あいまい たくみ。 荒野の隠し井戸 : 作品情報

河合 進(かわい すすむ)

あいまい たくみ

新治村は、群馬県北東地域、新潟県境に隣接した場所に位置し、その総面積の約80%が山林で、そのほとんどが上信越高原国立公園に属し、県境の高い峰々とそこから連なる里山、田畑と、美しい田舎の風景が広がる村である。 また、この地はその昔、江戸と越後を結ぶ要路として栄えた三国街道沿いに発達した村でもあり、江戸時代を通じて街道にかかわる宿泊や運送業が主な産業であったが、明治に入り国鉄信越線が開通したため街道としての機能は衰退し、以降は養蚕を中心とした稲作、畜産、野菜等の農業が主産業となった。 また、昭和30年代に入ると村の中央にダムが建設され、かつての湯治場である猿ヶ京温泉は湖底に沈み、観光産業は衰退するかに思われた。 ところが、移転先のダム湖畔の台地でも温泉が掘削されたため、新しい猿ヶ京温泉として開発が始まり、大型のホテル・旅館が建設され収容人数も格段に向上されたため、それに付随する土産店や飲食店等が開店し、大いに賑わいその結果、観光産業が大きく発展し、農業と並び村の基幹産業となった。 昭和50年代に入ると、新幹線や高速道路等の交通網の発達により首都圏から2時間足らずで来村出来るようになり、観光客は一時大幅に増加したが、その後団体観光から個人観光へのニーズの変化などにより低迷傾向となった。 主産業の農業も、若者の都会への流出が続き年配者がかろうじて続けているという状況になり、村の活力が失われている状況にあった。 河合氏は、高度経済成長時代の昭和36年、高等学校を卒業と同時に新治村役場に採用され、以来40年間、公務員として職務に精励し、その大半の35年間を企画や観光の実務の担当者として自ら第一線で活躍し、地域づくり、観光振興に尽力した。 特に、村への宿泊者数が昭和54年をピークに減少に転じ観光に翳りが見え始めた際には、率先して各地区のリーダーと、毎日毎晩議論を交わした。 その結果、景観・歴史・文化など新治村のもつ潜在的な観光魅力を活かした地域づくりが必要であるとの考えに至った。 そこで、まず、村の中心部に位置する「須川宿」を中心に多く点在している「野仏」などの歴史的な文化遺産を観光資源として活用することを考えて、野仏などを探しながら1周8.5kmの田園散策をする「野仏めぐり」を始めた。 これには都会から年間3~4万人の観光客が参加するなど好評を得たが、課題も多く残った。 「農作業をしている場で突然観光客に話かけられた」「農道に乗用車が入ってきた」「心ない人が山野草を持ち去る」等地域の人々側の不満や、「トイレがない」「休憩施設がない」等都会の観光客側の指摘があったのである。 河合氏は、これらの不満や指摘を得たことで、観光振興には美しい田園風景があるだけではだめで、村民の理解や協力と、必要最低限の施設整備が必要であることをかえって確信した。 河合氏は、村民の理解や協力を得るためには、村民が積極的に参加できるような仕組みが必要だと考えた。 高齢化が進む村に活力を取り戻すには、都会からやって来る観光客と、村民が直接ふれあい、交流するようにしなければならない。 そのとき河合氏が着目したのが、新治村で普通に行われていた伝統的な手工芸や地場の材料を使用した食作りだった。 わら細工、木工、竹細工、また味噌作り、こんにゃく作り、豆腐作りといった、田舎ではよく見られる作業も、都会の人は知らないのではないか。 そうであれば、手工芸や食作りを村民の指導により体験できる仕組みを作ればいいのではないか。 そのために、体験できる施設を整備する必要もある。 そこで、河合氏は、構想実現のために村長はじめ関係者の説得、村民との議論を重ねた。 また県にも財政的な支援を訴えた。 県との度重なる協議の結果、できる限りの支援をするが、観光という観点の支援策は少ないため、一般的な地域振興という形での支援を行うという約束を取り付けることに成功した。 このことを踏まえ、河合氏は、一連の事業のコンセプトを、 [1]美しい農村づくり [2]歴史や伝統文化を活用した農村づくり [3]地域の人を活用した地域づくり [4]体験を主体にした都市との交流 の四つとして、事業名を「たくみの里づくり」として取り組むこととし、具体的な実施計画の策定に着手した。 その際、村民と都会の観光客とのふれあい・体験ができる施設、「たくみの家」については、細かい基準はあまり設定しないこととした。 決めたのは、景観に配慮するため建築様式は「養蚕農家をモチーフとした田舎風、木造瓦葺き」とすること、交流と体験ができるようにすること、村内4集落の各中心地に置くようにすること、といったことである。 