電動SUV『アリア』の2モーター・4輪制御技術を先行体験 「テストは全部で4つ。 力強くて滑らかな走り、加減速時の乗員の首の揺れを抑える、コーナリング時のライントレース性向上、そして旋回路で路面状況が変わった時のライントレース性の良さ。 以上です」 そんな説明を受けて、始めは市販『リーフ』で同一のコースを走り、その印象を頭に叩き込んだうえで、いざプロトタイプのテスト車両でリーフでたどった道を走ってみた。 このプロトタイプ、実は先の東京モーターショーでコンセプトカーとして公開された『アリア・コンセプト』の中身を持っているモデルである。 あくまでもシステムであって、それがそのまま市販に直結というわけでもないだろうが、今回のモデルは市販リーフ用のモーターを前後に搭載し、単純に2倍のトルクを持つモデル。 何と680Nmというとてつもない最大トルクを持つ。 そんなクルマだから、当然ながら制御技術がモノを言うわけで、前後の出力をコントロールしながら、ブレーキを併用してうまい具合に走らせてやろうというのが、今回の趣旨で、それを体感してもらおうというわけであった。 加速、ライントレース性は見事 コースも覚えたし、何をすべきかもとりあえず教えてもらったうえで、そのプロトタイプのステアリングを握らせてもらった。 因みにさすがにパワフルかつトルクフルなクルマだけに、タイヤは標準のリーフとは異なる。 リーフにはダンロップのエナセーブが。 プロトタイプにはコンチネンタルのウルトラコンタクト6が装着されていた。 何故フロントタイヤの扁平率が変えられているかは最後まで分からずじまいであった。 (質問しても答えてもらえず)また、オーバーフェンダーが装備されて、トレッドは20mm拡大されているという。 「じゃ、行きます」そう、隣に乗る日産のエンジニアに断った上で思いっきりアクセルを床まで踏みつけた。 一瞬タイヤは空転し、ボディはフロントが大きく浮く、というよりもリアがスクワットして加速を始める。 流石にリーフの加速とは大違い。 前後のトルクバランスを上手く取ってやらないと、パワーを路面に伝えるのはなかなか難しそうだが、滑ったのは出足の一瞬だけ。 さすがにステアリングは軽くなったが、直進性はしっかり保てていた。 その瞬足は気持ちが良いし、安定感も高い。 強いて言うなら軽くなるステアリングをもう少し何とかして欲しい。 ワンドライブ効果のあるリーフの場合、大きなトルク変動によって頭がガクッと前に倒されるところだが、リアモーターで回生制御をしているこのクルマの場合、その頭の揺れがほとんど無い。 勿論同じ速度からやれば止まるまでの距離は一緒だというから不思議。 3つ目は連続するコーナーを飛ばしていくコーナリング。 これは制御を入れた時と入れない時で2度試してみたが、制御を入れなければアクセルオン状態だと当然ながら車体はアウト側に膨らみ、いわゆるアンダーステア状態を呈するが、制御が入ると4輪個別のトルクベクタリング機能によって、見事なほどライントレース性が向上する。 FWDへの搭載も期待 そして最後は定常円旋回で、ドライ路面で加速してウェット路面に入り、そこからアクセルオンで加速するもの。 これも制御のある無しを試してみた。 制御が無いと、ウェットに入ってアクセルを開いた瞬間にクルマはアウト側にダーッと膨らむ。 当然アクセルを戻しステアリング修正が必要になるのだが、制御が入るとアクセルオンにもかかわらず、ほぼステアリングを切ったなりの定常円を描いてくれる。 後々、このドライブの間をGoProで撮ってくれていて、その映像を見たのだが、最後の定常円旋回中、制御無しではただひたすら「ダメだこりゃ!」のフレーズを繰り返しながらステアリング操作をする自分がいて笑ってしまった。 トルクの配分や回生状況などは、専用のモニターで見られるようになってはいたが、ドライブの集中している時はさすがに確認できず、別なところで確認したところ、意図的にラインを変えるようなアクセル操作をすると、ちゃんと4輪でブレーキをつまんで引き戻している様が良く分かった。 こうした機能は安全には大いに寄与すると思われるし、それが進化だとは思うのだが、一方で「俺、運転うまくなっちゃった」と、ドライバーに過剰な自信を与えてしまう不安もある。 技術の進歩は何でも使う人次第ということだろう。 因みにアリア・コンセプトは市販されるものだということなので、この技術を搭載したモデルが遠くない将来出てくる。 ブレーキ圧の制御などで同等の効果がFWD(前輪駆動)でも得られるということなので、是非FWDでやって欲しいと思ったものである。 《中村 孝仁》.
