大森 寿美男。 なつぞら脚本家大森寿美男の評価は?代表作品やプロフィールまとめ|朝ドラマイスター

大森美香

大森 寿美男

なつぞらは実話なの?実在のモデルはいる? 前作の「まんぷく」は、実話となり、実在の人物をモデルとしたドラマとなりました。 インスタントラーメンを生み出した日清食品ホールディングスの創業者の安藤百福とその妻・仁子の半生をモデルにしたドラマでしたね。 今回の「なつぞら」は、実話なのでしょうか。 実在のモデルはいるのでしょうか。 調べてみましたが、 「なつぞら」は、実話ではない、ということです。 モデルはいるようで、 アニメーターの奥山玲子さん。 ただ、ヒントにしたというくらいのようです。 大森寿美男さんのオリジナル作品ということになります。 奥山玲子はどんな人? では、まず「なつぞら」のモデルとなった奥山玲子さんとは、どんな人なのでしょう。 奥山玲子のプロフィール 名前:奥山玲子 おくやまれいこ 生年月日:1936年10月26日 没年月日:2007年5月6日 70歳没 出身地:宮城県仙台市 職業:アニメーター、版画作家 宮崎駿とも仕事をする なつぞらは、時折、ジブリ作品のようなアニメーションが入りますが、 奥山玲子さんは、宮崎駿さんとも仕事をしています。 故・高畑勲氏、宮崎駿氏と共に、『アルプスの少女ハイジ』や『母を訪ねて三千里』をつくっています。 大森寿美男のプロフィール 名前:大森寿美男 生年月日:1967年8月3日 年齢:51歳 2019年3月現在 出身地:神奈川県 職業:脚本家、演出家、映画監督 大森寿美男は朝ドラ脚本の経験者? この大森寿美男さんですが、すでに朝ドラの脚本を書いている経験があります。 その作品とは、 「てるてる家族」です。 「てるてる家族」は、2003年の後期の作品で、 主演は石原さとみさん。 なかにし礼さんの小説『てるてる坊主の照子さん』が原作でした。 てるてる家族みたいな作品を作りたかった? 大森さんのインタビューによると、 今回の「なつぞら」を書くきっかけとなったのが、 もう一度「てるてる家族」のような作品を作りたかったからと答えています。 そうですね。 『てるてる家族』みたいな作品をもう一回作りたいと思ったのがきっかけです。 長く一つの物語を書くと、一つの人生を体験したような余韻が残るんですよね。 ふるさとを一つ得たというか、一時期そこに住んでいたくらいの記憶が残る。 『てるてる家族』では、見てくれる人たちともそのような感覚を共有できた気がして。 そういう体験をもう一度してみたいと思ったんです。 引用元: スポンサーリンク 朝ドラ以外の作品は? 今回、2度目の朝ドラの脚本を書く大森寿美男さんですが、 朝ドラ以外の脚本も見てみましょう。 どのような作品を書いてきたのでしょうか。 映画 お墓がない! (1998年 製作:光和インターナショナル、フジテレビジョン 配給:松竹) 39 刑法第三十九条(1999年 光和インターナショナル、松竹) 黒い家(1999年 松竹) 命(2002年 東映) 木曜組曲(2002年 製作:光和インターナショナル 配給:シネカノン) 昭和歌謡大全集(2003年 製作:光和インターナショナル、バンダイビジュアル 配給:シネカノン) 欲望(2005年 製作:光和インターナショナル 配給:メディア・スーツ) メールで届いた物語(2005年 東映ビデオ) 星になった少年(2005年 フジテレビジョン、東宝) 花田少年史 幽霊と秘密のトンネル(2006年 日本テレビ、光和インターナショナル、松竹他) 寝ずの番(2006年 製作:光和インターナショナル 配給:角川ヘラルド・ピクチャーズ) 次郎長三国志(2008年 製作:光和インターナショナル 配給:角川ヘラルド・ピクチャーズ) 風が強く吹いている(2009年 製作:光和インターナショナル 配給:松竹) — 監督も兼務 劇場版テンペスト3D(2012年) 悪夢ちゃん The 夢ovie(2014年) アゲイン 28年目の甲子園(2015年、東映) — 監督も兼務 悼む人(2015年、東映) テレビドラマ 夜逃げ屋本舗(1999年、日本テレビ) 泥棒家族(2000年、日本テレビ) 女と愛とミステリー刑法第三十九条 フラッシュ・バック(2001年、テレビ東京) トトの世界〜最後の野生児〜(2001年、NHK-BS2) 長良川巡礼(2001年、NHK) 君を見上げて(2002年、NHK) 強行犯捜査第7係(2002年、NHK) 