心電図 陰性 t。 ST-Tを見る|心疾患の心電図(4)

「陰性T波」に関するQ&A

心電図 陰性 t

昨年の人間ドックの心電図の結果が、T波異常(側壁心筋虚血の疑い)・{I、aVL、V5、V6が-0. 30}でした。 また、今年の6月に実施した健康診断での心電図の結果はV4? 6陰性Tとなっています。 医師からは、虚血性心疾患の疑いがある結果になっているが、自覚症状がなければ要観察で1年に1回心電図検査を受ければよいと説明を受けました。 先生の話は納得しましたが、2年連続で心電図の異常を指摘されましたので大変不安です。 胸が苦しくなったり、痛くなったりと言うのは、あったのかもしれませんが、普段デスクワークで同じ姿勢でパソコンを操作しているので、筋肉痛なのかそうでないのか、判断がつきません。 普段の生活で、なにか気をつけなければならないことはありますか。 また急に発作みたいなものが起こる可能性があるのでしょうか。 飲酒はほとんどしませんが、煙草は1日20本程度吸っています。 すぐにでも禁煙したほうがよいのでしょうか。

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心電図で「陰性T波」って何ですか?

心電図 陰性 t

心電図検査で異常ありと診断結果が届くと、心臓病なのではないかと不安に思うことでしょう。 しかし、心電図検査で異常が発見されても必ずしも、それが病的なものとは限らないのです。 スポーツ心臓 激しいスポーツを繰り返し行っている人は、心臓が鍛えられ普通の人よりも心臓が大きくなる場合があります。 これをスポーツ心臓といいます。 スポーツ心臓であっても心肥大として心電図で異常ありと診断されることもありますが、病的なものではないので問題ありません。 肥満症 肥満症の人は内臓脂肪が多かったり、腹水で横隔膜が押し上げられ心臓が大きく見られる場合があります。 これも心臓に対する病的なものではありませんが、肥満症は生活習慣病などを引き起こす原因となりますので、肥満を解消するような努力は必要です。 高齢者や体調不良 心臓が弱っている高齢者や、体調不良でも心電図に異常が現れることがあります。 再検査で異常がなければ問題ありません。 異常ありの診断結果は病名ではなく所見 異常ありの診断結果が届いたときに、病名らしきものが記載されていますが、それは病名ではなく所見の場合もあります。 どんな状態で心電図に現れたのかという記載です。 再検査では異常なしとなる場合も 最初の心電図で異常ありという診断結果であっても、次の再検査で異常なしという検査結果になることもあります。 心電図で異常が見られると、負荷心電図などさらに詳しい心電図検査を行うことになり、再検査で異常がなければ大抵は問題ありません。 心電図検査で異常ありとなり、心臓病かもしれないと不安になるかもしれませんが、再検査をしてみないとはっきりとしたことはわかりません。 不安に思って再検査を躊躇するよりは、再検査をして病的なものであるかしっかり診断をしてもらいましょう。 もし病的なものであれば早急に治療が必要です。 心電図検査で異常があったら・・・所見の見方! 心電図で異常があって検査結果を見せられても、何がどう悪いのかさっぱりわからない、ということもあります。 所見の見方、どんな可能性があるのかを覚えておくと良いでしょう。 高電位差・R波増高 普通よりも波が激しく動いて記録されている状態です。 心肥大・心臓の位置がずれている等 左心肥大・右心肥大 4つに分かれている心臓の各部分に負荷がかかっている状態です。 高血圧等 ST・T変化 冠動脈の動脈硬化で、心臓に十分な血液が行き渡っていない状態です。 心肥大・虚血性心疾患 T波異常 ST・T変化の前兆ともいわれていますが、健康な人でも一過性のものが見られる場合があります。 特に食後の測定で多く見られることがあります。 完全脚ブロック 興奮時の心臓の動きに対する伝達が、若干鈍くなっている状態です。 期外収縮 完全脚ブロックとは逆で、興奮時の心臓の動きに対する伝達が早すぎる状態です。 