大阪府／大阪産（もん）名品【株式会社林宝泉堂】

差し入れでいただいた銘菓「たこぼうずもなか」がおいしくてかんたんしました。（写真は上記HPより引用）こちらのもなかは「まで買いに行くか、にするかしないと食べられない幻の和菓子」と一部で言われているそうです。私も実際に食べるのは初めてでした。写真のとおり「たこ」の形をした珍しいもなかで、けっこうボリューム感があります。「重たそう」と思いながら一口食べてみると…… ＼パリッ／おお、皮が薄いです。香ばしくてパリサクしたタイプ。パサパサ粉が出るような仕上がりでないのが嬉しい。更に、中のあんこが思いのほか「しっとりした抑え目の甘さ」。あずきの信頼感ある風味は立たせつつ、砂糖っけはセーブしてはります。ボリューミィさとの釣り合いを踏まえた品のよい調味になっていますよ。皮の軽い口当たりも相まって、これなら1個ペロッとイケる。 2-3個くらいなら続けて食べても飽きずにおいしい。ええやん……！フォトジェニックなビジュアルも含め、知る人ぞ知る銘菓と呼ばれるだけあります。子どもも喜んで食べていましたし、手土産にしたらみんなに喜ばれること間違いなし。さて、ここからは余談です。このもなか、なぜ「たこ」の形をしているのかというと…… お隣の「蛸地蔵伝説」を元ネタにしているからです。十二年（1584年）。さんとさんののさなか。あまり知られていませんが、秀吉さんの本拠大坂は家康さんと結んだ・に攻め寄せられていて大ピンチでございました。（大坂では・長政親子が奮戦したりもしています）この時、対前線となるを守備していたのはさんと松浦宗清さん。さんは秀吉さん譜代の猛将で、この戦線や（一番乗り）などで功を立てたお方であります。江戸時代にお家が改易されたこともあってか現代ではあまりメジャーではありません。松浦宗清さんは詳細よく分からないのですが、さんの次子「松浦万満（光）」さん（三好義継さんの弟）を暗殺してを乗っ取った方とも言われております。戦国時代、は細川家の和泉「松浦家」が治めていて、さん時代は「松浦守」さんが活躍してはったのですが、その後は三好家の傘下に入ってさんの子を養子に迎え入れ、三好家凋落後はまた内紛が起こって……ということなんでしょうか。宗清さんも後に改易されちゃったためか現代ではほとんど知られておりません。で、一氏さんと宗清さんが頑張って雑賀・と戦っていたところ。敵は大軍、危うしとなったところで「海からタコが助けに来てくれて雑賀・を追っ払ってくれた」というのが蛸地蔵伝説の顛末なのです。（HPより引用。タコさんが奮戦している様子）かなりシュールな伝説ですが、実際に一氏さんと宗清さんは小勢で雑賀・を撃退しておりまして。もし雑賀・に岸和田を抜かれていたら大坂は大混乱に陥ったに違いなく、そうなったら小牧・の戦況もえらいことになったでしょうから、これは大手柄と言ってもよいでしょう。かくして400年以上が経過した現在。岸和田やではさんや松浦宗清さんのことは忘れ去られておりますが、なぜか代わりに「タコが地元を守ってくれた」という伝説が残っているというこれまたシュールな状況になっているようです。どうしてこうなった。「宗像教授伝奇考」的なことを言えば、伝説には何かしらの元ネタがあると考えた方が自然なのかもしれません。史料には残っていなくとも、実際にタコのような何者かが一氏さん・宗清さんを助けたという出来事があったのでしょうか。この時期、秀吉さんは配下武将をあちこちに動員しておりますので、羽柴家中の者による援軍ではないと思います。（そうだったら記録に残るでしょうし）「タコ……海からの援軍」ということで、淡路や讃岐からさんやさん（は父の仇だ）が駆け付けたというのもあるかもしれませんが、四国はさんに滅ぼされる間際という情勢なのでまで兵を動かすのは難しそう……。「三好康長最後の戦い」「小牧で三好秀次さんがボロ負けしたので康長さんの功績は闇に葬られた」みたいなストーリーも思い浮かんだのですが、妄想の域は出ないというか説得力ゼロであります。そこで、「タコ……坊主……」ということで、「宗教勢力の援軍」という筋が思い浮かびました。この時期、なんかは秀吉さん上等のスタンスですが、は去就を迷っていたりと、各宗教勢力によって羽柴政権にどう接するかが分かれておりました。ところはにほど近い「」。実はこの時期、には「」さんがいらっしゃいました。さんは有名な「」後、大坂を離れにいたんですが、も政情不安なのでに移ってきていたんですよ。更にの史料を見てみたら、まさにこの頃にさんとさんが贈り物を届けあうような交流があったことも記録されております。さんからすれば「少しでも秀吉さんに恩を売っておきたい」タイミング。（小牧後、さんは大僧正に任じられたりしています）加えて、長年の石山戦争や徒との関係などを踏まえれば「は秀吉方へ味方いたすと正直に名乗りたくもない」タイミング。これは……勢力が「名乗るほどのものではありませんが」と言いつつ、をこっそり助けてはっても不思議ではない気がいたします。地元の人はうっすら分かっていたので、この経緯が形が変わって伝えられて別の地蔵信仰とも混ざって「蛸地蔵伝説」になっていった……と。よし、それっぽいストーリーになりました。やはり妄想の域は出ませんので、雑談としてお受け止め下さい。たこぼうずもなか。暗いところで写真を撮るとかなり印象が変わります。これは怖い。こんなんが海から襲いかかってきたら雑賀・も逃げると思います。いろいろ書きましたが、要はたこぼうずもなかは美味しいのでおすすめですよということです。また土産にいただけますように。自分でも見物とかも兼ねて買いに行ってみようかしら。 trillion-3934p.

