猫 組長 インスタ。 元山口組系組長・猫組長が見た「南青山児童相談所問題」…ブランド価値を自ら下げる、一部住民の無知と傲慢

山口組系元組長が明かす、経済ヤクザがビジネスで勝てる理由

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経歴 [ ] 兵庫県出身。 父親はサラリーマン。 父親の転勤のため中学3年のときに上京する。 大学ではに入学する。 大学時代、日本は好景気に沸いていた。 大学は2年生のときに中退し、先輩が勤めていた大阪の不動産会社に勤める。 働きだして間もなく、がやってくる。 バブルがピークを迎える頃、東京の証券会社で働いていた先輩から誘われ、4人の仲間とともに投資会社を持つことになる。 バブルの波に乗って順調に稼ぐも、25歳くらいだったころの、が仕掛けた戦に参加して失敗し、投資会社は倒産してしまう。 このため個人資産5億円を失い、逆に2億円ほどの負債ができる。 このとき仕事の関係で知り合った、また債権者の1人でもあった山口組系組長を頼ったことで経済ヤクザとしての人生が始まる。 企業から直接株を買う「新株引き受け、相対取引」で市場を通さず割安で株を手に入れることや、企業から直接情報を得るを経験する。 その後石油取引を通じて国際金融の知識とスキルを得る。 構成員18人ほどの山口組系団体の組長を務める。 「組長」というアカウント名でを使い、発言をする。 2012年6月13日を最後に休止状態だったTwitterを山口組が分裂する6日前の2015年8月21日より再開する。 への離脱派であることを示唆し、山口組分裂騒動の内部情報をつぶやき続け、独自情報を次々と公開する。 精度の高さと速報性で話題となった。 2015年11月、『HARBOR BUSINESS Online』編集部からのインタビューに応じる。 (フリーライター)から直接取材を申し込まれ、同月、東京の料亭で初めて会う。 「事始め」というヤクザ社会の新年行事の日である12月13日、ヤクザを引退して評論・執筆活動などを行う。 それにともないTwitterのアカウント名を「猫組長」に改める。 翌14日、滞在していたでメディア初の対面インタビューに応じる。 このときインタビューをしたのはだった。 その後猫組長はタイなどを放浪し、現地のゲストハウスで元競馬騎手のと会話していたことが2017年11月に明らかとなった。 ただし、猫組長は安田が当時元競馬騎手であることを知らず、安田も対話相手が猫組長であることを帰国後にテレビで見るまで存じていなかったと言う。 2016年2月22日、『HARBOR BUSINESS Online』に「オフショアで蠢く幽霊マネーの正体」を寄稿した。 同年9月には、工藤明男()の2人と『R-ZONE』で鼎談をした。 同年10月3日には『R-ZONE』への寄稿の中で、自分は「組織の持つ暴力性と経済を合理的に利用し、極めてプラグマティックにヤクザ人生を歩んできただけだ」と述べた。 同月、沖田臥竜の著書『生野が生んだスーパースター 文政』()を「新しい試み」だと高く評価し、『R-ZONE』へ書評も寄稿した。 同月23日にはの著書『酒鬼薔薇聖斗と関東連合』(サイゾー)の書評を『R-ZONE』に寄稿した。 人物 [ ]• 自称ネコノミスト・評論家。 専門は・論・。 得意分野は国際金融取引と投資全般。 投資家としての顔も持つ。 Twitterでは暴力団関連のツイートの他、経済ニュースやネットの炎上案件について言及することも多い。 愛猫家で、Twitterでは猫の画像も頻繁に投稿する。 を高く評価し、「カラヴァッジョが醸し出す暴力性と芸術における才能に心を奪われた」、「カラヴァッジョは狂気の天才なのだろうと思う」と述べている。 山口組分裂騒動についてメディアから解説を求められることがある。 主張 [ ] 投資 [ ] 株に限らず投資に最も重要なのは「資金」と「情報」、そして「人間」だと述べている。 株取引 [ ] 自らの経験を踏まえて、株取引の結論は次の4つだと述べている。 