ある 日 お姫様 に なっ て しまっ た 件 について 70。 豹変してしまった子持ちの親友と会いたくない

漫画「俺だけレベルアップな件」最新話70話のネタバレと感想!あらすじまとめ

ある 日 お姫様 に なっ て しまっ た 件 について 70

まどろみの中、ぼんやりと少女の姿が見えた。 キラキラと金砂のように光る柔らかそうな髪で、誰か分かった。 だが今の彼女より背丈が低い。 ちらりと見えたサファイヤのような瞳には憂いが見えた。 まるで孤独にたえているかのような。 不意に手を伸ばしても届かない。 少女はそのまま歩き出して視界から消えてしまった。 目が覚めると自室のベッドにいた。 体を起こすと窓から柔らかい朝日が差し込んでいた。 夢の中の残像がまだ残っている。 幼少期の彼女には数える程度しか会ってない。 どうしてこんな夢を見たのだろう。 ふと机の上の彼女に貸した本をみた。 もしかしたらこの本に彼女の思念が残ってたのかもしれない。 彼女は魔法が使えるから。 妙な不安を覚える。 そんな思考をしながら朝の支度をする。 朝食を彼女の部屋に持っていく。 朝の支度を終えたであろう彼女は笑顔で挨拶をした。 「おはようございます。 今日もありがとうございます。 」 「いえ、何がご不便はないですか」 「こんなに気遣って頂いてるので不便なんてありません。 とても感謝してます」 夢の中の彼女のような憂いは今の彼女からは見えない。 ほっとこころの中で安堵する。 ふと彼女の服装に違和感を覚える。 「いつもの服装より簡素なんですね」 「ええ、朝食を終えたら街に出かけようかと思いまして」 「でしたら、僕もお供しても良いですか」 「え、でもお忙しいのではないですか」 「大丈夫ですよ。 ちょうど僕も街に出かけたかったのです」 彼女はあまり気を遣われるのを好まない。 なので言い訳をしないと断られてしまうだろう。 「ありがとうございます。 では、よろしくお願いします」 「朝食を終えた頃にまた来ますね」 再び彼女の部屋を訪れると民族風の頭巾を被った茶色の瞳と髪の姿の少女がいた。 「初めて見ますよね。 街に出かける時はこの格好で行くのです」 彼女の美しい髪と瞳が隠れてしまってるのがもったないとおもった。 だが、彼女はいま不本意にも逃亡者の身なのだ。 「では行きましょう」 すっと手を前に出される。 いきなりのことについキョトンとしてしまう。 「えっと、瞬間移動で行きますので手を繋いで行きます」 「あ、そうなのですか」 瞬間移動は初めてするので勝手が分からなかった。 彼女の細い手を握るとじわりと熱が伝わる。 なんだか顔が赤くなる。 「直ぐに着きますよ」 彼女の言葉を聞いてすぐに目の前の風景が部屋から街の路地に変わる。 建物と建物の間からキラキラと光が指し、ザワザワと喧騒が聞こえる。 「本当に一瞬で来てしまいましたね」 僕がそう言うと彼女はほうと一息をつく。 そう言えば以前彼女がいつの間にか僕の部屋に来てた時動揺していたように思える。 もしかしてあの時は間違えて瞬間移動してしまってたのだろうか。 そんなことを考えたが、街に来た目的を思い出し、彼女の手を取ったまま引き寄せる。 「では、まず街を案内します。 着いてきてください」 街に出るといつものようににぎやかだ。 お店の人が声をかけてくる。 隣にお姫様がいるが魔法のおかげで誰も気が付かない。 「お姫…」 そうだった。 彼女はいま姿を隠していた。 私の考えを読み取ったようで彼女は笑顔で言った。 「私のことはアーティとお呼びください。 幼少期の愛称なのでほとんどの人は知りません」 愛称で呼ぶ。 なんだか気恥しい。 「では、アーティと。 でしたら僕のことも貴公ではなくキエルとおよびください」 一瞬驚いた彼女はすぐに笑顔でいう。 