基礎体温を測ってみよう 妊娠を希望している女性に、まず行なって欲しいのが毎朝の基礎体温をつけてみることです。 基礎体温をつけると、大まかな排卵日の予測も立てられます。 基礎体温とは、眠っている間など体がいちばん安静な状態にあるときの体温のことです。 朝起きて、動かずにベッドやお布団のなかでそのまま、すぐに測ります。 男性と違い、女性の体温は一定ではなく、ホルモンの分泌によってその数値が上下します。 低温期と高温期の2相に分かれるのですが、低温期とは月経が始まってから排卵が起こるまでの時期のこと。 そして高温期とは排卵後、黄体ホルモンが分泌されることから体温が上昇している時期のことをいいます。 妊娠している場合は高温期が続き、卵子が受精・着床しなかった場合は排卵から14日前後で月経が始まります。 基礎体温が正常な場合、このような2相のグラフになりますが、高温期が短かったりする場合、低温期と高温期の2相にわかれない場合、グラフの線がバラバラの場合などは生理不順を含め体にどこか異常がないかを探る目安ともなります(なお高温期が持続する場合は妊娠を疑います)。 高温期が短い場合 高温期は排卵後から起こりますが、正常の場合はだいたい10日以上続きます。 それ以下の場合に考えられる疾患は黄体機能不全を疑います。 高温期が長い場合 高温期が14日以上続く場合は、妊娠の可能性を考えます。 そのほか、子宮外妊娠や別の原因を抱えている場合もあるので早めに受診を。 グラフが2相に分かれていない場合(無排卵周期) 無排卵月経を疑う必要があります。 月経はきちんときていると思っていても、排卵が起きずに破綻出血といって生理のように出血をすることがあります。 微量のホルモンで内膜が少し厚くなり、それが古くなって出てくるのです。 排卵がないため、体温の変化が起こらない状態と言えます。 グラフの線がバラバラの場合 睡眠不足や起きる時間帯が同じではないなど不規則な生活が続いた場合、そして2相に分かれていない人同様に無排卵月経の場合もあります。 単にうまく体温が測れていない場合もありますので、計ったときの状況を再度確認してみましょう。 体温計の異常もまれですがあります。 基礎体温の測り方 朝、目が覚めたらすぐに舌下(舌の裏側)に体温計の先端部を入れて計ります。 寝ている間の体温により近づけるため、動かず、ふとんの中でそのまま計りましょう。 検温はなるべく一定の時間に計ることが大切です。 起き上がらなくていいように、寝る前に枕元に体温計と基礎体温を書き込む基礎体温表を置いておくと便利です。 自分の排卵日を知ろう 排卵日は先に述べた基礎体温で大まかな予測がつきますが、そのほかの方法として子宮頸管粘膜で予測することも可能です。 卵胞が発育するとエストロゲン E2 が分泌され、それにより子宮頸管粘液も増えてきます。 膣内は細菌の進入を防ぐために酸性に保たれていますが、排卵日が近づくにつれ、精子の通り道となる子宮頸管はエストロゲンによりアルカリ性の粘液を多く分泌させます。 そして酸性を嫌う精子の運動を促してくれるのです。 その子宮頸管粘液は卵白のようなぷるんとした状態で、糸をひくようによく伸びるのが特徴です。 基礎体温に変化が現れたり、おりものの状態が変わってきたら、排卵日が近いか、もしくは排卵したということになります。 また、排卵日を知る方法として、市販の検査薬で尿の黄体化ホルモン LH 濃度を測り排卵日をある程度特定することが出来ます。 病院で行う超音波検査や採血に比べて正確さは劣りますが、基礎体温表とあわせ、個人でできる排卵日のおおまかな目安として使うとよいかもしれません。
次の排卵日と基礎体温 妊娠したい多くの人が、基礎体温によって排卵日を特定しようと考えています。 しかしお手本のようなきれいなグラフからでも、決して排卵日を特定できるものではありません。 多くの人が勘違いしてるのですが、排卵日は決して体温が1番下がった日ではありません。 WHOによる基礎体温の定義では、排卵日は以下の4種類のパラメーターが存在しています。 WHOの定義による4種類の排卵日 a:最低体温日、b:体温陥落日、c:低温最終日、d:高温相初日 日本不妊学会では、超音波で確認した 排卵日と基礎体温のパラメーターの一致率を次のように報告しています。 基礎体温パラメーター 一致率 最低低温日 nadir 51. (データには幅があることを理解します) また自然周期とクロミフェン周期(薬によって卵胞を育てた周期)では、排卵日の分布が異なることが確認されています。 いずえにせよ、このようなきれいな基礎体温表からでも、排卵日はとても特定出来るものではないのです。 ですから毎日の基礎体温測定はあくまで参考程度の目安にしてもらいたいのです。 最低体温日が排卵日じゃないの? 排卵日は以前、体温上昇直前の「ガクっ」と下がる日だと考えられていました。 しかし超音波の進歩により、卵胞が確認できるようになると、必ずしも排卵日と一致しないことがわかりました。 