観艦式 2019 台風。 海上自衛隊の観艦式は中止 台風の災害派遣要請で

はじめての観艦式。令和元年度自衛隊観艦式の見どころと楽しみ方 台風19号の影響で全日程が中止に

観艦式 2019 台風

令和元年度観艦式は中止が決定したが、次回実施時の参考にしていただきたい 自衛隊は3年に一度、例年10月に「自衛隊観艦式」を開催している。 観艦式とは、「自衛隊の最高指揮官である内閣総理大臣が艦隊を観閲することにより、部隊や隊員の士気を高め、国内外に自衛隊の精強さをアピールすること」と「国際親善や防衛交流を促進すること」「国民に自衛隊への理解を深めてもらうこと」を目的としている。 なお、自衛隊ではこのほかに陸上自衛隊が主体となる「観閲式」、航空自衛隊の「航空観閲式」があり、海上自衛隊主体の「観艦式」と、毎年持ちまわりで実施している。 「観艦式」はWeb上での事前登録および抽選の結果、当選者のみが乗艦できる。 また洋上で行なわれるため当選者以外が見学することは不可能だ。 そこで、「観艦式ではなにが行なわれるのか」「見学のベストポジションは」といった内容をまとめてみた。 乗艦予定の方は事前のシミュレーションとして、また残念ながら今回乗艦できなかった方は観艦式のイメージとして、ぜひ一読願いたい。 なお、艦隊の序列イメージを図示しているが、あくまでも入手できた情報からの推測であり、実際にはこのとおり行なわれない可能性があることもあらかじめご承知おき願いたい。 【注意】 ・令和元年度自衛隊観艦式はした。 ・10月12日~13日の事前公開も中止している。 ・観艦式、および予行の乗艦券を持っている方には艦艇の特別公開が行なわれる予定。 観艦式は出港から帰港まで8時間から10時間程度となるため、航海中快適に過ごすためには早めに乗艦し、広く見渡せる場所などを確保することが大切だ。 乗艦開始時刻には列もできているため、公共交通機関を利用する場合は始発で向かうようにしたい。 自動車の場合は、最寄りの公共駐車場を利用することになるが、混雑も考えられるため余裕を持った行動が大切だ。 乗艦場所に到着し「受付」を済ませるとそのままタラップから乗艦する。 「受付」近くでは弁当や飲料も販売されていることがある(確実ではない)ので、必要ならここで買っておきたい。 乗艦後は、甲板上、艦内など公開されている範囲は自由に移動可能だ。 ただし出港時刻までにどんどん観客が乗ってくるので、航海中の居場所を早めに決めておきたい。 タラップ付近や後甲板などで毛布を配布している場合もあるので、複数人で行動している場合は1名が場所を確保、もう1名が毛布を取りに行くなどして快適に過ごす準備をしておく。 出港後、観艦式が始まるまで 出港後、東京湾内は揺れも少なく快適に過ごしやすい。 横須賀、横浜、木更津から出港してきた艦艇が自分の乗った艦の前後に並び隊列を組み始める。 第二海堡、浦賀沖を通過すると外洋に出るため、波が高くなる。 多くの護衛艦にはフィンスタビライザーと呼ばれる水中翼があるため、揺れは最小限に抑えられるが、潜水艦救難艦や掃海母艦には(潜水艦や掃海艇を横付けする際に破損しないよう)これがないため、揺れはやや大きくなる。 ただし艦そのものが大きいので必要以上に心配することはない。 三浦半島沖の南を抜けると、艦隊は「観閲部隊」「観閲付属部隊」の2列に並び、まっすぐ西(熱海市の方向)に進む。 このとき東風だと艦の速度と相殺されて風は収まるが、西風だと風+艦速の合成風力で艦上は強い風が吹く。 