このような「たくみの家」を中心とした「たくみの里」実施計画を昭和59年に策定し、翌年にはさっそく「木工の家」、「竹細工の家」を建設。 その翌年には「陶芸の家」、「手作り郷土の香りの家」(こんにゃく作り体験のできる家)を建設、さらに翌年には「わら細工の家」を建設した。 この5軒で「たくみの里」がスタートしたのである。 「たくみの里」の運営は、それぞれの「たくみの家」で独立会計とした。 村役場が運営するとなると、結局は村の予算で赤字を埋めるなど責任があいまいになり、積極的な観光客誘致につながらない、むしろ各「たくみの家」で個性ある活動を競わせることによって活性化するという考え方からである。 とはいえ、立ち上がりの段階では、各「たくみの家」で体験指導をする村民=職人に対して補助金は拠出することとした。 また、河合氏は、「たくみの家」だけでなく、周辺整備にも心を配った。 沿道の擬木の花壇、トイレもあり中心施設となる資料館、地元の産品を販売する朝市屋台、さらには無料の駐車場、駐輪場も整備した。 「野仏めぐり」での経験が大いに活用されたのである。 「たくみの里」は、都会の人々の心を捉えることに成功した。 初年度となる昭和62年度にはいきなり9万人の来客があったのである。 同年には早々に竹細工の家を増築し、翌年には駐車場を拡張。 その後も毎年のように増築や新しい「たくみの家」の構築が続いた。 来客数も飛躍的に増加し、翌昭和63年度は11万人と早くも10万人を突破。 さらに平成2年度には早くも20万人の大台に乗せた。 初めは半信半疑だった村民たちも、熱心に指導を受ける都会の観光客の姿を見て、だんだん積極的に参加するようになった。 平成2年には地元の食材を100%使用したレストランが村民の手によって営業開始。 「たくみの家」も、村や県の金を使わず完全に村民の手によるものが立つようになった。 また、農業を続けている村民にも、「たくみの家」やレストランなどに提供する農産物を増産して所得の向上を図ろうという姿勢が見られるようになった。 河合氏の努力の結果こうした状況が生まれたことにより、新治村は農業と観光を連携させ都市と農村の交流による村づくりの指針として、村内全域を対象にした「農村公園構想」を策定し、村づくりを進めることになった。 これは、村内各地域ごとに例えばスポーツ、フルーツ、温泉、森林などといったテーマを定め、それぞれの地域がテーマに沿った開発整備を行うというものである。 そして河合氏の提案によりこの構想とセットとなるものとして、乱開発を防ぎ、新治村の本来の農村景観という最大の観光資源を守るため、新治村は平成2年3月「美しい新治の風景を守り育てる条例」を制定した。 さらに村は、この構想を推進するための主体として、財団法人「新治村農村公園公社」を村100%の出資により設立した。 公社を通じて、農畜産物処理加工施設や農業体験施設、農産物直売所の整備・運営を行っている。 また、公社は「たくみの里」構想の中心にも据えることとし、各「たくみの家」の職人と公社とで「新治たくみの会」を組織し、定期的に情報交換やイベント企画などを行っている。 河合氏の取組によってスタートした野仏めぐりやたくみの里づくりは、村づくりの大きな柱である「農村公園構想」の核となるものであり、現在は地域と行政、そして観光業が一体となって都市との交流を展開し、農業及び観光業の振興に大きな効果を上げている。 今後の取組み.

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あいまい たくみ

からまでの15年にわたって刊行された。 シリーズ累計360万部突破している。 また、文庫版がから順次刊行されている。 より『 名探偵夢水清志郎の事件簿』の名称でセカンドシーズンが開始された。 1999年にの『』枠で『』としてドラマ化。 また、講談社と星海社より漫画化されている。 概要 [ ] 背表紙に書かれている対象年齢は「小学上級から」とされており、漢字にが振ってあり子供にも読みやすい本になっている。 作品の特徴としては、ほぼ全編にわたって物語内での時系列においてが起こらないことがあげられる。 セカンドシーズン第一作では、神隠島のその後を描く予定とのことであった。 実際にはファーストシーズンの「一人称三姉妹」ではない人物(小学6年生女児)が語りを務め、神隠島も話題に上がることはなかった。 ストーリー [ ] 4月1日、エイプリルフール。 中学1年生・岩崎亜衣の家の隣にある「幽霊屋敷」と呼ばれている古い洋館に、誰かが引っ越してきた。 亜衣はどんな人物が引っ越してきたのかを確かめるため、引っ越し祝いの品を持参して洋館への潜入を試みる。 それが新しい隣人、自称名探偵・夢水清志郎との出会いだった。 