「はい、キエル。 」 彼女が僕の名前を読んだのが嬉しくてつい顔が赤くなる。 固まった僕を不思議そうにのぞく彼女。 「で、では行きましょう」 繋いだままの手からさらに熱くなってドキドキとする。 初めて出会った頃もだが、彼女といると動揺してしまう。 こんなこと普段は滅多にないのに。 そう考えながら、街の店並みを過ぎていく。 彼女は日用品を買いに来たらしい。 すぐに住んだので、次は僕の用事を済ませようということになった。 実は用事はないのでどうしようかと少し考えて、先に昼食を済ませることにした。 以前ジェニットときたカフェに入る。 席につくと彼女はキラキラとした目でメニューを見ていた。 「遠慮せずなんでも頼んでください」 「でも、色々お世話になってるので悪いです」 「気にしないでください。 僕がしたくてしてるんですから」 僕の言葉に観念した様で 「ありがとうございます」 笑顔で言う彼女。 魔法で目や髪の色を変えてるが顔立ちが整ってるので笑顔はとても可愛らしい。 少し遠慮気味に頼んだみたいだが、運ばれてきた料理を美味しそうに食べる顔を見てると自然と顔が緩む。 その日の昼食はいつもより美味しく感じた。 「寄りたい所があるのですが、良いでしょうか」 「はい、付き合って貰ったので私も着いていきます」 昼食の最中、どこに行くか考えていたので、僕達は早速目的地に向かった。 テント風の屋根の雑貨屋に入る。 そこにはリボンなど女性物のアクセサリーが主に置いてあった。 「どなたかにプレゼントですか」 「はい、仲良くしてもらってる方に」 ふと目に付いた青いガラス細工のネックレスを手に取る。 光を反射してキラキラと光る。 すっと彼女の胸元の前に当てる。 彼女の白い肌と青いガラス細工のコントラストが目に引いて綺麗だ。 「他の人に渡すのに私に合わせても良いのですか」 不思議そうにする彼女に 「ええ、大丈夫です」 微笑んで返事をする。 すぐにお店の人に頼んでプレゼント用に包んでもらう。 彼女に渡した時の顔を想像して自然と顔が綻ぶ。 お店を出ると来た時に気づかなかったが目の前に本屋が見えた。 彼女は少しそわっとして 「本屋に寄っても良いでしょうか」 「ええ、行きましょう」 本屋に入ると大きい本棚の所狭しと本が並べられていた。 きちんと手入れのされた店内は居心地がよく感じた。 彼女は本棚の前に行き、気になる本を手に取る。 しばらく真剣に見てると、彼女の茶色の髪がキラキラと金色に戻り、茶色の瞳が青い宝石のように輝く。 その本を手に佇む姿がまるで絵画のようで、一瞬見とれてしまう。 だがすぐにはっとし、彼女のそばに行く。 「アーティ、魔法が解けてますよ」 小声で言うと彼女は僕に気づきはっとし、すぐに瞳と髪が茶色になる。 「すみません。 本に集中してしまって」 彼女は僕の目を見て謝ったあと伏せ目になる。 きっと彼女は自分が逃亡者の身であるから、姿がバレると一緒にいる僕が不利益になるかもしれないと思ったのだろう。 「僕以外に誰も見えなかったので大丈夫ですよ。 僕が周りを見てますので、ゆっくり見てください」 そう言って彼女持ってる本の表紙をちらりと見ると、どうやらロマンス小説のようだ。 僕の視線に気づくと彼女はすぐに本を隠した。 「えっと、これはですね」 かなり動揺してるのか、しどろもどろ話しながら顔が真っ赤である。 彼女の私用の図書館にもロマンス小説があった。 珍しいタイトルが目につき少し読んだことがある。 本棚の棚の端にあったので、こっそり用意したのだろう。 だとすると彼女の動揺ももっともな気がした。 それを思い出して 「やはりそういう本もお好きなんですね」 とつい本音が出てしまう彼女は不機嫌そうになる。 