ギヤ 負荷 パワーロス。 減速比の計算方法・トルク・回転率・モーターとの関係|公式

デフとトランスファーに使われる歯車 大トルクを伝えるのはかさ歯車〈基礎からわかる自動車のギヤ講座最終回〉|MotorFanTECH[モーターファンテック]

ギヤ 負荷 パワーロス

メルセデス・ベンツE 63AMGのデファレンシャル:後輪駆動の場合は、プロペラシャフトを伝わってきた動力の向きを90度変える必要がある。 その役割を果たすのが円錐形の歯車で、ファイナルドライブにはまがりばかさ歯車を用いるのが一般的。 このうち、ピニオン側の軸を大歯車の軸からオフセットして配置したものをハイポイドギヤと呼ぶ。 すべりによる損失を低減する要求から、オフセット量は小さくする流れ。 大歯車の内側にすぐばかさ歯車を4個組み合わせたデフが見える。 歯車(Gear=ギヤ)といえば、Motor Fan illustratedで『歯車屋から見た世界』を連載中の久保愛三博士にご登場願わなければならない。 久保愛三博士は、京都大学で教授を長く務めたあと、07年に退官。 現在は名誉教授でいらっしゃる。 公益財団法人応用科学研究所理事長をであると同時にKBGTクボギヤテクノロジーズの代表でもある。 歯車の世界的権威である。 ポルシェ911をこよなく愛し、現在も日本の歯車界を牽引し続ける久保愛三先生に、自動車に使われる歯車についてモータリングライターの世良耕太氏が教えを乞うた。 「博士、自動車の歯車についてやさしく教えてください!」 これは、Motor Fan illustrated誌に掲載された記事の再編集版である。 連載最終回(全5回)は、デファレンシャルとトランスファーに用いられる歯車について、である。 トランスファー 自動車用トランスファーの一番の問題は、トランスミッションから離れた場所にある軸をどうやって動かすかという空間的な問題です。 チェーンを使う方法もありますが、信頼性は歯車ほど高くありません。 どういう構造にするかはアイデア勝負です。 入出力軸間の角度を調整できるコニカル(円錐)ギヤを用いるのもひとつの手です。 苦労してうまいこと成立させたのが、アウディのクワトロシステムでしょう。 ベベルギヤは本質的に等速運動にならない歯車ですし、ベアリングの配置がややこしい。 ピニオンは片持ちにならざるを得ない。 そのため、自動車で使う歯車はほとんどがはすば歯車です。 ファイナルギヤ 円筒形のインボリュート曲線を用いたはすば歯車の場合、原理的には等速運動をします。 が、現実には製造誤差や負荷による弾性変形があり、等速運動をしなくなります。 これら、等速運動をしなくなる要素をどうやって取り除いて、本来するはずの等速運動に近づけるかが、円筒歯車におけるマイクロ設計の技術です。 一方、ベベルギヤ系はもともと等速運動をしないので、どうやってごまかして等速に近いところまで持っていけるかが求められます。 ファイナルギヤは横置きエンジンの場合と縦置きエンジンの場合で根本的に違います。 横置きははすば歯車の組み合わせ。 縦置きは回転運動の向きを換える必要があるので、ベベルギヤを使います。 エンジン横置き縦置きを問わず、デフは真ん中に4個のベベルギヤを入れ、その周りがリングギヤになっています。 強度的にはもっとコンパクトにできるのですが、急発進したり、急激なエンジンブレーキを掛けたりするとものすごく大きなトルクが瞬時に入ることがあります。 すると、浸炭焼き入れした強度の高い歯車でさえ、塑性変形することがある。 そうしたトラブルが起こらないよう、なかなか寸法を縮められないのが実状です。 乗用車用縦置きの場合、客室を広くとれるメリットから、動力を伝える軸を中心からオフセットさせたハイポイドギヤが使われるようになりました。 ハイポイドのいいところは、駆動側と被動側の軸が交差する点に配置するスパイラルベベルギヤに比べて、ピニオンの歯数を少なくできることです。 そうすると、同じ減速比ならコンパクトにできます。 ただしハイポイドはすべりが非常に大きいこともあり、スパイラルベベルよりも静かですが、すべりが大きいということはパワーロスも大きいことを意味します。 昨今の省燃費要求の高まりから、ハイポイドギヤのオフセットはどんどん小さくなり、スパイラルベベルに近づいています。 こうして自動車に使われる歯車を整理してみると、種類は多くありません。 90%以上ははすば歯車で、ごくわずかに平歯車があり、同程度のベベルギヤとハイポイドギヤが使われている状況です。 ウォームギヤその他はごくわずかで、ステアリング機構に使われている程度です。 かさ歯車(bevel gear) かさ歯車(bevel gear) かさ歯車(bevel gear) 動力の流れを直角に曲げる歯車が、かさ歯車。 このうち直線歯すじのかさ歯車を「すぐばかさ歯車」と呼ぶ。 自動車用途における代表的な使用例は、後輪駆動車用のデフ。 まがりばかさ歯車に比べてスラストが小さいのが特徴だが、引き換えに騒音・振動は大きくなる。 平行軸間で動力を伝達するインボリュート円筒歯車の変形と考えることもできるが、実際には加工上の都合で近似値的な形状となっており、等速運動にはならない。 まがりばかさ歯車(spiral bevel gear) まがりばかさ歯車(spiral bevel gear) まがりばかさ歯車(spiral bevel gear) 歯筋が曲線状のかさ歯車が「まがりばかさ歯車」である。 英語ではスパイラルベベルギヤと呼ぶ。 すぐばかさ歯車や、はすばかさ歯車は組み立てた状態からピニオンを軸方向に抜くことが可能だが、まがりばかさ歯車は歯筋が湾曲しているため、ピニオンを軸方向に抜くことができない。 そのため、下手に設計すると分解ができない歯車装置になってしまう。 すぐ歯にくらべて重なり噛み合い率が高くなるため、騒音や振動が小さくなるのが特徴。 ハイポイドギヤ(hypoid gear) ハイポイドギヤ(hypoid gear) ハイポイドギヤ(hypoid gear) まがりばかさ歯車の派生で、プロペラシャフトの軸がアクスル軸の中心より下にオフセットした食い違い構造のギヤを「ハイポイドギヤ」と呼ぶ。 ハイポイドギヤは小型・軽量で強度が高く、静かに運転できる。 半面、噛み合う歯面が大きくすべるため、パワーロスが大きいという問題点を抱えている。 焼き付き事故が起きるため長年使えずにいたが、焼き付きを防止するハイポイド油が実用化され、自動車用に使用されるようになった。 メルセデス・ベンツ E63 AMG 後輪駆動車で4WDを成立させるには、トランスミッションに向かった動力を反転させる必要がある。 その際、平行軸はすば歯車を用いた場合は、パワーを分岐するギヤボックスの中心距離を大きくとらなければならずかさばってしまう。 円錐形のコニカルギヤを小径側と小径側が噛み合うように配置すると、公差角を持った軸間で動力を伝達することができ、動力分岐部をコンパクトにできる。 3つのはすば歯車を使ったトランスファーケース マグナ・パワートレーンのATC350と呼ばれるトランスファーケース。 湿式多板クラッチを備えており、フロントとリヤのトルクをダイナミックに配分できる。 トルクの伝達は3つのはすば歯車を使って行なう。 コニカルギヤを使ったトランスファーケース これはマグナ・パワートレーンの「Beveloid 2-Gear ATC Transfer Case」。 コニカルギヤを使うことで入出力軸間の角度を任意に設定できるため、動力伝達経路のデザインに大きな自由度ができる。 チェーンドライブや3つの歯車を使ったトランスファーケースより軽量で効率がいい。