主人公亜衣と亜衣を含む三つ子の姉妹真衣、美衣は、「教授」こと名探偵夢水清志郎と共に数々の事件へと立ち向かっていく!最も、その事件を引き寄せているのは教授で、その教授のだらしない生活にも、私たちは立ち向かっていってるんだけどね。 登場人物 [ ] 声優は「名探偵夢水清志郎事件ノート 番外編 天象館(プラネタリウム)の謎」でのもの。 本編 [ ] 夢水 清志郎(ゆめみず きよしろう) 声 - 本作の主人公。 岩崎三姉妹の家の隣の洋館に、岩崎三姉妹が中学一年生の時の4月1日に引っ越してきた。 自信家で、実際に数々の事件を解決している。 「名探偵 夢水清志郎」と書かれた自作の名刺を持ち歩いている。 探偵の美学を持っており、名探偵の仕事は事件を解決するのではなく、「みんなが幸せになるように事件を解決すること」と考えている。 探偵としては一流でも一般的な常識や記憶力は持ち合わせておらず、本人は自分の年齢、生年月日、過去に解決した事件など、多くのことを覚えていない。 であるが、何日間も食事を忘れて本を読み続けることあり、「ゴキブリ並」と言われるほどの生命力を持つ。 常識・記憶・生命力の観点から、岩崎三姉妹から「社会生活不適応者」と思われている。 人生には面白い推理小説とそれを寝転んで読むためのソファしかいらないと考えており、ほとんど本屋とコンビニぐらいしか外出しない。 洋館には大量の本と、ソファしか無く、家具らしい家具はほとんど無い。 「チョージ」「ジャック」と名付けた外国から取り寄せたナイフとフォークや、輪島塗のお箸を所有している。 年齢は不明だが、精神年齢は3歳程度と評される。 190cm近い長身で、かなりのやせ型であり、岩崎亜衣曰く「針金細工の人形」。 黒いサングラスをつけていて何を考えているかわからない(ただし漫画版では、目がサングラスより大きい)。 いつも黒の背広を着ている。 本人は何着も同じ背広を持っていると言っているが、おそらく全て同じもの。 ゴジラの着ぐるみも持っている。 服はそれしか持っていない。 岩崎家の隣のに住み、岩崎三姉妹は彼が元M大学であることから「教授」と呼ぶ。 岩崎姉妹の部屋と自分の洋館の部屋に直通している糸電話があり、それを通じて姉妹たちと連絡をとっている。 名前の由来は、作者・はやみねかおるの夢の中に「夢水清志郎」が登場し、そう名乗ったことから。 岩崎家 [ ] 岩崎 亜衣(いわさき あい) 声 - 本シリーズの主な語り手。 岩崎家の三つ子の長女。 夢水清志郎の越してきた洋館の隣に住んでいる。 自称、教授の飼育係。 性格は、少し心配性だといわれる程しっかりとしていて、姉妹としての決定は大抵彼女が行う。 推理小説が大好きで、第2回以降の受賞作品をすべて諳んじている程。 本の所持数も多く、持っている本でバリケードを作ることができるほど。 学校では文芸部に所属し、読むだけでなく自身も小説を書いたりしており、江戸川乱歩賞を狙っている。 中学3年生の時には、文芸部の部長を務めている。 最終作では小説家を明確に目指すようになる。 容姿は、黒髪のセミロング(髪の色と長さは三姉妹ともほぼ同じ)。 周りの者からは可愛いと評価されるらしく、真衣や美衣と共に、虹北学園でも有名な美人三姉妹とされている。 ラブレターを数々の男子から貰うらしく、中井麗一からも好意を寄せられている。 しかし、中井麗一のデートの誘いに気付かないなど、恋愛には鈍感。 学園では、1年10組、2年4組、3年4組で、いずれも中井麗一と同じである。 中井麗一からもらった50円玉の首飾りを大事にしていて、出かけるときに身につけている。 視力は良く両眼とも2. 0(これは麗一も同じである)。 運動神経は普通だが、経験により事件の時の反応はすばやい。 真面目で数学と美術が得意。 たこ焼きが好きで、ゴキブリと怖い話が苦手。 名前の由来は英語の「I」。 漫画版ではオレンジに近い茶髪のセミショートになっている。 原作に比べてさらに鈍感。 両親以外に三姉妹を見分けられる人物が今までいなかったことで多少人に心を開けずにいたが、教授に初めて三つ子であることを看破されたことをきっかけに、教授に恋心を抱き始める描写がある。 その一方で、中井麗一からの好意にも揺れている。 岩崎 真衣(いわさき まい) 声 - 三つ子の次女。 自称、教授の保護者。 さっぱりした性格で大らか(がさつ)。 髪型はポニーテールが定番。 であり、をしている。 体を動かすことが大好きで、家にはトレーニング用品を置き、学校では陸上部に所属している。 いくつかの高校から陸上部にスカウトされたが、「スカウトで高校へ行ったら期待にこたえなきゃいけない」と、全て断っている。 名前の由来は英語の「My」。 漫画版では髪をアップでひとつ結びしていることが多く、かなり口調が悪い。 