ひょうたん から コトバ。 ともだち

がんばる

ひょうたん から コトバ

オープニング オープニングタイトル scene 01 今日のテーマ「がんばる」 「がーまるちょば」のケッチ!とヒロ・ポンが、今日のテーマを表しています。 今日のテーマは、「がんばる」。 scene 02 故事成語「背水の陣」 がんばるときに使おう、故事成語(こじせいご)「背水の陣(はいすいのじん)」。 春の運動会での事です。 「次の騎馬戦(きばせん)で運動会の勝負が決まる。 ぜったい勝つぞ! と思って臨(のぞ)んだのに、あっという間にぼくが白組の最後(さいご)の一騎(いっき)になっちゃった。 どうしよう。 でもぼくがあきらめたら白組は負け。 それだけはイヤだ。 みんなで練習がんばったんだ。 負けたくない、負けられない。 やるっきゃなーい!」。 このような状況を、「背水の陣」といいます。 scene 03 一歩も引けない状況で 「背水の陣」のはじまりは、およそ2200年前の中国。 『漢』の国の兵士(へいし)たちはおじけづいていた。 「敵(てき)はおよそ20万。 オレたちの何倍もいる。 勝てっこない」。 そんな兵士たちに将軍・韓信(かんしん)が出した指示(しじ)は、「川岸に立てい!」。 わざと兵士たちを川っぷちギリギリでたたかわせた。 「前は敵、うしろは水。 にげ場がない。 やるっきゃなーい!」と、兵士たちは死ぬ気でがんばってたたかい、漢は勝った。 「背水の陣」とは、一歩も引けないせっぱつまった状況(じょうきょう)で、ものごとにいどむことをいいます。 scene 04 こんなときも、「背水の陣」 こんなときも、「背水の陣」。 ゲーム大すき、オサムくんの場合。 お母さん「コラーっ。 また一日中ゲームばっかりして宿題やってないじゃない。 今度もまた漢字テスト0点だったらゲーム没収(ぼっしゅう)! もうゲームやっちゃダメっ!」。 オサム「ええっ? ゲーム没収って、そんなぁ。 ぐおおお、勉強するっきゃなーい!」。 この場合は『背水の陣でテストにのぞむ』といいます。 追いつめられたら、「やるっきゃない!」。 がんばるときに使おう、「背水の陣」。 scene 05 ことわざ「七転び八起き」 がんばるときに使おう、ことわざ「七転び八起き(ななころびやおき)」。 七回転び、八回起きる、何度でも何度でも・・・。 たとえば自転車に乗ろうとがんばる。 でも転んでしまう。 それでもくじけずに起き上がる。 また転んでしまう。 起き上がる。 このように、何度失敗(しっぱい)してもあきらめずにチャレンジしつづけることを「七転び八起き」といいます。 scene 06 パパイヤ鈴木「あきらめたら終わり」 ダンサー、ふりつけ師(し)、そして歌手としても大活躍(かつやく)のパパイヤ鈴木さん。 パパイヤさんの人生は、まさに「七転び八起き」だったそうです。 パパイヤさんの小学生の時の夢(ゆめ)は、ズバリ「歌手」。 スポットライトをあびるスターになりたかったそうです。 17才で早くも歌手デビュー!しかし、レコードはまったく売れず。 歌手になってすぐに転んでしまいました。 スターへの道はこれで終わってしまうのか。 「あきらめた時点で終わり。 あきらめさえしなかったら、一生その夢を見つづけることができるんです」(パパイヤさん)。 scene 07 弱点を生かせばいいじゃないか 歌がだめならダンスがあるじゃないか。 パパイヤさんは、スターの夢(ゆめ)を歌からダンスに切りかえ、再びはなやかなショーの世界へ起き上がりました。 ところが、またしても転んでしまいます。 ショーによばれなくなってしまったのです。 理由は、太り始めたこと。 当時はスタイルがいいことがダンサーの条件(じょうけん)だったのです。 「太ったなら、太ってることを生かせばいいじゃないか!」。 パパイヤさんは仲間(なかま)を引きつれ、またもやステージへ起き上がってきました。 scene 08 「種まきの時期」があるから今がある パパイヤさんは、ダンスをおどりそうもない「おじさん」たちを集め、「おやじダンサーズ」を結成します。 ふつうのおじさんがカッコよくおどる、というパパイヤさんのアイデアは大当たり。 転んでも転んでもそのたびに起き上がり、ついにパパイヤさんは、スターになるという夢(ゆめ)をかなえたのです。 「自分がうまくいかない時期は『種(たね)まきの時期』。 花が出なくて当然(とうぜん)。 でも、失敗(しっぱい)している時期があるから今がある。 種をまかないと芽(め)も出ないし花もさかないでしょ」(パパイヤさん)。 scene 09 がんばるときの、ことわざ仲間 がんばるときに使えることわざはほかにもあります。 パパイヤ鈴木さんからのメッセージ:「人生は七転び八起き。 失敗は成功のもと。 けがの功名ってこともあります。 失敗してもあきらめずに、がんばれ!」。 scene 10 俳句 「やせ蛙(がえる) 負けるな一茶 これにあり」江戸時代、小林一茶(こばやし・いっさ)がよんだ句(く)です。 一茶が春の田んぼで見かけた情景(じょうけい)。 強そうな蛙にいどむやせ蛙を応援(おうえん)する気持ちと、自分自身へのはげましをうたったといわれています。 scene 11 日本語いろいろ がんばったあとには、やっぱり笑(わら)いがあふれますよね。 「笑い」といっても、その種類(しゅるい)はたくさん。 状況(じょうきょう)によって変わります。 scene 12 身のまわりの「オノマトペ」 「あははは」、「えへへ」、「へらへら」…。 このように、音や様子を表した言葉を「オノマトペ」と言います。 オノマトペには「擬音語(ぎおんご)」と「擬態語(ぎたいご)」の二つの種類(しゅるい)があります。 「あははは」は「擬音語」。 音や声をまねて作られた言葉。 「へらへら」は「擬態語」。 物事の様子や状態(じょうたい)をそれらしく表した言葉です。 注意してみると、みんなのまわりにもオノマトペがいっぱいあります。 オノマトペをさがしてみましょう!.

