小説家になろう 閲覧履歴。 小説家になろうとは (ショウセツカニナロウとは) [単語記事]

小説家になろうグループ公式ブログ

小説家になろう 閲覧履歴

内容紹介 「 転生少女の履歴書」は「 唐澤 和希」氏著の 異世界成り上がりファンタジー、 イラストは「 桑島 黎音」氏 まずは公式あらすじ 転生したけど貧農だった!?貴族、山賊、魔法使いのために前世の知識を生かして大活躍!! 勉強、スポーツ、芸術、あらゆる分野で優秀な成績を修めていた少女は、親の愛に恵まれずに不慮の事故でその人生を終える。 転生先は、ろくに畑の知識もなく、魚を捕まえる術さえしらない農民達が暮らす開拓村。 その村の6人兄弟の末娘としてリョウと名づけられる。 あまりにも極貧な生活のため、身売りされないため、飢え死にしないため、 また、前世では得られなかった親の愛を求めて、前世の知識を生かして、テンション高めで村の改革に奔走する。 リョウの活躍で、とりあえず飢え死には免れたと思ったところに、魔法使い達がやってくる。 リョウは魔法を目の当たりにし、ここが魔法という超自然現象が存在する異世界だと知る。 万能の ハイスペック少女が極貧の開拓民から色々な人を救いながらどんどん身分や世界を広げていく、いわゆる「 成り上がりもの」です。 僕はこの成り上がりもの、下剋上ものがことのほか大好きなので多々読んでますが、 その中でもこの 転生少女の履歴書は 秀逸です。 多くの作品が魔法やスキルでチートもった主人公が魔物を倒したり悪徳貴族潰したり位の高いヒロインと婚約したりして下剋上していくのですが、 この 作品の場合魔法は存在すれど使えません、スキルやステータス無しの 知識チート頼り。 女主人公ながらチートヒーローに頼ることなく自分の力と知恵で商売をしたり農法を伝授して飢えを解消したり道具を作って生活を豊かにしたりしていきます。 ただし普通に成り上がるのではなく、ターニングポイントで事件が発生し、 強制的に立場を変えさせらます、 売られて貴族の使用人になったり、さらわれて山賊になったり、預けられて貴族の養女になったり…… 主人公はその 驚異的なポジティブさと適応力をもってその立場を全力で生き、 周りの人のためになろうとその知識を惜しげもなく使います。 知識チートもいいですがなによりいいのがその カリスマ性。 まさに王になるにふさわしいようなその行動力と知識、人を使うのが上手く、いく先々で信仰を集め、慕うものがどんどん増えていきます、王というより教s…ゲフンゲフン。 とこんな感じで頑張って成り上がっていくんですが、 世界観や伏線も独特で興味深い。 この世界は魔法使い=貴族で 魔法使い以外は人間にあらず、みたいな世界です。 ここまではわりとありがちですが、この作品の場合それが 深刻。 貴族に生まれても 魔法が使えなかったら貴族じゃなくなるシビアな世界、 というのもこの世界の魔法は万能であり、魔法ですべてが回っています。 植物を育てるのも魔法、飲み水の確保も魔法、鍛冶や衣服、家、魔物対策、何もかもを領主が魔法で行い、平民はそれをただ受けて刈り入れや販売をする存在。 しかも魔法で作られた物は魔法で簡単に分解することが可能で、武器ももちろん即分解されるわけでクーデターなどありえない、 平民は麦の作り方なんてしらないし家も服も貴族様頼り、徹底的に知識を奪われ まさに飼われているかのような生き方をしていました。 こりゃさぞ傲慢なお貴族様が出てくるんやろなぁと思いきや、 出てくる貴族は みんないい人、領地を良くしようと良く働く良い貴族(でも 王様は狂人)。 なんて優しい世界。 ただし、物語は 日本の価値観が染みついた主人公のリョウ視点でずっと語られる。 リョウは初め、あまりにも無知な人々のために知識を与え発展させていきますが、 次第に貴族と関わる様になり、魔法使いと非魔法使いの意識に自分では想像できない隔絶した差があることに気づきます、 魔法使いも非魔法使いもみんな人間で仲良くできると思っていたがじつは……とか、 これがまた不気味で デストピア感があります。 