シリーズゲストキャラクターに一目惚れしては玉砕するエピソードが多い。 岩崎 美衣(いわさき みい) 声 - 三つ子の末っ子。 自称、教授のしつけ係。 甘えん坊でオシャレ好き。 教授の影響を一番受けやすいな性格。 学校では同好会に所属している。 3人の中では唯一左利き。 また、運動神経が「全部真衣にとられた」と亜衣に思われるほど悪い。 新聞フリークで、趣味は気に入った記事をスクラップすること。 3人の趣味の中で、一番変な趣味だと亜衣と真衣に思われている。 日本の新聞数紙以外にも、の新聞も読んでいる。 リスニングも得意で、作中では亜衣と真衣に外国語の会話をする場面もある。 しかし、何故か英語の成績は二人と変わらない。 2学年下の一ノ瀬匠から好かれている。 高校は推薦でいち早く決めた。 名前の由来は英語の「Me」。 漫画版では髪はゆるいパーマがかかっている。 また、新聞ではなくオシャレ雑誌を読んでいることになっている。 英語やフランス語が得意な設定は変わっていないが、外国のブランドがお気に入りなため自然に覚えたということになっている。 岩崎 羽衣(いわさき うい) 岩崎三姉妹の母親。 年齢は35歳(三姉妹の中学1年時)。 何事にも寛大な日本のお母さん。 教授の食事の世話などをよくしている為、怖いもの知らずである教授が頭の上がらない唯一の相手である。 彼女のカレーはとても美味しいらしい。 名前の由来は英語の「We」。 岩崎 一太郎(いわさき いちたろう) 岩崎一家の主人。 「72時間働けますか」がスローガンの商社の社員。 仕事が非常に忙しく、本編では滅多に登場しない。 そのため、性格や容姿などはほぼ不明。 作中では、休暇をとると娘を置いて、羽衣と旅行に行くことが多い。 岩崎 マイン(いわさき まいん) 亜衣の従妹。 亜衣の影響を受けて小説好きになった。 廃部になった文芸部を立て直した。 名前の由来は英語の「mine」。 母は、イギリス人。 父が日本人。 性格は凶暴である。 虹北学園 [ ] 文芸部 [ ] 中井 麗一(なかい れいいち) 亜衣の同級生。 通称、 レーチ(由来は「零知(知性がゼロ)」)。 夢水清志郎を尊敬し、自ら夢水の第一助手と名乗る。 性格はずぼらで、髪を伸ばし、かなりの長髪という校則違反もしている他、昼は屋上で寝ていることなどから、亜衣を始めとする女子からは「野蛮人」とも呼ばれる。 学業の成績は良くないが、頭が悪いわけではなく、こと奇妙な事件に対する時は頭脳明晰と言われる。 身長は標準より低めで、1年生の時は岩崎亜衣の方が10cm程高かったが、3年生時には亜衣との身長差はほぼなくなった。 身長の話題に敏感である。 長髪を輪ゴムでくくっている。 1年生の時の学園祭で髪を一度切っている。 岩崎亜衣に対して好意を抱いている。 本の登場人物紹介に「亜衣の彼氏」と書かれているが、これについて、亜衣は肯定も否定もしていない。 クラブ活動も亜衣と同じ文芸部で、詩人を称しているが、作品を書いたことは一度もない。 文芸部後輩の水野千秋に好かれている。 3年生になると、亜衣、麗一の他に部内に最上級生がいないため、副部長に就いた。 最終作では長髪と推理力を利用してフランスの高校に合格し、探偵としての力を磨くため留学する。 『名探偵と封じられた秘宝』ではフランス留学の後日談が語られており、ウェドラゴという出身の友人ができている。 漫画版では長髪ではなく短髪で、かつ金髪になっており、常にヘッドホンを身につけている。 身長も亜衣より高く、かなりの美少年で、真衣と美衣曰く「もてるらしい」。 教授を尊敬している描写はなく、ライバルとして敵視している描写が目立つ。 大江戸編では、長崎の若い岡っ引きとして登場している。 作者によると、当初は『亡霊は夜歩く』の一発キャラのつもりで作っていたが、いつにまにかレギュラーになっていたという。 渡辺(わたなべ) 亜衣たちが1年生時の文芸部部長。 普段は物静かな文学少女なのだが、締め切りが近づくと、鬼のように厳しくなる。 片桐(かたぎり) 文芸部員で、3年時には部長となる。 亜衣たちの1学年上。 通称「カマキリ部長」。 麗一とは犬猿の仲で、「カマキリ」と言われている。 水野 千秋(みずの ちあき) 文芸部員。 亜衣たちの1学年下。 虹彩寺の住職・ 水野一人(みずの いっと)の一人娘。 麗一のことを慕う。 美人・成績優秀で性格もよい。 森川 美琴(もりかわ みこと) 文芸部員。 亜衣たちの1学年下。 母はお琴の先生で、父はコンピュータプログラマー。 普段はきゃぴきゃぴとした現代っ子だが、パソコンの前に座ると人格が変わり、冷徹な研究員のような口調になる。 一ノ瀬 匠(いちのせ たくみ) 文芸部員。 亜衣たちの2学年下。 編み物同好会「あみあみ」にも入っている。 