健全な人でも見られることがあり、他の所見で問題なければ大丈夫でしょう。 心房細動 心臓の4箇所の部屋がまとまっておらず、バラバラに動いている状態です。 血栓ができやすく心筋梗塞になる可能性があるので治療が必要です。 血栓・心筋梗塞 心筋梗塞 心臓にいつ爆発するかわからない、爆弾を抱えている状態です。 早急に治療が必要となります。 心電図結果による所見を知っておくことで、その結果の重要性を見抜くことが出来るようになるでしょう。 心電図検査で異常が見られたら?それはどんな病気の可能性が? 心電図検査は、心臓に関する疾患を早期発見する上で重要な検査です。 比較的簡単に検査できることから、大抵の心臓に関する異常はこの心電図検査から発見されることが多いようです。 心電図で異常が見られても一過性のものもある 心電図検査は簡易的なものであり、そのため健康な人でも体調の変化などによって、心臓の不規則な収縮などが見られる場合があります。 興奮時など、心臓の収縮で発生される電波が一時的に途切れたりする状態を脚ブロックといい、これらの脚ブロックは左心室による左脚ブロックと、右心室による右脚ブロックがあります。 右脚ブロックであれば、心臓に異常が無くても見られる場合があります。 あらゆる病的要因を含む心電図結果 左脚ブロックの場合は不心全が疑われ、そのほかでも心電図に細かい揺れのような波が記録されれば、心房の筋肉が不規則に収縮していると考えられ、以下のような様々な病的要因が考えられます。 心房中隔欠損症・心筋梗塞・拡張型心筋症・心不全 波長に乱れがあるときに考えられる病状 不整脈・心不全・心臓偏位・心臓弁膜症・狭心症 異常があったときに疑われる病気 不整脈・心肥大・心筋虚血・心房中隔欠損症・拡張型心筋症・心筋偏位・心臓弁膜症・狭心症・電解質失調 心臓が弱っている高齢者などはこれらの病気の疑いがなくても、異常が現れることもあります。 心電図で異常があったからといって、必ずしも病的なものとは限りません。 再検査でさらに精密は心電図検査を受けたり、他の検査を受けるなどするようにしましょう。 心電図で「異常有」。 異常があるのはやっぱり心臓病?考えられる原因について 心臓は一定のリズムで動いています。 この心臓の動きは拍動といい、このリズムで全身に血液が送られています。 成人ならば1分あたり70回ほど拍動し、1分間に約5リットルの血液が送り出されています。 この心臓に異常が起これば大変ということになりますよね。 その異常を知ることができるのが心電図の検査です。 心電図の測定 心電図は健康診断などで測定する方が多いと思います。 心電図の測定では、心臓が動いているとき、そこでは微弱な電流が発生。 この電流の変化を波形にして記録したのが心電図です。 一般的な心電図は安静にした状態で測定します。 検査自体は、上半身裸になって検査台に仰向けに寝ます。 苦痛はなく、3~5分ほどで終わります。 また場合によっては体を動かして測定したり(負荷心電図)、生活の中で測定する心電図(ホルター心電図)もあります。 心電図で何がわかる? 心電図で波形を計測すると、心臓の働きを調べることができます。 そこから心臓病などの心臓の不具合が発見できます。 またその病気の程度を知ることもできますし、治療開始後は治療効果を知る手掛かりにもなります。 また心臓以外にも、肺の病気や血液に原因がある場合もあります。 心電図で異常発見!その原因は? この心電図の検査で「異常有」とされた場合、その原因にはどんなものがあるのでしょうか? ・不整脈、徐脈、頻脈 不整脈は脈の乱れ、徐脈は心臓の動きが遅い状態、頻脈は心臓の動きがはやい状態です。 軽いものであれば自覚症状はなく、心配がないこともあります。 ただ症状が重くなると、徐脈などは失神などを引き起こすこともあります。 また頻脈の場合は、単に検査に対して緊張したために起こることもあります。 ・ブロック ブロックというのは心臓の収縮で起こる電流が、一時的にきれてしまった状態です。 場所によって左心室で起こると左脚ブロック、右心室で起こると右脚ブロックなどと言います。 