鬼 滅 の 刃 オメガ バース。 【鬼滅の刃】ツガイ【短編集】

#義炭 #腐滅の刃 貴方の匂い(オメガバースぱろ)

鬼 滅 の 刃 オメガ バース

「オメガバース」をご存知ですか? ここ数年、BL内で急激に成長したジャンルです。 オメガバースをPixiv(国内最大手のイラスト・マンガ・小説投稿のSNS)のタグで検索すると、約4万6千作品あります。 人気作品のタグで検索したときのヒット数と比較すると、『鬼滅の刃』が約16万作品、『僕のヒーローアカデミア』が約7万7千作品、『鋼の錬金術師』が3万7千作品、『暗殺教室』が約3万5千作品となっています(これは作品タグであり、他のタグで同一原作のファンアートが投稿されている場合もありますので、あくまで目安です)。 これを参考にすると、アニメ化されうる程度の漫画作品くらいの規模感があるジャンルと言えるのではないでしょうか。 私は、普段は同人周辺のオタクコミュニティで起こるネットリンチの問題について呟いたりしている数列と申します。 マンガや小説やゲーム、TRPGなどを愛好する二次元コンテンツが好きなオタクです。 他にもデザインやフォントなど好きなものが沢山あって手が足りない多趣味なタイプです。 そもそもオメガバースって何? そもそもオメガバースとは何か。 は「オメガバース」という言葉は、「オメガ」と「バース」という言葉から成り立っています。 これらが具体的に何なのかは後述します。 「バース」は「Alternate Universe」の略、「並行世界・パラレルワールド」の意味です。 「学園パロディ」「SFパロディ」のパロディ部分というとぴんとくるでしょうか。 つまり、「本来 原作 はそうじゃないけど、XXな世界」です。 男アルファ・女アルファ 男ベータ・女ベータ 男オメガ・女オメガ オメガバースは、この6つの肉体的性別のある世界です。 《アルファ》 人口に占める割合は少数。 外見や知性が高く、カリスマ性を持ち、社会的に優位な種(という風にみなされている)。 多くは社会的地位が高い。 発情期のオメガのフェロモンにあてられるとアルファも発情し、そのオメガへの性的な衝動を抑えられなくなる。 女アルファは女性器の他に男性器(ないしはそれに類似する器官)を持ち、オメガを妊娠させることができる。 《ベータ》 人口の大半を占めている。 特に我々の知る人類と変わったところはない。 《オメガ》 人口に占める割合はごく少数。 男オメガは直腸の奥に女性器に類似した器官を持ち、妊娠が可能。 発情期と呼ばれる生理現象が存在し、この期間中は性欲の増進や倦怠感などで発情以外殆どなにもできない状態に陥る。 また、発情期には番の居ないアルファなどを強く惹きつけるフェロモンを発する。 発情を抑制する薬が存在する(しかし大抵はドラマティックな展開の為のギミックなので、入手困難であったり、体質の問題で役に立たなかったりする)。 以上の体質やマイノリティであることから社会的地位が低く、差別を受けている。 そしてもう一つ重要な設定があります。 《番》 つがい。 アルファとオメガの間に生まれる特別な繋がり。 アルファがオメガのうなじ、もしくは喉元を噛むことにより結ばれる。 これを結んだオメガは発情期を迎えることがなくなる。 基本的に、番以外と性交しにくい体質となり、番となった相手とのみ性交するようになる。 番になると、死ぬまでその関係は解除されない。 作品により細かな違いなどもありますが、主要な設定としてはこのようなものになります。 というのも、オメガバースには明確な原作などが存在せず、海外のファンコミュニティの間で発生し、2014年頃から日本で広まり始めたものだからです。 なので、確固たる「これがオメガバース」というものは存在しません。 「オメガバース」、なぜ爆発的な人気が出たのか? さて、このオメガバースがなぜ日本のBLコミュニティで爆発的な人気を持つようになったのでしょうか。 