【その漢字どんな風に書く感じ】 漢字の国なのに苦労してませんか? 言われても書けない漢字、見ても読めない漢字。 これって漢字で書けますか? しかし、いくらそれを打ち込んでも漢字変換しやしない。 単体漢字はなんて読むのじゃ? 何故か、そこの部分に配慮されてるものが少ない。 なければ自分で作ればいい。 そんな訳で自己満足の為に行動を起こします。 【その漢字どんな風に書く感じ】 今回は 【】 おくら です。 そう、八百屋に並ぶ野菜の名前です。 漢字では【陸蓮根】と書くそうです。 しかし、【おくら】と打ち込んでも変換されることはない。 では、どういうふうに打ち込むべきか? 陸【りく】・蓮【はす】・根【ね】 で、陸蓮根【おくら】 ふだんの生活では書けない文字です。 というか読めないし、こんなの。 オクラは英語ってCM最近見ないざんす。 【陸蓮根】 切るのは嫌い。 煮てそのまま喰う。 そうすればネバネバに邪魔されずにすむ。 これから、この手の問題を解決したいです。
次のそれは、「鹿」または「羊」です。 「ひじき」は漢字では、「鹿尾菜」や「羊栖菜」などと書かれます。 ではどうして「鹿尾菜」という表記となったのでしょう。 江戸時代の本草学者である人見必大(ひとみさだすく)によると、 「鹿に尾はなく、鹿の短く黒い毛がこの藻に似ているから(鹿尾菜と)名付けたものかもしれない」(『本朝食鑑』巻3) とのことです。 確かに、鹿の尻尾の周りには黒い毛が生えていますね。 なお、有名な古典『伊勢物語』には、想いを寄せる女性に、男がひじきといっしょに次のような和歌を贈る話があります。 「思ひあらば むぐらの宿に 寝もしなむ ひじきものには袖をしつつも」 (日本語訳) 私を思ってくださる愛情がおありなら、荒れた家でも満足です。 あなたと二人、袖(そで)を重ね引き敷いて、心あたたかにそこで共寝(ともね)をしましょう (『新日本古典文学大系17』岩波書店より) 「引敷物」に「ひじきも(藻)」の意味を掛けた和歌です。 実用的なひじきと恋愛の歌、現代人にはなかなかイメージが結びつきませんね。 甘いお出汁で野菜や揚げなどと一緒に炊くととってもおいしいひじき。 食べる時には、漢字の事も少し思い出してくださいね。
次のロマネスコ(上)とスティックセニョール(下) 野菜に対する注目は依然高いままなので、こうした「新しい野菜」が次々に外国からやってきたり、あるいは品種改良によって誕生したりしているのです。 一方で、私たちにとって馴染み深い野菜が実は日本において歴史が浅いという事実もあります。 例えば白菜。 冬場の鍋物には欠かせませんし、漬け物としても重宝される白菜は、和食を象徴する野菜のように感じられます。 しかし元々中国が原産で、日本にはじめて紹介されたのは明治8年の東京博覧会のときだそうです。 当時は栽培の難しさもあり、日本の食卓に普及していったのは昭和に入ってからのことなのです。 納豆と混ぜたり、あるいはおひたしにしたりしてもおいしいオクラも、和食のイメージが強いものです。 しかしオクラは日本人にとっては白菜以上に歴史が浅い食べ物です。 皆さんはオクラを漢字で書けますか? 「小倉」? それとも「奥良」? いずれも違います。 「秋葵」や「陸蓮根」などの字をあてることはあるようですが、実はオクラは「okra」という英語に由来するので、そもそも漢字表記がないのです。
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