血液 検査 mcv 高い。 血液検査のMCVって?MCHとMDHCは?まとめてご紹介

RDW(赤血球の血液検査項目)の見方・考え方

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開くと目次へ• ヘマトクリットとは? ヘマトクリットを一言で表すと、「 血液の濃さ」です。 血液には赤血球や白血球など様々な細胞が存在していますが、ヘマトクリットは 血液全体に対して赤血球がどのくらいの容積を占めているかという指標になります。 そして、なぜヘマトクリットの値を調べるかというと、 貧血の種類や多血症、脱水の有無を特定するためです。 一概に 貧血といっても、出血や造血異常など様々な原因があるので、ヘマトクリットや赤血球数、ヘモグロビンの値などから貧血の種類を推定することが必要になるのです。 一方、 多血症は血液中の赤血球が増えすぎてしまう病気です。 赤血球は酸素を運搬するので、ある程度多いのは体にいいのですが、増えすぎてしまうと赤血球が集まって固まりを形成しやすくなります。 脳や心臓に血液の固まりが詰まってしまうと、脳梗塞や心筋梗塞を起こす危険性があります。 血液は赤血球などの固体成分と、血漿と呼ばれる液体成分の2種類に分かれています。 ヘマトクリットを調べるためには、血液をぐるぐる回して固体成分と液体成分を分離しなければいけません。 この方法を遠心分離と言います。 ヘマトクリットの正常値は男性で40〜50%、女性で35〜45%です。 男性の方が血液に含まれている赤血球の割合が多いことがわかりますね。 この基準値よりも大きければ、赤血球の占める割合が大きいということになります。 その原因は赤血球が少ないという可能性もありますが、赤血球は正常で血液の血漿成分が少ない場合などもありますので、赤血球などの値と総合的に判断しましょう。 赤血球の数が普通なのにヘマトクリットの値が上昇している場合には、脱水を起こしている可能性があります。 赤血球の数が多い場合には、真性多血症やストレス性の多血症が疑われます。 ヘマトクリット値が高い原因について ヘマトクリットが高い場合には以下の疾患が考えられます。 後に細かく説明していきます。 脱水症状(相対性多血症) 脱水状態では体内の水分量が減少しています。 血液の液体成分である血漿量も減少してしまうので、相対的に赤血球の比率が大きくなってしまうのです。 これを相対性多血症と呼ぶこともあります。 嘔吐や下痢など水分を外に出しやすくなっている時には、脱水症状を伴いやすいです。 それ以外にも汗をかいたりするとヘマトクリットの値が上がりやすくなります。 真性多血症 赤血球は骨髄で作られるのですが、何らかの異常で骨髄の赤血球を作るスピードが速くなりすぎてしまうと、赤血球の割合が増加してしまいます。 相対性多血症と異なり、赤血球そのものが増えているため、真性多血症と言います。 この真性多血症は、だいたい5万人に1人と言われており、 稀な疾患の1つです。 男性に多く、60歳以上で発見されることが多い点も特徴です。 多血症の症状としては「 のぼせ感」「 頭痛」「 集中力の低下」などがあります。 これらの症状が複数当てはまる方は、多血症の可能性を疑います。 また、多血症は赤血球が固まりを作りやすいので、 脳血栓や心筋梗塞、深部静脈血栓症などを発症するリスクが高まります。 真性多血症の場合、診断された後に治療をしなければ、2年以内に死亡する確率が50%です。 治療を行った際には平均して15〜20年生存している方が多いです。 ストレス ストレスを溜め込んでいる人は、赤血球の産生が高まりやすいと言われています。 どうしてストレスがヘマトクリットの値を上昇させてしまうのか、 はっきりとした原因はわかっていませんが、高血圧や肥満の方に多いと言われています。 酸素欠乏 タバコを吸う人も、ヘマトクリットの値が増加しやすいです。 Sponsored Links 喫煙をしている方は肺の機能が低下しやすいので、血液中に含まれる酸素量が少なくなります。 