突然ですが、皆さんジブリ飯って食べたくないですか?食べたいですよね?僕は食べたいです。 骨までやわらかいよ」と言われても「ダメだよ。 かえろうよ。 」ってちゃんと断るんですが、僕なら一緒に食べてます。 だって財布もカードも持ってるお父さんがついてるし……。 骨までやわらかいこのお肉?を僕も食べたい!! 目次• 中華街を選んだのは、なんとなく中華っぽい雰囲気だった気がするから! ここに来れば何か情報が手に入るのではないでしょうか!! というわけでさっそく聞き込みを開始します。 ちなみにこの格好は千尋のお父さんを意識しています。 え? 紅の豚の方が似てる? ……僕もそう思います。 老祥記の行列はすごい 色々と聞き込みをしてみて分かったのですが、この南京町の店員さんはほぼ全員が中国人の方で、日本人は1人も見当たりませんでした。 おまけに「北京ダックおいしいよ~」や「中で座って食べられるよ~」といった定型文は皆さん流暢なのですが、日本語自体が話せるわけではなく、聞き込みを行うもほぼ会話ができませんでした。 そして、南京町ではお店のルールで、店員さんの撮影はNGなのだそう。 なので、今回の記事では僕が一人で写っている写真がほとんどですが、悪しからずご了承ください。 痛恨のミスが発覚 撮影NGのルールを教えてくれた唯一日本語が話せるお姉さんに聞いたところ、こんな料理は見たことがないとのこと。 とても親切な方で、別の店員さんにも聞きに行ってくださったのですが、誰もわからず、 中華料理ではない可能性が出てきました。 あれが中華じゃなかったとは。 よくよく考えたら、千と千尋の神隠しのモデルの一つになっているのが台湾の九份だと聞いたことがありました。 千と千尋のお父さんが食べていたアレは台湾料理なのかもしれません!! ……なんで中華だと思ったんだろう。 南京町に来たのはミスだったか! いやいや、南京町には中華だけではなく、台湾料理もあるはず! というわけで、南京町の中にある台湾料理のお店、「台湾 タンパオ」さんへやってきました。 しかし、この店の小籠包はかなり本格的で、レンゲに乗せて皮を少し噛むと肉汁がジュワっとあふれ出てきます。 南京町の中心にある台湾タンパオさんから徒歩3分のところにある「丸玉食堂」さんへやってきました。 一見普通の定食屋さんのような外観ですが、本格的な台湾料理が食べられるお店なんです。 外観からは想像できないほど奥行きがあります。 ということでそちらを注文しました。 出てきたのが、 腸詰め 600円 ローメン 550円 腸詰めは、ソーセージのような見た目ですが、どちらかというと焼き豚に近いかな?しっかり噛み応えがあって、甘味を感じます。 そしてこちらの食堂の名物料理の一つでもあるローメンは、卵でとじられた餡かけ麺で、とてもやさしい味がします。 写真だけをみるとけっこうそれっぽい! ……でも思い出してみてください。 あのセリフを。 「骨まで柔らかいよ」 このセリフを言っていたのはお母さんで、別のものを食べていたような気もするんですが、やっぱりお父さんのアレも麺ではなく肉だと思うんですよね。 なにより僕が食べたいのは柔らくてでっかい肉なんです!! ここで企画を終了にするわけにはいきません。 しかし、丸玉食堂さんもまたおすすめできるお店でしたので、こちらもぜひ! 有力情報をゲット! というわけで再び南京町に戻って聞き込みを再開します。 バーONEに行きたいんじゃない。 バーワンが食べたいんだ。 「ダメだよおばあちゃん。 神戸にはバーワンはない。 」 捜索範囲をさらに広げたところ、どうやら京都に肉圓 バーワン を食べられる台湾料理店があるようです。 舞台は京都へ。 肉圓 バーワン に出会えるか? 京都の神宮丸太町にある、肉圓 バーワン が食べられるという台湾料理屋「微風台南」さんにやってきました。 すっかり日も暮れてしまい、肌寒くなってきました。 店内はよい意味で雑多な雰囲気 卵を茶葉で煮たもの。 台湾ではコンビニでも売っているらしい ドアを開けると独特のにおいがフワッと鼻孔を刺激します。 台湾にはいったことがないのですが、香港などで感じたにおいに似ている気がする。 店内に広がるアジアンで非日常な空間に、ここでなら探し求めていた千と千尋のお父さんのアレに出会えるんじゃないかという期待感が嫌でも高まります。 メニューを探すと あー!見つけたー!! 肉圓 バーワン だ!!! さっそくバーワンと、他にもおいしそうな台湾料理をいくつか注文しました。 待つこと数分。 ついに待ちに待った肉圓 バーワン が到着しました。 確かに似てる!! 口に持っていく前に崩れてしまった もちもちのお餅に肉餡が包まれていて、周りにはタレが絡んでいます。 ブヨブヨ感や肉感などは確かに千と千尋のお父さんのアレに似ている気がします。 そして肉圓 バーワン 自体が美味しいのか、この店の味付けが良いのかはわかりませんが、とても美味しい!! ただ、千と千尋のお父さんのアレは餅に包まれている感じでもなさそうなんですよね。 もっと純粋な肉っぽい。 本当に肉圓 バーワン で間違いないかと言われればまだまだ疑問は残ります。 しかし、お腹もいっぱいになったし、何より「微風台南」という素敵な台湾料理屋さんに出会えたので大満足! 台湾に行っていないのに、すごく台湾を感じられるんですよね。 特に肉圓 バーワン は似ている気はします! ただ、どちらも美味しかったし、そもそも台湾料理が美味しいということに気づきました。
