ロック ウール アスベスト。 吹付けロックウール(乾式、半乾式)

ロックウール工業会|ロックウールQ&A|ロックウール全般

ロック ウール アスベスト

解体工事を予定しています。 解体業者に現地調査をしてもらったら、建物にロックウールが含まれていると言われました。 これは発がん性のある石綿(アスベスト)のことでしょうか。 この建物を長年使用してきたのですが、人体に悪影響を及ぼしていないかどうか不安です。 解体する際にも、アスベストのように特別な処理をしなくてもいいのでしょうか? ロックウールには発がん性が確認されていません。 ロックウールと石綿は別物 ロックウールを日本語に訳すと「岩綿」という言葉になりますので、ついついアスベストを連想してしまいますが、ロックウールとアスベストは大きく異なります。 成分 ロックウールは玄武岩、鉄炉スラグ、石灰などが原料となる人造の鉱物繊維です。 それに対して、アスベストは蛇紋石や角閃石が繊維状に変形した天然の繊維の鉱物です。 02〜0. 体内での分解 ロックウールが大食細胞(マクロファージ)によって体内で吸収排出されるのに対して、アスベストはマクロファージによって分解できず周囲の細胞を死滅させます。 発がん性 国際がん研究機関「IARC」による分類では、ロックウールがグループ3(発がん性を分類できない)に対し、アスベストはグループ1(発がん性がある)とされています。 アスベストの代替品として作られたロックウール 1970年代にアスベストの健康被害が大きく問題となった後で、その代替品として広く使われるようになったのがロックウールです。 1970年以降の建物の外壁内の断熱材や吸音材として、グラスウールと同様に利用されることが多く、現在でも新築の建物の建材として利用されています。 繊維状の物質であるので解体時に、粉じん防止の対策(養生、散水)が必要ですが、その点を注意すれば特に大きな心配をする必要はありません。