貝塚に住んでいた友達が居たのですが府外に引っ越してからお邪魔する機会がなくなりました。この度少しご縁があり貝塚を訪れることに。ワクワクしてます、新しい試みに感謝申し上げます。ということで、貝塚の海塚にたこぼうずもなかというお店が有りました。早速寄ってみました～。かなり重い最中です、餡がぎっしり詰まっています。甘さが控えめであるのですが小豆の味が良く何て食べやすいのでしょう。最中の皮も上品です、厚くない。あっさりとした餡で何個でも食べられそう。実は私は最中が好きじゃないのです、あの予約無しじゃ買えない空也の最中でも「ん？」だったのですよ。貝塚のタコボウズもなかの方が断然好きです。一緒に買った萬寿楽芋芋ペーストとバター風味で美味しかったのですが京都で作られているものみたい・・・。やはり地元の物が良い～貝塚の海塚たこぼうず最中ヴィジュアルも好き！貝塚だんじり祭りでいつも軒が壊されるお店らしいです。同行してくれた友達に教えて貰いました。

差し入れでいただいた銘菓「たこぼうずもなか」がおいしくてかんたんしました。（写真は上記HPより引用）こちらのもなかは「まで買いに行くか、にするかしないと食べられない幻の和菓子」と一部で言われているそうです。私も実際に食べるのは初めてでした。写真のとおり「たこ」の形をした珍しいもなかで、けっこうボリューム感があります。「重たそう」と思いながら一口食べてみると…… ＼パリッ／おお、皮が薄いです。香ばしくてパリサクしたタイプ。パサパサ粉が出るような仕上がりでないのが嬉しい。更に、中のあんこが思いのほか「しっとりした抑え目の甘さ」。あずきの信頼感ある風味は立たせつつ、砂糖っけはセーブしてはります。ボリューミィさとの釣り合いを踏まえた品のよい調味になっていますよ。皮の軽い口当たりも相まって、これなら1個ペロッとイケる。 2-3個くらいなら続けて食べても飽きずにおいしい。ええやん……！フォトジェニックなビジュアルも含め、知る人ぞ知る銘菓と呼ばれるだけあります。子どもも喜んで食べていましたし、手土産にしたらみんなに喜ばれること間違いなし。さて、ここからは余談です。このもなか、なぜ「たこ」の形をしているのかというと…… お隣の「蛸地蔵伝説」を元ネタにしているからです。十二年（1584年）。さんとさんののさなか。あまり知られていませんが、秀吉さんの本拠大坂は家康さんと結んだ・に攻め寄せられていて大ピンチでございました。（大坂では・長政親子が奮戦したりもしています）この時、対前線となるを守備していたのはさんと松浦宗清さん。さんは秀吉さん譜代の猛将で、この戦線や（一番乗り）などで功を立てたお方であります。江戸時代にお家が改易されたこともあってか現代ではあまりメジャーではありません。松浦宗清さんは詳細よく分からないのですが、さんの次子「松浦万満（光）」さん（三好義継さんの弟）を暗殺してを乗っ取った方とも言われております。戦国時代、は細川家の和泉「松浦家」が治めていて、さん時代は「松浦守」さんが活躍してはったのですが、その後は三好家の傘下に入ってさんの子を養子に迎え入れ、三好家凋落後はまた内紛が起こって……ということなんでしょうか。宗清さんも後に改易されちゃったためか現代ではほとんど知られておりません。で、一氏さんと宗清さんが頑張って雑賀・と戦っていたところ。敵は大軍、危うしとなったところで「海からタコが助けに来てくれて雑賀・を追っ払ってくれた」というのが蛸地蔵伝説の顛末なのです。（HPより引用。