次の「ニッサン アリア コンセプト」は自動車業界が大きな変革期を迎える中、ニッサンブランドを再定義し、日産を新しい時代へと導きます。 また、クルマの電動化や知能化によって交通事故や交通渋滞、排出ガスなどの問題を解決し、あらゆる人にシームレスな移動体験を提供するという日産のビジョン「ニッサン インテリジェント モビリティ」を実現します。 そして、多くの先進技術を搭載した高級感のある広々としたインテリアとピュアでクリーンなEVならではのエクステリアによって、新しいニッサンブランドのデザインを提示します。 「ニッサン アリア コンセプト」は発光する力強い形状のVモーショングリルや特徴的なブレード型のリヤコンビネーションランプ、そして短いオーバーハングやラウンジのようなインテリアなど、これまでの常識にとらわれない新しさに満ちており、近い将来に登場する量産モデルのコンセプトを示唆しています。 代表執行役 山内 康裕は、「『ニッサン アリア コンセプト』は、デザインとテクノロジーの深い融合によって誕生したクルマで、将来のニッサンブランドのデザインランゲージを示しています。 日産の新たな時代が幕を開け、私たちは進化の次なるステージへと向かっています。 」と述べました。 東京モーターショーでは、「ニッサン アリア コンセプト」と先に発表したEVシティコミューターコンセプト「ニッサン IMk」によって当社が描く電動化のビジョンを示します。 「ニッサン インテリジェント モビリティ」の象徴 「ニッサン アリア コンセプト」は、「ニッサン インテリジェント モビリティ」の新しい象徴となるモデルです。 最新の先進技術を搭載したEVに次世代のヒューマン・マシン・インターフェース(HMI)とコネクテッドカー技術を採用することで、これまでにない全く新しいドライブ体験をご提供します。 「ニッサン アリア コンセプト」には最先端の運転支援システム「プロパイロット 2. 0」 が搭載されています。 「プロパイロット 2. 0」は、高速道路の本線に合流してナビ連動ルート走行を開始すると、ルート上にある高速道路の出口までの走行を追い越しや分岐などを含めて支援し、同一車線内でのハンズオフを可能にします。 1, 2 「ニッサン アリア コンセプト」では、「プロパイロット 2. 0」の作動時にインテリアのライトの色が切り替わり、ハンズオフ走行が可能になると室内空間にリラックスした雰囲気を創り出します。 「ニッサン アリア コンセプト」は、前後に高出力電動モーターを配置したツインモーター4輪制御システムを採用しています。 瞬時に緻密なトルクコントロールが可能な電動モーターを前後に合計2基設置することによって、高次元の発進、加速性能を実現しています。 さらに前後のモータートルクやステアリング、ブレーキなどを統合制御することによって、雪道やぬかるんだ道などの滑りやすい路面においても優れたトラクション性能を発揮し、ドライバーの操作に応じて最適な駆動力コントロールとブレーキ制御を行うことで、ドライバーの思い通りのドライビングを実現します。 この統合制御技術は、エンジニアが、「Nissan GT-R」に搭載されているATTESA E-TSや「エクストレイル」に搭載されているインテリジェント4x4などの開発から得たノウハウを基に開発しました。 シームレスなインテグレーション 「ニッサン アリア コンセプト」に搭載された直観的で使いやすいテクノロジーは、クルマに乗っているときも乗っていないときもドライバーの日常生活に溶け込み、様々なシーンに自由で楽しいモビリティを提供します。 「ドア ツー ドア ナビゲーション」はスマートフォンで設定した目的地を車載のナビゲーションシステムと共有することで、乗車前はスマートフォン、乗車中は車載のナビゲーションシステム、降車後はスマートフォンによって乗車前後の徒歩ルートも含め、出発地点から最終目的地までシームレスにドライバーをご案内します。 