でもリョウはひたすら ポジティブで、脳内は軽快な ギャグよりの語り口調なので、 たまに見え隠れするくらいでそこまでシリアスというわけではないです。 魔法使いが減り、魔法使いが全てをこなすのはもう無理、平民にも開拓地を与えるから自分でなんとかしてみて、いう始まりですが リョウの行いにより平民も認められるようになり、だんだん国の意識が変わっていき、やがて国政にもかかわっていくことになり、 いったいリョウ様はどこまでいってしまうのか、と内政パートもどんどん発展していく様子がみれて非常にワクワクします。 そして魔法も謎が多く、ただあるものとしてスルーすることもなくその謎に迫っていきます、また転生にも重大な秘密が隠されているようで……!? と伏線が沢山、ちなみに今のところ ラブコメ要素はほぼ皆無、 ヒーロー的な存在はいるにはいるが、主人公が精神的にも肉体的にも強すぎて発展する気配が無しです、 まあ僕的にははラブコメ要素いらないんで結構なことですが、見え隠れはしてるのでどうなるかは気になるところです。 文体は基本主人公の脳内劇場なので感情移入しやすく、今どきの子らしく非常に砕けた表現をして、 独特の造語が頻発して面白い、テンポも非常によく、本来なら長い会話を主人公がささっと適当に要約して進んでいきます。 わりとうじうじ系や過度に謙遜する傾向の強い女主人公ですが リョウはそういうところがなく、 かっこよくて気持ちのいい主人公です。 とにかく主人公が魅力的すぎる作品、ここまで素晴らしい主人公なかなかいないですよ。 いったい最終的にリョウはどんな存在になっているのか、 僕的には 女王エンド希望。 日本人的な価値観持ち込んで貴族廃止して民主主義にする作品はあれどうかと思う。 キャラクターについて リョウ 主人公、ハイスペックな元女子高生。 両親の愛を得るためにあらゆることで優秀な成績を収めたがついに叶う事なく死んで転生した。 そのため初期は愛を得ようと必死に使えるやつアピールしたりした。 基本的にポジティブで脳内は騒がしい、独特の感性を持っていて よく変なあだ名を付けて(脳内で)呼んでいる。 好きな言葉は「さすリョウ」流石リョウの略。 アラン 貴族の坊ちゃんで魔法使い、幼いころは傲慢だったが使用人のリョウに挑み、負けて 子分になった、おそらくヒーロー的な存在と思われるがリョウにとってはいつまでも子分で 過保護ストーキングボーイと思われてるヘタレ、他の人の前では超優秀な魔法使い。 カイン アランの兄だが非魔法使い、穏やかな存在で困っているといつも華麗にフォローに入ることからリョウから フォロリストの称号で呼ばれる(脳内で)。 そのベストフォロリストぶりはすさまじく、その信頼は子分のアランを軽く上回る。 貴族の非魔法使い故の苦悩がいろいろある模様。 コウ 重要キャラだが流石にネタバレが過ぎる、ただ言えるのはオネエだということ。 タゴサク 最初の村にいた村長の息子でリョウの天敵。 一歳のころからリョウが自重なく知識チートしてたせいでリョウを神の使いだとして崇め奉りリョウの教えをまわりに広めていた。 教義自体はとても良いことを言ってるのでやめろとも言えずにいたらどんどん規模が拡大して……なんだかんだで とても頼りになる人。 シャルロット 平民出身の魔法使いでリョウの初めての友達。 癒し枠だが近くでそのカリスマに当てられすぎたためか内心、 リョウが女王になってそのメイドとして傅きたいと思ってる。 カテリーナ 悪役令嬢のような登場だったが今はただのツンデレでよい友人 ヘンリー 玉座に一番近い王子で最強の魔法使い。 だがそのあまりのゲスい思考に ゲスリーと呼ばれている。 外面は良い人だが内面はとんでもないゲス、ゲスリー呼びが定着しすぎて名前が出てこなかった。 