株は市場で買うものではなく、企業に発行させて売るものである• 市場で流通する発行済み株式は企業から直接得た情報を基にしか買わない• 企業に発行させた株は市場で価格を上げてから売り抜ける• 仕手戦には参加しない 重要な情報 [ ] 「本当の重要情報とは人間関係から得られるもの。 決してネットからではありません。 だから、投資で勝つためには人間関係を大切にすることが重要なのです。 パソコンの前で日銀のリポートを読むより、外に出て人間関係を構築するほうがよほど重要だと思います」と述べている。 TV出演 [ ]• AbemaPrime(、2017年4月4日 )• (、2017年6月11日 ) 週刊誌での連載 [ ]• 週刊『』で2016年4月26日号より「猫組長との『ネコノミクス宣言』」を連載している。 週刊『』で2016年7月28日号より渡邉哲也と共に「短期集中タブー対談」を連載している。 著書 [ ] 単著 [ ]• 『アンダー・プロトコル : 政財暴一体で600億円稼いだ男の錬金哲学』、2018年2月。 『暴力が支配する一触即発の世界経済』、2019年4月。 『金融ダークサイド : 元経済ヤクザが明かす「マネーと暴力」の新世界』、2019年7月。 共著 [ ]• 渡邉哲也『山口組分裂と国際金融 : インサイダーが明かすヤクザとカネと世界経済の関係』徳間書店、2016年12月。 沖田臥竜、柴田大輔『「惡問」のすゝめ : 「猫組」有名講師陣による禁断のドリル ヤクザ・暴走族の知られざる実態』徳間書店、2017年7月。 渡邉哲也『ヤクザとオイルマネー : 石油で250億円稼いだ元経済ヤクザが手口を明かす』徳間書店、2017年9月。 『猫組長と西原理恵子のネコノミクス宣言』、2018年6月。 西原理恵子『猫組長と西原理恵子のネコノミクス宣言 完全版』扶桑社、2019年3月。 書籍への寄稿 [ ]• 「そこからですか!? 山口組」『密着! ビジュアル決定版 山口組 分裂抗争の全軌跡』、2015年。 「弘道会と山健組の衝突を招いたカネと暴力のバランスシート」『山口組分裂「六神抗争」365日の全内幕 - 最新ビジュアルDX版! 』宝島社、2016年。 脚注 [ ]• 「著者紹介」『「惡問」のすゝめ : 「猫組」有名講師陣による禁断のドリル ヤクザ・暴走族の知られざる実態』徳間書店、2017年。 「」『NEWS ポストセブン』2015年12月21日、 2016年8月13日閲覧。 「」『NEWS ポストセブン』2015年12月22日、 2016年8月13日閲覧。 「」『NEWS ポストセブン』2015年12月24日、 2016年8月13日閲覧。 「」『NEWS ポストセブン』2015年12月25日、 2016年8月13日閲覧。 競馬最強の法則 2017年12月号「続報! 消息不明JRA元GIジョッキー 安田康彦 - アジア放浪の果てに」• 「」『HARBOR BUSINESS Online』2016年2月22日、 2016年8月13日閲覧。 R-ZONE 2016年9月15日. 2017年4月1日閲覧。 R-ZONE 2016年9月16日. 2017年4月1日閲覧。 R-ZONE 2016年10月3日. 2017年3月31日閲覧。 R-ZONE 2016年10月8日. 2017年3月31日閲覧。 R-ZONE 2016年10月12日. 2017年3月31日閲覧。 R-ZONE 2016年10月23日. 2017年3月31日閲覧。 NEKOKUMICHO. 2016年8月31日閲覧。 「」『日刊SPA! 』2016年8月9日、 2017年4月2日閲覧。 「」『日刊SPA! 』2016年10月30日、 2017年4月1日閲覧。 「」『NEWSポストセブン』2017年8月3日、 2017年9月23日閲覧。 猫の楽園 散歩と昼寝とたまにメシ 2016年3月20日. 2016年8月16日閲覧。 猫の楽園 散歩と昼寝とたまにメシ 2016年3月21日. 2016年8月16日閲覧。 「」『日刊SPA! 』2016年6月2日、 2016年8月13日閲覧。 「」『現代ビジネス』2017年8月4日、 2017年8月20日閲覧。 「」『Abema TIMES』2017年4月4日、 2017年4月6日閲覧。 「」『Abema TIMES』2017年4月4日、 2017年4月6日閲覧。 「」『Abema TIMES』2017年5月2日、 2017年8月20日閲覧。 「」『トピックニュース』2017年6月11日、 2017年8月20日閲覧。 「」『リアルライブ』2017年6月12日、 2017年9月9日閲覧。 「」『日刊SPA! 』2016年4月27日、 2016年8月13日閲覧。 猫組長 2016年8月30日. NEKOKUMICHO. 2016年8月31日閲覧。 関連人物 [ ]• 関連項目 [ ]• 外部リンク [ ]• - 公式ウェブサイト• nekokumicho -• - 公式ブログ•