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「断熱材の種類」ロックウールとグラスウールの違いと特徴

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wikipedia. イメージとしては「石から作った綿あめ」の様な物です。 ですから、岩石由来のイメージとはかけ離れて、軽量で取り扱いやすい特徴があります。 ロックウールの断熱のメカニズムは、繊維と繊維の間に抱き込んだ空気によって熱の移動を抑えることによります。 熱の移動の状況はロックウールの繊維の密度によって変わり、高密度の方が熱移動が小さくなるため断熱性が良く、密度が低くなると熱移動が大きくなってしまい、断熱性も落ちてしまいます。 これは、断熱材の中に閉じ込めてある空気の対流の状況によるもので、繊維密度が少なくなると断熱材の中の空気の対流がより活発に行われて、熱がより多く移動してしまうからです。 ロックウールの他の断熱材と比べた時のメリットは、撥水性に優れている点です。 ロックウールやグラスウールをはじめとする繊維系断熱材は、繊維間の空気層が熱移動の遮断に大きく関与します。 これらは湿気などで断熱材の中に水が入り込むと、素材によっては断熱材の全体が潰れてしまって繊維間の空気層が小さくなってしまいます。 そして、断熱性能が著しく低下してしまいます。 しかし、ロックウールは水をはじくので潰れることは無く、空気層も保持されて断熱性能を保つことが可能です。 また、鉱物由来の素材のため火に強いですし、空気を閉じ込めているので、防音効果もあります。 そして、無機素材のためにシロアリの害なども受けません。 ただ、デメリットとしてはコストの面で、グラスウールなどと比較すると少し高めになるのが残念な点です。 ロックウールの製品としては、ボード、マット、フェルトのタイプが販売されています。 製品の厚みなどにバリエーションがあり、断熱性能も変わります。 住宅用の断熱材としては、ボードとマットが多く利用され、特に壁や天井にはマットの物が使われます。 そして、ロックウールを語る上で外せないのが、 アスベストとの違いです。 アスベストも鉱物由来の断熱材ですが、発ガン性が認められている素材です。 鉱物由来ということから、 ロックウールとアスベストは混同されがちですが、ロックウールのはアスベストの様な発ガン性はありません。 そのため、ロックウールは安心して使うことが出来るのです。 これは、繊維の大きさの違いによる物です。 アスベストはロックウールに比べて非常に細かくなるため、肺に入り込みやすいです。 しかし、ロックウールは繊維がそこまで細かくならないため、人体に溜まることはありません。 ちなみに、ロックウールのメーカーは、 JFEロックファイバー、ニチアス、日本ロックウールが大手になっています。 シェアとしては、JFEロックロックファイバー、ニチアス、日本ロックウールの順番です。 wikipedia. ただ、ガラスと言ってもリサイクルガラスを多く使っているので、リサイクルの観点からすると環境に優しい素材と言うことが出来ます。 ですから、無機質の繊維を綿状にして使っている点では、ロックウールと同じと言えます。 グラスウールの断熱のメカニズムとしては、ロックウールをはじめとする他の断熱材と同様に、繊維と繊維の間の空気によって効果を出します。 グラスウールのメリットとしては、材料費も施工費も抑えられる点が挙げられます。 そのため、建築コストを抑えたい時には重宝する素材と言うことが可能です。 ただし、難点なのは水に弱い点で、グラスウールの繊維の間に水が入り込んでしまうと全体が潰れてしまい、断熱性能を下げてしまいます。 また、施工の状態が悪いと、グラスウールの中に水が入り込みやすくなり、断熱効果を失ってしまう場合もあります。 そのため、施工の際には水の対策に気を付けなければなりません。 また、仮に水の害を受けてしまうと、カビの発生のリスクが発生します。 グラスウールは壁などに入れますが、断熱材にカビが生えると壁の外からは様子が分かりません。 そのため、カビによる健康被害のリスクも想定出来るでしょう。 尚、グラスウールもロックウール同様に、燃えない素材であり、防音効果があります。 シロアリの被害もロックウールと同じ様に無機質のため、受けません。 また、製品としては、これもロックウールと同じ様に、ボードの製品やマットの物があります。 これもバリエーションがあり、厚みなどによっても断熱効果が違います。 ちなみに、グラスウールを扱っている会社ですが、 旭ファイバーグラスやマグ・イゾベールなどが大手です。 ロックウールとグラスウールの違いは? ロックウールもグラスウールの違いは原材料にあります。 と言うのも、前述の通り、ロックウールは鉱物由来でグラスウールはガラス由来だからです。 ただ、これらは両方とも繊維系断熱材であり、素材も無機系のため、性質的には似ている部分が多いです。 繊維系の断熱材という点から見てみれば、双方とも中の空気により断熱効果を持ちます。 また、同じ様に無機系素材であるため、火などに対しても強いです。 シロアリの害も受けません。 しかし、両者は同じ訳ではありません。 違いはあるのです。 例えばコストがあります。 コストにおいてはグラスウールが有利です。 そのため、建築費用を抑えるのであればグラスウールを使うほうが有利です。 しかし、グラスウールには吸水性があるため、防水工事が必要です。 その一方でロックウールには撥水性がありますが、グラスウールまでのコストメリットはありません。 つまり、双方とも長所と短所がある訳です。 そのため、断熱材の選び方としては、コストで選ぶか、環境的に水が入りやすいか、それぞれの性能と現場の条件をトータルで検討することが重要となります。 ロックウールとグラスウールの防音を比較してみる 次に防音性能について比較してみましょう。 ただ、単に「防音」と言ってもいくつかのメカニズムがありますので、その部分を振り返りながら紹介したいと思います。 防音についてのおさらい まずは防音についておさらいしてみましょう。 