左脚ブロックは心不全が疑われ、治療が必要になってくるかもしれません。 右脚ブロックは単独なら何もなくても起こることがあります。 ・ST低下・上昇、ST-T異常、異常Q派、陰性T派、異常T派など これだけ見ると何のことやら?ですが、これらの場合左心室の筋肉で異常が起こっている可能性があります。 左心室は全身に血液を送る部屋でとても重要な場所です。 精密検査受けるように言われるかもしれません。 その結果問題のないこともありますし、心筋梗塞などの心臓病が見つかることもあります。 ・心肥大 左心室の筋肉が厚くなっている状態です。 多くの場合高血圧によって起こり、すぐにでも治療を開始するべきです。 ・心房細動 高齢になってから多くなる所見で、発見されれば精密検査が必要です。 心房の筋肉で、電気信号が不規則に起こっている状態です。 ・その他 他の病気として、心筋虚血、心房中隔欠損症、心筋梗塞、拡張型心筋症、心臓弁膜症、狭心症など様々な病気の可能性があります。 「異常がない=大丈夫」ではない 狭心症や不整脈などの場合、その症状が起こったときでないと変化がみられないこともあります。 そのため測定したときの心電図が正常だったら絶対に健康ということは言い切れません。 心電図で異常…何科にかかるべき? 心電図で異常があっても、必ず心臓病ということではなく異常がないこともあります。 けれどもやはり異常と言われたら、心臓内科、循環器内科などで相談してみましょう。 どんな検査を受ける? 異常が見つかったら、負荷心電図、ホルター心電図、心臓超音波検査などの検査がされます。 必要に応じて、心臓カテーテルや、冠状動脈造影などの検査が行われることもあります。 他の検査結果と合わせて判断しましょう 心電図に異常があると言われると、やはり心臓に異常があるのでは?と不安になると思います。 ただ、精密検査をした結果異常がないこともありますし、早い段階で病気が発見できることもあります。 また、心電図の検査結果で心臓病のすべてがわかるわけではありません。 他の検査結果も併せて体の状態を把握しましょう。 pakutaso. html ].

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心電図・心拍数

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心電図所見 健診のは、ほとんどがコンピューター診断です。 最近のコンピューターは、だいぶん賢くなっていて「異常なし」と判定された場合は、ほぼ正常といえるようなレベルになっています。 ただ、いろいろ異常所見が書いてある場合は、まだまだおかしな面もたくさんあって、特に 異常Q波の診断や、ST変化の判定などが苦手なので、人間の目で確認する必要があります。 たつの市では、と言って、小学校1年生と中学校1年生、約1600人の検査を行っていますが、コンピューター診断をそのまま二次検診に回していると、保険診療がパンクしてしまうので、循環器専門の委員が判定を行って、しっかりオーバーリードして本当に異常なものだけを二次検査に回すようにしております。 さて、あなたのの結果、どういった所見が書いてありますか? 所見は、医学用語なので意味不明ですよね。 簡単に、説明しています。 (自検例ではありません。 他人のふんどしで相撲をとっているのであしからず) 詳しくは、かかりつけの先生に聞いて下さいね。 しかし、 実臨床で最も多いのは、コンピューターの過剰診断です。 本当に異常Q波ですか?ということと、異常Q波の出ている 誘導がどこかということが大事なのです。 QRS波形の最初の上向きの波(陽性波)をR波と言います。 aVRは、異常Q波が出るのが正常です。 健康者を主たる対象とした集団健診において、異常Q波と診断される大多数は健常者です。 異常Q波とは、 幅が0. その診断には、Q波の測定は正確を期す必要がありますが、実際の臨床では、異常Q波なんて、だいたいでいいという感触はありますよね。 Q波の測り方 異常Q波の正常例を示します。 