ごま油 そうめん かどや。 「島の光」は小豆島を代表する素麺ブランドで、味わいは優しくてさっぱり。赤帯と黒帯の違いって何だ?両者を食べ比べてみた

かどや製油から株主優待!

ごま油 そうめん かどや

この連載は今回が初回です そんな幕末に、瀬戸内海に浮かぶ香川県の小豆島の地で生まれたのが「加登屋(かどや)製油所」だ。 小豆島では、昔から「手延べそうめん」作りが盛んに行われてきた。 このそうめん作りに欠かせない材料のひとつが、ごま油だ。 麺を滑らかにし、栄養価を高めて保存しやすくするために、長年ごま油が用いられてきた。 手延べそうめんの名産地であった小豆島だからこそ、かどやという会社が生まれたといえる。 こうして関西では親しまれてきたかどやだったが、関東では知名度が乏しい。 そこで、昭和32年(1957年)には、小澤商店(同製油所の東日本地区の代理店。 現小澤物産株式会社)と共同で出資し、株式会社として加登屋製油株式会社を設立。 東京・品川に本社を置いて事業の拡大を図った。 小豆島の1工場体制について、「たとえコストがかかっても、その分利益を上げればよい」と語るかどやの小澤社長。 老舗の余裕が見えた(筆者撮影) 東京に拠点を移した今なお、かどやは小豆島にある大規模工場ただ1つで生産を行っている。 採算を考えれば、効率が悪いのは間違いない。 もっとも、BCP(事業継続計画)の観点から1工場体制に対するリスクを心配する声も少なくない。 このため、「彼らの信頼を勝ち取るためにも、小豆島以外の場所での第2工場の建設も、近い将来、具体化する可能性は十分ある」(小澤社長)。

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ごまと精製していないごま油の栄養成分の比較

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このページの目次• ごまの栄養成分 ごまは、栄養豊富な食べ物です。 たんぱく質が多く、カルシウムがとても多い。 もちろん、油を搾るのですから、脂質もとても多いです。 ごまを搾ったごま油にはどのくらいもともとの成分が残るのか調べました。 ごまはたんぱく質とカルシウムが豊富 ごまは乾燥させたもの100gにたんぱく質が20g程度あり、また、カルシウムが1200mgもあります。 炭水化物は17g近くありますが、ほとんどが食物繊維で、ショ糖(砂糖の成分)が1g弱です。 脂質は53gあり、ごまの約半分が油であることがわかります。 必須アミノ酸がそろっている 表の下の方を見ると、たんぱく質を構成するアミノ酸の数値が書かれていますが、必須アミノ酸が全て含まれています。 栄養成分の数字はで調べました。 7g 0 たんぱく質 19. 8g 0 脂質 53. 8g 100g 炭水化物 16. 5g 0 灰分 5. 2g 0 ナトリウム 2mg Tr カリウム 400mg Tr カルシウム 1200mg 1mg マグネシウム 370mg Tr リン 540mg 1mg 鉄 9. 6mg 0. 1mg 亜鉛 5. 5mg Tr 銅 1. 66mg 0. 01mg マンガン 2. 1mg 0. 2mg 43. 3mg 0. 95mg 0 ビタミンB2 0. 25mg 0 ナイアシン 5. 1mg 0. 1mg ナイアシン当量 11mg 0. 1mg ビタミンB6 0. 69g 93. 83g 飽和脂肪酸 7. 8g 15. 04g 一価不飽和脂肪酸 19. 63g 37. 59g 多価不飽和脂肪酸 23. 26g 41. 6g 0 不溶性食物繊維 9. 2g 0 食物繊維総量 10. 8g 0 食塩相当量 0 0 アルコール — — n-3系多価不飽和脂肪酸 0. 15g 0. 31g n-6系多価不飽和脂肪酸 23. 11g 40. 2g ぶどう糖 0 果糖 0 ガラクトース — しょ糖 0. たんぱく質や炭水化物はありません。 ミネラルとビタミンがわずかに残る ミネラルは、カルシウム、リン、鉄、銅がわずかに残り、ビタミンは、脂溶性のビタミンE(トコフェロール)が乾燥ごまよりも濃縮され残っています。 なぜか水溶性ビタミンのナイアシンがわずかに残っています。 このごま油は、JAS規格のごま油、焙煎して搾り、 精製していないごま油のことです。 ごま油は3種類あります。 ごま油の種類は3つある JAS規格によれば、ごま油には、ごま油、精製ごま油、ごまサラダ油があります。 (出典:) ごま油の説明を読むと、このように書かれているので、焙煎されたごまを搾った油だとわかります。 いりごま特有の香味を有し、おおむね清澄であること。 ごま油は精製しない 焙煎されたごま油は、褐色の油で香りが強いものです。 どんなふうに製造されるのか、かどや精油の 純正ごま油ができるまでを見ると説明されています。 炒って(焙煎して)、蒸してから搾ります。 それを2回濾過して終了です。 でき上がるのはこれです。 パッケージの画像を見ると、香りと味を思い出せるでしょう。 油には余分なものが入っていないと考える 原料がごまのように栄養豊富なものでも、そこから油を搾ると、それが精製していない油でも、ほとんど「ただの油」になります。 わずかに脂溶性のビタミンが残りますが、あとは「ごくごくわずかな」ミネラルとビタミンが残るくらいです。 製造メーカーは、安定した品質の油を供給するために、精製しない油でもできるだけ濾過して余分な成分を入れたくないのです。 また、たとえば、水溶性ビタミンは、油を水と分離すれば水に溶け込んでいるので出ていってしまいます。 ただし、風味や色の成分は食品分析表からは分かりません。 調べてみると、香りについてという論文が見つかりましたが、ここではふれません。 ご興味があれば、リンク先をご覧になってください。 脂肪酸が酸化したアルデヒド類などが、ごく微量でにおいや味として感じられるようになるようです。 NOTE ごま油とオリーブ油、ちょっとだけなめてみると味がまったく違います。 その他の油もそれぞれ少し風味の違いがあります。 それで、精製していない油なら原料由来の栄養成分が油の中に入っているのかと思って調べましたが、原料から脂質以外の、たんぱく質、炭水化物が入ることはありません。 また、ミネラル、ビタミン類も一部の脂溶性のもの以外は、ほぼ入ることはありません。 原料がどんなに栄養豊富なものでも、油に加工されたら、栄養成分としては、ほとんど混ざり物のない「油」になります。 栄養成分としては、ほぼ脂質100%になります。 それぞれの油の味やにおいや酸化しにくいなどを決める物質は、ごくごく微量で効果が出るようです。 ただし、たとえば、ごま油ではセサミン、セサミノール、セサモリンなど抗酸化作用がある特有の物質があります。 これは話が別です。 食品分析表には出てきません。