時空警察2(2002年、日本テレビ) 月曜ミステリー劇場警察庁特別広域捜査官 宮之原警部シリーズ丹後浦島伝説殺人事件(2003年、TBSテレビ) 連続テレビ小説(NHK) てるてる家族(2003年 — 2004年) なつぞら(2019年) 一番大切な人は誰ですか? (2004年、日本テレビ) クライマーズ・ハイ(2005年、NHK) 風林火山(2007年、NHK「大河ドラマ」) 黒部の太陽(2009年、フジテレビ) 15歳の志願兵(2010年、NHK) TAROの塔(2011年、NHK) テンペスト(2011年、NHK BSプレミアム) 悪夢ちゃん(2012年、日本テレビ) 鼠、江戸を疾る(2014年、NHK) 55歳からのハローライフ(2014年、NHK) 64(ロクヨン)(2015年、NHK) 精霊の守り人(2016年 — 2018年、NHK) モンタージュ~三億円事件奇譚~(2016年、フジテレビ) フランケンシュタインの恋(2017年、日本テレビ) どこにもない国(2018年、NHK) 引用元: となっています。 2000年代は、NHKの仕事が多いですね。 大森寿美男の評価は? 朝ドラというと、キャストも重要ですが、 脚本家がとても重要です。 成功するか失敗するか脚本家次第というところもあるかもしれません。 最初、観てるかたも、つまらなければ、途中で脱落してしまいますからね。 なので大森寿美男さんのこれまでの評価は気になるところです。 どのような評価をされているのでしょう。 まずは、前回の朝ドラの脚本を担当した 「てるてる家族」は、 平均視聴率が18. この平均視聴率の朝ドラの歴史の中で、16番目に低い数字となっており、 視聴率的には失敗した作品かもしれません。 しかし、2000年代の朝ドラは、低迷期に入っており、視聴率的にはどの作品も苦戦していた時期で、 メディアからの評価は高い作品でした。 放送終了前後には 朝日新聞、読売新聞、キネマ旬報などに好意的な記事が掲載され、 読売新聞コラムの同社専門委員・河村常雄さんなどは、 「近年の朝ドラでは傑作の部類と思った」 と評価しています。 また、視聴者からも絶賛されました。 一番好きな朝ドラが「てるてる家族」という人も多いです。 — きゃさりん kyasarin123 てるてる家族が一番好きです。 ちりとてちんも面白かったかな。 こちらの平均視聴率ですが、 18. こちらは、最近の大河ドラマの低い視聴率を考えますと、まあまあの視聴率です。 しかし、こちらも視聴者からの評価は高い作品です。 大河は個人的にここ数年だと風林火山が一番楽しめたなぁ。 むちゃくちゃだったけど、とにかく面白かった!!その後の大河に関しては、正直「坂の上の雲」のつなぎ作品として。。。 いや、言い過ぎたwwwでも「坂の上の雲」が一番おもしろかったからなぁ。。。 — korokoro korokoro823 ここ数年のNHK大河では「風林火山」が一番面白かった。 その次が「龍馬伝」。 「篤姫」はヒットしたようだけど、個人的には面白くなかったので、「江」もあんま観る気しない。 — fhiyoshi 株闘道場 fhiyoshi 2015年4月18日より、NHK「土曜ドラマ」にて全5回で放送された「64(ロクヨン)」では、 平成27年度(第70回) 文化庁芸術祭賞大賞(テレビ・ドラマ部門)を受賞しています。 2016年3月19日から3シーズンに渡って3部作・全22回で放送された『放送90年 大河ファンタジー 「精霊の守り人」』でも、 ATP賞テレビグランプリの 総務大臣賞を受賞したりしています。 ということで、大森寿美男さんが担当する脚本は、非常に内容が評価される傾向にあるようです。

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広瀬すず、市川海老蔵主演の特別ドラマで時代劇初挑戦 『なつぞら』脚本家・大森寿美男と再タッグ|Real Sound|リアルサウンド 映画部