剣道部員全員を編み棒一本で倒せる実力者。 真衣も「あの腕なら全国を狙える」と言っており、刃物を使わずともそれなりに物を切れる。 美衣のことを好きになってからは、サクセス塾から美衣達が帰ってくるのを自販機の裏に隠れて見守る等、的な行動をしている(しかし、本人は自覚していない)。 その他の生徒・教師 [ ] 真木 恭子(まき きょうこ) 虹北学園中の数学教師。 虹北学園のOG。 実家は虹北商店街のラーメン屋「マッキーのお店」。 生徒の校則違反には厳しいが、実は生徒思い。 染井 芳野 そめい よしの) 虹北学園の元生徒。 真木恭子の親友だったが、2年生の時、校則違反の濡れ衣を着せられて自殺した。 文芸部所属で、生前はとても面白い小説を書くと評判だった。 土屋 正(つちや ただし) 質実剛健を絵に描いて額に入れて博物館入りさせたような虹北学園の校長先生。 虹北学園の卒業生で、かなりの悪ガキだったらしい。 前川(まえかわ) 亜衣たちの1年生の時の担任。 年配の優しい先生だが、昔は生徒指導の厳しい先生だった。 木下(きのした) 亜衣たちが3年生時の担任。 美術の先生でなかなかノリがいい。 いつもはくたびれた背広を着ている。 片桐弟(かたぎりおとうと) 片桐の弟(2学年下)。 「影の卒業生を送る会」実行委員長。 麗一には「カマキリ弟」と呼ばれる。 歌枕 真一(かつらぎ しんいち) まくら投げ協会(PTA)の会長。 最終巻でアメリカに留学した。 川口 敏弘(かわぐち としひろ) 未確認生物捕獲隊の隊長。 卒業したあと、冒険家になった。 玉井 たまい) 生徒会会計の小柄な少女で丸い眼鏡をかけている。 常に笑顔で口調もやさしいのだが、麗一には厳しい。 その他 [ ] 伊藤 真理(いとう まり) 女性雑誌「セ・シーマ」のタフな編集者。 「セ・シーマ」での企画「名探偵夢水清志郎の謎解き紀行」は読者に受けているらしい(しかし、その実態は「食いしん坊夢水清志郎の食い倒れ紀行」となっている)。 関西弁の女性。 髪型は黒髪のショートボブで、眼鏡をかけているが実は伊達眼鏡である。 20代半ばらしいが、女子大生に見られるほど若く見える。 岩崎一太郎と同様「72時間働けますか? 」がスローガンで、3日間まったく休憩をせずに働くこともある。 車のハンドル操作技術は高いが、決して安全運転とは言えず、視界の悪い雪道でさえスピードメーターが振り切るほどのスピードを出す。 愛車は「ポチ一号」(にエンジン改造を加えた車)だったが、その後「ポチアマゾン」()に乗り換えた。 取材用バス「ポチV3」もあり、どの車でも尋常ではないスピードを出す。 また、愛用のノートパソコンには「サイクロン1号」と名付けており、相当の改造を施していることから、かなり機械を扱うのに慣れているようである。 漫画版では原作よりも年齢設定が若くなっており、髪型はショートカット。 亜衣からは教授に恋愛感情があるのではと密かに疑われており、亜衣に自覚はないがライバル視されている。 大江戸編では「ぽち1号」という馬にまたがり、混雑する花見客の間を猛スピードで走っていた。 その後明治時代には「ぽち1号」の子供の「ぽち2号」という馬を持ち、新聞社を建てた。 上越警部(じょうえつ けいぶ ) 夢水や三つ子と親しい、人情味のある小太りな中年警部。 当初は夢水のことを嫌っていたが、事件解決後は推理力を高く評価し、のちに警察に解けないような不可解な事件を持ち込んでくるようになる。 年齢は50歳前後、小太りな体型で髪が薄い。 妻帯者で子供がおり、所属している特別捜査課の仕事が忙しく、家族とのんびり休日を過ごすことを何よりの楽しみにしている。 ウインクが下手で、両目をつぶってしまう。 とも何度か関わっていて、岩清水刑事に変装したジョーカーを見破ったことがある。 漫画版では年齢が30歳前後で、体型もかなりスマートになっている。 夢水の推理の穴を指摘するなど、原作以上に有能な描写も見られる。 岩清水刑事(いわしみず けいじ ) 上越警部の部下で、おしゃれでちょっとアブナイ刑事。 教授とは仲が悪い。 のを着用している事が多く、腕時計は。 仕事熱心ではあるが、情熱が空回りすることが多く、すぐ拳銃を抜く、手錠をちらつかせるなどの大げさな行為も目立つ。 実力も平均以下だが、本人は自信過剰かつ想像力豊富で、気づいていない。 一度怪盗クイーンの飛行船トルバドゥールにさらわれた経験がある(ジョーカーが岩清水刑事に変装する必要があったため)。 そこでRDから接待され、おでん等を振舞われた後、夜には無事家に戻された。 家に戻る際も「怪盗クイーンの隠れ家から脱出した」と、自分の都合の良いように表現した。 漫画版では外見がかなり個性的になっている。 