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「かどや製油」ごま油一筋で159年栄える秘密

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小豆島のそうめんの歴史と特徴 素麺三大産地にも数えられる小豆島(香川県)。 三輪(奈良県桜井市)から素麺の製法が伝わったのは約400年前、江戸時代です。 以来、小豆島で素麺が作られ続けてきたのですが、小豆島の素麺の特徴はごま油を使うということ。 基本的に手延べそうめんの製造には食用植物油が使われます。 細く延ばしていく際に、麺がくっつかないように、そして乾燥を防ぐために食用植物油が塗布されるのです。 多くの場合はなたね油なんですが、小豆島はごま油の一大産地ということもあって、ごま油が使われています。 切れてたw みなさんご存じのごま油メーカー・かどや製油は小豆島で加登屋製油所として創業しました。 かどや製油はそうめん製造用のごま油も作っていて、小豆島の手延べそうめんのほぼ100%がかどや製油のごま油を使っています。 ごま油には酸化しづらい(抗酸化作用が強い)という特長があるのだとか。 小豆島を代表するそうめんブランド「島の光」 小豆島には約200軒のそうめん製麺所があると言われています。 そして小豆島最大の業界団体が小豆島手延素麺協同組合で、同組合のブランドが「島の光」。 揖保乃糸も同じようなシステムですね。 各生産者がそうめんを作り、これを組合が取りまとめ、ひとつのブランドとして全国展開させています。 小豆島のそうめんといえば島の光。 それくらい有名なブランドです。 余談ですが、私の連れは香川県さぬき市出身。 さぬき市でも素麺といえば島の光で、島の光しか食べていなかったと言ってます。 島の光 赤帯と黒帯の違い 島の光は2種類あります。 赤帯(上級)と黒帯(特級)です。 一般的に帯(束紙)の色の違いは太さの違いを表します。 揖保乃糸も三輪手延素麺もそう。 一方、島の光は製造時期と職人によって分かれているそうです。 島の光は12月から3月にかけて作られるのですが、黒帯は12月から1月の極寒期に作られます。 また、ここは不確かなのですが、特別に認められた熟練職人が作ったもの、あるいは職人が見立てて、品質のいいものが黒帯になるとも言われています。 島の光 赤帯と黒帯を食べ比べてみた では、実際に食べてみましょう。 5年ほど前に食べた島の光 赤帯。 引っ越す前のテーブルだw 食べてすぐにレビューしたんだけど、サーバがぶっ飛んで記事がなくなったので、今回改めて書いているというね。 歯切れ、コシがそこそこあって、さっぱり。 そんな印象でした。 こちらは今回買ってみた島の光 黒帯。 ほんの少し平べったくも見えます。 面白いのが香りです。 小豆島のそうめんはそれこそごま油の香りがフワッとするものもあるのですが、島の光 黒帯は香りがしないんです。 ごま油の香りもしなければ、小麦の香りもしない。 不思議。 2分半ほど茹でました。 歯切れ、コシは優しめ。 赤帯と同様、風味はさっぱり。 どちらかというと揖保乃糸に似たタイプのように感じました。 ああ、そうそう。 小豆島のそうめんは2タイプに分かれます。 一般的にイメージされるそうめんタイプと、うどんのコシにも似た弾力があり、シコシコとしたそうめんです。 島の光は前者。 赤と黒の差ですが、私の頼りない記憶からすると、そこまで大きな違いは感じませんでした。 実際、赤と黒では値段もそれほど変わりません(赤は300gで280円、黒は250gで300円とか、それくらいの差)。 日常的に食べるのであれば赤帯、贈り物にする際は箱入りの黒帯、そんな使い分けでいいんじゃないでしょうか。 赤・黒いずれも、とても安定感のある、スタンダードなそうめんでした。 際立った特徴はないのですが、誰もがおいしく食べられると思います。 私の周りではあまり見かけないのですが、もし見つけたら、ぜひ一度。 揖保乃糸と比べてみると面白いですよ。

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