40歳 男性 生来健康で、健診で異常Q波を指摘されています。 特に幅の狭い尖鋭なQ波、T波の陰転を伴わない場合は、正常と言ってもいいでしょうか。 (心臓の位置がやや横位から縦になって、電気軸が変わるからでしょうか) 42歳 男性。 本症例は、移行帯がV5V6になっており、 時計軸方向回転によってQ波が見られています。 時計軸方向回転が起こると、前額面では、ベクトル環の上下が入れ替わり、興奮ベクトルはまず左上を向いてから左下、右上と回ります。 との鑑別には、下壁梗塞では、初期ベクトルが下方へ向かわないで、右上に向かうので aVRの初期r(rS波)で始まるはずである。 健常者(時計軸方向回転) 41歳 男性 BMI29の肥満体です。 この症例も aVRで終末R波が認められることから下壁梗塞は否定できそうです。 健常者(肥満) では、本当に病気があって、異常Q波になっている症例です。 75歳 男性。 V1〜V3のQSが目立ちます。 との鑑別には、Q波の起始部にスラーやノッチがなく、ST-Tも異常を認めない。 また、V5V6でR波の電位が小さいので、肺気腫の可能性が高い。 QS波形が、肺気腫により滴状心となり、心臓より相対的に高い位置で記録された結果なら、1〜2肋間下方で記録することで、rS波が記録されるはずである。 (もし、なら同じQS波形のままで記録される) 慢性閉塞性肺疾患(肺気腫) 36歳 女性。 V1〜V3に見られるスラーやノッチは、たとえ小さくても(異常Q波の診断基準を満たしていなくても)陳旧性に見られる特徴的な所見ですが、年齢からは、虚血性心疾患は考えにくい。 ST変化もエストロゲンによるジキタリス様効果の可能性が高い。 また、別の機会に記録したと比較することも有用です。 トリは、主役のですが、誰にでもわかるようなものはおいといて、あえて「ん〜 どうかな」という症例を出してみます。 65歳 男性。 高血圧の初診のである。 もしこれが、集団健診でのだったら、文句なく「異常なし」と判定されてしかるべきものであろう。 しかし、1年前に狭心症を思わせる胸痛の既往があったため「ん〜 どうかな」となったわけです。 V1〜V3のQSは、きれいであり、肺気腫も疑われますが、V5V6のR波の振幅が減少していない点が合いません。 V1のJ点がわずかにあがり、STがわずかに上昇しながら、陰性Tに移行( T terminal inversion=心筋症でも見られる)している部分にのなごりが残っています。 心エコーで、前側壁と心尖部に運動低下を認め、冠動脈造影で左前下行枝seg6に90%の狭窄を認めました。 での変化を示します。 まず、T波が増高し、ST上昇を認めます。 胸が痛くなって、すぐに来院された場合は、この時点でのにお目にかかることが多いようです。 その後、異常Q波が出現し、数日かけてSTが下がってきてT波が陰転し、最終的には、異常Q波と冠性T波が残ります。 では、心臓のどこの部位の血管が詰まると、12誘導のどこの部分にST変化や異常Q波、陰性T波が出るというパターンがあります。 R波の増高不良 poor r progressionのみで、他にST-T異常を伴わない場合は、異常なし。 電気軸は、加齢によって左に偏位すると言われている。 よって、30歳以下の左軸偏位、40歳以上の右軸編位に注目すればよい。 左軸偏位 右軸偏位 S1S2S3パターン S1S2S3パターンとは、文字通りに解釈すれば、I、II、III誘導のすべての誘導にS波が認められるパターンを指します。 教科書的には、S1S2S3パターンが見られる場合として、 右室の肥大(大血管転移症、Fallot四徴症、心室中隔欠損症) 肺気腫、、自然気胸、漏斗胸、Straight back syndromeなどが疾患が記載されていますが、検診レベルの集団においては、S1,S2,S3パターンは、健常者(若年者、無力性体質者) がほとんどで、 臨床的な意義はなく、放置可でOKとされていることが多いようです。 肺疾患をで見つけたいのならば、S1S2S3パターンよりは、肺性PやS1,Q3,T3、右脚ブロックなどの所見の方が有用でしょう。 