だがそのゲスさにも悲しい理由があり、僕的にはアランよりゲスリーとくっついてほしいところ。 少数派だが ほかのキャラクターもみんな良いキャラばかり、ステージごとに関わるキャラも増えていくが基本的に良い人、敵は魔物や貧乏、自然災害とかで派手なバトルがあるわけではない(たまにある)。 転生少女の履歴書 そんなわけで紹介してきました転生少女の履歴書、 いつもよりネタバレ成分多めでお届けしました。 成り上がりものの説明でネタバレなしって無理ですな、 序盤の最底辺の地位の時だけ紹介してもなんも面白くもないし。 転生少女の履歴書は 現在9巻まで発売中です。 9巻の表紙はこれ 少女漫画だったら表紙ウェディングドレスは最終回ですが これは戦略的婚約段階なので安心(?)です、まだ続きます。 ただ結構早いペースで刊行してましたが最近はなろうの方で連載が滞り気味で追いついてしまいました。 まあそれならそれで完全版の書籍版メインに移行しやすいんですが エタるのだけは勘弁してくれ!ってことで買って応援しましょう。 ということで、 女主人公、成り上がり、内政、コメディ、などが刺さる人は是非読んでみてください、僕はこれマジでドストライクです。

次の

「小説家になろう 勝手にランキング」サイトを使ってみる

小説家になろう 閲覧履歴

小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。 この度、小説家になろう登録作者であるそら・そらら先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。 以下、そら・そらら先生より頂きました文面となります。 皆様はじめまして。 そら・そららと申します。 この度、小説家になろうで掲載していた「転移使い魔の俺と無能魔女見習いの異世界探検記」が「異世界に魂だけ召喚されたので、無能魔女の使い魔(ぬいぐるみ)として生きます」のタイトルでBKブックスさんより発売になりました。 最初に書籍化の打診を受けた時は本当に驚きました。 小説家になろうに登録して書き始めてから一年半。 毎日更新しつづけ、多くの人に読んでもらえるように努力をした結果、初めての作品にしてはまずまずの評価を受けたと自負しつつ、まさか書籍化の話が来るとは思ってもいませんでした。 書籍化した名だたる先人たちと比べると、圧倒的に評価値が低かったものですから。 チャンスというのはいつやってくるか、わからないものですね。 そんな僕が書籍化を目指す皆さんに、どこまで的確なアドバイスができるかはわかりません。 けれどひとつだけ言えることがあります。 僕は自分の書く小説が好きです。 自分が作って動かしているキャラクターのことが好きです。 本当にかわいいと思っています。 ありがたいことに読んでいただける方が多かった作品ですし、僕以外にも僕の小説を好きな方はいるでしょう。 でも好きさで言えば僕が圧倒的に勝っているはずです。 そして、皆さんも同じはずです。 自分の小説が好きなのでしょう。 大事なのはその気持ちです。 頑張って書いた小説が、あるいはこれは受けるだろうなと思って投稿した小説が、あまり読まれないこともあるでしょう。 けれどあなただけは、あなたの書いた作品を愛することができる。 その気持ちを持ち続けて書くこと。 おそらくそれが情熱ってものなのでしょう。 その情熱を持ち続けて書いていたのが、書籍化につながったのではと思っています。 僕の場合はこうだったというアドバイスですけれど、なにかの参考になれば幸いです。 いつも小説家になろうグループをご利用いただきありがとうございます。 入力補助機能にて、一部ブラウザで提供しておりました横書き表示・縦書き表示の切り替えに関し、「Microsoft Edge」での機能の提供を終了させていただくこととなりました事をご報告いたします。 