様々な要因があると思いますが、ここでは主に三つを取り上げます。 恋愛創作としての展開のしやすさ 単刀直入に言って、性的描写のある話は需要があります。 恋愛創作においてドラマチックな展開は求められがちですが、オメガバースの場合、「発情期」「アルファとオメガの体質」などのギミックがある為、性描写の充足という読者側の要望と、ドラマの盛り上がりというストーリーの要求を同期させやすいという利点があります。 また、男性同士の妊娠や婚姻が可能という点において、結婚や妊娠や出産といった、多くは男女のロマンスで使われていたコードをBLにおいて楽しむことが可能です。 攻めと受けの関係性が保証される BLについて詳しくない方はぴんとこないかもしれませんが、BLにおいて「誰と誰のカップリングなのか」と同じくらい「どちらが攻めでどちらが受けなのか」という要素は重要視されています。 オメガバース作品では、上述のような体質の問題から、抱く側と抱かれる側が固定化されています。 真偽はさておき、体質、世界の法則からしてカップリングの攻め受けが固定化され、こだわりが強い人でも安心して読めることが流行の一因なのではないかと私は思います。 共通のフォーマットがある手軽さ お決まりのコードがあって、それが広く普及しているのも流行の後押しをしているでしょう。 「あの人って戦隊モノだったらブルーっぽいよね」 「じゃあ、こっちの人はブラックとかになるのかな」 というような共通の「枠」があるということは、前提知識がなくても読みやすいですし、書く側としても創作しやすいです。 一方的に閲覧して楽しむだけに留まらず、誰もが発信者として主体的に参加できるというのは流行における重要なポイントです。 「恋愛フィクション」として消費されるオメガバース 上記の流行した理由の中にこそ、オメガバースの倫理的な問題点が隠れていると私は考えます。 「アルファとオメガには生物学的に絶対的な結びつきを得ることができる」 「男だけど子どもを産むことができる男オメガ」 そういった「生まれ持った体質や社会的扱い」による関係性の保証は魅力です。 ですが、同時にそれは呪縛であります。 どうしてオメガは差別されるのか? 何故アルファは有能なのか? どうしてアルファとオメガの生物学的な結びつきは絶対的なのか? 発情したオメガのフェロモンにあてられたアルファがオメガを襲うのは何故か? こうした問いに、オメガバースファンは「だって生まれついた性別の運命だから」「だってそれはそう生まれついた本能だから」と答えるかもしれません。 しかし、こうした差別や性暴力は本来グロテスクなもののはずです。 現実に「本能だから仕方ない」というのは、性暴力被害者へのセカンドレイプの場面でも頻出する表現です。 こういった表現が無批判に受け入れられていることに、私は危惧を覚えます。 また、オメガバース世界内の異性愛規範意識の色濃さも気になります。 男オメガが妊娠可能という設定には、恋愛と生殖が強く結びついているように感じますし、オメガがアルファと結婚するというシンデレラストーリーも、恋愛からの結婚こそが幸せという恋愛至上主義的な面があります。 もちろん、これらの問題を丁寧に掘り下げて扱っている作品も存在しています。 ですが、流行と呼べるほど多くの人に浸透している以上、そうした丁寧に配慮されたものだけではありません。 その状態で今でもオメガバースは「恋愛フィクション」の一つという扱いで世に存在しています。 現実の倫理が追いついていない問題を楽しむということ 倫理的にセンシティブなフィクションというものはお酒に似ていると思います。 TPOと節度を守っていれば、楽しい人生の彩りになるでしょう。 しかし、アルコール依存症に陥ったり、他者に飲むことを強要したり、健康を害しては本末転倒です。 オメガバースは「性差別」「性暴力」というきついアルコールを内包しながら、表面上は「エロティックなラブストーリー」という甘いジュースのようなカテゴライズで存在しています。 