上記のは、 広義のS1S2S3パターンです。 狭義では、I、II、III誘導のすべての誘導で、R波よりもS波が大きいときを言います。 広義のS1S2S3パターンでは、正軸も含め、いかなる電気軸もとりうることになります。 I、II、III誘導のすべての誘導で、R波とS波がほぼ等しい場合、前額面に対して垂直なので電気軸を測定することが困難となり、 不定軸と呼ばれます。 狭義では、 極端な軸偏位、-90度から-150度になります。 高電位 右室肥大 右室の慢性的な圧負荷によって生じ、原発性肺や二次性肺を招く、僧帽弁狭窄症、慢性症、ファロー四徴症、肺動脈弁狭窄症、慢性閉塞性肺疾患などで観察される。 V1V2でR波増高の鑑別診断 反時計方向回転 移行帯がV1V2に来るだけで、STT変化を伴わない。 後壁梗塞 V1〜V3のT波増高。 (結構、難しい)本症例は、回旋枝の完全閉塞でした。 左室肥大 診断基準として Sokolow&Lyonらの、 V1のS波+V5orV6のR波>35mmが有名です。 心エコー所見からの Cornell criteriaでは、 V3のS波+aVLのR波>28mm(男)>20mm(女)というものもありますが、若年者に当てはめるとみんな左室肥大になってしまうので、 35歳以上という条件付けが一般的です。 ST-T異常は、後述する「ストレイン型パターン」になりますが、虚血との鑑別は難しいところですが、やはりR波高が大きい場合は、虚血を絡んでいるにしろ左室肥大が濃厚です。 左室の圧負荷で心筋が肥大している場合に、ストレイン型を示す場合が多く、容量負荷の典型例では、T波は陽性のまま増高していることが多い。 ST-T異常 45歳 女性。 BMI18のやせ型。 集団検診で異常でチェックされました。 なんの自覚症状もありません。 V5V6のST低下が目立ちます。 軽いストレイン型ST低下のパターンで、左室肥大や虚血を疑うST変化ですが、どうでしょうか。 V5のR波が2. 6mVぎりぎりですが、やせ型なのでありかなって感じです。 高血圧もありません。 ストレイン型にしては、T波の終末に陽性相あり(一般的には、陰性T波に引っ張られてSTが下がって基線にもどるので、陽性相はないと言われている)陰性T波が浅い割には、J点からST低下が大きいので虚血の方が疑われそうですが、動脈硬化のリスク因子はひとつもありません。 健常者(神経循環無力症) よく模式図的に示されているような真っすぐなSTがあって、ぴょこっと左右対称のT波が盛り上がっているような場合は、prolongation of ST segmentもしくは、sharp angle of ST-Tと表現され、ちょっと虚血の臭いがするというわけです。 陰性T波 変化の中で最も頻度が高いのは、T波の変化です。 その中で、T電位の減少は女性に多く、そのほどんどが健康者です。 陰性T波の臨床的意義判定に当たっては、年齢、性別、誘導の情報が必須です。 健常者でも、過呼吸、食事、精神的要因で起こることも知られています。 陰性T波とは、T波が陰性(下向き)で、0. 5mV以上のものをいうことが多く、臨床的に問題となる最も多いものは、虚血性(狭心症や)の疾患で、同時にQRS波の異常やST部分の異常を伴うことが多い。 元来、V1V2で陰性T波を示すことはしばしばあり、特に女性ではV3まで及んでも正常範囲として良いと思われます。 一般的に陰性T波の正常限界は-5. 0mmである。 心尖部肥大型心筋症(深くて左右対称で幅が狭くて限局的 10mmを越えることも) 脳卒中(巨大陰性T波、T波の幅も広い) 陽性T波 左右対称で高いピンっと尖ったテント状 Kが高くなるほど高くなる Kが低くなると テントの布が余って、U波が高くなる(低K血症) 平低T波 変化の中で最も頻度が高いのは、T波の変化です。 その中で、T電位の減少は女性に多く、そのほどんどが健康者です。 平低T波や二相性T波の臨床的意義判定に当たっては、年齢、性別、誘導の情報が必須です。 健常者でも、過呼吸、食事、精神的要因で起こることも知られています。 