横書き表示・縦書き表示の切り替えは、小説本文の入力フォームに入力する文章の表示向きを、横書きもしくは縦書きに設定することができる機能です。 この機能をご利用いただけるブラウザの内、「Microsoft Edge」におきまして、近日提供されましたWindows Updateにより仕様変更が生じ、横書き表示・縦書き表示の切り替えの利用が行なえなくなっていることを確認しております。 当社でも仕様変更に伴う機能の修正対応を検討させていただきましたが、他機能との兼ね合いにより、この度「Microsoft Edge」のみ、横書き表示・縦書き表示の切り替え提供を終了させていただきますことを決定致しました。 「Microsoft Edge」への横書き表示・縦書き表示切り替えの提供終了に関するご案内につきましては、後日改めて公式ブログにてご報告させて頂きます。 ご利用の皆様には、大変ご不便をおかけいたしますこと誠に申し訳ございません。 今後とも小説家になろうグループをよろしくお願いいたします。 小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。 syosetu. 新着メッセージを頂いた瞬間、「またR指定の基準に抵触したのか……!?」と疑っていたぐらいですので、ご一報頂いた時は心の底から驚いて、そのまま勢いで焼き肉しました。 一人で。 まだ夢なんじゃないかと疑っているので、とりあえず頬をつねる感覚で書籍情報書いておきます。 というのも書籍化のお話を頂いた著作ですが、頂いた時のptは700もなく、投稿作品数は短編含めて90作品目ぐらい、ついでになろうを利用し始めたのは2014年、と飛ぶ鳥を落とす勢いで書籍化したりランキングに乗る方と比べるとまさしく牛歩でございます。 さらに投稿時代を含めますと、小説を書きはじめてはや10年ぐらいが経過している現状です。 とまぁこう客観的な情報を並べますと、多分自分にはいわゆる才能的なものは無いのかな、と常々思います。 ですがこう書籍化出来たので、自分の経験を少しだけ。 まずは書くという事ですが、なかなかどうしてモチベーションが上がりませんよね。 なので僕はとにかく『気楽に』書くという事を第一にしています。 創作に向き合う人の心はそれぞれですが、常に言えるのはとにかく手を動かさなければ何も生まれないという事です。 本当は何もしないでお金が貰えれば一番いいのですが……。 なのでとにかく一番最初の第一歩を、鼻でもほじりながら動かすのが、10年書き続けられたコツみたいなものなのかなと。 次に読者の方にメッセージというか感謝の言葉を。 もう一つ続けられた理由は、ひとえに皆様から『面白いよ』の一言を頂けたからです。 たった四文字ですが作者の才能を保証できる唯一の言葉です。 僕自身感想を書いたりするのはすごく苦手で、夏休みの読書感想文も箇条書きで提出したぐらいですので、この一言が口に出せるのはとても素晴らしい事です。 それこそ才能なんてない僕が、10年で本を出せるぐらいには。 小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。 この度、小説家になろう登録作者である天野ハザマ先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。 以下、天野ハザマ先生より頂きました文面となります。 知っている方はこんにちは、お初の方は初めまして。 天野ハザマと申します。 ご存じの方もいらっしゃるかも分かりませんが、この度スクウェア・エニックス様より「金貨1枚で始まる冒険者生活」のコミック第1巻が7月10日に発売になります! そしてそのノベル版を発売しておりますツギクルブックス様から咲夜先生の「カット&ペーストでこの世界を生きていく」の続刊を担当することになりました。 