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記者にメールが届いたのは、全国で新型コロナウイルスの感染が拡大していた4月中旬だった。 各地の保護猫カフェが休業を余儀なくされ、譲渡会も軒並み中止になる中、この苦境を「変革の時」と捉え、プラスの力に変えようと動き始めた人たちがいた。 東武伊勢崎線の越谷駅からほど近いビル4階にある保護猫カフェ「さくら」は、5月でオープンから1年を迎えた。 捨て猫や野良猫を捕まえた「保護主」から猫を預かり、カフェで新たな飼い主と出会う場を提供している。 約20匹の猫の中には、目の見えない「まる」や足を脱臼している「もみじ」、多頭飼育崩壊の家庭から保護された「とら」など、さまざまな境遇の猫がいる。 これまでに50匹以上を譲渡につなげてきた。 冒頭のメールの送り主は、さくらを運営する稲垣将治(いながき・まさはる)さん(35)だ。 「いながき動物病院」の院長でもあり、野良猫の不妊去勢手術を主に手掛けている。 昨年は年間7千匹以上の手術をした。 猫のむやみな繁殖を避けるため、野良猫を捕獲(Trap)し、不妊去勢手術(Neuter)をした上で元の場所に戻す(Return)という「TNR」活動の一翼を担ってきた。 手術後の猫は、地域ぐるみで育てる「地域猫」として元にいた場所に戻すのがTNR活動の流れだが、けがをしているなどの事情で保護主が一時的に飼うことも多い。 そんな猫の引き取り先を探す手助けをし、保護主の負担を減らすための場所として「さくら」が作られた。 飼育費もさくらが負担している。 政府の緊急事態宣言が発令された後の4月8日以降、客やスタッフの感染防止のために店は休業、イベントも全て中止にした。 それでも猫の世話をするためにスタッフは出勤する必要がある。 稲垣さんはいったん猫を保護主に返すことも考えたが、猫にとって住む場所を変えるのは大きなストレスだ。 やっとカフェになじんだ猫もいる。 スタッフと相談し、何らかの形で譲渡を続けることが猫や保護主のためになると考え、活動の続行を決めた。 「退路を断つことにしました。 今できることを全部やる。 この限られた条件下で、思い付きでもなんでもいいからやってみる」。 稲垣さんは休業を機にカフェのブログで決意表明をした。 休業中もスタッフが入れ替わりで猫の世話をしに駆け付ける。 客が来ない中でも猫の魅力を広く伝えるため、スタッフはスマートフォンを片手に写真共有アプリ「インスタグラム」で猫の動画を配信し始めた。 1日に1~3回程度、それぞれ約1時間のライブ配信だ。 視聴者からは「かわいい」「カフェにも行ってみたい」など多くのコメントが付く。 時には稲垣さんへのインタビューなどの企画も。 視聴者から質問することもでき、好評だ。 手探りで始めたが、休業中の1カ月で20匹以上の猫に引き取り希望の声が掛かった。 稲垣さんは「軒並み譲渡会は中止され、外出自粛でネットを見る機会も多いのだと思う。 それにしても、通常営業中より多いペースだ」と驚く。 全国で猫や犬をネット上で紹介するオンライン譲渡会も広まってきた。 しかし、外出自粛中に引き取られた動物が、普段の生活に戻った後に捨てられては元も子もない。 飼い主の見極めも保護猫カフェの大きな役割だ。 さくらでは引き取り希望者には予約制で来店してもらう。 1週間~1カ月程度の試し飼いの期間に自宅で本当に飼えるかどうかを確認してもらい、譲渡に至る。 動画をきっかけに譲渡へとつながるケースが出てきたため、新たな猫をカフェに迎え入れることもできている。 