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朝ドラの脚本は進んでいるのだろうか。 「北海道の夏空を舞台にしたいと構想したために撮影が今年の6月から(本来は秋)と早まってしまい、スケジュール的に書き進めないといけない時期なんですが…」と大森は苦笑した。 大森の師匠である渡辺えり(朝ドラ88作『あまちゃん』や大河ファンタジー『精霊の守り人』に出演)から、彼女の書いた名作戯曲『~深夜特急~めざめれば別の国~』の演出を直々に頼まれた(朝ドラのオファー前だった)のだそうだ。 大森寿美男というと、朝ドラのほか、大河ドラマ『風林火山』(07年)などヒットドラマや映画をたくさん手がける脚本家のイメージをもつひとも多いと思うが、映画監督や舞台の演出もやっている幅広いクリエーターで、稽古場に伺ったら、若い俳優(渡辺えり率いる渡辺流演劇塾塾生)を相手に、熱心な稽古をつけていた。 そんな若手に大森は、 「そこから逃げるなら、そこに立つ資格ないよ」 「あなたの感情が動かないと、こっち(観客)に伝わってこないよ」 などと言いながら、何回も何回も同じ場面を繰り返す。 芝居を見る表情はかなり険しい。 稽古場はシーンと静まり返って、緊張感ハンパなく、部外者が見学していていいのか…とビクビクした。 だが、他人事と思うとじつに面白い稽古だった。 D 51の機関士だった父親役をベテランの小宮が演じ、父の機関助士になりたかった息子役を渡辺えりの演劇学校に所属する若い俳優が演じる。 ふたりは最初、渡辺えりの詩的な台詞を、舞台らしい声を張り上げる喋り方で語り合っていたが、ある瞬間、小宮が台詞のトーンを変えた。 まるで、ふいに芝居を止めて、ふつうの会話をはじめたように思った。 だが小宮はそのまま芝居を続け、台本にある台詞を言ったり、ない台詞を言ったりしながら、息子役との会話を続けた。 ややぎくしゃくしつつも、じょじょに父子の自然な会話が出来上がっていった。 これは稽古の一環であり、小宮による若手俳優に揺さぶりをかける作戦だった。 「若い俳優は、なかなか役の内側の感情が作れず、言葉の表現に囚われて、台詞を読むだけになってしまいがちなんです。 なんとか揺さぶりをかけて彼らなりの生の感情を引き出したいと、小宮さんと前から相談していたら、今日、いきなり揺さぶりをかけてきたという感じですかね。 アドリブで本人の感情を揺さぶることで、感情を動かすことを体感させたんですね。 でも、よりによって、取材の入った日で僕も驚きました(笑)。 若手俳優にとっては冷や汗ものだろうが、いい体験になったと思う。 劇中、父と子がプロレスの真似をする場面があって、そこで小宮は「プロレスっていうのはやったりやられたりするのが面白いんだよ」と言っていたが、演技も同じで、俳優同士がちゃんと台詞を相手にかけて、感情のキャッチボール(やったりやられたり)するものなのだ。 ここは、若者を育てる、いい稽古場だと思った。 かなり渡辺えりに鍛えられたそうだ。 「えりさんの戯曲を演出するのははじめてですが、出たことはあるから、演じる難しさはわかっています。 それだけに、その難しいものに挑戦する気構えと目的意識と理想を、若い俳優には正しくもってほしくて、演出家としてどう導けばいいか考えているところです。 もし自分が今日のようなことになったら、やるしかないですよね。 どう出てもいいわけだから、強引に自分の芝居にもっていくこともできますし、やめてくれっていってもいいわけだし。 ほんとの台詞を感情込めて相手にぶつけて芝居に戻してもいいわけだし。 ああいうときにどう対処するか、俳優に、集中力や体力、それに想像力が必要なんですよね。 相手の台詞や出方を受けて、自分の出方を変えていくことが大事だから、優れた俳優さんは相手の台詞を読み込むし、アドリブも巧い。 それだけ時を経て、舞台演出に挑むわけは 「演出をやることによって、何を思いつけるか興味があった」から。 「ぼくはもともと、俳優の芝居が好きで、俳優がその世界で生き生きと演じられるような脚本を書くことを意識しています」と大森は言う。 彼の書いたドラマは、派手な見せ場や名セリフが突出するというよりは、会話が積み重なっていくなかで、じょじょに感情が変化していくところに見応えがある。 そこがあまりに滑らか過ぎて、巧さに気づかせないくらいの職人技を見せるときもあるけれど、朝ドラ『てるてる家族』などの半年間という長いスパンで、主人公が宝塚からパン屋さんへと進路を変更していく心の動きの説得力は、彼だからこそ書けたものだと思う。 今回の舞台でも 「感情を丁寧に見せたい」と大森は言っていた。 「たぶん、リズムとか呼吸とか、言葉のもつリズムを感覚的に追って書いているんです。 作曲に近いように思うんです。 脚本家の方に、声に出して書くっていう方が多いですよね」 だからこそ、感情がどんなに転調しようとも、それがすべて楽譜のように可視化できるのだろう。 