私が小説家になろう様にて掲載を始め、初書籍となる「勇者に滅ぼされるだけの簡単なお仕事です」の発行から……えーと、何年でしたっけ。 そんな風になるくらい、なんとか現在進行形で作家をやらせていただけております。 今回の「金貨1枚で変わる冒険者生活」も、素晴らしいコミカライズ作品となっておりますので是非お楽しみいただけたらと思いますが……それはさておきまして。 この前聞いたのですが、作家として生き残る年数がどうのこうの、みたいな話があるらしいです。 とても厳しい話ですよね。 他人ごとではございません。 作家デビューが終着点ではないこの世界、私を含め暗闇の中を歩くようなものです。 それでもどうして書くのか? 今回はそういったお話を私なりの考えではございますが、語らせていただければと存じます。 まず、「何故書き始めたのか?」です。 所謂自分の原点ですが、これは私がファンタジー大好きっ子だからです。 図書館にある様々なファンタジーを読みつくし、それでも足りずにお小遣いにバイト代で本屋へ走り、今では給料を頂く身分ですがやはりファンタジーを読み漁っています。 そうしていると、自然と「私ならこうするのに」っていうのが浮かんでくる人が居ます。 そういった人は必ず自分の理想の世界を求めキーボードに手を伸ばします。 それでどうなるか? 小説家になろうに辿り着くのです。 「私の愛した世界を知ってほしい、愛してほしい」。 これが私の欲求ですが、同じものを抱えた人はきっと多いはずです。 その結果、凄まじいスピードでデビューする人も居れば、そうでもない人も居るかもしれません。 私とて、誇れる戦歴は持っておりません。 それでも、とある日にレーベル様のサイトに記載された、この言葉に私はストンと心に落ちるものがありました。 「冒険ファンタジージャンルにも精通されている天野ハザマ先生」 冒険ファンタジージャンルに精通。 ええ、確かに私はそのジャンルを中心に書き続けてきました。 私の原点であり、原動力であり、情熱を捧げた私の武器。 「好きだからこそ、このジャンルを追い続けた」。 それはきっと誰かに届くし、響いていく。 だからこそ皆様、どうか自分の「好き」を諦めないでください。 そして願わくば、私と「好き」をぶつけ合う仲間になりましょう。 それでは皆様、これからもどうぞよろしくおねがいいたします! いつも小説家になろうグループをご利用いただきありがとうございます。 この度は、ご利用の皆様にご不便ご迷惑をお掛けいたしましたことをお詫び申し上げます。 現在、混雑緩和に向けて対策を進めておりますが、該当の現象が発生されました場合は大変お手数ではございますが、時間をおいてアクセスいただきますようお願いいたします。 ご利用の皆様にはご不便ご迷惑をお掛けいたしまして申し訳ございません。 何卒ご了承をいただきますようお願い申し上げます。

次の

年齢確認

小説家になろう 閲覧履歴

内容紹介 「 転生少女の履歴書」は「 唐澤 和希」氏著の 異世界成り上がりファンタジー、 イラストは「 桑島 黎音」氏 まずは公式あらすじ 転生したけど貧農だった!?貴族、山賊、魔法使いのために前世の知識を生かして大活躍!! 勉強、スポーツ、芸術、あらゆる分野で優秀な成績を修めていた少女は、親の愛に恵まれずに不慮の事故でその人生を終える。 転生先は、ろくに畑の知識もなく、魚を捕まえる術さえしらない農民達が暮らす開拓村。 その村の6人兄弟の末娘としてリョウと名づけられる。 あまりにも極貧な生活のため、身売りされないため、飢え死にしないため、 また、前世では得られなかった親の愛を求めて、前世の知識を生かして、テンション高めで村の改革に奔走する。 リョウの活躍で、とりあえず飢え死には免れたと思ったところに、魔法使い達がやってくる。 リョウは魔法を目の当たりにし、ここが魔法という超自然現象が存在する異世界だと知る。 万能の ハイスペック少女が極貧の開拓民から色々な人を救いながらどんどん身分や世界を広げていく、いわゆる「 成り上がりもの」です。 