ただ、緊急事態宣言は約1カ月半に及び、カフェの収入がない中、光熱費や家賃など50万円以上の出費が重くのしかかった。 稲垣さんは「インスタの動画がお金になるわけではない。 うちも動物病院の収入がなければ続けられていない。 崩壊する店も出てくると思う」と話す。 保護猫の写真が載ったポストカードやキーホルダーを販売し、金額に寄付金相当額を上乗せして支援を募っている。 今後は、動物病院と保護猫カフェを運営する経験を生かし、知識やノウハウを伝える有料のオンラインサロン開設など、さまざまな形を模索しているという。 5月25日に緊急事態宣言が全面解除され、さくらの営業は26日から再開した。 「来客に頼る店では持たない。 今は大きな転換点だ。 1年後には全く違う形の保護猫カフェになっていても良いのではないか。 「もうけになる業種ではなく、ただでさえほとんどの店は経営が厳しい。 休業から戻ってこられない店は出てくるだろう」。 そう話すのは、保護猫カフェ協会(東京)代表理事の山本葉子(やまもと・ようこ)さん(59)だ。 保護猫カフェにいる猫は、一般の猫カフェにいる人気の高いブランド猫と比べ、引き取り先が見つかりにくい猫が多い。 「保護猫カフェが連鎖的に閉業すれば、残った猫の引き取り先を見つけるのは容易ではない」と懸念する。 山本さんが代表を務めるNPO法人「東京キャットガーディアン」では、2008年からグッズショップを兼ねた保護猫カフェを運営し、これまでに計7400匹以上を譲渡につなげてきた。 カフェや別施設で世話をする猫を含め、常時約300匹を保護している 規模が大きく、それだけ外部から引き取る猫も多い。 休業すれば、多くの猫を救う機会を失うことになりかねない。 そのため、感染防止策を徹底して営業を続けてきたが、外出自粛で来客が減り、ホームセンターなどで実施してきた譲渡会も中止を余儀なくされた。 3月、4月の譲渡数は例年の半分ほどだった。 4月からは1日約3時間、保護猫に密着して動画を生配信する「ずっとねこライブ」も始めた。 猫の魅力を発信しつつ、再生数に応じて広告収入も得られる。 山本さんは「カフェの日常を見てもらい、視聴者に大きな負担なく支援してもらえる形を目指している。 かわいい猫を見に来ることが制限される中、どの店も動画コンテンツの対価や寄付金を受け取れる仕組みを作る必要があるのではないか」と指摘した。 5月には、苦境にあえぐカフェを支援する取り組みとしてウェブサイト「Cat Shelter AID」を開設した。 外出自粛で広まったオンライン飲み会などで背景画像に使える保護猫の写真やイラストを販売できるサイトだ。 さまざまな保護猫カフェに出品を呼び掛け、売り上げは手数料を除いて販売したカフェに入る仕組みになっている。 子猫は人気だが、譲渡の機会を失って時間が経過すれば、あっという間に大きくなる。 山本さんは「飼い主が見つかるかどうかは、猫にとって生きるか死ぬかの問題だ。 なりふり構っていられない」と訴えた。 今後は人が密集しない形での譲渡会開催も視野に入れていくという。 実店舗とネットでの活動の両輪がうまく回れば、保護猫カフェは一層社会に定着し、身近な存在となりそうだ。

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新型コロナ禍、保護猫カフェも「変革の時」 インスタにライブ動画、新たな飼い主の手に

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写真=井上佐由紀 東京都渋谷区のマンション。 玄関のベルを押してドアが開くと、まるい猫の顔が見えた。 鼻や顎に独特の茶柄、身をひるがえして廊下を歩く背中には茶色の水玉模様が一つ、二つ、三つ……。 猫の名は「どんこ」、9歳のオス猫。 インスタグラムのフォロワーが4万人を超え、雑誌にも度々登場する、大人気の猫だ。 (末尾に写真特集があります) 「フレンドリーで、誰が来ても出迎えるんですよ」 そう話すのは、「どんこ」の同居人、外山輝信さん(38歳)。 写真家の井上佐由紀さん(42歳)と、マネージャーでパートナーの外山さんと、「どんこ」が暮らし始めて、今年で6年になる。 