2秒以上)状態です。 ただ遅れるだけでP波の後に必ずQRS波が続きます。 迷走神経が亢進している若年者や運動選手ではよく見られる変化で、進行しなければ心配ありません。 症状がなければ、経過をみましょう。 完全左脚ブロックは、重篤な心臓病が見られ予後も悪いと言われるが(左室全体が刺激伝導系を通っていないので、背後になどの異常が隠れていてもわからないので、全例精査が必要)経過も良い場合も少なくない。 また、同じ完全左脚ブロックでもV1〜V3がQS型を示す例とrS型を示す例がある。 心室内ブロック 心室全体への興奮の広がりが遅くなり、QRS波の幅が広くなっています。 心筋の異常が原因となっていることもあるので、一度、心エコー検査をしてみましょう。 上室性期外収縮 期外収縮とは、本来予想されていた(期待されていた)タイミングよりも早く収縮が起こることを言います。 本来の洞結節(内科師長から出た命令)から起こった収縮ではないため、異所性の興奮(他の病棟の師長が出した命令)でP波の形が異なっています。 つまり、心房から発生した電気刺激で、洞結節からの規則正しいリズムから逸脱して、やや早いタイミングで心臓の収縮が起こったを上室(心房)性期外収縮といいます。 上室(心房)性期外収縮は、ほとんどの方が自覚症状がないことが多く、ではじめて指摘されることもめずらしくありません。 原因は、睡眠不足や過労、精神的、肉体的ストレス、たばこなどが引き金になっていることが多く心配ありませんが、 頻発するようなら、まれに心疾患を伴う場合もありますので、原因の病気がないかを一度は調べてもらったほうがよいでしょう。 心室性期外収縮 期外収縮とは、本来予想されていた(期待されていた)タイミングよりも早く収縮が起こることを言います。 本来の洞結節(内科師長から出た命令)から起こった収縮ではないため、異所性の興奮(内科病棟のスタッフのひとりが勝手に出した命令)でP波がありません。 つまり、心室から発生した電気刺激で、洞結節からの規則正しいリズムから逸脱して、やや早いタイミングで心臓の収縮が起こったを心室性期外収縮といいます。 心室性期外収縮は、ほとんどの方が自覚症状がないことが多く、ではじめて指摘されることもめずらしくありません。 原因は、睡眠不足や過労、精神的、肉体的ストレス、たばこなどが引き金になっていることが多く心配ありませんが、まれに心疾患を伴う場合もありますので、期外収縮があるといわれたら、原因の病気がないか、また期外収縮から危険なに移行する可能性がないかを一度は調べてもらったほうがよいでしょう。 房室接合部調律 洞性頻脈 心拍数 正常 60〜100 100〜250 頻脈 250〜350 粗動 350〜 細動 促進性心室固有調律 心電図では、PQ時間が次第に短縮して行き、ついにはP波に重なるようにQRS波が出現している。 このことから心房の興奮と心室の興奮の同期が失われ、P波をQRS波が追い越そうとしている様子が読み取れる。 心拍数は約75で正常範囲であり、この見掛け上のPQ時間の短縮は、促進性心室固有調律による房室解離が原因であることが分る。 異常自動能による代表的な不整脈として見られる促進性心室固有調律です。 心拍数は100以下で正常です。 どうしてこのような不整脈がでたかの原因を調べることが大事です。 最も多いのは、心臓外科手術後、ジキタリス製剤服用中、心筋虚血時などに見られます。 上室性頻拍 narrow QRS tachycardia(幅の狭いQRSで規則的な頻拍症) リエントリー回路のサイズによって、分類される。 (2)房室結節回帰性頻拍 房室結節付近に二重伝導路が存在し、これをリエントリー回路とする頻拍を生じる。 リエントリー を起こす原因のひとつに、リエントリー(副伝導路)と呼ばれる機序があります。 正常な心臓は、一本の指令系統で動いていますが、正常な刺激伝導系とは別に、もう一本の伝導路が存在することがあります。 これを副伝導路と呼びます。 この副伝導路に、一方向にしか流れない性質と伝導がゆっくりになる性質があると、いつまでも電気信号がぐるぐる回り続けてしまうようなことが起こり、頻脈性になってしまうのです。 