誰にも奪えない真っ赤な炎。 WANIMA

WANIMA

誰にも奪えない真っ赤な炎

カテゴリ• 広い海を今日も進む 信じた思いが旗を掲げて まだ知らない世界の先に きっと繋がる未来を描いて 近道なんてもったいない これからも冒険は続くのでしょう いつも胸の中で笑う声が 迷う心をとばして 振り返れば近くにいる どんな時も恐れず舵を切って 他の誰かには譲れない これからも挑戦は続くのでしょう 嵐の夜に弱さを知れば 一人じゃ何も出来なかった 言葉はいらない 疑いもしない 涙一つ見せない あの日を超えるまで 誰にも奪えない真っ赤な炎 命ある限り 生き抜いた先に 見つけ 手に入れたいもの 出逢えた喜びが気付けば 誇りになっていたこと それぞれの夢が一つに繋がる 旅はまだ途中だろう 募る想い強く動く鼓動 生まれてきたこと 恨んでいた時も あったけれど 沈んだ毎日温もりをくれた今でも忘れない 強くなって守りたい仲間がいるから 狙い定め ためらうことなく ただド真ん中を 運命のイタズラ 激しい渦の中 受け継ぐ意志が遠退いていく ギリギリでひたすら 本気以外中途半端だ 重ねた日々が繋がっている 決意の朝に覚悟を決めた 涙一つ見せない あの日を超えるまで 誰にも奪えない真っ赤な炎 約束の場所で待っている頃 命ある限り 生き抜いた先に 見つけ 手に入れたもの 出逢えた喜びが気付けば 誇りになっていたこと それぞれの夢が一つに繋がる 旅はまだ途中だろう 募る想い強く動く鼓動 生まれてきたこと 恨んでいた時も あったけれど 例えば世界を敵に回してもかまわない 守り抜くんだよ 自由だって 見てみたい明日があるから 狙い定め ためらうことなく ただド真ん中へ 見に行こう Hey!! まだ知らぬ町へ 見に行こう Hey!! 仲間を増やして 見に行こう Hey!! もっともっと 逢いに行こう Hey!! 生まれた町まで 逢いに行こう Hey!! 久々宴だって 逢いに行こう Hey!! 地図にもない場所まで 目次• はじめに 『GONG』とは2019年8月6日にネット上で公開された楽曲です。 同年7月17日リリースされた 5thシングル「Summer Trap!! 」に収録されてい ます。 動画再生回数は公開から1週間で100万を超える大人気ナンバーとなりました。 WANIMAメンバーもワンピースの大ファンであることが知られており、アニメ 放送20周年目記念として制作された今映画の主題歌になったことを喜んでいま す。 いつもながら豪快でアグレッシブなギターサウンドにワンピース主要メンバーの 掛け声が合わさり、ダイナミックな作品に仕上がっていました。 WANIMAファン、そしてワンピースファンのどちらも楽しめる作品だと思いま す。 今回のMV内容について少し紹介しておきましょう。 MVのロケ地はスペインだと思われます。 有名なコロシアムや海域と断崖絶壁のシーンからそのように判断できるでしょ う。 巨大な帆船、大海原、古代遺跡などワンピースタイアップをかなり意識した構成 になっていたように感じます。 WANIMAと言えば夏の爽やかナンバーですが、今回はスケール感とダイナミッ クな要素が強いと言えますね。 それではさっそく気になる歌詞の考察を始めていくことにしましょう。 タイトル『GONG』とは 『GONG(ゴング)』体鳴楽器の一種で円盤の縁の折れ曲ったものを指します。 原則としてその中央部を打鳴らすものをそう呼びます。 身近な表現で言えば「戦いのゴングが鳴った」というものがあげられます。 「合図」というニュアンスを伝える用語でもあります。 これから何か重要なことが始まる、そんな期待感を起こさせるようなタイトルで あることに間違いありません。 ワンピースで当てはめるなら「旅立ちだ!」「出航だ!」という掛け声のような 感覚でタイトルを理解すると良いかもしれません。 具体的な考察を続く部分から始めていきましょう。 『GONG』歌詞の意味 旗を掲げて自分たちの旅へ 広い海を今日も進む 信じた思いが旗を掲げて まだ知らない世界の先に きっと繋がる未来を描いて 近道なんてもったいない これからも冒険は続くのでしょう 歌詞冒頭では無限の可能性を歌っています。 「広い海」とはまさに無限の可能性を秘めている人生を 指しているようです。 その道は多岐に渡りどの行路を進むかも自由なのです。 歌詞で「信じた思いが旗を掲げて」というフレーズが登 場します。 これはWANIMAがワンピースファンであることを物語っ ています。 ワンピース作品の中で主人公ルフィが語る名言の中で、 「海賊旗は信念の象徴」というものがあります。 