赤ん坊 『機巧館のかぞえ唄』に登場したゲストキャラクター。 名前は創人。 色々あって教授の元に預けられ、この赤ん坊を育てている間だけは教授も真人間となった。 赤ん坊ながらも探偵としての才能を垣間見せている。 短編『後夜祭で、つかまえて』 『ダ・ヴィンチ』2010年7月号 では、高校生に成長した彼の活躍が見られる。 大江戸編 [ ] 主に江戸時代が舞台となった「ギヤマン壷の謎」「徳利長屋の怪」「ハワイ幽霊城の謎」のにのみ登場する人物。 夢水清志郎左右衛門(ゆめみず きよしろうざえもん) 夢水清志郎の先祖とされている。 イギリスでという人物から、教授になれると言われたことを岩崎三姉妹に話したため「教授」と呼ばれている。 大江戸編の後フランスに渡り、村で起こっていた怪現象の謎を解いて「知」と呼ばれるようになる(「食欲魔神」とも呼ばれたらしい)。 その後、北のほうにもっと美味しい物があると聞いて、イギリスに旅立った。 詳しくは参照。 中村 巧之介(なかむら たくみのすけ) 超古流剣術「天真流」の使い手。 絵者らと共に三つ子(亜衣・真衣・美衣)の長屋に住む。 見た目はやせて不健康そう。 かなりの好きで、蕎麦のために命をかける程である。 怒ると周りが見えなくなる。 江戸城お庭番衆の生き残り(後述)と対決する。 江戸城無血開城の後は清志郎左右衛門と共に旅することになり、ハワイ編にも登場する。 絵者(えしゃ) 三つ子の長屋に住んでいる風変わりな絵描き。 三つ子の見分けがつかないため、一人のときは「小娘」、3人でいるときは「小娘ども」と呼んでいる。 絵はとても上手で、絵者が描いた江戸城は本物と見違えるくらいなのだが、絵の中に人間は描かない。 かつてにいたが、革命軍の流れ弾によって妻と息子を亡くした。 以来人を信用しなくなり、世間の流れなど気にしていなかったが、旧幕府軍と新政府軍が戦争すると知って夢水らに協力する。 ゐつ 巧之介と同じ見せ物小屋で働く軽業師。 藍色の髪と目を持つ。 宝(後述)から教わった為天真流も少し使える。 大入道事件の時、教授に「屋根を塗り替えさせる」ということを頼まれて知り合いとなった。 また、「怪盗九印」の異名を名乗って予告状を出して盗まれた人にとって不必要な物ばかりを盗んでいたが、夢水清志郎左右衛門に正体を見破られる。 実はフランス人で、かつて父と共にフランスを捨てて日本に来たが、地震によって生き別れになってしまった。 後にフランスに渡って「風」と呼ばれた後、「武」と結婚していつのまにかフランスを去ったらしい。 巧之介やゐつの子孫とおぼしき人物が幾人か、本シリーズや、に登場している。 宝(たから) 巧之介やゐつの見せ物小屋の持ち主で、温厚な老人。 元お庭番の頭。 亜朱(あっしゅ)、柴(しば) 亜朱は寺鰤座の看板役者。 柴はその仲間で、「闇の天真流」に精通する人物。 謎の多い2人であるが、正体は江戸城に残った「江戸城お庭番衆」。 亜朱は相手のつぼに正確に針を打ち込んで殺すという技を持ち、柴は宝によって「闇の天真流」を教えられ育てられた。 巧之介に敗れ、宝に諭されてお庭番衆を辞める。 ハワイ幽霊城の謎 [ ] ハワイを舞台にした番外編「ハワイ編」に登場する人物。 現代 [ ] アロハ右京山田(-うきょうやまだ) 巨大総合企業、山田コンツェルン総帥で、50歳くらいの小太りの男性。 アロハタロウ山田(-やまだ) 右京の息子で山田コンツェルン次期総帥。 25歳くらいの、背の高い男性。 アロハ左京山田(-さきょうやまだ) 右京の双子の兄。 45年前に幽霊にさらわれた。 アロハ京太郎山田(-きょうたろうやまだ) 右京と左京の父親。 アロハ山田家の住む城を造ったのは彼。 7年前、幽霊にさらわれた。 金田ファースト(かねだ-) 山田家に50年住んでいる居候で、もじゃもじゃ頭の老人。 夢水に「名探偵」と呼ばれた。 サイ警部(-けいぶ) ハワイ警察の警部。 短気ですぐに拳銃を抜く。 ドンゴ公爵(-こうしゃく) フランスから山田家の城を買いにきているフランス貴族。 日本のことわざや言い回しを「東洋の神秘」と表現する。 ポーリーヌ ドンゴ公爵の秘書。 謎の人物。 過去 [ ] 山田 仙太郎(やまだ せんたろう) 山田家の始祖。 ハワイへの日系移民で、日本にいた時は、武士をしていた。 フランスと間違えてハワイにやって来た清志郎左右衛門と巧之介に出会う。 山田 亜和 やまだ あわ) 仙太郎の一人娘。 清志郎左右衛門とよく喧嘩するが、仲がいい。 カフナカウラ ハワイの呪術師。 仙太郎たちと敵対する。 名探偵夢水清志郎の事件簿 [ ] 宮里伊緒 セカンドシリーズの語り手で、名探偵を目指す小学六年生の少女。 活発で行動的な少女だが人前では猫を被り、おしとやかな大和撫子で通している。 