次の

ベストチョイス! ギヤの選択について!

ギヤ 負荷 パワーロス

こんにちは、ミニ四駆コーナーのKポーです! 先日作った肉抜きボディを、しっかり走れる仕様でセッティングしてみましたよ? ! あくまで 『誰でもできる基本的なセッティング』がモットーなので、そこまで難しいカスタムはせずに肉抜き以外は基本的なパーツの組み合わせだけで仕上げてみました! いや? 、今までARかスーパー? しかガチでセッティングしていなかったので、MAシャーシをセッティングするのは初めてだったんですけど、このシャーシ凄いね! 完成度が高いから、ほんのちょっとパーツ配置やセッティングを変えてあげるだけで、ちゃんと速くなるし、安定もする! まぁ、だからこそ、ある一定域以上の速度を出そうとすると、セッティングが難しいのかもしれませんね… これは奥が深いシャーシだわ? それはさて置きまして 最近、お客様から聞かれる質問の中に『速いモーター入れても速くならない』というものがあります。 確かに、ミニ四駆は色々なパーツの集合体なので、一概にモーターだけ変えても速くならない事があるんですよね… では、モーターと一緒に何を変えたらいいのか…? これもまた色々ある訳なのですが、その中でも特に重要なのが『ギヤ』! 皆さん、モーターの出力についてはよく見ていらっしゃいますが、ギヤ比の事は気にしたことはありますか? ミニ四駆を組むうえで何気なく組み込んでいるパーツなだけに、初心者の方はあまり気にしていないかもしれません… でも、実はこのギヤが、ミニ四駆を速くする上ではかなり重要なパーツだったりするのです! なので、本日は、そのギヤの重要性についてご紹介したいと思います! まず、ギヤ比とはそもそもなんなのか? まずは、そこがわからないと上手く組み合わせる事が出来ないですよね? 『ギヤ比』とは、ギヤが1回転するに対してモーターが回る回数の事です! ギヤ比が大きいほど速度は遅くなるのですが、その分はトルクは大きくなります。 つまり、何もないフラットなコースであればギヤ比の少ない『3. 5:1』などのギヤの方が速度は出ますが、ジャンプやバンクなどトルクを必要とする立体コースの場合だと『4:1』などのギヤ比の多いギヤの方が速くなるという事です! なので、『超速』という甘美な名前に惹かれて『3. 5:1』のギヤだけを使っている方も多く見受けられますが、超速ギヤはトルクが少ない為スタートダッシュ時は他のギヤより速度が遅かったりします… その後、速度を出せるコースであれば超速ギヤの最高速度まで持っていく事が出来ますが、ジャンプやバンクなどで速度を削られるコースの場合は、実は『3. 7:1』や『4:1』のギヤの方が速くなったりするのです! 5:1ギヤが1速、3. 5:1ギヤが6速、と車のマニュアル車に例えるとその特性がわかりやすいかもしれませんね? で、ここで気になるのが、 『トルクの少ないギヤにトルクの強いモーターを、トルクの多いギヤにトルクの少ないモーターを入れればいいのでは?』という事。 もちろんそれでも大丈夫なのですが、ミニ四駆はコースによって細かいセッティングしなければならないので、ギヤに合わせてモーターを選ぶよりも、モーターに合わせてギヤを変えていった方が細かくよりベストなセッティングを見つけやすいと思いますよ? また、ギヤには二段になっている 『カウンターギヤ』と平たい 『スパーギヤ』の2種類が存在します。 実はこの組み合わせ方が組み合わせ方が重要で、どれでも好きに組み合わせればいいという訳ではなく、対応したもの同士でないと極端に速度が遅くなってしまいます! 初心者の方でよく速度が出ない!という症状の場合は、この組み合わせ方が間違っている場合があります… 各ギヤの組み合わせはこのようになっていますので、間違えないように注意してくださいね! ちなみに、今回ご紹介したギヤは 『ARシャーシ セッティングギヤセット』に全て入っていますよ? ARとは銘打ってありますが、VSやスーパー? といったシャーシでも使えるスグレモノ! さらに、このセットに入っているG13クラウンギヤはカーボン強化性なので、通常のピンクカラーの物より欠けにくいでオススメですよ! ぜひモーターを選ぶ時は、コースに合わせて一緒にギヤも選んでみてくださいね! 以上、本日のミニ四駆コーナーよりのお知らせでした! 営業時間 11:00 - 21:00 木曜定休日・祝日は営業しています カテゴリー• 126• 481• 155• 1,676• 257• 106• 361• 184• 128• 1 人気記事 最近のコメント• に khobbymini4 より• に より• に khobbymini4 より• に みーふー より• に khobbymini4 より.