防音とは「音の伝わりを防ぐ」という意味ですが、実は防音には2通りの遮蔽の手段があります。 「遮音」と「吸音」です。 遮音は遮蔽物を音源との間に設置することにより防音を狙う物です。 設置した遮蔽物が音を跳ね返すことにより、音の伝わりを少なくします。 具体例としては、騒がしい部屋のドアを閉めると、部屋の中の音が小さくなります。 これはドアが音の伝わりを反射させて小さくなるからです。 一方で吸音は音を吸収して音を小さくします。 ロックウールやグラスウールの防音がこれに当てはまります。 小さい隙間が音を取り込んで拡散させて音の伝わりを防ぐイメージとなります。 ちなみに、音は空気の振動の伝搬と言えますが、このエネルギーは断熱材の中で熱のエネルギーに変わります。 ロックウールとグラスウールの違い ロックウールとグラスウールでは基本的には同じ繊維系のため、吸音の効果は似ています。 双方とも厚さが増すと吸音の効果がアップします。 ただし、吸音の特性はロックウールとグラスウールでは変わって来ます。 ロックウールもグラスウールも、密度が大きくなれば500ヘルツから4000ヘルツの幅広い範囲の音域で優れた吸音特性を示します。 しかし、密度が低くなると、ロックウールは周波数の少ない低音域の方が吸音性能が良くなり、グラスウールの方は3000ヘルツ近辺の高音域に効果が見られます。 つまり、ロックウールとグラスウールは、厚さなどの断熱材の仕様にもよりますが、効果のある音域が違って来るのです。 そのため、設置する部屋の目的をあらかじめ考えておいて、その条件で選ぶことがポイントとなります。 仮に防音室を作るとしたら ここで、これらの断熱材を使って防音室を作ることを考えてみましょう。 ロックウールとグラスウールでは、密度が低い時に防ぐことの出来る音域が違っていました。 すなわちロックウールは低音域に、グラスウールは高音域に効果が見られる訳です。 それではどの様に使い分けるのでしょうか。 1つの判断基準としては「予算」の都合が考えられます。 前述の通り、コストから考えるならばグラスウールの方が有利になると考えられます。 確かにコストをトータルで考えるならば、密度や厚さを削って、ロックウールでも予算に合わせることも出来るとも思われます。 ただ、傾向として考えるならばコストパフォーマンスの高いグラスウールの方に軍配が上がるでしょう。 それではロックウールにはメリットを活かせる場所は無いのか、と言うと、決してそんなことはありません。 空気の乾燥の度合いなどによっては結露の確率なども違って来るため、地域によってはロックウールの方が良い場合もあるのです。 また、ロックウールとグラスウールを組み合わせて使うのもアリです。 と言うのも、壁にぶつかる音と床に響く音では伝わる音域なども違う場合があるからです。 他にも、厚みを変えて使うこともあります。 と言うのは床下などの防音は、下に仮に居室などが無く、ある程度の防音が許されるならば、床面を薄くすることもあるでしょう。 その様に考えると、予算と場所などによって、ケース毎に考えて行くのがオススメです。 ロックウールとグラスウールの見た目の違いは? ロックウールとグラスウール、両方とも繊維質なので見た目は非常に似ています。 また、ロックウールとグラスウール、双方ともボード状の物とマット状の物があるので、見間違えることもあるかも知れません。 そのため、パッケージを確認しておくことが重要になります。 尚、断熱材はパッケージのまま壁などに設置する場合も多いです。 梱包を確認することが最も確かな判別手段と言えるでしょう。 ロックウールとグラスウールの性能を比較してみる ここで断熱性能の違いについて考えてみましょう。 ロックウールとグラスウール共に商品グレードがあります。 厚みや密度ですね。 どれを選ぶか?によっては変わってはきますが、どちらにも高性能の物もありますので、それと比較するならば、差異は無くなってしまいます。 そのため、条件はあるでしょうが、 「どちらもあまり変わらない」という話に落ち着きそうです。 ロックウールとグラスウールの耐火を比較してみる 次に、ロックウールとグラスウールの耐火について比較してみましょう。 火に対する強さは? ロックウールは鉱物由来の繊維であり、グラスウールはガラスから作る繊維です。 両方とも無機素材のため、燃えません。 ただし、火に対する強さは違って来ます。 耐火性はロックウールの方が高性能です。 尚、実際の火災の場合は、燃える物の状態や酸素の流入状態などにより、火の温度が違って来ます。 そのため、最終的には両方とも機能を失うかも知れません。 不燃材としての認定 以上の様な性能から、ロックウールは耐火性の面でも高性能であることから、不燃材としても認められています。 ちなみに、断熱材が耐火性を持つことは、火災の際の延焼のリスク低減に有効です。 つまり、仮に近隣にて火災が発生した際にも自宅に燃え移るリスクが下がり、自宅から出火した際も、隣家に燃え移ることを防ぐ効果が期待出来ます。 また、消防車が来るまでの時間稼ぎの点でも有効でしょう。 そして、この性能は避難の観点などから考えると、火がまわるスピードを遅くする効果も期待出来るため、有利であると考えられます。 耐火性能の良い物を選ぶことは、人命を守ることに役立つことを忘れるべきでは無いでしょう。 まとめ、ロックウールとグラスウールのどっちが良いのか? これまでロックウールとグラスウールの違いについて見て来ましたが、双方とも無機系の繊維系断熱材ということもあり、性能として似ている部分があることが分かったと思います。 しかし、同じ無機系の素材としても、材料の由来が全く違っていることもあり、例えば、耐火などの様な大きく特性が違って来ることも理解出来たと思います。 また、コストの問題や水の問題など、それぞれに長所と短所があることも分かりました。 つまり、それぞれに違った特徴、あるいは持ち味などがあるため、ロックウールとグラスウールの比較は簡単では無いと言えるのです。 そのため、選ぶポイントはコストや設置される環境、耐火、防音の特性などを総合的に考えて選ぶと、より良い選択が出来る様になります。 ロックウールもグラスウールも良い断熱材です。 条件を色々な角度から考えて選択してください。