洞性徐脈 健康な心臓は、洞結節から発せられる電気刺激で、1分間に60回〜100回程度の規則正しいリズムで、収縮を繰り返して全身に血液を送り出しています。 これを正常洞調律といいます。 洞性徐脈は、心臓の拍動リズムの規則性は保たれていますが、回数が、遅くなる状態で(1分間に60回未満)ほとんどは、自律神経(迷走神経)によるもので、運動すれば増えるので、病的意義はありません。 しかし、や息切れ、体のだるさ、失神などの症状を伴う場合や、極端に少ない場合(1分間に40回以下)などは、洞停止や洞房ブロックなどを伴う可能性もありますので、精査が必要です。 洞 洞不全症候群は、ペースメーカー埋め込みによる予後の改善はない。 QOL改善のため。 このr波の増高がなかなか進まず移行帯がV5付近にずれ込んでいるのを時計方向回転(足の方向から見上げて)と言います。 しかし、時計方向回転は、胸部誘導での体の横断面での電気軸の変化を表しており、前額面上での電気軸(左軸偏位、右軸編位など)とは関係ありません。 電気軸上の概念であり、必ずしも実際に心臓がその方向に回転している訳では有りません。 ST上昇 高いT波 心室頻拍 リドカインでは、洞調律に戻るのは、10%もない。 アミサリンが使われることが多いが、血圧が低ければ、心室細動になってしまうかも。 当院では、静注の抗薬は置いていないので、そのまま救急搬送して、意識レベルが落ちた時点で、除細動となります。 特発性心室頻拍は、カテーテルアブレーションの適応になるが、原因不明は、ICD、後24時間以内は再発しないので、経過観察 QT延長 日常診療で、このような異常を見る場合は、 抗不整脈薬や向精神病薬の副作用、 (低K血症、低Ca血症, 低Mg血症 )など後天性のものがほとんどで、その他、循環器疾患、神経系疾患でみられる。 一方、明らかな原因が無く、 先天性(遺伝性)QT延長症候群があります。 最近、心筋細胞膜のイオンチャネルの遺伝子異常が原因であることがわかってきました。 「QT延長症候群」の遺伝には2つのタイプがあります。 子供4人のうち3人が病気になる優性遺伝( Roman-Ward症候群)と子供4人のうち1人しか病気にならない劣性遺伝(Jervell and Lange-Nielsen症候群)です。 劣性遺伝の患者さんの場合は、生まれつき両耳の聴力が低下しています。 そのため生まれつき耳の不自由な方では1,000人に2~3人の割合でこの病気が見つかると言われています。 Roman-Ward症候群(先天性QT延長症候群の90%がLQT1〜3で占められる) 発作が起こらなければ無症状です。 発作による症状は立ち眩み、動悸、気分不快などで、ひどい場合には意識を失います。 治療は、交感神経の働きを抑える薬により突然死はかなり予防できます。 しかし、薬物療法にて効果のない症例は、交感神経の切断やペースメーカー、植え込み式除細動器の手術を行います。 torsade de pointes Tdp torsade de pointes型心室頻拍の( torsade de pointesという言葉は、フランス語で、「トルサード・ド・ポアンツ」と発音します。 torsadeとは「捻れた房毛」、 pointe s は「針、釘、(針の)尖端」などの意味です) 心電図所見は極めて特徴的で、QRS軸の極性が5~20心拍を周期として徐々に変動します。 (上に尖ったり、下に尖ったりしてます) 直ちに適切な治療を行わないと極めて容易に心室細動に移行するため、極めて危険なです。   QT短縮 ブルガダ型 我が国では、かなり以前から一見、健康そうな青壮年男性が、夜中にうなり声を発生突然死するという例があることが知られており、昭和31年に東京都監察医務院の吉村先生が「ぽっくり病」と呼ばれました。 この病気は、東京都で年間100例くらい見られていましたが、原因不明で、そのまま時間が過ぎてきたわけですが、世界には偉い人がいるもので、1992年にスペインのBrugada先生が、反復する失神発作などの前駆症状を有し、特発性心室細動の中の一疾患群として、共通する心電図所見があることを報告し、ブルガダ症候群と呼ぶようになりました。 