そのため、効率よく酸素を取り込めるように赤血球の数を増やす方向にシフトします。 肺以外にも血液を送り出す心臓の働きが弱っている場合に、血液中の赤血球の数を増やして酸素を届けやすくすることがあります。 タバコ以外にも高い場所に住んでいる人も、ヘマトクリットの値が高くなりがちです。 また、高い場所は酸素濃度が小さいので、赤血球が増加します。 この原理を利用して体に多くの酸素を取り込めるように、多くのアスリートは高地トレーニングを行っています。 では、ヘマトクリット値が高い時はどのように改善していけばよいのでしょうか? ヘマトクリット値が高い場合の改善方法は? ヘマトクリットの値が高い場合、血液が固まりやすくなっているので、 血をサラサラにする必要があります。 血液を固まりにくくする薬がありますので、ヘマトクリットの値が高いままの人は、病院で処方してもらうといいでしょう。 真性多血症は瀉血(しゃけつ)という治療を取ることがあります。 体から血を抜くことで赤血球の数を減らすのが狙いです。 一回の瀉血で約500ccの血を抜き取り、ヘマトクリットの値が改善するまで瀉血を続けます。 ただし、真性多血症の場合には一度ヘマトクリットの値が良くなっても再び上がる可能性があります。 その際には再び瀉血を行わなければなりません。 また、ヘマトクリットの値が上がる原因を取り除くことも大切です。 多血症の場合は造血疾患が隠れている可能性がありますから、赤血球数や血小板、白血球などのヘマトクリット以外の造血機能に異常がないか確認しなければいけません。 特に相対性多血症の場合は、主に脱水が原因で起こります。 嘔吐や下痢などの際に起きやすい脱水ですが、日常生活の中でも「 長風呂」「 夏に長時間水分補給を行わない」「 睡眠」など相対性多血症になるリスクがあります。 多血症もひどくなると血栓を生じる怖い疾患ですから、脱水になりやすい人はこまめに水分補給をしてください。 ストレスや喫煙が原因でヘマトクリットが上昇しているのでしたら、ストレスの軽減や禁煙が重要になります。 ストレスを解消するには 運動や十分な休息をとることなどがありますので、自分にあったストレス解消法を見つけてください。 また、ストレスによる多血症は肥満の人に多いと言われているので、肥満体型の方はダイエットをすることをオススメします。 喫煙は血液中の酸素を減らす原因になるので吸わないのが一番です。 肺がんなどのリスクにもなりますから、体のためにも禁煙することが大事です。 まとめ ヘマトクリットの値が高い際には、多血症を発症していることが多いです。 脱水などの相対性多血症だったならば、水分補給をすることで改善することができますが、その他の多血症だった場合治療が長引くことが多いと言われています。 特に真性多血症は、比較的稀な疾患ということや、発症が高齢ということもあり検査で見逃されやすいです。 多血症は症状が乏しい場合が多いため、自分では気づきにくいという特徴もあります。 ただし、この疾患を放っておくと血液が固まってしまい脳梗塞や心筋梗塞を起こしやすくなります。 これらの疾患は時として命に関わることがありますので、真性多血症を見逃さずに発見し迅速に治療しなければなりません。 多血症を防ぐためには予防対策などももちろん大切ですが、定期的に健康診断に行くことが最も大切です。 ヘマトクリットの値は血液検査ですぐにわかりますから、定期的に値をチェックすることで、多血症になっても早い時期に治療を始めることができます。 多血症の中で一番怖い真性多血症は60歳以上に起こりやすいと言われており、60歳を超えると多血症以外の様々な疾患にかかりやすくなりますから、体に異常がないか健康診断を受けるべきと思っています。 そして、ヘマトクリットの値がおかしい場合には、医師に相談することも大切です。 ヘマトクリットの値や多血症の症状を感じた場合には、近くの血液内科がある病院に受診することをオススメします。

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平均赤血球容積(MCV)とは?!MCVの大きい疾患はなに?!