それは、祖父の武伊から宮里流体術の稽古と、大和撫子であれという教育を受けているため。 芯は強く、正義感の持ち主。 宮里美緒 伊緒の妹で小学二年生。 猫を被る伊緒の活発な正体を知っている。 年相応に元気な少女で、仕事の都合で海外にいる両親から携帯電話にときどきかかってくる電話を楽しみにしている。 中島ルイ 人気子役タレント。 小学六年生で、ジャパンテレビの映像監督中島均の娘(養子)。 紆余曲折の末、宮里家に住み、伊緒たちの小学校に転校してくることになる。 父のようになることが夢。 宮里武伊 伊緒と美緒の祖父。 宮里流体術の師範で、警察に体術を教えに行ったほどの腕前。 孫たちを地上最強にすることと、大和撫子にすることを夢見ている。 そのため、伊緒たちに宮里流体術の稽古と、大和撫子としての教育をしている。 厳しい面もあるが、孫たちの良き理解者でもある。 中島均 中島ルイの父。 映画監督をしているが、じつは幻影師。 夢水から幻影師として認められている。 入江拓郎 通称「タクロー」。 いつも一人で、アウトローのイメージがある。 前髪はボサボサで背は高い。 坪井みやび クラスでは「お局様」と呼ばれている。 学級委員で成績は優秀。 父は篠田建設の重役。 篠田光 篠田建設社長の息子。 学級委員で背が高い。 双子の妹の美千留がいたのだが、事故で川に流されて死亡した。 しかし真相は逆で、流されたのは光の方であり、彼女は光ではなく美千留である。 しかし父の命令で光を演じている。 斑鳩めぐる あだ名は「イルカ」。 女子からの人気があるが、伊緒からはチャラチャラしたところに苦手意識を持たれている。 キザで、よくポーズをきめる。 ルイを何とか振り向かせようと必死になっている。 大学編 [ ] 風街 美里(かざまち みさと) 夢水が顧問を務める「M大学探偵同好会」の部長。 大学2年の時、N県青零湖で起きた嵐の中の密室殺人である湖畔荘事件に、4年生では神隠島事件に巻き込まれる。 元祖・夢水清志郎の観察日記製作者で、夢水の初恋を聞き出した張本人。 が得意。 なお、彼女は小学校教師となって、他のはやみね作品(、『バイバイ スクール』)にも登場している。 勇嶺 美奈湖(はやみね みなこ) M大学探偵同好会の副部長にして、歴代2人目の部員。 美里の3学年下で、美里の4年生時に入部。 勇嶺家は典型的な男系家族であり、美奈湖は6代目にして初めて生まれた女性。 年の離れた3人の兄がいる。 男女7歳にして席を同じゅうせず、という超明治的な教育によって、現代の大和撫子へと成長した。 美里曰く「美人というより、可愛いという顔」。 京風の石狩鍋を作れる唯一の人物。 乾学長 いぬいがくちょう) M大学の学長。 夢水ととても仲が悪い。 彼が探偵同好会の予算を減らしたときは、怒った夢水に学長室の窓から放り出された(幸いなことに、学長室は一階だった)。 夢水曰く「助平親父」。 作品一覧 [ ] 名探偵夢水清志郎事件ノート [ ]• そして五人がいなくなる(1994年、文庫:2006年)• 亡霊(ゴースト)は夜歩く(1994年、文庫:2007年)• 消える総生島(1995年、文庫:2007年)• 魔女の隠れ里(1996年、文庫:2008年) - 文庫版では「未解決の謎」が追加された。 踊る夜光怪人(1997年、文庫:2008年)• 機巧館のかぞえ唄(1998年、文庫:2009年)• 人形は笑わない(2001年)• 『ミステリーの館』へ、ようこそ(2002年)• あやかし修学旅行 鵺のなく夜(2003年)• 笛吹き男とサクセス塾の秘密(2004年)• ハワイ幽霊城の謎(2006年)• 卒業 〜開かずの教室を開けるとき〜(2009年) 名探偵夢水清志郎の事件簿 [ ]• 名探偵VS. 怪人幻影師(2011年)• 名探偵VS. 学校の七不思議(2012年)• 名探偵と封じられた秘宝(2014年) 外伝 [ ]• ギヤマン壺の謎(1999年、文庫:2009年)• いつも心に好奇心(2000年)• 徳利長屋の怪(1999年、文庫:2010年)• オリエント急行とパンドラの匣(ケース)(2005年) - とのコラボレーション作品• ハワイ幽霊城の謎(2006年) 青い鳥おもしろランド [ ]• 夢水清志郎に挑戦! 名探偵ものしりクイズ• 夢水清志郎に挑戦! 名探偵ものしりクイズ超(ハイパー)• 夢水清志郎に挑戦! 名探偵ものしりクイズ極(ウルトラ) 未刊行作品 [ ]• 神隠島(かみかくしま)• 教授の初恋• 魔女の隠れ里 未解決の謎• 夢水清志郎の事件簿 漫画 [ ] えぬえけい版 [ ] 『』(『』増刊)に連載された。 、第33回児童部門を受賞。 