僕はこの成り上がりもの、下剋上ものがことのほか大好きなので多々読んでますが、 その中でもこの 転生少女の履歴書は 秀逸です。 多くの作品が魔法やスキルでチートもった主人公が魔物を倒したり悪徳貴族潰したり位の高いヒロインと婚約したりして下剋上していくのですが、 この 作品の場合魔法は存在すれど使えません、スキルやステータス無しの 知識チート頼り。 女主人公ながらチートヒーローに頼ることなく自分の力と知恵で商売をしたり農法を伝授して飢えを解消したり道具を作って生活を豊かにしたりしていきます。 ただし普通に成り上がるのではなく、ターニングポイントで事件が発生し、 強制的に立場を変えさせらます、 売られて貴族の使用人になったり、さらわれて山賊になったり、預けられて貴族の養女になったり…… 主人公はその 驚異的なポジティブさと適応力をもってその立場を全力で生き、 周りの人のためになろうとその知識を惜しげもなく使います。 知識チートもいいですがなによりいいのがその カリスマ性。 まさに王になるにふさわしいようなその行動力と知識、人を使うのが上手く、いく先々で信仰を集め、慕うものがどんどん増えていきます、王というより教s…ゲフンゲフン。 とこんな感じで頑張って成り上がっていくんですが、 世界観や伏線も独特で興味深い。 この世界は魔法使い=貴族で 魔法使い以外は人間にあらず、みたいな世界です。 ここまではわりとありがちですが、この作品の場合それが 深刻。 貴族に生まれても 魔法が使えなかったら貴族じゃなくなるシビアな世界、 というのもこの世界の魔法は万能であり、魔法ですべてが回っています。 植物を育てるのも魔法、飲み水の確保も魔法、鍛冶や衣服、家、魔物対策、何もかもを領主が魔法で行い、平民はそれをただ受けて刈り入れや販売をする存在。 しかも魔法で作られた物は魔法で簡単に分解することが可能で、武器ももちろん即分解されるわけでクーデターなどありえない、 平民は麦の作り方なんてしらないし家も服も貴族様頼り、徹底的に知識を奪われ まさに飼われているかのような生き方をしていました。 こりゃさぞ傲慢なお貴族様が出てくるんやろなぁと思いきや、 出てくる貴族は みんないい人、領地を良くしようと良く働く良い貴族(でも 王様は狂人)。 なんて優しい世界。 ただし、物語は 日本の価値観が染みついた主人公のリョウ視点でずっと語られる。 リョウは初め、あまりにも無知な人々のために知識を与え発展させていきますが、 次第に貴族と関わる様になり、魔法使いと非魔法使いの意識に自分では想像できない隔絶した差があることに気づきます、 魔法使いも非魔法使いもみんな人間で仲良くできると思っていたがじつは……とか、 これがまた不気味で デストピア感があります。 でもリョウはひたすら ポジティブで、脳内は軽快な ギャグよりの語り口調なので、 たまに見え隠れするくらいでそこまでシリアスというわけではないです。 魔法使いが減り、魔法使いが全てをこなすのはもう無理、平民にも開拓地を与えるから自分でなんとかしてみて、いう始まりですが リョウの行いにより平民も認められるようになり、だんだん国の意識が変わっていき、やがて国政にもかかわっていくことになり、 いったいリョウ様はどこまでいってしまうのか、と内政パートもどんどん発展していく様子がみれて非常にワクワクします。 そして魔法も謎が多く、ただあるものとしてスルーすることもなくその謎に迫っていきます、また転生にも重大な秘密が隠されているようで……!? と伏線が沢山、ちなみに今のところ ラブコメ要素はほぼ皆無、 ヒーロー的な存在はいるにはいるが、主人公が精神的にも肉体的にも強すぎて発展する気配が無しです、 まあ僕的にははラブコメ要素いらないんで結構なことですが、見え隠れはしてるのでどうなるかは気になるところです。 