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開くと目次へ• ヘマトクリットとは? ヘマトクリットを一言で表すと、「 血液の濃さ」です。 血液には赤血球や白血球など様々な細胞が存在していますが、ヘマトクリットは 血液全体に対して赤血球がどのくらいの容積を占めているかという指標になります。 そして、なぜヘマトクリットの値を調べるかというと、 貧血の種類や多血症、脱水の有無を特定するためです。 一概に 貧血といっても、出血や造血異常など様々な原因があるので、ヘマトクリットや赤血球数、ヘモグロビンの値などから貧血の種類を推定することが必要になるのです。 一方、 多血症は血液中の赤血球が増えすぎてしまう病気です。 赤血球は酸素を運搬するので、ある程度多いのは体にいいのですが、増えすぎてしまうと赤血球が集まって固まりを形成しやすくなります。 脳や心臓に血液の固まりが詰まってしまうと、脳梗塞や心筋梗塞を起こす危険性があります。 血液は赤血球などの固体成分と、血漿と呼ばれる液体成分の2種類に分かれています。 ヘマトクリットを調べるためには、血液をぐるぐる回して固体成分と液体成分を分離しなければいけません。 この方法を遠心分離と言います。 ヘマトクリットの正常値は男性で40〜50%、女性で35〜45%です。 男性の方が血液に含まれている赤血球の割合が多いことがわかりますね。 この基準値よりも大きければ、赤血球の占める割合が大きいということになります。 その原因は赤血球が少ないという可能性もありますが、赤血球は正常で血液の血漿成分が少ない場合などもありますので、赤血球などの値と総合的に判断しましょう。 赤血球の数が普通なのにヘマトクリットの値が上昇している場合には、脱水を起こしている可能性があります。 赤血球の数が多い場合には、真性多血症やストレス性の多血症が疑われます。 ヘマトクリット値が高い原因について ヘマトクリットが高い場合には以下の疾患が考えられます。 後に細かく説明していきます。 脱水症状(相対性多血症) 脱水状態では体内の水分量が減少しています。 血液の液体成分である血漿量も減少してしまうので、相対的に赤血球の比率が大きくなってしまうのです。 これを相対性多血症と呼ぶこともあります。 嘔吐や下痢など水分を外に出しやすくなっている時には、脱水症状を伴いやすいです。 それ以外にも汗をかいたりするとヘマトクリットの値が上がりやすくなります。 真性多血症 赤血球は骨髄で作られるのですが、何らかの異常で骨髄の赤血球を作るスピードが速くなりすぎてしまうと、赤血球の割合が増加してしまいます。 相対性多血症と異なり、赤血球そのものが増えているため、真性多血症と言います。 この真性多血症は、だいたい5万人に1人と言われており、 稀な疾患の1つです。 男性に多く、60歳以上で発見されることが多い点も特徴です。 多血症の症状としては「 のぼせ感」「 頭痛」「 集中力の低下」などがあります。 これらの症状が複数当てはまる方は、多血症の可能性を疑います。 また、多血症は赤血球が固まりを作りやすいので、 脳血栓や心筋梗塞、深部静脈血栓症などを発症するリスクが高まります。 真性多血症の場合、診断された後に治療をしなければ、2年以内に死亡する確率が50%です。 治療を行った際には平均して15〜20年生存している方が多いです。 ストレス ストレスを溜め込んでいる人は、赤血球の産生が高まりやすいと言われています。 どうしてストレスがヘマトクリットの値を上昇させてしまうのか、 はっきりとした原因はわかっていませんが、高血圧や肥満の方に多いと言われています。 酸素欠乏 タバコを吸う人も、ヘマトクリットの値が増加しやすいです。 Sponsored Links 喫煙をしている方は肺の機能が低下しやすいので、血液中に含まれる酸素量が少なくなります。 そのため、効率よく酸素を取り込めるように赤血球の数を増やす方向にシフトします。 肺以外にも血液を送り出す心臓の働きが弱っている場合に、血液中の赤血球の数を増やして酸素を届けやすくすることがあります。 タバコ以外にも高い場所に住んでいる人も、ヘマトクリットの値が高くなりがちです。 また、高い場所は酸素濃度が小さいので、赤血球が増加します。 この原理を利用して体に多くの酸素を取り込めるように、多くのアスリートは高地トレーニングを行っています。 