帽子などが飛ばされないよう注意するとともに、ウィンドブレーカーやレインウェアなども使用して暖かくすること。 複数人で来ている場合は、この時間(もしくは観艦式終了後)に交代で艦内見学やトイレなどへも行っておこう。 また、「受閲部隊」の艦艇は東京湾を出ると速度を上げて西進し、熱海の東で180度回頭、今度は東に向かって速度を落として航行する。 「観閲部隊」「観閲付属部隊」とすれ違うためだ。 艦上は強風になる可能性もあるため、対策はしっかりとしておきたい。 「いずも」飛行甲板。 配布された毛布を敷けば意外と快適 艦橋(ブリッジ)に入れる艦もあり、艦隊運動を行なうために速力や針路を細かく調整する様もつぶさに観察できる。 ただし観艦式を見学する場所としては視界が限られること、艦橋は非常に混雑すること、そのために座って休む場所がないことを知っておいていただきたい。 艦橋を見学するのなら、観艦式の前か終了後の東京湾~相模湾の移動時間に(混雑は必至だが)行ってみよう。 一部の艦は艦橋トップ(操艦を行なう場所のさらに上)まで上がれる。 ここは周囲を俯瞰できるので観艦式全体を見るにはよい場所だ。 ただしここも大混雑するうえ、波が荒い場合は最も揺れる場所でもある。 真っ先に乗艦できた場合を除いて、のんびりと見学したい人にはあまりお勧めはしない。 スマホなどで航空機を撮る場合は、ズームを使わず広く撮ると臨場感が出やすい トイレは艦内にあり、混雑はしない。 水(海水)を流す際には独特のバルブを操作する必要がある。 説明板があるので、その案内に従うこと。 自衛艦独特のものなのでこの機会に見ておきたい(ただしトイレなので撮影などは注意すること)。 以上をふまえて、甲板上などから見学する際、どこがベストポジションとなるのかを考える際の参考に、場面ごとの艦艇の配置図を作成した。 ただし、これは10月上旬に行なわれた訓練の際のAIS(自動船舶識別装置)の情報から参照したもので、本番では序列が変更されることがあること、また台風19号の影響で規模が縮小されることが確定しており、展示内容も変更される可能性があることから、あくまでも参考程度のものであるとご承知いただきたい。 展示内容のイメージは記事中の写真も参考にしていただきたい(写真は2012年、2015年のもの)。 なお、撮影する場合、レンズは200~400mm程度が便利。 航空機などは超望遠での撮影もしたいところだが、観艦式のショットと分かるようにするには広めの方が無難だ。 しかし、AISの情報ではこのようになっているようだ。 これはおそらく艦橋が甲板右舷寄りにある「いずも」で、観閲官(内閣総理大臣)の視界を確保するためと考えられる。 観艦式のラストを飾るのは航空自衛隊のブルーインパルス(400mmと70mmで撮影) 以上の図で、例えば観閲艦「いずも」に乗った場合、(2)(4)(6)(7)いずれも見学に適しているのは「右舷」だということが分かる。 「いずも」は全通甲板だが右側中央部に艦橋があるため、右舷が開けているのは艦の前方、または後方のみ。 つまり「右舷前方」「右舷後方」がベストポジションと捉えることができる。 特に艦艇や航空機の写真をたくさん残しておきたい場合は、自分が乗る艦のポジションを把握し、乗艦とともに最適な場所を見つけて確保しておきたい。 観艦式終了後、艦隊は速度を上げてまっすぐ東京湾へ向かう。 艦内散策もできるが、艦の前後を航行する多数の護衛艦を写真に収める絶好の機会でもある。 非常に力強く頼もしい光景なので、ぜひ記録に残してほしい。