それを彷彿させるフレーズだと筆者は感じました。 大砲でも折れなかった旗のように強い信念を抱いて夢に 向かって前進して欲しいと述べているのです。 「近道」が示唆しているのは「早めに結論を出したり」 「諦めたり」することなのでしょう。 時間はたくさんあるのだからずっと続くように思える人 生という旅を楽しんで欲しいとも語っているようです。 一人じゃなにも出来ない主人公 嵐の夜に弱さを知れば 一人じゃ何も出来なかった 言葉はいらない 疑いもしない 涙一つ見せない あの日を超えるまで 誰にも奪えない真っ赤な炎 ここでもワンピース愛が炸裂していると感じました。 ルフィがアーロン戦で述べた名言に「 おれは助けて もらわねェと生きていけねェ自信がある」というも のがあります。 これは読み手に衝撃を与えた台詞でした。 主人公は基本的にスペックが高くなんでもこなせる イメージがあったからです。 それでもルフィ自ら認めているように彼は、剣も料 理も海図も嘘も苦手です。 海賊なのに泳ぐこともできません。 彼はいつも仲間がいること、そして仲間に強められ ていることを口に出して認めています。 ここには大切な教訓が含まれていると思います。 でっかい夢や志を持つことも大切ですが、それを叶 えるまでには多くの人たちに支えられ勇気づけられ る必要があるということです。 自分がいわば主人公のように考えてなんでも一人で できると考えないように注意したいと思いますね。 謙虚・謙遜な人に仲間は集まるのでしょう。 受け継がれる意志と覚悟 運命のイタズラ 激しい渦の中 受け継ぐ意志が遠退いていく ギリギリでひたすら 本気以外中途半端だ 重ねた日々が繋がっている 決意の朝に覚悟を決めた 涙一つ見せない あの日を超えるまで 「運命のイタズラ」というフレーズはワンピースに おいてとても関連性のあるものではないでしょうか。 思えばルフィが「悪魔の実(ゴムゴムの実)」を食べ たことがまさに「運命のイタズラ」でした。 そしてシャンクスやエースと出会ったこと、ドラゴン との関係などすべてがそう言えるかもしれません。 作品ではすべての意志がルフィに受け継がれていきま すが、同時にそれは託した人が犠牲になるということ も意味していました。 特に愛する家族のような存在を失うとルフィは涙をこ らえることができません。 しかしその度に新たな決意を胸に「泣かない」と覚悟 を決めるのでした。 彼のようにすべてのひとには「あの日」を超えるとい う目標が心のどこかに存在するのだと思います。 後悔より航海 生まれてきたこと 恨んでいた時も あったけれど 例えば世界を敵に回してもかまわない 守り抜くんだよ 自由だって 見てみたい明日があるから 狙い定め ためらうことなく ただド真ん中へ 見に行こう Hey!! まだ知らぬ町へ 見に行こう Hey!! 仲間を増やして 見に行こう Hey!! もっともっと 逢いに行こう Hey!! 生まれた町まで 逢いに行こう Hey!! 久々宴だって 逢いに行こう Hey!! 地図にもない場所まで 人は幾らでも立ち止まって後悔することができます。 しかしそれには前進も成長もありません。 メリットがあるとするならば善悪を学び改善すると いう点かもしれません。 ルフィも家族や周囲の反対を押し切って海賊になる 道を選びました。 それによって世界を敵に回してしまいました。 それでも彼は後悔していません。 むしろ自分の夢と野望に向かって乗り進み、今も自 分だけの航海を楽しんでいます。 彼の意志の強さと夢の大きさに魅力を感じた仲間が 次々引き寄せられていきます。 「逢いに行こう」と繰り返されているのは、ルフィ が一人ではなにも出来ないことを痛感しているから でしょう。 そして未発見への向上心の強さも把握できますね。 彼らの旅に終わりはありません。 波が起きない日が一日もないように彼らの旅が休止 する日も一日もないのです。。 まとめ いかがだったでしょうか。 ワンピースの台詞そのままが使用されることは ありませんが、それを匂わすフレーズが散りば められていましたね。 今作の映画内容にあえて触れませんでしたが、 人それぞれによってもっと違った考察が出来る と思います。 ここに記されていない考察や解釈をDMなどで 伝えていただけたら嬉しく思います。 これからも皆さんの応援を宜しくお願いします。 筆者もルフィたちのように考察の旅を邁進して いくつもりです。 WANIMAのスケール感とダイナミックを併せ持 つ今作に感謝します。 そして今後の活動と次回作に期待し注目してい きたいと思います。

