ミトコンドリア ハプロ グループ。 ミトコンドリアDNAハプログループ

ミトコンドリアDNAハプログループ

ミトコンドリア ハプロ グループ

もくじ• ハプログループDの特徴 東アジア最大規模のグループ ハプログループDは約6万年前、アフリカ、イラン、中央アジアにおいてハプログループDEから分岐し、内陸を通って東アジアへ向かったといわれています。 約3万5000年前、中国大陸中部で誕生しました。 アメリカ先住民の中で初めて見つかり、その後アジアの各所で発見されました。 グループDが高頻度で見つかるのは、日本、チベット、ヤオ族、アンダマン諸島などで、 グループ人口は数億人を超えています。 弥生時代を発展させた人々 歴史研究によると、グループDは縄文人にはほとんど見られず、 弥生時代以降に日本へ入ってきたと考えられています。 弥生系渡来人がもたらした稲作により食料供給が安定し、人口が拡大していったと考えられています。 弥生(やよい)時代 紀元前10世紀~紀元後3世紀中頃までを表し、水稲耕作(すいとうこうさく)を中心とした生産時代。 長寿民族 100歳を超える長寿者のミトコンドリア遺伝子を調べると、他のハプログループに比べてグループDに属する人の割合が多いという結果が出ています。 グループDは寒さに強い特徴も持っており、いわゆる氷河期といわれた時代の最も寒い時期に出現したのではないかと推測されています。 強い生存力と忍耐を備えた集団で、長寿という特徴に結びついているのかもしれません。 高い関連性をもつイヌイット カナダ北部などの氷雪地帯に住むエスキモー系の民族イヌイット。 人種としては、日本人と同じモンゴロイドです。 太古の昔、モンゴロイドの大移動という移住現象がありました。 紀元前2万4000年頃、アラスカ地域に古モンゴロイドと呼ばれる人々が住み始めます。 古モンゴロイドは日本の縄文人と同じ祖先と考えられています。 その後、紀元前8000年頃から新モンゴロイドと呼ばれる人々がアラスカに上陸しました。 新モンゴロイドは日本の弥生人と考えられており、グループDの分布の広がりを感じさせます。 下位グループからわかる日本人と他人種との繋がり 日本人の約3分の1を超える人が属しているグループD。 そこからさらに分岐していった下位グループの中でも、とくに グループD4は日本人の30%以上が属していると言われる最大集団です。 縄文人とロシア人は遠い親戚!? 東シベリアのバイカル湖南東部に位置するブリヤート共和国は、ロシア連邦を構成する共和国のひとつです。 この地域に住む ブリヤート人のDNAは、なんと95%が日本人のものと一致していると言われています。 日本で発掘された縄文人の人骨からミトコンドリアDNAを抽出し、世界各地の人々と比較する研究で、縄文人20数体のうち17体がブリヤート人と同じDNA構造をもつという結果が出ました。 東南アジア人や朝鮮人、台湾人などと同じDNA構造をもつ縄文人は極めて少なく、日本人(縄文人)の起源をシベリアとする説があります。 (日本人バイカル湖畔起源説) 縄文人にはほとんど見られないといわれるグループDですが、分岐先であるD4になると縄文人の割合が増えるというのも、不思議なものです。 ハプログループDに属する著名人 機動戦士ガンダムシリーズの生みの親、富野由悠季(とみのよしゆき)さんや、元ミス日本の知花(ちばな)くららさんがハプログループDに属しているとわかっています。 グループDは子系が多く、タレントのタモリさんや堺正章さん、クリス松村さんや壇蜜(だんみつ)さんなども属していることがわかっています。 同じハプログループに属するということは、共通の祖先をもつ遠い親戚と考えることもできます。 日本人の大半は9~10のハプログループに分類できます。 中にはもっと珍しいグループに属している人もいます。 あなたも東アジア最大集団、長寿民族のグループDに属しているかもしれません。 ハプログループがわかる遺伝子検査キット ミトコンドリアハプログループはジーンライフ ジェネシス2. 0やジーンライフ ハプロなどの遺伝子検査キットで調べることができます。 とくにジェネシスは母方の祖先を知るミトコンドリアハプログループの他に、父方の祖先がわかるも検査できるのでとくにおすすめです。

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祖先がどこから日本へ来たのかハプログループで分かる祖先遺伝子検査