では、ヘマトクリット値が高い時はどのように改善していけばよいのでしょうか? ヘマトクリット値が高い場合の改善方法は? ヘマトクリットの値が高い場合、血液が固まりやすくなっているので、 血をサラサラにする必要があります。 血液を固まりにくくする薬がありますので、ヘマトクリットの値が高いままの人は、病院で処方してもらうといいでしょう。 真性多血症は瀉血(しゃけつ)という治療を取ることがあります。 体から血を抜くことで赤血球の数を減らすのが狙いです。 一回の瀉血で約500ccの血を抜き取り、ヘマトクリットの値が改善するまで瀉血を続けます。 ただし、真性多血症の場合には一度ヘマトクリットの値が良くなっても再び上がる可能性があります。 その際には再び瀉血を行わなければなりません。 また、ヘマトクリットの値が上がる原因を取り除くことも大切です。 多血症の場合は造血疾患が隠れている可能性がありますから、赤血球数や血小板、白血球などのヘマトクリット以外の造血機能に異常がないか確認しなければいけません。 特に相対性多血症の場合は、主に脱水が原因で起こります。 嘔吐や下痢などの際に起きやすい脱水ですが、日常生活の中でも「 長風呂」「 夏に長時間水分補給を行わない」「 睡眠」など相対性多血症になるリスクがあります。 多血症もひどくなると血栓を生じる怖い疾患ですから、脱水になりやすい人はこまめに水分補給をしてください。 ストレスや喫煙が原因でヘマトクリットが上昇しているのでしたら、ストレスの軽減や禁煙が重要になります。 ストレスを解消するには 運動や十分な休息をとることなどがありますので、自分にあったストレス解消法を見つけてください。 また、ストレスによる多血症は肥満の人に多いと言われているので、肥満体型の方はダイエットをすることをオススメします。 喫煙は血液中の酸素を減らす原因になるので吸わないのが一番です。 肺がんなどのリスクにもなりますから、体のためにも禁煙することが大事です。 まとめ ヘマトクリットの値が高い際には、多血症を発症していることが多いです。 脱水などの相対性多血症だったならば、水分補給をすることで改善することができますが、その他の多血症だった場合治療が長引くことが多いと言われています。 特に真性多血症は、比較的稀な疾患ということや、発症が高齢ということもあり検査で見逃されやすいです。 多血症は症状が乏しい場合が多いため、自分では気づきにくいという特徴もあります。 ただし、この疾患を放っておくと血液が固まってしまい脳梗塞や心筋梗塞を起こしやすくなります。 これらの疾患は時として命に関わることがありますので、真性多血症を見逃さずに発見し迅速に治療しなければなりません。 多血症を防ぐためには予防対策などももちろん大切ですが、定期的に健康診断に行くことが最も大切です。 ヘマトクリットの値は血液検査ですぐにわかりますから、定期的に値をチェックすることで、多血症になっても早い時期に治療を始めることができます。 多血症の中で一番怖い真性多血症は60歳以上に起こりやすいと言われており、60歳を超えると多血症以外の様々な疾患にかかりやすくなりますから、体に異常がないか健康診断を受けるべきと思っています。 そして、ヘマトクリットの値がおかしい場合には、医師に相談することも大切です。 ヘマトクリットの値や多血症の症状を感じた場合には、近くの血液内科がある病院に受診することをオススメします。

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MCV/MCH/MCHC

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2006年 北里大学大学院卒 2008年 平塚共済病院内科医長を経て小田原銀座クリニックに入職、その後院長に就任 2013年 12月には当院久野銀座クリニックを開業 早期発見、早期治療を心がけ、健康で心豊かな人生を歩んでいただくことを願っており、内科・消化器内科を中心に幅広い情報の発信に努める。 血液検査では「MCV」という数値を確認できますが、これは貧血の原因をしらべるのに必要な項目です。 この数値が高いのは体内で異変が起きている証なので、その原因を取り除いて正常値に戻さなくてはいけません。 この記事では、MCVが高くなる原因とそれに伴うリスクについて解説します。 