はやみねかおる(原作)・(作画)、講談社〈KCデラックス〉、既刊13巻(2013年3月現在)• 名探偵夢水清志郎事件ノート(1)そして五人がいなくなる (2004年12月14日初版 )• 名探偵夢水清志郎事件ノート(2)魔女の隠れ里 (2005年4月27日初版 )• 名探偵夢水清志郎事件ノート(3)亡霊は夜歩く (2005年11月4日初版 )• 名探偵夢水清志郎事件ノート(4)消える総生島 (2006年4月28日初版 )• 名探偵夢水清志郎事件ノート(5)踊る夜光怪人 (2006年10月6日初版 )• 名探偵夢水清志郎事件ノート(6)ギヤマン壺の謎 (2007年9月20日初版 )• 名探偵夢水清志郎事件ノート(7)機巧館のかぞえ唄 (2007年12月28日初版 )• 名探偵夢水清志郎事件ノート(8)徳利長屋の怪 (2008年10月6日初版 )• 名探偵夢水清志郎事件ノート(9)ハワイ幽霊城の謎<前編> (2009年11月6日初版 )• 名探偵夢水清志郎事件ノート(10)ハワイ幽霊城の謎<後編> (2010年9月6日初版 )• 名探偵夢水清志郎事件ノート(11)人形は笑わない (2011年11月4日発売 )• 名探偵夢水清志郎事件ノート(12)『ミステリーの館』へ、ようこそ<前編> (2013年3月6日発売• 名探偵夢水清志朗事件ノート(13)『ミステリーの館』へ、ようこそ<後編> (2013年3月6日発売 ) 原作との相違点(えぬえけい版) [ ] 登場人物のデザインや背景、小物などは全体的に現代化されている。 それぞれの変更点は各登場人物の項を参照のこと。 登場人物の年齢が変更されている(伊藤さん、上越警部、『そして5人がいなくなる』の子供達など)。 原作では明かされなかった謎の真相が明かされている(『魔女の隠れ里』『機巧館のかぞえ唄』など)。 『機巧館のかぞえ唄』のパーティの主催者が、本格推理作家の老人から中年の女流漫画家に変更されている。 『ハワイ幽霊城の謎』で、中井麗一が亜衣に電話をする際、自宅の電話ではなく姉の携帯電話を使用している。 原作におけるの登場人物が会話・登場する描写はカットされている。 箸井地図版 [ ] 『』連載、ウェブサイト『』連載中。 はやみねかおる(原作)・(作画)、講談社〈講談社BOX• 名探偵夢水清志郎事件ノート そして五人がいなくなる (2008年1月4日初版 )• はやみねかおる(原作)・箸井地図(作画)、星海社COMICS• 名探偵 夢水清志郎事件ノート そして五人がいなくなる(2012年5月10日初版 )• 名探偵 夢水清志郎事件ノート 亡霊は夜歩く(2012年7月10日初版 ) テレビドラマ [ ].

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【大阪コロナ】新たに1人の感染確認! 80代男性3回目の再陽性 府内1782人に|

あいまい たくみ

映画のストーリー 結末の記載を含むものもあります。 町から町へ流れあるくバクチうちのコール(ジェームズ・コバーン)は、ある町で、フォーガス軍曹、無法者のヒルブ、ドク、それに靴屋のビルが共謀して騎兵隊の倉庫から盗んだ金塊を隠した、泉の場所を記した地図を、ドクから奪った。 ところが、その泉は、砂漠の真ん中にあり、馬がなくては行くことができなかった。 そこでインテグリティの町に着くと、早速シェリフの詰所に押しかけ、シェリフのコパーラッド(キャロル・オコナー)と代理のティッピンを留置所におしこめ、コッパーラッドの馬を奪うと、地図をたよりに泉に行き、金塊を掘り出した。 そこへコールを追ってきたコパーラッドが現れた。 だが、いくらシェリフとはいえ、そこは人の子、2人の間には、金塊を山分けにする相談がまとまった。 ところが、今度は、フォーガス軍曹がヒルブとベンを連れて姿を現し、2人を縛りあげ、金塊を奪って逃げてしまった。 だが、父の後をつけてきたコパーラッドの娘ビリーによって2人は救われた。 町に帰ったコールは、町のあいまい宿で一味を見つけ出し、鮮やかなガンさばきで射ち殺したのだが、そのどさくさに金塊は、宿女主人の口車にのせられたベンによって持ち去られ、砂漠の一隅に埋められていた。 そのことをいち早くかぎつけたビリーは、ことばたくみにベンをまるめこみ、その場所を白状させると、単身砂漠に馬を走らせ、金塊を掘り出した。 そこへビリーの様子をうかがっていたコールが現れた。 コールはビリーが男に弱いことを知っていたので、そこにつけこんで、まんまと金塊を奪いとると、メキシコに向けて出発した。 そのコールの後を大勢の追っ手が追いかけた。 だがコールの姿は砂けむりのかなたに消え、見えなくなってしまった。

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