ドライバーが「ニッサン アリア コンセプト」に近づくとウェルカムライトが点灯し、自動的にロックが解錠され、シート位置やエアコンの設定などがスマートフォンに個人のプロフィルとして保存されたドライバーの好みの状態にセットされます。 また、ドライバーのスケジュール管理ソフトとクルマの持つ情報を同期させることで、出発時間を予想して空調をコントロールするなど、すぐに快適な状態で出発ができるよう準備をしてくれます。 ドライバーがクルマに乗り込むと「バーチャル パーソナル アシスタント(VPA)」がナビゲーションを開始します。 VPAから提供される駐車場の情報や走行中に必要な情報より、ドライバーは自ら情報検索をする必要がなく、運転に専念することができます。 また、ルートの途中で友人をピックアップする場合は、友人のスマートフォンとクルマに搭載されたビデオチャット機能をリンクすることにより、友人がいる正確な位置を車載モニター上に表示することができます。 友人との会話を楽しみながら、友人の居場所まで正確にドライバーをご案内します。 そして、「スマート ルート プランナー」は走行中に自動で充電スポットを見つけ、目的地に到着するまでの充電計画を提示します。 充電の際にドライバーが充電スポットに近づくと充電口が自動で開錠され、鮮明な色で充電状況を表示します。 クルマが目的地に到着した後は、「プロパイロット リモートパーキング」をスマートフォンや専用デバイスで操作し、クルマを自動駐車させることができます。 ドライバーが降車してからリモート操作で駐車ができるので、駐車スペースが狭く、ドアを大きく開けることが難しい場合などにも便利な機能です。 オフィスや自宅に駐車している間は、「ニッサン アリア コンセプト」は「Nissan Energy(ニッサン エナジー)」につながります。 「Nissan Energy」は、EVのバッテリーに蓄電した電力を住居やオフィス、電力網に供給することなどにより、EVを移動手段としてだけではなく、人々の生活の様々なシーンで役立つクルマとすることを目指しており、「ニッサン アリア コンセプト」はその能力を余すことなく活用することができます。 また、FOTA(ファームウェア オーバー ジ エアー)によって、ナビゲーションシステムやユーザーインターフェースのグラフィック、クルマの走行キャラクター制御などを常に最新の状態に更新することができます。 エクステリアデザイン 「先進運転支援技術とEVへの関心が高まり、人々の移動手段が大きく変わろうとしている新しい時代に向けて、日産はデザインランゲージを再定義します。 シンプルでありながら力強く、かつモダンな表現で日本のDNAである『タイムレス ジャパニーズ フューチャリズム』をデザインに反映していきたいと思います。 そして、『ニッサン インテリジェント モビリティ』の価値を全ての車種に込めていきます。 『ニッサン アリア コンセプト』はコンセプトカーですが、当社の新しいビジョンを体現した最初のクルマとなるでしょう」と、グローバルデザイン担当の専務執行役員であるアルフォンソ アルバイサは述べました。 「スリーク」、「シームレス」、そして「シック」というキーワードに特徴付けられた「ニッサン アリア コンセプト」には、幅広いフロントフェンダー、超極薄LEDヘッドライト、そして輝く日産エンブレムを特別にあつらえたフロントシールド(ガソリン車のグリルに相当する部位)などエクステリア全般にわたり、新しいデザインランゲージの要素が散りばめられています。 「Vモーションシグネチャー」が発光すると、シールドに組み込まれた幾何学模様がかすかに浮かび上がります。 「フロントには従来のグリルに替えて、私たちが『シールド』と呼ぶ立体的な構造で表情豊かなパーツを採用しました。 このパーツによって、交通状況を判断するために必要なレーダーやセンサーなどをフロントフェイスのデザインへ自然に融合させています」とアルバイサは述べました。 サイドビューは専用タイヤを履いた5本スポークの21インチ大径アルミホイールと、風を切り裂くような低くてスリークなルーフラインを特徴とし、リアのスタイリングは傾斜の強いCピラーが筋肉質のリアデッキに自然に調和しています。 