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5/20 小4 2時間目 国語

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私は全国のとびっきりの授業を伝える「わくわく授業—わたしの教え方—」(放送:日曜午後6時—NHK教育テレビ)の制作に携わっています。 また、「NHKデジタル教材」という先生方に授業で使って頂くための番組やWebを作るなかで、たくさんの授業を見せて頂き、その授業作りについて先生方に話を聞く機会をもちました。 そのなかで感じたことを書きたいと思います。 学級経営を大切にする先生……。 これが、教えてほしいと思う先生の第一条件です。 「学級経営」と私が書いたのは、自由に発言できる雰囲気作りということです。 このことで、まず思い出すのが、石川県のA先生です。 このA先生のクラスの特徴は、「うるさい!」と思うほど元気がいいことです。 それも毎年毎年、違う子どもたちの受け持ちになりながら、10月頃になると同じような雰囲気をもつクラスになってしまうのです。 A先生を知るかたは、それを「Aワールド」とか「Aマジック」と呼んでいます。 その秘密を知りたくて、取材させて頂いたことがあります。 その秘訣は、受け持ちとなった4月からの2カ月間にありました。 A先生は、その間に根気強く、子どもたちに5つのルールを意識させていたのです。 その5つのルールとは……? 「人の話に反応する」 「必ず理由を言う」 「その場の雰囲気を読む」 「どんな意見も馬鹿にしない」 「わからないときにはすぐに聞く」 これは、「話す力」や「聞く力」を育てる鉄則です。 A先生は、この5つのルールを授業中だけでなく、休み時間も徹底していきます。 そして、A先生のすごいところは、その粘り強さです。 あきらめずに、子どもたちに繰り返し、繰り返し注意を促すのです。 子どもにとって、はじめはただの先生の指示という言葉の情報であったものが、5つのルールに接して「よかった!」という体験をすることによって、意味のあるものに変わっていきます。 これが「生きた知識」に変わった瞬間です。 やがて1カ月後には、子どもたちから会話のなかで、自然とルールに関する言葉が出るようになり、お互いに注意をするようにまでなっていきます。 そして、話の流れを読み、考え、話し合いを進めていくことの楽しさに気付いていくのです。 この5つのルールは、相手を思いやることを促します。 そして、そんな環境は、自分が自分らしく、誇りをもって生きるための条件であることを感じるようになっていきます。 自由に発言できる雰囲気のなかで、子どもたちは、意見を臆することなく口にします。 どんな意見でも受け入れてくれる状況を思い浮かべてください。 とても楽しい空間だと思いませんか? 授業が上手と呼ばれる先生、子どもの力を伸ばしてくれる先生。 その共通項は、実はこの学級経営作りを大切にしているかどうかだと思います。 プロフィール.