タコさんが奮戦している様子）かなりシュールな伝説ですが、実際に一氏さんと宗清さんは小勢で雑賀・を撃退しておりまして。もし雑賀・に岸和田を抜かれていたら大坂は大混乱に陥ったに違いなく、そうなったら小牧・の戦況もえらいことになったでしょうから、これは大手柄と言ってもよいでしょう。かくして400年以上が経過した現在。岸和田やではさんや松浦宗清さんのことは忘れ去られておりますが、なぜか代わりに「タコが地元を守ってくれた」という伝説が残っているというこれまたシュールな状況になっているようです。どうしてこうなった。「宗像教授伝奇考」的なことを言えば、伝説には何かしらの元ネタがあると考えた方が自然なのかもしれません。史料には残っていなくとも、実際にタコのような何者かが一氏さん・宗清さんを助けたという出来事があったのでしょうか。この時期、秀吉さんは配下武将をあちこちに動員しておりますので、羽柴家中の者による援軍ではないと思います。（そうだったら記録に残るでしょうし）「タコ……海からの援軍」ということで、淡路や讃岐からさんやさん（は父の仇だ）が駆け付けたというのもあるかもしれませんが、四国はさんに滅ぼされる間際という情勢なのでまで兵を動かすのは難しそう……。「三好康長最後の戦い」「小牧で三好秀次さんがボロ負けしたので康長さんの功績は闇に葬られた」みたいなストーリーも思い浮かんだのですが、妄想の域は出ないというか説得力ゼロであります。そこで、「タコ……坊主……」ということで、「宗教勢力の援軍」という筋が思い浮かびました。この時期、なんかは秀吉さん上等のスタンスですが、は去就を迷っていたりと、各宗教勢力によって羽柴政権にどう接するかが分かれておりました。ところはにほど近い「」。実はこの時期、には「」さんがいらっしゃいました。さんは有名な「」後、大坂を離れにいたんですが、も政情不安なのでに移ってきていたんですよ。更にの史料を見てみたら、まさにこの頃にさんとさんが贈り物を届けあうような交流があったことも記録されております。さんからすれば「少しでも秀吉さんに恩を売っておきたい」タイミング。（小牧後、さんは大僧正に任じられたりしています）加えて、長年の石山戦争や徒との関係などを踏まえれば「は秀吉方へ味方いたすと正直に名乗りたくもない」タイミング。これは……勢力が「名乗るほどのものではありませんが」と言いつつ、をこっそり助けてはっても不思議ではない気がいたします。地元の人はうっすら分かっていたので、この経緯が形が変わって伝えられて別の地蔵信仰とも混ざって「蛸地蔵伝説」になっていった……と。よし、それっぽいストーリーになりました。やはり妄想の域は出ませんので、雑談としてお受け止め下さい。たこぼうずもなか。暗いところで写真を撮るとかなり印象が変わります。これは怖い。こんなんが海から襲いかかってきたら雑賀・も逃げると思います。いろいろ書きましたが、要はたこぼうずもなかは美味しいのでおすすめですよということです。また土産にいただけますように。自分でも見物とかも兼ねて買いに行ってみようかしら。 trillion-3934p.

たこ ぼうず もなか。 『貝塚の海塚・たこぼうずもなか』by 吉宗くん : 林宝泉堂

大阪府／大阪産（もん）名品【株式会社林宝泉堂】

大阪府／大阪産（もん）名品【株式会社林宝泉堂】

大阪府／大阪産（もん）名品【株式会社林宝泉堂】

たこぼうずもなか。『貝塚の海塚・たこぼうずもなか』by 吉宗くん : 林宝泉堂