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アスベストQ&A 使用状況・実態|東京都環境局

ロック ウール アスベスト

アスベスト 石綿 はどのような場所に使用されていたか• 石綿は生活のあらゆるところで使用されてきました。 石綿の用途は3000種といわれるほど多いのですが、大きくは石綿工業製品と建材製品に分けられ、その8割以上は建材製品です。 石綿を使った建材製品は1955年ごろから使われ始め、ビルの高層化や鉄骨構造化に伴い、鉄骨造建築物などの軽量耐火被覆材として、1960年代の高度成長期に多く使用されました。 また石綿は安価で、耐火性、断熱性、防音性、絶縁性など多様な機能を有していることから、耐火、断熱、防音の目的で使用されてきました。 その使用形態は以下のようなものがあります。 吹き付けアスベスト 石綿とセメントを一定割合で水を加えて混合し、吹き付け施工したものをいいます。 使用期間は1956年ごろから1975年ごろまでです。 吹付け石綿としては、クリソタイル(白石綿)、アモサイト(茶石綿)、クロシドライト(青石綿)以外に、トレモライト石綿も使用されていました。 石綿含有率は、鉄骨耐火被覆用では約60 重量%、吸音・結露防止用では約70 重量%でした。 1980年代後半に、吹付け石綿対策の一つとして、"封じ込め"が行われたので、まだ目に見えないところで封じ込められた吹付け石綿が残存している場合があります。 吹き付けロックウール 1975年に吹付けアスベストが原則禁止となった以降は、吹付けロックウールに切り替わっていましたが、1989年ごろまでは石綿を混ぜて使用していました(石綿含有率は5重量%以下)。 吹付けパーライト、吹付けバーミキュライトにも石綿が含有されていた時期があります。 その後の吹付けロックウールには石綿は使用されていません。 吹付け材にバーミキュライト、タルク、セピオライトを原料に使用している場合は、不純物としてのクリソタイル、トレモライトが含有する場合もあります。 アスベスト含有保温材 石綿含有保温材は、クリソタイルを使用したものとアモサイトを使用したものがありますが、後者を使用したものが圧倒的に多く製造されました。 石綿とその他の天然鉱物等を原料にして成形した珪藻土保温材、パーライト保温材、石綿けい酸カルシウム保温材、バーミキュライト保温材や水練り保温材があります。 これらは化学プラント、ボイラーの本体や配管の保温に使われてきました。 その他のアスベスト含有建築材料 石綿含有建築材料は、前述の鉄骨等の耐火被覆材や吸音・結露防止材以外にも、内装材(天井、壁、床材)、外装材、屋根材、煙突材などに使用されてきました。 石綿含有耐火被覆板、石綿含有断熱材、石綿含有整形板があり、スレート波板、スレートボード、けい酸カルシウム板(第一種、第二種)、スラグ石膏板、パルプセメント板、押出成形セメント板、窯業系サイディング、住宅用屋根化粧スレート、ロックウール吸音天井板などの名称で呼ばれています。 多くはクリソタイルを使用しており、石綿含有率は製造年代で異なりますが、25 重量%以下です。 一般に製造年代が古いほど石綿含有率は高いといえます。 日本では1955年頃から1986年まで、塩化ビニール石綿床タイルが製造、使用されていました。 石綿含有摩擦材 主にクリソタイルまたは石綿布を樹脂で固めたもので、自動車や産業用(クレーン、エレベータ等)のブレーキライニング、ブレーキパッド、クラッチフェーシング、クラッチライニングがあります。 2004 年10月1日以降輸入・製造・使用は禁止されています。 その他のアスベスト製品 石綿はセメントとの親和性が良く、また補強にもなることから建材以外にも石綿セメント製品が様々な用途に使われてきました。 パイプ(円筒)状のものは、煙突、排気管、電纜管などの低圧管と上下水道用の高圧管があり、後者にはクロシドライトも使われていました。 ほとんどはクリソタイルが使用されていましたが、1974年以前の耐酸性シール材には、クロシドライトも使用されていました。 2006年9月1日から一部の限定された用途の石綿ジョイントシートのみ製造・使用等が許可されていましたが、2012 年3月から完全に製造・使用は禁止されました。 石綿紙は、ソーダ用電気隔膜、電気絶縁材、ビニール床タイルの裏打ち材(1987年に使用中止)などに使用されてきました。 せんい強化セメント板協会• 日本窯業外装材協会• 日本建築仕上材工業会.

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