ボディーの幅いっぱいにデザインされたテールランプと豊かな広がりのあるリアフェンダー、そして高い位置に取り付けられたリアウィングが、このクルマの力強さを表現しています。 「『ニッサン アリア コンセプト』のエクステリアはダイナミックな美しさと先進技術によるシャープな印象を兼ね備えています。 EVのプラットフォームにより実現した驚くほど短いオーバーハングや広い室内空間、そして大径のホイールやツートンのボディカラーが、スポーティーさとラグジュアリーさに満ちたエレガントな外観を創り出しています」とアルバイサは述べました。 エクステリアカラーに採用した「彗星ブルー」は、見る距離によって様々な表情が現れます。 遠くから見た時は深いブルーでマットな印象ですが、クルマに近づくと塗料に含まれる大きなガラスのフレークの効果により、夜空を輝きながら流れる彗星のような無数の光の屈折がエクステリアに映し出されます。 日産EVの未来を象徴するような新しいカラー「カッパー」がルーフラインやホイールに沿って配され、エクステリアにアクセントを与えています。 「カッパー」は夜明けとともに新しい一日を迎える太陽の色であり、新時代の夜明けを象徴しつつ、古くより工芸品に銅を取り入れてきた日本の伝統への敬意を表しています。 インテリアデザイン エクステリアが「スリーク」や「シック」を表現しているのに対して、インテリアは日常生活の中で技術が精工な日本の職人技と自然に融合している「シームレス」を表現しています。 「内燃機関から解放され、EVならではのバッテリー最適配置により実現したフラットなフロアは、ドライバーが室内に乗り込んだ瞬間、広々とした開放的な雰囲気に温かく迎えられていると感じるでしょう。 フロントパネルからサイドパネル、そしてリアパネルへとシームレスに流れる室内空間は、どの席に座っても全景が見渡せるような印象を与えてくれます」とアルバイサは述べました。 インストルメントパネルとドアパネルがシームレスにつながり、一体感のあるすっきりとしたダッシュボード周りには、ボタンやスイッチを配していません。 「ニッサン アリア コンセプト」を起動すると、インストルメントパネルに柔らかな輝きを放つハプティック(触覚)操作ボタンが表示されます。 物理的なボタンやスイッチは、スタートボタンと12. 3インチのディスプレイモニター用の操作ノブ、そしてエアコン操作ボタンのみで、これらはインストルメントパネル下部の木製部分に美しく組み込まれています。 超極薄フレームを採用したシートは乗員を快適にサポートしながら、より広々とした室内空間と優れた視界を生み出します。 背面と座面にはパーフォレーションレザー(孔のあいた革)を採用し、孔の下から覗く鮮やかなカッパー色のファブリックが、美しさと深みを増しています。 インストルメントパネルとドアパネルはきめ細かなブラックの合皮を使用し、Aピラーと天井には少し目の粗い合皮を採用しています。 ビジュアル的に効果的なコントラストが生じ、「ニッサン アリア コンセプト」のエレガントさが強調されます。 インストルメントパネルやシート、ステアリングに採用したサテンとカッパー色のアルミのアクセントがエクステリアとの一体感をもたらします。 「ニッサン アリア コンセプト」 — 日産EVの新しい世界 「私たちは未来のモビリティ社会に対して明確なビジョンを持っています。 『ニッサン アリア コンセプト』は始まりに過ぎません。 私たちはEVを通してクルマのデザイン、パッケージ、そして運転する楽しみをどのように変えていけるのかということを考えています。 『ニッサン アリア コンセプト』は夢を追い求めるだけのコンセプトカーではありません。 『ニッサン アリア コンセプト』は、『ニッサン インテリジェント モビリティ』を具現化し、新しいドライビングエクスペリエンスを現実に提供するクルマなのです」と山内は述べました。 1ドライバーが常に前方に注意して道路・交通・自車両の状況に応じ直ちにハンドルを確実に操作できる状態にある限りにおいて、同一車線内でハンズオフが可能となります。 2対面通行路、トンネル内、急なカーブ路、料金所・合流地点及びその手前などでは、ハンズオフできません。 ハンズオフができない区間に入るときにはシステムが事前にドライバーに報知するので、ドライバーはハンドル操作をする必要があります。