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誰にも奪えない真っ赤な炎

[by:翼织猫] [00:00. 000] 作曲 : KENTA [00:01. 000] 作词 : KENTA [00:07. 375] [00:22. 676] 広い海を今日も進む [00:25. 064] 信じた思いが旗を掲げて [00:27. 605] まだ知らない世界の先に [00:29. 986] きっと繋がる未来を描いて [00:33. 149] 近道なんてもったいない [00:38. 248] これからも冒険は続くのでしょう [00:42. 233] いつも胸の中で笑う声が [00:44. 873] 迷う心をとばして [00:47. 437] 振り返れば近くにいる [00:49. 688] どんな時も恐れず舵を切って [00:52. 791] 他の誰かには譲れない [00:57. 842] これからも挑戦は続くのでしょう [01:02. 100] 嵐の夜に弱さを知れば [01:07. 409] 一人じゃ何も出来なかった [01:11. 876] 言葉はいらない 疑いもしない [01:16. 874] 涙一つ見せない あの日を超えるまで [01:24. 454] 誰にも奪えない真っ赤な炎 [01:27. 361] 命ある限り 生き抜いた先に [01:29. 773] 見つけ 手に入れたいもの [01:32. 193] 出逢えた喜びが気付けば [01:34. 259] 誇りになっていたこと [01:37. 204] それぞれの夢が一つに繋がる [01:41. 482] 旅はまだ途中だろう [01:44. 471] 募る想い強く動く鼓動 [01:47. 063] 生まれてきたこと 恨んでいた時も [01:49. 515] あったけれど [01:51. 966] 沈んだ毎日温もりをくれた今でも忘れない [01:56. 892] 強くなって守りたい仲間がいるから [02:01. 476] 狙い定め ためらうことなく ただド真ん中を [02:19. 540] 運命のイタズラ 激しい渦の中 [02:24. 349] 受け継ぐ意志が遠退いていく [02:28. 666] ギリギリでひたすら 本気以外中途半端だ [02:34. 200] 重ねた日々が繋がっている [02:38. 037] 決意の朝に覚悟を決めた [02:42. 935] 涙一つ見せない [02:45. 963] あの日を超えるまで [02:50. 635] 誰にも奪えない真っ赤な炎 [02:53. 471] 約束の場所で待っている頃 [02:58. 307] 命ある限り 生き抜いた先に [03:00. 675] 見つけ 手に入れたもの [03:03. 141] 出逢えた喜びが気付けば [03:05. 254] 誇りになっていたこと [03:08. 204] それぞれの夢が一つに繋がる [03:12. 506] 旅はまだ途中だろう [03:15. 608] 募る想い強く動く鼓動 [03:18. 155] 生まれてきたこと 恨んでいた時も [03:20. 605] あったけれど [03:22. 955] 例えば世界を敵に回してもかまわない [03:26. 108] 守り抜くんだよ [03:27. 953] 自由だって 見てみたい明日があるから [03:32. 594] 狙い定め ためらうことなく ただド真ん中へ [03:45. 099] 見に行こう Hey!! まだ知らぬ町へ [03:48. 295] 見に行こう Hey!! 仲間を増やして [03:50. 775] 見に行こう Hey!! 見に行こう Hey!! [03:53. 257] 見に行こう もっともっと [03:55. 519] 逢いに行こう Hey!! 生まれた町まで [03:58. 237] 逢いに行こう Hey!! 久々宴だって [04:00. 578] 逢いに行こう Hey!! 逢いに行こう Hey!! [04:03. 119] 地図にもない場所まで 作曲 : KENTA 作词 : KENTA 広い海を今日も進む 信じた思いが旗を掲げて まだ知らない世界の先に きっと繋がる未来を描いて 近道なんてもったいない これからも冒険は続くのでしょう いつも胸の中で笑う声が 迷う心をとばして 振り返れば近くにいる どんな時も恐れず舵を切って 他の誰かには譲れない これからも挑戦は続くのでしょう 嵐の夜に弱さを知れば 一人じゃ何も出来なかった 言葉はいらない 疑いもしない 涙一つ見せない あの日を超えるまで 誰にも奪えない真っ赤な炎 命ある限り 生き抜いた先に 見つけ 手に入れたいもの 出逢えた喜びが気付けば 誇りになっていたこと それぞれの夢が一つに繋がる 旅はまだ途中だろう 募る想い強く動く鼓動 生まれてきたこと 恨んでいた時も あったけれど 沈んだ毎日温もりをくれた今でも忘れない 強くなって守りたい仲間がいるから 狙い定め ためらうことなく ただド真ん中を 運命のイタズラ 激しい渦の中 受け継ぐ意志が遠退いていく ギリギリでひたすら 本気以外中途半端だ 重ねた日々が繋がっている 決意の朝に覚悟を決めた 涙一つ見せない あの日を超えるまで 誰にも奪えない真っ赤な炎 約束の場所で待っている頃 命ある限り 生き抜いた先に 見つけ 手に入れたもの 出逢えた喜びが気付けば 誇りになっていたこと それぞれの夢が一つに繋がる 旅はまだ途中だろう 募る想い強く動く鼓動 生まれてきたこと 恨んでいた時も あったけれど 例えば世界を敵に回してもかまわない 守り抜くんだよ 自由だって 見てみたい明日があるから 狙い定め ためらうことなく ただド真ん中へ 見に行こう Hey!! まだ知らぬ町へ 見に行こう Hey!! 仲間を増やして 見に行こう Hey!! 見に行こう Hey!! 見に行こう もっともっと 逢いに行こう Hey!! 生まれた町まで 逢いに行こう Hey!! 久々宴だって 逢いに行こう Hey!! 逢いに行こう Hey!! 地図にもない場所まで.