そのあり方は甘いストロング系チューハイに似ているなと思います。 それは酒であると認識して、酒を飲むに足る人間が飲む分には問題ありません。 しかし、酒であるということを全面に出すことなく「おいしいジュースの一種」「みんなが飲んでいる楽しい飲み物」という風に扱うのは危険な行いです。 上記のような性差別、性暴力などの現在でも社会の理解が追いついていない問題を内包した作品への扱いとしては杜撰と言えるでしょう。 現状は書き手と読み手の意識も、そのベースとなる社会の意識も追いついていないと感じています。 フォーマットがあると、責任と問題意識が希薄になる オメガバースは特定の誰が考えたものでもありません。 たとえ、自らがオメガバース作品を書いたとしても、オメガバース設定そのものは「みんなのもの」です。 そして、自分だけでなく「みんな」がオメガバースを良しとして楽しんでいる状態です。 その中で「果たしてコレは倫理的にどうなのか」「どのような問題点があり、その上でどう書いたり読んだりするのか」という問いを自発的に抱くことは難しいでしょう。 このような風潮の中において、自分の作品が倫理的な批判を受けたときに、書き手が自分の作品を批評的に見ることは難しいと思います。 これは表現を広く発信する際の態度として、決して良いとは言えません。 また、読み手としても非倫理的な表現を内包している意識が薄いまま、単なる流行の面白いものとして読む人も出てくるでしょう。 結果的にそういった問題点を「フィクションだからいいでしょ」「何か問題あるの?」と感覚が麻痺してしまって感じにくくなってしまう懸念があります。 私が問題提起した理由 なぜこのような倫理的な問題について私は考えるのか。 答えは単純で、私自身が反倫理的・暴力的な創作を好むからです。 私はフィクションを楽しみたいのであって、現実の人間を踏みつけにしたいとは思いません。 そして、誰もがそう思っていると思います。 だからこそ、定期的に立ち止まって「本当にこれでよいのか?」「当たり前だからと目をつぶっていいのか?」「もっとよりよい方向に進めるのでは?」という問いを続け、目や耳を塞がずに、現実との関係を調整していくことが必要であると私は思います。 自ら過ちに気づくというのは難しいですが、外部からの指摘など、「気づき」の機会が得られたのなら、それに向き合いたいと思っています。 同時に、漫然と「なんとなく」「みんなもそうだから」という中で作られた話よりも、「こういう選択がある上で、それでもこれを選ぶ」という自覚的に選択した結果作られた話の方が面白いと信じているという、単なる個人的なこだわりもあります。 ハイコンテクストなものを伝えるということはとても難しいと痛感しております。 しかしながら、このように考えをまとめる機会をいただけたことがとても嬉しいです。 オメガバースやBLに限らず、フィクションと人間の関係がより良くなる世界を心より願っております。 執筆= 写真=より まず、「オメガバース」は投稿された作品の性質であってその中にはオリジナル作品、様々なタイトルの二次創作作品が含まれると思いますがそれと人気作品タイトルの投稿数を比べることに意味はありますか? 「日本のネット上におけるアマチュアBL作品」とは具体的に一体何なのか。 問うているのは創作者の姿勢なのか読者の倫理観なのか。 判然としませんが、この記事は恐らく「日本のネット上におけるアマチュアBL作品」、この部分に関わる人のあり方を問うたことが発端と捉えました。 話題を呼んだというツイートの内容的にも 特定の狭い範囲への問題提起と感じます。 BLを嗜まないフェミニストの方や不特定多数が目にするであろう場に投稿されるものとして適切なのか疑問です。 ただ読み進めるうちにどんどん対象が大きく抽象的になる印象も受けます。 商業、オリジナル、二次創作、ファンアート。 これらは簡単に一括りにして論じれるものではないと思います。