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【ひょうたんからコトバ「1、2、3」(再放送)】

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オープニング オープニングタイトル scene 01 今日のテーマ「植物」 がーまるちょばのヒロ・ポンが何かを植えたみたい。 じょうろで水をやっています。 「早く芽(め)を出せ~」。 すると、出た、出た。 大きなケッチ!が生えてきちゃった。 今日のテーマは、「植物」。 scene 02 故故事成語「助長」 植物にかんする故事成語(こじせいご)、「助長(じょちょう)」。 マサキくんは台所で料理中。 家に遊びにくるミワちゃんのために手作りシチューを作っているのです。 でも、何か物足りない。 「そうだ、ミワちゃんはチョコレートがすきだったな。 入れちゃお。 それからプリンも、納豆(なっとう)も、あめにポテトチップスにサイダーも。 ミワちゃんのため、もっとおいしくなーれ。 もっとおいしくなーれ」。 ところが、できあがったシチューを味見してびっくり! 「まずいっ! 前のほうがマシだったよ」。 『シチューのまずさを「助長」する』。 scene 03 「助長」のはじまり 「助長」のはじまり。 それは今からおよそ2300年前、孟子(もうし)という思想家が、弟子に語ったたとえ話から生まれた。 宋(そう)という国にきまじめな男がいた。 「うちの畑のなえはなかなか大きくならないなあ。 そうだ、引っぱってみるか。 なえが成長(せいちょう)するのを助けてあげよう」。 男はなえを引っぱり始めた。 「もっと大きくなーれ、もっと大きくなーれ」。 男は畑のなえをすべて引っぱり、へとへとになって家に帰った。 scene 04 助けようとして悪い結果に 家に帰った男はむすこに言った。 「今日はつかれたよ、なえが成長(せいちょう)するのを助けたのさ」。 それを聞いたむすこは、「成長を手助け? なんだかいやな予感がする」と、急いで畑に向かった。 すると、なえの根はうきあがり、すべてかれていた。 「お父さんたら…。 あーぁ」。 この、なえの成『長』を『助』けようとした男の話にちなんだことばが「助長」。 物事をよくしようと力をそえたことが、かえって悪い結果(けっか)を引き起こしてしまう、というときに使います。 scene 05 こんなときにも「助長」 学級新聞の写真係になったテツロウくんの場合。 テツロウ「写真って楽しいなー!」。 テツロウのとった写真を見た先生「テツロウなら日本一すばらしい写真がとれるぞ。 もっとがんばれ。 もっとがんばれー」。 テツロウ「よーし。 みんながびっくりするようなスクープをねらうぞ。 やるぞーっ」。 『先生のはげましが、テツロウのやる気を助長した』。 「助長」は、成長(せいちょう)や発展(はってん)を助けるというときにも使うことがあります。 scene 06 ことわざ「桃栗三年柿八年」 植物に関係(かんけい)することわざ、「桃栗(ももくり)三年柿(かき)八年」。 このことわざは、桃、栗、柿それぞれの植物が芽(め)を出してから実をつけるまでの期間を言い表しています。 つまり、実がなるまでにはそれなりに時間がかかるということ。 人間だって同じです。 手品とおもしろいおしゃべりでみんなを楽しませてくれるマジシャンのマギー審司(しんじ)さん。 マギーさんのかわいい相棒(あいぼう)といえば、ラッキー。 このラッキーを生かしたマジックを生み出すまでには長い時間がかかりました。 