日立 ヘルス ケア 売却。 「化成」手放す日立 選択と集中狙いさらなる「売却劇」も?: J

ビッグデータ利活用が創り出す近未来ヘルスケアの世界

日立 ヘルス ケア 売却

【関連記事】• 富士フイルムは日立の子会社だった旧日立メディコなどが手掛ける磁気共鳴画像装置(MRI)やコンピューター断層撮影装置(CT)、超音波診断装置を中心とした画像診断機器事業を買収する。 対象事業の売上高は1432億円で2020年7月の手続き完了を目指す。 富士フイルムはCTなどで撮影した診断画像を管理するシステム(PACS)で、世界シェア首位に立つ。 システムと装置を一体で開発することで機器の価値も高める。 例えばCTで撮影した画像をAIで解析し、病巣の場所や形を特定して見落としを防ぐ。 また撮影時に患者の体位などをAIで自動認識し、画像認識技術で異物など見たいものを強調するなど作業者の負荷を軽減する。 日立の幹部は「画像診断機器は地域ごとに営業担当者や技術者を配置する必要があり、規模がないと利益を出せない」と話す。 ただ、現実は厳しい。 調査会社の英エバリュエートによると、富士フイルムの18年の画像診断分野での世界シェアは5. また、日本市場では医療機関へのCTやMRIの導入が一巡し、競合他社との価格競争で収益が悪化している。 海外では中国企業がCTに参入し始め、高額の医療機器もコモディティー化する懸念もある。 富士フイルムが手掛ける事務機器やデジタルカメラの市場は縮小傾向が続く。 古森CEOは20年代半ばに医療機器や再生医療などのヘルスケア事業の売上高を20年3月期見通しの約2倍にあたる1兆円に伸ばす方針を掲げる。 富士フイルムホールディングスへの画像診断機器事業、への上場子会社、の譲渡に加え、三菱日立パワーシステムズ(MHPS)に絡む損失負担を巡り、側と和解も成立した。 日立は保有するMHPSの全株式を売却し、事実上、火力発電機器事業から撤退。 今後は発電所の保守サービスなどを手掛ける。 「可能な限り、今年中に懸案を片付けてほしい」。 11月、日立の東原敏昭社長は事業担当幹部が集まる場でこう発破をかけた。 最大の懸案は三菱重工との間で続く、損失負担を巡る争いだった。 日立は15年3月期に約1千億円を引き当てていたが、紛争の長期化懸念が株価の重荷となった。 和解するとの報道によって株価は一時、1年10カ月ぶりの高値をつけた。 和解が成立し、同社は18日、20年3月期の連結純利益を従来予想の3600億円から1700億円に下方修正すると発表した。 18年度の営業利益率で基準以下だった火力発電システムやヘルスケアだけでなく、5. 日立化成を巡っては、当初はなどの財閥系総合化学メーカーが買い手候補だった。 だがいずれも投資ファンドと組み、買収後に高機能材料など必要な事業以外を切り離すとし、日立側が難色を示した。 画像診断機器事業の売却では、16年に旧東芝メディカルシステムズの買収でに競り負けた富士フイルムHDのこだわりが強いと判断。 日立の言い値に近い1790億円での売却が決まった。 日立は機器とIoTを組み合わせたサービス事業にかじを切る。 次の売却候補はIoTとの関連性が低いなどの上場子会社とされる。

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富士フイルム,日立製作所の「画像診断関連事業」を買収,モダリティとITのシナジーで事業を拡大