Brugada型の定義(学校検診での小児Brugada様例の抽出のための診断基準より) 右側胸部誘導(V1〜V3)のいずれかで、 J点で0. J点は左側胸部誘導のQRS終末点の時相とする。 J点 QRS波とST部分のつなぐ(junction)点のことを指します。 ブルガダ型心電図は、平成16年度から日本小児循環器学会で定義されていますが、当時はJ点から40msで0. 2mV以上のST上昇としていましたが、平成19年度の判定基準改定でJ点で0. 2mV以上のST上昇と変更されています。 (ちなみに虚血を診断する時のST低下は、J点から80ms後で測定します) ブルガダ型心電図では、V1〜V3で右脚ブロックパターンを示すのでJ点がはっきりしないため、J点の決定は、V4〜V6誘導でJ点を定めて同時相でV1〜V3のJ点を決定します。 しかし、このようなを示す人は、我が国では稀でなく、検診や外来でしばしば遭遇する心電図所見で(100〜1000人に1人)多くの人は全く健康で、何ら異常なく生活を続ける人が大部分ですが、事故を起こす人が皆無というわけでもありません。 ブルガダ型には上図のB coved型)とC(saddle-back型)の2種類があります。 B coved型)は要注意ですが、C saddle-back型)であれば、家族歴がなく、失神発作を起こしたことがない方は、日常生活は健康と考え、スポーツ、旅行、勤務などには何の制限もなく、普通のように生活されて何ら差し支えありません。 ただ「」「」の治療薬で、悪い影響を与えるものがありますから「ブルガダ型」と診断されたことがあることを担当医師にお話し下さい。 Brugada症候群の診断基準 (1)特徴的なBrugada型波形を呈する。 (2)QT延長を伴わない多形性心室頻拍や心室細動およびそれに伴う失神発作が確認されている。 (3)心室細動をおこしうるすべての器質的心疾患および病態が否定される。 coved型の特徴的な波形(薬物負荷の有無を問わず)を呈する場合で 心室細動または多形性心室頻拍の発作が確認される 血縁に45才以下の突然死がある 血縁に coved型の心電図所見を有する例がある 電気生理検査で心室細動誘発が可能 失神 夜間の苦悶状の呼吸(nocturnal agonal respiration) これらの臨床的背景を持たない例はBrugada型とし、Brugada症候群とはしない  (European Society of Cardiology Heart Rhythm Society の提唱 2002年) 特に下記に注意して、1年に1度の検査を受けて経過を観察して下さい。 (1)家族(主として45才以下の両親、兄弟など)に失神発作、急死などの人がいる。 (2)今までに失神発作などがあった方。 本症候群にみる失神発作は心室細動に由来し、突然死をきたすものがあるので注意が必要です。 一般に中年以降の男性に多く、安静時または睡眠時に発作がおこる傾向あります。 本症候群のST上昇の程度やT波の所見は変化するので1回の心電図所見では正確には判定できないことがあります。 coved型は、saddleback型より危険度が高いとされていますが、撮影時期により相互に移行している場合もあるためsaddleback型にも注意が必要です。 健診や一般臨床の場においてsaddle-back型に遭遇する確率が圧倒的に多い。 saddleback型の所見を認めた場合は必ず1肋間上(必要なら2肋間上も)の胸部誘導(V1~V3)も記録すること。 また、他の器質的心疾患を除外する目的にて心エコー検査を実施することが望ましい。 (例えば、ARVCでは右側胸部誘導においてJ点の上昇や陰性T波の所見はしばしば認められるため、Brugada型(coved 型)との鑑別はしばしば困難を伴う).

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