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GONGの歌詞

誰にも奪えない真っ赤な炎

本編とは関係がございませんので、何でも許せる方だけどうぞ。 エースが解放され、上空に炎が立ち込める。 その姿を見て安堵してしまったのか、名前の目には涙が滲んでいた。 まだ終わっていない。 そんな思いで自分を何とか律し、名前は 桜桃 ゆすらうめを握りしめ、ありったけの力で群がる海兵達を斬り倒していく。 そこへ、耳を疑うような台詞が聞こえてきた。 「今から伝えるのは………!! よォく聞け、………白ひげ海賊団!!! 」 「(最後……?)」 進む足が止まり、白ひげを見る。 身体中傷だらけなのに、彼はそれをおくびにも出さずにしっかりと立っていた。 彼の瞳の奥にある覚悟に、名前の目から勝手に涙がぼろぼろと溢れてしまう。 〈白ひげ海賊団〉が口々に一緒に帰ろうと言っても、彼は「行け」としか言わない。 ああ、どうして、なんで。 「やだ、やだよ、白ひげ」 「名前……すまねェな」 大きな指先が涙をすくう。 その優しく、暖かいそれに涙は止まらず、次々と地面を濡らしていく。 「いかないで、一緒に海にかえろうよ」 子どもみたいに駄々をこねる名前を、白ひげは覆いかぶさるように抱きしめた。 受け身をとって上手く着地した名前は「白ひげ!」と掠れた声で呼ぶが、もう彼はこちらを見ない。 遠い、遠い背中に、名前はもう彼の名を呼べなかった。 走って逃げるエース、名前、ルフィの足を止めたのは高熱を持つマグマだった。 それだけで誰が来たのか分かる。 素早く振り返ると、そこには海軍大将・赤犬が半身をマグマに変えて立っていた。 「サカズキっ……!」 赤犬が白ひげを『敗北者』と罵ったことで、エースも名前もこの男を無視できなくなってしまった。 今は逃げなければならない時だっていうのは分かっている。 だが、それでもあの偉大な男を『敗北者』などと言ったコイツだけは許せなかった。 ついに赤犬と戦闘を開始した二人を、力を使い果たしてしまったルフィは見ていることしか出来ない。 そんな時だった。 エースのビブルカードが地面に落ちてしまったのだ。 「あ、エースの…ビブルカード…」 すると突然赤犬が叫んだかと思えば、マグマの拳をルフィに向かって振り上げた。 「おい!! ルフィ!!! 」 「待って、ルフィ!!! 」 完全に予想外だったのだろう。 度重なる連戦のせいで疲労は溜まっている身体は動かない。 目を見開いて固まるルフィを、エースが庇った。 「(良かった、間に合った)」 安堵し、来たる衝撃に備えて身を固くするエース。 だが痛みは一向に来ない。 そろりと目を開けて後ろを振り返れば、そこには能力が消えて血が滲む腹を押さえる赤犬がいた。 「なっ……!? 」 「私の家族を、これ以上お前に殺されてたまるか!」 肩で息をする名前の手には、一丁の銃が握られていた。 寸でのところで海楼石の弾丸を赤犬に撃ち込んだのだ。 それにより赤犬は能力を保っていられず、ルフィを、そしてエースをも倒すことは出来なかった。 「名前、お前……」 「エース! ルフィ! 無事? 大丈夫? 痛いところない!? 」 「いや、おれ達は大丈夫だが……」 「よか、よかった……! ふ、ふたりが、しっしんじゃったら、どうしよって……っ、よかっ………!」 