ミトコンドリア ハプロ グループ

起源 [ ] ハプログループL3の起源となった地は確実にはわかっていない。 アフリカ起源説 [ ] L3はアフリカ大陸北東部に多く分布し多様性も大きいこと、L3からアフリカ大陸以外に分布するハプログループMとNが分岐することから、通常L3はで出現しそこから拡散した集団の一部がを果たしてMとNになったと考えられている。 傍証として、ハプログループLの中で系統的にL3と近いともどちらも東アフリカに多く分布し、そこで多様性が大きいことが挙げられる。 アジア起源説 [ ] 異説としてハプログループL3はアジアに起源を持つというものがある。 その根拠として、L3から派生したハプログループMとNの最も古い系統は東南アジアからオセアニアにかけて存在しており、それらハプログループ間の合着年代が東から西へ向かって新しくなっていくことが挙げられている。 これはL3が東アフリカ起源でMとNがそこから東向きに拡散したという想定とは合わない。 L3、M、Nの分岐年代がいずれも7万年前頃であることから、この3つの集団は東南アジアで相次いで分岐したと考える事も可能である。 2018年の研究では、同様にアジア起源が取り沙汰されているの分岐年代がやはり7万年前頃であり、mtDNAハプログループL3とY染色体ハプログループEの分布に強い相関があること、それが現在の地理的・言語的な関係とは強く相関しないことから起源の古いイベントを反映していると考えられることを挙げ、L3系統は中央アジアに起源があり7万年前頃にアフリカ大陸へ戻ったという仮説を提示している。 分布 [ ] ハプログループL3は東アフリカでもっともよく見られるタイプである。 や、のみならず、、、などでも見られることから、おそらくの拡散と関連していると考えられる。 脚注 [ ]• Van Oven, Mannis; Kayser, Manfred 2009. "Updated comprehensive phylogenetic tree of global human mitochondrial DNA variation". Human Mutation 30 2 : E386—94. doi:10. 20921. "The Making of the African mtDNA Landscape". The American Journal of Human Genetics 71 5 : 1082—111. doi:10. PMC 385086. Gonder, M. ; Mortensen, H. ; Reed, F. ; De Sousa, A. ; Tishkoff, S. 2006. "Whole-mtDNA Genome Sequence Analysis of Ancient African Lineages". Molecular Biology and Evolution 24 3 : 757—68. doi:10. Behar, Doron M. ; Villems, Richard; Soodyall, Himla; Blue-Smith, Jason; Pereira, Luisa; Metspalu, Ene; Scozzari, Rosaria; Makkan, Heeran et al. 2008. The American Journal of Human Genetics 82 5 : 1130—40. BMC Evolutionary Biology 18 1 : 98. June 2018. Wallace DC et al. 2000 , Origin of haplogroup M in Ethiopia, Am J Hum Genet 67 Suppl :217• "Migration of Chadic speaking pastoralists within Africa based on population structure of Chad Basin and phylogeography of mitochondrial L3f haplogroup". BMC Evolutionary Biology 9: 63. doi:10. PMC 2680838.

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概略 [ ] 起源 [ ] 約4万年以上前に誕生した最大の母系グループ である「」型から分岐したより分岐したで、約2万5000年前に「」で誕生し北上してに到達した系統にあたる とする見方がある一方で、シベリア南部 - 極東あたりで発生したとする見方もある。 古人骨 [ ] までにのから発掘された、のをが分析した結果、 国内最古の人骨(約2万-1万年前)とされた4点のうち2点は、この ハプログループM7aと呼ばれるであることが明らかとなった。 分布 [ ] 日本人の約7. にも3%弱確認され、に日本から移住したと考えられている。 系統樹 [ ] のサブクレードの系統樹は、との論文に基づく。 M7a• M7a1• M7a1a• M7a1a1• M7a1a1a• M7a1a2• M7a1a3• M7a1a4• M7a1a4a• M7a1a5• M7a1a6• M7a1a7• M7a1b• M7a2• M7a2a• M7a2b 脚注 [ ]• Ghezzi et al. 2005 , , European Journal of Human Genetics 2005 13, 748—752. 『Discover Japan』(2012年8月号)42-43頁より• 『新日本人の起源』勉誠出版、2009年、P45• 2013年12月2日. 2013年12月2日閲覧。 van Oven et al. , M; Kayser, M 2009. Human Mutation 30 2 : E386—E394. のの この項目は、に関連した です。 などしてくださる(/)。

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