次の

ミニ四駆 超速グランプリ、各パラメータの雑感|TAM@レトロゲーム制作|note

ギヤ 負荷 パワーロス

DCモータとギヤヘッドの選定について質問です。 DCモータにギヤヘッドを付けて運転させたいのですが、 回転するときの摺動抵抗が大きいと、減速時の時間は短くなり、動き始めの時間は遅くなるのでしょうか? また、それらの現象を製品購入前段階で確認する場合、 製品カタログのどのような項目値を見れば回転時の摺動抵抗が大きいのかわかるでしょうか? 何か目安となる値があれば、教えてください。 ちなみに、実機の運転パターンは、微小な角度の正逆転を繰り返すものなので、 トルクや回転数だけの計算では実際と合わないと考えています。 よろしくお願いします。 補足補足です。 回転するときの摺動抵抗とは、ギヤヘッドもしくはモーター自身の回転ロスという意味です。 DCモータは無負荷時の回転数が最大で負荷が掛かると回転数が落ちて行きます。 と言う事でギアヘッドの無負荷消費動力が大きくなると回転数が落ちるので動作は遅くなります。 メーカーカタログにモータ、ギアヘッド等の特性値が記載されていると思います。 メーカーに要求すれば頂けます。 (参考:ギアヘッドの減速比が大きくなる程に伝達効率が悪くなります。 ) その事よりも正逆転の繰り返しと言う事はモータ、ギアヘッドに交番荷重が掛かりますが、減速機を含めた原動機の選定は使用係数(又は負荷係数)を2倍以上にして選定するのが通常です。 先の回答者の方が言われる様に能力を高めた装置の検討が必要と感じましたが・・・ 参考ですがこの場合の「摺動抵抗」とは軸とオイルシールの間で発生する消費動力を指します。 (びびたる物) 他の消費動力としてオイルバスやグリースバス等の潤滑油の撹拌抵抗が有ります。 他に効率に関係するもので歯車噛合ロスが有ります。 一般的に「摺動」といったときは、直線運動をイメージされることが多いので注意。 この場合は摩擦トルクといった方がいいだろう。 ロストルクなどと言うときもある。 >減速時の時間は短くなり、動き始めの時間は遅くなるのでしょうか 面圧に応じた摩擦係数でトルクのロスが計算できるが、機械構成で全く異なるので標準化はできない。 モーター以外のファクターも多いので、現物で確認するしかないな。 モーター単体なら、軸受けにベアリング使ってればゼロに近いが。 >微小な角度の正逆転を繰り返すものなので、 摩擦なんか無視できるハイパワーモーターで、高剛性のボールねじを使い、予圧をがっちり掛けて動かす。 または、極小の摺動抵抗のリニアベアリングを使い、高分解能のリニアモータで動かす。 もちろん、高予圧のリニアガイドで、ハイパワーのリニアモータでもいい。

次の