文体は基本主人公の脳内劇場なので感情移入しやすく、今どきの子らしく非常に砕けた表現をして、 独特の造語が頻発して面白い、テンポも非常によく、本来なら長い会話を主人公がささっと適当に要約して進んでいきます。 わりとうじうじ系や過度に謙遜する傾向の強い女主人公ですが リョウはそういうところがなく、 かっこよくて気持ちのいい主人公です。 とにかく主人公が魅力的すぎる作品、ここまで素晴らしい主人公なかなかいないですよ。 いったい最終的にリョウはどんな存在になっているのか、 僕的には 女王エンド希望。 日本人的な価値観持ち込んで貴族廃止して民主主義にする作品はあれどうかと思う。 キャラクターについて リョウ 主人公、ハイスペックな元女子高生。 両親の愛を得るためにあらゆることで優秀な成績を収めたがついに叶う事なく死んで転生した。 そのため初期は愛を得ようと必死に使えるやつアピールしたりした。 基本的にポジティブで脳内は騒がしい、独特の感性を持っていて よく変なあだ名を付けて(脳内で)呼んでいる。 好きな言葉は「さすリョウ」流石リョウの略。 アラン 貴族の坊ちゃんで魔法使い、幼いころは傲慢だったが使用人のリョウに挑み、負けて 子分になった、おそらくヒーロー的な存在と思われるがリョウにとってはいつまでも子分で 過保護ストーキングボーイと思われてるヘタレ、他の人の前では超優秀な魔法使い。 カイン アランの兄だが非魔法使い、穏やかな存在で困っているといつも華麗にフォローに入ることからリョウから フォロリストの称号で呼ばれる(脳内で)。 そのベストフォロリストぶりはすさまじく、その信頼は子分のアランを軽く上回る。 貴族の非魔法使い故の苦悩がいろいろある模様。 コウ 重要キャラだが流石にネタバレが過ぎる、ただ言えるのはオネエだということ。 タゴサク 最初の村にいた村長の息子でリョウの天敵。 一歳のころからリョウが自重なく知識チートしてたせいでリョウを神の使いだとして崇め奉りリョウの教えをまわりに広めていた。 教義自体はとても良いことを言ってるのでやめろとも言えずにいたらどんどん規模が拡大して……なんだかんだで とても頼りになる人。 シャルロット 平民出身の魔法使いでリョウの初めての友達。 癒し枠だが近くでそのカリスマに当てられすぎたためか内心、 リョウが女王になってそのメイドとして傅きたいと思ってる。 カテリーナ 悪役令嬢のような登場だったが今はただのツンデレでよい友人 ヘンリー 玉座に一番近い王子で最強の魔法使い。 だがそのあまりのゲスい思考に ゲスリーと呼ばれている。 外面は良い人だが内面はとんでもないゲス、ゲスリー呼びが定着しすぎて名前が出てこなかった。 だがそのゲスさにも悲しい理由があり、僕的にはアランよりゲスリーとくっついてほしいところ。 少数派だが ほかのキャラクターもみんな良いキャラばかり、ステージごとに関わるキャラも増えていくが基本的に良い人、敵は魔物や貧乏、自然災害とかで派手なバトルがあるわけではない(たまにある)。 転生少女の履歴書 そんなわけで紹介してきました転生少女の履歴書、 いつもよりネタバレ成分多めでお届けしました。 成り上がりものの説明でネタバレなしって無理ですな、 序盤の最底辺の地位の時だけ紹介してもなんも面白くもないし。 転生少女の履歴書は 現在9巻まで発売中です。 9巻の表紙はこれ 少女漫画だったら表紙ウェディングドレスは最終回ですが これは戦略的婚約段階なので安心(?)です、まだ続きます。 ただ結構早いペースで刊行してましたが最近はなろうの方で連載が滞り気味で追いついてしまいました。 まあそれならそれで完全版の書籍版メインに移行しやすいんですが エタるのだけは勘弁してくれ!ってことで買って応援しましょう。 ということで、 女主人公、成り上がり、内政、コメディ、などが刺さる人は是非読んでみてください、僕はこれマジでドストライクです。

次の