とりわけ、俳優ひいては人間の生理をわかった脚本を書くのは、舞台を多く経験している脚本家だと思う。 三谷幸喜や宮藤官九郎がそうで、大森寿美男もその系譜のなかにいると言っていいだろう。 「映画の撮影は生身の人間を相手にしているとはいえ、それほど時間があるわけではない。 リハーサルする時間も早々に、すぐに答を出さないといけないから、その場で出たものをどう撮るかが勝負で、感情の流れがなくても、一瞬のいい表情が出せれば、それを撮って編集でつなげることができます。 一方、演劇は、本人のなかで起きていることがしっかりしてないと、見る者に全部バレてしまう」 繰り返し繰り返し稽古しながら役の感情を見つけていく舞台の演出を久しぶりにやることで、大森の書く脚本にもまた変化が起こるのではないだろうか。 おそらく、渡辺えりが生と死を見つめ彼女の血や涙に満ち満ちた『深夜特急』の言葉を経て、朝ドラ『夏空』もぐっと生き生きと濃密なものになりそうだと勝手に期待している。 「『深夜特急』は、ストレートに訴えかてくる泣ける芝居なんですよ。 難しいものとは思わず、風変わりなドラマを見るようなつもりで見に来てほしいです。 ふだんあまり演劇を見たことのない方に新しい経験をしてほしいですね」 厳しい演出中の大森寿美男さん 筆者撮影 profile Sumio Omori 1967年、神奈川県生まれ。 脚本家、映画監督。 10代から演劇活動をはじめ、劇団を旗揚げ。 映像の脚本家としては、97年にV シネでデビュー。 映画、テレビドラマの脚本を多数手がける。 2003年、連続テレビ小説『てるてる家族』、07年大河ドラマ『風林火山』、17、18年大河ファンタジー『精霊の守り人』、ほかにドラマ『TARO の塔』『テンペスト』『鼠、江戸を疾る』『55歳からのハローワーク』『悪夢ちゃん』『64』『フランケンシュタインの恋』、映画『星になった少年』『寝ずの番』『次郎長三国志』『悼む人』など。 映画監督作に『風が強く吹いている』『アゲイン28年目の甲子園』がある。 00年、向田邦子賞受賞。

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大森美香とは

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大森寿美男はNHKの信頼厚い名脚本家!辻村深月作品ドラマ化が白紙になったワケ 大森寿美男は、NHKの信頼も厚いデビュー20年外れなしのベテラン脚本家 最近は、女性脚本家が大人気。 カルチャーセンターのシナリオ教室なども、若い女性で大盛況のようです。 実際、こういった教室出身の若手女性脚本家がかなり増えています。 しかし、彼女たちの書く脚本は、恋愛ものなど特定ジャンルに偏りがち。 脚本家として大成することはなかなか難しいようにも見受けられます。 そんな中、1997年、30歳で脚本家デビューして以来20年間、コメディから時代劇まで、あらゆるジャンルの脚本を書き続け、NHKを始め、制作サイドから絶大な信頼を誇るのが、劇作家出身の大森寿美男です。 大森寿美男は、1967年生まれの49歳。 現在も、NHKの大河ファンタジー「精霊の守り人」が絶賛放映中となっています。 大森寿美男だからこそ陥った「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ」制作中止騒動 大森寿美男には、ベテラン脚本家だからこそ起きた事件がありました。 2012年、NHKは、新人女性作家の辻村深月が書いた小説「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 」のドラマ化を進めていましたが、クランクイン直前、原作者の辻村深月が、大森寿美男の書いた脚本内容を不服として、撮影を拒否。 制作が中止されます。 これに対してNHKは、辻村深月の著作権管理委託者の講談社を相手に、損害賠償を起こしますが、東京地方裁判所は、NHKの訴えを棄却する判決を下しました。 問題は、大森寿美男の書いた脚本が、辻村深月の小説の構成と異なり、一部内容が省略されていたということだったそうです。 原作者の言い分も分からないではありません。 しかし、小説の構成そのまま、書かれた内容そのままをドラマ化して、その原作の良さが伝わるかというと全くそうではありません。 映像化は、大胆な構成の組み替えや、省略、そしてキャスティングの妙があってこそ、原作本来のテーマやイメージが伝わるものです。 