次のジブリのアニメ映画『千と千尋の神隠し』といえば世界規模で話題になった作品だ。 その劇中で冒頭に登場した料理に記憶はないだろうか? 千尋の父親が一心不乱にバクバク食べていた料理のなかに、グニョーッと伸びるプニプニの料理があるのだが、ファンの間では「あれは何だろう?」と噂になっていた。 そしてついに料理名が判明!! その料理は肉圓(バーワン)。 肉圓は台湾で愛されている料理で、お祝いや正月などに食べる料理として知られている。 モチモチとした生地に椎茸や豚肉などを詰めて蒸した料理。 蒸す前は白い生地が、蒸すと半透明になってクラゲのようなクリア感を出す。 箸でつまむとプニプニしているのがわかり、持ち上げるとグニョーッと伸びる。 まさに『千と千尋の神隠し』で父親が食べていた「あの料理」である。 その味は店によって違うが、東京・渋谷の『麗郷』では1個500円で食べることができ、なかなかの美味。 もちもちとした生地は意外にもあっさりとしており、具のエキスとスープが染み込んで美味しさを盛り上げる。 台湾の料理だが、その味は日本の古き良き煮物料理のような風味も感じる。 そう、その具は肉じゃがともいえるし、肉まんの具ともいえる味わい深さがある。
次の世界中で大ヒットを飛ばしたジブリ映画『千と千尋の神隠し』。 あのプニプニは「台湾グルメの肉圓(バーワン)」だというのである。 だがしかし! 私・沢井メグは思った。 「あのプニプニは私の知ってる肉圓じゃない」と! 気になって調べたところ、衝撃の事実が判明。 結論からいうと、 プニプニは肉圓ではなかった。 繰り返す、プニプニは肉圓ではない!! 詳細は以下のとおりである。 ・お父さんが食べているのは『肉圓』? そもそも『肉圓(バーワン)』とは何なのか? 肉圓とは、台湾のB級グルメで、サツマイモ粉などで作られた皮の中に、豚肉をメインとした餡(あん)が入っているものだ。 調理方法はいくつかあるが、蒸したものは、葛餅みたいに半透明でプルンプルン。 謎のプニプニっぽいと言えなくもない。 だがしかし! 肉圓の皮にはそれなりに厚みがあり、お箸で持ったところであんなにテロ~ンと伸びたりはしない。 千尋パパみたいに「じゅるッ」とすすって食べるものでもない。 私も年に何度も台湾に行くが、あんな肉圓は見たことない。 念のため、台北出身や台湾通の友人に聞いてみたところ、「(肉圓とは)まったく思わない!」「バーワンってこんなにデローンとならんでしょ」とのことであった。 ……やっぱり怪しい。 ・台湾メディアも疑問視 「謎のプニプニ=肉圓説」が、広く拡散したのは2014年頃だ。 しかし、拡散元となったと思われる日本の記事には根拠が示されていなかった。 その点について、台湾メディア『ET Today』は、このように指摘を入れている。 「九份が日本人観光客に人気なのは、『千と千尋』の舞台だと言われているからだ。 しかし2013年に宮崎監督がインタビューで(九份が舞台であることを)ハッキリと否定している」 「このことから、プニプニが肉圓であるかどうかも、いまだ証明されていないと言えるのだ」 つまり、信憑性が薄いということ。 また、日本の記事では、日本で肉圓が提供されている店が紹介されていたため、「店の宣伝だと疑わない方が難しい」とさえ言っているのだ。 これは手厳しい。 けど……ますます怪しい。 ということで、スタジオジブリの広報に問い合わせてみたぞ! ジブリサイドも、肉圓説がネットで拡散しているのも把握されているそう。 それも踏まえて、とても丁寧な答えが返って来た。 「特定のものではないんですね」 つまり、「特別に肉圓をモデルにしたわけではない」というのだ。 ……違った。 公式の回答は、「謎のプニプニ=肉圓」ではなかったのだ。 では、肉圓説は一体どこから来たのだろう。 また、 宮崎駿監督は台湾に行ったこともないという。 ……そうなのか! 好きな作品なら、「ここが聖地かも!」「これがモデルかも!! 」と想像するのは楽しいもの。 今回の件はそんなワクワクが、一人歩きしてしまった結果だと言えるかもしれない。 参考リンク: 執筆: Photo:Rocketnews24..
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