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日立製作所は21日、ヘルスケア事業の強化に向けて、子会社の吸収合併など事業体制を再編すると発表した。 日立本体に日立メディコ(東京都千代田区)と日立アロカメディカル(同三鷹市)を吸収合併すると同時に、両子会社の製造部門を統合し2016年4月に製造子会社を新設する。 グループで経営を一体化するとともに、医療機器のコア技術や製造ノウハウを融合。 機器の高品質・低コスト化を推進し国際競争力を高めていく。 新設する製造子会社「日立ヘルスケア・マニュファクチャリング(仮称)」は従業員700人規模になる見通しで、千葉県柏市、同茂原市、東京都青梅市、同国分寺市に拠点を配置する。 日立メディコはこれまでコンピューター断層撮影装置(CT)や磁気共鳴断層撮影装置(MRI)、医療ITシステムを、日立アロカは超音波画像診断装置をメーンに事業を展開してきた。 日立メディコの14年度売上高は約832億円、日立アロカは約570億円。 日立はヘルスケア事業を成長戦略の柱の一つに位置づけており、今回の再編で事業の一体運営体制を整える。 グループ内で重複していた国内外の拠点も集約し、医療機器の開発・販売を効率化する。 製品ラインアップとサービス網を充実し、医療機関に対し機器やソリューションを自社で一括提供する。 日立グループの同事業(ヘルスケア社)の14年度売上高は3379億円(海外売上高比率62%)。 中期経営計画では18年度に同6000億円(同67%)を目標に掲げている。 世界3強の背中は依然遠く。 M&Aも視野に 2014年4月に医療機器事業の大幅な組織再編を実施。 完全子会社化した日立メディコ、電力部門にあるがん治療装置、情報通信部門が担当する医療向けIT事業を統合した約6000人をヘルスケアグループとしまとめ、総合的な営業窓口になる社内カンパニーのヘルスケア社を発足させた。 現在、診断・治療機器が7割を占めるが、今後はITを活用した予防や病院向けのソリューション事業を5割まで高める。 日立メディコは2010年に超音波画像診断大手のアロカを買収(現日立アロカメディカル)。 もともと日立メディコはコンピューター断層撮影装置(CT)や磁気共鳴断層撮影装置(MRI)の高級機で特徴を持つ会社だったが、これで普及機の品ぞろえも強化できた。 ただ同社の営業利益率は3%弱で、競合に比べ見劣りする。 この分野は米GEヘルスケア、オランダ・フィリップス、ドイツ・シーメンスなど医療機器御三家といわれる海外勢が強い。 東芝も営業力で定評ある。 医療機器は機器本体の売り上げよりも、導入後の保守や消耗品で稼ぐ構図。 特に高級機は数億円もする製品もあり台数が出ないため、赤字になりやすい。 しかも本来なら日立が得意とする研究開発でも、競合他社に対し遅れが目立つ。 日立メディコを国内向け比率が圧倒的に高く、アロカ買収でもそこは解消できていない。 グローバルでの販売力強化が最大の課題だ。 普及機に加え汎用分析装置など新しい分野が加わったことで、新興国を中心に攻勢をかける。 IT関係では欧米で約500の病院などに導入実績のあるストレージを予防・検診・予後のプラットフォームとして活用。 一人の履歴を追いかけるデータを収集や統計解析を狙う。 がん治療装置では北海道大学と日立製作所が共同で開発を進めてきた新型の陽子線がん治療システムの施設が、2014年春に稼働。 北大の動体追跡照射技術と日立のスポットスキャニング照射技術を融合した。 X線では十分な放射線がかけられず治療が難しかった肺や肝臓、膵臓(すいぞう)など大きながん治療が対象になる。 これまでに粒子線装置の受注実績は日米で11件。 現在、欧州やアジアとも商談が進んでおり、年間3台程度の受注を目指す。 「ひと目でわかる!日立製作所」(日刊工業新聞社刊)から一部抜粋 日刊工業新聞2015年07月22日 4面.

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ケアストリームヘルス/ヘルスケアIT事業をフィリップスに売却

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9月27日、パナソニックは、ヘルスケア部門の80%を米KKRに売却することで合意した。 来年3月末に、完全子会社パナソニックヘルスケア社(本社:東京都港区)の株式の100%を1650億円でKKRの特別目的会社(SPC)に売却すると同時に、このSPCの20%の株式を第三者割当増資によって引き受ける。 第三者割当増資の引受額は非公表。 これによりヘルスケア社を完全子会社とするSPCは、パナソニックが20%、KKRが80%の出資比率の共同持ち株会社となる。 新しいヘルスケア社は、パナソニックブランドを活用しながら、KKRの資金と医療業界のノウハウを注入することで、グローバルでの成長を目指していく。 パナソニックヘルスケア社は、血糖値センサー、電子カルテシステム、バイオメディカ機器の3事業が中核で、2013年3月期の売上高は1343億円、営業利益は87億円。 単体ベースの従業員は3000人。 売却後にパナソニックの子会社から外れ、持分法適用会社となる。 <純有利子負債圧縮へ> パナソニックは来年3月末の取引によって、750億円の売却益を今期の営業外収益に計上する。 2014年3月期の連結当期純利益は500億円の計画で、業績予想修正については精査中としている。 さらにヘルスケア社の売却資金は財務改善にも寄与する見込み。 13年3月期に2年連続で巨額赤字を計上して格付け低下に悩むパナソニックは純有利子負債の圧縮が優先課題。 昨年9月末に1兆円を超えた純有利子負債は東京支社のビルや保有株の売却を通じて今年6月末に5778億円まで圧縮したが、来年3月末にかけて、ヘルスケア社の売却だけでなく、設備投資の抑制や固定費削減の取り組みを強めており、一段の負債削減を目指していく。 ロイターニュース 村井令二 江本恵美;編集 内田慎一) *内容を追加しました。 0 : 0• narrow-browser-and-phone• medium-browser-and-portrait-tablet• landscape-tablet• medium-wide-browser• wide-browser-and-larger• medium-browser-and-landscape-tablet• medium-wide-browser-and-larger• above-phone• portrait-tablet-and-above• above-portrait-tablet• landscape-tablet-and-above• landscape-tablet-and-medium-wide-browser• portrait-tablet-and-below• landscape-tablet-and-below.

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