MCVとは? MCVとは「平均赤血球容積」を表す数値で、簡単に言うと 赤血球の大きさをしらべることができます。 MCVと同時に次の項目も測定するのが一般的です。 ・MCH:平均赤血球ヘモグロビン量• ・MCHC:平均赤血球ヘモグロビン濃度 これらは全て貧血の原因をしらべるのに必要な数値で、この数値が高いと「ビタミンB12欠乏性貧血」「葉酸欠乏性貧血」「過剰飲酒」の可能性が疑われます。 基準値は80~90flとなり、「fl(フェムトリットル)」は1000兆分の1リットルを表す単位です。 数値ごとの名称 MCVの数値によって、以下のような名称で示されます。 ・基準値:正球性(赤血球の大きさが正常)• ・高 い:大球性(赤血球が平均的に大きい)• ・低 い:小球性(赤血球が平均的に小さい) MCVが高くなる原因は? 1. 大球性貧血(赤血球が大きい) 大球性貧血はMCV上昇の主な原因となります。 赤血球の生産に必要なビタミンB12や葉酸が不足し、通常よりも大きな赤血球がつくられることで生じます。 大球性貧血は2種類 大球性貧血はさらに2種類に分けられます。 ビタミンB12不足が原因の場合は「ビタミン欠乏性貧血」、葉酸不足なら「葉酸欠乏性貧血」と呼ばれます。 ビタミンB12が不足する原因 ビタミンB12は、普通の食生活をしている限り不足するものではありません。 そのため不足している場合は、摂取ではなく 吸収機能(胃や回腸)に問題があるケースがほとんどです。 例えば体質・加齢・胃切除・萎縮性胃炎などで、栄養素の吸収が悪くなっていることなどが挙げられます。 葉酸が不足する原因 葉酸は食事からしっかり摂らないと不足するため、食生活の乱れは大敵です。 アルコールの多量摂取 飲酒の習慣がある方も、MCVが高くなる傾向があります。 体内でアルコールを分解するときに発生する「アセトアルデヒド」が、MCVの上昇に影響するためです。 病気が原因となっていることも MCVが高くなる原因としては、大球性貧血のほかに次のような病気の可能性も考えられます。 ・骨髄異形成症候群:赤血球をつくりだす骨髄に異常がみられる病気• ・再生不良性貧血:骨髄の機能が低下する病気• ・溶血性貧血:何らかの原因で赤血球が破壊される病気• ・肝疾患:肝臓のはたらきが阻害され正常に機能しなくなる病気 MCVが高いときの改善法 1. 自分でできる改善方法 食生活の改善 まずは日々の食事から、しっかりビタミンB12と葉酸を摂ることが大切です。 それぞれ下記の食材に多く含まれます。 ・ビタミンB12:しじみ・赤貝・牛レバー・あさり・いくらなど• ・葉酸:レバー・うなぎ・うに・豆類・ほうれん草など お酒を控える MCVが高いといわれてから禁酒をしても、 基準値に戻るまで2~4ヵ月ほどかかるとされています。 そのため日頃から節酒を心がけることが大切です。 アルコールを多量摂取する方は、 MCVの上昇に比例して食道がんや咽頭がんのリスクも上がる傾向があります。 飲酒は適量にとどめるようにしましょう。 病院での治療について 食生活を見直すだけで改善される場合もありますが、状態が深刻であれば治療の必要があります。 病院では、基本的にはビタミンB12と葉酸を補う処置が施されます。 問診 病院ではまず問診にて次のような内容を確認します。 ・消化器官の手術歴• ・普段の食生活• ・飲酒の傾向• ・妊娠の有無 注射、点滴 ビタミンB12不足であると判断された場合、注射や点滴を用いて体内に投与します。 ビタミンB12は食事内容に左右されないため、自力で補うのが難しい栄養素です。 そのため吸収機能に問題がある場合は、定期的な投与が必要となります。 経口投与 葉酸に関しては、食生活を見直しても改善しない場合、経口投与などの治療も併せて行います。 まとめ MCVという言葉は普段あまり耳にしないかもしれません。 しかし貧血をはじめとした病気の指標となる大切な数値です。 MCVが高くなっている場合はビタミンB12や葉酸が不足しているか、骨髄や肝臓などに病気が生じているかもしれません。 検査の結果数値が高いといわれたら、自分で気をつけられることは意識的に改善しましょう。 また、定期的に検査を受けて異常がないか確認することも大切です。

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