小鳥シジュウカラ」について紹介しました。 高い言語能力を持つシジュウカラがどのようにして都会に進出してきたか、その秘密に迫る興味深い内容です。

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