「覗き見はよくありませんよ」 その顔が可愛らしくてつい笑ってしまう。 「笑うことないではないですか」 「すみません。 アーティが可愛らしくて。 では僕は近くで本を見てますね」 まだ怒ってるような彼女はふいと本棚に向き直り、他の本を手に取る。 初めて見た彼女の表情に気持ちが弾む。 少し心が浮ついたまま、僕も本を手に取った。 紙袋を持った彼女と一緒に本屋を出る。 空を見ると夕日がおちかけていた。 「初めに見てた本は買われなかったのですか」 「…忘れてください。 」 これ以上は言わないでくれという表情の彼女にまた笑みがこぼれる。 「すみません。 これ以上は追求しません」 そのまま店並みを歩く。 夕方なので昼間より人が減っていた。 目の前から小さい女の子がお父さん、早くきてと言いながら通り過ぎた。 前にいる父親だろう人は笑顔で子供のもとへ歩いて、そのまま僕達とすれ違う。 すると横にいた彼女の顔に影が差した。 その顔は今日見た夢に出てきた彼女のようであった。 それが気になって、声をかけようとしたが、すぐに明るい顔になった彼女はハキハキとした声で言う。 「今日はありがとうございます。 そろそろ帰りましょう」 さっきのことに触れづらく、そのまま彼女について行き、路地に入る。 「瞬間移動で戻りますね。 」 朝と同じように手を前に出される。 手を握ると彼女の手は少し冷えていた。 僕は両手で彼女の手を包むと、彼女は驚いた顔をした。 「両手じゃなくても、大丈夫ですよ」 「ええ、でも手が冷えてるようなので、温めようかと」 僕がそう言うと彼女の頬に少し赤みが指した。 その変化が嬉しくて、つい頬が緩む。 「で、では戻りますね。 」 彼女の言葉を聞くとすぐに景色が路地から元の客室に変わる。 部屋は少し薄暗く、窓から夕日がさしている。 「今日はありがとうございます。 楽しかったですわ」 スルっと頭巾をとり、髪の毛がキラキラと金色に戻り、瞳が青くキラキラと光る。 夕日越しに見る其の姿が美しく思えて、見とれてしまう。 だがすぐにはっとし 「いえいえ。 そう言えば、渡したいものがあるのです」 ポケットに閉まっていた紙袋を取り出す。 彼女は不思議そうに手渡させた紙袋を見る。 「開けてみてください」 「はい」 カサカサと紙袋をあける。 中から青いガラス細工が取り出される。 「これってあの時の」 「はい、今日買い物に付き合ってもらったのでお礼にと思って」 「私が付き合ってもらったのに、なんだか悪いです」 「では、前にあなたの図書館に入ってしまったお詫びだと思ってください」 そう言うと彼女はしぶしぶといったように頷いた。 「後ろを失礼しますね」 彼女の手からネックレスをとり、彼女の後ろからサラサラとした髪を分けてネックレスを胸元にかけて、フックをとめる。 前から見ると彼女の宝石のような瞳と同じようにキラキラと光るガラス細工はやっぱりよく似合っていた。 「宝石だとあなたは受け取ってくれないような気がして。 でもこれもとてもよくお似合いです」 笑顔で言うと彼女はネックレスに手を当てる。 「ありがとうございます。 大事にしますね」 彼女は嬉しそうに微笑んだ。 先程の憂いは彼女から見られない。 その笑顔が嬉しい。 また顔が綻ぶ。 そのまま彼女と別れ、自室へ戻る。 ドアを閉めると、ふと街から帰る前の彼女のことを思い出す。 夢のことといい、彼女の心はいまも孤独なのだろうか。 普段顔に出さないだけで、もしかしたらいま1人で泣いてるのだろうか。 きっと、僕では彼女の孤独を埋められないのだろう。 今の僕にできるのは、皇帝の記憶喪失に関して調べることだけだ。 今日の浮き足立っていた気持ちを切り替えて、僕は借りてきた魔法に関する本に目を通していった。