次の「ニッサン アリア コンセプト」は自動車業界が大きな変革期を迎える中、ニッサンブランドを再定義し、日産を新しい時代へと導きます。 また、クルマの電動化や知能化によって交通事故や交通渋滞、排出ガスなどの問題を解決し、あらゆる人にシームレスな移動体験を提供するという日産のビジョン「ニッサン インテリジェント モビリティ」を実現します。 そして、多くの先進技術を搭載した高級感のある広々としたインテリアとピュアでクリーンなEVならではのエクステリアによって、新しいニッサンブランドのデザインを提示します。 「ニッサン アリア コンセプト」は発光する力強い形状のVモーショングリルや特徴的なブレード型のリヤコンビネーションランプ、そして短いオーバーハングやラウンジのようなインテリアなど、これまでの常識にとらわれない新しさに満ちており、近い将来に登場する量産モデルのコンセプトを示唆しています。 代表執行役 山内 康裕は、「『ニッサン アリア コンセプト』は、デザインとテクノロジーの深い融合によって誕生したクルマで、将来のニッサンブランドのデザインランゲージを示しています。 日産の新たな時代が幕を開け、私たちは進化の次なるステージへと向かっています。 」と述べました。 東京モーターショーでは、「ニッサン アリア コンセプト」と先に発表したEVシティコミューターコンセプト「ニッサン IMk」によって当社が描く電動化のビジョンを示します。 「ニッサン インテリジェント モビリティ」の象徴 「ニッサン アリア コンセプト」は、「ニッサン インテリジェント モビリティ」の新しい象徴となるモデルです。 最新の先進技術を搭載したEVに次世代のヒューマン・マシン・インターフェース(HMI)とコネクテッドカー技術を採用することで、これまでにない全く新しいドライブ体験をご提供します。 「ニッサン アリア コンセプト」には最先端の運転支援システム「プロパイロット 2. 0」 が搭載されています。 「プロパイロット 2. 0」は、高速道路の本線に合流してナビ連動ルート走行を開始すると、ルート上にある高速道路の出口までの走行を追い越しや分岐などを含めて支援し、同一車線内でのハンズオフを可能にします。 1, 2 「ニッサン アリア コンセプト」では、「プロパイロット 2. 0」の作動時にインテリアのライトの色が切り替わり、ハンズオフ走行が可能になると室内空間にリラックスした雰囲気を創り出します。 「ニッサン アリア コンセプト」は、前後に高出力電動モーターを配置したツインモーター4輪制御システムを採用しています。 瞬時に緻密なトルクコントロールが可能な電動モーターを前後に合計2基設置することによって、高次元の発進、加速性能を実現しています。 さらに前後のモータートルクやステアリング、ブレーキなどを統合制御することによって、雪道やぬかるんだ道などの滑りやすい路面においても優れたトラクション性能を発揮し、ドライバーの操作に応じて最適な駆動力コントロールとブレーキ制御を行うことで、ドライバーの思い通りのドライビングを実現します。 この統合制御技術は、エンジニアが、「Nissan GT-R」に搭載されているATTESA E-TSや「エクストレイル」に搭載されているインテリジェント4x4などの開発から得たノウハウを基に開発しました。 シームレスなインテグレーション 「ニッサン アリア コンセプト」に搭載された直観的で使いやすいテクノロジーは、クルマに乗っているときも乗っていないときもドライバーの日常生活に溶け込み、様々なシーンに自由で楽しいモビリティを提供します。 「ドア ツー ドア ナビゲーション」はスマートフォンで設定した目的地を車載のナビゲーションシステムと共有することで、乗車前はスマートフォン、乗車中は車載のナビゲーションシステム、降車後はスマートフォンによって乗車前後の徒歩ルートも含め、出発地点から最終目的地までシームレスにドライバーをご案内します。 ドライバーが「ニッサン アリア コンセプト」に近づくとウェルカムライトが点灯し、自動的にロックが解錠され、シート位置やエアコンの設定などがスマートフォンに個人のプロフィルとして保存されたドライバーの好みの状態にセットされます。 