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鬼滅の刃「鬼滅ネタバレを食らってSAN値が…? 辛い時には?オメガバースネタ?を描かなき」

鬼 滅 の 刃 オメガ バース

鬼滅の刃について。 鬼殺隊達よりも、鬼に共感する人いませんか? 私は、鬼滅の刃を読んでいて、鬼のエピソードを読むといつも、どの鬼もかわいそうだと思います。 そして、そりゃあ鬼になるよなと思います。 確かに鬼のしていることは、無実の人を傷つけたり殺したり許されることではありません。 でも、鬼の一生は人間の頃からずっと救われないなぁと思います。 あんまりだと感じます。 反対に、炭治郎は恵まれていると思います。 そもそも、炭治郎には家族愛が存在します。 しかし鬼にはそれがもともと存在しません。 手に入れようとしても自分だけの力ではどうしようもできないのが家族愛です。 これでは、鬼は鬼になる運命が決まっていたように感じます。 鬼を救う方、または鬼になる前に彼らを救う方法はなかったんでしょうか。 私は、家族愛をあまり感じず20代半ばまで生きてきたので、鬼滅の刃を読んでると鬼に感情移入して、寂しく虚しい気持ちになることがあります。 なんでも思うことコメント下さい。 鼓鬼の話は山月記の李徴を思わせる展開でしたが、あれは家族愛ではなく自己嫌悪と嫉妬が原因でしょう。 半天狗は人間のころからダメダメですし、童磨は人間のころからサイコパスだと思います。 黒死牟は頼壱より家族から愛されたように見えましたし、累の両親は累のことを愛してたと思います。 鬼殺隊員の中で、「両親の愛情をたっぷり受け、愛されて育った」という人物は少数派のように思います。 無一郎は幼少期に両親を亡くしてますし、伊黒さんは生け贄としての生、宇髄さんは道具としての生です。 母親の愛情を知っているだけマシかもしれませんが、不死川家はアル中のDV親父ですし、煉獄家の父親も酷いもんです。 親情報がないんで分かりませんが、悲鳴嶼さんは鬼殺隊に入る前に身よりなし、義勇さんは姉が唯一の家族です。 カナヲは育児放棄の末に売られてますし、善逸は捨て子、伊之助もほぼ捨て子です。 全うな親に愛情を持って育てられた「家族愛を知っているメンバー」なんて、胡蝶姉妹・甘露寺さん・竃門家くらいじゃないでしょうか。 少し道が違ったら、カナヲが堕姫だったかもしれないし、善逸が獪岳だったかもしれない…と思いながら読んでました。 人と鬼は紙一重だと思います。

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#義炭 #腐滅の刃 貴方の匂い(オメガバースぱろ)

鬼 滅 の 刃 オメガ バース

まるで麻薬だ。 血液が身体中を巡り出す。 うまく呼吸ができない。 気を抜けば意識が飛びそうになる。 俺の身体なのに自由に動かせない。 いえ、間違いないかと思います。 彼は、天元様の運命の番です」 「ッ嘘だ?!!」 大好きで仕方のない雛鶴さんの言葉だけど、嘘だと思った。 嘘だと思いたかった。 雛鶴さんから微かに漂う匂いがどうしてこうも惹きつけられるのか、ちゃんと考えなきゃいけなかったのかな。 いや、わざと思考を止めたんだ。 だってありえないでしょ。 世の中ほんとクソだねぇ。 そんなもの、運命の番の前では無意味だったんだね。 今、知ったよ。 高く凛とした美しい声が響く。 「…天元様、お願いします。 」 「?!…ひなつるさんッ、いやだ…!やだ…ひな、つるさ…ッ!」 「大丈夫よ。 すぐに楽になるからね」 優しい声がする。 安心させるような、今にも泣き出しそうな雛鶴さんの表情が胸を締めつける。 俺の頬を撫でる雛鶴さんの指が震えていた。 「…いいのか?」 「これ以上彼を苦しませたくない。 助けてあげてください。 私の大事な人なんです」 「わかった。 落ち着いたらすぐに連絡を入れる」 宇髄天元が俺を抱きかかえて、足早に雛鶴さんから離れていく。 理性は拒絶したいのに、本能は宇髄天元を求めるように身体を密着するように抱きついた。 ああ、ちくしょう……雛鶴さんを泣かせたくなかったなぁ…… 渇望していたものが与えられ、今まで味わったことのない多幸感に包まれた。 朦朧とする意識の中で、ブチリと、俺の項に歯を立てる音だけが、鮮明に聴こえた。

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