多くの参考書では「最低体温日が排卵日」としてあります。 また医師によっても「最低体温日が排卵日」と指導するときもあります。 それらは決して間違いではありません。 基礎体温の知識を簡略にするためには、「体温が1番低い日が排卵日」と教えるほうが良いからなのです。 排卵日が1番妊娠しやすい日? 排卵日が1番「妊孕性」が高い 妊娠しやすい とは限りません。 体温の上昇が始まると、子宮頸管粘液が急激に減少してしまうのです。 つまり上記にある基礎体温表で言うと、「a」の最低体温日から「c」の低温最終日までが妊娠しやすい日になり、もし排卵日が「d」の高温相初日にあったとしても、前日か前々日に行為を持つことが望ましいのです。
次の排卵検査薬で陽性反応になったのに排卵しない場合 排卵検査薬は、LHサージ 排卵の直前に黄体形成ホルモンが一気に分泌されること を感知して、 排卵の時期を教えてくれるアイテムです。 しかしそんな中、排卵検査薬を使用して チェックしてみると陽性反応が出ている……けれども、実際には排卵していなかった、というケースが見られます。 多くの場合、 理由は「排卵障害」であり、主にホルモンの分泌量が不足しているために起こります。 そもそもLH 黄体形成ホルモン の分泌量が少なかったり、LHやFSHによって促進されるはずのエストロゲンやプロゲステロンの分泌が充分でなかったりすることによって、排卵の機能が上手く働かなかったり 卵子が放出されないなど 、卵子が育たなかったりする現象が起こるわけです。 ホルモン不足による排卵障害は、不足しがちなホルモンを服用するなどして治療することができます。 基礎体温を見ることで確認 排卵検査薬の陽性反応が出たあとで実際に排卵するか否かは、 検査薬を使用した結果と一緒に基礎体温を見ることで確認できます。 排卵がある場合には、1~2日以内に基礎体温が普段より0. 3~0. 5度ほど上昇する傾向にあります。 これを 「高温期」といいます。 高温期は、約2週間 12~14日間ほど 続きます。 より正確に排卵を検査・確認したいという方は、排卵検査薬とあわせて、基礎体温もしっかりチェックする必要があるといえるでしょう。 基礎体温とは? 基礎体温とは、 「人間の生存の基礎となる体温」を指します。 わかりやすくいえば、私たちが生きていくために必要な最低限の体温のこと。 具体的には、 じっと寝ているときの体温を基礎体温と呼びます。 排卵日を迎えると人の基礎体温は上昇する傾向にあるので、日々記録しておくことでより正確に排卵日を測定できます。 基本的には5分間測った結果を基礎体温としますが、1分間のみで5分間の平衡値を算出できる基礎体温計 婦人用体温計 もあります。 そんな 基礎体温の正しい測り方のポイントは、以下の3点です。 1 目が覚めてすぐ、体を動かさないうちに測ること 体を動かすと、血液の巡りが活発になり、エネルギーを消費するために体温が上昇します。 その分だけ基礎体温よりも高くなってしまうので、 妊活中は基礎体温計を枕もとに置いておき、起床後すぐにチェックすることをおすすめします。 2 毎日、同じ時間に測ること より正確に基礎体温を測るには、 毎日同時刻に基礎体温計を使用するのが理想とされています。 起床時間が遅れてしまった場合には、そのことを備考として記録しておくことをおすすめします。 3 口の中で測ること 一般的な体温計はわきの下などに挟んで使用しますが、基礎体温計は基本的に口の中に検温部を入れて測るタイプのものです。 口の中が最も体温が安定していること、わきの下に比べて発汗の影響を受けないことが理由として挙げられます。 排卵検査薬で陽性反応が出ても排卵しないことがあります。 排卵検査薬は排卵直前に起こるLHサージを検知して排卵日を予測する仕組みです。 しかし、たとえ陽性反応が出ても、排卵障害やホルモン分泌不足などの原因で実際排卵しないことがあります。 本当に排卵したかどうかについては、基礎体温から判断できます。 下記3つの条件を満たせば排卵があると言われています。 3~0. 5度です。 妊娠する場合高温期が続き、妊娠しない場合低温期に入ります。 もし高温期入りに日数がかかり、高温期が10日間未満でしたら、黄体機能不全でいい卵を作れない、卵子の発育が悪いと言われています。 もし高温期の体温が低いまま生理が来る場合は、であった可能性が高いです。 基礎体温とは、人間が生きていく上で最低限必要な体温のことをいいます。 日常生活の中、起床してすぐにほとんど身を動かすことなく測った体温を基礎体温と言っています。 基礎体温の正しい測り方ですが、朝目覚めたときの体温を測ること、毎日同じ時間で測ること、口の中で測ることの三つになります。 自分の排卵リズムを把握でき早く妊娠することにつながります。 排卵日検査薬と基礎体温.
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