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豹変してしまった子持ちの親友と会いたくない

ある 日 お姫様 に なっ て しまっ た 件 について 70

『私ったら』 むすっとした表情でソファーに寝転がるアタナシア。 それをフィリックスは不安そうな表情で見ています。 『ジェニットをそれほど気に入ったなら,ジェニットだけ呼べばいいのに。 覚えてもいないのに、どうして私を呼び出して…』 『パパ憎い…』 『お姫様』 そう言い、フィリックスは膝をつきアタナシアに目線を合わせます。 『そうではありません。 陛下はお姫様を差別されたのではありません。 マグリタさんは、アルピアス公爵家の客ではありませんか。 陛下は本来感情を表に出さない方です。 それはお姫様もよくご存知ではないですか。 そんな陛下が率直に感情を露にしたのは、お姫様との時間を安らかに感じたからです。 以前のようにです。 まだ記憶が戻りませんが、きっとすぐよくなるでしょう。 』 そう言われて少し赤くなるアタナシア 恥ずかしいな 『うん…』 『ぶつぶつ言ってごめんね。 ありがとう、フィリックス。 私が敏感すぎたみたい』 『とんでもございません』 そう言われ,フィリックスは胸を撫で下ろします。 リリアンさん,私やり遂げました! リリー:私がいないときはお姫様をよろしくお願いします 数日後 『お姫様!お姫様!』 そう言い,急いで走ってくるアンナ。 『アルピアス家の公子が謁見を要請しました! 』 アタナシアはちょうどイゼキエルからの青い鳥を世話してました。 『事前連絡もなしにこんなに急に? 』 『私達も困るといいましたが、折り入って姫様に申し上げたいことがあると… やっぱり断りましょうか。 』 お世話になったのに、去ってから連絡もできなかったな ちなみにハンナはイゼキエル推しのようです。 『いや、謁見を許可するよ。 すぐ行くと伝えて』 『あらあら! お姫様、じゃ急いで侍女達を呼んで新しいドレスを…』 『いいよ,そのまま行くね』 『お姫様,じゃあこれも…』 それをリリーは少し青ざめた表情で見ています。 リリー:お,お姫様… 『謁見を許していただきありがとうございます。 お姫様』 イゼキエルは右手を胸の前に置き,貴族らしく挨拶をしました。 『お元気でしたか?公子』 イゼキエルに笑顔を向けるアタナシア。 『お久しぶりですね。 どうしてこんなに何の知らせもなく訪ねて来たんですか?』 『父について入宮しましたが…。 もしやと思って伝言を送りました。 』 部屋の外では野次をしていたメイド達がリリーに追い出されています。 リリー:出て行きなさい 左メイド:酷いです! 右メイド:あらら 『皇帝を通じて許可を得ることは永遠に不可能のようですから。 』 アタナシアは鬼のようなクロードを思い出します。 『この前は本当にありがとうございました。 心の余裕がなくてすぐ連絡できませんでしたね。 ごめんなさい』 『いえいえ。 お元気そうでなによりです。 』 そう言い,キラキラの笑顔をアタナシアに向けるイゼキエル。 『はい、公子も元気に過ごしましたか? 』 『そうですね』 今更ながら,本当にハンサムだな お屋敷の中にいたときは余裕がなくて気づかなかったけど,一段と大人っぽくなったよね 『ジェニットにお姫様がよくいらっしゃると話は聞きましたが…陛下はまだ完全に回復されたのではないそうですね。 色々と大変でしょう。 とても優しいと』 話題があまりないからだとしても イゼキエルは少し遠くを見つめ,カップを机に置きます。 『ジェニットは…いい子です。 実の妹のように思っています。 』 … … … …? しばし、二人の間に沈黙が生まれます。 