イラストテクニック～目が髪の毛に透けてるアレ～:七海かずさのブロマガ
大きくふっくらとした目でまつ毛は多めに、上まつ毛は幅も太目に描きます。 黒目の部分が大きい分、ハイライトも多く入ります。 まつ毛も幅が細く、目のラインに沿うように生えています。 全体的に横に長くというイメージで描きます。 目の大きさと角度で印象を変える 目は大きければ大きいほど年齢が若く・幼く、反対に小さくなるほど大人びて見えます。 また、目尻の角度を変えるだけでも印象は変化していきます。 目尻が下がると穏やかなタレ目になり、目尻が上がってつり目になると凛として気が強そうな印象を与えます。 子どもなど無邪気で純粋なキャラクターを描くときに向いています。 かわいらしい印象を与えます。 また、たれ目のようにも見え、優し気な印象を与えます。 軽く化粧を施しているようにも見えます。 メイク風の目を描くときに向いているまつ毛の描き方です。 目の表情で印象を変える 「目は口ほどに物をいう」という言葉があるように、感情によって目にもさまざまな表情が生まれます。 表情のついた目を使うと、キャラの性格をより表現しやすくなります。 大人びていて、落ち着いた性格のキャラクターが笑うときによく見られる目です。 主人公タイプのキャラクターによく使われる目の描き方です。 不機嫌そうな印象を与えたいときにも使えます。 目の形の種類 目の形は個人差が大きく、男女問わずさまざまな形があります。 似た系統の目でも、目の開かれ方や大きさ、まつ毛の量など細部の違いで印象が変わります。 幼さが出る目の形です。 上下にまつ毛をつけることでより女の子らしく見せることができます。 真面目なキャラクターやクールな美人系のキャラクターに似合う目の形です。 感情が読み取れないキャラや不思議ちゃんのようなキャラにも適している形です。 まつ毛を多くすることで、化粧をしている女性らしさを出します。 男女の差をつけたいときは、まつ毛の長さや幅で調節します。 まつ毛の幅が細く、目尻に向かって上がっているのが特徴です。 男性の場合は少年の心を忘れていないオジサンキャラや温和な性格のキャラクターによく使われます。 人生経験を積んできた中高年のおじさまによく似合う目の形です。 目の描き方例 ＜女性＞ 目は形や色、表情でキャラクターの印象を大きく変えます。 特に女性キャラは瞳が大きく、塗り方も多種多様なやり方があります。 ここでは女性キャラの美しい青い瞳を描く一例を紹介します。 ブラシはアナログ感のあるかすれたものを使用して、まつ毛が光を反射する様子が自然に見えるようにしています。 あとでハイライトや影を入れることを考え、瞳はやや暗めの薄い水色で塗っています。 上まぶたで影ができている部分を、薄い赤みがかったグレーで塗っていきます。 目尻に近い部分には、細い影を入れます。 ベースにした水色よりも濃いブルーで、瞳孔を中心に曲線を描くように塗っていきます。 明暗をはっきりさせることで、ブルーを深めて瞳の印象を強めています。 瞳のグラデーションよりもさらに濃いブルーで塗っていくことで、瞳の明るい色合いの部分が際立つようにしています。 ベースの水色よりも白い色を使い、ぼかしながら描き入れます。 現実の眼球は球体になっているので、瞳孔を中心として放射線状に軽く光を加えると、瞳が輝いている印象が表現できます。 形や位置に正解はありませんが、ここではだ円形のハイライトを左右に分け、軽くぼかしながら大小で入れています。 キャラクターの肌を塗ったとき違和感が出ないように、線画に赤みを加えています。 また、キャラクター全体に当たる光を考慮して、線画の左右にうっすらと光を加えます。 ＜男性＞ 女性キャラクターに比べると横長に描かれることが多い男性の目。 瞳のサイズが小さく、その表現も絵柄によってさまざまです。 ここではその一例としてブラウンの知的な瞳の描き方を紹介します。 成人男性の目は女性よりも小ぶりで、瞳も一回り小さく描いています。 色は自由ですが、ここでは落ち着いた男性らしさを意識して渋めの茶色を選びました。 ベースは、暗すぎず明るすぎないマットな茶色で塗ります。 上まぶたが影になっていますが、女性よりもまつ毛が薄いのでやや細めに影を入れます。 ベースよりもやや濃い茶色で塗り、瞳孔を囲むようにしながら山なりに塗っていきます。 ベースカラーが暗めの色だと、深みのある知的な雰囲気が出しやすくなります。 グラデーションよりもさらに濃い色を使い、目の印象を強めます。 また、瞳のふちにもうっすらと濃い色を入れ、瞳の色味を引き締めます。 瞳が輝くことで、生き生きとした印象を与えます。 ただし、男性は光を入れすぎるとかわいい印象になってしまうので注意しましょう。 男性キャラは瞳が小さめなので、やや控えめなサイズで入れましょう。 明度が高くなり、一気に若々しい印象になります。 影の色を意識し、明るくしすぎないように注意します。 目を描き終えたらキャラクター全体を見て、光が当たっている部分に明るい光を描き入れて完成です。 創作物を作る上で欠かせないものにキャラクターがあります。 キャラクターの体格や衣装などの外見を作り上げることがキャラクターデザインですが、見た目のキャッチーさだけではなくキャラの個性が感じられることが重要になります。 しかし、漫画やイラストを描く時には、描き手の癖や好みが出てしまうため、どうしても同じ顔になってしまう悩みがあります。 本書は、キャラクターをデザインするうえでの基礎的なことから、見た人の印象にいかに残るようにするかの方法までを理論的に指南していく一冊です。 キャンペーン応募方法 本キャンペーン、１週目の募集は終了いたしました。 たくさんのご応募ありがとうございました。 本記事で一部内容を紹介したを抽選で2名様にプレゼントいたします！ 申込方法： 描きナビ公式Twitterアカウントをフォローしてをリツイートしてください。 ・賞品の発送は日本国内に限らせていただきます。 ・当選者についてのお問合わせにはお答えできません。 ・当選のご連絡後6営業日以内に送付先をご連絡いただけない場合は、当選を無効とさせていただく場合がありますのでご注意ください ・当選者の権利を譲渡・換金・変更することはできません。
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