「ちょっとお腹が弱いけど、大病することもなく、大きな事件もなく今に至ります」 写真=井上佐由紀 ごろんとお腹を見せて転がる様子からも、平穏な生活がうかがえる。 「渋谷区でマンションをリノベーションして、写真も自分で撮って提供できるので、メディア等にも出やすかったのだと思います。 ブログを始めたら、猫とクリエーターをテーマにしたWebマガジン「ilove. だが、その表現にも、外山さんはいやいや、と謙遜するように首をかしげる。 「可愛い猫は、他にたくさんいますから。 うちの猫は普通ですよ、普通。 あっ、でも最初に『どんこ』に会った時は、少し不細工だと思ったかも(笑)」 家にやってきた時、「どんこ」は3歳。 井上さんにとっても外山さんにとっても、猫を飼うのは初めてだった。 「以前から時々、友人の外出時に猫を預かっていたんです。 猫の飼育は未経験なので、性質がわかっている成猫も迎えやすいかなと、年齢にはこだわりませんでした……」 ネットで見た猫の数は500匹以上。 その中で、井上さんらの心を捉えたのが、神奈川県の個人ボランティア宅に保護されていた「どんこ」だった。 ボランティアによれば、「どんこ」はブリーダーの元で繰り返し繁殖に使われ(売られるわけでもなく)、食事も満足に与えてもらえず、レスキュー前はガリガリにやせていたという。 外山輝信さんに抱かれる「どんこ」 「僕らがボランティアさんの家に会いに行った時には、元気そうでした。 劣悪な環境から救い出して健康に戻し、譲渡先を探すボランティアさんがいることも、初めて知ったんです。 『どんこ』は人懐こくすり寄ってきて、やっぱりこの子だと縁を感じて、家に迎えることにしました」 家の広さは約55平方メートル。 壁も床もグレーのモルタルのおしゃれな造りで、13畳のリビングのほか、寝室と写真の暗室がある。 大幅にリノベーションしたそうだが、「どんこ」を迎えた時は(ペット不可の)アパートに住んでいて、3カ月して今のマンションに越してきたという。 「本当はもう少し早く引っ越してくるはずでしたが、引っ越し前に東日本大震災が起こり、断熱材が優先的に被災地のほうに送られて、工事が後ろにずれこんだんです。 『どんこ』は新居にすぐに慣れてくれました」 ちょっと変わった名前の由来は、九州・福岡県の「どんこ舟」。 ふっくらした猫の顔と和風の名前がマッチしている。 「どんこ舟は、井上の故郷、柳川の水路を下る舟のこと。 自然や城跡を眺める舟ですが、どんこ、という響きが気に入って付けたんです。 右顎から首にかけて広がる模様の名称は、ブログで募集したのだとか。 上手ですね」 写真=井上佐由紀 実はこの数年間に、かなり多くの人が『どんこ』との面会を果たしたのだとか。 「インスタで見て、東京に行くので会いたいと仰る方もいて。 自宅だし仕事もあるしで、どうしても限られはしますが……。 『どんこ』は来た当初から4キロちょっとですけど、実際に会った方から、思ったより小さい、もっと体重があると思ったと言われることがあります。 顔が大きいので、画面だと大きく見えるのかな」 取材中、「なんか自分のこと言ってる?」と聞くように、「どんこ」がふいにテーブルに乗ってきた。 その背を撫でながら、外山さんが、ぽつりと言った。 「人間の方は少し変わったかもなあ」 猫がいなければ知りえなかった人と出会い、普段は人見知りの井上さんが、『どんこ』を介してだと「よく」しゃべる。 その様子に少なからず驚いたというのだ。 インスタを通じて縁が広がり、東京・新宿の京王百貨店で8月17日~21日に開かれるsippo写真展「みんなイヌ みんなネコ」にも、大勢のインスタグラマーの写真と一緒に、「どんこ」の写真が展示される。 「猫が人をつなぐんですね。 食が落ちたかなとか、体重減ったかなと思うと、もうすぐに動物病院に飛んでいきますよ(笑)」 病院でも人気者だという『どんこ』。 担当ではない先生まで「カレンダーを買いましたヨー」と、診察室に見に来ることもあるのだとか。 大勢に愛され見守られるアイドル猫は、家族と皆に、今日も元気と微笑みを届けている。 川をいく舟のように、ゆったりと。

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