『そういえば、公子は雇用人たちにもいつも親切でしたね。 私がアルピアス邸で過ごしていた時、それがすごく印象的でした。 』 『当然のことです。 忙しいところ、私に細心の注意を払って…あ、もちろん私じゃなくてもそうしたと思います』 表情がよく見えないイゼキエル。 『…いいえ。 誰にでも親切にすると言うわけではありません』 そう言い,イゼキエルはまっすぐアタナシアを見つめます。 (ストレート 『もちろん、困っている人を助けることは当然のことですが』 まさかと思ったけど。 まさかイゼキエルは私が好きなの? ある程度好感があることはわかっていたけど。 こんなに露骨にアピールを…』 『あ…あの』 (あ、どうしよう? 『公子,私は…』 少し照れ下をむきアタナシアが何が言おうとすると物音が聞こえます。 二人とも音のした方を見ました。 『お歓談中失礼します』 『お姫様,約束の時間になったのでお迎えにまいりました』 そこには大人の姿のルーカスが… 『約束?』 ハッ! 『しましたよね!そうです!』 (ナイス,ルーカス! 『私ったら。 またせてごめんなさい、ルーカス。 公子、残念ですが、今日はもう帰ります。 ごめんなさい。 また会いましょう』 驚く表情のイゼキエル。 『お送りします,お姫様』 『大丈夫です。 私がいますから』 アタナシアを守るようにローブを広げるルーカス。 『公子はそのままお帰りください』 去り際,お互いに睨み合うイゼキエルとルーカスなのでした。

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ある 日 お姫様 に なっ て しまっ た 件 について 70

毎週金曜日に最新話が公開されます。 前回のあらすじは、襲い掛かってきたのはC級モンスター・ダンジョンジャッカル。 猟犬のように放たれたそれは、知性あるモンスターがいる証拠だった。 そうしてやってきた本来の敵ハイオーク。 オークの中でも上位種で武装しているハイオーク戦士だ。 それぞれがA級ハンターと同等の力を持っており、人数もハンタースの攻撃隊より多かった。 スキルや魔法が通用せず、どんどんと追い込まれるハンタース達。 旬は荷物を置くと隠密状態になり、ハイオークの首を切り裂くのだった。 詳しくはにてまとめてあります 登場キャラクター一覧は 漫画「俺だけレベルアップな件」最新話70話のネタバレ 外園はハイオークを倒す。 何故か突然戦闘が楽になったのだ。 旬が隠密状態で、バレない範囲でできるだけハイオークを傷つけ、弱体化させたたのだ。 何匹かは旬の存在に気づいたので即始末する。 ハンタースは国内最強のギルド。 その精鋭達なのだから、ハイオークを倒せてもおかしくはない。 だがハイオークは侮れない相手なので、既に死にかけた者もいるし、このまま見過ごせなかったと思う旬。 レベルが1つ上がったので、サポートだけでも経験値は稼げるようだ。 このダンジョンを一人で攻略すれば1つぐらいレベルは上がったかもしれない、だがここはハンタースが大金で購入したダンジョンなので、部外者はでしゃばらず適度に手助けするだけにしようと思う。 そうしてハンタースの攻撃隊は、ハイオークの群れを撃退できた。 本当に倒せたのかと茫然とする一行。 息さえしていれば助けることができるとヒーラーが声をかけ、死人がでなくて良かったと話すハンター達。 しれっとした顔で一行の後ろに立つ旬。 そんな彼を睨む眼鏡っこ魔法使いは、あの荷物持ちは私たちをバカにしている、隠密スキルぐらい魔法使いが気づかないわけないだろうと、彼を怪しんでいた。 ヒーラーの女が外園に、先ほど自分を襲ってきたハイオークが空中で首が引きちぎれたのだと説明する。 