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海上自衛隊の観艦式中止 台風19号の災害派遣に万全期すため

観艦式 2019 台風

抽選を勝ち抜いたのに無念の中止 観艦式では艦艇観閲とともに、一般人を乗せての体験航海が行われる。 朝に艦艇に乗艦し、洋上に出て夕刻に帰港するスケジュールで、艦艇をすみずみまで見学できる上に僚艦と隊列を組む光景を艦上から眺められるため、毎回抽選は高い倍率になる。 前回2015年には約16万件の応募があったが、当選はおよそ1万にとどまったという。 2019年は10月12日から14日まで3日間の開催が予定されていたが、12日と13日の回については台風19号の接近により中止が決まった。 開催地の相模湾直撃も予想される、強力かつ大型な台風の接近ゆえ中止もやむを得ないと当選者たちは理解しているが、それでも数年に一度のチャンスに抽選を勝ち抜いた上での中止決定には 「落選して落選して落選して ほぼ10年間待って当たって家族みんな喜んでくれたのに ほんとに辛い 台風19号絶対許さないから」 「台風(台風の絵文字)チョームカつく」 「中止になった日のチケットを持っている人たちに別の日に何かしてあげてほしい」 などなど、台風への恨み節をツイッターなどでにじませていた。 観閲式当日の14日にも体験航海が予定されており、14日の回の当選者は幸運に恵まれたことになるが、こちらについても海上自衛隊は開催の可否は13日午前に決定するとしている。 「フリートウィーク」を直撃 観艦式は近年3年ないし4年ごとでの開催で、前回は2015年、それ以前は3年ごとの開催。 以前も天候に恵まれるとは限らず、2012年にも天候悪化により一部航空部隊の観閲が中止になっていた。 とはいえ、観艦式に先駆けて様々なイベントが行われる通称「フリートウィーク」への影響は他にも発生しており、10月9日から11日までの艦艇の満艦飾と電灯艦飾も中止となっている。 台風と艦艇といえば、日本では1935年、旧海軍の連合艦隊が台風のいる海域で演習を強行し、多数の艦艇が損傷した第四艦隊事件が歴史に残っている。 台風19号の接近でこの事件を連想し、無事に観艦式が終わるよう心配するミリタリーファンもいる。 (J-CASTニュース編集部 大宮高史).

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海上自衛隊の観艦式は中止 台風の災害派遣要請で

観艦式 2019 台風

海上自衛隊は、2019年10月12日と13日に予定されていた観艦式事前公開と体験航海の中止を10月8日に発表した。 台風19号の接近を受けての措置だが、3年に1度の観艦式での貴重なイベントが中止されたために、楽しみにしていた艦艇ファンたちは、やり場のない怒りを台風にぶつけている。 抽選を勝ち抜いたのに無念の中止 観艦式では艦艇観閲とともに、一般人を乗せての体験航海が行われる。 朝に艦艇に乗艦し、洋上に出て夕刻に帰港するスケジュールで、艦艇をすみずみまで見学できる上に僚艦と隊列を組む光景を艦上から眺められるため、毎回抽選は高い倍率になる。 前回2015年には約16万件の応募があったが、当選はおよそ1万にとどまったという。 2019年は10月12日から14日まで3日間の開催が予定されていたが、12日と13日の回については台風19号の接近により中止が決まった。 開催地の相模湾直撃も予想される、強力かつ大型な台風の接近ゆえ中止もやむを得ないと当選者たちは理解しているが、それでも数年に一度のチャンスに抽選を勝ち抜いた上での中止決定には 「落選して落選して落選して ほぼ10年間待って当たって家族みんな喜んでくれたのに ほんとに辛い 台風19号絶対許さないから」 「台風(台風の絵文字)チョームカつく」 「中止になった日のチケットを持っている人たちに別の日に何かしてあげてほしい」 などなど、台風への恨み節をツイッターなどでにじませていた。 観閲式当日の14日にも体験航海が予定されており、14日の回の当選者は幸運に恵まれたことになるが、こちらについても海上自衛隊は開催の可否は13日午前に決定するとしている。 「フリートウィーク」を直撃 観艦式は近年3年ないし4年ごとでの開催で、前回は2015年、それ以前は3年ごとの開催。 以前も天候に恵まれるとは限らず、2012年にも天候悪化により一部航空部隊の観閲が中止になっていた。 とはいえ、観艦式に先駆けて様々なイベントが行われる通称「フリートウィーク」への影響は他にも発生しており、10月9日から11日までの艦艇の満艦飾と電灯艦飾も中止となっている。 台風と艦艇といえば、日本では1935年、旧海軍の連合艦隊が台風のいる海域で演習を強行し、多数の艦艇が損傷した第四艦隊事件が歴史に残っている。 台風19号の接近でこの事件を連想し、無事に観艦式が終わるよう心配するミリタリーファンもいる。 (J-CASTニュース編集部 大宮高史) 外部サイト.

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