大森寿美男にしても、プロの脚本家として、映像化にあたってのセオリーはきっと間違っておらず、この問題で、両者が歩みよることはありませんでした。 そんな大森寿美男は、映像化は困難とまでいわれていた「精霊の守り人」の脚本執筆にあたって、原作者である上橋菜穂子と、その方針をともに考え、徹底的に共有することに努めたと言います。 具体的には、ドラマにするときに切り取らなければいけないところ、こだわらなければいけないところ、そして、映像作品としておもしろくするためにはどうすればいいか等でした。 大森寿美男自身、原作者が喜ぶような脚本を目指したそうです。 大森寿美男監督映画「風が強く吹いている」「アゲイン 28年目の甲子園」あらすじネタバレ 大森寿美男は「風が強く吹いている」でヨコハマ映画祭「新人監督賞」&「審査員特別賞」受賞 大森寿美男は、自らの脚本で、映画監督もこなしています。 それが、2009年10月に公開された「風が強く吹いている」です。 原作は、直木賞をとった「舟を編む」の三浦しをん。 あらすじは、三流大学で、偶然同じボロアパート、通称「アオタケ」に住むことになった落ちこぼれ学生たちが、箱根駅伝出場を目指す青春群像です。 寄せ集めに過ぎなかった10人でしたが、合宿を経て、箱根駅伝への出場資格を勝ち取ります。 1月2日に迎えた箱根駅伝本番では、力走を見せ、シード権を獲得する結果となりました。 小出恵介や林遣都など、今注目の若手男優たちが出演した本作で、大森寿美男は、第31回ヨコハマ映画祭「新人監督賞」と「審査員特別賞」をW受賞しています。 大森寿美男の「アゲイン28年目の甲子園」は感動!大人の青春物語 大森寿美男のもう一作には、2015年に制作された、「アゲイン 28年目の甲子園」が挙げられるでしょう。 これは、直木賞作家・重松清の作品「アゲイン」を、大森寿美男が脚本化し、自ら監督した作品です。 「アゲイン」は、かつて高校球児だった中年の男が、東日本大震災で亡くなった友人の未投かんだった年賀状を、遺児である娘からもらったことから始まります。 それぞれの人生を抱える昔の仲間たちが集まり、マスターズ甲子園をめざす物語で、人生半ばの男たちが、野球を通じて、自分たちの人生を見直し、再出発しようとするヒューマンドラマでした。 出演は、中井貴一や柳葉敏郎らに、波瑠や和久井映見が華を添えています。 スポーツを通じて、変わることのない男の友情や人生の再起が描かれている「風が強く吹いている」と「アゲイン」。 ともに、映画のツボを心得た佳作といえます。 大森寿美男が次に挑むのは、綾野剛で「フランケンシュタインの恋」 大森寿美男は、この春話題のドラマの脚本も担当します。 それが、日本テレビ「フランケンシュタインの恋」です。 大森寿美男にとっては、久々のオリジナル作品となる本作。 不死のフランケンシュタインに綾野剛が扮し、フランケンシュタインと友人となる大学院生の稲葉を柳楽優弥が演じます。 この2人に愛されるリケジョの津軽さんを演じるのは二階堂ふみ。 今話題の俳優がキャスティングされていることで、早くも話題になっています。 物語は、100年前、ある事件をきっかけに生み出された怪物フランケンシュタインと人間との友情と恋を描いた、おかしくも切ないラブファンタジー。 フランケンシュタインは、従来のように、人間とはかけ離れた肉体とパワーを持っていますが、この作品では、外見は人間と変わりません。 ユニークでキュート、優しくて、誰よりも人間らしい心を持っていることが特徴です。 いつか人間として暮らすことを夢見てきたフランケンシュタインは、ある日、偶然出会った津軽さんと恋に落ちてしまいます。 しかし、彼は、決して人間に触れることができません。 なぜなら、彼の体にはある秘密があるから……。 大森寿美男は、同じく日本テレビで、北川景子主演の「悪夢ちゃん」を成功させ、映画化も実現しています。 日本テレビとしては、今回もたぶん同じ路線を狙っているのでしょう。 大森寿美男は脚本家として、映像作品の企画を行っている光和インターナショナルとマネジメント契約を結んでいます。 そのため、彼の監督作品や脚本の多くは、同社の制作、制作協力によるものです。 大森寿美男の脚本家としての成功と信頼の高さは、彼が、映像の制作現場を知り尽くした職人作家であるからに他ありません。

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