誰かが魔法を使ったのかと、金髪の女魔法使いリナに聞いてみる外園。 だが私の魔法ではないとの答え。 私たちは火力重視の集まりなので、呪い系魔法や暗殺系のメンバーはいないだろうという彼女。 眼鏡っこも、彼女の言う通りうちの攻撃隊にはそのような人物はいないと、旬を見ながら話す。 だが、正体を隠すからには何か理由があるのだろうと、彼女はそれ以上彼を追求しなかった。 戦いの途中からハイオークの動きが鈍くなったようだが、何にせよ大きな被害がなくてラッキーだったと、外園は話す。 このまま進むのかとメンバーから問われる外園。 まだダンジョンからそんなに進んでいないのにこれだけの強敵が現れた、奥に行けばどのようになるかわからない、ハイオークが出た以上、最上代表か副代表に来てもらうしかないと話すメンバー達。 一回撤退してはどうか、ヒーラーの人数を増やすか、高い貫通力を持つ魔法使いが3人は必要だと。 今回攻撃隊を任された初のレイドでこのようなことになり残念だが、戻るしかないと言われた外園は、自分の望みを手放すことになるが、撤退を決意する。 メンバーはホッとし、軽口を叩きながら出口へと向かった。 だが出口は、高度な魔法の結界がかけられており、出ることができなかった。 いつもはこんなことないのにと驚くメンバー。 解くのに時間がかかるかもしれないがと、眼鏡っこが解除を試みる。 これほどの魔法を扱う者がこのダンジョンにいるのか、撤退は正解だ、自分達では攻略できないだろうと考える彼女。 すると恐ろしい魔力の波動を感じる一同。 まさかこれが今回のボスの魔力なのかと、あまりの凄まじい魔力に皆騒然とする。 これは早く脱出しなければとリナとランタンの魔法使いも結界解除に参加する。 普段魔力を体感できていないハンターですらボスの魔力を感じ取った、スケールが違いすぎる、何故ゲートの外ではこの魔力を感じられなかったのか、まさか意図的に魔力を隠せるのかと考える旬。 すると魔法使いたちが突然苦しみ始め、血を吐いた。 魔法使いにだけ呪いの魔法がかけられたようだ。 そして攻撃隊の後ろには、無数の赤く光る眼が迫ってくるのだった。 漫画「俺だけレベルアップな件」最新話70話の感想 このままでは全滅してしまうので、部外者ながらも旬は戦闘に参加しました。 隠密でハイオークの体力を削りばれないようにしていました。 ただハンタースも精鋭揃いで自分の力量は理解しているので、自力でハイオークを倒せたとは思ってはいないようですね。 皆ボロボロの中、旬だけ無傷なのも怪しまれそう。 攻撃隊を率いる外園は、今回がうまくいけば正式なリーダーとして認められる予定でしたが、我を通し仲間を危険にさらすわけにはいかず、撤退を選択しました。 あのまま進んだところでどうにもならないですしね。 しかし撤退しようにも出口が塞がれていた上、とんでもない魔力を持つボスの存在が明らかに。 今までは考えられなかったことがどんどんと起きてきていますね。 旬がアクシンデントを呼び込んでいるのか、旬がプレイヤーとなったことで、イベントが活性化したのでしょうか。 レッドゲートのことも、今回のことも、旬の父親のことも。 そういえば旬の父親は、恐ろしいことが迫っていると言っていましたね 今回のようなアクシデントは、その関連なのでしょうか。 どんどんと本隊が地球に侵略してくるということですかね?そしてそれを阻止するプレイヤーを選ぶために、二重ダンジョンの試練があったのでしょうか。 今回閉じ込められたことで、旬は正体を明かさずには済まないでしょう。 ただ彼が参戦するからには、誰も死ぬことなく無事に脱出できることを期待します。

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