また、ドライバーのスケジュール管理ソフトとクルマの持つ情報を同期させることで、出発時間を予想して空調をコントロールするなど、すぐに快適な状態で出発ができるよう準備をしてくれます。 ドライバーがクルマに乗り込むと「バーチャル パーソナル アシスタント(VPA)」がナビゲーションを開始します。 VPAから提供される駐車場の情報や走行中に必要な情報より、ドライバーは自ら情報検索をする必要がなく、運転に専念することができます。 また、ルートの途中で友人をピックアップする場合は、友人のスマートフォンとクルマに搭載されたビデオチャット機能をリンクすることにより、友人がいる正確な位置を車載モニター上に表示することができます。 友人との会話を楽しみながら、友人の居場所まで正確にドライバーをご案内します。 そして、「スマート ルート プランナー」は走行中に自動で充電スポットを見つけ、目的地に到着するまでの充電計画を提示します。 充電の際にドライバーが充電スポットに近づくと充電口が自動で開錠され、鮮明な色で充電状況を表示します。 クルマが目的地に到着した後は、「プロパイロット リモートパーキング」をスマートフォンや専用デバイスで操作し、クルマを自動駐車させることができます。 ドライバーが降車してからリモート操作で駐車ができるので、駐車スペースが狭く、ドアを大きく開けることが難しい場合などにも便利な機能です。 オフィスや自宅に駐車している間は、「ニッサン アリア コンセプト」は「Nissan Energy(ニッサン エナジー)」につながります。 「Nissan Energy」は、EVのバッテリーに蓄電した電力を住居やオフィス、電力網に供給することなどにより、EVを移動手段としてだけではなく、人々の生活の様々なシーンで役立つクルマとすることを目指しており、「ニッサン アリア コンセプト」はその能力を余すことなく活用することができます。 また、FOTA(ファームウェア オーバー ジ エアー)によって、ナビゲーションシステムやユーザーインターフェースのグラフィック、クルマの走行キャラクター制御などを常に最新の状態に更新することができます。 エクステリアデザイン 「先進運転支援技術とEVへの関心が高まり、人々の移動手段が大きく変わろうとしている新しい時代に向けて、日産はデザインランゲージを再定義します。 シンプルでありながら力強く、かつモダンな表現で日本のDNAである『タイムレス ジャパニーズ フューチャリズム』をデザインに反映していきたいと思います。 そして、『ニッサン インテリジェント モビリティ』の価値を全ての車種に込めていきます。 『ニッサン アリア コンセプト』はコンセプトカーですが、当社の新しいビジョンを体現した最初のクルマとなるでしょう」と、グローバルデザイン担当の専務執行役員であるアルフォンソ アルバイサは述べました。 「スリーク」、「シームレス」、そして「シック」というキーワードに特徴付けられた「ニッサン アリア コンセプト」には、幅広いフロントフェンダー、超極薄LEDヘッドライト、そして輝く日産エンブレムを特別にあつらえたフロントシールド(ガソリン車のグリルに相当する部位)などエクステリア全般にわたり、新しいデザインランゲージの要素が散りばめられています。 「Vモーションシグネチャー」が発光すると、シールドに組み込まれた幾何学模様がかすかに浮かび上がります。 「フロントには従来のグリルに替えて、私たちが『シールド』と呼ぶ立体的な構造で表情豊かなパーツを採用しました。 このパーツによって、交通状況を判断するために必要なレーダーやセンサーなどをフロントフェイスのデザインへ自然に融合させています」とアルバイサは述べました。 サイドビューは専用タイヤを履いた5本スポークの21インチ大径アルミホイールと、風を切り裂くような低くてスリークなルーフラインを特徴とし、リアのスタイリングは傾斜の強いCピラーが筋肉質のリアデッキに自然に調和しています。 ボディーの幅いっぱいにデザインされたテールランプと豊かな広がりのあるリアフェンダー、そして高い位置に取り付けられたリアウィングが、このクルマの力強さを表現しています。 