scene 07 マジックは世界共通 マジックはおもしろい。 そんな気持ちがマギーさんに芽(め)ばえたのは、小学校2年生のときでした。 教頭先生が見せてくれた手品に心をうばわれ、見よう見まねで始めたのです。 でもそこには、もう一つの理由が。 「女の子にもてたかった」。 そして、20歳(はたち)の時。 おとずれていたアメリカでプロのマジシャンと出会い、プロのマジシャンを目指します。 さらに、ラッキーとも運命的な出会いを果たしました。 scene 08あきらめないでガンバロウ! 帰国後、マギー司郎さんに弟子入り。 ラッキーとともに舞台(ぶたい)に上がりますが…。 まったくウケません。 「どうすればいいのか?」。 ひたすら練習をつづけていた時、「おしゃべりマジック」というアイデアを思いつきます。 それはただラッキーを動かすだけでなく、おしゃべりしながら見せるのです。 そしてマギーさんは一躍(いちやく)人気者になります。 プロを目指して6年。 マジックと出会って18年目のことです。 「ぼくらも植物と同じように、実をむすぶまでに時間がかかる。 桃栗三年柿八年。 みんなもあきらめないでガンバロウ!」。 scene 10 俳句 「朝顔(あさがお)に つるべとられて もらひ水」。 これは江戸時代に、加賀千代女(かがのちよじょ)がよんだ句(く)です。 「つるべ」とは、井戸(いど)の水をくむためのしかけ。 朝、つるべにからみついた朝顔のつるを切るのがかわいそうなので、となりの家へ水をもらいに行った、という情景(じょうけい)をうたったといわれています。 「朝顔に つるべとられて もらひ水」。 scene 11 日本語いろいろ 草や木などの植物は季節(きせつ)ごとにちがったいろどりを見せてくれます。 そこからさまざまな色の名前が生まれました。 今日は、植物にちなんだ色の名前を見ていきます。 「オレンジ色」を日本に古くからある言い方でいうと…、「橙(だいだい)色」。 橙というのは、秋から冬に実るみかんの仲間(なかま)です。 「萌黄(もえぎ)色」は、春、芽(め)ぶいたばかりの黄色みをおびた若葉(わかば)の色を表しています。 深いむらさきがかった紺(こん)色は、「茄子紺(なすこん)」。 みんなも知っているナスの色です。 scene 12 「くれのあい」から「くれない」 じゃ、この色は? 「赤」ともいえますが、ただの「赤」ではありません。 「紅(くれない)」です。 紅は、中国からつたわった「呉の藍(くれのあい)」とばれた花から名づけられました。 その花は、今では「紅花(べにばな)」とよばれています。 さいている時は黄色いのですが、かわかして水につけると黄色い色だけが流れ出て真っ赤になります。 昔から布(ぬの)をそめるのに使われてきました。 何度もそめると、あざやかな紅。 scene 13 「かさねの色目」の植物の名前 およそ1000年前の貴族(きぞく)は、さまざまな色の着物を組み合わせて楽しみました。 これを「かさねの色目」といい、植物の名前がついています。 白と赤の組み合わせは「さくらがさね」。 山ざくらの真っ白な花と赤い若葉(わかば)の二つの色を重ねたのです。 こい黄色にうすい黄色の組み合わせは「花山吹(はなやまぶき)」。 黄色い花が重なるようにさく山吹の花のイメージです。 青むらさきと緑の組み合わせは「桔梗(ききょう)」。 葉っぱの緑と青むらさきの花。 桔梗の花がさく様子です。

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