大粒の涙を流す名前を、エースは無意識に抱きしめた。 死ぬ覚悟はあった。 しかも弟を守れて死ねるんだ、本望だ。 自分の生をこれほど喜んでくれている人がいる。 それはなんて幸せなことなんだろう。 「エース! 名前! それから弟! 早く船に乗り込め! 出航するぞ!」 「あァ! とりあえず話は後だ、行くぞ!」 エースに手を引かれ、名前とルフィは懸命に走る。 途中で名前が後ろを振り返れば、白ひげも自分を見ていた。 もしかすると、今ならまだ間に合うかもしれない。 そう思ってごくりと生唾を飲み込めば、その思考すらあの男は見抜いているのか、ニヤリと笑って空気を叩く。 すると地面が割れ、マリンフォードから外へ出るまでの一本道が出来た。 ここから白ひげの下へは到底行けそうになく、どんどん瓦礫が彼の姿を隠していく。 「白ひげェ!」 最後に、求めるように手を伸ばして名前を呼べば、彼はいつもと同じように笑い声を上げてみせた。 「グララララ!」 かろうじて無事だったモビーディックに乗り込むと、船が出る。 船長が用意してくれた一本道を、鯨は迷うことなく突き進んだ。 ・ ・ ・ あれからアマゾン・リリーに到着すると、あのトラファルガー・ローが手当てを請け負ってくれた。 その言葉に甘えて重傷者から順番に手当てをしてもらうことに。 すっかり手当ての済んだエースと名前は、海を眺めながら手を握り合っていた。 「……生きてるんだな、おれ」 「生きてるよ、ちゃんと」 「…おれのせいで、オヤジが、っ……」 「誰のせいでもないよ。 ……白ひげ、最期まで笑ってた」 ぽたり、ぽたり。 互いに涙を流し、その度に地面が濡れていく。 「えーす」 舌ったらずに名前を呼ばれ、エースはようやく名前を見た。 すると彼女はいつから自分を見ていたのだろうか。 真っ直ぐな瞳とぶつかり、綺麗な涙が止むことなく頬を濡らしている。 「いきててくれて、ありがとう」 怖かった。 エースが死ぬんじゃないかって不安が、ずっとずっと自分の中で渦巻いて消えなかった。 もしもあそこで銃を抜かずに、エースと同じようにルフィの盾になるような行動を取っていたら、どうなっていたんだろうか。 距離的に考えたら自分の方がルフィに近かったから、もしかすると自分ごとエースは盾になってくれていたかもしれない。 そうしたらきっと、エースは死んでいた。 ひくりと喉が引きつる。 嗚呼、神様。 エースを生かしてくれて、ありがとう。 二人はルフィが呼びに来るまで、ただひたすら涙を流して抱きしめ合っていた。 OP映画最新作のオープニング曲を聴いて、すぐにエースを思い浮かべました。 その後アニワンの『動き出す執念の新元帥サカズキ』で、数年振りに頂上戦争シーンを見てしまい、どうしてもエースを救済したくて書きました。 海賊万博なんて、エースが生きていたらきっとすごく楽しんでいたことでしょう。 ワクワクしながら、そこでルフィやサボと再会したらきっと嬉しくて、でもかっこつけて登場するんだろうなあ…。 これはそんな私のエゴで書いてしまったお話です。 お付き合いありがとうございました。

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