「『ニッサン アリア コンセプト』のエクステリアはダイナミックな美しさと先進技術によるシャープな印象を兼ね備えています。 EVのプラットフォームにより実現した驚くほど短いオーバーハングや広い室内空間、そして大径のホイールやツートンのボディカラーが、スポーティーさとラグジュアリーさに満ちたエレガントな外観を創り出しています」とアルバイサは述べました。 エクステリアカラーに採用した「彗星ブルー」は、見る距離によって様々な表情が現れます。 遠くから見た時は深いブルーでマットな印象ですが、クルマに近づくと塗料に含まれる大きなガラスのフレークの効果により、夜空を輝きながら流れる彗星のような無数の光の屈折がエクステリアに映し出されます。 日産EVの未来を象徴するような新しいカラー「カッパー」がルーフラインやホイールに沿って配され、エクステリアにアクセントを与えています。 「カッパー」は夜明けとともに新しい一日を迎える太陽の色であり、新時代の夜明けを象徴しつつ、古くより工芸品に銅を取り入れてきた日本の伝統への敬意を表しています。 インテリアデザイン エクステリアが「スリーク」や「シック」を表現しているのに対して、インテリアは日常生活の中で技術が精工な日本の職人技と自然に融合している「シームレス」を表現しています。 「内燃機関から解放され、EVならではのバッテリー最適配置により実現したフラットなフロアは、ドライバーが室内に乗り込んだ瞬間、広々とした開放的な雰囲気に温かく迎えられていると感じるでしょう。 フロントパネルからサイドパネル、そしてリアパネルへとシームレスに流れる室内空間は、どの席に座っても全景が見渡せるような印象を与えてくれます」とアルバイサは述べました。 インストルメントパネルとドアパネルがシームレスにつながり、一体感のあるすっきりとしたダッシュボード周りには、ボタンやスイッチを配していません。 「ニッサン アリア コンセプト」を起動すると、インストルメントパネルに柔らかな輝きを放つハプティック(触覚)操作ボタンが表示されます。 物理的なボタンやスイッチは、スタートボタンと12. 3インチのディスプレイモニター用の操作ノブ、そしてエアコン操作ボタンのみで、これらはインストルメントパネル下部の木製部分に美しく組み込まれています。 超極薄フレームを採用したシートは乗員を快適にサポートしながら、より広々とした室内空間と優れた視界を生み出します。 背面と座面にはパーフォレーションレザー(孔のあいた革)を採用し、孔の下から覗く鮮やかなカッパー色のファブリックが、美しさと深みを増しています。 インストルメントパネルとドアパネルはきめ細かなブラックの合皮を使用し、Aピラーと天井には少し目の粗い合皮を採用しています。 ビジュアル的に効果的なコントラストが生じ、「ニッサン アリア コンセプト」のエレガントさが強調されます。 インストルメントパネルやシート、ステアリングに採用したサテンとカッパー色のアルミのアクセントがエクステリアとの一体感をもたらします。 「ニッサン アリア コンセプト」 — 日産EVの新しい世界 「私たちは未来のモビリティ社会に対して明確なビジョンを持っています。 『ニッサン アリア コンセプト』は始まりに過ぎません。 私たちはEVを通してクルマのデザイン、パッケージ、そして運転する楽しみをどのように変えていけるのかということを考えています。 『ニッサン アリア コンセプト』は夢を追い求めるだけのコンセプトカーではありません。 『ニッサン アリア コンセプト』は、『ニッサン インテリジェント モビリティ』を具現化し、新しいドライビングエクスペリエンスを現実に提供するクルマなのです」と山内は述べました。 1ドライバーが常に前方に注意して道路・交通・自車両の状況に応じ直ちにハンドルを確実に操作できる状態にある限りにおいて、同一車線内でハンズオフが可能となります。 2対面通行路、トンネル内、急なカーブ路、料金所・合流地点及びその手前などでは、ハンズオフできません。 ハンズオフができない区間に入るときにはシステムが事前にドライバーに報知するので、ドライバーはハンドル操作をする必要があります。
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